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0005:碧氷空:2016/11/12(土) 12:26




1.

___私は恋愛未経験。


好きな人なんて出来たことなかったけど。

あの人にドキドキしてるのは、



___夏の暑さのせいかな。


碧氷空:2016/11/13(日) 11:39 [返信]


>>0005は辞めます,すいません)

1.


炎暑の夏が来た。

「よー、行こっ!」

太陽の様な眩しい笑顔。

田辺梨華は私の手を引いて、足早に歩く。

「ごめん、私が朝弱いばっかりに……」

「何言ってんの、そんなこという余裕あったら歩け歩け!」

梨華にはいつも助けてもらうばかりだ。

私は少しでも梨華の役に立ちたいと、いつも思っている。

「わ、あれ、裕斗くんじゃない?」

歩道橋から見える、スラっと伸びた長い足。

梨華の彼氏、緒川裕斗。

美男美女の、お似合いのカップルだ。

「ん?」

裕斗くんに、1人の女の子が駆け寄る。

眼鏡を掛けて、地味な色のカーディガンを羽織った地味な子。

「あのこ、誰だろ?」

梨華に聞くと、梨華は横に居た派手な女子軍団を睨んでいた。

「梨華?」

梨華は涙を目に浮かべながら、そそくさとその場を去ってしまった。

「先、行ってる」

「え?梨華!!」






「私、裕斗くんのことが好きですっ!」

___は?

思わず耳を疑った。

裕斗くんは梨華の彼女でしょ……。

「うわ、あいつマジで言ったんだぁ〜」

耳にピアスをつけた、女の子。

髪は茶色で、カールがかかってて……。

あの地味な子とは正反対の、ものすごく派手な子。

「___柏原根性あるねぇ」

ロリポップをペロリと舐めて、その子はそうつぶやいた。


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