人間不信 nonfiction(8)

1: 奏:2021/01/06(水) 09:56

皆さん、お久しぶりです。
奏です。
私は今受験生で少ししか来れませんが私の過去を物語としてここに書き留めたいと思います。
つまらなかったり、アドバイスがあったら教えてくださいね

2: 奏:2021/01/06(水) 10:32

人物紹介
【注】本当の人物とは名前を変えてあります。
主人公
菅谷 紗里 sari sugaya 事件当時11歳
元気で明るい女の子
明るすぎてみんなに嫌われているからクラスの1部としか仲良くしようとしない
でも本当は嫌われるのが怖くて明るさで壁を作ってるだけだったのに…
ピアノ、お習字が得意
天然、鈍感だと言われている
『うわぁ!楽しそうだね!(別に楽しくなさそうだし、みんな私のこと嫌いだから入れてくんないでしょ)』

紗里の親友達
甘宗 桜 sakura amamura 事件当時11歳
元気で悪口が嫌いな女の子
紗里が明るくて良い子なのになんで嫌われてるのか不思議に思っている
ミュージカルを習っている
『ねね、夏休みどこで遊ぶ?』
鷹村 茉莉 mali takamura 事件当時11歳
お姉さんキャラで体が細い女の子
桜とは幼なじみ
紗里と仲良くしている
『もう、口にクリームついてる!ちゃんと拭きなさいよ!しょうがないから拭いてあげる!』
高松 林檎 ringotakamatu 事件当時11歳
紗里とはクラスが1年からずっと一緒のクラス
紗里をイジったり、紗里にイジられたりとお互い様の関係
紗里と喧嘩することが多いけど、喧嘩する程仲良くなる
ドジっ子で頭がいい
『あれ?今日の宿題ここじゃなくて次のページなの?!』
松橋 鈴杏 suzua matuhasi 事件当時11歳
林檎と紗里と4年まで同じクラスだった
5年になっても林檎と紗里とよく会っている
林檎と紗里をイジるのが好き
『フフフ2人ともまた宿題忘れちゃったんだw』
桐村 まや maya kirimura 事件当時11歳
紗里とは5年になって初めて会った
光とは幼なじみ
真面目に肌が雪みたいに白い
友達を呼び捨てで呼べない
『紗里ちゃん…借りた本を返して、返した本を持ってるよ?』
三浦 光 hikari miura 事件当時11歳
いじられキャラ
琥珀が大好きでいつもら追いかけているため、みんなに引かれている
まやと幼なじみ
友達を呼び捨てで呼べない
『こはくりーん!待ってーーー』
丸川 琥珀 kohaku marukawa 事件当時11歳
光をうざく思ってるけど内心追いかけてくれて嬉しい
ある意味ツンデレ(?)
『光…いい加減にしてよ…このストーカー』
中村 翠 midori nakamura 事件当時11歳
毒舌のいじりキャラ
でも裏声がめちゃかわいくてギャップ萌えと言われている
5年からの編入生
帰国子女だから英語ベラベラ
『光…また琥珀を追いかけてるんだ…もしかしてドMなの?ねえ?よく飽きないよね』
矢倉 真由香 mayuka yakura 事件当時11歳
事件に大きく関わっている
事件の1件があっても懲りず教室内を走り回ってる
5年からの編入生
帰国子女だからイタリア語が話せる
『マジでこちょこちょはやめてよwギャ�nn!』
北河 百合 yuri kitakawa 事件当時11歳
事件に少し関わっている
紗里とは幼稚園からの幼なじみ
よく紗里に相談したり、相談されたりする
『そんなこと、気にしなきゃいいんだよ』

