【東方】「幻想郷の日常」

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1:◆3.:2020/11/27(金) 16:19

幻想郷の日常メインの場所です。
オリキャラはモブだけで、基本は原作キャラだけでお願いします。
それさえ守れれば、多少のキャラ崩壊や、キャラの経歴等で原作に無い事をしてもOKです!

2:参加希望◆gI:2020/11/29(日) 12:37

早速来ました!針妙丸で参加希望です!

3:◆3.:2020/11/29(日) 12:51

ありがとうございます!!
勿論OKです!!

4:◆3.:2020/11/29(日) 12:59

では、私は正邪と、モブ妖怪やモブの村人の一部をやりますね!

5:紅白の巫女◆gI:2020/11/29(日) 17:40

参加許可ありがとうございます!了解です!

6:反逆者◆3.:2020/11/29(日) 18:17

【輝針城】


正邪
「はぁ……はぁ……くッそ……!!
何とか此処まで逃げて来れたが……ここまでか………」

まだ輝針城が鬼の住まう異界に封じられている頃、打出の小槌の噂を聞いて様々な苦難や死闘の果てに何とかこの城にまで辿り着く事が出来たものの、排他的な鬼によって正邪の左腕には大きな切り傷が出来ており、右目が潰れ、血だらけになり、息も絶え絶えの状態になっている。

最初の目的としては、打出の小槌(小人族以外は使えない)を盗む事を企んではいたものの、これだけの傷を負わされた状態では例え小人であろうとまともに戦えば力の弱い正邪では簡単に倒されてしまう。

それがわかっているのもあり、城内の廊下の壁に背中を預け、息を整えながら、スカートの端を千切って紐状の布にすると、それを左腕の切り傷の上で固く結んで止血しようとする。

7:針妙丸◆gI:2020/11/30(月) 19:58

体の大きさが全てではないといういい勉強になるわね・・・・・?

(ボロボロになっても尚、何とか逃げ続けながら息を整え、止血を試みる正邪にどこかからか語りかける声が聞こえてくる・・・・・

語りかけてくる声が発する言葉は、正に今の正邪の状況を表すような言葉であり、こういう状況下においては、体が小さい者の方が有利に立てるという証明でもある・・・・・)

8:反逆者◆3.:2020/11/30(月) 20:20

正邪
「………!!?
くそッ!こんなところまで……!!
…………って、ん?」

声が聞こえて来ると、まさかこんなところにまで鬼の連中が追いかけて来たのかと思い、口で止血するために用意した紐を固く締めながら、慌てて声のした方に向かって右手を翳す。だが、そこにあったのは鬼の頭でも胸でも無く、思わず頭の上に疑問符が浮かぶ。

9:針妙丸◆gI:2020/12/01(火) 06:15

どこを見ているの?こっちよこっち・・・・・

(どこに声の主がいるのかわからずに疑問符が浮かんでいる正邪に再び声がかけられる・・・・・

その声はよく聞くと、正邪の足元辺りから聞こえてきている・・・・・

鬼の連中ではないのと同時に、味方かどうかもまだわからずに・・・・・)

10:反逆者◆3.:2020/12/01(火) 08:00

正邪
「……!?
小人……?その身なりは……もしかして、小人の姫か?」

これまで自分よりも大柄な者ばかりを見てきた事もあり、足下から声が聞こえ、そこを見ると、自分の膝下ぐらいの大きさの小人の姿が目に入る。
噂ではいかなる願いをも振るだけで叶う"打出の小槌"を守る小人がいると言うことは聞いていたものの、実際には見たことが無かったため半信半疑ではあったため、いざ目の前にして驚く。
しかも、細かい刺繍が施された赤い和服を着ている事から、もしや噂にあった小人の姫なのではないかと思い、聞いてみる。

11:針妙丸◆gI:2020/12/03(木) 06:05

そ、そうだけど・・・・・

(そう言うと「あなたは鬼、かしら・・・・・?にしても無様ね?鬼の癖してそんなにボロボロだなんて・・・・・で?そんなボロボロになりながらこんなところまで来るなんて、一体何の用かしら・・・・・?」と、自分よりも大きな相手を見上げる形ではあるものの、見下す言葉を放って・・・・・)

12:白黒の魔法使い◆3.:2020/12/03(木) 12:08

正邪
「……お前が小人族の姫であるのなら……もしや、此処には"打出の小槌"が封印されていると言うのも本当なのか……?」

正邪はまさか本当に打出の小槌があるのかと思い、その興奮と期待のあまり、自己紹介をしたり、敬語で話す事を忘れて打出の小槌も本当にあるのかと問いかける。

正邪の口ぶりから鬼であるにも関わらず、ボロボロになってまで、小人族にしか使えないものの、あらゆる願いを叶えるとされる宝具である"打出の小槌"を求めて此処まで来たのだと言うことがわかる。

13:針妙丸◆gI:2020/12/04(金) 06:08

・・・・・打出の小槌を使って何をするつもり・・・・・?

(会ったばかりで自己紹介も敬語も使うのを忘れるほどに打出の小槌についての話題に対して興味津々となると、今目の前にいる相手の目的が打出の小槌を手にするということだとわかり、打出の小槌を使って何をするつもりなのかと問う・・・・・

しかも鬼が使うとなれば、偏見にはなってしまうものの、あまりいいイメージは浮かばない・・・・・)

14:反逆者◆3.:2020/12/04(金) 12:13

正邪
「…………なるほど、どうやら噂は全て本当のようだな……!私は下克上のためならば手段は選ばない!打出の小槌を頂いて行くぞ!!」

正邪は針妙丸の問いに応えること無く、ボロボロの体の何処にそんな力があるのか疑問になるほど俊敏に動き、輝針城の中でも一番魔力濃度の高い城の天守閣に向かって脇目も振らずに駆け出して行く。

名前も素性も不明のままだが、この小鬼の目的は打出の小槌を用いた"下克上"を企んでいるのだと言うことだけはその言動から推察できる。

15:針妙丸◆gI:2020/12/05(土) 06:14

えっ!?ちょっ、ちょっと待ちなさいっ・・・・・!?

(まさかあんなボロボロなのにこんなにも俊敏に動くことができるとは思っていなかったのか、突然の出来事に思わず焦った表情になって待ちなさいと言う・・・・・

そして「そんなボロボロの体で無茶したら怪我するわよー!」と忠告する・・・・・)

16:反逆者◆3.:2020/12/05(土) 06:36

正邪
「はぁ……はぁ……ここ……か………!!」
《バキャッ》

小槌が封じられていた扉を蹴破り、元々の正邪が持つ妖力が弱かった事から、小槌を封じている結界や御札の影響もあまり受けずに木箱の中に封じられていた小槌を取り出す。
だが、妖力が弱く、結界による阻害効果を受けにくいとはいえ、妖怪であることには変わりがないため、伸ばした正邪の右手には激しい激痛が走り、焼けるものの、それを意にも介さずに手に取る。


正邪
「これがあれば……遂に……遂に私の悲願が叶う!!
私の望みは……誰にも負けないぐらいの力をよこせ!!!」

正邪は一心に秘めた願い込めて小槌を振り下ろす……だが、正邪は打出の小槌が小人にしか使うことが出来ないという事を知らなかったため、思わず「……………は?」と呟き、振り下ろした姿勢のまま思わず動きが固まってしまう。

17:針妙丸◆gI:2020/12/06(日) 07:15

あら、どうしたのかしら?納得が行くまでいくらでも振り下ろし続けてもいいのよ?

(正邪を追ってきた針妙丸は、ぽかんとした正邪に対して納得が行くまでいくらでも振り下ろし続けてもいいと言う・・・・・

小人にしか使えないという事実を知らない正邪と、その事実を知っている針妙丸・・・・・

知らない側の正邪からすれば、傷つきながら命をかけてまで頑張ってここまで苦労してきたのに使うことが出来ないとなれば、この上ない屈辱と悔しさでいっぱいになるだろう・・・・・)

18:反逆者◆3.:2020/12/06(日) 07:21

正邪
「嘘だろ……?此処まで来て……いや、これは偽物だな!?本物は何処にある!!?」

正邪は右目が潰れてしまっているため、左目が大きく見開き、小槌を何度も何度も振り下ろし続けるものの、やはり何の変化もなく、封印を強引に破壊した代償として焼け爛れた右手で小槌を凝視している中、後ろから針妙丸の声が聞こえた瞬間慌てて振り替える。

小槌からは強い魔力を感じるため、これが本物であると言うのは紛れもない事実だと正邪は気付いているものの、それを認められずに、針妙丸の方に向かって歩きながら、本物を出せと催促する……

19:針妙丸◆gI:2020/12/06(日) 11:09

あら、本物はどこか、あなただってもうわかっているんじゃない?

(本物だと気づいていながらも自分には使えないという事実を認めたくないあまりに、この打出の小槌は偽物だ、本物はどこだと迫り来る正邪を見れば、ニヤニヤしながら上記を言う・・・・・

段々心のどこかでからかうのが楽しくなっていた・・・・・)

20:反逆者◆3.:2020/12/06(日) 14:57

正邪
「……………………。
……………ちッ!もうどうにでもなりやがれ……!」

正邪は手にした小槌と針妙丸の顔を交互に数回見ると、強く歯軋りをして手にした小槌を床に置き、床に座り込んで後はもう処刑するなり尋問するなり好きにしろと、半ば自棄になる。

既に残っていた体力も使いきった。
右目が潰れ、左腕もまともに動かせず、右腕も封印解除の代償として炭のように焼け焦げてしまっており、満身創痍の自分では小人相手にももうまともに対抗できないと諦めている。

21:針妙丸◆gI:2020/12/07(月) 06:07

・・・・・哀れね・・・・・種族的には力もありそうなものなのに、打出の小槌目当てに振り回された挙句、目的の物は自分は使えないだなんてね・・・・・

(煮るなり焼くなり好きにしろと言わんばかりの正邪を見れば、打出の小槌目当てにここまでやっとの思いで来たのに結局は自分に打出の小槌は使えないことを知れば、諦めて死を待つのみとなる・・・・・

本来ならば体格差でいえば有利に立てそうなのに、哀れだと思いながら呟く・・・・・)

22:反逆者◆3.:2020/12/07(月) 12:12

正邪
「種族的に力がありそうだと?
……なにか勘違いをしているみたいだから言うが、私は"天邪鬼"だぞ?」

正邪は自分を見て"種族的に力がありそう"だと言う針妙丸を怪訝そうに見ながら、右手を自分の平らな胸に当てて自分は天邪鬼だと教える。
妖怪の端くれと言うことで素の身体能力は一般的な人間よりも幾らか上であるものの、妖怪退治を生業とする人間のように霊力や退魔術が使えない事から、生まれついて力の差が大きい他の妖怪よりも遥かに弱い。

23:針妙丸◆gI:2020/12/07(月) 19:40

あら、てっきり強い鬼の子供かと思ったわ、弱い割には随分と元気じゃない・・・・・

(ここまで来る最中にボロボロになって本来ならばかなりの重症である正邪が、まだかなり体力的には元気そうにしていることからそこそこ強い鬼の子供とでも思っていたらしく、天邪鬼と知ればきょとんとしながら言う・・・・・

そして「で?打出の小槌を求めた理由は何かしら?」と、本題に入る・・・・・)

24:反逆者◆3.:2020/12/07(月) 20:19

正邪
「ふん、あんな化物連中と一緒にするな。アイツらみたいに強いなら最初から道具に頼ろうとなんかしない。生憎しぶとさにだけは自信があるんだ。」

ボロボロになり、最早抵抗するつもりも無い正邪は畳の上に寝そべると、皮肉を込めて自分の弱さやしぶとさについて話す。



正邪
「理由……か………。
小人族とは言え、高貴な身分の奴に私のような下民の考えがわかる訳もないと思うが……これが最後の語りになるのなら構わないか。」

正邪
「……私達天邪鬼は……いや、力の弱い妖怪は強い妖怪には敵わない。
力が強い者の気紛れ一つでその命さえ奪われる。人間のように弱者でも庇護されると言うような恵まれた環境なんかは存在しない……」

正邪
「天邪鬼は天邪鬼らしく?弱者は弱者らしく?
そんなものクソくらえだ!そんなものが世の理だと言うのならそんなものぶっ壊してやる!!!」

ゆっくりと天井に向けて右手を伸ばし、この世の理をもぶっ壊すと言うと同時に右手を強く握り締めて拳を作り、小槌の力を手に入れた暁には格上の者達をも打ち砕いてやるつもりであったのだと示す。
これこそが正邪の野望であり、そこに偽りは無い。

25:針妙丸◆gI:2020/12/08(火) 19:19

・・・・・なるほどねぇ・・・・・結局は力を求め、力に踊らされ、力を得られず破滅する・・・・・虚しくならない?

(結局は力ある者に対抗するために力を求め、力を得られずに破滅するか・・・・・

もしくは、力ない者が力を手に入れたところで今度は今までの復讐と言わんばかりに力に溺れ力を振るうか・・・・・

どちらに転んでも結果的には哀れでしかないと返す・・・・・)

26:反逆者◆3.:2020/12/08(火) 20:05

正邪
「……踊らされるほどの力もねぇよ。
それに、虚しいだなんちゃ私は思っていない。自分の信念を貫き通し、消えるんだったら本望だ。」

正邪は寝返りを打つように針妙丸に背を向けて自分は自分のやりたい事をやって終われるのだからそれで本望だと応える。それが天邪鬼らしい嘘であるのか、それとも本心から来ているのか……その真偽については正邪の表情を見られなくなったため、わからない。



正邪
「……お喋りは終わりだ、やるんだったら、さっさとやれよ。」

27:針妙丸◆gI:2020/12/08(火) 21:29

・・・・・それじゃあ、遠慮なく・・・・・

(もう自分はダメだと思い死を覚悟した正邪に対して、針妙丸はとどめを刺すかのような言葉を突きつける・・・・・

正邪の脳裏によぎるのは、ここまで来て結局は死に場所を時間をかけて求めるという結果になってしまった後戻りできない後悔か、それとも・・・・・)

28:反逆者◆3.:2020/12/08(火) 22:33

【正邪の回想】


鬼1
「嘘つきの天邪鬼が!!」

鬼2
「平気で嘘を付き続ける鬼の恥晒しめ!お前などさっさと出ていけ!!」

死が目の前に迫る正邪の脳内には過去の記憶が蘇る。
正邪は様々な村や集落をさ迷って来たが、どこに行っても待ち受けているのは蔑みと暴力の嵐……弱者を受け入れてくれるところなんかなかった。苦痛と屈辱のみが正邪に取り巻いて来た。



正邪
「………けっ!私だって好きで嘘ばかりついている訳じゃない。嘘をつかなくても生きていけるような世界なら……私だって嘘なんかつかない。弱い奴は嘘をつかないと生きていけない……強い奴らはそれがわからない、わかろうとさえしない……」

生傷が絶えない日常、怒りと憎しみだけを原動力とし、天邪鬼としての元々の性質もあったものの、物心が付いた頃から繰り返される苦痛に支配された日常を送る中、より歪んでしまった……



正邪
「こんな世界……全部ぶっ壊してやる!!!」

世界への復讐を誓ったのは何時だっただろうか?
始まりを覚えてはいないものの、自分には親も兄弟も居ない。
一人で生き、一人で戦い、一人で悩んで来た。
なら……一人で消えていくのも道理なのだろう。
悔いが無いかと言われれば、悔いしか無いが、それでも自分の信念を持って消え去れるのであればそれも悪くないと言ったのは本心だ。

29:針妙丸◆gI:2020/12/09(水) 18:40

・・・・・

(死を覚悟した正邪に対して、針妙丸は打出の小槌を使ってその体中に負ってしまった傷を治してゆく・・・・・

打出の小槌を使うなら、こういう時にこそこういうことに使うべきであると判断したのか、何の迷いもなく正邪の傷を治すために打出の小槌を使う・・・・・)

30:反逆者◆3.:2020/12/09(水) 22:25

正邪
「あー……クソッ……つまんねー人生だった………って、あ?痛くねぇ!?それどころかこれは………」

自分の何の意味もない、復讐と屈辱に満ちた人生に対する愚痴を言いながら終わりの時を待っていたものの、これまで見えなかった右目が見えるようになり、更に左腕も自由に動かせる上に、これまで片時も治まることが無かった全身の痛みさえも消えていくのを感じ取ると、困惑する。



正邪
「……何のつもりかは知らないが、感謝なんかしないぞ!」

体が動くのならば寝転がっている必要など無い。
勢い良く起き上がり、左手を床に付けたまま、右手を自由にし、少し屈んだ姿勢で針妙丸を見てはその真意を測ろうとする。
万全に動けるのなら、例え再び小槌によって攻撃されそうになっても一目散に逃げ出して魔力が発動する前に城から逃走する事が出来るだろう。

一体何を企んでいるんだ?
何の力も無い盗人である自分を生かす事にメリットがあるようには思えないが、それでもわざわざ小槌の力を使ってまでも治した以上、何か裏があるのではないかと考えてしまっており、素直に感謝の言葉も出てこない辺り、彼女が歩んできた世界の過酷さの片鱗が見られる……

31:針妙丸◆gI:2020/12/10(木) 06:11

感謝なんてしてくれなくて結構よ、私の好き勝手でやったことだから・・・・・

(そう言うと「言っておくわ・・・・・復讐心に取り憑かれていたら、いくら傷が治ったところで、また同じことの繰り返しよ・・・・・?」と、正邪が復讐の鬼と化すのもわからなくはないものの、このまま復讐心に取り憑かれたままでは、また傷だらけになって同じ目に遭うと忠告をする・・・・・)

32:反逆者◆3.:2020/12/10(木) 08:06

正邪
「…………………。
……鬼人正者、それが私の名前だ。」

見返りを求めず、小槌によって追撃を仕掛ける様子もない針妙丸を見て、少しは恩を感じているからなのか、先ほどは自己紹介前に小槌のある場所へ向かったため、不明になっていた自分の名前について教える。

33:針妙丸◆gI:2020/12/10(木) 18:05

あら、いきなり自己紹介なんてしてどうしたのよ?さっきとは打って変わってって感じじゃない・・・・・

(まさかこのタイミングで相手側から名乗り出るとは思ったていなかったのか、針妙丸は少し驚くものの表情には出さずに上記を言う・・・・・

そして「珍しい名前ね・・・・・」と小声でボソッと呟いて)

34:◆3.:2020/12/10(木) 19:12

正邪
「……一応命の恩人だからな、それに自己紹介がまだだったからしただけだ。」

正邪はそっぽを向いて自分はあくまでも先程聞かれた時に応えられなかったのもあり、特に深い意味は無いと応えるものの、その心の内には相手に対する感謝の気持ちが込められている。

35:針妙丸◆gI:2020/12/11(金) 06:12

・・・・・私は当然のことをしたまでよ、体が動かしづらいとかまだ痛むところがある、とかないかしら?

(さっきまでの完全に自分を敵対者として見ていた時の正邪とは違い、自分に心を許し始めているというのが目に見える形でわかるのは、やはりちょっと嬉しい・・・・・

そして「もうわかっているとは思うけど、この打出の小槌は、他の種族には使えない代物なのよ・・・・・」と、改めて説明し)

36:反逆者◆3.:2020/12/11(金) 17:41

正邪
「……いや、どこも痛くない、もう大丈夫だ……」

正邪
「(待てよ……?小槌が小人しか使えないと言うのは本当のようだが、これは上手くやれば私の思う通りに下克上を果たせるかもしれないな……!!)」

正邪は自分はもう大丈夫だと応えてゆっくりと立ち上がり、手足を適当に動かしながら、針妙丸を、ひいては小槌の自分の思うがままに使えるようにするための悪巧みをし始める。



正邪
「姫!これまでの非礼をお許しください……!
見ず知らずの盗人であるにも関わらず私の命を助けてくれた事に感謝します……!もし、その小槌が噂に違わぬ力を持っているのであれば……私達のような弱者が見捨てられない世界を作り上げることが出来そうです……!!」

正邪は自分の膝下ぐらいの大きさしかない相手に目線を少しでも合わせようと跪くと、これまでの横暴な態度から一変して謝罪と感謝の言葉を口にする。

37:針妙丸◆gI:2020/12/12(土) 19:27

な、何よ急に・・・・・気味が悪いわね・・・・・

(急にさっきまでとは完全に真逆とも言えるほどに変わった態度に、気味の悪さを感じながら上記を言う・・・・・

そして「何を企んでいるのかしら?」と、正邪の本心を探ろうとし始めるが、そうそう簡単にボロを出すほど、正邪も頭が弱くはない・・・・・)

38:反逆者◆3.:2020/12/12(土) 23:16

正邪
「死の縁に立たされ、助けられた私は考えてみたのですよ……
このお方ならきっと弱者救済に協力して下さると……!」

正邪は自分の胸に右手を当てて、針妙丸に心の底から感謝しており、死の縁からの復活によって心持ちが変わったのだというように、いかにもありそうな話を口にする。


正邪
「……姫は御存知ですか?外の世界では私のような天邪鬼だけでなく、小人達も強者達に虐げられ、屈辱と苦痛の中に封じられてしまっているのです……私はそういった弱者が強者による支配を打ち砕いて自分らしく生きられる、そんな世界にしたいのです!!噂に違わぬその小槌の力があればそれも現実に出来るのです!!」

正邪は弱い者がどれだけ虐げられているのか、苦しい立場にあるのかを語る……数多の嘘で塗り固められてはいるものの、その全てがまったくの嘘と言うわけではなく、正邪の願いは強者の支配する世界を破壊すること、その一点だけは事実であり、強い意思が見える瞳で相手を見る。

39:針妙丸◆gI:2020/12/13(日) 10:25

・・・・・なるほど・・・・・わかったわ、そういうこととあらば協力しましょう・・・・・

(すべてが嘘ではないものの、どちらかと言えば嘘の割合の方が多い正邪の真剣な表情と語られる話に、針妙丸は正邪が本当に今まで苦労してきたのだろうと、しかも小人達までもが苦労しているのに自分がここでこうして何もしないままではいけないと思い、正邪の言葉を信じて協力することを約束する・・・・・)

40:反逆者◆3.:2020/12/13(日) 20:40

正邪
「協力感謝します………!!」

正邪
「(もし、噂が本当なら……この小槌の代償は……いや、こんな事を教えて計画を始動前に潰す訳にはいかない。私はこのまま下克上を成し遂げて見せるぞ……!!)」

協力してくれると言う針妙丸に対して正邪頭を下げて感謝する。
だが……一寸法師の末裔が何故、人間のいない鬼の住まうこの世界に封じられてしまったのか……その小槌の力の代償については教えず、異変を引き起こすための策略を練り上げていく……

41:針妙丸◆gI:2020/12/14(月) 05:57

にしても驚いたわ・・・・・まさか、小人達までもがそんなことになっていたとはね・・・・・

(正邪の言葉が真実だと信じた上で、針妙丸は小人達までもがそんなことになっていたとは知らずに驚いたと言う・・・・・

そして「そういえば、あなたは小人達とは親しい仲だったりするの・・・・・?」と、何となく質問を投げかけてみる・・・・・

やはり話を聞いた限り、色々と聞いてみたいのだろう・・・・・)

42:反逆者◆3.:2020/12/14(月) 17:16

正邪
「月日の経過と共に弱者が強者に支配されていると言う体制はより磐石なものとなってしまうのです。」

良くも悪くも多くの者は現状を不変のものと考えるようになってしまう。
その不変をかえようとすれば多くの犠牲が生じることになり、それを恐れて力無き弱者達は立ち上がり、反抗することさえ諦めてしまう……



正邪
「勿論です、何度か共に立ち上がろうと声をかけた事もあったのですが……ご覧の通り、誰一人着いて来るものは居ませんでした……」

これまで正邪は様々な弱者と呼ばれる者達と接触して協力しようとした……だが、その者達はその多くが強者に逆らっても勝てない、無駄に潰されるぐらいなら大人しく従っていた方が良いと考えている者ばかりであり、ごく少数の者が共に立ち上がった事もあったものの、強者の力を前に直ぐに団結力や覚悟が砕け、バラバラになってしまった。

そんな皮肉を込めて正邪は右手を横に広げて自分以外は誰も居ないと言うことをジェスチャーで表現する。

43:針妙丸◆gI:2020/12/15(火) 05:39

・・・・・そう・・・・・

(そう言うと「でも、こうしてあなただけでもここまで来てくれたことで、今まで私が知る由もなかった現状が色々とわかったわ、感謝するわ・・・・・」と、弱い者達の為に瀕死になりながらもここまで来てくれた正邪に対して、感謝の言葉を述べる・・・・・

正邪の計画に利用されているとも知らずに・・・・・)

44:反逆者◆3.:2020/12/15(火) 18:27

正邪
「………!?」

天邪鬼は人間からも妖怪からも嫌われる。
「嘘つき」「卑怯者」そんな言葉ばかりをかけられ、正邪もまたそんな自分で良いと開き直り、これからも罵り言葉と共に生きて行くのだと思っていたため、不意にかけられた針妙丸の労うような言葉を聞いて思わず素で驚く。



正邪
「……ありがとうございます。では、早速計画について練りましょうか。」

正邪は針妙丸を利用している、自分の計画のために……
だが、正邪の中ではほんの少しだけだが、揺らぎが生じ始めている。

45:針妙丸◆gI:2020/12/16(水) 05:05

そうね・・・・・強い奴らの陣営は大体どんな感じなの?

