(夕暮れ、一通の手紙を持った少女が突然店の近くに『現れる』。)
「……今日はやってますかね」
「…………、ここ、でしょうか」
(ぽつりと、目の前にある店を見て、言葉をこぼす)
「…叢雲さんからのオススメだそうですが、…かふぇ、ですか」
(あまり1人でどこかに行こうなどと思ったことはなかった、だが、彼にわざわざ教えて貰ったのだ、…せっかくなら、彼と来たかったが)
「……入口はこちらでしょうか」
(そう呟きながら店の扉の取っ手に手をかける、その時、その視界端に誰かが現れたのを見る)
「…、」
(目的地は、同じなようだ)