〜妖精の尻尾〜ナツルー、グレジュビ、ガジレビ、ジェラエル小説9

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78:花火:2015/10/12(月) 13:15 ID:Q6Q

ドーナツホールパロ
少し謎解きを


あなたの名前は

大学のキャンパスでぼんやりと絵を描きながら考える

いつからこんなに大きな思い出せない記憶があったか

どうにも覚えてないってことだけ確かに覚えている

もう一回何回考えて思い出すのはその顔だ

水色の髪

白い肌

黒く澄んだ猫目

気がついたらキャンバスにその娘を描いていた

それでもお前が何だか思い出せないままでいる

飛び散った記憶の破片を組み立てられない

「グレイ様…!!!」

瞼に乗った淡い雨

「………」

聞こえないまま死んだくらい声

時々、思う

オレが何も知らなくてもアイツは全部知ってるんじゃねぇかって

何も知らないままでいるのがお前を傷付けてはいないか

それでたまに今も眠れないのをお前が知れば笑うだろうか?

「グレイ様!!からかわないでください〜」

失った

「グレイ様…それは、ちょっと恥ずかしいです…」

感情ばっか

「グレイ様なんか嫌いです!!」

数えてたら

「グレイ様!!愛してます!!」

貴方がくれた

「ごめんなさ…い…大好き、でした」

体温まで忘れてしまった

「さよなら。しますか」

バイバイ

もう永遠に会えないね

何故かそんな気がするんだ

どうしようもないまんま


ドーナツの穴みたいにさ穴を穴だけ切り取れないように

そもそもアイツが居たかどうかも分からないんだ

お前が本当に在ること決して証明はできない

もう一回何万回考えても思い出すのはその顔だ

消えない思いが在るとするならそれで俺らは安心なのか

消えない思いと言えばアイツが俺の名を呼んだことくらい

自分の胸に手を当てる

物心ついたときからだ

穴が空いている気分は

何も失っていない筈なのに

この胸に空いた穴が今、お前を確かめるただ1つの証明

お前がいたことが嬉しい筈なのに

心が千切れそうで

涙が溢れそうで

うまく笑えないんだ

どうしようもないまんま

簡単な感情ばっか数えてたら貴方がくれた体温まで忘れてしまった

嫉妬深くて

情熱的で

俺のことが大好きな雨女

「グレイ様。さよなら…」

バイバイ

もう永遠に会えないね

「失礼します。忘れ物を…」

そう言って入って来た少女と自分の絵を見比べる

最後に思い出したその小さな言葉

静かに呼吸を合わせ目を見開いた

「あ…」

目を見開いた

「お前…」

目を見開いた

あなたの名前は
































「…ジュビア」

END


coconachu:2015/10/12(月) 14:49 ID:Pl. [返信]

花火) グレイ様!思い出せたぁぁぁぁいぁぃあぁぁぃぁあぁぁぁあ!!!!最初切なかったけど最後らへんでうぉぉぉぉぉおあ!!ってなった。
ドーナツホールってなに?
>>79
杏と花火はやんちゃだな!!急斜面自転車とか死ぬ気か!!

れもん)>>80
ぁぁぁあ!!!!ビックリした!!
怒らせた!?何が悪かったんだろう!?とか一瞬思ったわ!!はー、よかった!
>>80 >>81
幽霊さん幽霊さん、悪いけど速くれもんから離れてあげて。
何があったのか知らないけど、関係ないれもんに取り憑いて勝手なことするのは可笑しいでしょ?


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