(正邪の話を断片的に聞いただけなので、まだ敵側のしっかりとした概要は掴めておらず、早速計画について練ろうという正邪の言葉を聞けば、敵陣営はどんな感じの構成なのかを聞く・・・・・

協力する以上、敵側のこともある程度知っておかなければ、計画が上手くいかないことを想定してのことである)

46:反逆者◆3.:2020/12/16(水) 17:36

正邪
「はい、いきなり全世界に宣戦布告しても勝機は無いので、まずはわれわれの賛同者を集め、数でも対抗できるようにするため、最初に幻想郷と言う結界に覆われた場所を制圧しましょう!」

正邪
「幻想郷における我々の敵は沢山います。
紅い館の吸血鬼、妖怪の山の軍団と神々、竹林の月人、向日葵畑の妖……ですがその中でも幻想郷を管理している"賢者"と呼ばれる者達……その代表格であり、幻想郷最強の大妖共に言われている"八雲紫"。」

正邪
「あの鬼ですら勝てないと言われている存在ですが……その小槌が秘めた魔力を解き放てば、充分に勝機はあります!!」

正邪は目を輝かせ、身振り手振りも交えて自分が練った計画について説明する。今、輝針城が存在している"鬼の住まう世界"ではなく、この世界よりも弱者と呼ばれる存在が多数存在していると思われる"幻想郷"にて革命の一歩を引き起こそうと話す。

47:針妙丸◆gI:2020/12/17(木) 00:12

・・・・・制圧、ねぇ・・・・・

(そう言うと「あなたの気持ちはわかるけど、制圧という言葉の響きは、あなたが言う強者が弱者を支配するやり方にも思えて、いいイメージはわかないわね・・・・・」と言う・・・・・

どんな理由があれ、制圧というやり方は正邪の言う強者が弱者を支配するやり方とそう大差ないと思っているのだろう・・・・・)

48:反逆者◆3.:2020/12/17(木) 18:40

正邪
「おっと、これは失礼。我々の目的は"解放"でしたね。」

右手を自分の頭の後ろに当てて、失言した事について苦笑いしながら謝罪して制圧ではなく解放と言い換えて応える。

49:針妙丸◆gI:2020/12/18(金) 06:18

・・・・・で、どうやって攻める・・・・・?計画が相手側に気づかれては元も子もない・・・・・

(正邪が言い換えたのを聞き、納得するとどうやって攻めるかを聞く・・・・・

一応、いくつかの策もこちら側では考えてはあるものの、まずは正邪の攻めに対する策を聞こうと思い、正邪には策はあるのかとうかを尋ねてみる・・・・・)

50:反逆者◆3.:2020/12/18(金) 12:33

正邪
「まずは相手の出方を探るためにも……一度幻想郷を偵察して来ませんか?奴ら強者は我々の事など気にもしていないでしょうし、我々と同じ弱者を見付けて手を組めるかもしれません。」

どう攻めるのかと問う針妙丸の言葉を聞いて少し考えた末、いきなり幻想郷に宣戦布告しても何処を攻め落とせば良いのかや、何処に強者や弱者が集まっているのかを把握しておいた方が良いと考え付き、具体的な策を練る前に下見をして情報を集めておかないかと聞いてみる。

かく言う自分も生き残るので精一杯で、とても様子を見れるほどではなかったものの、小槌の魔力があれば余裕を持って偵察が出来るようになると考えている。

51:針妙丸◆gI:2020/12/18(金) 23:45

なるひど・・・・・確かに事前に知っておいた方がいいわね・・・・・

(正邪の言葉を聞けば、確かに事前にある程度の幻想郷についてのことを知っておけば、何も知らずに赴くよりも全然いい・・・・・

そして「強者の中にも、もしかしたら協力してくれる誰かがいるかもしれないわよ?あなたがいいイメージを持っていないだけで・・・・・」と、もしかしたら協力してくれる強者もいるかもしれないと言い)

52:反逆者◆3.:2020/12/19(土) 13:08

正邪
「……いえ、強者と呼ばれる連中は弱者の事なんか見向きもしませんよ。奴らは持って生まれた力の強さを使って弱者を押さえ付ける最低な奴らばかりなのですから……」

強者は生まれつき持っていた強い力を使って弱者を虐げ、押さえ付ける連中しかいない。これは正邪がこれまでの人生の中で見てきた強者と呼ばれる者達が総じてこのような性格であった事からこの言葉に嘘はない……

「さあ、姫。幻想郷へ案内しますよ」
正邪はゆっくりと針妙丸に向けて右手を差し出して彼女を自分の左肩に乗せて幻想郷まで案内しようと声をかけてみる。

53:針妙丸◆gI:2020/12/19(土) 21:55

・・・・・その前に、一つ質問してもいいかしら・・・・・?

(今まで歩んできた人生が人生だからなのか、正邪は強者は全員敵とみなしている・・・・・

これはもう仕方の無いことだが、幻想郷へ案内するという正邪の言葉を聞けば、その前に一つ質問をしてもいいかと問いかけてみる・・・・・)

54:反逆者◆3.:2020/12/20(日) 03:49

正邪
「……?はい、構いませんが……?」

手を差し伸べ、世界に対する激しい憎悪と害意を内包した本性を隠すかのように優しげな、だか決して慈愛や博愛の感じられない仮面のような笑みを浮かべたまま何を聞いてみたいのかと思い、そう応える。

55:針妙丸◆gI:2020/12/20(日) 05:52

もし私がその「強者」だったらどうするの・・・・・?

(自身の体がズタズタのボロボロになってでもここまで打出の小槌を求めてやってきた正邪の目的は、針妙丸が把握している限りでは強者への反乱及び弱者の救済・・・・・

しかし、正邪の今までの人生をめちゃくちゃにしてきた強者、種族問わず力を持つ者を憎む正邪に、今正邪が助けを求めている、まさに今目の前にいる自分も、針妙丸も力を持つ者、強者の一人だったならどうするのかと問いかける・・・・・)

56:反逆者◆3.:2020/12/20(日) 06:19

正邪
「あっはっはっはっはっ!何を言い出すのかと思いきや……その小槌があるのなら確かに強者に近付けるかもしれませんね?」

正邪は自分の左膝をバンバンと叩いてとても楽しそうに笑いながら、確かに小槌の力があれば強者になる事が出来るだろう。だが、それはあくまでも小槌があって始めて意味を成すものであり、本当の生まれついての強者とは根本からして異なる。
その最たる証拠として、瀕死だった自分の傷を治し、共に協力する事を約束した……正邪のよく知る強者達は、最初から自分の事などまともに見ようともせずに一方的に悪と見なし、暴力を振るい、追い出すと言った者達しかいなかった……



正邪
「それともまさか……いざ強者達と戦うとなって怖じ気づいたのですか?」

そんな中、針妙丸の問いから、まさかいざ戦う瞬間が近付いて来たことから、早くも戦意を失ってしまい、自分を止めるために敢えて今の問いをしたのかと考え、怖じ気づいてしまったのかと聞いてみる。

57:針妙丸◆gI:2020/12/20(日) 09:41

そうじゃないわ・・・・・もし私が打出の小槌を使わなくても元々強者と同等の力を持っていたら、ってことよ・・・・・

(正邪は打出の小槌含めて強者に近い力を持てるという考えだが、針妙丸は正邪の言葉に対してそうじゃない、打出の小槌も持ちながら元々正邪の言う強者と同等の力を持っていたとしたら、どうするのかと改めて問いかける・・・・・

つまりは、正邪は今協力している自分がもし打出の小槌が無くても強者だった場合はどうするのか、ということである・・・・・)

58:反逆者◆3.:2020/12/20(日) 13:32

正邪
「それなら、私は今こうして生きてはいませんよ。
強者と呼ばれる連中は私達弱者の事なんか一切考えない。だからこそ平気で踏みつけに出来るんですよ。」

正邪がこれまで見てきた強者達について察することが出来るような言葉を口にする。それはまるで、足元を這う一匹の蟻について誰も気にしないように、強者にとって弱者など気に掛ける必要どころか、視界にすら入らず、気に掛けると言う段階にすらそもそも至らないということだろう。

力の弱い天邪鬼であると言うことを知った上で自分の話を聞き、同意した相手がそれらの強者と同じであるとは思えず、また邂逅した際に感じられた力も自分と大差無かった事から同じ弱者であり、だからこそ自分達と同じ弱者のために立ち上がれるのだと考えている。

59:針妙丸◆gI:2020/12/20(日) 16:40

・・・・・そうね、その通り・・・・・

(恐らくはこれ以上言ったとしても正邪の長きに渡る踏み躙られ続けてきた人生経験が、正邪の強者に対する見方を変えることを許さない、言わば呪縛のようになっているのだろう・・・・・

なのでこれ以上は強者の協力ももしかしたら得られるかもしれない、という言及はしないようにする・・・・・)

60:反逆者◆3.:2020/12/21(月) 20:43

正邪
「さあ、そろそろ行きましょうか?」

自分を散々迫害し、虐げて来た者達への憎悪が、世界に対する復讐心が、積年の経験から得た固定化した偏見となり、諦めたり退くと言う選択肢を自らを消してしまっている。

だが、針妙丸に向けて右手を差し出した正邪には明確な未来が見えていない。強者と弱者の関係が反転し、強者が飽和する世界、歪ながらもある程度の秩序を成していた理が崩壊した後の世界で"与える事"も"守る事"も知らない正邪が何を成せるのだろうか……

61:針妙丸◆gI:2020/12/22(火) 21:39

・・・・・もう一つ、聞いてもいいかしら・・・・・?

(弱者が生きやすい世界に・・・・・その芯の部分だけは確かに本物ではあるものの、今の正邪には自分達弱者が行きやすい世界になった後のその後が全く見えていない・・・・・

もし弱者が強者と同じようなことをして、他の者が住みづらい世界になった場合はどうするのだろうか・・・・・)

62:反逆者◆3.:2020/12/22(火) 22:51

正邪
「…………はい?
まだ何か聞きたいことでも……?」

正邪は相変わらずの貼り付けたような笑みを浮かべて手を伸ばしたままで首だけを少し傾げてまだ何か聞きたいのかと不思議そうに応える……

正邪自身も自分が空っぽな、下手すればただのテロリスト……いや、破滅願望を抱く狂人のようであると言うことがわかっている……だが、それを誰かに話したり、伝える事はないだろう。

63:針妙丸◆gI:2020/12/23(水) 19:11

・・・・・もし、あなた達弱者側の誰かがもっと力のない者を・・・・・あなた達から見ても弱いほどの弱者を虐げるようなことがあったら、あなたはどうするの・・・・・?

(核心に迫ろうとしたのか、正邪の顔を見ながら真剣な表情で、正邪の考えを実行に移して弱者の生きやすい世界を作り上げたとして、もしまた同じようなことが起きたとしたら、どうするつもりなのかと聞く・・・・・

正邪の考えを否定するわけじゃない、ただ、あまりにも後先考えて行動しているようには見えない・・・・・)

64:反逆者◆3.:2020/12/23(水) 23:03

正邪
「…………!!」

正邪
「……これまで散々我々弱者を虐げて来た奴らに情けなんて必要ないですよ。見下していた弱者に見下されると言うまさに因果応報を体現するようなものなのですからね……!!!」

正邪は針妙丸の問いを聞いて目を見開いて驚くと、少しの間沈黙した後で強者が力を失い、弱者へ転落する事を"因果応報"と呼んで当然の結末であると語る。



正邪
「さあ、そんな事よりも偵察に参りましょう。善は急げと言うやつです!」

正邪は針妙丸が乗るようにと手を伸ばしていたものの、話を中断させようと考えた事で待つのを止めて彼女を自分の左肩に乗せようとする。

65:針妙丸◆gI:2020/12/24(木) 06:18

・・・・・わかったわ・・・・・

(どんな言葉をぶつけても、恐らく正邪の信念は揺らがない・・・・・

今までの人生経験が、正邪の心身に復讐というものを植え付けてしまったのは仕方の無いようにも思えるが、正邪がしようとしていることが強者と何ら変わりないと思えるのもまた事実・・・・・

しかし、針妙丸は承諾してしまう・・・・・)

66:反逆者◆3.:2020/12/24(木) 20:11

正邪
「しかし不思議なものですね?元々は鬼の持ち物であったにも関わらず小人しか使えないと言うのは。」

城の外に向かって歩き出しながら、両手を組んで少しだけ思考に耽る。
打出の小槌は噂や伝承の通りであるのなら、元々は鬼が所持していた宝具であったにも関わらず、端くれであるものの、鬼である自分がまったく使えず、その反面、小人の針妙丸は自在に使える事に少し不思議に思いそう呟く。

67:針妙丸◆gI:2020/12/25(金) 06:17

色々とあるのよ、こっちにも・・・・・

(そう言うと「何なら、話を聞く・・・・・?」と、正邪の気を紛らわせようもしているのか、打出の小槌についての話をしようとする・・・・・

この話で復讐心が薄れるとは思ってはいないが・・・・・)

68:反逆者◆3.:2020/12/25(金) 12:34

正邪
「ええ、是非ともお願いします。」

一寸法師の伝承や噂についてはそれほど詳しい訳じゃない。
小人が鬼を倒してどんな願いも叶う打出の小槌を手に入れたと言う事とその"代償"についてしか知らない。

そろそろ城の外へ通じる扉へ辿り着ける。
だが、不思議にも彼女は"小人の姫"であるにも関わらず、他の小人がだれも居らず、どれだけ城の中を歩いていても誰とも出会うことが無かった……

69:針妙丸◆gI:2020/12/26(土) 17:44

昔、一寸法師が鬼を退治した際に打出の小槌を手に入れた際、一寸法師は大きな体を手に入れて、その後姫と幸せになったのだけれど、打出の小槌はその行いを正しいと判断したのか、主は一寸法師もとい一寸法師の一族であると判断したらしいわ、だから主以外の願いを叶えることは今後ない、って話を耳にしたことはあるわ・・・・・それ以前に鬼が使っていた時は、打出の小槌は鬼に無理矢理使われていただけだったのかもね・・・・・

(打出の小槌は元々は鬼の物だが、正しい行いをした一寸法師及びその一族を主とみなしたと、針妙丸は語る・・・・・

つまり、それ以前に鬼が使っていた時は、無理矢理従わされて願いを叶えていた、ということになるのだろうか・・・・・

打出の小槌は生き物ではないが、正しい行いをする者=主とみなすように作られた代物なのかもしれない・・・・・)

70:◆3.:2020/12/26(土) 21:06

正邪

71:◆3.:2020/12/26(土) 21:23

正邪
「……なるほどまさに我々、虐げられし弱者によるレジスタンスを成し遂げるに相応しい宝具だ……!」

正邪は針妙丸による打出の小槌の伝承において、弱き者が強き者への逆転を引き起こすと言う自身の考えとも合致する事から自分達レジスタンスに相応しいと応える。


正邪
「さあ……姫。
この扉の先が幻想郷へ繋がると強く念じて打出の小槌を振って下さい……その存在は知らなくとも、願えばその小槌は叶えてくれるでしょう……!!」

正邪は正面入口近くの扉にまで辿り着くと、扉に触れ、針妙丸に打出の小槌の魔力を使ってこの扉を鬼の世界から幻想郷へ繋げるようにと言う。

72:針妙丸◆gI:2020/12/27(日) 09:46

・・・・・わ、わかったわ・・・・・

(目を閉じ、打出の小槌を両手で持てば扉へ向けて強く念じ始める・・・・・

もうこうなったら、正邪にとことん協力するしかない・・・・・

が、ただただ正邪の復讐を成し遂げさせるつもりもない・・・・・)

扉の先よ・・・・・幻想郷へ通じなさい!!!!!

(そうは言うものの、特に扉に変化が起こるわけでもない・・・・・

果たして扉の先は、幻想郷につながっているのだろうか・・・・・)

73:反逆者◆3.:2020/12/27(日) 21:12

正邪
「さあ、それじゃあ開けますよ……!」

正邪は針妙丸が打出の小槌の魔力を扉に宿らせたのを感じ取ると、両手で扉を開き、何処までも広がる綺麗な青空と、鬱蒼と木々の生い茂る幻自然豊かな幻想郷の光景が広がっている。

針妙丸が住んでいた城や、その城から見える光景のどれよりも綺麗で平穏な世界であるものの、空虚な復讐に取りつかれた正邪はその美しい光景を心から憎んでいるようで、強く睨んでいる……

74:針妙丸◆gI:2020/12/28(月) 10:56

・・・・・どうやら上手くいったようね・・・・・なんて綺麗な景色・・・・・

(復讐心に取り憑かれ、幻想郷の美しい景色を素直に楽しむことが出来ない正邪とは対照的に、針妙丸は幻想郷の自然豊かな美しい光景を楽しんでいる・・・・・

正邪の復讐計画をこの一時だけ完全に忘れるほどに・・・・・)

75:反逆者◆3.:2020/12/28(月) 15:44

正邪
「………………。」

城の呪縛から解放され感激している針妙丸の言葉を聞いても尚、正邪は何処までも続く広い世界を呪っているように睨んだまま、無言で幻想郷の地を歩き、そのまま城から森の中へ入り、幻想郷の地を歩き始める……

正邪は元々、この広い世界で生きてきた。
だが、その視野は差別と迫害による闇しか見えておらず、世界の全てを転覆させる事を望む程に歪んでしまっている……

同じ光景を見て、同じ反逆者としての地に立ったものの、この頃から既にその見えているものはまるで異なっていた……

76:匿名さん:2020/12/28(月) 19:54

下がっていたので、上げときます。後、それからあけましておめでとうございます。今年も、よろしくお願いします

77:針妙丸◆gI:2020/12/29(火) 07:04

・・・・・気持ちはわかるけれど・・・・・少しはこの素晴らしい景色を満喫してもいいんじゃないかしら?

(正邪と針妙丸の価値観はまるで真逆・・・・・

正邪からすればこの森も、正邪の言う強者達が作り住まう一角でしかないのだろう・・・・・

しかし針妙丸からすれば、強者や弱者は関係なくただただ美しい光景なのだ・・・・・)

78:反逆者◆3.:2020/12/29(火) 08:00

【匿名さん、上げありがとうございます!!
そしてまだ今年は終わっていないのですが、明けましておめでとうございます!!】

79:反逆者◆3.:2020/12/29(火) 08:03

正邪
「………?そんなに珍しい光景ですか……?」

正邪にとっては鬼の世界も幻想郷も、さほど変わらない、自分にとって生き辛く、苦痛と退屈が永遠に続いていく世界であると思っているのもあり、不思議そうに針妙丸の方を向いて問いかける。

80:針妙丸◆gI:2020/12/30(水) 00:01

今まで見たことがないわ、こんな綺麗な光景・・・・・

(正邪の問いかけに、今までこんなにも綺麗な光景は見たことがないと答える・・・・・

そして、正邪の方を振り向けば、正邪も復讐心なんてものに取りつかれることがなければ、純粋な気持ちでこの光景を見ることが出来たのだろうかと思えば少し切なくなり・・・・・)

81:反逆者◆3.:2021/01/02(土) 17:28

正邪
「……………………。
………そうですね、とても綺麗な光景です。」

少しの沈黙の後、目線を周囲に向けた後、再び針妙丸に視線を戻すと笑顔で確かに綺麗な光景だと褒める。だが、その言葉が本心から来ているのかどうかは定かではない……

そして正邪は視線を針妙丸から幻想郷へ移すと、それなりに距離があるものの、人里の喧騒が聞こえて来ることから自分達に近い弱者の立場にある人間達の里がある方向を見て、そこに向かって歩き始める。

82:針妙丸◆gI:2021/01/03(日) 15:07

ちょちょちょ、ちょっと待ちなさい!?