8: 奏:2021/01/17(日) 14:03

「編入生…やば…私、仲良い人以外興味ない…どしよ」
「いや、なんでその話が出てくる?」
「えーいやーそのー仲良い人以外興味ないから素っ気なくなるかm…って、林檎!!!」
「よっ!それじゃ、意識して話かけたら?まあ、上から目線になるから無理かもだけど」
そうなのだ。私は意識して初対面の人に話しかけると上から目線口調になってしまう
「まあ、素っ気ないよりはいいんじゃない?ってか早く体育館に行かないとやばいよ?」
「え?は?あ!時間ない!やば!」
「だから、言ったじゃない」
「フフフ・・このままだと林檎も間に合わないよ?w」
「私のクラブはどーこだ?」
「器械体操だけど?」
「てことは?体力があり?」
「…やば!早く行かなきゃ」
「まあ、頑張ってね?体力のない紗里ちゃん★」
くそ!あいつめ!

やっと�n業式、終わった…
「はい!では、これから編入生の紹介を�nめたいと思います!」
中村翠ちゃんはどっちかな?
「はじめまして、中村翠と言います。よろしく」
「彼女はアメリカからの帰国生です。仲良くしてあげてね」
「はじめまして!!!矢倉真由香でーす!これからよろしくお願いします!」
「彼女はイタリアからの帰国生です。この子とも仲良くしてくださいね」
ふーん
別に将来めちゃ仲良くなる訳じゃないし、名前だけ覚えとけばいっか

「ねね、紗里〜」
「うーん、なにー?」
「最近テレビとか見てる?」
「最近は見てないなw」
よく考えると見てないなぁ
ドラマでも見ようかn
「ねー、名前なに?なんの番組みてんの?」
なによ…私の考え事の邪魔しないでよ
「…」
「あーとね、この子は紗里」
「へぇ〜これからよろ☆」
「…」
「…お願いだからなんか喋ってくれない?」
「チャラ」
「初対面でそれ?」
「逆に言うけど…初対面でため?非常識にも程があるわよ」
「…まあまあ、私は光!」
「だれもあんたの名前聞いてないつーの」
へ?誰の声?
って、この子中村翠…だっけ?
「あ!あの編入生の子だぁぁぁこれからよろしくねーあ!真由香ちゃんもよろしく!」

…こいつ、なれなれし…

他人の遺品でジオラマを�nる(9)

1: ctrl+z:2020/12/24(木) 02:09

何にも決めていませんが暇つぶしにでも 途中でgdgdになったらごめんなさい

2: ctrl+z:2020/12/24(木) 02:15

.12.24

世の中ではクリスマス・イヴというイベントが開催されているようですが、
私にはに楽しかった記憶は余り有りません(元来の生真面目な気質から理由に関して様々な考察を重ねてはいるのですが、どうやら一切合切理解の及ばない儀式である為というのが一番の含有量を誇っているようでした)。
私にはクリスチャンとして生を全うする、なんて宣言をした覚えは有りません。然し、周りはそれが至極当然のように�nロウィーンやらクリスマスやらのキリスト文化を最大限に楽しんでしまって居るのでした。

私にはそれが、不可解でならぬのです。義務を果たさず権利だけちゃっかり頂戴する、拝借ですよという顔をしてすっかり自分のものにして平気でいる、それでいて礼儀正しく思慮深い民族であることを信じて止まない日本人が嫌いでした。「素晴らしい国ニッポン」と銘打ったテレビ番組が言うところの「長寿」であるという事実も、同じように受け入れがたかったのでした。

3: ctrl+z:2020/12/24(木) 02:18

>>2

×私にはに
○私には

謹んでお詫び申し上げます。訂正させて頂きます。

 Second (2)

