怪盗レッドのオリジナル小説書いてみます!(8)

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992:星月夜 杏里◆gg (ノ ゜Д゜)ノdice4:2018/08/31(金) 22:16 ID:2mM

お久しぶりです!
母親がいないので、小説書きます!
えーと、前回は...>>645ですね。





〜ブラッドside〜
今は仕事で、怪盗レッドから宝石を取り戻そうとしてる最中。
つまりは戦ってるってこと。

前にレッドに会った時は、見るからに強そうな、かなりの筋肉がついている大男だった。
でも今目の前にいるのは、細めの体つきをしている、赤みがかったような明るい茶髪をした少女だった。
そもそも私を覚えていないみたいだし、別人だと思って良さそう。
かと言って、この前の事件で偽レッドが出てきたけど、前のレッドと今のレッドでは大分似ている部分がある。例えば戦い方とか立ち回りとか。
何らかの繋がりがあると見て間違いなさそうね。

今は宝石を盗み返そうとしているんだけど、この子がなかなかしぶとい。
私が攻撃をする度に器用に全てを避けていく。
いや、それが狙いなんだけど。

攻撃を避けるのに精一杯という状況にさせて、宝石の注意が薄くなった隙に、近づいて盗み返すというのが私のやり方。
でもこの子は、私が攻撃をして近づいていく度に距離をとる。体力も減っている様子がない。
このままじゃ埒が明かない。

スタンガンを失い、レーザーガンに切り替える。
レッドは攻撃を避け続けながら、私をじっと見てくる。

その目の中に濁りはない。美しいほどに澄んでいる。
まるで...私の母親のようで.....。

思い出してはいけない、記憶から消し去ったはずの私の母親の顔。
罪悪感がこみ上げてきて、引き金に触れている指が自然と震えてしまう。
今私がやっていることは、絶対に許されないこと。

でも.....
後戻りなどもっと許されることではない。
温かい日常など、私が手にできるものじゃない。

そう思った瞬間、視界がぼやけた。
まさかと思ったが、やはり涙だった。

私は急いで目を拭ったけど、もう遅かった。
レッドが驚いたように目を見開いていた。


一旦切ります。


星月夜 杏里◆gg (ノ ゜Д゜)ノdice4:2018/08/31(金) 22:25 ID:2mM [返信]

すぐに続き書いちゃいます!
前回




こうなったらますます負けるわけにはいかない。
私は、早くレッドから宝石を奪いたい、その一心でレーザーを撃ちまくった。
私にしては珍しく、考えることが停止していた。
とにかく必死で撃ちまくれば、この罪悪感を少しは誤魔化して薄くできる、そう信じて撃ちまくった。
こんなこと、なかったことにしておけば何も問題ない。
ただ今まで通りに仕事をすればいいだけ。
何も難しいことではなかった。

それなのに―

何も考えないでいたために、睡眠薬をもろに食らって、視界が霞む。
ついには力が入らなくなって、ヘタっと座り込んでしまった。

潮時...とはこういうことか。
罪悪感を覚えてしまった時点で、ここで捕まるのが最善かもしれない。
これで良かった。
もう私に抵抗する力など残っていない。

けれど、レッドが次に発した言葉は、全く予想がつかないものだった。

「ねえ、私の質問に答えてくれない?」

その言葉がきっかけで、私の人生は変わって行くこととなる。
それはまた、もう少しだけ先のお話。

〈続く〉


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