(針妙丸は里の方へ向かって歩き始める正邪の手を掴んで急いで止める・・・・・

そして「初めての場所なのにいきなり出向いたら何に巻き込まれるかわかったもんじゃないわよ?どうやら揉めているみたいだし・・・・・」と忠告する・・・・・

が、それは針妙丸が自身の小ささと今まで外の世界を知らなかったことから来る恐怖でもある上に、里の人間同士の喧嘩に巻き込まれたところで、どうということはない・・・・・)

83:反逆者◆3.:2021/01/03(日) 17:25

正邪
「……それもそうですね。いざとなれば小槌で逃げることも出来るでしょうが……それでも危険な目に会うのは良くはない。それなら……我々も人間に負けることがないぐらいの力を小槌の力を使って持ちましょうか…!」

鬼達による怒声と罵声が絶えない環境で生まれ育った事もあり、人間同士の喧騒等、まるで恐れる必要もなく、殆ど日常のようなものであったため、まるで恐れる事も無かったものの、確かに姫の言う通り何に巻き込まれるのかはわからないし、下手すれば暴動に巻き込まれてしまうかもしれない……

それなら、そのような暴動が怒っても平気なように、小槌の力を使ってまず人間達に敗れる事がないぐらいの力を与えて欲しいと伝える。

84:針妙丸◆gI:2021/01/04(月) 10:25

・・・・・わかったわ・・・・・

(たとえ打出の小槌によって力を与えることを拒否しても、正邪は強者への復讐を目論んでいる以上、拒否するだけ無意味なことへ加えて、今は協力するしかない状況でもある・・・・・

が、力を与える前に「自分で争いごとに巻き込まれるかもしれないと忠告しておいてあれなんだけど、天邪鬼って種族は人間にも負けるかもしれないほど力がない種族なの・・・・・?」と、いずれ正邪を止めはするが今は協力しなければならないものの、安易に力を与えるのも早計だと思ったのか、天邪鬼は人間にも負けるかもしれないほど力のない種族なのかと問いかける・・・・・)

85:反逆者◆3.:2021/01/04(月) 12:32

正邪
「まさか?妖怪退治を生業にしている奴らならまだしも、ただの人間よりかは強い力を持っていますよ。」

人間よりも弱いのかと言う針妙丸の言葉に対して正邪は軽く手を振ってその掌から小さい矢のような光弾を放ち、数m先の木に突き刺し、その力を示す。正邪はまともに弾幕と呼べる量の光弾を撃つことは出来ないものの、妖怪退治を生業としているような者ではない限り敗れることは無いと答える。



正邪
「……ですが、人間は群れで生きています。二人三人と数に差があればそれだけ此方が不利になります。弱い人間は群れになれる。だけど弱い妖怪は群れになれない……それだけの違いですが、それこそが人間の厄介なところです。」

だが、幾ら個としての力があっても、人間の数には勝てない。
妖怪が群れになる事は、かつて鬼が妖怪の山を束ねていた時のように圧倒的な強者が力付くで支配するか、現在の妖怪の山や幻想郷のように何らかの明確かつ明白な利害関係が無ければ成立しない。

だが、人間は違う。強い力による支配が無くとも、各々の利害関係を超えて互いに助け合い、無償で誰かを守ると言った事が出来る唯一の種族だ。
故に数が多く、団結して挑みかかられれば個として幾ら力で上回っていようと意味を成さなくなってしまう……それこそが正邪や多くの妖怪、神々にすら無い人間の強さと言えるのだろう。

86:針妙丸◆gI:2021/01/05(火) 02:16

・・・・・確かに、それは一理・・・・・いや、百里あるわね・・・・・弱い種族だからこそ他の種族には成し遂げられない進化をした、弱いからこその身についた強さに特化した、ってところかしら・・・・・

(人間よりかは強いが、それは人間が群れではない場合の話・・・・・

今まで鬼の世界で弱者として生きてきた正邪の言葉だからこそ、言葉に詰まった重みが違う・・・・・

ある意味正邪は人間という種族を一番理解しているのかもしれない・・・・・それこそ、人間よりも人間味があるかもしれない・・・・・)

87:反逆者◆3.:2021/01/05(火) 19:35

正邪
「だからこそ群を凌ぐ個の力が必要となるのです……!
そして、それを成せるのは打出の小槌を除いて他には無い!
とは言え、今回はあくまでも偵察の安全保障に必要な程度だけで良いでしょう。あまり強い力を持ちすぎると強者共に見付かってしまいますからね。」

右手を振り上げて拳を強く握り、群をも凌ぐ個の力が欲しい、そしてそれを成せるのは打出の小槌だけだと言うと、針妙丸を見ながら、偵察と護身を両立できる程度の強さを与えて欲しいと言う。

88:針妙丸◆gI:2021/01/06(水) 05:13

・・・・・わかったわ・・・・・

(針妙丸は承諾すると、打出の小槌を正邪へ向けて言葉を呟く・・・・・

「打出の小槌よ、この者に今この時必要な分の力を与えたまえ・・・・・!」

打出の小槌を振り上げ、そして振り下ろす・・・・・)

89:反逆者◆3.:2021/01/06(水) 18:10

正邪
「…………!!」

針妙丸により、自身に新たなる力が与えられると、自分の中でも巨大化していく自分自身の力を前に驚くと同時に早速この力を試してみたくなる。



正邪
「はははは!これは凄い!力が何倍にも膨れ上がっていくようだ!!」

試しに、正邪は爪先で足元にあった1m程の大きさの岩を軽々と蹴り上げ、落下してくるタイミングに合わせて突き上げた拳によって岩をバラバラに殴り砕き、岩を砕いた自分の右拳を見て、予想を超える打出の小槌の力を前に感銘を受けている。

90:針妙丸◆gI:2021/01/08(金) 06:14

・・・・・感動に浸っているところ口を挟むようで悪いけれど、あまり力に溺れすぎてはダメよ・・・・・?

(針妙丸は正邪が打出の小槌によって力を得たら最初に何をするかをだいたいいくつか予想していた・・・・・

その予想の中の一つに、まずは何でもいいから力試しをする、という予想があり見事にそれが的中する・・・・・

そして得た力によって感銘を受けている正邪に対して、針妙丸はあまり力に溺れすぎてはダメだと忠告をする・・・・・)

91:反逆者と蓬莱人◆3.:2021/01/10(日) 21:56

正邪
「はい……一旦落ち着き……」

妹紅
「……ん?お前ら何をやっているんだ?」

生まれて始めて得た感覚、圧倒的なパワーを手に入れた事で気分が高揚している正邪を静めるように言う針妙丸の言葉を聞いて落ち着こうと深呼吸をする正邪達の前に、大の大人ですら持ち上げることが出来ないだろう大量の炭を右手だけで持ち、左手はモンペのポケットに入れた妹紅が通りすがる。

迷いの竹林の竹で作った炭を里へ売りに向かっていた最中、正邪が岩を砕く音を聞いて不審に思って来たのだが、二人が幻想郷の転覆を企てていることには気付いていない。



正邪
「ッ!!?
ははは!人間か!姫!見ていて下さい!今の私の力を……!!」

妹紅
「…………?
随分と探しい奴だ……なッ!」
《ドゴオッ》

元々人間1人であれば倒せるだけの力がありながら、更に岩をも砕く豪腕を手に入れた自分は無敵の存在であり、それを証明しようと妹紅を両手を一切使わずに自身の体を少しだけ捻って放った回し蹴りの一撃だけで正邪の頭を側面から蹴り付け、そのまま5m先の大木にまで蹴り飛ばして見せる。

92:死闘の序曲◆gI:2021/01/11(月) 12:03

《あ、これ早めに止めないとやばいヤツだわ・・・・・》

あ、あのぉ・・・・・

(気まずそうに、申しわけなさそうに妹紅に近づいては「連れが無礼を働き、申し訳ございません・・・・・」と頭を下げる・・・・・

正邪の後先考えずにいきなり力を試そうと襲いかかるのにも驚いたが、何よりもいきなり大量の炭を片手だけで持ち運ぶ妹紅には驚きというか、理解が追いつかない・・・・・)

93:反逆者と蓬莱人◆3.:2021/01/11(月) 15:26

妹紅
「……ん?ああ、私は気にしていないよ。
妖怪に襲われるのはこの幻想郷ではそう珍しいものでもないしな。」

妹紅は強化された正邪をも一蹴する程の力を持ちながら、元は弱い人間だった事もあり、誰かを特別見下すような事はしておらず、頭を下げる針妙丸に対して自分は何も気にしていないと応える。

蹴り飛ばされた正邪はと言うと、頭が木に激突した影響で完全に気絶して意識を失ってしまっている。

94:針妙丸◆gI:2021/01/13(水) 04:13

・・・・・この幻想郷では、妖怪に襲われやすいのですか・・・・・?私達、ここへ来たばかりでまだ右も左もわからないものでして・・・・・

(幻想郷へ来れたのはいいものの、針妙丸からすれば右も左もわからない状況であり、しかも連れの正邪は力を与えてしまったことでさっきよりも更に攻撃的になっているようにさえ思えてくる・・・・・

一応保護者としてこの時点でもう針妙丸はかなり疲れている・・・・・)

95:反逆者と蓬莱人◆3.:2021/01/13(水) 17:23

妹紅
「んー?お前達も妖怪だろう?」

妹紅はのびている正邪を一瞥した後に針妙丸を見て、正邪は頭から小さいものの二本の角があり、針妙丸は妹紅から見ても膝下程の身長しかないため、一目見ただけで二人とも人外の類いである事がわかる。



妹紅
「たまにだが、連れの小鬼みたいに好き勝手暴れまわる奴もいるけど、基本的には平和な場所だよ。平和すぎて腕が鈍りそうになるぐらいにな。」

この幻想郷では時折、幻想郷を揺るがすような大事件や異変が起こったり、小さな小競り合いが起こったりはするものの、他の世界や場所に比べれば遥かに平和な世界であると応える。

96:針妙丸◆gI:2021/01/14(木) 06:20

妖怪、というか、なんというか・・・・・

(正邪はともかくとして、自分は妖怪の類に含まれるのだろうかと、少し考え始める・・・・・

そして、幻想郷は平和だということを知れば、尚のこと正邪の復讐計画は阻止しなければならないと思ってか、妹紅に「すみませんが、ちょっとお話があります・・・・・」と、正邪の計画について話そうとする・・・・・)

97:反逆者と蓬莱人◆3.:2021/01/14(木) 21:54

妹紅
「話?長くなるようならまた次にしてくれ。早くこの炭を裁いてしまわないといけないからな。」

針妙丸の話そうとしている内容の重要さを知らず、右手で軽々持ち上げてはいるものの、優に50以上の家庭の炭があり、これを早く売ってしまわないといけないから話が長くなるようならまた次の機会にしてほしいと応える。

98:針妙丸◆gI:2021/01/15(金) 06:15

わ、わかりました・・・・・

(正邪の性格もかなり好戦的な感じになってきているため、事態は一刻を争う状況とも言えるが、相手には相手の都合がある・・・・・

正邪の計画を食い止めるためには、なるべく早い内に力を持つ者に事情を話す必要があるが、相手側に事情があるとなればと、針妙丸は「では、炭を裁き終わったら、またここへ来てくれますか・・・・・?」と言い)

99:反逆者と蓬莱人◆3.:2021/01/15(金) 17:51

妹紅
「ああ、それなら構わないよ。」

プリズムリバー楽団の演奏コンサートのチケット代として炭を売って金銭を稼いでいるため、この炭を売ると言う事を止めて話を聞くことは出来ないものの、売り終えた後でなら幾分か時間に余裕があるため、話を聞く程度の事なら可能だと応える。

100:針妙丸◆gI:2021/01/17(日) 11:47

ありがとうございます・・・・・

(それなら構わないと言葉を返してくれた妹紅に頭を下げお礼を言う・・・・・

そして、炭を売りに行く妹紅を見送ると、未だ妹紅の一撃を受けたままで伸びている正邪のところまで行きおでこをとんとんと叩きながら「いつまでそうやって伸びてるのよ」と声をかけ)

101:反逆者◆3.:2021/01/17(日) 23:36

正邪
「うーん……
……………ど、何処だ!?」
《ガバッ》

妹紅が立ち去り、針妙丸が声をかけること5分、漸く気絶していた正邪は意識を取り戻し、正気に戻ると直ぐに起き上がって周りを見渡し、妹紅は何処にいるのかと探し始めている。

どうやら記憶が飛んでいて自分が一撃でKOされたことには気付いていないため、何処かに潜んでいるのかもしれないと考えている。

102:針妙丸◆gI:2021/01/18(月) 17:34

あの人なら、あなたがここで伸びきっている間に行っちゃったわよ?

(ようやく意識を取り戻したと同時に妹紅がどこかにまだ潜んでいるかもしれないと警戒する正邪に対して、あの人なら正邪が気絶している間にとっくのとうに言ってしまったと説明する・・・・・

針妙丸的には一撃で正邪が気絶してくれたおかげで大事には至らずに助かっていて)

103:反逆者◆3.:2021/01/18(月) 22:51

正邪
「負けたのか!?あれだけの力があったのに!?
そんなバカな………姫!私にもっともっと力を下さい!!!」

漸く見返すことが出来る。漸く差別や迫害の無い、自由で過ごしやすい世界を作れると思っていた矢先、たったの一撃で打ち倒されたと言う現実を前に強い拒絶反応が起こり、針妙丸の両肩を掴んでもっと自分に力を授けてくれと懇願する。

当初の目的であった人間の里の視察や幻想郷の偵察と言う目的は完全に忘れ、ただただ力のみを求め続けている……

104:針妙丸◆gI:2021/01/20(水) 06:21

ダメよ?

(正邪がもっと力をくれと懇願してきたのに対し、針妙丸は即答でダメだと返す・・・・・

自分の思った通り、正邪はただただ力を求め続けるだけになり始めている・・・・・

このまま力を与え続けたら、今よりもっと自分を見失うに違いないと針妙丸は思っている・・・・・)

105:反逆者◆5w:2021/01/21(木) 23:38

正邪
「!!?
何故ですか!?強化された私を一撃で倒すような奴がいては我々の望みは叶いません!我々が倒されたら……いったい誰が弱者のために立ち上がると言うのですか!?」

少し大袈裟なまでの身振り手振りを交えて自分達の理想を叶えるためにも、弱者救済のためにも自分をもっと強化しなければならないのだと熱弁する。

106:針妙丸◆gI:2021/01/22(金) 14:21

・・・・・それじゃあ、言わせてもらうわ・・・・・私の偏見も混ざってるけど・・・・・

(そう言うと「あなたは力を手に入れた途端自信を持ち始めたのだろうけど、同時に周りが見えていないわ・・・・・言ってること、わかる?」と、もっと力をくれと求めてくる正邪に言葉を放つ・・・・・

妹紅に襲いかかったのも、妹紅ほどの実力者じゃなければ死んでいたかもしれないことを考えると、尚のこと力は与えられない・・・・・)

107:反逆者◆5w:2021/01/24(日) 01:11

正邪
「ツッ〜〜〜!!
わかりました……」

確かに力に溺れかけていた事もあり、返す言葉が見付からず、反論しようと開けた口からは何の言葉も出せず、ただ一言だけ了承の言葉を口にするとそのまま大人しく引き下がる。


やはりこの小人は変に機転が効きすぎる。
弱者のために立ち上がるような気概もあまり感じられない……
なら……第二の案を考えておくしかない。この第二案はより強行的で自分の破滅も確実だが、確実にこの幻想郷を破滅させる事が出来るだろう。

やはり、他者は信頼できない。
誰も自分に協力しないと言うのならば……全てを壊してしまえばいい。
どの道、自分は弱者だ、失うものなどなにもかも無い……

108:針妙丸◆gI:2021/01/24(日) 11:01

まぁまぁ、そんな顔しない、力を与えられない理由はもう一つあってね・・・・・

(針妙丸は何かを思いついたのか、口を開いて上記を述べれば続けて「打出の小槌は一度使うと、3日ほど時間を開けなきゃいけないのよ・・・・・それに、一気に力を与え過ぎると体が耐えられなくなる・・・・・やみくもにやったらあなたの計画だって進まないわよ?」と、思いつきで打出の小槌を使う上での決まりを言い)

109:反逆者◆5w:2021/01/25(月) 12:39

正邪
「わかりました……ですが使えるようになったらまずは私の強化をお願いします。」

打出の小槌の使用にクールタイムが必要だと言うことは知らなかったため、再度使えるようになったら自分の強化を一番に行って欲しいと伝える。

110:針妙丸◆gI:2021/01/25(月) 19:55

えぇ、約束するわ・・・・・

(そう言うと「私は疲れたから少し寝るわ、あなたも今の内に体を休めておきなさい・・・・・」と、近くの草を抜いては一箇所に集めて敷き、ベッドのようにする・・・・・

小人の針妙丸が寝るには丁度くらいの大きさになると、針妙丸は寝そべる・・・・・)さ

111:反逆者◆5w:2021/01/29(金) 23:39

正邪
「そうですね……下手に動き回るよりも今日は一旦休みますか……」

今此処で小槌を奪ったところでその力を使うことは出来ない。
もし、完全に針妙丸が離反したり、決別するような事があれば、最後の手段を取らなければならなくなる……この手段は全てを滅茶苦茶にする方法であり、全てを巻き込んだ自滅であるため、この方法を使わないでおきたい。

大人しく針妙丸の言葉に従い、自分は近くにある木の根に周囲の落ち葉や土をかき集めては被せ、軽くクッションのようにすると、そこに座り、背中を木に預けて眠りに入り始める。

112:針妙丸◆gI:2021/01/30(土) 06:10

【夢の中】

おらおら弱っちぃ天邪鬼がぁっ!!!!!

バチィッ!!!!!

(夢の中・・・・・夢とは思えないほどに鮮明でリアルな過去の屈辱・・・・・

夢の世界に佇む正邪の目の前に広がるのは、小さな正邪が強者に体にムチを叩きつけられながら強制労働させられている過去の恐怖・・・・・

強者の顔は黒い霧のようなもので隠れ、弱者を虐げることに快感を感じている時のいやらしい口元だけが見えている・・・・・)

113:反逆者◆5w:2021/01/31(日) 07:06

正邪
「(……また……この夢か……)」

おそらく、これは自分の過去の憎悪が生み出した悪夢であると言うことは直ぐにわかった……これを俗に言うと明晰夢と言うのだろう。実際には鞭で打たれる事も、強制労働をさせられた事もない。
鞭で打たれるほど何が出来るとは思われず、
強制労働をさせれるほど成果が出せるとさえ思われなかった
取るに足らない脆弱かつ軟弱、卑怯さだけが取り柄の鬼の恥さらし、そう呼ばれ、常に迫害と差別を受け続けて来た……



正邪
「(夢とはわかってはいても……何度見ても胸糞悪いな……)」

実際の正邪は両親の顔どころか名前も知らない。
物心がついた頃から一人だった……一人で力の弱い者が生きるためには手段など選べるような余裕も、嘘をつかずに誠実に生きる等と言うことが出来なかった。それは種族だけの問題ではなく、圧倒的強者である鬼が住まう世界を生きるために必要な技術だった。

誰からも期待などされない。
誰からも信じられない。
誰も信じられない……

これも全ては強者が世を支配しているからであり、それを根底から覆し、これまで強者として胡座をかいて自分を見下している奴ら全てを踏みつけ、世に混沌をもたらし、強者が弱者になり、苦痛に喘ぐその瞬間を見てみたい。そうして始めて、生まれてからずっと続いてきた心の渇きを満たす唯一の方法であると考えている。

114:針妙丸◆gI:2021/01/31(日) 11:14

ハハハハハハハハァアアッ!!!!!何の役にも立たない天邪鬼があっ!!!!!

バチィッ!!!!!バチィッ!!!!!

(夢の中の鬼は、幼い正邪をムチで叩きつけながら楽しそうにしている・・・・・

この世界は強者は上、弱者は下という風に成り立ち、逆らえば罰を受け、最悪の場合は死に至る・・・・・

正邪が強者に抱く憎悪が、夢にまで反映されている・・・・・)

115:反逆者◆5w:2021/02/01(月) 05:13

正邪
「(ふん、生憎私には過去に想いを馳せる等と言う感情はない)」

鞭で打たれる幼い頃の自分に背を向ける。
強者は弱者を支配し、搾取する。
これはどの世界でも自ずと成立している法則だ。
過去の自分にも今更思うところは無い。最初の頃は苛立ちを覚え、悪夢の中で怒声を上げていたが、今となってはそんな事でさえ些末な事に感じられるだけの理由が出来た。



正邪
「(私は誰よりも強い力を得てこの世界そのものをひっくり返してやるぞ!もう私は地べたを這いつくばらない。これまで遥かに上から私を見下してきた連中を地へ引きずり落として踏みつけてやる!!
それが出来るだけの力があの小槌にはある!)」

針妙丸が持つ打出の小槌。
里では人間に一撃でやられてしまったが、私はまだまだ強くなることが出来る筈だ。あの力があればそう遠くない内に私は誰よりも強い存在になれる。そうなればこんな悪夢も見なくなるし、これまで強者だった奴らを今度は私が踏みにじってやる!