1: 匿名:2020/12/05(土) 17:22

駄文。乱入禁止。

2: 匿名:2020/12/23(水) 20:52

おかしなやつだ、と隣で白い息を吐きながら自転車をこぐ男をみる。尤も、わざわざ寒い中おかしなやつと一緒に帰路についている僕も他人のことは言えないが。何がおかしいのか。説明するのも�n鹿�n鹿しい。だが、開口一番そう言ってしまったからには説明せねばならない。残念ながら今の僕は使命感にかられている。たとえとめられても、口を塞ぐことはないだろう。さて、僕はめんどくさいことが嫌いだ。さくさく進めさせていただく。まず、こいつをおかしなやつと思い�nめたのは、こうして一緒に帰るようになってからだ。今回一緒に帰るようになった理由は説明義務に入っていないので割愛させていただく。つまり、おかしなやつを選んでつるんだわけではない。一緒に帰るようになってから1週間経った頃、気づいたことがある。それは決まって彼が口にする言葉。「あぁ、死にてぇ。」である。かれこれ一緒に帰り�nめて1ヶ月経ったが、残念なことに今日も彼はぴんぴんしている。おかしなやつだろう。死にたいなら、�nンドルをきらなければ良いのに。壁に衝突することも出来るし、川に落ちることも出来る。信号をまもらなければ良いのに。運良く大型トラックにぶつかる可能性もある。だが、彼は安全運転を終�n心がけている。なんなのだ、と僕は思う。理解出来ない。毎日死にたがっているのに、毎日�nンドルをきり、ブレーキをかけ、安全運転で帰宅する。ほら、今も赤信号でとまった。

Punishmentーイジメー(99)

1: 愛羅&◆LY:2020/10/02(金) 18:06

初めまして、愛羅でーす!
今回は、加害者目線で書いたいじめ小説を書きたいと思います!
Punishmentとは、英語で「天罰」という意味です。

3: 匿名:2020/10/02(金) 23:01

>>2
ありがとうございます!

4: 愛羅&◆LY:2020/10/03(土) 06:13

>>3
匿名ですがあたしです!

恋 ren(5)

1: yuo:2020/07/18(土) 21:01

きっと大丈夫。そう、思えば、、、、
楽になれると、、、思った。

#1

私は秋原 小奈津。中学2年。隣の家の荒城 葉琉に恋をしてしまった。
そのせいで私のじんせいは散々だ。
そのことを、話す日記。

、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。。、。、。、。、。、。

「あ、コナっち!」
と元気に話しかけてくれるのは親友、久希。

、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。

後書き

毎日投稿目指して頑張ります!
感想お待ちしております!
よろしくお願いします!!!!

2: yuo:2020/07/19(日) 20:12

#2

2日目

今日久希が話しかけてくれた。こんな私でも、仲良くしようとしてくれる人がいるんだ。でも、私と仲良くすると、イジメられるから、離れて、、、欲しいなぁ〜

、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。

「いたっ」

最近毎日これ。

「ww」

あいつらは
大久保 梨佐
故野崎 有芽

である。

まあ、言ってしまえばあいつらのオモチャに抜擢されたのだ。

理由は、、、、、

『痛いよ、、』
公園で殴られ祭りの最中、葉琉が寄ってきた。
『何してんの?』

『あ♡葉琉君♡』

『日本語わかる?何してんのって聞いてんの。」
少女まんがに出てきそう。

『え?ちょま』
光の速さでツリー�nウスにつれてかれた。

『困ったらここ来い』

『え、、。うん、、、。』


で、今に至る。

、。、。、。、、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。

後書き

三日坊主になんない様にしなきゃ、、、、

これからもよろしくお願いします!!

3: yuo:2020/07/20(月) 16:15

#3

3日目

あぁあ。またこれだよw。葉琉の所、行ってみよう
かな。

、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。

「葉琉〜?いる?」

学校の帰り。ツリー�nウスに来た。

「いるけど」

「あ、前助けてもらった小奈津」

「入ってもいいよ」

「痣、大丈夫?」
葉琉の所々に痣がある。

「大丈夫、、、」

「そうだよね!虐待なんか、現実世界nないよね」


「う、、、うん。あ、ごめんそろそろ帰る。」

、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。、。

後書き

火曜、水曜は休みます

Bbutler woman(9)

