すれ主さん自身は小説書かんのん?
|_ ̄)スレ主さん、読み専、了解しました。
なんか思いついたのでスペースお借りします。
題:先輩と私/リナちーとあたし
作:レス番
四月。高校入学して間もなくの新入生歓迎ライブ。
とある洋楽のコピーバンドが、私の印象に強く残りました。
元になったバンド名も曲名も知らなかったけど、
大音量にも関わらず、とても聴き心地が良かったのを覚えています。
そして、ポニーテールに結い上げた長い髪をなびかせて、
楽しそうにドラムを叩く女性の姿に、私は目を奪われました。
かっこよくて綺麗な、二年生の先輩。
ライブの後、私は「素敵な演奏でした」と伝えに行き……
先輩は少し驚いたような、照れ混じりの笑顔で
「ありがとう」と答えてくれて……
私は、軽音楽部への入部を決めました。
「リナちー、『ゲイン』って書いてあるツマミは真ん中に合わせてね。
ゼロだと音が出ないけど、大きすぎると音が割れちゃうよ」
「はいっ、先輩!」
入部してから音響機材の使い方を教えてくれたのも、
私に『リナちー』という愛称をくれたのも先輩でした。
軽音楽部は創設から十年も経っていない、若いクラブで、
その頃に流行っていた『軽音女子が題材のアニメ』の影響を受けたとか受けないとか。
当時の先輩達が、部員集めや顧問の先生を探すのに、
涙ぐましい努力をした話が脈々と伝わっているとか。
先輩はそんな裏話まで、面白おかしく聞かせてくれました。
学校生活にも、部活動にも慣れてきたある日…
「リナちー。今度の日曜日さ、あたしの家に遊びに来ない?」
思いがけない先輩のお誘いに、私は驚きと喜びを抑えて、頷きました。