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部屋の整理......それは、荷物を詰めたダンボールから荷物を出し、そのダンボールを放置する、というただ単純な作業。
但し、Gが沸くという悲劇を招いているのである!!
いやまあ別にGとかどうでもいいんだけど。
Gきらーい、って言う奴は自分の爪も嫌いなわけ? つかGが出てきて叫ぶ奴は、叫ぶ暇があるんだからGをしばこうとする努力をしろ。叫んだらGは消えるのか? とりまGとかどうでもいい。
ただ単純に面倒臭い。()
「 京治君 」
「 なんですか? 」
「 京治君は(名前)の部屋の整理を手伝ってあげて欲しいんだけど...... 」
......は?
え、ちょ、やめてくれ。( 切実 )
おかんが勝手に詰めやがった8点のテストが出てきたらどうしてくれるんだよ!!!!!!!!!!! ()
「 いいですよ 」
いやそこは断れよ! これはまじで、人助けだと思って断って!! お前は良くても、私は良くねぇんだよ!!!
そんなんじゃ、将来オレオレ詐欺とか還付金詐欺とかに引っ掛かるって!! ()
......イケメン一生恨むからな。
そんな願いも虚しく、イケメンは私の部屋に来た。
辛い。
「 どれから整理しますか? 」
「 ...... 」
此奴、3分前くらいにおかんが言った、人見知りってこと忘れたの? え、案外馬鹿? ( 失礼 )
なんか、何で黙ってるんだよ此方は早く帰りたいんだよ、っていう圧が感じられるんだけど!?? くそ怖ぇよ!
つか帰りたいなら帰れよ!!!
あ、此奴、溜息吐きやがった。
「 勝手に進めますから 」
そう言って、溜息を吐きながらもダンボールから荷物を取り出すイケメン。さっきは馬鹿なんて言ってごめんよ。
「 ......剣道やってるんですね 」
またイケメンに話しかけられるなんて思ってなくて、肩が跳ねる。
心臓に悪い......悪すぎる......
あ、違うわ。剣道やってんのかゴルァ!! って言われてるんだわ。()
まあ剣道はやってるし、ちらっとイケメンの方を見て、軽く頷く。
「 無責任ですけど、頑張ってください 」
ちょっとだけ、大気圏に突入する寸前くらいまでだけど、私の中のイケメンの株が上がった。
やべぇ、惚れそう。
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多分また修正すると思うけど一応完成形