1: 大博:2020/06/26(金) 17:28

これはバトラー(butler)ウーマン(woman
アリーヤ(Aaliyah)による ストーリー(Story)だ

Mystery,adventure story.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

(※英語全くわからない人が書きます)

2: 大博:2020/06/26(金) 17:49

>>1
バトラーとは、日本語で言うと上級使用人である
バトラーは滅多にいない
バトラーになれるのは優れた人間でなければいけない
たがイギリスの…………という場所の…………という屋敷の主人に勤めるアリーヤというバトラーがいた
そのバトラーはバトラーの中でも珍しい女性のバトラー
それがアリーヤだ
Aaliyahという名は【王位を継ぐ者、高貴な者】
という意味がある、正に彼女にぴったりの名だ
だがあまり彼女はAaliyahという名前を気に入っていないようであった
残念極まりない

(外人が書いたっぽく書いてみました)

3: 大博:2020/06/26(金) 18:13

>>2
だが、仕える主人のことは別だ
中性を誓った相手
それが主人だ

普段から主人の身の回りの世話や他の使用人の監視、屋敷の管理義務をしているアリーヤだったが、ある日その事件は起こる

主人が消えたのだ

なんの痕跡も無く

急な出来事だった

勿論主人が消えた屋敷は混乱に陥る
ここからストーリーは�nまる

nゲ小説(32)

1: invincible:2020/06/13(土) 22:27

リ�nビリがてらに(´・ω・`)

つづかない

4: invincible:2020/06/14(日) 11:27

2000年代、原因不明の�nゲの増加により、世界は混乱の渦に飲まれた。
日本も例外ではなく、政府は連日、�nゲ対応に奔走していた。
党内に多くの�nゲを抱える与党・自民党は「劣等頭皮排除法」を提出した。これは、�nゲの原因を遺伝子に求め、かつ�nゲの根絶のためにそれを排除するというものであった。
無論、野党は怒り狂った。伸び代しかない支持率を売りにしている立件民主党は、�n練政権批判議員を大勢押し立て、内閣総辞職を求めた。
国会中継は、いつものごとく、学級会の様相を呈していた。

「総理、こんな差別案を成立させるよりも、ソフトバンクのリアップ無償提供をサポートすべきではないのですか」

内閣総理大臣の安倍晋三はおもむろにスマートフォンを取り出すと、

「えー、ソフトバンクの、ですね、えー、孫会長はですね、えー、�nゲで、あ、あります。つまりですね、このリアップはですね、孫会長が先に利用されるのではないかとですね、えー、つまりですね、私としてはですね、再利用可能なですね、カツラをですね、一世帯あたり2つ配ると言うですね」

と、安倍晋三はスマートフォンに写る孫会長の禿頭を見せながら言う。野党議員たちは、

「総理、その政策はですね、アベノカツラと言われているのですよ」

と冷笑するように言った。安倍晋三は一切怯まずに、淡々と言った。

「悪質な印象操作で、あ、あります。政府はですね、それ以外にもですね、毛根に良いシャンプーをですね、これを、国民の、皆様にお配りし、そしてですね、毛髪に優しい、洗い方を、国民の、皆様に広報する……」

安倍晋三の発言を遮って、野党議員の先鋒・蓮舫が怒鳴った。今にも総理に飛びかかりそうな勢いであった。

「総理! シャンプーは、髪の洗い方じゃなくて、時代はもうリアップなんですよ」

ここでテレビの電源は切られた。テレビの光を失った部屋は、一層、薄暗くなった。部屋の主はリアップを持って言う。

「なぜ皆フサになろうとするのか、フサさえ居なければ、�nゲだけの世の中になれば、我々は差別されないというのに」

6: invincible:2020/06/14(日) 11:37

>>5
ありがとうございます!
でもネタ切れ気味なんですよね(´・ω・`)ガンバリマス

アネモネと�nナズオウ(30)

1: シエル◆pWU:2020/06/01(月) 14:35

※この小説はフィクションです※

・いじめ小説です
・もはや続くかどうかも分からない
・低クオ
・似てる小説があってもパクリではないです…
・感想おk
・更新頻度はあべこべ

>>2 登場人物紹介(途中で追加するかも)
>>3 本編はんぺん(は?)

