恋愛小説リレー!気軽に来てね

葉っぱ天国 > 二次創作 > スレ一覧
79:リリア◆Zw:2017/12/25(月) 22:07 ID:eko

菜穂ちゃんが転校すると聞いて菜穂ちゃん目線の短編!!初めて書くのがこれって……()
いろいろ菜穂ちゃんの過去とか付け足してるよ〜、ごめんね……


 月が優しく部屋に差し込む夜、菜穂は髪をゆっくりと撫でながらベッドに寝そべっていた。思い出すのはずっと前の昼のこと、春斗が美奈にキスをしたこと。大好きでずっと片思いをしてきた春斗が、横からぽっと出た美奈に取られたことが気に食わなかった。

 次に思い出すのは昔のこと。春斗が「生意気」と言われ虐められていた自分を助けてくれたこと。あの時自分に手を差し伸べてくれた春斗は、まるで本物の王子様のようだった。キラキラと輝いていて、困ってる人を見捨てられない春斗が眩しかった。それから自然と目で追うようになっていって…
恋のおまじないや春斗をイメージしたアクセサリーも作って、悲しい時は春斗が言ってくれたことを思い出して嬉しさで上書きして、少しでも近づこうと勉強も頑張った。振り向いてもらえるように興味のなかった服にも気を使って、髪を丁寧に洗って、顔も泡で洗うようになった。


…そうだ、認めよう。美奈が怖かった。自分に自信が無いくせに可愛かった美奈が羨ましかった。春斗が美奈を好きになるかもと考えたら震えが止まらなかった。だから言っておいたのに、どんどん美奈は春斗と仲良くなって言った。
2人が近づくのを見る度に胸が痛くなった。家で二人が付き合っているかもと思ったら悲しくなって何回も吐いた。食欲がなくなってご飯も喉を通らなくなった。
家に行ったら知らない人に何回も殴られた。何も知らないくせに、と思った。
足を怪我させたのも、きっとそうしたらもう近づかなくなると思ったから。本当は少し怪我をさせるくらいだったけどまさかあんなことになるなんて考えてなかった。

 思い返せば私は最低だったんだと思う。でもあの時は、あれ以外に方法が思いつかなかった。私はもう転校するし、春斗や美奈と会うこともなくなるんだろう。それでも考えてしまう。あの2人が付き合う前に私が告白していれば?私がもっとアピールしていたら?そんなことを考えたとしてももう終わったこと。きっとすべては運命だった。仕組まれていた。…そう考えても、わかっていてもどうしても何回も考えてしまう。

゙もしも、私が隣の席になっていたら?゙

そうしたら少しでも気にかけて貰えたんだろうか。友達にくらい、なれたんだろうか。じんわりと目頭が熱くなる。思わず目を手で覆う。
流れる涙は、空想は留まることを知らず溢れ続ける。
さよなら春斗、ごめんね美奈。
全部全部、これで終わり。


リリア◆Zw:2017/12/27(水) 22:26 ID:utg [返信]


わー!もう200?ごめんね、あんまりこれなくて……
ましろ、よろしくね!リリアだよ!

プロフは 書いたのは(短編だけど)>>79だよ!


全部 <前100 次100> キーワード
名前 メモ