あなたの目に、ふととある店が映り込む
まだ昼だと言うにもかかわらず、その店は『星空』を体現させたような見た目で佇んでいる
昼間の中の星、常識の中の非常識、普通の中の異常
生き物とは、そんな非日常に好奇心をくすぐられるものだ
カランコロンと扉を開く
『いらっしゃいませお客様、どうぞ、お好きなお席へ』
開いた先に視界に飛び込むものは、あまりに美しい『星』であった
(異形と人間が共存している世界線、普通の町と何ら変わりなく、異形という『異常』と人間という『平常』が混じりあって蠢いている
マスターは星の異形頭
参加者は人間でも異形でもなんでもOK)
(荒らしはスルー定期
なりすまし、誹謗中傷等は他のお客様のご迷惑になりますのでおやめ下さい)
カランコロンと扉に施されたベルが鳴る
外に出てきた誰かは、扉のプレートをいじっているようだ
そしてもういちどベルが鳴りひびく
かけられたプレートには
《OPEN》
『珍しい、ここにも店が経ったのか』
(カランコロン。軽快な音を立てて扉を開ける、黒髪赤目の三白眼の男がいた)
『おや、いらっしゃいませお客様、お好きなお席へどうぞ』
(店の奥から声が聞こえる、出てきたのは…あたまがなく、かわりに『星』が浮いている『異形』だった)
『えぇえぇ、良い場所に建てられました、どうぞご贔屓に』
『おう、そーさせてもらうわ。』
(コーヒー、ブラックで。そう流れるようにつぶやくと細いが筋肉質の腕で椅子を引き、少し乱雑に座る)
『はい、かしこまりました』
(呟き声をしっかりと耳に入れ、手際よくコーヒーの用意をしてゆく)
『……どうぞ、お客様、コーヒー、ブラックにて』
(そう、綺麗なカップにつがれた一杯のコーヒーを差し出す)
『ごゆるりと、おくつろぎ下さい、ここは【夜】、ですので』
『ありがとよ』
(片目を瞑ると、代金はいくらだろうか、と首を傾げる)
『あぁ、代金でしたら…こちらのメニューにて、まぁお客様は来店おひとり目でございますし……サービスにしておきましょう、お代は結構です』
(感情は残念ながら分からないが、ゆるゆると手を振る様子から、のほほんとした性格なのがわかる)
『その代わり、先程も言いました通り、ご贔屓にしていただければ』
『あぁ、普通にうめぇしな。』
(こく、と飲み込むとニヤッと笑って)
『それは良かった、光栄にございます』
(胸に手を当て、紳士的に頭を軽く下げる)
『…趣味として始めたものですが、気に入っていただける方がいらっしゃるなら、よかった』
『おう…なんかありがとな。』
(くぁ、と大きくあくびをしてまた来るわ。と扉を開けて羽を取りだし空を飛ぶ)
『おや』
(飛び去って言った彼をおってゆるりと扉から顔を出す、飛び去る際に舞い落ちる羽がまるで)
『驚いた、人間かと思っていましたが…まるで天使のようだ』
…誰かいねえのか?
(トントン、と扉を叩く。ボロ布のような服を身にまとった浮浪者のような男)
『おや、いらっしゃいませ、ようこそ当店へ』
(お好きな席へお座り下さいと、机を拭きつつ告げる)
ああ、すまねえな…あんた『異形』か。
神さんにでも会ったみてえだ…
(目を丸くしてエトワールの頭を見つめながら、言われた通りに空いた席に座る)
店主さん、水はタダか? 見ての通り…一文無しでよ。
(ニヒルな笑みをこぼす)
『おやおや、お褒めいただき光栄です、ええ、お代はいりませんよ』
(片手を胸に当て、軽くお辞儀をする)
『少々お待ちくださいね』
(そう言うと、グラスにコポコポと音を鳴らしながら水を注いでゆく)
『どうぞ、あ、こちらもオマケしておきましょう』
(と、引き出しから包みに入ったクッキーを取り出し、水に添える)
…クッキー…はは、ありがてえなあ…
(数日ぶりに見た食べ物を遠い目で見つめ、注がれた水をちびちびと飲む)
『どうやらおつかれのご様子ですね…、少しお休みになってはいかがでしょうか』
(ここは『夜』ですので、と店の奥を指さす、底には小さなプラネタリウムを思わせるような空間と人が寝られるほどに大きなクッションが置かれている)
ほー…変わった店だな。ん、ごちそうさま。うまかったぜ。
(クッキーと水を全て咀嚼し、お礼に一つ頭を下げると言われた通りに店の奥へ向かう。ぼすっ、とクッションが音を立てて体を沈み込ませる)
…なぁ、よお。星の店主さん。
『はい、なんでございましょう』
(無い首を傾げながら、問いかけに反応する)
俺の話を…聞いちゃくれねえか。
もう誰も知らねえ、くだらない身の上話をよ。
(目を伏せて追憶の表情)
『…ええ、勿論、そういったことも、私の役目ですので』
(そう言うと手袋を外し、パチンと指を鳴らす、するとふわりとベルモントの周りへと、宇宙に打ち上げられた衛星の様なものが飛んで行った)
『【星】は忘れませんので』
…ああ、なんか夢みてえだな。こんなに綺麗な星は初めて見たぜ。
(自身の周りを浮遊する星に目を瞬かせながら、すっと目を細めゆっくりと口を開く)
……俺ぁ、元軍人だった。
『おや、それは…』
(人間の軍人、となると…)
『大変なことで…』
そりゃあ大変だったが、成り行きでも食いっぱぐれはないから悪くなかったぜ。
ここからちと離れちゃいるが俺ん国じゃあんまり激しい戦争はなかったしよ。
だが…そんな俺でもやべえって時があった。それが最初で最後だったんだ。
ちょっとした戦争だった。そこで軍の友人がよ…俺を流れ弾から庇って…
そいつは「花は嫌いだから代わりに煙草を手向けてくれ」って言ったよ。
それから俺は軍をやめて…あいつの墓には5箱の煙草が並んだ。
だがそれっきりだったんだ。今や小さい花一つも買えやしねえ。
(ふるふり、と力なく首を振って笑う)
『…良いご友人だったのですね』
(片付けを終え、相手のいる場所へと近づく)
『………わざわざ茶化す必要はありません、笑う話でも無いでしょう、あなたにとって、笑っていないとやっていけない場合は別ですか』
(無理をなさらず、と、高い位置から顔を覗き込む、プラネタリウムと混ざって、その顔は大きな惑星のようだ)
……あぁ、キレーだなぁ…
(擬似的な星々とエトワールの輝きが視界で淡く光り、眩しさに双眸を細める。そうしていると、やがて汚れた頬を滴が一筋伝った)
俺は、どうしたらいいのか…何回も考えたんだ。
それでも…こいつは誰にも売れなかったよ。
(ふいに懐から古ぼけた煙草を取り出す)
『…ええ、ええ、私は『星』でございますから』
(己も近くに座り、答える)
『……煙草、ですか』
戦場じゃ毎日のように人が死ぬ。
星みてーに散りばめられた死にいちいち構ってる暇はねえさ。
その権利も資格も、俺にゃないって知ってても…時々あいつのことを考えちまう。
こんな俺を見たらあいつは笑うだろうな…なんて。
なぁ…あんたはどう思う? 星の店主さんよ。
(煙草の箱をぎゅうと握り、エトワールを見やる)
『…人間の戦争は、私にはよく分かりません、勿論感情も、ですが、ええ』
『きっと笑ってくれましょう、あなたの背中を押すように』
(そういって、指を鳴らす、するとその空間に浮かぶ星たちが、美しくその光を増す)
『権利なぞ、『想う』ことに、必要がありましょうか』
『身勝手で、良いのですよ』
…っ、あーあ…俺だせーな。なんだって……
(エトワールの言葉に心が揺さぶられ、ポツリと煙草の箱の上に涙が落ちた。)
あぁもう…ぐ、ありがとう、ありがとう…
(何度も何度も涙を流す)
『いいえいいえ、良いのですよ、存分に、今はまだ、私しかおりませんゆえ』
(落ち着く声で、なんども告げる)
……ぅ、うあぁ、…っぐ……
(溢れ出る涙を必死に拭う)
あんた、あんたに…これを譲りたいんだ…あいつの魂が、落ち着けるように。
きっと星になれるように…
(嗚咽を上げながら、震える手でエトワールに煙草を差し出す)
『…ええ、分かりました、お預かりします、ですが、いつかはまたあなたの元へとお返ししますよ』
(受け取り、そう告げる)
『星になるのは、あなたと共に、いつかの先の未来、あなたが土産として、星と共にどうか持って行ってあげてくださいな、そのほうが、きっと、』
(喜びますよ)
あぁ、……ありが、とう…
(すぅ、と次第に瞼が落ちていく。長い間まともな環境で衣食住をしていなかったベルモントにとってこの場所はまさに楽園そのものだった)
『……良い夢を、あなたに、星の祝福があらんことを』
(瞳が隠されてゆく彼にそう告げる)
すぅ…すぅ…
(いくつもの光が瞬く星空の下、ベルモントは寝息を立てて完全に夢の中へと落ちた)
『……』
(眠った彼から少し離れ、数分後、布を持ってきてふわりとかけてやる)
『さて、準備でもしましょうか』
(そう、受け取った煙草を大事にしまい込みながら、店の奥へと入り込んだ)
「 ……?、ありゃ、こんなとこに店なんかありやしたかねぇ 」
( ふと視界に映り込んだ店を見て不思議そうに首を傾げながら不思議そうに呟き。手元にある書類と時間を見て、ふっとため息をつきながらそっと扉を押して。人気がない店内と星のような景色に少し感動したように瞳を開き。少し困った表情を浮かべて小さな声で呟き )
「 …こういうのって勝手に入っていいんでしたっけ? 」
『おや、いらっしゃいませ、……待ち合わせでしょうか?』
(入ってきた客の手元の書類を見て、仕事の打ち合わせなどだろうかと考えつつそう告げる)
「 …待ち合わせ、というよりおつかいって感じですねぇ……うちのお嬢さん変わりモノでして 」
( あははと乾いた笑いを零しながら、恐らくむすっとした表情で待ってる自分の主人を思い浮かべ少し苦い表情を浮かべて。書類から視線を上げれば比喩とかではなく星のような人を見かけ少し驚いたように目を開き、失礼と思ったのかすぐに少し困った笑みを浮かべて )