2: ナナナ:2020/06/01(月) 14:36

キャリスク小説書き�nめるんだ!新スレおめでとう🎉

7: シエル◆pWU:2020/06/01(月) 17:29

放課後、オレンジ色に染まった廊下に四つの影が伸びていた。


「はい佐々木。これアイツの筆箱に入れてきて。」

伊藤さんに�nされたのは砂の入った袋。

あぁ、またか。またこんなことをやらなきゃいけないのか…

「なに突っ立ってんの?早く入れに行けよ」

「そうだよ、早くやれよ」

追い詰めるように飛んでくる大葉さんと澄川さんの声。

「…はい」

私はそう言うと、駆け足で教室に向かった。

今すぐにでもこの砂を捨てたい。でも、こうするしかないんだ…

教室に入って筆箱を見つけ、震える手で袋を開けた。



「ごめんね…ごめんね…」

私はそうつぶやき、春の筆箱に砂を入れた―

裏切り者たちには�nナズオウを(3)

1: 子猫:2020/05/17(日) 10:24

うぇいっ

spinner -紡ぐひと-(5)

1: 宵:2020/05/04(月) 01:43


 あれは、ずっとずっと遠い昔。
 まだわたしが、誰かに愛され、必要とされていた頃の。

 できそこないの私の記録は、繰り返し修正されて劣化して、鮮やかな日々の情景はざらついて。
 
 それでもあなたの声は、聞いたことがあったから。
 私に遺された、たった一つの小さな記憶だったから。

 だからわたしはあの頃の約束のように、この言葉を紡いで、あなたのことを迎えましょう。


「おかえりなさい」

2: 宵:2020/05/04(月) 02:32

 網状のフェンスを登り、垂れ下がった有刺鉄線をラジオペンチで切る。拾い物のこれは切れ味が悪いが、他に代替品もないので仕方なく使っている。油まみれのサイドポケットにそれを突っ込んだあと、俺はフェンスの天辺から慎重に飛び降りた。
 フェンスの向こうには、鉛色の空の下、廃墟だらけの町が広がっていた。

 第8220�n区というのが、この場所の名称である。
 政府指定の立ち入り禁止区域であるここは、本来であれば俺のような一般人、おまけに廃墟から盗みを働き、それを闇市で売り飛ばすような不届きものは見つかり次第すぐ拘束となるのだが、こういった辺境の�nで役人を見ることはほとんどなかった。というか、見つけたところで拘束して入れておくところもないのだろう。そんなことを考えながら、町の中をぶらぶらと物色する。

「ま、さすがにもう目ぼしいものは何もないよなぁ」

 さて、この第8220�n区というところは、俺たちのような行商人の中では割と名の知れた街だった。かつてこの国がこうして荒廃するまでは、研究都市として栄えていたからである。
 そんなわけで、この国がこんな風になったばかりのころの当初――荒廃の黎明期、なんて俺らより上の世代は呼んだりもする――は他所の人間で溢れかえり、そいつらによる略奪やら殺人やらが日常茶飯事に行われていたという。最悪なゴールドラッシュだ。
 見かねた政府が慌ててここを住民以外立ち入り禁止区域に指定し、徹底的に防衛を敷いたというがその頃には後の祭り、善良な住民は早々に荒れ果てた故郷を捨て、その他の住民は略奪を繰り返した末に故郷を捨て、得たものを他所で高く売り捌き、それなりの富を得たという。後には、遅すぎる対応をした政府への批判と、廃墟だけが残った。

