小説始めまーす!
私、加藤彩芽、小学6年生。
友達がいないんだ。
本当は欲しいけど、私は中学受験をするからせっかく友達を
作っても、どうせ別れるんだから作らないようにした。
でも、すごく寂しい。
しょうがないって思うようにしているけど。
朝。
私は教室のドアをガラッと開ける。
挨拶はしない。
誰も返してくれないから。
でも、無視されている訳じゃなかった。
みんな、話しかけてくれる。
でも、その度私は、ニコッと笑うだけ。
時々喋ったりするけど、友達になりそうな雰囲気になったら
「ごめんね、トイレに行ってきていい?」って言って、その
場を切り抜ける。
いつもは、ね。
でも、今日は違った。
私が教室に入った瞬間、顔にホコリを投げられた。
ホコリが鼻や目、口に入り、私は反射的に
「ゴホッゴホッ」
っと咳込む。
「ハハハッ、笑えるー!もっとかけてやろーか、加藤さん?」
私のことを嘲笑ったのは、美空さんだった。
いつもクラスを引っ張っている、リーダー的存在。
私はホコリを払いながら、聞いた。
切ります