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32:マジュ◆slE XY&Zを聴きながら読むことをお薦めします:2017/04/14(金) 23:29 ID:rKc

>>31のつづき
『ジム戦でなんとかなった俺たちだったんだが、強力な攻撃で負けたんだ』

「う、嘘でしょ?」

「意外だな。サトシが負けることもあるなんて……」

みんなは、本当のことが嘘のように聞こえていた。
その気持ちは分からなくもない。俺はあのとき、焦っていた……。そんなことなんて初めてだった。

『その後…1人で森へと行ったんだ…』

そのとき、ふと思い出したことがあった。



ごめんな、ゲッコウガ…俺のせいで、あのチカラを発揮できなかった……。
俺が…俺が……もっと、しっかりしていればッ……



今でも、思っていた。昨日あった出来事も、それに近かった…。


マジュ◆slE:2017/04/15(土) 11:38 ID:rKc [返信]

>>32のつづき
『それで、みんなが俺を探しに来てくれたんだけど、ついカッとなっちゃったんだ…』

「そこまで、つらかったんですね……」

リーリエが、不安そうな顔をして心配してくれた。だけど、『リーリエ、気を使ってくれてありがとな。で、変に考え込んでいたんだけど、やめて全力で走ったんだ』とリーリエを心配しながら、笑顔で言った。

「サトシらしいね」

『…そうかな?』

「コウガ」

ゲッコウガがウンウンと頷いた。
なんか、照れくさいな……。

『まぁいいや、それで走って行ってきたときに吹雪が酷くなったんだ…』

「大丈夫だったの!?」

「それだったら、サトシはここにいないよ」

また、スイレンに突っ込まれた。マオは「あ、そっかぁ〜」と呑気に言った。

『それで、俺は洞窟の中で休んていたんだ。』

実は、こんなことが1回だけあった。ヒトカゲの炎が消えそうになったり、みんなが凍死しそうになりそうだったから、モンスターボールを出して戻そうとしていたけど、誰も戻ってくれなかった。どころか、みんなが温めてくれた。俺は、雪の壁が空いていたから体を張って穴を塞いでいた。それを見たみんながほっといてくれなかった…。
今回はそんなことに酷くなかったけど、今回の場合は、野生のポケモンが寒そうにしていた。

『野生のポケモンが俺のとこに来てくれて、一緒にあったまっていたんだ。』

「どんな神経してんだ……」ボソッ

「カキ、そんなこと言っちゃ駄目だよ。というか、ポケモンに懐かれているんだね!」

「だからサトシのポケモンは、仲が良いんですよ!!」

マオとリーリエは、俺のことを尊敬していた。リーリエはポケモンに触れることが苦手で仲良くできるのかも不安、だけどポケモンは大好き、俺は絶対出来ると信じている。


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