冷たい空気の中、七夏ちゃんは続けて言う。
「私はぁ茜ちゃんのこと友達だなんて思ったことないよ?」
その時だった。
「おい!!そこの生徒!もうすぐ授業始まるぞ!教室に戻りなさい!」
先生の怒鳴り声。
それを聞くと、七夏は黙ってこの場を去っていった。
「はぁ」
なんでこうも上手くいかないのだろうか。
七夏のあの言葉…。
”友達”…か。友達ってなんだろう。
そう考えてると、頭が痛くなってきた。
「とりあえず、教室に戻らないと…。」
‐教室‐
教室に戻ると、皆が笑顔で話していた。
そんな皆を見ていると、自分はバカなんだな、と思ってしまう。
そんな風に考えていると、
キンーコンーカンーコンー。
チャイムの音がやかましいぐらい大きな音を鳴らした。
※次回は、七夏目線です!