「 いらっしゃいませって事はあんたがこの店の方でよろしいんですよねぇ…いやぁ驚きました、お星さまみたいですねぇ……気ぃ悪くしたらすいやせん 」
『おや、ご存知ではありませんでしたか、私は『異形』です、『星の異形頭』と言いましょうか、そういう種族なのですよ』
(ですから、お星様というのは正解です、お気になさらず、と声をかける)
「 そういう情報はすこーし疎いんですよぉ… 」
( 異形と言われて少しきょとんとするものすぐに笑顔を浮かべて。あはっと乾いた笑いをこぼした後そういえば注文と思い、少し黙った後少し首を傾げながら注文をして )
「 コーヒーのブラックでお願いしても……? 」
『そうでしたか、では私が初めででしょうかね、なんともお恥ずかしい、……かしこまりました、少々お待ちください』
(特に恥ずかしそうな素振りは見せず、準備を始める)
( 久々にコーヒーが飲めるのが嬉しいのか少し表情をほころばせた後近くの席に座り、手元の書類をまた確認して。少し困ったように頭を掻きながら小さな声で少し不穏な事を呟き )
「 ……バラバラは少し刺激があれですかねぇ、なら不自然なほうがいいか? 」
『…………』
(客から聞こえてくる声に、何がバラバラなんだろうかと思いつつ、邪魔をしないよう静かにコーヒーを注ぐ)
『お待たせ致しましたお客様、こちらに置いておきますので、お好きなように』
(そう彼の斜め前程度の場所にコーヒーを置く)
( ことりと置かれたコーヒーにはっと書類から視線を上げ、視線を少し動かすとあったコーヒーに嬉しそうに表情を綻ばせ、一口飲んでほうっと一息をつき )
「 ……めちゃくちゃ美味しいです、いやぁもう久々に飲みましたよぉ、いつもお嬢さんにあわせてるので 」
( ふっと笑みを浮かべて心底嬉しそうに呟き。ふと手元の時計を見た後、ぎゅっと眉根を寄せた後そのままコーヒーを飲み干して )
「 もう少しゆっくりしたいんですがもう時間ですねぇ……お代はいくらです? 」
『えぇええ、何時でもいらっしゃってください、また珈琲をお入れ致しますので、お代はこちらとなります』
(会計の札を私、レジの方へ)
「 …えぇ、ごちそうさまでした 」
( お代をきっかり払い、そのままお辞儀をしてドアを開ければ、少し尊大な態度で無表情だが少し不機嫌そうな少女が一人。それを見てうげぇとした表情を浮かべたままその少女に駆け寄る )
「 初( うい )、遅い… 」
「 すいませんって……それよりもお嬢さんどっちの事件の方がお好みです? 」
「 …不自然な連続殺人、謎は面白くないと意味がないだろ? 」
「 さようですか、はいはい 」
( そう言って二人は夜の街に溶け込んでいった )
『…………』
(不穏な単語が聞こえたが、深入りをするものでは無いだろう、客を見送りつつ、次に来るであろう客への準備を始める)
……ん、俺…寝ちまってたのか。
(いまだ瞼の上で光る星空をぼやける視界でとらえ、ゆっくりと目を開ける。)
はぁ…
(ふと、手の中の喪失感に気付く。それは大切な煙草の面影。むなしく宙をかく指を見つめてベルモントは笑い、昨日の出来事を思い出した。)
ありがとうよ、星の店主さん。
(奥で準備をするエトワールの邪魔をしないように、軽い体を起こすと静かに入り口へ向かう。)
…また、な!
(パタン。そう言って、扉が小さく閉じた。心なしかその足取りは昨日よりも軽い。)
…ここは……店?
(不思議な様子で店を見つめる年端もいかない少年が一人。青い髪を無頓着に伸ばし、足には膝までの分厚いブーツ。どこか普通の少年とはいいがたい雰囲気をまとっている。)
(またまた参加させてもらいます!レポートお疲れ様です!!)
58:◆RI:2021/02/13(土) 23:14 「んむ、んー?あぁ、客かね」
(そんな少年に向けて、店の中から声が聞こえる)
「はろう、ここのマスターは少々店の裏に回っているよ、その辺のテーブルかカウンターで待つといい」
(そう、ショートケーキを頬張りながら少年の方を向き、手を振りつつ言葉を告げる先客がいた)
(ありがとうございます〜、いらっしゃいませ!)
(ちょっと、このスレの基本設定に追加して、クロスオーバーと言いましょうか、あらゆる世界線を混合している世界線に存在している店という設定を付け足そうと思います。分かりにくかったらごめんね)
(これからもご贔屓に)
ん…そうか…変な店。
ところで、手をかしてくれ。
おれは『鉄足』だ。
(入り口の前、開いた扉に手をかけたまま先客をじっと見つめる。
鉄足と呼んだ足はどうやら義足のことらしい。段差を上がれずにいるようだ。)
(多重世界線めっちゃいいと思います!)
「おやおやおや、それは大変だ、いいだろう、『お兄さん』が力を貸そう」
(言っても非力なのだがね、と、口にケーキを運んでいたフォークを置き、相手の側へ行き支えてやる)
「いやぁ、先客がいてよかったねぇ、『お姉さん』に感謝したまえよ、少年」
…よく分からない奴だ……おれもアンタも、”同じ“半端者か?
(支えられた体にぐっと力を入れ、段差を上がり、店に入る。
感謝もしない粗暴な態度で店内を何度か見渡し、やがてカウンターの一席に座った。)
アンタの名前は?
(幼い少年らしからぬやけに大人びた口調で尋ねる)
「はっはっは、礼は尽くしておいた方がいいぜ少年、確かに僕は半端者にも近いが…うん、完成体にも近いのだよ、そして覚えておきたまえ」
(自分も再び、座っていた席へと戻り、ショートケーキを1口口に含むと、そのままピッと、フォークを彼の方へ向け)
「僕は『シキ』、シキ・アクアティーレ、ここの常連客様だよ」
(そう、名を告げた)
シキ、か…覚えといてやる。
(向けられたフォークの刃先に少し驚いた素振りを見せるが、すぐに元に戻る。
床につかない足を揺らすでもなくそのままにして、肘を机につくと再び尋ねた)
常連客って…アンタ、ここの店長どんな奴か知ってんのか?
こんな変な店で、来る客も変だからきっと店長はもっとおかしい奴だ。
「知っているに決まっているさ、そして、店主は常識的な方だよ、安心したまえ」
(まぁ僕にくらべれば、どんな奴も常識人だがね、と笑う)
「そのうち帰ってくるだろう、見た目に驚き、中身に肩を落とすといい、案外つまらないやつかもしれないぜ?」
(なんちゃって、と、ペラペラと回る口に再びショートケーキを含む)
…やっぱり変だ……
(少し目を丸くしてシキを見つめる。その瞳には少しの期待と好奇心)
アンタは、おれの足…なんとも思わないのか?
(そういうと、自身の『鉄足』に目線を落とす)
「?いや、他者への興味はごまんとあるけれど、義足だろう?それ、なら僕もたまに作るし、べつに特殊なだけだろう」
(興味もある、好奇心もある、だがそれだけだ、好意も悪意も持つことは無い、いや、好意には近しい感情なのかもしれないが、『研究者』は興味を持った対象に『情』など持たない)
「思うことはあれど、同じ店に来た客同士、流石に手も口も出したりしないさ」
(そういうと、またひとつ、ショートケーキを食べた)
おれ…アンタの前じゃ普通ってやつだな。
あーあ、ほんと変な奴。喉乾いてきた。なんかない?
(初めて少し笑い、その笑みを隠すように正面を向く。
わずかだが子供らしい表情が垣間見えた。)
「お、いいねぇ、良い顔だ、……そろそろ来る、飲み物でも頼むといいさ」
(そういうと、店の奥から足音が聞こえてくる)
『おや、お客様がいらっしゃっておりましたか…お待たせ致しました、ご注文をお受け致します』
(そうすると、ひょこりと店の奥から『星』が現れた)
星…!?
え、なんだそれ…かぶりもんか?
(目をパチクリとさせ、行儀悪くカウンターに身を乗り出して『星』の店主を凝視する。)
『おや、異形頭をご存知ありませんでしたか、私は『異形』の種族の1つ、『異形頭』という種族の中の星の異形頭というものでして…』
「はっはっは!いい反応だねぇ!初々しい!」
(身を乗り出し尋ねる客に少々驚きつつも説明を行う、その横でケラケラと常連客は笑っている)
異形って…本の中だけかと思ってた。
しかも星なんか見たことないし…って、シキ、笑うなよ!
アンタが普通だって言ったんだろ!?
ったく…とりあえずなんかくれよ。
(ふてくされた顔でエトワールに向き合い、手のひらを差し出す。くれ、のジェスチャー)
「はーっ、はーっ、げほっ、っあー、エトワール、飲み物も頼むよ、喉が渇いているそうだ」
(大笑いしつつ膝をたたく、そのまま過呼吸のような呼吸をし、咳をひとつつくと、店主に注文を入れる)
『はい、かしこまりました、シキ殿は追加のご注文はございませんか?』
「む、そうだなぁ…では次はモンブランを頼むよ!ここのデザートは絶品だからね!」
『かしこまりました』
』
なんだよ、まだ食うのかよ、食い意地はった奴だな。
まったく…子供だからって舐めてるな。
(少し火照った頬を隠すようにしてうつむく。ぶつぶつとぼやきながらシキをじとりと睨み)
「ん〜?子供扱いはお気に召さないかい?…でもなぁ、お兄さんからしたら大人も子供も平等にガキというか孫というか…こればっかりはねぇ」
(すまないすまない、と、悪びれる素振りもなく軽い謝罪を口にする)
平等…そうか? おれでも?
…まあいい。それよりアンタいくつだ?
(どこか達観しきっているようなシキの口調に、訝しげな色を浮かべて見つめる。)
「………………………………」
(ニコニコとした笑顔を崩すことは無い、が、沈黙)
「………うん!やっぱ思い出せないね!いくつだったかなぁ…えーと…」
(腕を組み考える素振りを見せる、が、あまり真面目に思い出そうとは思っていないらしく、さっさと考えるのをやめてケーキの隣に添えてあった紅茶を啜る)
「ま、年上とだけ覚えておきたまえ、少年」
…そうか…
(思い出す気がない相手から目をそらし、少しだけ微笑む。)
星の店長、そろそろか?