正邪
「(……だが、小槌の魔力には副作用がある……このまま小槌を使い続ければやがてはアイツは…………いや、私は何を考えているんだ。私は私が良ければそれでいい筈だろ……?)」

復讐が成された時に針妙丸が存在しているのか……そんな他者への心配と言うこれまで考えたことも無かった考えが脳裏を過る……あの小人はこれまで誰からも見向きもされなかった自分の傷を治し、この計画にも協力してくれた。小槌の力を使い続ければやがては針妙丸にその反動が返り、彼女の身を滅ぼすことになってしまうかもしれない……

これまで、自分は自分さえよければそれ以外の誰がどれだけ苦しもうと、悲しもうと関係無い。そう考えていた正邪の心に少なからず躊躇いが生じている……

116:針妙丸◆gI:2021/02/01(月) 21:12

・・・・・

(正邪の夢の世界は、正邪が針妙丸の身を案じた瞬間、突然針妙丸と幻想郷へ来て最初に出た森の中に場面が移る・・・・・

が、辺りの木々は薙ぎ倒され、ところどころ炎が草木を焼いており、先ほどまでの穏やかな雰囲気の幻想郷の光景とは似ても似つかない・・・・・)

117:反逆者◆5w:2021/02/02(火) 00:00

正邪
「おいおい、幾ら夢とは言え場面が突然切り替わるとか異常だぞ?」

かつての自分と現在の自分、その二つの考えや、芽生えつつある感情に対して少し動揺を覚えていたところ、突然周りの空間が変わったのを見て、夢の切り替わりが強引すぎると呟く。



正邪
「今度は何を見せようって言うんだ?まさかアイツ(針妙丸)についてか?……だとしたらこれはさながら針妙丸が死亡したものか?」

後頭部を掻きながら半ば呆れたように呟くと、夢の内容が変わった原因として考えられる針妙丸について心配する心があった事から、針妙丸が死亡した後の未来が夢になって現れるのではないかと予想してみる。

だが、今の自分にとって針妙丸と言う存在は、自分を勘繰っていたり、完全には信用していないような感覚があり、打出の小槌で傷を回復してもらったと言う恩しか良い印象はないため、かけがえの無い存在と言うわけでも、信じられる友と言うわけでもない。

これがもし、針妙丸が自分の言葉をそのまま信じて疑うこと無く着いてきていたのであればこの罪悪感もより大きなものになっていたと思われるが、そんな事は無かった。

118:針妙丸◆gI:2021/02/03(水) 06:19

《どうすれば、あの復讐心を取り除いて楽にしてあげられるのかしら・・・・・》

(どこかからいきなり針妙丸の声が聞こえてくる・・・・・

その言葉の内容は、正邪の復讐心を何とかして取り除けないものかというものであり、針妙丸は復讐心を取り除いてやることによって正邪は初めて楽になれると思っているようだ・・・・・)

119:反逆者◆5w:2021/02/04(木) 00:02

正邪
「復讐心を取り除く……か。生憎、私には"復讐心"と呼べるほど確固たる信念なんか持ち合わせてなんかいない。」

夢の中であるのならば遠慮はいらないだろう。
正邪は自身の考えを包み隠す事無く言葉にしていく。



正邪
「私の反逆は別に憎しみや怒りから来ているものじゃない。
ただ純粋にこの幻想郷に!この世界に!強者と弱者が反転し、あらゆる理や常識が覆された混沌をもたらす!これこそが天邪鬼(私)の性(さが)であり宿願だ!!」

自分は生粋の天邪鬼であり、かつての忌まわしい記憶や過去はそれに拍車をかけるための起爆剤に過ぎないと考えている。だからこそ、計画が幾ら失敗しようと諦めることも挫折すること無く、何度でも立ち直り、あの手この手を使って目的を達成しようとするのだろう。

120:針妙丸◆gI:2021/02/04(木) 06:21

《・・・・・私は、今のこの平和な幻想郷であなたと過ごすのも悪くは無いと思っているのに・・・・・》

(針妙丸からすれば、正邪は止めなければならない存在でもあるが、同時にほっとけない存在になりつつもあった・・・・・

が、これは所詮夢の世界・・・・・

針妙丸の本音かどうかはわからない・・・・・)

121:反逆者◆5w:2021/02/04(木) 18:46

正邪
「………幻滅したか?
だが、どうせお前も私を信じていなかっただろう?」

正邪は誰も信じず、誰からも信じられること無く、嘘を付いて他者を騙し、欺き続けるしか生き残る術しか無く、自分もそうである事から、どれだけ綺麗事を並べようと結局は針妙丸も自分を信じてなどいなかったのだと諦めにも似た言葉を口にする。

他者を疑い、嘘をつき続けて来た結果、他者の嘘や偽りに対して見抜く事が得意になったものの、その反面、誰かを心から信じることが出来なくなってしまっている……

122:針妙丸◆gI:2021/02/05(金) 05:52

《・・・・・ても、時間はたっぷりあるわ、打ち解けるにはまだまだ道は長そうだけどね・・・・・》

(針妙丸は正邪と打ち解けるには道は長そうだが、時間はたっぷりあると言う針妙丸・・・・・

針妙丸は正邪とは違い、諦めるという考えはないようだ・・・・・

幻滅どころか、寧ろ打ち解けることに対して積極的になっている・・・・・)

123:反逆者◆5w:2021/02/05(金) 17:27

正邪
「………………………。
あーあ、こんな夢を見るなんて私も日和ったか?」

挑発するような軽口も言葉にせず、ただ黙り込んで
夢の中だから遠慮無く本心を口に出来るし、口にした筈だ。
だが、ずっと空っぽだった心の片隅に小さな感情が芽生えていた事に気付く。
それはまだ小さく、人格に影響を及ぼす程度ではなく、その表現方法すら存在しない小さなものではあるが、これまでに抱いたことの無いその感情がささやかな迷いを生む。

自分が本当は理解し合える友が欲しかったのか?
他者と手を取り合いたかったのか?
嘘をつかなくてもいい、騙されも騙しもしない関係が欲しかったのか?

そんな疑問が泡のように浮かんでは消え、また浮かんでは消えていく……

124:針妙丸◆gI:2021/02/06(土) 00:19

《あら、夢を見る権利は、誰にだってあるのよ?》

(これは夢・・・・・のはずなのに、正邪に考えさせるほどに影響を与える・・・・・

針妙丸にとっては、正邪は幸せになるべき対象、であるが故に夢を見ることもその内の一つとも言える・・・・・

所詮夢、とも言いきれないほどに鮮明なのが、正邪を困惑させる・・・・・)

125:反逆者◆5w:2021/02/06(土) 08:02

正邪
「……馬鹿馬鹿しい、所詮は夢だ。」

迷うなど自分らしくない。
今抱いている感情も一時の気の迷いに過ぎない。
たかが夢に一喜一憂する事ほど馬鹿らしい事はないと言い、夢の中でも心を閉ざし始める。

126:針妙丸◆gI:2021/02/06(土) 21:13

《そう思っている内は、あなたはまだ未熟者ね・・・・・》

(夢の中の針妙丸は、意味深な言葉を放つ・・・・・

すると、正邪の夢及び睡眠が浅くなり始める・・・・・

どの道夢とはいえ、正邪からすればあまり心地よくはないだろう・・・・・)

127:反逆者◆5w:2021/02/06(土) 21:43

正邪
「…………あー?」

夢の中で意味深な言葉を言う針妙丸……と言うよりもその声が似ているだけで別人である事も考えられるものの、その言葉の真意について聞こうとしたところで眠りから覚め、まだ日の出前であるにも関わらず目が覚め、そのまま針妙丸が寝ていたであろう場所へ振り向く。

128:針妙丸◆gI:2021/02/07(日) 08:52

・・・・・

(針妙丸は、相変わらずな感じですやすやと眠っている・・・・・

打出の小槌を持っているというだけで、それ以外は本当に無防備な上に、針妙丸は恐らく護身の為に打出の小槌を使ったりもしないだろう・・・・・

もし打出の小槌が針妙丸以外にも使えるのであれば、今なら奪いたい放題使いたい放題ではあるのだが・・・・・)

129:反逆者◆5w:2021/02/07(日) 19:02

正邪
「……無防備な奴だな……」

正邪は眠っている針妙丸を見て、彼女が持っていた小槌を手にして軽く少し振ってみるものの、やはり何も起こらずに自分では使うことが出来ないと再確認する。

自分では小槌の魔力が使えないとわかると再び彼女の元へと戻し、少し針妙丸の頭を撫でてみる。自分でも何を思ってこの行動をしているのかはわからない。

130:針妙丸◆gI:2021/02/08(月) 06:22

・・・・・んんん・・・・・

(頭を撫でられれば、心地よさそうな表情をしながら寝返りをうつ・・・・・

正邪は自身の心の影響を少し反映したような夢だったが、果たして針妙丸はどんな夢を見ているのだろうか・・・・・

案外、正邪と同じような夢かもしれない・・・・・)

131:反逆者◆5w:2021/02/08(月) 22:52

正邪
「……お前もいずれ私を嫌い離れていくんだろう。
………それまで私はどれだけ利益を得られるんだろうな……」

心地よさそうな顔をして寝返りを打つ彼女を見て、正邪は呟く。
針妙丸もやがては自分から離れ、何処かへ去って行くのだろう。
自分は天邪鬼だ。他者に嘘をつき、偽りの面を見せ続けるしか無い、そんな自分に着いて来れるような者も、それを理解できる者もいないと半ば諦めているのだが、他者の前では決して見せることの無い、何処か寂しそうな表情をする……

矛盾した二つの考えを持ち、本心とは異なる言動を取る。
それこそが正邪の中にある天邪鬼の気質だ。

132:針妙丸◆gI:2021/02/09(火) 19:45

・・・・・んん?

(少ししてから、針妙丸はゆっくりと目を開けて眠りから覚める・・・・・

眠りから覚める前は眠りが浅くなるということが多いが、針妙丸は正邪の言葉をわずかながらに聞いていたのか・・・・・

それとも・・・・・)

133:反逆者◆5w:2021/02/09(火) 21:05

正邪
「ああ、起きましたか?今朝御飯を用意しますよ。」

正邪は少しの間、里に出てまだ閉まっている店に侵入して朝御飯の材料となる肉や野菜、魚を何時もの手付きで盗み取ると、それを抱えて目が覚めた針妙丸のもとへ戻って来る。

スリや盗みは正邪がこれまで生きていくために身に付けた技術の一つであり、店主が気付く頃にはもう正邪と針妙丸はまったく別の場所に移動している時だろう。

134:針妙丸◆gI:2021/02/11(木) 06:41

・・・・・なんだか悪い気がするわね・・・・・気づかれるかもしれないリスクを背負ってまでやらずとも、木の実やきのこを採って食べる、でもよかったのよ・・・・・?

(盗みを働くのは、常習犯であろう正邪とは違い、針妙丸は罪悪感がわいてしまう・・・・・

そして、人気のない場所まで移動してくると「結構色々と盗ったわね・・・・・今頃里の方は結構な騒ぎになっているんじゃない・・・・・?」と言い)

135:反逆者◆5w:2021/02/12(金) 07:56

正邪
「構いやしませんよ。やがては全ての私達の物になるのですから……!」

目が覚めた針妙丸と共に人気の無い森の中にある小さな開けた場所に出ると、盗んできた食糧を椅子代わりにもなりそうな倒木の上に置き、側に落ちている乾いた木の枝を一ヶ所に集めその中でも大きめの枝を数本を手に持つと、それを擦り合わせて火を起こそうとし始める。

136:消えた過去と歪んだ未来(今)◆gI:2021/02/12(金) 13:43

・・・・・私にもやらせてくれるかしら?

(何を思ったのか、自分にも火起こしの手伝いをさせてくれないかと言い出す・・・・・

幻想郷のような自然豊かで美しい光景を見るのも初めてならば、こうしたサバイバル術を目の当たりにするのも初めての針妙丸からすれば、正に好奇心がわいてくるのだろう・・・・・)

137:反逆者◆5w:2021/02/12(金) 17:33

正邪
「………?
私は構いませんが……わざわざ姫がされる程の事でも無いと思いますよ。」

相手は小人族の姫であり、打出の小槌を使える小人の英雄の末裔だ。
雑用は全て自分がやるつもりだったためか、火起こしを手伝うと言う針妙丸を見て、手を止めて不思議そうに相手を見る。

138:針妙丸◆gI:2021/02/13(土) 06:20

・・・・・結構、難しいわね・・・・・

(正邪とは違い、サバイバル術の心得がない針妙丸は、火起こしにかなり苦戦する・・・・・

しかも、体の大きさも含めて、小人族からすれば大変な作業の一つでもあるだろう・・・・・

が、それでも一生懸命続け)

139:反逆者◆5w:2021/02/13(土) 13:12

正邪
「火起こしには少しコツがありまして、例えばこの辺りに削るように力をかけて……」

針妙丸が火起こしをし始めるのを見て、正邪は小さい針妙丸をフォローするように火起こしのコツや、こうすると効率良く火を起こせると言うように、正邪自身の経験や知識を元にやり方を教え始める。

140:針妙丸◆gI:2021/02/14(日) 07:23

へえぇ〜・・・・・ただ力を込めればいいってわけじゃあないのね・・・・・

(正邪は今までの境遇が悲惨だった反面、こういったサバイバル術に繋がったのに対し、針妙丸は正に箱入り娘ともいうような感じで幻想郷のような外の世界を知らずに生きてきた・・・・・

針妙丸はまじまじと正邪の火起こしを見ながら、ただ力を込めればいいというわけではないということも学ぶ・・・・・)

141:反逆者◆5w:2021/02/14(日) 16:47

正邪
「まあ、これは慣れないと難しいと思いますね。」

火起こしが出来た事で燃え始める木を、傍で積み上げていた枝の山に乗せてその火が枝の山全体に広がっていくのを確認しつつ、これは慣れないと難しい事だと応える。

外の世界を知らず、鬼の世界に封じられ、鬼の世界の中でも輝針城に閉じ籠っていた針妙丸に正邪は何処までも続く美しい外の世界を見せ、教えた。だが、正邪にとってこの世界は破壊の対象であり、美しいとも、良い世界であるとさえ思ってはいない……

142:針妙丸◆gI:2021/02/15(月) 19:30

あなたは慣れているのね、凄いと思うわ・・・・・

(自分は外の世界も、そのほかの色々なことも知らなすぎるのとは対照的に、正邪はやはり色々なことを知っているからなのか、正邪の計画を止めるためとかではなく、普通に感心する・・・・・

このまま考えを改めてくれれば尚感心するのだが・・・・・)

143:反逆者◆5w:2021/02/17(水) 21:48

正邪
「独りで生きていくためにはなんでも出来るようにならないといけませんでしたからね……」

城にいるだけで、かつての小人一族の長が作り出した九十九神のような従者達が殆どの雑用や支度をしていたため、このように火起こしなどをしなくとも済んでいたと思われる事から、正邪は対照的な生活をしていた事がより明白になっていく……

144:針妙丸◆gI:2021/02/18(木) 06:05

・・・・・独り・・・・・

(ずっと外の世界を知らないまま生きていくのも酷ではあるが、ずっと虐げられ続け、理解してくれる相手もいなく、孤独の中嘘と共に生きていくことはもっと辛いだろう・・・・・

針妙丸は、正邪の強者に対する憎悪が、段々と理解出来てくる・・・・・)

145:嘘か真か◆5w:2021/02/18(木) 12:31

正邪
「さあ、出来ましたよ。熱い内にどうぞ。」

正邪は嘘なのか本心からなのかがわからない笑みを浮かべながら、焚き火によって焼いたばかりの肉を同じく盗んできた木の器に入れて差し出し、熱い内に食べて欲しいと勧める。

146:針妙丸◆gI:2021/02/19(金) 13:31

ありがとう、いただくわ・・・・・

(嘘なのか、それとも本心なのか、判別できない正邪の笑みを見れば、複雑な気持ちになりながら器を受け取り、食べ始める・・・・・

ふーふーと息を吹きかけて少し冷まして口に入れる、すごく美味しい・・・・・

だが、正邪の場合はこんなにも美味しいものも、復讐心を胸に秘めていては純粋に楽しめないだろう・・・・・

そう思うと、自分はどうするべきなのか、今一度悩み始める・・・・・)

147:博麗神社◆5w:2021/02/25(木) 18:23

【博麗神社 境内】


霊夢
「この季節は掃いても掃いても落ち葉が積み重なるわ……いっその事天狗の誰かに頼んで境内から吹き飛ばしてもらおうかな。」

正邪と針妙丸が人里から少し離れた森の中に潜んでいる中、霊夢は風に吹かれて境内に散乱している落ち葉を面倒そうに手にした箒で境内の外へと掃き捨てながら、風を操る事が出来る文がいれば境内中の落ち葉を吹き飛ばして直ぐに片付くのにと愚痴を溢している。

148:射命丸文◆gI:2021/02/26(金) 04:08

【文ちゃんやります!】

ほうほう、なるほどなるほど・・・・・それじゃあお望み通り吹き飛ばしてあげましょうか?

(偶然通りかかった時に霊夢の呟きが聞こえていて声をかけたのか、それともスクープを狙っていた時に霊夢が自分の名前を出したからタイミングよく登場したのか・・・・・

文はニコニコしながら登場する)

149:博麗神社◆5w:2021/02/26(金) 12:31

霊夢
「噂をすればなんとやら……ってやつ?
それなら助かるわ。掃いても掃いてもキリがなかったから。」

箒を掃いていた手を止めて文を見ると、丁度天狗の話をしていた事からタイミング良く姿を見せた相手に対して境内の葉っぱを吹き飛ばして欲しいと言うことを口にする。

150:射命丸文◆gI:2021/02/26(金) 12:48

たーだーし!条件があります!

(文は人差し指を立てて頬に当てながら条件があると言う・・・・・

文のことだから、何かしらスクープを得る為の聞きこみ調査の協力を求めることか、それとも博麗の巫女に手伝ってもらって何かしらのスクープを作る・・・・・言わば「捏造」か・・・・・)

151:博麗神社◆5w:2021/02/26(金) 17:37

霊夢
「はぁ……アンタならそう言うと思ったわ。
小鈴ちゃんから借りた本がまた残っているからあんまり面倒な事は嫌よ?」

あの文の事だから何かしらの条件を出してくるだろうと予想は出来ていたため、嫌な予想通りに条件を提示して来ると、ため息を一つにつく。

自分は風を操ったり、落ち葉を簡単に片付けられるような術や技は無い。単純に吹き飛ばすだけならやり方は幾らでもあるが、それは神社や境内そのものにもかなりのダメージを付けてしまうため、そうなれば紫や賢者連中、幻想郷の色んな奴らからの折檻は免れない。

しかし、落ち葉の掃除もかなりの手間がかかるため、文に助力してもらえるのならばかなり助かる。そのためなら多少の労働は仕方がない。面倒な範囲でなければ、条件を呑むと応える。

152:射命丸文◆gI:2021/02/27(土) 03:37

大丈夫ですよ!ちょっと協力してもらいたいだけです!

(そう言うと「実はさっき、人里上空を飛んでいたら、何やら店から色々と盗んでいる輩がいましてね・・・・・しかもこの辺りじゃ見たことない顔だったんですよ、そこで!霊夢さんがその盗っ人達を懲らしめてそこを私が大スクープとして取り上げる!これで完璧です!」と、ほぼほぼ霊夢が苦労しそうな条件で)

153:博麗神社◆5w:2021/02/27(土) 17:31

霊夢
「へぇ、アンタの事だからてっきり何か捏造記事を作るための協力をさせられるのだと思っていたのだけど、案外まともな内容じゃないの?それなら私に任せなさい。」

てっきり紫や結界に関する噂のようなものを流そうとしたり、幻想郷内で新しい妖怪が現れたとか、珍しい外来人が訪れたなどのゴシップの裏取りやその辺りに関する情報提供を求めてきたのかと思いきや、ただの噂話のネタではなく、里に現れた盗人を捕まえると言った良識的なものである事に驚く。

ともあれ、里で実際に被害が出ているのであれば此方としても動かない理由はない。その盗人が外来人か妖怪であればなおのこと。
文の依頼を快諾すると、箒を肩にかけて左手を口許に当てて少し欠伸をする。

154:射命丸文◆gI:2021/02/27(土) 19:39

私だってスクープの種を見つければそっちを最優先しますよ、ってか、それじゃあまるで私が嘘ばかりの記事書いてるみたいな言い方じゃないですか?

(普段、特に大きなスクープに巡り会えることもなければ、小さくも目が止まるようなスクープに巡り会えることもなく、多少の間違った情報は気にしないものの、それが捏造記事になっていても自覚がないらしい・・・・・

文からしたらせっかくのスクープということもあり、尚のこと今までの捏造記事などについてはそっちのけである)

155:博麗神社◆5w:2021/02/27(土) 23:02

霊夢
「ま、何はともあれとっちめるためにも犯人の居所に見当は付いているの?」

文に背を向けて箒を肩にかけたまま本堂の方に向かって歩き出し、犯人の居所に見当はついているのかと聞いてみる。見当がついていたり、逃げた先や、潜んでいそうな場所が掴めているのならば良し、そうでなくても聞き込みや文が集めた情報を元に居場所を推測すれば良いと考えている。

156:射命丸文◆gI:2021/02/28(日) 12:57

それならご安心を!当人達は気づいていませんでしたが、森の中で盗んだ食料を食べているところを写真に収めました!恐らくそこを拠点にしているものかと!

(そう言うと、結構高い上空から撮った写真ではあるものの、文が言っている盗っ人と思われる人物二人の姿がハッキリと写っている・・・・・

姿と居場所の検討は文もついているようだ・・・・・)

157:博麗神社◆5w:2021/02/28(日) 16:46

霊夢
「へぇ、流石はブン屋、お手柄よ。
……ふーん?この様子から見て二人とも新しく幻想郷に流れ着いた妖怪?」

一人は普通の人間に比べて明らかに小柄で、もう一人は頭に小さな角があるのが見える事から、小人と小鬼の二人であると言うことを文の見せる写真から見抜くと、二人とも見たことの無い存在である事から新しく幻想郷に流れ着いた者達なんじゃないかと考える。

158:射命丸文◆gI:2021/02/28(日) 19:53

その可能性は高いですね、それに鬼の方は、なんだか盗みに慣れているようにも見えました、常習犯だったとしたら成敗したら盗人確保と妖怪退治とで大手柄ですよ!

(文自身は写真のこの二人がどういう性格だったり立場だったりするのかはまったく知らないものの、鬼の方は見た感じ盗みに慣れているように見えたことから常習犯である可能性が高いため、もし捕まえたら盗人退治と妖怪退治で二つの意味で大手柄になると答える、文としても大スクープが手に入るということから、ウィンウィンである)

159:匿名さん:2021/02/28(日) 20:51

巫女様巫女棒で叩いて

160:博麗神社◆5w:2021/02/28(日) 23:10

霊夢
「はあ……幻想郷に来たばかりの連中はどうしてこうも面倒事ばかり起こそうとするのかしらね?……ま、面倒だけれどもっと面倒になる前に手早く終わらせて来るわ。」

肩に乗せていた箒を縁側の近くに立て掛け、靴を脱いで縁側から居間へ移動してテーブルの上に鈴奈庵で借りた本三冊の隣に重ねて置いておいた御札の小さな束とお祓い棒(大幣)を手に首をコキコキ鳴らして気だるそうにしながらも、直ぐに向かおうと応える。

161:射命丸文◆gI:2021/03/01(月) 05:46

腕が鳴りますねぇ!決定的なスクープの瞬間をカメラに収めなければ!

