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13:リリカ@恋歌◆JA:2017/07/23(日) 18:06

こばとは、肩をすくめて、

「どうなんだろ。私自身、分かんない。暇つぶしなだけ、かもしれない。でもまぁ、楽しいし」

と、答えた。
へぇ。
好き、とかじゃないんだ。
意外。
こばとは、話を変えるように、

「それより、今日アンタんち────そういやアンタ、誰?」

「私は、玉井七瀬!六年間、一緒にならなかったよね?」

うん、そうだ。
私は、こばとと一緒になった記憶がない。

「じゃ、七瀬ね。今日、七瀬の家行っていい?」

「んー?美矢子さんに聞かなきゃ。多分、だいじょーぶ」

こばとは、不思議そうに、

「美矢子さんって?」

と、聞く。
まぁ、そりゃそうだよね。

「私のお母さん」

「何で、美矢子さん呼びなの?」

私は、気にしてないように笑って答える。

「私、小さい頃、お母さんが病気で死んじゃって、お母さんの親戚は居なかったから、養母を探してたらしくて。で、美矢子さんが私を引き取ってくれたの」

「あ・・・・・・ごめん、そんな事聞いて」

「良いよ、別に。気にしてないし」

ホントは、気にしてるけど。
こばとは、すまなさそうに私の顔をのぞき込む。
まあコレも、私の過去を知った人達のフツーの反応。
私が、友達連れてくるって知ったら、美矢子さん喜ぶかな?
今まで、家に友達連れて帰ってきたことも、家で遊んだことも、一度もない。
私自身、コンプレックスだったし、バレて何か言われたくなかったから、連れてきてない。
なのに、こばとは家に招きたいって、思ったんだろう?
不思議。


リリカ@恋歌◆JA:2017/07/24(月) 14:47 [返信]

>>14 ありがとう!!!!!


「七瀬、どの話がおもしろかった?」

と、緊張した面もちで、こばとが聞く。
どれって・・・・。
どれもおもしろいから、決めれないような。

「えっとね、『窓越しの冬恋』かな」

こばとは、ホッとした顔になって、

「良かったぁ。私にとっても、ソレ自信作なんだよね」

と、ノートを開く。
鉛筆を出して、こばとは一文に斜線を引く。

「ええっ!?」

驚く私をよそに、こばとはなにかを書き込む。
そして、笑った。

「誤字があったから、直したの」

へぇぇぇ・・・・!!
でもでも、一瞬で分かるって、スゴイ!
こばとの才能だね!
こばとと話していたら。

キーンコーンカーンコーン

掃除の時間を教える、チャイムが鳴った。

「じゃあ、放課後ね!」

こばとと約束して、掃除場へ向かった。


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