『ええ、お待たせ致しました』
(客の言葉に答えるように、できたサンドイッチを差し出しお冷を添える)
『シキ殿もどうぞ、紅茶のおかわりは?』
「うむ!頂くとしよう」
サンドイッチ…
(もぐ、とサンドイッチを小さくかじる。美味しさに思わず顔がほころび)
…うまい。
(どんどんサンドイッチを頬張る。やがてぺろりと平らげ、水を一口飲むと改めてエトワールとシキに向き直った)
「、おや、なにかね少年」
(新しく来たモンブランを頬張りつつ、こちらを向く少年に、に、と微笑みを向ける)
『?』
(こちらも紅茶をつぎつつ首を傾げる)
変な客に、星の店長。
ここなら…もしかしたら、おれも…
『普通でいられる』
(その言葉を紡ぐ前に、口を閉じる。不可能だと分かっているから。
その資格がないから。)
…いや、なんでもない。ただ、本当に、…その、ありが____うぐっ!?
ハァ、ハァ……
(ぱたた、と音がして何かが床に落ちる。己の胸を押さえ、見開いた双眸の先には床を濡らす赤い血があった。それはクラズマの口からぽたりと垂れている、紛れもない『血』)
『!お客様!』
「おや、おやおやおや」
(ガタリと、椅子から立ち上がり彼の方へ)
「あらぁ、手も口もも出さないと言ったから『視』てもなかったが…悪手だったかもしれないねぇ、少年、意識は明瞭かい?」
(背中を擦りつつ問いかける)
…離れてくれ、頼む。
(深くうつむき、背中をさすられながら弱々しく告げる。赤い血の中に透明な雫が混ざった)
分かってたんだ、本当は。
おれが普通を求めちゃいけないことくらい。
…どこまでいっても、罪人なんだ。
この体は許してくれない。
(嗚咽を上げて肩を震わせながら涙を流す。何かを背負っていたタガが外れたのか、少年はようやく少年らしい素振りを見せる)
「………うーむ、僕より悪いことしてるかい?きみ」
(心底疑問そうに、首を傾げつつ来ていた白衣の袖で少年の口元の血を拭い、逆の袖で流れる雫をふいてやる)
「泣くのはいい、だが普通を求めることになんの権利がいるのだろう、お姉さんのようなやつに比べれば、皆普通だ普通、エトワール、ひ弱なお兄さんの代わりに彼を休憩所にでも運んでおくれ」
『かしこまりました、お客様、少々お体触れます』
(そういい、体を抱えあげようと手を伸ばす)
ッ!ダメだ!!
(伸ばされた手を強く払う。その瞬間、申し訳なさそうに目を細めるが、刹那のこと。
再びうつむくと静かに言葉を紡ぎはじめる)
……シキ、アンタはすごい奴だよ。
でもおれはそんな風に割りきれない。
……もう、生きてたらいけないんだ。
殺してくれよ。
「……なーにしたらそこまで悲観的になるのか、お兄さんにはわからないなぁ、あのねぇ、君を殺したら僕も罪人になってしまうだろう?興味がないことは無いし今更だが」
(少年の前にしゃがんで己の頬に手を添えながらそう告げる)
「大体、罪人ってのはお姉さんみたいなのを言うんだぜ少年、比べてみるかい?」
(そう言って、ガシガシと彼の頭を撫でる)
…おれが、みんな殺した。
行く先々で、見るのは血溜まりばっかりだ。
…シキ、アンタは……
(涙に腫れた目にわずかな希望を宿して、シキをまっすぐ見つめる。
この罪過を許してくれるのか。糾弾しないのか。もう八つ裂きにされてもおかしくない自分を。もう一度、手を伸ばし――)
……フフ。
(刹那、目が深紅に染まった。上がった口角、そこに先程までの面影はない)
「…殺した、ねぇ」
(目を細め、それだけを呟く、『別に大したことでもない』、そう、己のいた監獄を思い出しつつ、そう、呟く)
『シキ殿!』
「む、」
(そして、目の前の彼の様子に細めた目を開く)
……『災厄の器』、やはり…フフフ、恨まれては困りますね。
24時間のうち5分だけと、そういう制約なのですから。
まだ完全権限には遠い…が、今はまだ受肉で十分でしょう。
この肉体はそれに相応しい。…さて、
(立ち上がり、深紅の双眸で二人を射抜くように見つめる。右手をかざすと、手のひらの上にぽうっと淡い光が輝き、砂時計を形作る。それを自身の足元に置き、にこりと笑った)
今宵、再びこの少年に罪を重ねましょう。
罪過に苛まれ、やがてこの身が絶望に朽ち果てる時、私は完全顕現するのですよ。
「エトワール」
『既に』
(短い会話とも呼べないうちに、店主は己の店の鍵を閉める、もちろんCLOSEの札もしっかりと)
「こまったなぁ、僕ってば、戦闘能力とかないんだけども?」
『右に同じくでございます、ですが、まぁ、どうにか致しましょう』
(1人は変わらず飄々と、1人は自らの周りに星をうかべる)
「……呼んだら来るかなぁ、『彼』」
(ポツリと、そう、呟いた)
『最悪の災厄 その名を呼ぶことさえ憚られる
全てを殺戮せんと行進する 古に語られる最悪の邪神』
『――悪神ロキ』
さあ、始めましょうか。
私の『復活』を、あなた方の死で祝うとしましょう。
(砂時計の中で砂がチリチリと落ちていく。
その傍らで、クラズマ――否、悪神ロキは笑う。
青い髪の後ろで背から禍々しい『翼のようなもの』が6本伸びる)
「神さまじゃねーか、おもしろい、ぜひ研究したいね」
『シキ殿っ!』
「あーはいはい、真面目にやるとも、がんばりまぁす」
(呑気さが揺るがない様子で、笑っている、興味の為の驚きはあれど、恐怖など無い)
使役、弐。
『ラインの黄金』
(そう呟くと、6本の翼の内の1本が前に広がる。
指をすっとかざし、翼を広げると黄金の炎が幾筋もの槍になって二人に襲いかかった)
『シキ殿!』
「……………………」
「叢雲くん」
【はぁ〜いよっと】
(防御も回避もしない代わりに、名を呼ぶ、その名の主は『先程まで何も無かった場所から現れ』、『右腕』で腰に携えた刀を襲いかかる槍へと振るった)
ん…?
なんでしょう、また新たな死に体が私の復活を祝いにきましたか。
あはは、懲りませんね。そして妙な妖術を使う人間だ。
だが、申し分ない。
準備運動を欲していたのですよ。
(眸を細め、笑みを作る。斬られた槍はパラパラと崩れ地に落ち、やがて黄金の炎を出せばすぐに消えた。)
【あれぇ〜〜??シキさぁん?あれ人外じゃねーの、おっそろし、おじさん死ぬの嫌だぜ〜?】
(ブンっと、刀を振り、さやに納める、そして両手で、『曼珠沙華』『霞』を引き抜く)
「はっはっは、叢雲くんなら斬れるだろうあれ、曼珠沙華で、血は僕のをやる」
『あの…私の店でスプラッタをやるのは少々…』
――星の異形頭に、妖術士、刀使い…
ああ、フルコースだ。
ならば…全て平らげるのが礼儀でしょう。
もう一度『焼きなさい』。
(弐の翼が再び羽ばたくと、今度は巨大な黄金の槍が全員に向かう。)
「むーらくーもくーん、最悪僕じゃなくてエトワールを守りなさい」
【最初からそのつもりです、よっと!】
(タンっと地面を蹴り槍に刀を振るう)
「え!!君僕の護衛任務だよなァ!!」
『私はあまり気は乗らないのですが…叢雲様、ご助力を』
(そういうと店主の周りに浮いていた星が、悪神に向かい飛び交い、爆発を起こしてゆく)
――ふふ、いいですね。
とても『美味』です。
(切断された槍が無数に裂け、小さな槍となって叢雲に向かう。
爆発で起きた硝煙から姿を現したのは、深い傷を負った少年。
それでも悪神は笑みを崩すことなく一枚の翼を広げた)
使役、肆。
『神々の黄昏』
(詠唱が終わると、近くの棚が中のグラスごと倒壊した。刹那、治っていく傷。
笑ったまま叢雲の運命を見守る)
【っよっと…シキさん、あのガキは?】
(裂けた槍を瞬間移動で交わし、再びシキの元へと戻って問いかける)
「ん〜?ここの客さ、あの子の中からあれが出てきた」
【ったく、だからなんで最近のガキは偉いもんかかえこんでんだ…!】
「まぁそう怒るなよ叢雲くん、ほらよ、さっさと倒しておくれ」
【……依頼主の腕とか、どうなんだか】
「いいからいいから、ズバッとやりたまえ」
ザンッッッ
(音が鳴り響く、叢雲の『霞』はなんと、シキの右腕を切り落としている)
「ん、バッチリやりたまえ」
【了解】
(だが、その様子に、当事者は2人とも動揺どころか興味すら向けない)
彼岸の花
(『曼珠沙華』が、赤く光る)
…私を倒す策があるとでも?
その妖術士の腕を犠牲にしたからなんでしょう。
結果として君は私に殺され、犠牲は無に還るだけだというのに。
あははは、如何にも無知で、蒙昧で、涙が出ますね。
――まあ、それなら一気に『終』わらせてあげましょうか。
(6枚の内、『3枚』の翼を広げる。)
使役、弐。
『レールの黄金』
使役、參。
『ワルキューレ』
使役、伍。
『ジークフリード』
(それぞれ、弐からは黄金の槍が無数に放たれ、參からは『生命を吸い取る』輪が数本連なって向かい、伍からは『魂を縛る』鎖が出る。それらは叢雲めがけて飛んでいった)
【怖ぇなぁ、まぁどうにかするしかねえが】
(ガンッと、両の刀で鎖を防ぎつつ、瞬間移動で徐々に接近してゆく)
「…さて、血は足りただろう、さっさと片付けてもらいたいものだ」
(そんな中落とされた腕を拾い上げ、切断面を合わせる、するとずるりと傷口からダラダラと流れる血が、逆再生のように吸い上がり、何事も無かったかのように切断面が消えてゆく)
「『曼珠沙華』、異形を斬ることに特化している『妖刀』、…頑張ってくれたまえよ〜叢雲くん」
【他人事か、よっ!!】
(そして、刀を振り下ろす)
――おや、中々やるようですね。
私をここまで相手できたのは、君が初めてですよ。
…『今度』は、必ず食んであげましょう。
ああ、もう時間のようだ。
(そう告げると、深紅に満ちた双眸が深い青に染められていく。
砂時計の砂が一粒残らず落ちたのは、その時だった。)
――っ
(変わる。目の前に迫りくる刃。)
【、ほいよ、っと】
(曼珠沙華を振り下ろす手を寸前でとめ、だが警戒はとかず、首を足で締め眉間に向けて刃を向けようとする)
「………叢雲くん、良いよ、そろそろだ」
【あ〜?あんた俺が死ぬとこ見たいからとか言いませんよねぇ?】
「なんて人聞きが悪い!今言われてとても興味が湧いたけどまだそんな事しないよ!」
【うーわいわなきゃよかった】
……お、おれ…なんで誰も…
死んで、ないのか?