(博麗の巫女の大活躍はスクープになる、退治しなければいけない相手はハッキリ言って小物ではあるものの、盗っ人である上に妖怪であるということを踏まえると、大スクープにならないわけはない・・・・・

文は向かう前の時点の霊夢を既に撮り始める)

162:楽園の巫女◆5w:2021/03/01(月) 12:33

霊夢
「………そういえば謝礼とかって出るの?」

無愛想なままではあるものの、期待されていると言うのも悪い気はしないため、自分を撮ることを拒んだり阻止しようとはせず、ふと、盗人を捕まえたり懲らしめた際には何かしらの謝礼金が出るのかという事が気がかりになり、聞いてみる。

163:射命丸文◆gI:2021/03/01(月) 19:30

えっ!?そ、それはぁ・・・・・

(考えていなかった、と言うよりかは、目前のスクープに気を取られて霊夢の物欲をすっかり忘れていた・・・・・

もしこのまま何も出ないとなれば、スクープはお預けになってしまう・・・・・そう思った文は「も、勿論ですよ!ご期待に添える謝礼をご用意致します!」と、なんとかしのごうとする)

164:楽園の巫女◆5w:2021/03/01(月) 19:52

霊夢
「そう?それなら良かった。
この件を片付けたら久し振りに里で食事をしたかったから。
さ、それじゃあ行くわよ?」

写真に映っていた場所や位置については詳しくは知らないものの、近くの木の高さや草の広間等からだいたいの予想を付けて飛ぶ。
詳細な位置を知らずとも、だいたいの目星をつけて飛んでいればそこまで情報収集をしなくとも勝手に現場に行ける。

これと言って強い願望や欲求は無く、大金を手に入れたとしてもやっぱり普段と同じ生活をするであろう霊夢だが、盗人を懲らしめた後は久し振りに人里で少し豪華なものを食べてみたいなと思っている。

165:射命丸文◆gI:2021/03/01(月) 21:52

《やばい・・・・・何かしら感謝の品を用意しないと、盗っ人の次に消される・・・・・》

(文はさっきまでのウキウキとは打って変わって、冷汗ダラダラで何とかせねばと頭をフル回転させる・・・・・

が、これといって思いつかず、しかも霊夢は里で食事もするつもりらしい・・・・・

盗っ人を懲らしめさせてはい終わりではタダでは済まない・・・・・)

166:博麗の巫女◆5w:2021/03/01(月) 23:16

霊夢
「何処に行こうかな。野菜系や茸料理は何時も食べているから良いけど、肉や魚もいいわね。あ、でも滅多に食べられない甘味も良いかもしれない……でもお酒の美味しい酒場も良いかも?」

妖怪退治の専門家であり、相手が野良妖怪ならばこれまで戦ってきた大妖怪や勢力に比べれば慣れ親しんだ簡単な仕事だ。そう考えると思わず頬が緩んで少し上機嫌になり、文の心配を他所にこの後の事を考え始める。



霊夢
「ねえ?アンタは里の美味しい料理店とかって知ってる?」

正邪達が潜む場所に向けて空を飛んでいる最中、記者である文なら有名な人里の店も知っているかもしれないと思い、何かよさげな店を知っているかどうかを聞いてみる。

167:射命丸文◆gI:2021/03/03(水) 06:21

ま、まぁ、知ってはいますけど・・・・・

(こうなったら自腹で霊夢に奢るしかないと決意を固めれば、知ってはいると答える・・・・・

どこの店が美味しいかどうこうよりも、霊夢が一体どれほど食べるつもりなのかという、所持金関係の不安が募るばかりである・・・・・)

168:反逆者◆3.:2021/03/03(水) 18:04

正邪
「さて!食事も終わった事ですし、人里を偵察しながら隠れ家に出来そうなところを探しますか。」

茶色のボロ衣のようなローブを羽織った正邪は食事を終えて立ち上がると、焚き火に土をかけて火を消し、灰の混ざった土を足で払う事で完全に消化すると同時に自分達の足跡を少しでも隠そうとする。
人里の廃屋やら使われなくなった蔵や倉庫を探してそこを幻想郷潜伏のための仮の活動拠点にしようと考えている正邪は移動しようと言う。



正邪
「……………!!」

だが、移動しようとした矢先、東の方向から何か強い力を持った存在が二つも此方に向けて真っ直ぐに飛んできている事を察知するとすかさずそちらを見て身構える。

169:針妙丸◆gI:2021/03/04(木) 19:23

・・・・・?どうかしたの?

(強い力を持った存在が近づいてきたことで身構える正邪とは対照的に、針妙丸は特に何も感じていないらしく、身構える正邪を見れば不思議そうに見つめてどうかしたのかと問いかける・・・・・

もしかして、誰かが正邪の計画に気づいて止めに来てくれたのだろうかと希望も抱き始める・・・・・)

170:反逆者◆3.:2021/03/04(木) 20:32

正邪
「ちッ!もう勘づかれたか……
しかたがない。姫はそこの茂みに隠れていて下さい。」

正邪は手元を隠しやすいと言うボロの羽織りマントの特徴を活かすべく、両手を地面に付けて左手で沙を、右手に小さい石を持ってマントの下で握り、到着するであろう猛者達を相手取るための準備を整える。

171:針妙丸◆gI:2021/03/05(金) 14:21

ちょ、ちょっと、大丈夫なの・・・・・?

(確かに正邪は打ち出の小槌によって力は上がったものの、幻想郷という場所に住まう者達の力がどれほどなのかはよくわからない上に、実際来たばかりで妹紅に簡単に気絶させられていたのを思い出せば、とてもじゃないが太刀打ちできるとは思えない・・・・・)

172:反逆者◆3.:2021/03/05(金) 20:04

正邪
「なぁ〜に、適当に逃げ切ってやりますよ。
私が注意を惹き付けるので、逃げ切ってからまた此所に迎えに来ますよ。」

先程の妹紅との戦いで正面から挑んでも勝ち目が無いというのは身に染みて感じた。だが弱者には弱者なりの戦いかたと言うものがある。それを用いることで注意を惹き付け、囮となって逃げることで針妙丸だけでも無事でいられるようにしようとする。

173:針妙丸◆gI:2021/03/07(日) 13:00

簡単に言うけどねぇ・・・・・

(しかし、自分が立ち向かったところで毛頭勝ち目はない・・・・・

そう思えば、正邪が自ら囮になるこの作戦を無駄にしないように、針妙丸も見つからないよう近くの草むらへと体の小ささも活かして隠れる・・・・・)

174:巫女と反逆者◆3.:2021/03/07(日) 15:14

正邪
「……おいおい、随分と駆け付けるのが早いじゃないか。この世界には空や地面にも目が付いてんのかぁ?生きづらい世界だな!」

霊夢
「………もう一人はどこに言ったの?二人いた筈でしょ?文。」

挑発するように言う正邪の軽口を無視しつつ、相手が一人しかいない事を疑問に思い、地上に降り立つと文の方へ首を向けて確か二人いた筈だろうと聞いてみる。



正邪
「ああ、アイツなら私が追い払ったよ。私にも食い物をよこせだとか言ってきたんだが、少し分けてやったら満足してどっかに行ったな。ま、私には関係ないがな。そんな事よりも……何か用があって来たんだろ?」

霊夢の口調から二人いた事が既にバレているとわかると、針妙丸は無関係なただ巻き込まれただけの存在だと言うように敢えて辛辣な言葉を口にすると、脱力して戦意も闘志も見えない霊夢とは対照的に身構える。

175:岡田朋◆gI:2021/03/09(火) 21:08

霊夢さん、この子鬼嘘言ってます、私はもう一人と店を襲撃して盗みをしている瞬間を見ました・・・・・

(霊夢に聞かれ、正邪の言葉を聞けば、正邪が嘘を言っていることを霊夢に告げる・・・・・

そもそも文は二人して盗みをしている場面を目撃した、言わば当事者・・・・・

正邪の嘘は毛頭通用しない・・・・・)

176:射命丸文◆gI:2021/03/09(火) 21:08

【名前はミスですすみません!】

177:反逆者と巫女◆3.:2021/03/10(水) 12:35

正邪
「(……なるほどな、あの黒い翼と感じられる妖力の強さからしてアイツは"天狗"だな。だが、アイツも一つ嘘をついているな。私は騒ぎにならないように盗みはすれど、下手に襲撃をしかけて存在をアピールするような馬鹿な真似はしない)」

正邪
「おいおい待てよ。私は一度たりとも襲撃なんかした事は無いぞ?」

正邪は文の様子や、特徴的な黒い羽根、そして感じられる妖力の強さから相手が天狗であると知り、巫女と一緒にいる事から自慢のスピードを活かして自分達を見付けたのだと察するとボロボロのフードの下で鋭い歯を見せて笑いながら、自分は襲撃をした事など無いと言う。

実際に針妙丸が目覚める前に里で盗みをしてはいたものの、襲撃して奪った訳ではないため、嘘にはならないだろう。それに、こう言うことで霊夢の疑惑や注意を少しでも文に向けようとする。

178:射命丸文◆gI:2021/03/11(木) 01:35

へぇー・・・・・そうですかそうですか・・・・・♪

(文は何やらニヤニヤしながら上記を言う・・・・・

何を言われても言い返せる自信があるのか、正邪が襲撃なんかしたことはないと言っても自信あり気な表情で腕組みをしながら仁王立ちしている・・・・・)

179:反逆者◆3.:2021/03/13(土) 19:28

霊夢
「はあ……どっちでもいいわ。
被害が出ていることには代わりは無いんだし、手っ取り早くアンタを退治して終わりにするわ。」

正邪
「へッ、随分と命に対する執着の薄い巫女だな……とッ!!」

霊夢は大幣を肩に乗せたまま首を左右に倒してコキコキと音を鳴らしながら正邪を見据えて退治(正邪にとっては殺害宣言)すると言うと、正邪はボロボロのマントの下に隠していた両手を出し、霊夢に向けては砂を、文に対しては拳程の大きさがある石を投げて二人に対して不意打ちを仕掛けようとする。

180:射命丸文◆gI:2021/03/14(日) 12:23

っとおっ!随分野蛮ですねぇ?

(文は正邪が何かしらの攻撃を不意打ちで仕掛けてくることも想定して、石を投げられれば即座に避けて回避し、霊夢の方へと投げられた砂に関しては力を上手く加減しながら吹き飛ばす・・・・・

そして「あなたも吹き飛ばしてあげましょうか?」と挑発する)

181:反逆者と巫女◆3.:2021/03/15(月) 00:10

霊夢
「さっさと降参して退治されないよッ……と。」
《シャッ》

正邪
「ととと、野蛮なのはどっちだろうな!私は人間を食った事も襲ったこともない、ただ少しばかり食糧を分けてもらっているだけの善良な妖怪なのにな!!」

文が石を避け、砂を吹き飛ばしたと見ると、霊夢は気怠げに御札を投げる。すると正邪は紙一重でそれらを避けて近くの木の枝へ向かって飛び上がり、そのまま曲芸しのように体を一回転させて跳ね上がり、掴んだ木枝の上に乗ると、自分はあくまでも殆ど人に危害を加えていない善良な妖怪だと口撃してみる。

182:射命丸文◆gI:2021/03/15(月) 06:00

そうですか、それじゃあその食料を分けてもらう際に、了承は得たのでしょうか?

(文は正邪の自信満々な無実の訴えを聞けば、それじゃあその食料を分けてもらう際に、了承を得て分けてもらったのかどうかを問いかける・・・・・

危害を加えるという行為は、何も人間を食べたり襲ったりするという行為のみに留まるというわけではないということの主張でもある・・・・・)

183:反逆者と巫女◆3.:2021/03/16(火) 08:05

正邪
「了承を得る、だぁ?
下等妖怪がそんな人間みたいな事が出来ると思ってるのか?」

了承を
金生産力が無いが故に人間のような賃金を得ることも金銭を持つことの出来ない妖怪に馬鹿馬鹿しいと言った様子で
これまでの正邪は時折他者から食糧を盗むことはあったものの、基本的には森の木の実や野生動物の肉を喰う事で餓えを凌いで来たのだが、今日は姫(針妙丸)に少しでも良いものを食べてもらおうと思っていたそれが仇となったか……と内心歯軋りをする。



《バチッ》
正邪
「なッ!?」

霊夢
「はあ……あんまり手間はかけさせないでよ?」

先程確かに避けた筈の御札が正邪の後方で方向を変えて再び正邪に迫っていたためか、正邪の背中に御札が直撃して枝の上から落ちて地面に倒れ込み、御札の効果によって正邪は指一本動かせない状態で動きが止められる。

184:射命丸文◆gI:2021/03/17(水) 05:53

勝負あったみたいですね・・・・・

スタッ・・・・・

(正邪の動きが霊夢の御札によって止められると、勝負に決着がついたと判断して地面に降り立つ・・・・・

そして「いやぁ〜お手柄ですよ霊夢さん!新聞の見出しは「博麗の巫女!盗っ人妖怪を成敗する!」ってところですかねぇ!」と、パシャパシャとカメラのシャッターを切る)

185:反逆者と巫女◆3.:2021/03/17(水) 12:40

霊夢
「褒めても何も出ないわよ?
ま、何はともあれこれで終わりね……」

正邪
「く……そ……ッ!!」

逃げる暇も無く簡単に攻撃を受け、身動きが取れなくなってしまったにも関わらず、正邪はもがき続け、なんとかこの場から離れようとするものの、そこを歩いて近付いて来た霊夢に追い付かれ、手にしたお祓い棒を高く振りかざすのを見て強く歯軋りをしながら睨み付ける。

当の霊夢にとって退治=消滅ではなく、ある程度お灸を据える事であるため、正邪が消滅しない程度に霊力を大幣に込め始めているだけなのだが、それを知らない正邪は消滅させられると言う不安や怒り、憎しみ、恐れから何とか逃れようともがき続ける。

186:射命丸文◆gI:2021/03/18(木) 06:21

まぁ、これに懲りたらこれからは少しは改心することですねぇ?大丈夫ですよ、霊夢さんは何も命を取るまでのことはしませんから・・・・・

(必死にもがき続ける正邪を見て察したのか、霊夢は命を取るまではしないということを告げ、これに懲りたならこれからは少しは改心するようにと忠告をする・・・・・

この程度で改心したら苦労はないのだが・・・・・)

187:反逆者◆3.:2021/03/18(木) 12:35

正邪
「ぐぎぎぎ……
………わかったわかった。もう人里に手出しはしないよ。」

殺気も覇気も何も感じない霊夢の様子から、今度の文の言葉には嘘が含まれていないとわかると、下手に足掻こうとするよりも素直に人里から手を引いて雲隠れした方が良いと判断し、反省したような言葉を口にする。

188:射命丸文◆gI:2021/03/18(木) 21:20

そうそう、素直に身を引いた方がいいですよ?霊夢さんは怒ると鬼よりも鬼ですからね・・・・・

(もう人里に手出しはしないと言う正邪に対して、霊夢は怒ると鬼よりも鬼らしいという、さらなる忠告をする・・・・・

これが人間の言うことならまだしも、妖怪が言うことだから尚のことタチが悪い・・・・・)

189:反逆者◆3.:2021/03/18(木) 22:00

霊夢
「私は面倒な事が嫌いなだけよ。
幻想郷に移住したり、単に人を襲うのなら別に構わないけど、ちゃんと此処のルールには従ってもらうわよ?」

霊夢は頭を面倒そうに目を瞑って溜め息をつきながら振り下ろそうとしたお祓い棒を肩にかけて幻想郷に移住したり、妖怪の存在意義を保つために人を襲うのなら構わないが、そのためのルールはしっかりと守るように言う。

190:射命丸文◆gI:2021/03/19(金) 06:19

まぁ、窃盗に関しては幻想郷だけでなく、場所問わず御用になりますけとね・・・・・

(霊夢の言葉を聞けば、ルール以前に窃盗に関しては場所を問わずにどこででも犯罪になると苦笑いをしながら言う・・・・・

そして「にしても、あなた一体どこから来たんです?幻想郷に元々いた妖怪じゃあないですよね?」と、正邪の方へと視線を移して聞いてみる)

191:反逆者と巫女◆3.:2021/03/19(金) 12:19

霊夢
「ギクッ
そ、そうね……」

少し前に名無しの本読み妖怪から本を奪い取って香霖堂に売り払ったと
言う過去があるため、強く当たれない霊夢は目を泳がせながらも体裁を保つために文の言葉に便乗するものの、後ろめたいことがあるのだということを正邪は見抜き、少し呆れる。



正邪
「ああ、私は鬼の世界から来た妖怪だ。」

霊夢
「鬼?その割には角も小さいし随分と弱かったけど?」

正邪
「ほっとけ!!」

正邪の体の動きを封じていた御札を霊夢は手元に引き寄せ、拘束を解除すると、文の問いかけに対して自分は鬼の世界から訪れたのだと答えるが、それを霊夢は少しからかう。

192:射命丸文◆gI:2021/03/20(土) 07:53

まぁまぁ、鬼にだってめちゃくちゃ強いのもいれば小動物並みに弱いのだっていますよ!霊夢さんだって人間なのにほぼほぼ化け物なんですから!

(冗談なのか、それとも本気で言っているのか、正邪をフォローするつもりではなった言葉は遠回しのディスりになり、霊夢のことを例える言葉も遠回しのディスりになる・・・・・

しかもそこそこの笑顔で・・・・・)

193:反逆者と巫女◆3.:2021/03/20(土) 09:58

霊夢
「だーれが化物よ?まあ、これアンタもで懲りたでしょ?
ルールについて知らないのなら今度私の神社にでも来れば教えてあげるから、もうするんじゃないわよ?」

霊夢はその気になれば何時でも完全に消滅させる事が出来たにも関わらず、それをせずに正邪に背を負けて空を飛んで里の方に向かって飛んで行く。
それを見て正邪は背後から不意打ちをしかけようかとも考えたものの、異様なまでに勘の鋭い霊夢に不意打ちは通用せず逆に今度こそ本当に消滅させられると言う確信を抱いてしまい、歯軋りをしながらも何も妨害をせずに見おくる……

194:針妙丸◆gI:2021/03/20(土) 11:08

あ!待ってくださいよ霊夢さーん!

(そう言うと、文も霊夢の後から飛んでついてゆく・・・・・)

ガサガサ・・・・・

終わったようね・・・・・

(草むらに隠れながら一部始終を見ていた針妙丸は、霊夢と文の二人が飛んでいったタイミングを見計らって、草むらから出てくる・・・・・

そして、上記を言えば続けて「無茶しすぎよ、今回はまだ良かったけれど、相手があの二人じゃあなかったら今頃あなたはどうなっていたことやら・・・・・」と呟いて)

195:反逆者◆3.:2021/03/20(土) 14:04

正邪
「くそッ!くそッ!くそォッ!!!」
《ガンッ》

情けをかけられるのは慣れている。自分は弱いから……その自覚は充分にあった。敗北にも慣れている……正邪が激しい苛立ちを感じているのは、小槌の力で遥かに強くなったにも関わらず、霊夢達にとって自分など排除すべき脅威にすらならない、矮小なものであると言うことをまざまざを見せつけられた事だ。その事がたまらなく新しい怒りを、憎しみを生み出してしまっている……

196:針妙丸◆gI:2021/03/20(土) 16:39

ちょっ!?お、落ち着いて落ち着いて・・・・・

(これはまずいと思ったのか、針妙丸は怒りに燃える正邪に近づいてなだめるように落ち着いてと言う・・・・・

打ち出の小槌を使ってまで上げた戦闘能力を、妖怪退治に慣れている人間が相手とはいえここまで簡単に勝敗をつけられてしまったのだから無理もないとは思われるが・・・・・)

197:反逆者◆3.:2021/03/20(土) 20:47

正邪
「………姫……此処は一旦退きましょう……
今の我々では同志を見つけ出すことは愚か、まともに活動することもままならないでしょう。城に戻って力を蓄え、それから下剋上を果たしましょう……!」

落ち着くように言う針妙丸に対して霊夢に何の脅威としても見られていなかった事への怒りに任せて近場の木を殴った正邪は固く握った拳を震わせ、一度城に戻って力を蓄え、頃合いを見計らって下剋上を果たそうと言う。

198:針妙丸◆gI:2021/03/22(月) 06:12

・・・・・少し落ち着きなさい・・・・・力力って言うけれど、力を蓄えすぎたらあなたの体がその負荷に耐えられなくなる・・・・・

(針妙丸は、正邪の復讐心をなんとか和らげる、願わくば取り除いてやりたいと思っているのだが、正邪は霊夢達と対峙して自身が排除するまでにすら至らないほど、脅威として、強者として見られていないという事実に怒りを覚え、出会った当初よりも更に文字通りの復讐の鬼と化してしまっている正邪を危惧する・・・・・)

199:反逆者◆3.:2021/03/22(月) 17:47

正邪
「……何を言っているのですか?革命を成すためであればこの命、喜んで捧げる覚悟です。」

思い返せばあの巫女や天狗だけじゃない、どいつもこいつもそうだった。
私を大した力の無い、小狡いだけの弱小妖怪だと見下しやがって……!
だが私は私を見下した全ての奴らを"ひっくり返して"私が見下すようにしてやる。そのためにはまだまだ力を得なければならない。
現状では力の反動による負荷やダメージ等は感じられないし、まだ力に順応できるだろう。



正邪
「それに……何の成果もなく帰るわけではありません。
里で盗みをしていた時に"使えそうなもの"を幾つか見付けまして。
それらも使った計画を練るために帰ろうと言うわけです。
さあ、城へ戻りましょう。」

人間の里で盗みをしていた際に、様々な建物の中の様子を伺ったのだが、その時に古びた物がどこの建物にも多数存在していた。これを小槌の魔力を帯びさせる事で付喪神に変えて下剋上のための戦力にすればいい。これまで使われるだけで破棄されるのを待つだけだった物であれば喜んで下剋上に協力してくれることだろう。
どの程度コントロール出来るのかも、付喪神になる具体的な数もわからない。だが、小槌の魔力による影響は間違いなくこの幻想郷に広まり、数多の付喪神が誕生し、自分と同じように強者に不満を持った弱小妖怪達も強化してこちら側に引き込めるようになる筈だ。
そんな考えを持って輝針城に戻るために転送して欲しいと言う。

200:針妙丸◆gI:2021/03/23(火) 21:12

・・・・・わかったわ・・・・・予め言っておけど、私にもどうなるかなんてわからないからね・・・・・?

(正邪のやろうとしていることは、もはや協力するとはいえこの先どうなるか、どれほどの被害が出るかもまったく予想ができないほどにスケールがでかくなり始めている・・・・・

それに、正邪の体にかかる負担もどれほどになるかもわからないが、正邪自身が力を求めるのならば、傍若無人に暴れまわる前に本人の希望に添えておいた方がいいだろうと判断し、輝針城へ転送しようとする・・・・・)

201:狂気のフランドール◆3.:2021/05/01(土) 19:32

【フランの精神世界】


色とりどりの宝石のような綺麗な翼、まるで周囲には元々何らかの世界や情景があったのだが、それら全てを墨で塗り潰したかのような何処までも続く漆黒の世界が広がっていた。

そんな中、本来のフランドールの人格とは別に心情世界の奥底に一つの人格があった。彼女はこの全てが黒く塗り潰された世界で400年を超える途方もない年月を存在している。


フランドール(狂気の人格)
「フフフ………!」

彼女の姿は薄い霞のようにおぼろげで、色すら付いていない白黒の姿をしているものの、その瞳には言い知れぬ憎悪が、狂気が渦巻いており、その口は常に不敵な笑みを浮かべ、その存在そのものが世界の全てに対する揺らぎ無い害意と殺意を示している。

彼女は他者への攻撃性の根源にして、嬉々として他者を、モノを破壊する狂気の人格とも呼ばれている。

202:射命丸文◆gI:2021/05/03(月) 14:34

・・・・・霊夢さん、何か今、感じませんでしたか・・・・・?

