☆ナゾトキ姫は名探偵☆恋愛小説、ホラー小説

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296:美和:2017/03/25(土) 10:13 ID:Dik


>>290の続き


ピンポンパンポン♫

「1年◎組、藤崎律可、今すぐ◯◯先生のところまで来なさい」
放送が流れた。


「リッカ、担任が呼んでるらしいぞ。悪いことでもしたのか?」
「…もしかして、掃除をサボったことがバレた?いや、提出物を忘れたことかも…」
「貴様、心当たりがありすぎだろ」
梅は呆れる。

「じゃあ、俺行ってくるわ!」
リッカは図書室から出ようとする。

「待ってください!行っちゃダメです!」
ひなみはリッカを引き止める。

「え、ひなみん、俺がいなくなると寂しいから引き止めてくれるの?」
「バカ!ちげーよ!今の姿で行っても、お前が高校生の藤崎律可だと誰も信じてくれねーだろ!」
梅は強い口調で言った。
「あ、そっか…忘れてたよ…ありがと、ひなみん!」


「リッカーー!どこにいるーー⁉」
外で、リッカの名前を叫ぶ声がする。

「うわ、担任だ…放送で呼び出しておいて何で探しにくるんだよ…」
「放送で呼ばれても、リッカは行く気がないと思われているんだろう」

「ふ、2人とも、カウンターの下に隠れましょう!」
ひなみが言った。


真央:2017/03/25(土) 11:51 ID:oG6 [返信]

おもしろい!
それに、リッカドジだね。
梅くん小さくなっても冷たい。
それに、しっかり周りが見えてるよ。

>>297
そう、解散だよ。
続き更新は今日中にするよ♪


美和:2017/03/26(日) 08:27 ID:OvY [返信]


>>296の続き

ガラッ
リッカの担任の先生が図書室に入ってきた。その先生は図書室の奥へと消える。


カウンターの下では、ひなみ達が息を潜めて隠れている。
カウンターの下は狭く、3人はぴったりとくっついている。

ひなみは緊張していた。手には汗をかいている。
(いくら3歳児になったとはいえ…梅くんやリッカくんとこんなに密着していると、ドキドキします…)


先生が図書室の奥から戻ってきた。
「リッカはここにはいないようだな」
先生は小声で呟くと、図書室から去っていった。


「もう大丈夫みたいだよ」
リッカがそう言うと、ひなみは抱っこしていた2人を下ろした。
そしてカウンターの下から出てくる。
3人はホッとした。


カウンターの下に隠れていたのはほんの数分だったが、ひなみには、長い時間に感じられた。

ここで、あることに気がついた。
ひなみが隠れなくても、リッカと梅だけが隠れていれば良かったのではないか。

そうすれば、ひなみが先生に対処することができたし、あんなにドキドキすることもなかった。

あの時は慌てていて、そこまで考える余裕がなかった。
ひなみはそんな自分が情けないと思った。


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