(向けられた刃も視界に入らず、ひたすら困惑の表情。
完全に『変わった』ようだ。)
【あー、さっきのガキってお前ね、はいはい、どきましょーね】
「やぁ少年、意識は明瞭かい?」
(様子が戻った少年の前にしゃがみ、目の前で手を振る)
『いま水をおもちいたします』
あ、ああ…うん。
でも、なんで…
(シキの問いかけに頷き、周囲を見渡す。
そこには確かに交戦の後である破壊が残されている。)
生きてるのか? …『アイツ』と戦って。
「あぁ、『オジサマ』が頑張ってくれたからねぇ」
【あんたに言われると馬鹿にされてる感じしかしねーんですけど】
「はっはっは、安心したまえ、32歳なんてまだガキだよガキ」
【それもどうなんだ…】
(刀をしまい込み文句を言う叢雲に、へらへらと笑いながら言葉を返すシキ、先程までの戦いがあったとは思えないほどの軽さである)
オジサマ…?
(叢雲をじっと見つめる)
そっか、アンタが…止めてくれたのか。
……ありがとう。
(ようやく発した感謝の言葉。幼い顔にうっすらと安堵の色が浮かんだ瞬間、糸が切れたように地面に倒れた。)
「おや、気を失ってしまった」
『お待たせ致しました、お水をっ、…遅かったでしょうか』
「まぁ目覚めた時にでも渡せばいいさ、エトワール、叢雲くん、少年を休憩所にでも運んでくれたまえ、非力な僕には無理でね」
【へいへい、任されましたよっと】
(そういうと、倒れてしまった少年を抱き抱え、プラネタリウムを模した休憩所へと向かう)
(……手紙が、いつの間にかテーブルの上に置かれていた
……書かれている宛名はこの店の名前。)
「…む、」
(彼を運んでゆく2人を横目に、ふと、テーブルに置いてある手紙に気がつく)
「…………先程まではなかった、…ふむ、…………」
(その手紙を手に取り、す、とその瞳、瞳孔が開く、何者にも染まらないその色は、ほのかに光っている)
「…………おや、おやおやおや、これは…」
(その『異能』により、何かを察する)
(······)
「······『即時開封』」
(どこからか声がして、······一瞬後、少女がそこに居た。
······やや悪戯らしい笑みを浮かべるも、相手の瞳の色を見て······返答に期待しない一言を)
「······驚きましたか?」
「驚いたと言った方が嬉しいかな?異能使わない方が良かったねぇ」
(『目』をおさめ、にこりと微笑む)
「はろー、政府関係者の子かな?」
「閉まってましたからね……」
(驚かすつもりはあまり、と首を振る)
「……ああ、あなたは……確か、シキさんでしたっけ……はい、政府関係者ですが別にどうこうするわけではありませんよ」
(手紙で手に入れた情報により名前だけは知っている重要極秘人物へと頭を下げる)
「あはは、実の所、途中まで叢雲くんの目まで抜け手のお忍びだからねぇ、いやぁまいったまいった」
(軽く笑いながら告げる本当にまいっているとは思えない)
「それで、なんの御用だろう、お客様かな?店主ならばあちらにいるよ」
(と、休憩所にいる店主を指さす)
「……」
(それでいいのか超重要人物、と糞真面目は思った。
……ともかく。)
「マスターさん!コーヒーお願いします!」
(休憩所まで歩いてきて)
『!お、や……店は閉めていたのですが…お客様でしょうか』
(いつの間にか入ったのだろう、鍵は閉めていたのだが、シキ殿が開けたのだろうか、などと考えつつも、新しい声に応じる)
『叢雲さま、ここをお任せしても…』
【いーですよ、どうせシキさんのお目付け役なんで、場所移動するつもりもないし】
(快くひきうけたマフィアに礼を言い、カウンターの方へともどり、コーヒーの準備を始める)
「……能力で這入らせていただきました」
(やや申し訳なさそうに)
「少し前に手紙でオススメされたので……」
『おや、手紙ですか、…お客様の中で、文通のお相手がいらっしゃったのでしょうか…』
(ほう、とてを顔に添え(人間の顔であれば顎に当たる位置)そう呟く)
【………】(普通に不法侵入だよなぁ)
「ははは、考えるだけ無駄だぞぅ叢雲くん、それにそんなこと言ったら君も不法侵入だぜ?」
【あんたがよんだんでしょ、というか、思考読むのやめてもらっていいすか】
「……文通相手は無数です……特定の人物を探すのは無理ですね……」
(やや苦笑しつつ)
「……不法侵入ですよねぇ」
『まぁ、店主として否定はできかねますが……また来て下さるのであれば、次はOPENの札がかかっている時に来ていただけると…』
(色々危険でしたしね…と考えながら告げる)
「はは、政府関係者が不法侵入とかべつ、っむぐ」
【はーい、世界的重要人物が問題発言しねーでくださいよ】
「……善処します」
(やや散らかった店内を眺めて頷き)
「…………」
(後ろで起こっている騒ぎを聞いて頭を抱えそうになる。下っ端の身、直接関係はないはずだが……場所ゆえか。)
『……立場上深入りなどしませんが……本当にシキ殿は偉い方なのでしょうか…いえ、常連様なので何となく分かるのですが』
(できたコーヒーを差し出しつつ、告げる)
【はー、というかお忍びで俺の目掻い潜るとか何してくれてるんだか、今更なんだけどさ】
「ぷは、全く全く!息が止まるところだったぞぅ!まぁ別に死なないけどな!!!」
【うるせ】
「ありがとうございます」
(後ろの騒ぎも忘れて早速一口。)
「……美味しいです」
(地味に溜まっていた眠気と疲労が吹っ飛んでいく)
『それは良かった、どうぞご自由に、追加の注文がございましたら、いつでもお申し付けください』
(そういうと、先の混乱で起きた破損の修復に取り掛かる)
「まったく、年上を敬う事を覚えたまえ叢雲くん」
【あんた以外は敬ってますよっと】
(文句を言いつつ、自分も元いた席に座り、食べかけていたモンブランを頬張り始める)
「あちち……」
(……周囲を見回す。
開店している時はもっと幻想的なのかもしれない風景が広がる。
常連客の仲も良好なようだった。
コーヒーを全て飲み干し、テーブルで手紙を書く。……そして代金、おおよそ600円をその場に置いて)
「……では、また。お邪魔しました」
(篝は彼女の家に送った手紙に自分を『添付』し――一瞬にして消えた。)
『!…おや、お釣りが…』
「いいんじゃないかい?不法侵入の迷惑料も兼ねて貰っておきなさい」
【あんたほんとオブラートに包むとか言う言葉知らねぇよな】
「知って面白い事になるなら覚えよう」
『……どうぞ、またのご来店をお待ちしております』
――店のカウンターに、コーヒーフィルターで書いた手紙が置かれていた。
拙い文字で紡がれた最後の言葉。
『 ありがとう 』
それは決意。諦念に差す一筋の希望を信じ、もう一度歩き出す。
自分という名の人生を生きるために…
(退場!)
「 ……あっ、 」
( closeの札がかかったドアを見かけこの前初がいた喫茶店だとおもい小さく声を漏らし。まだ明るい時間なのにと思いつつ、そのままドアノブに手をかけ過去を見ようとするが思いとどまり。少し強い風が吹き、手元の資料が飛ばされた少し焦ったように目を見開き宙を舞う紙に手を伸ばす )
「 っ、どうしよう…! 」
「…………エトワール〜、なんだか外で子猫ちゃんが遊んでいるようだぜ」
『?はい?』
「風が強くて大事なものが飛んでいるようだ、紳士だろ君、行ってあげなさい、僕はモンブランを食べるのに忙しいからね」
(モグ…と後ろを見ることも無くそう告げた客に、疑問符を浮かべながら、外の扉を開ける)
『!おや、』
(すると風に舞っている紙と、それに手を伸ばす少女を発見、こういう事かと、高い身長と長い腕で、風に舞う紙を掴み、少女に差し出す)
『大丈夫ですか、お嬢様、他に飛んだものなどは?』
「 っ!……うん、大丈夫 」
( 店から現れた人物を見て少し息をのんだあと、差し出された資料を確認し枚数があることを確認すると安心したようにほっとため息をつき表情を緩めて。小さくお辞儀をしながら少し微笑んで )
「 ありがとう、大事なものだったから助かったよ 」
『それは良かった、お気をつけて』
(小さなお辞儀に、こちらも軽くかえす)
『おや、…そういえば、戻していませんでしたね…』
(と呟き、店のプレートをOPENに戻す)
( オープンになったのでプレートと時計を交互に見たあと、ぶかぶかの袖を口に持っていき数秒考え込んだ後おずおずと恐らくここの主人であろう人物に声をかけて )
「 ……少しだけ、お邪魔しても? 」
『!…ふふ、ええ、かまいませんよ、どうぞ中へ』
(ほんの少しだけ驚いた素振りを見せるが、快く頷き店へと招く)
『メニューは机の方に、決まりましたら、お声がけ下さい』
( 星空のような店内に少し驚いたように目を見開き、他にも人がいるのを見て少し首を傾げながらも席につき。メニューを見て声をかけて )
「 紅茶と…チョコレートケーキを一つ 」
( さっきしまった資料を取り出し少し退屈気にそれを眺めて )
『承りました、少々お待ちを』
(そう店主が告げ、準備をしていると、横から声がかかる)
「おや、「今日も」探偵業に勤しんでいるのかい子猫ちゃん」
(食べ終わった皿にフォークをおき、紅茶に口をつけつつそう告げる)
「………うむ!チョコケーキとは良い趣味だ!ここのケーキは絶品だぞぅ!」
「 …お金はとっていないから探偵ごっこっていうほうが正しいけどね 」
( 今日もと言われてあったことのない人に言われて少し眉を寄せたあと何時ものような無表情に戻し、資料から視線をあげじっと横にいる客人を見つめ。少しため息をついたあと何で知ってるのだろうと思いながらも深く詮索する気はないのかそのまま黙り込み )
「おや、趣味に近いのかな、そうさなぁ、でも金くらい取れそうだけどね、子猫ちゃんなら」
(そう言ってゴクリと紅茶を飲み干す、カップを置きニマニマと笑っている)
「 お金ならあるから別にいらないし、興味が無いから、だからあくまでもごっこでやってるだけ 」