(フランドールの狂気の人格が不敵な笑みを浮かべると、時を同じくして文が何かを感じ取ったのか、霊夢に何か感じなかったかと問いかける・・・・・

単なる気のせいや虫の知らせとは言いきれないような、何か不吉なものを感じたような気がしたが、文はそれをこと細かくハッキリと説明できるような気がしなくて霊夢も何か感じたのなら自分だけが感じているかもしれないという不気味さを払拭したかった・・・・・)

203:博麗の巫女◆3.:2021/05/03(月) 15:53

霊夢
「あー?
……確かに何か変な力は感じられるけど、今の私達には関係無いわ。」

霊夢もまた紅魔館から何かの力の脈動を感じ取るものの、何かが出現して幻想郷に害を成す程ではないと、巫女の勘が教えてくれる。それに万が一何かが現れたとしても何時も通り退治して終わりだ。

それよりも今は盗人(正邪)を退治した事で貰った報酬の金を使って里の甘味処で三色団子を頬張る事の方が優先するべきと考えており、短く応えると再び団子を食べ始める。

204:射命丸文◆gI:2021/05/04(火) 06:18

博麗の巫女だからって、自分の力に過信しすぎじゃあないですか?万が一何かがあったら・・・・・

(もし何かが現れたとしてもいつも通りパパッと退治すればいいと考えながらのんきに団子を頬張る霊夢に対して、文は少し自分の力に過信し過ぎじゃないかと忠告する・・・・・

いくら博麗の巫女と言えども、体も命も一つ、妖怪のように体が頑丈なわけでもなければ、妖精のように何度でも蘇ることができるわけではない・・・・・)

205:博麗の巫女◆3.:2021/05/04(火) 07:23

霊夢
「はぁ……過信するなって?
……アンタもあの仙人みたいな事を言うのね?」

霊夢は溜め息を一つつくと、やたらと自分に修行を勧めたり、実際に神社に訪れて説教をして来るお節介な仙人、華扇の姿を思い浮かべながら文に対して応える。



霊夢
「言ったでしょ?"今の私達"には関係無いって。
これは私の勘に過ぎない訳だけど、私の勘が外れた事はない。特にこう言った異変絡みでは特に………ね?」

串に刺さっていた団子を口に含み、少し咀嚼して飲み込むと、串を置いて代わりにお茶を手に持ちながら今の自分達には関係の無い事だと応える。この確信は勘によるものだが"博麗の勘"はこと異変絡みにおいて外れた極一部の例外を除いてほぼ無いため、大丈夫だと言い、手にしたお茶を啜り始める。

206:射命丸文◆gI:2021/05/04(火) 13:18

とかなんとか言って、本当はただただ落ち着いて団子を食べていたいだけなんじゃ・・・・・

(霊夢は勘が外れたことは無いと自信満々に言うが、それは今までの時点でというだけであり、博麗の巫女と言えども外れる時は外れるだろうと思いながら、霊夢にバレないように小声で上記を言う・・・・・

このまま特に何事もなければ、霊夢の勘が当たったというだけで済む話なのだが・・・・・)

207:博麗の巫女◆3.:2021/05/06(木) 12:32

霊夢
「聞こえない聞こえない。
あ、店員さん、みたらし団子をもう二本追加で。」

霊夢は何処までもマイペースなまま、文の言葉を誤魔化しつつ、みたらし団子のおかわりを求めている事から、落ち着いて団子を食べたいのではないかと言う文の指摘は正しかったと思われる。

208:射命丸文◆gI:2021/05/06(木) 17:47

よく食べますねぇ・・・・・

(そう言うと「にしてもあの鬼、あの様子じゃあ幻想郷にいる妖怪ともあまり仲良くはなれそうにない気がしますが、どうするつもりですかねぇ・・・・・」と若干心配している様子で話す・・・・・

またなにか悪さをしようものなら、霊夢が懲らしめるだけではあるが・・・・・)

209:博麗の巫女◆3.:2021/05/06(木) 18:05

霊夢
「………それも、私には関係無いわ。
幻想郷は全てを受け入れるけど、それを望まない者もいる。
寛容するけど抱擁する訳じゃない……」

注文したみたらし団子が届くのを待ちながら、文の言う通り、正邪はこの世の全てを敵と見ているような存在だ。それが何らかの信念に基づいているのか、それとも単なる愉快犯か……それはわからないが、どう生きていくのかは当人が決めるべきだと応える。

自分は幻想郷の守護者であり維持者だが、幻想郷に住まう全ての者を導く先導者ではないし、そんなものはこの幻想郷には必要ないとさえ考えている。どう生きるのか、どう生きたいのか……それを見定める事はあっても強制するつもりは無い……

210:射命丸文◆gI:2021/05/07(金) 06:17

まぁ、確かに・・・・・

(霊夢の正論に返す言葉が見つからない・・・・・

そしてそのまま「でも、まだあの鬼単体ならまだしも、こういう状況のタイミングを見計らってやばい奴らが幻想郷に攻めてきたら、あぁいうのはまずすぐに利用されますよ、厄介な敵として・・・・・」と言い)

211:博麗の巫女◆3.:2021/05/07(金) 17:15

霊夢
「なにを言ってんの?そうなったら黒幕ごと退治してやるわ。」

もし、幻想郷を脅かす勢力に荷担するのであればその黒幕ごと退治すればいいだけだと応える。紅霧異変の際には道行く妖怪や妖精を片っ端から退治して回っていた冷酷な通り魔のような頃に比べれば、

様々な異変を解決し、様々な思想や思考、理想を見て妖怪に対するスタンスが幾らか軟化してはいるものの、依然として立ち塞がるものは全て排除すると言う基本方針は変わってはいない。

212:射命丸文◆gI:2021/05/08(土) 17:59

それもそうですね、霊夢さんなら〇しても死ななそうですし、大丈夫でしょう・・・・・

(褒めているのかそうじゃないのかよくわからない言い方をする・・・・・

そもそも、言い方からして霊夢のことを人間として見ているかどうかすら怪しい・・・・・

ある意味では妖怪よりも恐ろしいのは事実ではあるが・・・・・)

213:博麗の巫女◆3.:2021/05/08(土) 23:31

霊夢
「なによそれ?まるで私が化物みたいじゃないの?」

こう見えても純粋な人間なんだけど、と溜め息を一つつきながら文の言葉に対して言葉を返す。翼や飛行術を使わずとも自在に空を飛び、迫り来る弾幕を掻い潜り、人では勝てぬであろう妖魔を滅すると言うように人間のスペックでは考えられないような力を素で持っているものの、自分は純粋な種族「人間」であり、決して人外ではないし、人外になるつもりも無い。



霊夢
「それに……アンタと私の勘が同じものを捉えたのなら、ますます心配なんてしなくてもいいでしょ?なにせ……あの場所には吸血鬼のお嬢様とそれに仕えるメイド長だっているんだから。」

皮肉や抽象表現をそのままの意味で捉えると言う頭の堅さがあるものの、それで怒りや不快感を現すような事はなく、もし紅魔館で何かしらの異変が起きたら自分よりも先にレミリアと咲夜の二人が解決しているだろうと言う。
仮に……あの二人で押さえられない程の脅威であるのならば自分が挑んでもただでは済まない。だが、それほどまでの脅威は"現時点では"無いと判断している。

214:射命丸文◆gI:2021/05/10(月) 05:53

化け物の方がまだ可愛く見えてきますよ・・・・・

(伸びをしながらそう言えば、続けて

「それもそうですね・・・・・霊夢さんですら苦戦するような相手がそうホイホイ出てきたらたまったものじゃないですし・・・・・それに・・・・・」

と言う・・・・・)

215:博麗の巫女◆3.:2021/05/10(月) 12:28

霊夢
「そう言うこと。
さあ、次はあっちの食事処に行くわよ?」

文と話ながらみたらし団子を食べ終えると、湯飲みに残っていた緑茶を一息に飲み干し、大幣を持って立ち上がると大幣を右肩にかけ、通りの向こうにある食事処に向かって歩き出す。

216:射命丸文◆gI:2021/05/11(火) 17:33

ま、まだ食べるんですか・・・・・?

(恐らく霊夢からすれば、これだけ食べてもまだ腹八分目どころか一分目にも満たないのだろう・・・・・

食欲という点で見れば、ある意味では霊夢は人間をやめているのかもしれない、というか、人間じゃないのかもしれない・・・・・

もしかしたら、普段は仮の姿なんじゃないかとさえ思えてくる・・・・・)

217:博麗の巫女と破壊の化身◆3.:2021/05/11(火) 22:19

霊夢
「あったり前でしょ?
こんなのまだ腹一分目にさえなっていないわ。意識を失うまで食って飲んでやるつもりよ。」

宴会の時も沢山の物を食べて飲むことが出来るものの、周りの人妖がハメを外して暴れださないように、または暴れだしても冷静に押さえつけられるようにするため、注意や少しの遠慮をしていたものの、今回はそうする必要もなく、自分の欲望の赴くがままに飲食をしてやると宣言し、「ごめんくださーい」と言って店のなかに入っていく。




【紅魔館 地下通路】

フランドール(狂気人格)
「誰かが言った。
人間は万物の尺度である、と。」

狂気の人格がフランドールの体を支配し、地下室の扉を能力によっては破壊した後、コキコキと首を左右に傾けながら地下通路を練り歩くようにして徘徊していく。その顔は見た目どおりの幼く無邪気な笑顔をしているものの、その手には頭を千切られた妖精メイドの体と頭が別々の手に持っている。



フランドール(狂気人格)
「それなら人間も容易く破壊できる私は尺度でも計り知れない万物から外れた尋常ならざる存在、超常の存在なのかしら?ああ、私達はそもそも尋常や常識から外れた存在だから尺度なんてものも無いのかしら?貴方はどう思う?」

フランドール(狂気人格)
『私もそう思うよ!一般的に定義された人間の哲学的思考回路と私達人外の存在は根本の価値観と世界観が大きく違うんだ!だから人間の常識や哲学そのものが私達を前に矛盾と差異を含んだ破綻理論になる!』

フランはまるで一人芝居をするかのように頭を千切られた妖精メイドの頭部に首の断面から右腕を突き刺して上顎と下顎を内側から指先で動かしてパクパクと口を開閉させてまるで生首が会話しているかのように謎の理論を展開している。



フランドール(狂気人格)
「そう、結局は観測者と傍観者の二組による第三者視点からの憶測と推測に過ぎない事象なのよ。私達は生まれも育ちも人の理から外れた存在。私はそれを知らしめ示す最高の能力を持っている。それは
これこそまさに理想的到達理論であり、救世愚世の体現者!
愉悦思考の最果ての探求者であり、破壊と殺戮の聖者!!」

地下の出口から地上階へと通じる扉の前に出ると、自分を様々な肩書きで名乗りながら両目の瞳孔を大きく見開き、そのまま左手に持っていた妖精メイドの亡骸を扉に向けて叩き付けて扉を破壊して脱出しようとする。

218:博麗の巫女◆gI:2021/05/15(土) 05:31

霊夢さん、本当に人間ですよね?

(きっと幻想郷で大食い大会などが開かれた場合、たとえ妖怪たちが参戦したとしても霊夢には適わないだろうと思いながら文はどこか遠くを見るような目で霊夢を見ながら本当に人間ですよねと聞いてみる・・・・・)

?「駄目ですよ?妹様・・・・・」

(扉の向こう側、何者かの声が聞こえてくる・・・・・

そして、フランドールのことを妹様と呼んでいることからして、フランドールのことをある程度知っている人物であるということが伺える・・・・・

そして、非常に落ち着いた状態で脱出しようとするフランドールに「駄目ですよ?」と横槍を入れる・・・・・)

219:破壊の化身◆3.:2021/05/15(土) 08:02

フランドール(狂気人格)
「…………!……その口調から紅魔館(ここ)の従者なのでしょう?
丁度良かったわ!つべこべ言わずに私に従って、外出の準備をしてくれない?」

頭の無い妖精メイドの体が扉に激突すると、グチャッと潰れるような異音をたてて何かがぶつかると言うよりも叩き潰されたと形容した方が良い音が響く……
かつて妖精メイドだった血みどろの肉塊がへばりつく扉を見て、その向こうから聞こえてきた声に対して楽しそうに目を輝かせて合意の上で外出させて欲しいと言う。



フランドール(狂気人格)
「どうせこの時間帯はアイツも寝ているんでしょ?
ちょっとだけ外に出て直ぐに帰るから問題ない筈だよ。」

無邪気に笑ってアイツ、つまり姉のレミリアが寝ている間に少し外出したいだけだと言って自分は誰にも害を加えたり迷惑をかけるつもりは無いと言うものの……



フランドール(狂気人格)
「………それよりもッ!!
どうして従者ごときが私の望みを妨げるような事を言うんだ!!?
アイツの従者ならアイツの妹である私の命令に従うのは当たり前の筈なのに!!
あああああああッ!イライラする!!!
いっそのことこの館もろとも全部消し飛ばしてやろうかしら!?」
《ドゴオォォォォォォォッ》

ついさっきまで楽しそうに笑って話していたにも関わらず突然態度が豹変し、自分の頭を右手で掻きむしり、フランの綺麗な金色の髪がパラパラと床に落ち、頭から流れ出した血で顔の右半分を濡らしながら、激しい憎悪と憤怒の形相を顕にして怒鳴ると、妖精メイドの頭部を一瞬で握り潰して作った拳を思い切り壁に叩き付けてまるで地震が起こったかのような振動と衝撃が生じる……

220:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/16(日) 13:26

申し訳ございませんが、私は貴女の命令に従うことはできません、それに、その身体は貴女のモノではないですよね?

(当然だが咲夜は狂気人格の外出に協力するつもりは毛頭ない・・・・・

だがそれだけに留まらず、狂気人格に対してその身体は貴女のモノではないと言い放つ、つまり、咲夜からすれば狂気人格というのは、フランドールの偽物に近い、言わば狂気人格ではない方のフランドールが本物とでも言いたげで・・・・・)

221:破壊の化身◆3.:2021/05/16(日) 21:10

フランドール(狂気の人格)
「………うわあああああああん!!」

激しい怒りの形相を見せたかと思えば今度は目から大粒の涙を流して号泣し始める。喜怒哀楽の感情の起伏が激しいのと、明らかに常人の価値観とは異なる考えを持っている事から彼女(狂気の人格)は情緒不安定と呼ばれ、狂人とも呼ばれるようになってしまっている。



フランドール(狂気の人格)
「どうして誰も私の言うことを聞かないの!?私もお姉様みたいにただ自由に外を出歩きたいだけなのに!パチュリーも貴方もみんな邪魔ばっかりする!!」

まるで滝のように涙を流して床に座り込んで泣きじゃくる。
自分も姉のように自由に外を出歩きたい。それだけが自分の望みだと言うものの、フランドールの狂気の人格が本来の肉体の主導権を握っていた訳ではなく、他者の痛みや苦しみについて理解出来ない狂気人格を野放しにしてしまえば幻想郷に多大な被害が出てしまう……

222:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/17(月) 06:16

貴女はただで歩くだけではなく、多くの命を奪ってしまいます、要求に応えることはできません・・・・・

(フランドールの狂気人格をもし野放しにしてしまえば、取り返しのつかない事態にまで発展してしまうのは火を見るより明らか・・・・・

どんなに泣きじゃくろうと、どんなに暴れようと、ここから出すわけにはいかない・・・・・)

223:破壊の化身◆3.:2021/05/17(月) 12:26

フランドール(狂気の人格)
「………もういい。」
《バキバキバキバキバキ……》

フランは床に座り込んだまま右手を地上階に通じる扉に向けて差し出し、何かを勢いよく握り潰す動作を見せた次の瞬間、扉に無数の亀裂が生じ、幾重にも張り巡らされた防御術式を意にも介すこと無く破壊して見せる……



フランドール(狂気の人格)
「そもそも、何でも破壊できる力を持つ私を閉じ込めようだなんてどだい無理な話。」

床から立ち上がり、色とりどりの宝石のような翼を大きく広げて冷笑しながら"ありとあらゆるものを破壊出来る"自分を閉じ込めたり隔離する事など不可能だと口にする。
高位の吸血鬼としての卓越した身体能力と姉をも凌ぎうる莫大な魔力を兼ね備えているだけでなく、万物を破壊し尽くす力を持った存在……それがフランドール・スカーレットであり、加えて狂気人格は明らかに普段の彼女よりも格段に能力が強化されている……

224:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/17(月) 18:06

なっ・・・・・!?

(今の今まで脱出できていなかったことから、流石にこの扉を自力でなんとかできるわけではないと考えてしまっていたのが仇となったのか、扉の残骸の直撃はなんとか避けるものの、あまりに突然の出来事に思考が停止する・・・・・

そもそも、戦闘力の面では元から到底適うはずもない・・・・・)

225:破壊の化身◆3.:2021/05/17(月) 19:29

フランドール(狂気の人格)
「あははははははッ!
大人しく扉を開けていればよかったのに。」

破壊された扉をくぐり、土埃を振り払って爛々と輝く深紅の瞳で周囲を見渡し、メイドの姿を確認すると楽しそうに笑いながらゆっくりと歩き始める。



フランドール(狂気の人格)
「偽物を扱うみたいな事を言わないで、私は私。
正真正銘、フランドール・スカーレットと名付けられた存在だよ。
………もっとも、望んで生まれ落ちた訳ではないのだけれどね?」

翼を上下へ微かに動かす度に翼に付いた七つの宝石が煌めき、小さく無機質な音を立てる。首を左右にコキコキと鳴らし、

殺意、悪意、害意、敵意の全てが混ざりあっているかのような、
憎悪、狂喜、悲哀、嫉妬の全てが混ざりあっているかのような、
歪かつ捻れた異様な雰囲気がその強大な魔力と共に感じ取れる。

226:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/19(水) 14:09

あ・・・・・ぁ・・・・・

(時を止めて攻撃をしたとしても、時を動かしたと同時に反撃される、勿論、命の保証なんてものはない・・・・・

直感がそう告げている、普段の咲夜とは別人のように、後ずさりしながら恐怖で攻撃するにできない・・・・・

真の恐怖というものが心の底からこみ上げてくる感覚、とても言うのだろうか・・・・・)

227:破壊の化身◆3.:2021/05/19(水) 18:29

フランドール(狂気の人格)
「あれ?あれれれ?
貴方、見かけない顔だね?それに……なんだかとってもお腹が空く香りがする。もしかして貴方、人間?」

狂気のフランは咲夜の目の前にまで歩み寄ると立ち止まり、その姿を見て不思議そうに何度も見返す。扉越しでは見えず、わからなかったものの、吸血鬼の嗅覚と本能が恐怖し、後退る相手について教えてくれる。
表側のフランは見たことがあったかもしれないが、自分は見たことがない。

228:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/20(木) 20:15

え、えぇ・・・・・人間ですよ・・・・・?

(そうか、よくよく考えてみれば、この人格と面と向かって出会うのは自分も初めてだったと思えば、フランドールの今の反応にも納得がいく・・・・・

相変わらず何を考えているのかはよくわからないものの、あまり刺激しない方がよさそうだと思いながら後ずさりをし・・・・・)

229:破壊の化身◆3.:2021/05/20(木) 20:31

フランドール(狂気の人格)
「へぇ〜?羽根が無いけど貴方達人間って空を飛べるの?
私達みたいに頭が潰れても再生する?
どんな技を、能力を持っているの?
外の世界には他にも沢山人間がいるの?」

後ずさる咲夜に対し、始めて直接見る人間に対する興味が沸いてくるようで次々と色々な質問をしてみる。幸いにもさっきまでの怒気や殺気は消え、純粋な知的好奇心のみを抱いているため、直ぐに相手を惨サツするような素振りは無い。

もし、返答や返事をミスしてしまった場合……
レミリアやパチュリー等の助けが遅れてしまった場合……
咲夜がどうなるのかは想像に難しくはない。

230:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/22(土) 06:16

・・・・・と、飛べる能力を有した人間も中にはいます、人間は身体の一部が無くなれば元に戻ることはありません、私は時を止める能力を持っています、技としては、止まった時の中でのナイフ投げが主な攻撃です、勿論外の世界には沢山の人間がいます・・・・・

(咲夜は、とりあえず慌てず、そしてフランドールを絶対に刺激しないように、落ち着きを取り戻してフランドールからの質問に淡々と難なく答えてゆく・・・・・

しかし、相手は狂気人格のフランドール、どこで刺激することになってしまうかはわかったものじゃない・・・・・)

231:破壊の化身◆3.:2021/05/22(土) 11:23

フランドール(狂気の人格)
「へぇ〜!羽根が無くても飛べるんだ!?
人間の体もやっぱり脆いんだね。そんなんだと戦いで手足を失ったらおしまいだね?時間を止める能力!?そんなの聞いたこと無いよ!凄いなぁ!見てみたい!!」

今のところ狂化フランの怒りや破壊衝動を引き起こすような箇所には触れていないようで、ニコニコと心から楽しそうに笑っている。更に、下記の訴えかけるような言葉でさえニコニコと笑いながら話しているため、感情と言動がまるで一致していない時もあるが、一見すると普段のフランよりも感情表現が豊か(不安定)であるかのようにも見える。



フランドール(狂気の人格)
「私はずっと閉じ込められていた。
地下室に?違うわ、表の人格からよ。
私も表の人格も同じ体に宿っているのにね?
貴方は自分が自分でなくなる事が、自分の体なのに一切自分の思い通りに動かせない不自由さ、窮屈さを感じたことがある?
私はただ広い世界で遊びたかっただけなのに。」

狂化フランからは強い殺意や狂気が感じられはするものの、そこに悪意は殆ど存在していない。殺意や憤怒、憎悪、狂気の四つが強すぎるあまり、霞んではいるものの、まだ会話が成立している事から上手く行けば会話だけでこの事態を沈静化することが出きるかもしれない。

232:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/23(日) 11:14

・・・・・いいですか?妹様・・・・・誰もあなたが悪いと言っているわけではありません、ただ、あなたはその有り余る力を命を奪ったり、無差別な破壊衝動に振るってしまうので危険視されてしまうんです・・・・・

(まだ会話が成立している今のうちに、咲夜は狂気人格のフランドールに何故ずっと表人格のフランドールから閉じ込められているのかを、咲夜視点ではあるものの説明する・・・・・

話が通用しないというわけでもないのであれば、これで説得することが出来ればいいのだが・・・・・)

233:破壊の化身◆3.:2021/05/23(日) 12:34

フランドール(狂気の人格)
「………何を言っているの?
だってお父様は喜んでくれたよ?
私の力は凄いって、誰よりも強くて凄い力を持っているって。」

不思議そうに首を傾げ、悪意の存在しない純粋な疑問を抱いて、咲夜の言葉の意味がわからないと応える。自分の父親はこの力も、破壊衝動も、全てを受け入れ、理解し、褒めてくれたのにどうして相手は認めてくれないのかと言う。



フランドール(狂気の人格)
「そう!私は間違ってなんかいない!
間違っているのは私の力を恐れて閉じ込めた貴方達の方よ!!」

寧ろ、自分の破壊の力を驚異と見なして居なかったような者として扱い、存在そのものを抹消しようとしている表人格を含めた紅魔館の住人全体に対する激しい怒りが渦巻く狂気となって真紅の瞳の奥に存在している。

234:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/24(月) 06:11

《やばいっ・・・・・!》

落ち着いてください妹様・・・・・!