 とはいえ、一切残っていないというわけではなく、目的不明の基盤とか銅線とか、そういったものも修理すれば需要はそれなりにあるのだ。「最悪使えなくても形になってさえいれば、コレクターなんかが買っていってくれたりもする。そういうのを覚えておいた方がいいぞ、知識は一番の財産になる」――と、先輩の行商人の談。だいぶ昔に栄養失調の末倒れ、それきり会っていないが。

 持参した頭陀袋の中に、ガラクタを詰め込んでいく。ふと顔を上げると、鉛色がたっぷりと空を覆いつくして、埃っぽい匂いが鼻腔に広がった。

 どうやら一雨振りそうである。俺は頭陀袋を肩にかけ、比較的丈夫そうな廃墟に足を踏み入れた。

4: 宵:2020/05/04(月) 19:39

 階段の先に広がっていたのは、異様な空間だった。
 山積みになった布団と、それに埋もれた女の死体。それから、大型の予備電源装置。本当にこの家の持ち主は、一体何者だったのだろうか。
 ここに来た奴らも、恐らくこれを持っていくことは出来ないと踏んでそのままにしておいたのだろう。だが、解体や修繕の知識があれば、この中に入っているものをうまく活用して金に換えることはできる。こいつを持ちだしたら、一体いくらになるのだろうか。とりあえずここにいる間だけはこいつを利用して、出るころに少しずつパーツを持ち出せばいい。
 はやる気持ちを抑え、俺は改めて布団と女に向き直る。まだ死んで数日ぐらいなのだろうか。死体特有の悪臭はなく、有機物の腐ったようなににおいが鼻についた。
 俺は深くため息を吐く。そして、酷く気の毒に思った。
 女は大体、俺より年下ぐらいだろうか。顔立ちははっきりしていて、薄汚れた顔ながらも生前はきっと美人の内に入っただろう。これはこの現代に生きるどの女たちにも言えた事だが、こんな情勢じゃなければ、何不自由なく穏やかに、こんなところで発見されることもなく生きていたのかもしれない。
「……せめて、楽に眠れるといいんだけどな」
 なんて、ここを塒に増して盗みまで働こうとしている俺が言っても、何のありがたみもないだろうが。

 唐突に開けっ放しの階段の扉の先から、無線放送のチャイムが聞こえてきた。人のいなくなったこの場所で、これを流すことに一体何の意味があるのだろうか——などと非難めいたことを考えながらも、そのチャイムの音に、俺は聞き覚えがあった。
「フルサト、か」
 栄養失調で倒れた、あの行商人が教えてくれた歌だった。フルサト、生まれ育った場所を想起する歌だと言っていたはずだ。俺は物心ついた時から、一所にとどまったことがないから彼の心境を理解することはできなかったし、たぶんこの先も理解することは出来ないと思う。
 ゆっくりとしたテンポで再生されるチャイムは、不協和音の余韻を残しながら、狭い�n下室にも響いている。
「うさぎ おいしい あの やま」
 ほんの出来心で、チャイムに合わせて詩をそらんじる。
 ふと、頬に何かが伝った。別にあの詩を理解したわけでもない。この曲を好んでいたわけでもない。ただ一つ確かなことは、俺はあの行商人と長くいたことで、彼に対する思い入れのようなものがあって、それがずっと喪われてしまったことが、ここに来て唐突に実感として沸いてしまったのだと気が付いたのである。
 
 袖で頬を拭うと、そのころにはチャイムは鳴り終わっていた。
 あまり、ここには長居しないほうがいいかもしれない。精神衛生上、良くないような気がする。
 そんなことを考えながら、ぼうっとしていた頭を何度か振って、無理やり正気に戻すと、俺は階段を登ろうと立ち上がろうとして——視界の隅に、それを捉えた。

「あ……?」

 黒い皮脂汚れに塗れた、布団を頭から被るようにして。
 先ほどまで死んでいたはずのその女が、そこに座っていた。

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