( 無表情のまま感情のない声で呟き。べつに楽しいからやってるだけだしなぁと思いつつふっとため息をつき、相変わらずじっと見つめたまま問いかけて )
「 それで…ボクに何か用でも? 」
「いや別に?かわい子ちゃんにはとりあえず声をかける、常識だぜ?まァまァいいさ、エトワール〜?金置いていくぜ〜?叢雲くん、行くぞー」
【へいへい、わかりましたよ】
(そう言うと、席から立ち上がり、こう告げる)
「『またどこかで会おう、ホームズちゃん』」
(どこを見ているのか分からない瞳に映っているのは、きっとこの世界線ではないのだろう)
( その言葉を聞き眉をひそめつつも小さくため息をつき、先ほど座っていた人の席を見ながら小さく呟く。今回の事件で必要になった一枚のタロットカードを見つめて小さくため息をつく。これと先ほどまでのことは全く関係はないけど… )
「 破壊、破滅、崩壊……なんて考えすぎか 」
「 また……会うことがないといいけど 」
( ふっとため息をつきながら今までの考えを振り切るように頭をふって )
『……シキ殿はわからないを体現されたような方ですから…、お待たせ致しました、紅茶と、チョコケーキでございます』
(そういうと注文の品を差し出す、)
「隣の休憩所はいつでもご利用していただいて結構です、どうぞ、ごゆっくり」
「 ゆっくり…したいけど多分このケーキが食べ終わった頃にうるさいのが来るからまた今度かな 」
( その言葉を聞き時計を少し見て紅茶を飲んだ後小さく呟き。ケーキがもうそろそろ食べ終わりお会計をと思い席を立つと同時に喫茶店のドアが開き少し息を切らした小さな箱を持ったこの前訪れた青年が一人佇み少女に駆け寄る )
『 あぁもう!探しましたよぉ!お嬢さん、いい加減電話でも持ってくれやせんかねぇ? 』
「 初が持ってるから必要ないし、たいした用もないのにかけてくるやついるからいい 」
「 お会計お願いしても? 」
( 少しめんどくさそうな表情を浮かべため息をつきながら適当にいなして )
『おやおや、この間いらっしゃった…成程あの時の…』
(入ってきた青年の姿に少し考え納得)
『あ、お代はかまいませんよ、既に頂いていますので』
(そう、ぴらりと1枚の紙をみせる、紙には…)
【お話代、チョコケーキ美味しいよねぇ〜、今度また語ろうぜ、ホームズちゃん】
(横に書いたであろう本人の似顔絵も描かれている)
( その紙を見てはぁとため息をつく。仮を作るの得意じゃないんだけどとおもいつつ、少し困ったように額に手を当て少し考えこみ )
「 ありがとうって伝えといて、常連でしょ、さっき話した人……またあったら今度はお代はボクが持つから 」
( そう言ってドアに向かい開けて店を去る前にほんのりと笑みを浮かべる )
「 今度ここに来るときはココアの上にマシュマロが乗ってるやつが欲しい 」
( そう言って二人は店を去っていった )
『…ふふふ、了解致しました、…またのご来店、お待ちしております』
149:◆Qc:2021/02/24(水) 23:39 (夕暮れ、一通の手紙を持った少女が突然店の近くに『現れる』。)
「……今日はやってますかね」
>>149
「…………、ここ、でしょうか」
(ぽつりと、目の前にある店を見て、言葉をこぼす)
「…叢雲さんからのオススメだそうですが、…かふぇ、ですか」
(あまり1人でどこかに行こうなどと思ったことはなかった、だが、彼にわざわざ教えて貰ったのだ、…せっかくなら、彼と来たかったが)
「……入口はこちらでしょうか」
(そう呟きながら店の扉の取っ手に手をかける、その時、その視界端に誰かが現れたのを見る)
「…、」
(目的地は、同じなようだ)
「······おや」
(ふと、今から入ろうとしていたカフェの扉に誰かが手をかけたのを見つけて。どうやら独り言は聞こえなかったようで質問する)
「······こんにちは、常連さんですか?」
「……いえ、この店を勧められたもので、初めてですが」
(声をかけられるとは思わなかった、が、特に同様もせずに返答する)
「……あまり会話は得意ではありません、お気に召す回答で無ければ、申し訳ありません」
(そう言って軽く会釈して扉を開く)
「……勧められた……私と似たような感じですか」
(持っていた手紙の他にもう一枚手紙を取り出す)
「……いえ、別に大丈夫です」
(開かれた扉を押さえて中を軽く見る)
『…!おや、いらっしゃいませ、……2名様でしょうか』
「…いえ、1名づつです、たまたま入る時間が一緒でしたが他人ですので」
(扉に手をかけた彼女は、中の店主を見て1つ沈黙を置くが、特に動揺をする様子もなく店主の言葉を訂正する)
『おや、それはそれは…失礼いたしました、1名様ずつでございますね、それでは、どうぞお好きなお席へ』
「……」
(その言葉に、彼女は入口に1番近い席へと足を伸ばした)
「……では、私は……」
(見回すとほぼガラガラだったので、適当に……入り口から二番目に近い席に行く。一番近い席は取られたので、その隣である)
「…………カフェオレを1つお願いします」
(隣に座る相手を数秒横目で見ながら、注文をする)
『かしこまりました、少々お待ちください』
(店主が言葉を返した事にひとつ頷き、カバンから手帳を取り出す、軽く見ただけでもビッシリと文字が書き巡っているのが分かる、かのじょはその手帳の新しいページを開き、ペンを取り出してまた1つ文字を並べてゆく)
「私はブラックコーヒーをお願いします」
(そこそこ仕事……政府の任務や郵便局のバイトがたまっていたので、眠気を飛ばすために注文する。
……そうする間に、隣の席の相手が何か文字を書き始めたのを見て、やや関心を注ぐ)
『承りました』
(店主が返答しこちらも準備を始める、そんななか文字を書き込む彼女は見られている事もきにせず書き込み続けている)
(どうやら内容は医療系や、それに関連した様々な分野についての内容が書かれているようだ)
「…!」
(すると、彼女の持つカバンから初期設定の着信音が響く)
「………はい、天宮です」
『──、─』
「はい?…えぇ、まぁ、構いません、いらっしゃっても大丈夫です」
『──』
「えぇ分かりました、頼んでおきます、では、後ほど」
(会話は淡々として直ぐに終わったようで、すぐに携帯をしまい込んだ)
「………失礼しました」
(そして、いつの間にか、こちらを見ていた隣の彼に、会釈をまたする)
「あっ……いえ」
(そこまで自分は彼女のことを眺めていただろうかと思ったが、とにかく自分が勝手に見ていただけなので頭を下げる。
……そしてこっちも仕事を始める。政府スパイ関連の情報をまとめつつ、郵便のバイトでいくつかの手紙を能力で送る)
「すみません、サンドイッチとココアを追加でお願いします」
『はい、分かりました、…ご友人ですか?』
「…いえ、友人というか、…その」
「雪さぁんっ!!」
(店主と会話をしていると、店の扉が物凄い勢いで開かれる)
「やほやほーっ!!お待たせっ!叢雲サマ居ない〜?居ないよね〜!やったぁっ!!」
「……待っていません、静かにしてくださいアルファさん、他の方に迷惑です」
「あは☆ごめんねぇ、忘れてたぁ」
(テンションの爆弾が飛び込んできたようだ)
「……えっと……?」
(急に賑やかになった店内に目を見開き)
「(……確か、あの人は……マフィアのボス、ですよね?どうしてここに……)」
(別にどうこうする気はないが、……篝は少しずつ混乱してくる)
>>161訂正
(なんか来た。)
「……友人、さんですかね……ずいぶん賑やかですが」
(……だが一見騒がしいように見えて、どこか油断ならないような雰囲気も感じる。
撤退も視野に入れて、懐の手紙のうち一枚の送り先を自宅に指定。……そして再びそちらを軽く眺める)
「…友人といいますか、……夫の知人です…………何故か私の連絡先を入手されています」
「あーっはっはっは☆叢雲サマの奥サマとか、情報的には欲しくないわけないしね〜!!」
(表情筋はあまり動いていないのにいかにもどんよりとした雰囲気の彼女とは真逆に、妙にテンションが高い彼はそう告げた)
『………』
(事件性のある匂いがするが、深くは触れない、店主は無言で注文された品々を全員の前に差し出した)
「あはは……」
(コーヒーを一口飲むと頭が回り出した。念のため政府関連の仕事を全部添付して机から消しておく)
「情報ってお金になるからトーっても美味しいんだよ奥サマ、まぁ君の情報売ったりしたら叢雲サマにマフィアとで僕存在ごと消滅させられそうだからしないけどネ」
「……………なんでもいいですが、あまり周りの方々に迷惑をかけないように」
「わかってるよぉ〜、
………ま、『政府』の情報とか、お金になる話はほーって置かないけどね」
(彼女に見えない角度で、口角が歪む、とても楽しそうに)
「ネッ!オジョーサンっ!」
(一瞬鳥肌が立った。いくら立ち位置が重大だといっても所詮篝は下っ端の小娘である。……)
「……うるさいです」
(やや憮然として言う。既に疲れてきた)
「…?」
「んふふ、ぼっくんは情報屋さんだからお金積んでくれたらなぁんでも情報あげる〜って上司サマに言っておいてねぇ!」
(先程の歪んだ笑みをぱっと愛嬌のある笑みにかえ、そう告げる)
「たぶん『α』っていえば上司サマも分かってくれるから、ま、信じるか信じないかはあなた次第っ!…ってやつ!」
「私にそんな権限はないんですがね……あー」
(全否定しようとしたら続く相手の言葉で中途半端になった)
「でもお高いんでしょう?」
(通販型ショッピングみたいに言う。頭のネジが一本飛んだ。
……でも、理性は失わず、情報も抜かれる恐れがあるので、)
「……えぇ、覚えてたら。」
「もちろぉん、お金は多くなくちゃ」
(1円たりともまけないよ、と笑う)
「………ま、それに見合った情報はもちろん出すから、ちゃんと覚えててよね〜♪」
「別に今は何も欲しくないですよ」
