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14:あーさん◆WM こっち見んぎゅ。:2018/12/18(火) 17:47 ID:O5U

*** 君を、君に、君と。***
#Wen Junhui

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突然彼女から送られてきたメッセージ。

“別れよう”

たった1言のメッセージに、

“なんで?”

急いで返すけど、

“理由は言えない”

そう返ってきて、彼女に電話をかけた。

“…はい”

電話に出た彼女の声は、いつもより冷たくて。

「なんで“別れよう”なんて言うの?」

“…ごめん”

「僕じゃ満足できなかった?」

“…ごめん、ほんとにごめん”

「“ごめん”じゃ分かんないよ、僕別れたくない、」

少しずつ涙声になっていく僕は、相当弱い。

「…とにかく、僕絶対別れないから」

そう言って電話を切った。

“え、ま、待って、”

彼女の声を遮るように、焦りながら。

そして数週間後。

「…え、?」

彼女は亡くなった。病死だった。

彼女が病を持ってたことなんて知らなかった。

苦しんでた彼女に気付けなかった自分が情けない。

仕事の帰り、ショックが大きくて涙も出ないまま、道を歩いた。

「…あ、」

そういえば、彼女はよく家に来てご飯を作り置きしてくれていた。

「もしかしたら…っ、」

歩くスピードが加速し、気付けば家まで走っていた。

家に帰って、テーブルの上を見れば、予想通り沢山の料理が並べられていた。

テーブルの端には手紙があった。

“ご飯いっぱい作ったから、いっぱい食べてね!私がいなくてもちゃんと食べるんだよ?”

彼女の優しい文字に少しずつ視界が霞む。

ねぇ、こんなの…食べられるわけないよ。

こんな素敵な料理、食べられない。

ふと見れば、テーブルに頬杖をついて笑う姿を想像して。

“美味しいでしょ?新しく覚えたの!”

料理を少しずつ食べていく。

「…うん、美味しいよ、すごい美味しい…っ…」

さっきまで出なかった涙が自然と溢れる。

“普段あんまり言えなかったけど、私ね、”

君を愛して、君に愛されて、

“ジュンのこと、大好きだった”

君と愛し合った僕に今、涙を流さないことなんて不可能だから。

「僕も…僕も大好きだった…ううん、大好き、今も」

君が別れたかった理由は、病で僕に迷惑をかけたくなかったからだったんだね。

大丈夫、そんな心配しないでいいよ。

君は最後まで、

「僕の生きる理由だったから」

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*** 君を、君に、君と。***
#Wen Junhui


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