猫耳王国小説とか

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13:ルギル(きぃすけ):2015/07/18(土) 10:40 ID:3wU

「あれ?」

少女が消えたのを気にしてるのではない。別の気配がした。

「………誰ですか」

補佐は慌ててそう言ったが、気づいた時にはその気配はなくなっていた。

そこから一時間たった。

少女は指定の場所で待ってると言ったので、補佐はその指定の場所にやって来た。いざ来たと思ったら、少女は今度はベンチに座って待っていた。

「本当に来るのね」

少女は相変わらずの様子だった。可愛らしい顔で、一枚の白いワンピースで裸足。茶髪のセミロング。
補佐は少女の隣に座って、また僅かにだが笑った。

「あのさ……お前の名前確か……」

ノリで言おうとしたが、思い出せない。誰だっけ。たった500年しか、たってないはずなのに。

「…………?」

誰だっけ?

続く…………?


ルギル(きぃすけ):2015/07/19(日) 07:57 ID:3wU [返信]

>>5 一話目
>>6 二話目
>>12 三話目
>>13 四話目
まとめました。安価がちゃんとついてればそこのレスまで飛べます。全て補佐の話です。
続き

(そういやアイツ猫耳も生えてない。本来ならば生えてるはずなのに。)

補佐は、笑っている少女にこう話しかけた。

「お前は誰だ?」

あまりにも唐突だったが、知り合いってこともわかってる。仲良しだってこともわかってる。お互い__________

「え?」

少女は少々驚いた様子で補佐を見ていた。それは「なんでわからないの?」という目ではなく、「なんでそういうことを聞こうとするの?」という目に見えた。

「あっ、わかった。お前…」

「ちょっと待って!!」

少女は急になき始めた。その少女の手には、いかにも新しい紙をちぎった紙切れがあった。

「もう 忘れないでね。」

少女は補佐の手にその紙切れを握らせると 手を叩いた。
そして、叩いた瞬間に少女は綺麗な花弁となって消えてしまった。

「ちょっ……」

自然と涙が流れてきた。自分は覚えていないけど、どうやら体はしっかり覚えていたようだ。
補佐は慌ててもらった、紙切れをすぐさま見始めた。

続く


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