怪盗レッドのオリジナル小説書いてみます!(3)

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437:神出鬼没:2016/05/05(木) 17:18 ID:.NY

初めてですが楽しんでもらえるといいです

上品な絨毯にアンティークな置き物
壁には世界地図が貼られており、所々に赤い✕印が書いてある
観賞用の植物はシャンデリアの光を浴びていた
ここは、ある組織の部屋
そこには、一人の人物がいる
高級な革で繋ぎ合わせられたソファーにどっしりと座っては、いろんな細工を施したカップに口をつけコーヒーを啜り飲む
その仕草は、品がありながらも獣のような荒々しささえも感じるだろう

この人物は人間ではない
人の皮を被った化け物と表現したほうがいいのかもしれない
とある非道な実験を行う施設で生まれ、自分にとって最強の力を手に入れては殺戮を繰り返していた
だがある日、非道な実験を行っていた施設は政府によって潰された
勿論その施設に生まれた者は保護という形で捕らわれたが、政府から逃げたものもいる
そういうものは大抵、普通の社会に馴染めることなんて出来るわけでもなく持ち前の能力を利用し裏社会で生きる事になるのだ

この部屋にいる人物もそのような経歴を持っている
残酷でもひとでなしと呼ばれても構わない
なぜなら自分は人間ではないのだから
そんな思考をこの人物は持っていた

しばらくしてドアが開き、いかにも高級なスーツ来た男性と秘書らしき女性が出てきて、人物の前にあるソファーに座った
そして、目の前の人物に向かって口を開いた

「始めまして、アーテルさん!私はエスポワールと言うものです」

アーテル、それは化け物の現在の仕事名である
ちなみに、アーテルはラテン語で黒という意味だ
黒の道を歩む裏社会の者には相応しい名前だろう
そして、エスポワールと名乗る男はディーオと言う組織の幹部だ
表上では、貿易などを中心とした会社だが裏では武器の売買や人身売買などを中心として行っている

「実は、貴方に依頼したい仕事があるのですが…」

淡々と話を続けるエスポワールに対してアーテルは特に何も言わずに聴いていた
それぐらいどうでもいい依頼内容なのだ
どうせ依頼を受けるとしたら刺激的なものや変わった報酬品が手に入るような物を彼は好む
もっと言えば、それほど刺激的な物では無ければ自分より他の人に回すべきである
べったりと頼られ依頼押し付けられるのは嫌いなのだ
そんな歪んだプライドを持つアーテルは話を聞くだけ聞いてさっさと帰るつもりでいた

「…そんな感じで、今は新たな能力の研究がスタートしたんですが、実験体としてとある人物の身体を生け捕りにしてくれませんか?」

やっと話に区切りがつきエスポワールは、4枚の写真を机の上に並べた
4枚の内の3枚は大人びているが中学生ぐらいの子供の写真だ
残りの1枚は大人のようだがまだ幼さが残る
たぶん大人になったばかりだろう
アーテルは、写真をまじまじと見つめる中、エスポワールは再び口を開いた

「実はこの写真、右の2枚は怪盗レッドの紅月飛鳥と紅月圭、3枚目は探偵の白里響、4 枚目は怪盗ファンタジスタのこと織戸恭也だ」

「怪盗レッド…」

はっきりと顔が写った写真を見てやっとアーテルは言葉を発した
この瞬間、アーテルはこの依頼に興味を持ったとエスポワールは確信した
アーテルは生命力が強く、能力も珍しい種類を持ち、他の化物と比べれば桁違いの強さを誇る
しかし、逆を言えば自分もそのような存在に殺される可能性がある
もちろんこの依頼もそれぐらい大きな賭けなのだ
餌につついている魚は、まず完全に食いつかせる
エスポワールは、アーテルが興味をもった怪盗レッドについて話すことに決行した


神出鬼没:2016/05/05(木) 17:21 ID:.NY [返信]

>>437の後半です。文字数の問題で分けました。感想くれると嬉しいです

「怪盗レッドというのは神出鬼没な存在で一般市民からはヒーローとして慕われている。まぁ、そのおかげでいくつものの組織が壊滅したんだけどさ、今は2代目だけど恐ろしく人間離れしていてね…」

「人間離れ…か…」

つい先程まで餌をつついていた魚は、完全に餌に食いつている
餌に食いついた魚は、絶対に釣り上げなければならない
2枚の怪盗レッドの写真を手に取り始めたアーテルを見ながらもう少し詳しく話すことにした

「飛鳥という少女は、実行担当で、かなり運動神経は高く、確かに巨大な銅像をひと蹴りで倒したそうだ。あとケイはナビ担当だ。IQ200でかなり頭が切れる、監視カメラなんて一瞬でハッキングするような人物だ」

「ほぅ…、つまりお前はケイの存在に恐れているのか?」

完全に釣り上げることに成功した
エスポワールは、心の中でひっそりと笑みを浮かる
この依頼さえ受けてくればこちらのものだからだ
あとは、アーテルからの問いに正直に答えるだけ
獰猛な獣のような瞳で見つめるアーテルに答えを出した

「あぁ、そのとおりだ!ケイは、ネットワークの海では海賊王と言うべきような存在だよ。だから敵の弱点のかすぐに掴んでしまうんだ。でもアーテル、君の能力はどんなに頭が賢い相手でも簡単に倒す、そんな能力だろう?」

「まぁな、この能力でよければな」

そう言って、アーテルは手元のコーヒーカップに触れた瞬間、小さな雷がコーヒーカップに直撃して、一瞬のうちに鮮やかな色を持つ花に変わった
アーテルの能力、それは【作り変える】
ある程度の量さえあれば、生き物だろうが機械だろうが別のものに作り変える
もちろん、自分自身の容姿も作り変えることだって出来るのだ
こんなトリッキーな能力を目の前でやれば未知の美しさに心を奪われるだろう
目の前で見せられた能力にエスポワールは思わず拍手を贈った

「では、この依頼をアーテルに任せます」

「あぁ、わかった。…あ、そうそうあともう一つ条件があるのだが」

「なんですか?」

「もしも、怪盗レッドと一緒に響かファンタジスタを捕獲した場合、報酬は水増ししてくれよ」

「えぇ、わかりました」

その言葉と共にドアが閉まる音が響いた
このお話は、アーテルという人物が怪盗レッドを捕獲する
そんな話である


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