(······というよりそれどころでは無い、と頭を振って)
「オジョーサンはそうでも、上層部は色々と欲しいと思うよ?ま、話だけは伝えといてねっ、はむ」
(そういうと、頼んでいてもらったサンドイッチを頬張る)
「あ、これうまー☆」
「……」
「ん、なぁにぃ?奥サマ」
「…いえ、叢雲さんに今の会話、伝えておいた方が良いかと思い、録音していただけです」
「ッゴホッ!!」
(急に振り下ろされた爆弾に、豪快に噎せる)
「ちょっとぉ!?何撮ってんの!!?」
「既に送りました、殺そうとしたら殺します」
「うわ…流石叢雲サマの嫁…もー、商売上がったりだよ…」
(やや冷めた目でアルファを見つめる······も、今の会話で聞こえた名前に聞き覚えを感じて)
「(叢雲さんって······確かこの前来た時にいたような······)」
(······なるほど、どうやら多少は大丈夫そうだ)
「…あ、既読にな「てめぇごるぁアルファア!!!!」あ」
「ぎゃああああ!!!なんかもう来た!!!!うわーん逃げるもんね逃げるもんねぇえ!!!」
(彼女の携帯に既読が着いた途端、『店内に』いきなり男が現れた)
「待ちやがれクソ【規制】!!!」
『おやおやおや、女性陣がいる中でこんなに怒る叢雲様は初めてみます』
(中指を立てて公開できない言葉を叫ぶ彼に、店主は困ったように告げる)
「叢雲さん、落ち着いてください」
「……………ゆきさん、もー!ゆきさんも!あいつを甘やかしちゃダメでしょ〜!」
(そんなキレ散らかす彼に、声をかける、すると先程までとは別人だったかのように話し出した)
(急に騒がしくなる店内、······状況を理解できないのか、はたまた無心で眺めているのか、篝は静かにコーヒーを一口飲んだ。)
「店長さん、チーズケーキお願いできますか?」
(少しずつ居心地が悪くなってきていることを実感するが、もう少しだけ眺めていようと追加で注文を頼む)
『ええ、かしこまりました』
(騒然としている店内での注文に返答し、準備を始める)
「叢雲さん、他の方もいらっしゃいますから、あまりキレ散らかさないでください」
「…なんか冷たくない?外だから?…まぁいいや…って」
(他の人、と聞いて目線をそちらに向けると、1つ瞬きをする)
「…………なーんか見た事ある、えーと…」
(思考をめぐらせる、どこかで見たような)
「…あァ、シキさんの護衛の時にいた」
(そして、思い出した)
「はい、私です······今日も私的ですので······」
(相手に向けて頭を下げる。······というか公的であっても、今の様子を見ていると手を出す勇気はない)
「いや、騒がしくしてごめんね、あのアホになんか言われてなかったか?なんかあったら潰すけど」
(と、既に逃げた男について問いかける)
「大丈夫です······結構危なかったですけど」
(問いかけてくる相手に苦笑を返す。そして、危機は去ったようなので郵便局バイト関連の手紙をいくつか取り出す。さすがに政府関連は出さないが)
「…ならいい、…あー、店長」
『はい、何でしょう』
「あの馬鹿、出禁にしといてくれ、まじでやらかすアイツは」
『え、あ、は、はい』
(言葉から感じる圧に流石に頷く以外の選択肢はなかった)
「はぁ…ゆきさん、とりあえず俺はこのまま上がるんで帰りますけど…ここにいます?」
「…いえ、私も帰ります、頼んだものも飲み終わりましたし…美味しかったので、また、こんどは、その、ふたりで」
「、…了解しました!店長、お代置いときますね、あのバカの分もとりあえず」
「また来ます、…お騒がせしました」
(店長に声をかけたあと、隣に座っていた彼女に会釈をし、2人は店を後にした)
『はい、またのお越しを』
(去っていく二人に会釈をする。
······店内ががらんとした事だし、自分もチーズケーキが来てそれを食べたら帰ろうかと思って作業を進める)
『賑やかな方々がいらっしゃいましたね、お待たせ致しました』
(そう言って作業の邪魔のならない場所に、チーズケーキをおく)
「ありがとうございます……」
(早速食べ始める。……作業は中断、どころかもうまとめて添付して家に送ってしまう)
『ふふ、では、ごゆっくり』
(食べ始めた彼女を見て、自分も片付けを始めた)
(数分後)
「ごちそうさまでした……」
(手を合わせる。……そして立ち上がり、「……では、帰ります」と言って代金を払う)
『はい、確かに、またのお越しをお待ちしております』
(代金を受け取り、お辞儀をして送り出す、扉を閉める時、手を振る店主が見えることだろう)
「ありがとうございましたー!」
(扉から出る時、手を振る店主が見えた。
……さて。またさっきの情報屋がいる可能性もあるので、さっさと帰ろう。
……篝は懐にただ一枚残っていた手紙を取りだし、……消えた。)
(ありがとうございました!!)
「 …疲れた 」
( 少しつかれたようにため息をつきながら手袋を外し、目を抑える。少し首をふったあと目的の喫茶店のドアの前にたち。いつもはしない薄い化粧に、マキシワンピースで立ち姿はお嬢様だが、その表情はうんざりとしていて。いつもいる彼はいないのか、一人でドアの前にたちどうするか少し悩んだ後ドアノブに手をかけ )
『!おや、いらっしゃいませ、お久しぶりですね』
(見覚えのある客人に、挨拶も兼ねて声をかける)
「 ……最近忙しかったから、確かに久しぶりかも 」
( その言葉をきいて少し微笑んで頷いて。少し顎に手を当てて最近を振り返り苦虫を食い潰したような表情を浮かべため息をつき。 )
『おやおやおや、お疲れのようですね、…休憩スペースがございます、少し休まれては?』
(そう言って、人が寝ころべる程度の大きさのクッションが置いてあるプラネタリウムのような休憩スペースを指さす)
「 …もう少し考えることあるから、大丈夫…気遣いありがとう 」
( 少し躊躇ったあと首を振り先ほどの集まりでの事件を思い出しため息をついて。そのあとほんのりと微笑んでお礼をいい。 )
「 ココア、貰える? 」
『そうですか…はい、かしこまりました、少々お待ちくださいね』
(そういうと腕をおろし、ココアの準備を始める)
( そのまま近くの席に座り、ため息をつく。ぎゅっと眉根をよせ先ほどまでのパーティーでのことを思い出す。そのまま目をつむり、首をふる。あの状況じゃ、どちらかしか。その後自分に言いきかせるように呟き )
「 あれが最善だった…って思うしかない 」
『…お客様、大丈夫ですか?』
(用意できたココアを渡そうと客の方を向けば、眉間に皺を寄せているよで、声をかける)
『あまり根詰めるのは宜しくありません、1度リラックスしてみた方がよろしいかと』
(お節介ですが、とココアを差し出す)
「 っ!…そう、だね、うん 」
( 差し出されたココアに少し驚いたように目を見張り、その言葉をきき頷きつつ。眉間のしわを伸ばすように手で押して、目を閉じて )
(_________僅かな寒さが 妙に気になる通りを往く…)
「 ………………… 」
( …稀には、と…気ままに繰り出した先の街…
ヘッドドレスを外し、借りた灰色のコートを着て…
…それでも、ぶらりと眺める風景にも飽きていた )
( …物珍しい物もない …どう、時間を潰そうかと
適当な場所を探してみれば… … )
「 ……………む 」
_______奇妙な建物が目に付いた
『…あぁ、そう言えば』
(ふと思い出したかのように言葉を告げ、ゴソゴソと引き出しを探る)
『こちら、以前お帰りの際に、マシュマロが乗ったココアを、との事でしたので、遅れてしまい申し訳ありません』
(そう言って、可愛らしい小皿に数個のマシュマロを乗せて差し出す)
(____看板を目に 手持ちの金額を眺める…)
…一服、程度には… 時間を使えそうです
[カラン コロン…] 「 …お席は、開いておられますか? 」
『!いらっしゃいませ、ええ、お好きな席へ、メニューは机にございますので、お決まりになりましたらお呼びください』
(そういって空いている席の方に手を向ける)
[!?]
「 っ… …はい、失礼します… 」
( … …予想の斜め上なマスターの姿に
軽く、そうほんの軽く…驚いて、…驚きながら
指された席へと、畏まりながら …座する )
「 ……………………( ……星…? ) 」
『…?、あぁ、珍しいですか?異形頭は』
(客の様子を不思議に思うが、ふと、自分の頭を思い出す)
「 えっ あっいえ、そういう訳では… 」[わたわた]
( 突然の言葉に動揺。無駄な身振り手振り )
「 ん… …ミルク付きで、ココアをお願い出来ますか? 」
『ふふ、大丈夫ですよ、異形と言っても種類も多いですから、私のような異形頭はなかなか見ないでしょうし』
(はい、少々お待ちくださいね、と動揺している彼女に返答する)
「 ……"異形頭"… …ですか… 」
( …その、初めて聞く名称に
若干の思い辺りを記憶の内へ探す )
『…ふふふ』
(考えている客の前で、浮いている頭と離れている胴体、その間にある、本来首があるであろう場所を、手でスカスカとしてみせる、客の反応を楽しげに見ている)
「 ………(人の方々がいらっしゃるなら
お飲み物を頂く所ではないでしょうね…)。」
( 奇妙なまでに…否、奇妙に奇妙が
くっついてるような光景をまじまじと見つめ )
『ははは、お待たせ致しました、まぁ、姿と機能は違いますが、生物という点では同じですので、深く考える必要は無いかと』
(そう少し笑いながら、注文の品を差し出す)
「 ………ありがとうございます… 」
( …深く考えるなとは無理な話を… と、考えつつも
取り敢えずは、品物を受け取って…ミルクを混ぜる )
『ふふ』
(困っているなぁと、微笑ましげに思いながら、己もぐらすをふきはじめる)
( ……ココアを口に含めながらも…
…やはり気になる奇妙な体、…じろじろと
失礼にも視線を向けてしまい… )
「 ………甘い 」
女神様います?