(咲夜はこのままではフランドールが傍若無人の限りを尽くしてしまうと判断したからか、フランドールを落ち着かせようと両手でフランの手を包み込むようにして握りしゃがんで視線を合わせて、目を見ながら落ち着いてくださいと語りかける・・・・・

しかし、これは父ヴァルターも評価してくれたフランドールの力を使わせるわけにはいかないという全否定の意味が込められた行動でもある・・・・・)

235:破壊の化身◆3.:2021/05/24(月) 17:58

フランドール(狂気の人格)
「…………!!?」

表の人格であればまだ感情のコントロールがある程度は出来ているのだが、狂気人格の場合は破壊衝動や殺戮衝動を中心にその時その時の感情に任せて行動しているため、後先を考えること無く汲み上げてくる怒りに任せ、咲夜の体を爆破しようとしたものの、

咲夜が自分の手を包むようにして握ったところで、400年以上生きてきた中でも忘れていたかつての記憶が脳裏を過る。今よりもずっと昔にも、こうして誰かの温もりを感じていた事があった……



フランドール(狂気の人格)
「……貴方は私が怖くないの?」

圧倒的な力を持ち、表人格とは異なり見境無く全てを破壊しようとする自分に対し、最初は恐怖を抱いていたにも関わらず、今では自分と向き合おうとしている咲夜に対して同じく見つめ返しながら問いかける。

236:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/25(火) 06:13

・・・・・あなただって、怖いでしょう・・・・・?

(咲夜はフランドールの両手を握りしめながら、上記を言う・・・・・

力を振るわずともレミリアのようにずっと一緒にいる姉という立場だったら、危険視してまたフランドールのことを幽閉するだろうが、咲夜視点からすれば、力を振るうことでまたフランドールが幽閉され、怒りを募らせていくことがフランドールの暴走に繋がる=より一層危険視され幽閉され続けるということに繋がる・・・・・

咲夜の言葉は、またずっと一人きりで部屋に幽閉されるのは怖いでしょうという意味もある・・・・・

自分は今こうしてフランドールを止めなければならないという一時的な恐怖ではあるが、フランドールは孤独と不自由という恐怖とずっと隣り合わせだと考えると、恐怖というにはまだ生温いのかもしれない・・・・・)

237:破壊の化身◆3.:2021/05/25(火) 15:03

フランドール(狂気の人格)
「!!!」

狂気や殺意、憤怒や憎悪等、様々な攻撃的な感情が瞳の中から消え、その代わりに、まるで渦巻く激情が涙となって体外へ流出しているかのようにフランの目から止めどなく涙が溢れ出てくる。
狂気の人格自身にとってもこの涙の意味や理由についてわからない。
感情のコントロールをしようとさえしなかったからなのか、失われた温もりを思い出したからなのか……
自分の姉も、父親でさえも恐れた自分を、真っ直ぐに見て



フランドール(狂気の人格)
「…………私……は…………」

何かを口にしようとしたところで狂気の人格による肉体の支配が限界を迎えたのか、意識を失い、床に倒れ伏す。本来の肉体の主人格の同意無しの場合、極短期間しか顕現する事が出来ないようで、仮に咲夜を殺害して脱出していたとしても直ぐに意識を失って倒れてしまっていただろう。

238:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/26(水) 12:12

・・・・・活動限界、のようですね・・・・・

(まさか涙を流して、そのまま意識を失い倒れてしまうとは予想外だった・・・・・

地面に倒れる前にフランドールの体を受け止め、お姫様抱っこをする・・・・・

床に寝かしておくわけにはいかないが、かと言って元の部屋に戻せばまた同じことの繰り返しな上に、狂気人格のフランドールが部屋そのものを滅茶苦茶にしてしまったため、自分の部屋へと運び始める・・・・・)

239:紅魔館の小悪魔◆3.:2021/05/26(水) 17:22

小悪魔
「だ、大丈夫でしたか?咲夜さん……」

意識を失ったフランを抱えて

他の妖精メイド達はまだフランが暴れまわっていると思っているようで誰も手助けのためには来ていない。紅霧異変の時に霊夢と魔理沙を恐れること無く迎撃としようとした戦闘力が高めの妖精メイド軍団でさえもフランわ恐れている。

フランの両手は破壊された妖精メイド達の返り血に濡れており、その彼女の手を取ったり背負った事で端から咲夜達を見ると体ををズタズタに引き裂かれたように見えてしまうだろう。

そんな中でパチュリーの指示で来たと思われる小悪魔が咲夜に怪我はしていないかと心配になった小悪魔が相手を気遣い問いかける。

240:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/27(木) 06:21

えぇ、私は大丈夫、掠り傷一つないわ・・・・・

(小悪魔に怪我はないかどうか聞かれては、大丈夫だと答えると同時に、恐らくは他の妖精メイド達はまだフランドールが暴れ回っていると勘違いして来るに来れない状況なのだろうということも察する・・・・・

そして「とりあえず、あとは私が何とかするから、あなたはお嬢様に現状報告をしなさい・・・・」と指示を出し)

241:紅魔館の小悪魔◆3.:2021/05/27(木) 17:11

小悪魔
「え、ですが………」

怪我をしていないということがわかると、一安心するものの、相手がフランの部屋と反対の方向へ進んでいる事から、もし咲夜の背負っているフランが目を覚まし、再び暴れ始めてしまった場合、一番近くにいる咲夜に危険が迫ってしまう事を心配する。

242:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/28(金) 06:13

頼んだわよ・・・・・?

(心配してくれる小悪魔に対して、頼んだわよというと同時に、フランドールのことについては自分に任せるように、及び信じてということをアイコンタクトで伝える・・・・・

フランドールもフランドールで、自分たちが思っている以上の苦悩を抱えているということを知ってしまった今、何とかせずにはいられない・・・・・)

243:紅魔館の小悪魔◆3.:2021/05/28(金) 12:31

小悪魔
「……わかりました。お任せ下さい。」

フランの穏やかに眠る顔と、咲夜のアイコンタクトを見て、フランの危険性について教えようと開いた口を閉じ、代わりにお嬢様について伝えて欲しいと言う彼女の言葉を了承し、ペコリとお辞儀をして去って行く。

244:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/28(金) 12:53

・・・・・さて、これで一応は何とかなるかしらね・・・・・

(小悪魔もわかってくれたことで、これでフランドールについてはひとまず何とかなりそうだと安心する・・・・・

そして、自身の部屋へ着けばそのままフランドールをベッドに寝かして毛布をかける・・・・・

寝顔だけなら、無邪気な子供と変わりないというのに・・・・・)

245:救われない魂◆3.:2021/05/28(金) 14:38

フランドール
「う……うぅ……ん………」

咲夜がフランを寝かせると、人々から恐れられる吸血鬼である事も、万物を破壊する力を持っていると言うことさえも忘れさせるほど穏やかで静かに眠る。

だが、咲夜のベッドで眠ってから少し経つと、その穏やかな顔が徐々に苦痛に歪み始め、悪夢を見ていることがわかるようになる……

悪夢を見ているのは表の人格か、それとも裏の人格か、或いはその両方なのかは定かではないものの、「ごめんなさい……」「そんなつもりじゃなかったのに……」「助けて……」と呟く……

246:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/29(土) 16:59

・・・・・大丈夫ですよ・・・・・大丈夫、大丈夫・・・・・

(悪夢にうなされるフランドールのおでこに手を置き、そっと撫でる・・・・・

異様な見た目のモンスターが出たり、幽霊が出たりするような悪夢よりも、自分自身が責め立てられたり、過去に経験した嫌なことか夢に出る方が、よっぽど悪夢であるということがわかる・・・・・)

247:紅魔の主◆3.:2021/05/29(土) 19:31

フランドール
「…………すー……」

苦しそうに魘され、微かに汗まで出ていたフランだったものの、咲夜が彼女の頭を撫でると、少しだけ苦しみが和らいだのか、再び静かに眠り始める……だが、それでも尚、悪夢を見ているためか、少し苦しそうにしている。


レミリア
「咲夜?いるかしら?」

小悪魔から暴走したフランを咲夜が静めた事を聞き、様子を見るために訪れた紅魔館の主であるレミリアがコンコンとノックをして咲夜がいるかどうかを問いかける。

248:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/30(日) 11:07

いますよ、どうぞお入りください・・・・・

(咲夜はフランドールの汗をハンカチで拭きながら、レミリアの言葉に上記を返す・・・・・

今はおとなしく寝てはいるものの、フランドールが暴れたという事実は変わらない・・・・・

フランドールをまた幽閉するという話だろうか・・・・・)

249:紅魔の主◆3.:2021/05/30(日) 12:07

レミリア
「ありがとう。」

咲夜の声が帰って来ると、扉を開けて入室すると、そのまま悪夢に魘されているフランの元にまで歩み寄り、フランの姿を見ながら言葉を続ける……



レミリア
「……貴方達には迷惑をかけたわね……
本来なら姉である私が抑えておかないといけなかったと言うのに……」

本来ならばフランが暴走した時には真っ先に自分が向かわなければならなかったにも関わらず、咲夜達に対応を任せてしまっていた事について謝る……

250:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/30(日) 18:54

何をおっしゃいますか、これも従者の役目の一つですよ・・・・・

(そう言うと、咲夜は続けて「お嬢様・・・・・妹様は、また部屋に幽閉されるんですか・・・・・?」と、聞いてみる・・・・・

自分が介入してなんとかできるような問題とも思えないが、介入して少しでもいい方向に向くのであれば、咲夜はじっとしてはいられない・・・・・)

251:紅魔の主◆3.:2021/05/30(日) 19:19

レミリア
「……フランを幽閉する事なんて誰にも出来ないわ。
閉じ込めるとしたら……それはフラン自身がそう望んだから……
私達が出来るのは彼女の意思を汲み取ってそれに合わせるだけ……」

レミリアはベッドに腰かけてフランの頭を優しく撫でながらこれまでフランを幽閉して来ていたのは他ならないフラン自身であり、前に紅魔館の周辺にパチュリーの手で雨を降らせて外に出られないようにしたのも、本来のフランが望んだ事だからだと告げる……



レミリア
「………少し、昔話をしましょうか?」

フランの事を気遣う咲夜を見て、これまでパチュリーと美鈴の二人にしか話したことの無いかつての記憶……フランがどうしてこうなったのか、自分が何故直接手を下そうとしなかったのかについても関係する出来事について話そうかと問いかける。

252:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/31(月) 05:52

えぇ、それで私も妹様のことを知ることが出来るのであれば・・・・・

(紅魔館のメイドの長である自分でさえ今まで知ることがなかったフランドールの真実・・・・・

レミリアが敢えて話さなかったのか、それとも話せなかったのか・・・・・

いずれにしても、只事ではないのは確実だろう・・・・・)

253:紅魔の主◆3.:2021/05/31(月) 12:26

レミリア
「私達には親がいた……最低最悪の父親とは違って、私とフランを心から愛し、何時も傍で守ってくれていたお母様がいた……」

レミリアは悪意の化身である父ヴァルターとは対照的に自分とフランの二人を生んで育て、愛してくれていた母親がいたのだと言う……



レミリア
「お母様がいなければ……私達は生まれてすぐに消されていたでしょうね……お母様は"10年"の間に私達に兵器でも駒でも無く、自分らしく生きる事を教えてくれた……」

レミリアとフランの二人はヴァルターにとっては運命を操れる力や万物を破壊できる力を持った強力な駒であり実験体(モルモット)としか見ていなかったのだが、レミリアは10年、フランは5年の間、母から様々な事を教わった。

それは兵器としてでも、駒としてでもない、自分が自分らしく生きること、自分の考えを持ってもいいと言うこと、人ならざる吸血鬼である自分達も幸せになる権利があるのだと言うことを教えてくれたのだと言う……

だが、ヴァルターが先代巫女に倒された事は知られているものの、母親がどうなったのかについては誰も知らず、レミリアも語ろうとはしなかった……これは何を意味しているのだろうか……?

254:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/02(水) 02:58

・・・・・妹様の人格形成に繋がるとは思えませんが・・・・・

(フランドールのあの人格を形成するに至るには、レミリアの言うような母親の優しさから繋がるとはとても思えない・・・・・

忌まわしき男ヴァルターからの虐待のみを受けてきたなら、レミリアもフランドール同様の人格を形成していてもおかしくはない・・・・・

母親の愛を注がれているのであれば、フランドールは何故あぁなってしまったのか・・・・・)

255:紅魔の主◆3.:2021/06/02(水) 17:42

レミリア
「そう……"そのまま"ならフランが狂うことも複数の人格が誕生することも無かったでしょうね……けれどフランは……"あの男"によって心に闇の人格を植え付けられた……破壊の力を自分の制御下に置くためにフランの人格を塗り替えようとしたのでしょうね……」

あの男とは父ヴァルターの事を指しているのだろう。
ヴァルターが自身の"闇を統べる力"を用いることでフランの中にあった破壊衝動や殺戮衝動に人格を与え、まだ幼い内にフランの力を完全な支配下に置こうとしたのだと言う。



レミリア
「その結果……あの男の目論見さえ外れ、フランは破壊衝動のままに暴れ始めた……私にも、あの男や、あの男が従える闇の軍勢でさえもフランの暴走を止めることが出来なかった………けれど、お母様がその身を挺してフランの暴走を食い止めた……お母様自身の命と引き換えにね……?」

だが、フランの中に生まれた闇の人格は齢5歳の時点で父ヴァルターでさえ制御、支配する事が出来ない程の力を有していたようで、暴走し、結果として最愛の母親の死と言う悲劇を生み出してしまった……



レミリア
「結果的にフランの暴走を止めることは出来たのだけれど……お母様を"破壊"した事でフランの心には深い傷跡が刻み込まれてしまった……その罪悪感や後悔、そしてあの男が植え付けた闇の人格から逃れるためにフランは幾つもの人格や分身を作った……フランのスペルカードである"フォーオブアカインド"もその名残よ。」

5歳の頃に染み付いたトラウマが400年以上もの時が流れた現在でも残っているようで、それがあの狂気的な言動や破壊行為、特異な人格形成に繋がったのだと言う。
だが……あの狂気の人格はレミリアの回想にあった破壊衝動と殺戮衝動の化身と呼ぶには、コミュニケーションを取ることがまだ可能であった事や、その気になれば館ごと破壊することも出来たにも関わらずそれをせずに意図的にセーブしていたような言動をしていた事が矛盾しているように感じられる。

ヴァルターが与えた"闇の人格"と言うのはあの狂気の人格の事だったのだろうか?それとも幾つもの人格や分身を作った事でそれらに分散して消滅したのか、或いは……

256:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/04(金) 03:49

・・・・・お嬢様・・・・・一つ気になることがあるのですが・・・・・

(レミリアが話している内容を聞くと、どうにもレミリアの言う暴れ回っていたフランドールの人格と今回の狂気人格とでは、また別の人格のように思えてくるのは気のせいだろうか・・・・・

いくつかある人格の中でも似ている人格が複数ある、という解釈を述べようとレミリアに声をかける・・・・・)

257:紅魔の主◆3.:2021/06/04(金) 18:12

レミリア
「………ええ、構わないわ。」

レミリアはそっとフランから離れながら、咲夜の疑問に対する問いかけに応えようとする。

本来なら自分が直接フランの暴走を止め、その内に秘めた狂気や闇を払わなければならないのだが、自分にはそれをする資格すら無い……世界でたったの一人しかいない最愛の妹がこうなる事を止められず……いや、父を恐れるあまり止めようとすらせず、父に一度も抗わずに、母が命を落とした瞬間でさえ手を伸ばさなかった自分には……今更救おうとする事すらおこがましいのだから………

258:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/05(土) 06:17

さっきまで出現していた妹様の人格は、お嬢様の言う人格とはまた違っているようにも思えました・・・・・お嬢様の説明よりも、やや大人しいと言いますか、話が通用すると言いますか・・・・・

(いくつもある人格の内の一つであるとも考えられるが、相違点こそあれど、レミリアの話すフランドールの人格と似ている部分も多く見られる・・・・・

このことから、パッと聞いた感じでは同一人格のようにも思えてしまう・・・・・)

259:紅魔の主◆3.:2021/06/05(土) 06:26

レミリア
「……そう……それなら安心したわ。
私が知っているのは過去のフランだけ……今はどのように変わっているのかは知らないけど……少しでもあの子が変わってくれたのなら安心したわ……」

自分が知っているのはあの惨劇の日のフランだけ。
そこからどのように、変わったのか、変わろうとしているのかは知らなかった……だからこそ、レミリアは咲夜にあることを頼もうとする。



レミリア
「本来ならパチュリーに頼むつもりだったのだけれど、暴走したフランを力や術じゃない、傷付く事も傷付けることもなく落ち着かせることが出来た貴方に任せたいのだけれども……良いかしら?
勿論、無理にとは言わないわ。」

それは狂化したフランを力や術で無理矢理押さえつけるのではなく、互いに傷つけ合う事無く、その暴走を止めることが出来た咲夜に任せたいと言う。

力が強く、例え手足が吹き飛ばされようとも直ぐに再生する吸血鬼である自分や、パチュリーといった者達とは異なり、言葉による対話が出来ると言うのも、人間と言う種が身に付けた最高にして最善の武器であると認識しているからこその発言なのだが、もし咲夜の負担になるようならフランの表の人格とも協力して再度地下に閉じ籠ってもらおうとも考えている。

260:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/05(土) 20:53

無論、構いませんわ・・・・・

(パチュリーに頼むつもりだったということは、何かしらの魔法を用いたことを行う予定だったのだろうかという予想がつくものの、必ずしもそうとは限らず、言葉で落ち着かせることに成功したことを評価している辺り、言葉で人格を落ち着かせるということも考えられる・・・・・

いずれにしても、断るつもりは毛頭ない・・・・・
)

261:紅魔の主◆3.:2021/06/05(土) 21:53

レミリア
「ありがとう……貴方に頼んで良かったわ……
私に出来ることがあったら何時でも言って頂戴ね?」

快諾してくれた親愛な従者に優しく微笑みながら感謝する。
今まで誰も話し合いによる解決を試みた者はいなかった……
父も自分もフランが持つ底知れぬ力を恐れて離れ、フランの方も自分達の言葉に耳を傾ける事さえ無かった……

人間は脆い。手足が千切れればくっ付け事はなく、血が流れるだけで命を落とし、短命であるにも関わらず病にかかる事もある……それ以前に人間が自分達吸血鬼に仕える事などこの幻想郷に訪れる前までは思いもしなかった。

だが……これまで遠ざけていた人間(咲夜)との接触はフランの中にある狂気さえも緩和してくれる……いや、人格の歪みを直してくれる……そんな希望さえ感じられる。不甲斐ない自分の代わりに咲夜に……光の中でも生きても良いのだと言うことをフランに教えてほしい……


【ここから、フランの狂気人格がどうなるのかは、咲夜さんの行動によって幾らでも分岐していくと思います……!
ワクワク(*´ω`*)】

262:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/07(月) 05:26

・・・・・私は、美鈴やパチュリー様達と比べれば、このお屋敷、そしてお嬢様に使えた時間こそ少なかれど、人間という立場である以上人間の視点でこそわかることもあると思っています・・・・・頼まれたことは、寧ろ光栄です・・・・・

(そう言うと「妹様は、未だにあの男に対する恐怖が拭いきれていないという部分が、一番の心の闇だと思われます・・・・・これに関してはお嬢様も同様だとは思いますが、妹様の場合は今現在に至るまでの過程がより一層、心の闇に拍車をかけているのでしょう・・・・・」と、ヴァルターについても、ヴァルターの支配していた頃の紅魔館についても、話でしか聞いたことはないが、だからこそ予想での独自見解を示す・・・・・)

263:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/07(月) 05:36

【行動によって分岐するの、ワクワクしますね!(((o(*゚▽゚*)o)))】

264:紅魔の主◆3.:2021/06/07(月) 09:23

レミリア
「……貴方にならそれを含めて全て乗り越えてくれる……この500年間止まっていた歯車を動かす事が出来るかもしれない……」

少し天井を見上げ、この500年間、一度も動くことがなかった、変わることの無かった……いや、変わることの無い永劫に制止した運命をも打ち破る事が出来ると言う可能性を見ている。



レミリア
「運命を操る者と銘打っておきながら滑稽かもしれないのだけれども、貴方にならこの閉ざされた運命をも切り開いてくれると信じているわ。」

そう告げると、扉に手をかけ、そのまま部屋の外へと出ていく……
他力本願と言われるかもしれない、いや事実その通りだ。
だが……自分ではフランの心にある闇を取り除くことは出来なかった……どれだけ運命を見通せても、その見通した運命は全て悲惨なものしか存在しなかった……

今回のフランの暴走も本来ならば館の外に出たところをパチュリーが雨を降らせて狂化フランにダメージを与えて疲弊したところを捕縛して取り押さえるようになっていたのだが、咲夜が狂化フランの暴走を止めると言う運命予知には無い事が起こった。
その事に希望を見出だした……いや、その可能性にすがるしか自分には出来ない。全ては親愛なる従者である咲夜に運命を委ねよう……



フラン
「うぅ……ん……?
此処……は………?」

レミリアが退室して少しすると、目を覚ましたフランは見慣れない部屋に困惑して周りを見渡し始める。その目にはもう、あの破壊衝動と殺戮衝動に満ちた狂気は消えている。



【ここからどうなるのかは私自身にもわからないので、私自身も凄いワクワクしています!www】

265:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/08(火) 06:21

お目覚めですか?妹様・・・・・

(レミリアが退室し、少しの間これから自分がフランドールと接する際に、どうすれば相手側もこちら側に心を許してくれるだろうかと考えていたその時、フランドールが目覚めたことに気づいて声をかける・・・・・

そして、見慣れない部屋に困惑する様子を察すると「ここは私の部屋でございます」と、簡潔に説明して)

【どうなるか楽しみですね!】

266:紅魔の主◆3.:2021/06/08(火) 19:22

フラン
「貴方の……部屋?
そういえば貴方の名前は……?」

これまで人間を殆ど見たことが無かった。
紅白の巫女や白黒の魔法使いと会った事はあるが、食事を運んでくるのも基本的には妖精メイドだった事もあり、咲夜と交流したことも無かった事から不思議そうに相手を見たまま名前を聞いてみる。

267:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/09(水) 06:16

私の名前は十六夜咲夜、あなた様のお姉様にあたるレミリア・スカーレットお嬢様にお仕えする専属メイドであり、このお屋敷、紅魔館のメイド長でございます

(きょとんとしたフランドールに、咲夜は淡々と自己紹介を済ませる・・・・・

主であるレミリアからフランドールに関するある程度の話は聞いてはいたものの、こうして本来の人格が出ている状態で面と向かって話をするのは言われてみれば初めてだと気づく・・・・・)

268:悪魔の妹◆3.:2021/06/09(水) 09:42

フラン
「メイド長?
…………あ………」

咲夜の名前と肩書きを聞くと、そういえば自分が暴走した時に壊してしまった妖精メイド達も「咲夜さん」や「メイド長」と口にしていたなと思うと同時に、自分がまた暴走していた事を思い出し、言葉が詰まってしまう……

269:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/09(水) 13:14

・・・・・?いかがなされましたか・・・・・?

