死ぬほど、嬉しかったのよ。

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1:少女匿名:2016/04/22(金) 20:39 ID:eQ2


「マジさ、あいつうざくない!?」
「それな〜!てかあいつアヒル口ヤバすぎ〜まじ爆笑」

口を開けば、低俗な単語ばかり。
本当、呆れるわ。

リアルが充実している者共、所謂リア充。ーーー
別称が“一軍”というだけあって、クラスや学年、ましてや学校までを牛裏る彼らにみんなは羨望の眼差しを向けるけれど、私はそんな奴らに憧れなんてもの、ちっとも抱かない。
男を侍らせて、訳のわからない言葉喋ってーーーあーゆーのを低知能っていうのよ。

将来的に肌を荒れさせてまで化粧塗りたくって、校則破ってまであんなはしたない格好して。どこが良いと思ってるのかしら?
テスト期間に学校側が儲けた休みも遊び呆けて。テストも平均点を下げるばかり。全く、努力している人の気持ちも分かって欲しいわ。だいたい、テスト休みは勉強するためにあるモンでしょ?
『ズッ友』なんて、口ばっかり。この自動眼力詐欺機(プリクラ機のこと)で撮った写真に写ってるこの子、さっき丁度悪口言われてたんだよね〜。一緒に写ってる女の子たちに。見せびらかすように机に貼ったりして、恥ずかしくないのかな?

とまあ、私のリア充に対する苛立ちは日に日に募っている。
これは僻みでも妬みでもない。ないったらないーーーー兎に角、自分たちが偉いと思って人様の迷惑も考えない糞みたいなやつら、心底いなくなればいいのに、とさえ思っている。
こんな奴らが将来社会の屑となって、皆の足を引っ張るのよ。

こんな屑みたいな奴らと連むぐらいなら別に、友達なんていらない。むしろ、独りの方がずっとマシ______



と思っていた時期が、私にもありました。


少女匿名:2016/04/22(金) 21:09 ID:eQ2 [返信]



______ああもう!ボッチフィーバアじゃねえかくそ!!うんこ!!

リア充に対する強い偏見を持っていたあの頃から、かれこれ二年が過ぎました。
みなさん御機嫌よう。申し遅れましたが、私の名前は倉沢 紬と申します。

さてみなさん、ここでクイズです。私は今何をしているでしょうか?
制限時間は3秒。じっくり考えて。……ハイ終わり。
正解は……

「もうさ!クソやべえええええ!って感じ!!」
「まじ〜!?クッソウケるんですけど〜」
「あ、あははは〜……」

答え:リア充に媚び売ってる。

え?>>1はどうしたのかって?あはは。本当にどうしたんだろ。便所で流されたんじゃないかな?……冗談です。

私がこう至るまでの経緯って話せば長いから話さないけど、なんか友達いないって寂しいな〜、と思ったから………要はボッチと思われるのが怖くて猫かぶってるだけですが何か!?
クズだって?最高の褒め言葉さっ……ぐすん。

……取り敢えず、愛想笑いを浮かべていたらなんとなく切り抜けられるようになりはしたけど。うん。苦しいな。とっても苦しいな。これ。
まあ、あの頃に比べたらマシかな?ほとんど僻みだったからなあ…あの頃は。……典型的な勘違い女になっちゃってたからね。自分がマトモだと思ってた分、あの頃の私が一番タチ悪いんじゃないかとさえ思う。

高校生になって、諦めて、嫉妬心も全部かなぐり捨てたら、人の目が気になり出しちゃった。やっぱりちょっと、というかかなり怖いんだよね。人に嫌われるのは。
『話しかけにくい』『ノリ悪い』という理由で切り捨てられるのは嫌って思い始めて。でも、彼らに着いていける分だけのユーモアとかノリの良さとかとか個性ってものが、今まで彼らを頑なに拒み続けた私には無かったんだよね。
だから今は取り敢えず、鏡で練習した笑顔をはっつけて、彼らに追いつかなきゃいけない。

ーー自業自得だよね。どれもこれも全部。

情けないなあ、私。


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