聖水飲まして
『………』
(見られていることに気づきつつ、まぁよくある事だと流して周りのものを片付けてゆく)
「 ……………… 」
( 数秒の間、変わらず観察と呼べば聞こえの良い
妙な視線を向け… …それが迷惑と知れば、ただ… )
「 …………美味しいですね…… 」
( 甘いココアを嗜み …視線をそのまま
別の意味へと変えることにした )
『おや、それは嬉しい、なによりです』
(対象が変わったのか、自分が作ったものを褒められ嬉しくなり、礼を言う)
「 ……事実を舌足らずに述べただけです、…
……マジェスティックな外装ではありますが… 」
( 静かにカップを置き 店の中を眺め… )
「 ……存外、落ち着きのある場所でございますね… 」
『はい、プラネタリウムをイメージした店内になっております、休憩スペースはさらにそれに近しいかと』
(そう言って休憩スペースの方を指さす)
『何せ頭がこれですので、この際、この頭も雰囲気に合わせられる作りにしてしまえと思いまして……』
「 ……失礼ながら、貴方様の容貌でノーマルな店の
カウンターに立つ場面は相当にシュールでしょうね… 」
( 視線の先… 確かに、寛げそうな空間が見えた )
「 適所を自分でお拵えになった訳ですね 」
『あはは、ええ、私のような異形を見るのが初めてな方に、少しでも過ごしやすく慣れやすい空間をと……いえ、一般的な店でも、なれるものは慣れるとは思いますが……』
(そう言って頭をかきながら話す)
「 …流石に不特定多数の方々がおいでになる
飲食系店舗では限界と限度があると思われますが 」
( 何処を掻いてるのかまた気になりつつも
…ココアを飲み干し、カップを置く )
「 …替えをお願い出来ますか? 」
『……う……まぁ、ええ……それはそうなのですが……ハイ』
(痛い所をつかれ、ギギギと顔を逸らす(頭はあれど顔のパーツが無いため、本当にそらせているのかは不明))
『は、はい、少々お待ちくださいね』
「 ……故に貴方様の判断は良いものではあったのでしょう
…少なくとも、私めが此処へいざなわれる程には 」
( …見れば見る程… いや…見なくても気になる )
「 …… 」
『あはは、ありがとうございます、……やはり、気になります?』
(褒め言葉を貰い、礼を返すが、ココアを再び出そうとした時、見られていることに気づいて声を出す)
「 ……気にならないと言えば嘘になるので
はっきりと、正直に、ココアを待ちながら
今、言わせて頂きます。…めっちゃ、気になります 」
( 無表 )
『あー…………、……』
(その言葉に声を漏らしながら、少しの沈黙)
『……異形頭というのはまぁ、頭もそうなのですが……その……容姿がそもそも目を惹かれやすいですから……実はその……』
(もごもごと言葉を濁らせながら、カウンターの内側から出てくる)
『……えっと……実は……カウンターの中は外より床を低く設計しておりまして……』
(そう言ってカウンターの外に出てきた店主、その身長、210cm、体全体が人と比べると異常を超えるほどに細く長い容姿をしている)
「 ぶっ 」 ( 不意を打たれて素っ頓狂な声が上がる )
( …数秒、流石に数秒、されど数秒だけの間が空き )
「 …………要するに………すごく目立つ、…そう、多方面に… 」
『……』
(その反応に、そそくさともとのカウンターの中へ戻る)
『ですので……これでもまだ色々工夫している方なのです……』
(少し元気が無くなった声で、そうポソポソと告げる)
>>197
( 机に置かれたマシュマロを見て軽くお礼を言った後。ココアの上に数個浮かべて一口口に含み。ふんわりとした笑みを浮かべ目を細めて呟き )
「 美味しい… 」
『……ふふ、それは良かった、そのように、リラックスして頂けると、私としても喜ばしい限りです』
(彼女の様子に、ふふと笑いつつ、安心する)
>>226
「 ……… 」
( 唖然と主人を見る愚行が長引き
視線は奇妙なまま、…ココアを待つ )
「 ……自己実現は困難の様ですね… 」
(えと...ご参加したいっす!出来ますか?)
231:◆RI:2021/03/22(月) 22:13(全然大丈夫です!ご自由に遊んでってください!いらっしゃいませ!!)
232:◆RI:2021/03/22(月) 22:15 >>229
『う゛…ま、まぁ、……私の店にいらっしゃる方は、1度目は驚かれても、2度目の来店では気にして下さらない方ばかりですから…』
(…有難いものです、とグラスを吹く)
「...母のような洒落した店だな」
(カランコロンと音が響きながら扉を開ける。フードを深く被っていて顔は見えないが目だけトープに輝き、下半身から蛇の尾が出ている。小柄な男)
「ッ!?...」
(ニャルちゃんを見たか少し離れ、端っこのカウンターの席に座る)
『!いらっしゃいませ、ようこそ当店へ、ご注文がお決まりになりましたら、なんなりと』
(知り合いなのだろうか、不思議に思いながらも、拭いていたグラスを片付け、告げる)
「...ブルーマウンテンで。砂糖やミルクとかいらないから」
(静かに頼み、砧形のきせるを取り出す)
「...すぅ〜...はぁ〜.....」
(吸いながら、書類を出して確認する。...書類の内容は自殺相談相手のプロフィールや集団自殺のファイルなど色々)
『かしこまりました、少々お待ちください』
(そういって準備に取り掛かる)
「...どうも、マスターさん」
(お礼して、書類をまとめる)
『いえいえ、お仕事ですかね?頑張ってください』
(会釈をしながらコーヒーを注ぐ)
『はい、どうぞ、ごゆっくり』
「どーも...まぁ、見ての通り仕事だけど...警察関係で働いててね、いつも精神が狂っちゃうんだよね」
(出来たコーヒーを飲み、書類を見る。いつの間にか話していた、いつもは離さない)
『おや…』
(精神が、ときいて、イカレまくっているどこぞの常連を思い出すが、すぐに頭をふって消す)
『それはお疲れ様で…ここがリラックスできる場所になれば良いのですが…』
「ありがとう...一応、児童課部長のアケリア・ディラです。多分常連になりそうな予感しますので、自己紹介ってもんです」
(笑いながら、フードを取る。高校生の若さの角と羽が生えた悪魔だ)
「最近になって、部長になれたんですよねー...ま、残業は酷いですけど」
(苦笑いしながらきせるで吸い、書類を横に置く)
『これはこれは、私、エトワールと申します、常連様とは…こちらとしてもありがたい限りです』
(よろしくお願いします、アケリア様、と胸に手を当てて会釈をする)
「どーもです...ま、実際家系で僕も貴族に入りますけどねぇ...アハハ」
(コーヒーを飲み、安らぐ)
『おや、そうでしたか、貴族様…当店には色んな方が来られますが、久しぶりですね…、その上部長と、大変でしょう、本当にお疲れ様です』
(顎の辺りに手を添えて告げる)
「ありがとうさんです...ま、僕の従兄弟も警察ですけど...あいつは本部部長だから凄いんだよな」
(溜め息着いて、きせるを吸う)
『何を言う、あなたも素晴らしいですよ、その地位はあなたの力でしょうに』
(カチャカチャと、音を鳴らして、グラスを棚に片付けてゆく)
「そうですかー...ありがとうございます、エトワールさん。」
(嬉しそうに照れる)
『…ふふ、せめてここではのんびりしていってくださいね』
(薬と微笑むように声が漏れる)
「僕の仕事は名前通り、児童担当なのですが...主に僕の場合は事件に関しての方でしてね。部下は相談相手をさせています。
正直、子供の自殺した死体...他に集団で先生と共に亡くなった事件もあって...キツいです」
(頭を抱えて、コーヒーを飲む)
「ありがとうございます」
(笑顔で)
『…それは…』
(何を言うべきか、と悩む、過酷な環境に声を閉じる)
『…、辛いですね、それは』
「はい...あの、エトワールさん...申し訳ないがスイーツとかあるかな?こういうの甘い物食べないと直ぐにダウンしちゃうんで...」
(申し訳なさそうな顔でお願いする)
『…はい!もちろんございますよ、これでもうちのスイーツは常連様にはとても褒められますので、ご期待を』
(そう言って手早く用意をする)
「ありがとうさんです...エトワールさん」
(嬉しそうに見ていた)
『いえ、お気になさらず、すこしでもここで癒されていただければ、こちらとしてもありがたいことですので』
(そう言ってショートケーキを置く)
「ありがとう...」
(パクッと食べるとキラキラした目で嬉しそうに羽がばたつく)
「お、美味しい...!」
(キラキラした目で美味しさを伝える)
『…ふふ』
(その様子を見て嬉しそうな声を漏らす)
『よかった、気に入って貰えましたかね』
(きゅ、と蛇口を開く、洗い物をしながらアケリアの声に返す)
「凄く美味しいですよ!僕のお母さんにも連れて来たいくらいに!」
(青年の満面の笑みで応えた)
『それは!ありがとうございます、ぜひいらっしゃてください』
(そのときまでにとびきりのものを用意しておきます、と告げる)
「はい!あ、その...なんですけど...僕のお母さんにはまだ僕が部長になった事言ってなくて...
明日母さんの誕生日なんです。だから言うの兼ねて、プレゼントに初めて息子に奢られる経験をさせたいのですよ」
(嬉しそうに話す)
『それは大変素晴らしい提案かと!きっとお母様も喜ばれますよ』
(わっと手を広げて喜びを表現する)
「そうっすかねぇ...えへへ///17歳で部長に正式になれて物凄く嬉しかったのでドッキリしようとね」
(笑いながら写真を取り出す。家族写真のようだ)
『ええ、とても素敵かと、サプライズということですね、腕によりをかけねばなりませんね…』
(ぐっと己の手を握り、よしっと声を出す)
>>232
「 …されど、貴方様がお気になさっているのは
初見の方が故の反応、と… 」
( 実感的に分からずとも、伝わりはする困難の気配…
まさに人に悩みあり。…いや、この場に人は居ないが )
「 …して 催促するようで申し訳ない心持ちですが
ミルク付きココアの…お代わりはまだ、でしょうか? 」
>>234
( 店主への問答を一通り済ませた後
…妙に自分に対する反応の深い、誰かに
ちら と視線を向け …だが見覚えはなく
注意は払いつつも 店主に目を戻す )
「 ……… 」
「えへへ...///あ、写真に母の姿がありますのでお見せします」
(と真ん中の右側の女性、髪がランプブラックで蛇の目のマゼンタ色。黒い上半身コーデで右側だけ天使みたいな羽がある。
下半身はアケリアと同じ蛇の尾であり、チェリー色だ)
「...すいませんね、ニャルさん。不機嫌にはなってないですか?15歳の時、ご迷惑お掛けしたアケリアです。
お久しぶり...ですね」
(申し訳ない顔でお辞儀する)
>>269
『え!、あ、あぁ、申し訳ありません…』
(動揺、の後、遅れてしまった注文を差し出す…)
>>270
『おやおや、お美しい、良きお母様のようですね、親孝行されてとても嬉しいと思いますよ』
(差し出された写真を見て答える)
「そうっすか..//まぁ、お世話になったお礼ですよ」
(コーヒーを飲み干し、ケーキを食べる)
>>273
『……』
(仲がいいんだろうな、とふわふわとした気持ちになりながら蛇口を止める)
「母には申し訳ないくらい世話になりました。兄弟三人を育てて、兄弟より地位も他では一番下ですけど...それでも同じ
蛇の子に生まれて、一緒に訓練して嬉しかった。まぁ...流石に母さんの武器である、煙草は食らいたくないですがね(笑)」
(と微笑みながら写真を見る)
『ふふ、楽しそうなご家庭ですね』
(微笑むアケリアを見て告げる)
「そうですか?ありがとうございます」
(満面の笑みで応えた)
『ええ、仲良きことは素晴らしい、いつでもおいでくださいね』
(その様子にこちらも嬉しそうな雰囲気を纏う)
「ありがとうございます!では、明日宜しくお願いします!では僕はこれで、今日は楽しかったです」
(ケーキを食べ終わり、書類を持って帰った。....だが、砧形のきせる(赤蛇が青蛙を食う柄)を忘れてしまった)
『はい、かしこまりました、おまちしておりま………』
(出ようとしている時にふと視線が下を向く、あるのは客のものであろうキセル)
『!アケリア様っ』
(忘れ物っ、と呼びかける、どうやら既に出ていってしまった…?)
