心のごみ箱

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17:零◆CQ:2018/01/04(木) 08:57


……7年前 冬

両親の喧嘩する声
物が落ちる音

私は怯えて耳を塞いで見ることも止めることも出来なかった。

「もういい!」

怒声とドアがガチャりと開く音

部屋から飛び出して、叫ぶ。

「待ってよ!行かんでよ!母親なくしたら、うちどうやって生きてけばいいん!」

両親の驚いた顔が私に向けられる。周りが騒がしいのに気づいたのか、当時3歳の妹が泣き出す。
私の記憶はそこまでだ。気付けば朝で、こたつで寝ていた。そういえば、晩飯は?最後に「お腹空いた」と言ったのは覚えている。

ハッとして、家の中の部屋全部探してみれば、母の物全てと、ミシンなどの裁縫道具が消えていた。

まだ幼かった私は、この状況を見てただ泣くしかなかった。父を起こすべく、リビングへ戻る際に、キッチンを通れば、3人分のご飯と思われる料理がラップに包まれ置かれてあった。

「ねえ、お父さん。お母さんは?どこ行っちゃったの?」

「んあ?」

「部屋全部見てきたけど、何もなかったよ。全部なくなってた。」

「なら、出て行ったんだろうな。」

「どうして…?」

「さあな。」

幼い私に母との思い出などほとんどなく、ただ、母親に付きまとっていた私は、一言もなくして家を出た母に怒りを覚え始めたのは、その5年後のことだった。


零◆CQ:2018/01/04(木) 17:18 [返信]




すっごい冷静な父親に返す私も結構冷静
小学校上がる前の話やったら、感情無くしてもよろしいか。


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