〜引き裂かれた双子〜

葉っぱ天国 > 小説 > スレ一覧
5:友梨◆DA:2015/12/29(火) 13:35 ID:jR6

「でも此処には何故黒色や暗い色の人達はいないの?」

「………暗い色はこのルナマリア王国とは別の場所、カトレア王国に多いんだ。
暗い色は暗黒、死を感じさせる色、黒魔法を操る等の能力があるため明るい色が多いルナマリア王国にはいないんだ」

え?じ、じゃあ……

「マカの髪は……?」

マカの髪は前にも言った通り、紫色だ
紫は暗い色に入るのではないか?


「今、莉奈には紫色に見えるかもしれないが、この街中を歩いている人は青に見える。
私が魔法をかけているんだ」

マカはそこまで話すと一呼吸置いた

「……私の家は元々カトレア王国にあった。家族も皆紫色だから私も紫色なんだ。
小さい頃、黒魔法を教えられた。そして、何回も親の命令で人を呪い殺した事がある。
でも、人を呪い殺したり、黒魔法を使ったりするのは私には合わないと感じ始めたんだ。
だから160歳の時家出をして、黒魔法じゃない魔法を勉強しに行ったんだ。この王国に。
もう黒魔法なんてほとんど覚えてないし、あのカトレア王国にも戻る事はないと思う。
だから、私の事は信用していいよ。根っから悪い心なんて無いしね」


………マカにそんな過去があったなんて……

「……マカって偉いね。私だったら自分に合わないとは思わないと思う」


マカは驚いた顔をした

「偉い?私は偉くはないよ。黒魔法は自分に合わないって思って此処に来ただけ」

「昔、マカがそう感じて此処に来たからこそ、今のマカがあるんだね」


マカは笑って


「うん、そうかもしれないね。…なんか話が深くなった。早く優斗を探そ」

と言った

私も笑って

「うん、そうだね。ホントに優斗何処だろう」


「今頃、何処かうろついてるんじゃない?」


マカはクスッと笑った


友梨◆DA:2016/01/10(日) 12:34 ID:96A [返信]

改めて見ると、マカの部屋ってすごいなぁ……天井には大きなシャンデリア
無数の宝石が付いているようだ
大きなソファー、大きなテーブル、高そうな食器が並べられている棚
ホントにお嬢様だよ……

「あ、ここはリビングだから私の部屋は別にあるぞ」

「えっ、そうなの!?」

別にあるんだ……どんな部屋なのかな!ワクワク


「…別にあるって言っても、魔法の本とか参考書ばかりだぞ?」

「いいよ!見てみたい!!」


「う、うぅ〜……」

声がしたと思ったら、隣にいた優斗が目を覚ました

「あ、優斗!大丈夫?」


優斗は顔をしかめた

「大丈夫なわけあるか……。まだ体中が痺れてる…」

マカ……やっぱ感電装置すごいよ…


「ってここどこだ!?」

優斗は目を見開いた


「ここ?マカの家だよー?」

「はぁ!?マカの家!?豪華過ぎだろ!」


優斗は物珍しそうに周りを見回した


「あら、マカ様。そちらの方は?」


あ、マカのメイド、稀羅々が戻ってきたようだ

紅茶が入っているティーカップを運んで

「ひっ!だ、誰!?」

「マカ様の友達ですか?わたくしはマカ様のメイドである稀羅々と申します。それと……飼い猫でもあります」

「か、飼い猫?……」

優斗は疑っているらしい笑


キララは空中で飛び上がり、巨大黒猫の姿になって

「ニャーーーン」

一声鳴いた


「……優斗……こういう事だ」ニヤッ


マカはニヤッと笑った

「うーーーーーー……」

「優斗っ!?」

優斗は目を回して倒れた


「……莉奈ぁ、これは夢かぁ?俺、おかしくなったんじゃないかなー…」


「いや、おかしくなってないから!笑」


「ニャ?」


マカは優斗にこの家の管理システム、それと私に話した>>4>>5を優斗にそのまま話した


これからどうなるのかなぁ……((


全部 <前100 次100> キーワード
名前 メモ