>>271
( …言葉を聞き 暫し、物思いに浸る )
「 ………… パエストの縁にまつわる方ですか
……謝罪は先の一言で結構です、…蒸し返さない
程度に昔の話は留めましょう… …さて 」
( ココアを一口。…甘い香りに半ば目を閉じ
集中と心持ちの豊かを癒しつつ、言葉を… )
「 …事情は知りませんが 元気にしていましたか? 」
(出ていく前のアケリアです!)
「はい...あれから警察の職場に着いて、最近部長になれて毎日忙しいくらいです」
(苦笑いで応えた)
かたかたかた...
(勝手に揺れるきせる)
『!、…?』
(かた、となる音の発生場所をさがし、ふとキセルが目に入る)
かたかたかた...!
(だんだん激しく揺れる)
『え、えっ』
(揺れるキセル、なんてものに今までお目にかかったことはなく、さすがに動揺)
ガタガタガタ!!
(激しく揺れて、赤い宝石のような蛇の少女が出現した!)
「 …それはそれは、…貴方の成長を大いに望める
環境の様ですね… …今日はお休みですか? 」
( 手を組んで楽な姿勢 )
「ふん...あの小童、どこに行ったのじゃ!」
(少女とは思わない喋り方である。怒ってる様子だ)
『……え、えっと…』
(赤髪の少女、キセルから、と思考が回っていない)
>>288
「いや、仕事帰りです。4件終わらして、疲れた時にここにたまたま寄っただけです」
(と書類のファイルをちょこっと見えるようにだした)
「...そち、あの小童は知らぬか?」
(と冷静な顔でエトワールに尋ねる)
「 ……成る程、気の抜けない街… 」
( …自分からは話題を出さずに
ココアと、聞く話にのみ反応を示す )
「 ……… 」
『えーと…小童というのは、…アケリア様の事で…?』
(目の前の彼女の問いに、頭をかたむけながら聞き返す)
「では、僕はこれで...失礼しますね」
(明日が楽しみだな〜と嬉しそうに帰った)
「そうじゃよ!あの小童...このレング様を置いてけぼりに..!」
(お怒りモードで髪が宙に浮く)
『…またあした来られるようですので…お待ちいただければ会えるとは思いますが…』
(大丈夫ですか?と問いかける)
「 ………… 」
( 目の前に迸るカオスに目を向け )
>>228
「 ココアをもう一杯と…今日は何かおすすめのケーキとかあればお願い、できる? 」
( 今日は家の集まり以外用事はなかったし、少しぐらい長居してもいいかなと手元の時計を見て少し考えたあと注文をして。少し騒がしくなった店内の様子や、周りの人をじっと観察して )
『!は、はい!』
(目の前の少女に会釈をして、ココアとケーキを用意する、2品とも先に注文があったため、直ぐに準備し彼女の目の前に置く)
『こちらザッハトルテです、ごゆっくり』
>>297
「はぁ〜...そうじゃろうなぁ...」
(溜め息をつき、暫くしたらお腹がなった。レングは「80年断食したせいか...もう無理じゃ〜...」と嘆く)
「おい、そこの若いの。チェリーミルクのミニケーキを作れるか?レシピぐらいは覚えてるから教えられるのじゃが」
(子供のような姿だが至って冷静で、普通に頼む)
『え、は、はい、一応作れるとは思いますが…少々お待ちを』
(そういって用意を始める)
「...」
(魔法でタバコを吸い込み、はいた空気を兎に変えて生きてるかのように動く)
『はい、どうぞ、お好みの味でなければ申し訳ありません…』
(そういって注文された品を差し出す)
>>300
「 …ここ、色んな人がいるんだね、こないだの人もそうだけど 」
( ケーキを一口口に含みぱぁっと表情を明るくした後周りを見渡し首をかしげながら呟き。こないだいた二人組思い出し、マフィアらしい人とこちらを一方的に知っていた中性的な人を思い出しつつ、入れ替わりでくる客を眺めて )
>>305
「パクパク...大丈夫ぞよ、普通生ける口だ」
(そう言いつつ、嬉しそうに食べる)
>>306
『そうですねぇ、…いえ、あの方々もだいぶ個性が強いですが、まぁ、色んな方に楽しんでいただけて、光栄です』
(常連の顔を思い出しながら答える)
>>307
『それは良かった、では、アケリア様がいらっしゃるまで、何かありましたらお呼びください』
(軽く会釈をする)
「そうするわい」
(と微笑みかけ、タバコの煙で遊ぶ)
『……』
(それにしても、本当にうちの店は種族差とかそういう問題じゃないくらいの人たちが来るなぁ…)
(店内にいる彼女らの様子を見て、カウンターの下からものを取り出しながら考える)
「...(本当、時は速いものじゃ...あの一族の娘はもう、立派になり...その子供も立派に母親になって...そしてあの小童へ...
あんたにも見せたかったよ...アタシらの一族はあんたに救われて、今がある。もう...あの小童もいつかはまた母親と同じように
果たすじゃろうな.....あの小童を見るとあんたを嫌でも思い出すよ、お人好しのとこもたまに機嫌が下がって大惨事にさせ、
アタシを心配させるとこも...全部あんたに似てて仕方ないわ...もし、あんたがアタシと同じ命の道を選んだら...曾孫の顔が
見えただろうに...)」
(思い出に浸り、若い男女を煙草の煙で再現。まるで思い出を再現してるかのようにカウンターの上で小さな劇場が始まる。
綺麗な黒い服を着た背の高い女が岩の上でキセルを吸い込み、下にいる小柄の男に向けてはいた。その煙はハートで送り、
男は女に惚れたか頑張って岩の頂上まで登り、抱きしめ合っている)
「...おい、若いの。蛇の気配が二体来る...今のうちに準備なされ」
(目を瞑り、同族の気配を察知してエトワールさんに伝える)
『…はい?』
(へび?と首を傾げながら、そう言えば蛇と言ったら…などと考えながら、いそいそと準備を始める)
「さてさて...わしゃ、またキセルになるとするかのう。美味しかったぞ、若いの」
(と礼を言い、元のキセルになる)
『はい、またお話出来る時があれば、またお求めのものを用意しておきますね』
317:アザスト:2021/03/27(土) 20:28 (カランコロンと愉快な音がなる)
「母さん、此処だよ。お気に入りのお店は」
(黒いYシャツと赤いコートを着ていた女性を案内しながら)
???「へぇ〜...良いとこじゃない」
(笑顔で微笑む)
『!あぁ、いらっしゃいませ、ようこそ当店へ、お客様』
(約束の客だ、丁寧に声をかける)
『さぁお好きな席へどうぞ、ご注文がお決まりになりましたら、何なりと』
跼天蹐地?…安寧欠如。
(ざっとした通訳:怯えてるが大丈夫か)
(まじごめん、間違えた。首吊ってくる)
321:◆RI:2021/03/27(土) 20:46(やめろやめろww気にしなくて大丈夫だからww)
322:アザスト:2021/03/27(土) 22:36 「エトワールさん!母さん、注文してみ?」
(ご機嫌の顔を母に向ける)
母「そうね...じゃあ、マシュマロケーキはありますか?」
(エトワールに微笑みながら注文する)
『はい、お任せくださいませ、少々お待ちください』
(胸に手を添えて会釈し、準備する)
「ありがとう...もう息子に奢られる日が来るなんてね」
(ふふ、と微笑みアザストにある物を問う)
「...お婆ちゃんからの形見はある?」
(と真剣な顔になる)
アザスト「お婆ちゃんのは...レング「わしゃ、此処じゃよ」!?」
(言う瞬間にキセルからまた元の姿になったレングにびっくりした)
「!...久しぶりだね、レング」
(レングに微笑み、少し涙の雫が溜まる)
『……』
(懐かしさ溢れる会話に入ることはなく、用意ができた注文の品を無言で差し出し、他の片付けを行う)
「久しいのう...ミリア」
(長く言わなかったかつての子孫の名前を言い、笑顔で言う)
ミリア「うん...ありがとう、覚えていたのね。私の誕生日」
(嬉しい余りか泣いてしまい、涙を拭う)
「まぁな...一応、祝うくらいだ。さっさと涙を拭いてケーキを食え」
(照れくさいような顔をしてマシュマロケーキに指をさす)
ミリア「そうだね...ありがとう!二人共」
(嬉し涙を流しながら、食べる)
『……』
(微笑ましいなぁ)
「ケーキの用意ありがとうございます、エトワールさん。成功して良かったですよ!」
(笑顔でお礼を言う)
『はい、大変喜ばしいですね、喜んでいただけて何よりです』
(胸に片手を添え、少し前のめりになりながら告げる)
「本当にありがとうございます!あ、これお礼です。」
(笑顔にお礼を言い、紫の竜のキセルを渡す)
『えっ、』
(まさか何かを貰うとは思っておらず、声が漏れる)
『…よろしいのですか?こんな高そうなものを頂いてしまって…』
良いですよ、母のお店は煙草屋『忘却の煙』の店主ですから」
(笑いながら、キセル専用の火も渡す)
『ほう…私はあまりこういったものは嗜まないのですが…これを機に少し試してみます、ありがとうございます』
(それらを受け取ると、顎に手を添えつつそれを眺め、告げる)
『ほう…私はあまりこういったものは嗜まないのですが…これを機に少し試してみます、ありがとうございます』
(それらを受け取ると、顎に手を添えつつそれを眺め、告げる)
(まーた連弾した、申し訳ない無視してくだされ)
336:アザスト:2021/03/31(水) 23:20
「そうですか、ありがとうございます!」
(とカメラを出して)
ミリア「あら、撮ってくれるの?」
(微笑んで笑う)
「そうだよ、母さん。エトワールさんカメラお願い出来ますか?」
(カメラを渡す)
【大丈夫ですよー】
338:◆RI:2021/04/01(木) 23:39 『はい、もちろん、お借りいたしますね』
(構える)
『さて、お二人共、ご準備はよろしいですか?』
「何時でも!」 ミリア「お願いします」
(笑顔でカメラに向けてピースして)