猫と桜の物語

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2:岡子◆qw:2017/07/12(水) 22:51

プロローグ

怪盗シャヴィオレットゥ

それは3年前より現れた怪盗少女
フランス語で“紫の猫”を意味する通り、その体は紫のコスチュームに包まれており、頭には猫耳ヘッドフォンが付いている
長い髪とスカーフをたなびかせ、しなやかに動くその様子は猫そのもの
今までに盗めなかったものは0。そして彼女が盗むものは元々盗品だったものや不正な方法で手に入れられたもの。ときには悪事の証拠となる情報をも盗み出す
彼女が予告状を出した相手は己の悪事が警察にバレるため、逮捕されるのはもちろんのこと、会社をやめたり、2度と裏社会と通じることができなくなったりする
彼女の行動が犯罪を減らすことに繋がるからだろうか。彼女を応援する声も多い。さらに“シャオ”という愛称もある。名前の長さと言いにくさからか、警察もこの愛称で呼ぶとか呼ばないとか
しかし、彼女も怪盗。怪盗には敵がつきものだ。探偵と言う敵が

真宮 桜太

それはシャヴィオレットゥと敵対する少年探偵
彼女を3年前から追い続けている彼は小学生の頃にその名を響かせ始めた
事件現場では黒衣に身を包み、眼鏡の奥の瞳を光らせて推理を語る
シャヴィオレットゥの犯罪を見逃さないと言わんばかりの広い情報網と、鮮やかな手並みに感心しているようだが、彼女の逮捕に使命感のようなものでも抱いているのか、シャヴィオレットゥが予告状を出したと聞けば、すぐにその場所へと駆けつける
しかし、様々な罠を仕掛け、逮捕を試みるが、毎回かわされ、逃げられ、敗北している
そのためか、学校で彼女を捕まえる方法を考えているのもよくあることだ
いつの日か逮捕できる日が来るのだろうか

これはとある怪盗と探偵の日常と対決の物語
今夜もふたりの対決は幕を開ける


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