色々書こうかと。

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4:匿名希望◆m7w:2017/05/27(土) 22:31 ID:kUQ

>>3の続き】【色々自分の妄想あり】

「霧切…さん。お、おはよう?」
驚きながら振り返ると、そこには自分より背の高い女子がこちらを見つめていた。
彼女の名前は霧切響子。才能は“超高校級の探偵”。才能の通り鋭い観察眼を持ち、いつも冷静な態度を取っている、それでいてミステリアスな雰囲気を持ち合わせている少女だ。
苗木もあまり霧切と話した事が無い。というか、霧切が人とあまり関わりたくないようなオーラを漂わせているのだ。だから今どうするのが良いかと狼狽えながら苗木は疑問符付きの挨拶を投げた。
「………どいて。」
「えっ、あ、ゴメン!」
挨拶を無視されたかと思えば、今度は命令される。ドアの前に立つ苗木は、慌ててドアの横に移動した。
霧切の背中越しに教室内を見てみると当然誰も居らず、彼女が今から入ろうとしているだけだった。
苗木も霧切に続いて教室に入るが、中には謎の圧迫感が渦巻いていた。その理由は霧切の振り撒いているオーラが全ての原因だろう。しかも、今に至っては冷たく鋭い視線を自分の席から扉付近の苗木の方へ投げ掛けている。
この教室には生徒の席が縦四列横四列の計十六個あり、苗木の席は霧切の席の左に位置している。この状態で隣に座るのはそれなりに度胸を要する事だろう。
これで明るい世間話でもしようものなら一週間、いやそれ以上の期間あの視線を受ける事になるかも知れない。
この場で最良の策はなんだろうと考えながら恐る恐る席へと歩を進める。一番窓際の列の一番後ろ。それが彼の席で、その右が霧切の席。席に行くために、霧切の前か後ろを通らなければいけない。そのせいもあってか、苗木は余計に緊張していた。
───そうだ。適当に校内をふらついているのはどうだろう。未だに分かっていない場所も沢山あるし、授業開始まで一時間以上もある。それが、霧切の真後ろに来て漸く出した答えである。
そしてやっと席の前に来た。机に教科書やらノートやらが入った鞄をそっと載せて、取り出す。それを机の中に少しずつ入れ、鞄をロッカーに置く。その間にも霧切から視線は送られていた。
この空間の気まずさからさっさと逃げようと、用意を終えた苗木は後ろの扉から教室を離れた。


匿名希望◆m7w:2017/05/29(月) 22:58 ID:kUQ [返信]

>>4の続き】【ネタバレ・捏造注意】

霧切からの視線を逃れて、廊下で溜め息を吐いていた時。
苗木達が入った前方のドアでどこかで見た事がある男性を見た。その男性は今、教室に入って行くようで、それ以上姿を見ることはできなかった。
苗木が足を動かそうとした瞬間、教室内から何やら迷惑げな冷たい声が微かに聞こえた。
「……何の用?…………」
「いやぁ…………だろう?」
それに対し、少しおどけたように男声は返す。恐らく、というか絶対に霧切と今の男性の会話だろう。気になった苗木は耳をドアに寄せるが、今と対して結果は変わらなかった。


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