(突然言葉に詰まるフランドールに、初めて会うも同然だからか、緊張しているのかと思った咲夜はフランドールの心をとにかく落ち着かせようと優しく問いかける・・・・・

己が見るも無残な塊にした妖精メイド達が助けを求めていた人物が、今目の前にいて語りかけてきているのだから、気が気じゃないだろう・・・・・)

270:悪魔の妹◆3.:2021/06/09(水) 17:36

フラン
「……あはは……また私が暴れていたみたいだね?
……最近は出てこなかったから気を抜いていたみたい……」

所詮は自分は誰かを壊すことしか出来ない、傷付ける事しか出来ない。だからこそ、誰とも関わらないように地下に籠り、魔理沙達との弾幕ごっこをした後も表だって外に出ないようにしていた……
最近は変化の無い退屈な地下も日光が当たらないし、必要なものは持ってきてくれるから快適で過ごしやすいと思えてきていたのだが、それでも自分の中にいるモノは満足しなかったのだろうか……



フラン
「……そういえば貴方、もしかして……人間?」

自分は父の言うように"兵器"にしかなれないなだろうと言う諦めを抱いていた中、咲夜から自分と同じ吸血鬼でも無ければ妖精メイドのものでもホフゴブリンのものでもないものを感じ取る。
かつて一度嗅いだことのある匂いであり、何時も食事として喰らっている……人間の匂いだ。

271:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/10(木) 06:13

えぇ、私は人間ですわ・・・・・吸血鬼に仕えるメイドが人間だなんて、おかしな話でしょう?

(本来であれば、人間は吸血鬼に血を吸われる立場・・・・・言わば、ただの餌でしかない・・・・・

そんな立場の自分が、吸血鬼であるレミリアに忠誠を誓って専属のメイドとして仕えるというなんとも奇妙な関係性を自らおかしいでしょうと少々笑いながら話し、フランドールを少しでも安心させようとする・・・・・)

272:悪魔の妹◆3.:2021/06/10(木) 08:30

フラン
「………私の事が怖い?ただでさえ力の強い吸血鬼である事に加えて、どれだけ強い者でも破壊してしまうような力を持った私の事が……」

相手が人間である事についてわかると少し驚いて固まる。
けれど、そもそも調理されていない人間そのものを見るのがこれまで殆ど無かったため、肉を食べる子供が動物を見下していないのと同じように、フランももまた、咲夜達人間を餌として見下してはいなかったものの、あまり頑丈な種族ではないと言うことは知っていたため、腕力も能力も強く、時折暴れまわる事がある自分の事が怖いと思ってしまっているかもしれない……

273:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/11(金) 06:17

・・・・・確かに、怖いでしょうね・・・・・常人であれば・・・・・

(そう言うと「私自身も、特殊な能力を持っているせいで、便利ではあるものの何かと生きづらかった時間の方が長いですわ・・・・・それこそ、能力のせいで恐れられることも・・・・・」と言い、フランドールの手を優しく握る・・・・・

能力を使えたのに守りたいものを守れなかったこともあれば、能力のせいで恐れられたこともあるからこそ、フランドールの気持ちは痛いほどにわかる・・・・・)

274:悪魔の妹◆3.:2021/06/11(金) 12:46

フラン
「あはは……案外、私達って似た者同士なのかもしれないね……?」

咲夜の手の温もりを感じながら少し笑って見せる。
強い力を持って生まれてしまったが故に"常識"や"通常"の範囲から排除され、周りの者から忌み嫌われ、恐れられてきた者同士であることを感じる……

275:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/11(金) 21:06

そうですね・・・・・

(フランドールのわずかな笑みを見れば、少し胸が締め付けられそうになる・・・・・

似たもの同士であれど、失ったものもあるが自分はフランドールと比べれば、まだ全然恵まれている人生を歩んできているということを感じる・・・・・)

276:悪魔の妹◆3.:2021/06/12(土) 01:00

フラン
「……うん、貴方が暴走していた私を止めてくれたんだよね?ありがとう。」

元から惜しむような立場でも無く、人間を見下すような吸血鬼らしい傲慢さがあまり無かったからか、素直に頭を下げて咲夜に暴走していた自分を止めてくれた事に感謝の意思を示す。

咲夜は悪しき竜によって両親を奪われ、たった一人の弟をその手にかける事になった凄惨な過去を持つことをフランドールはまだ知らない……

277:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/12(土) 06:17

頭をお上げください、私は当然のことをしたまでですわ・・・・・

(頭を下げるフランドールに対して、自分は当然のことをしたまでであるため、頭をお上げくださいと言葉を返す・・・・・

そして、ここで近しい者であるということを、自身の過去について述べるかどうかを悩む・・・・・

ここで過去を話すことで親睦を深めることは出来るとは思うが、なるべく暗い空気にはしたくないという気持ちもある・・・・・)

278:悪魔の妹◆3.:2021/06/12(土) 14:38

フラン
「貴方も……優しいんだね……
……これ以上、優しい貴方に迷惑をかけたく無いから、私はまた地下に戻るね……」

また暴走して咲夜達を傷付けたくはない。
もう自分に優しく接してくれた人を失いたくない。
そんな懇願のような考えの中、ベッドからゆっくりと降りて自分は再び地下に戻り、再び閉じ籠ろうと考えている。

279:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/14(月) 06:02

貴女様の居場所は、暗く孤独な地下なんかではありませんわ・・・・・

(そう言うと、フランドールの手を握って引き止める・・・・・

そして「貴女様が宜しければ、しばらくはここにいてください・・・・・」と、フランドールの意思を尊重した上でフランドールさえよければこの部屋にいてもらいたいと告げる・・・・・)

280:悪魔の妹◆3.:2021/06/14(月) 22:45

フラン
「!!」

もう母のように優しい人を傷付けたり、命を奪いたくない。だからこそ自分から咲夜と距離を取ろうとしたものの、咲夜が手を握って引き留めた事で足を止める。
咲夜の顔を見上げ、彼女の言葉が強がり等ではなく、確かに自分を思っての事だとわかる…




フラン
「本当に……いい……の………?」

自分は此所に居てもいい、そんな言葉を聞き、母を壊して以来、止まり続けていた時が動き出したような……そんな感覚を覚え、目からは一筋の涙が流れ落ちる。

姉は過去に止められなかった、救えなかった事に対する罪悪感からフランに手を差し伸べる事が出来ず……フランを救おうとした母は他ならぬフラン自身の手で破壊してしまった……

誰も救えない、救う事が出来ないと思い込み、何百年も生きてきたフランの心に咲夜の温もりが、優しさが染みる……

281:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/15(火) 06:02

勿論です、フランドール様が宜しければの話ですがね・・・・・

(上記を言いながらフランドールの頬を伝う一粒の涙を指で拭えば、そのままフランドールを抱きしめる・・・・・

人間である自分からすれば、フランドールの今に至るまでの何百年という孤独と恐怖の時間の長さは、あまりにも長すぎるためか完全に理解することは難しいが、人間であるからこそその途方もない時間の長さを察することも出来る・・・・・)

282:悪魔の妹◆3.:2021/06/15(火) 23:28

フラン
「うわあああああああん!!」

もう二度と感じることがないと思っていたお母様の温もりと同じその優しい温もりを感じ、思わず咲夜に抱き付いたまま泣き出す……母を失ってからこれまで誰にも見せなかった涙が溢れ出す……



レミリア
「………良かった………」

退室した後も、目を覚ましたフランがまだ狂気に染まっていたままだった場合、直ぐに取り押さえることが出来るように部屋の外の通路で話を聞いていたレミリアは2人のやり取りを聞いて安心して廊下の奥へ歩き出し、去っていく。

283:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/16(水) 06:09

・・・・・

(部屋の外、通路から感じれる気配、長い付き合いだからかレミリアがこういう場合に聞く耳を立てるだろうということもわかった上で、部屋の扉の方を数秒見つめた後、フランドールの背中をさする・・・・・

こうして素直に泣くことすらもこの数百年できなかったのだろうか・・・・・)

284:悪魔の妹◆3.:2021/06/16(水) 06:51

フラン
「………ぅ……ぐすっ………」

咲夜の腕の中で泣き続けていたものの、次第に涙も止まり始め、涙を両手で拭いながら相手の顔を見上げて言う。



フラン
「………咲夜も……外の世界から来たの……?」

咲夜はあの紅白の巫女や白黒の魔法使いと同じように外の世界から来たのかと聞いてみる。これまで、いつ自分の力が暴走するのかがわからず、フラン自身もまた、自分の言動の不安定さを自覚しており、外の世界に興味を持とうとさえしてこなかったのだが、今は外の世界がどうなっているのかが気になり、聞いてみる。

285:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/16(水) 12:27

えぇ、私も元々は外の世界の人間でした、お嬢様と出会ってから専属のメイドとしてこのお屋敷、そしてお嬢様に仕えるようになりました・・・・・

(そう言うと、続けて外の世界については「この幻想郷に限定して言えることとしましては、私や博麗の巫女、魔法使いの人間以外に妖精や妖怪がいます、博麗の巫女を筆頭に、かなり自由な性格の輩が多いですが・・・・・」と、幻想郷という場所限定で外の世界というものをフランドールに語り始める・・・・・)

286:悪魔の妹◆3.:2021/06/16(水) 20:44

フラン
「咲夜は勇敢だね!私達みたいな怪物……吸血鬼のいる館に
外の世界には沢山の種族がいるんだね!……私もこの力が無かったら……もっと自由に生きられたのかな?
………………ッ!!!」

地下は吸血鬼が嫌う日の光が届かないし、待っているだけで料理等も運ばれて来るため、殆ど何も無い部屋でもあまり苦にはならなかったものの、外の世界に興味がない訳ではなかった。

咲夜のように面白い人間や、紅白の巫女や白黒の魔法使いのような者達が住んでいる世界に行ってみたいとも考えたが……その瞬間にフランの頭に激痛が走り、頭を抑える。

287:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/17(木) 06:14

だ、大丈夫ですか・・・・・!?

(フランドールが頭を押さえ始めたのを見て、咲夜は急いで頭をなで始める・・・・・

さっきと同じように、フランドールの中に眠る人格が再び目を覚ます前兆がこれなのか・・・・・

それとも・・・・・)

288:怒りの人格◆3.:2021/06/17(木) 06:30

フラン
「………私を……私達を受け入れられる奴なんかいない。
お前の言うことも嘘に決まっている!私は絶対に信じない!!」

フランの体からメラメラと燃え上がる炎のような魔力と、荒々しい雰囲気に変わると、少し目付きが鋭くなったフランが拒絶するように咲夜を突き飛ばそうとする。

これもフランの情緒不安定さの要因の一つである多重人格による影響によるものなのだろう。最初に暴走していた状態とも、先程までの悲しみを背負ったフランとも雰囲気がまるで別人のように違う。

289:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/18(金) 12:17

フランドール様・・・・・

(抵抗はせずにそのままフランドールに突き飛ばされ、体勢を崩すものの、咲夜はなるべく刺激しないように敢えて抵抗をしないで言葉のみでの解決をしようとする・・・・・

しかし、最初の人格とも、本来の人格ともまた違う人格を相手に説得するのは簡単なことではない・・・・・)

290:悪魔の妹◆3.:2021/06/18(金) 14:04

フラン(怒)
「私を騙そうとしてもそうはいかない、お前だって私を騙して利用しようとしているだけだ!!」

父や自分、不条理な世界への怒りと憎しみ、そして他者への拒絶に支配されたフランの人格が突き飛ばした咲夜の言葉に耳を貸さずに手刀を作り、その腕を咲夜に向けて突き出す事で咲夜の体を貫こうとするものの、



フラン(哀)
「そうはさせない……!」

先程まで咲夜と話していたフランと同じ雰囲気を身に宿した二人目のフランが怒りに任せて咲夜の体を貫こうとしていたフランの後ろに現れ、その体を床に押し付けて組伏せる事で制止させ、咲夜を助ける。

フランのスペルカードには、三体の分身を作り出す"フォーオブアカインド"と言う技があり、それを応用することで押し込められていた人格が分身と言う仮の容れ物ではあるものの、実体を得ることが出来ている。

291:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/19(土) 06:20

・・・・・助かりました、ありがとうございます・・・・・

(なんとか止めてくれた別人格のフランドールに感謝の言葉を述べるが、今起きた出来事から、当たり前ではあるものの複数あるフランドールの人格の中には、まだ自分へ対して警戒していて心を許していない人格もいる、ということだ・・・・・

複数人格があるのだからこういうこともあるだろうとはわかってはいたが、全ての人格と接するにはどうすればいいだろうかと考える・・・・・)

292:悪魔の妹達◆3.:2021/06/19(土) 17:16

フラン(怒)
「離せ!!邪魔をするのならアンタから壊してやる!!!」

フラン(哀)
「やれるものなら……やってみてよ!!」

押し倒されたフラン(怒)は翼を大きくはためかせ、羽根そのものを触手のようにしてフラン(哀)の体を貫こうとするものの、それに気付いたフラン(哀)が後方に飛び退いて回避すると、それを追撃するためにフラン(怒)が飛び掛かり、二人のフランが部屋の外に出て行く。




フラン(喜)
「こっちこっち。」

咲夜の傍にはいつの間にか三体目のフラン……喜怒哀楽の内の"喜"に該当するフランが嬉しそうに微笑みながら咲夜をこの辺りから避難させようとしているのか、咲夜の服の端を引っ張って逃がそうとする。

293:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/20(日) 06:23

で、ですが・・・・・

(喜の人格のフランドールに)引っ張られるがままではあるが、部屋から出ていった怒と哀の人格のフランドールのことが心配で、ドアの方を見つめる・・・・・

大事に発展しなければいいのだが・・・・・)

294:悪魔の妹達◆3.:2021/06/20(日) 10:59

フラン(喜)
「大丈夫大丈夫、あの二人があそこまで衝突するのは始めてだったけど……基本何時もあんな感じだから!」

ニコニコと嬉しそうに笑いながら咲夜を引っ張って弾幕による被害から逃れられると思われ、更にフラン自身も移動できる地下の通路へと案内しながら何時も怒と哀の激突は日常茶飯事なのだと応える。
あのまま部屋に留まっていれば、咲夜の部屋はとても"風通りのいい"部屋にされてしまっていただろう。

295:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/20(日) 14:22

・・・・・あまりはしゃぎすぎなければいいのですが・・・・・

(怒と哀の人格のフランドール達のことを心配しながらボソリと呟けば、そのまま喜の人格のフランドールの頭をそっと撫でる・・・・・

フランドールの人格は一体何人いるのか気になってくるが、一人一人とちゃんと接することで少しでも本来のフランドール同様に心を許してくれればいいのだが・・・・・)

296:悪魔の妹達◆3.:2021/06/20(日) 18:17

フラン(喜)
「えへへ〜、もっと撫でて〜。」

咲夜が頭を撫でると、何百年も前に失われてしまったかつての温もりや優しさを思い出す事が出来、それが心から嬉しく感じ、もっと撫でて欲しいと求めてみる。



フラン(喜)
「このまま行けば貴方はそう遠くない内に壊れちゃうと思うけど……私は貴方を失いたくないな……だから……私が貴方を貰うことにしたの!他の誰にも渡さない。お姉様にも、他の私にも、誰にも……!」

喜のフランは地下と言う邪魔の入りにくいであろう場所と、二人のフランが激突した事で注意を引き付けてくれると思ったようで、吸血鬼としての強い腕力を用いて咲夜を押し倒そうとする。
大切な母を失った反動で、自分が大切だと感じた者……ようやく出会えた温もりを二度と失わないようにと、少しばかり独占欲の強くなった人格……それが喜の人格なのだろう。

297:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/21(月) 05:26

・・・・・!

(少し前まで普通に子供のように無邪気だったのに、いきなり自分を押し倒してくる辺り、やはり喜の人格も少しばかり歪んでしまっているのが伺える・・・・・

しかし、ここは敢えて抵抗せずに、刺激しない方がいいと判断し、喜の人格のフランドールの顔を見つめる・・・・・)

298:悪夢の妹達◆3.:2021/06/21(月) 09:25

フラン(喜)
「お姉様は血を飲みきれなくて出来ないし、他の私だと跡形もなく吹き飛ばしてしまうけど……私は力加減がちゃーんと出来るから、安心して眷属になれるよ?」

フランはその小さな口を開け、二本の鋭い吸血用の牙を咲夜に見せると、抵抗しない咲夜を見て、眷属になる事を受け入れてくれたのだと思い、咲夜の首筋から血を吸おうと迫る。

299:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/22(火) 06:07

・・・っ・・・・・

(このままでは、フランドールによって同族にされてしまう・・・・・

吸血鬼に仕える専属のメイドという立場上、日中の外出の際は日傘を持ったりなど、吸血鬼という種族の生命に関わる役目もあることから、このままだとメイドとしてのこれからの人生に支障が生じることとなる・・・・・

しかし、フランドールの力に抵抗できるほど強い力も持ち合わせていなく、腕を動かすことすらできない・・・・・)

300:悪魔の妹◆3.:2021/06/23(水) 10:11

フラン(喜)
「大丈夫、私なら上手くやれるから……!」

咲夜の首筋に牙を立て、種族的な力の差から満足に抵抗する事すら出来ずに押し倒された咲夜の首筋から血を吸おうとする。

301:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/24(木) 06:17

・・・・・お、お待ちください・・・・・フランドール様・・・・・

(そう言うと「私は今はまだ人間です、当然、フランドール様やお嬢様達とは違い、日光の下でも活動することができます・・・・・ですが、今ここで私を同族にしてしまえば、普段からお嬢様が外出しているのと同じように、フランドール様をお外へ連れ出すことが出来なくなってしまいますよ・・・・・?」と、通用するかどうか、一か八かの言葉の説得という賭けに出る)

302:悪魔の妹◆3.:2021/06/24(木) 11:14

フラン(喜)
「…………?何を言っているの?貴方も私と一緒に地下で暮らすんだよ?」

咲夜の首筋から顔を少し離して自分は始めから外にでるつもりは無く、咲夜が吸血鬼となった後、ずっと自分と一緒に地下に閉じ籠るつもりなのだと応える。



フラン(喜)
「それに……地下に閉じ籠っていれば嫌な目に合うこともない、日の光に怯えなくてもいい、痛い目や苦しい目にも合わなくて済むし、皆もそれを望んでいる。だって……今までもそうしてきたんだもの。」

自分は姉とは違う、姉のようには慣れない、姉のレミリアがフランの暴走を止められなかった罪悪感と後悔を抱いているのと同じように、フランもまた母を壊してしまった事の罪悪感と後悔に苛まれている。

変わらずにずっと嬉しそうに笑っているものの、その顔はまるで寂しそうにも見える……残酷な現実から逃れるために喜の感情をメインにして別れたこの人格の中にもその罪悪感と後悔が刻み込まれてしまっている……

303:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/25(金) 13:57

・・・あなたの意思はどうなるんです?

(フランドールの言葉を聞く限り、自分以外の者達も望んでいることだからこそ、自身がそれに従う形が自身の最適な過ごし方でもあるという風に聞こえてくる・・・・・

咲夜は、フランドール自身の意思はどうなるのか、ということを述べる・・・・・)

304:悪魔の妹◆3.:2021/06/25(金) 14:02

フラン(喜)
「…………そんな事はいいの。怪物は怪物らしくしないといけないからね!」

自分の意思はどうなのかと聞かれると少しの間、返す言葉が無く、笑ったままでいるものの、結局は答えることが出来ずに少し自分を卑下するように言う。

305:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/26(土) 06:13

・・・・・あなたは怪物なんかじゃありませんわ・・・・・

(そう言うと「フランドール様は、もっと自分に自信を持つべきです・・・・・それに、もしあなたが周りをどれだけ拒絶したとしても、私は・・・・・いえ、少なくとも、私とお嬢様はあなたの味方ですわ・・・・・」と、今まで長い間まともに接することも出来ずにいたレミリアも、フランドールの味方あるということを述べる・・・・・)

306:悪魔の妹達◆3.:2021/06/26(土) 10:48

フラン(喜)
「……お姉………様……」

自分は怪物なんかじゃない、咲夜や姉のレミリアは味方でいてくれると聞くと、喜の人格は咲夜の眷属化を止めて咲夜から少しだけ離れ、「ごめんなさい…」と小さな声で呟く。



フラン(哀)
「咲夜!大丈夫!?」

左腕が肩から切断され、背中の翼も右側が千切られ、ボロボロの状態になりながらも、辛うじて怒りの人格を抑えることが出来たのか、最初に咲夜が説得することに成功した哀の人格が地下室の扉をぶち破って現れ、咲夜に大丈夫かと聞いてみる。
吸血鬼の再生力をも上回る火力を用いた攻防が行われていたようで、いずれの傷も再生出来ていない。

307:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/27(日) 06:09

ちょっ!?それはこっちの台詞ですよ!?

(いくら吸血鬼は生命力が高いとは言え、ここまでボロボロになった状態で大丈夫かと聞かれても、そっくりそのまま言葉を返すような状況だ・・・・・

哀の人格のフランドールと比べれば、というか比べなくても、危なかったものの自分は何ともない・・・・・

まずは手当をしなければと考えるものの、手当でなんとかできるようなレベルの怪我ではないのも明白である・・・・・)

308:悪魔の妹達◆3.:2021/06/28(月) 08:25

フラン(哀)
「大丈夫、この体は分身だからまた治せる。だけど……」

フラン(喜)
「……貴方は私のものになってはくれないの……?」

哀の人格は自分の今の体はフォーオブアカインドで作り出した分身の体であるため、損傷しても一度分身を解除してから再び分身を作れば治せると応える中、喜の人格は大粒の涙を流しながら咲夜は自分のものにはなってくれないのかと問いかける。

309:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/29(火) 06:01

・・・・・

(分身体は簡単に治すことが出来ると知り一安心するものの、自分のものにはなってはくれないの?と聞いてくる喜の人格のフランドールに、なんて言葉を返せばいいだろうかと頭を悩ませる・・・・・

素直に「自分はあなたのものにはなれません」と言葉を返すわけにもいかない・・・・・)

310:悪魔の妹達◆3.:2021/06/29(火) 08:46

フラン(喜)
「あはは!冗談冗談、気にしていないよ!
ちょっと残念だったけど、嫌なら仕方がない!」

哀の人格が自分を見ている事から、下手に力付くで咲夜を眷属化しようとすれば、怒の人格と同じように攻撃されてしまう事から、迂闊に手を出せなくなり、咲夜から離れて行く。

311:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/30(水) 06:20

・・・・・

(なんと言葉を返せばいいのかと悩んでいる中、喜の人格のフランドールは敢えて自身の感情を押し殺してその場から去るのを見れば、複雑な心境になる・・・・・

全ての人格としっかりと話し合いをして打ち解けなければ、完全に信頼を得るのは難しいだろう・・・・・)

312:悪魔の妹達◆3.:2021/06/30(水) 08:55

フラン(哀)
「……貴方は優しいね。」

喜の人格が咲夜から離れていく中でも、彼女が自身の感情を押し殺して去ろうとしているを見て、幾ら孤独を埋めようとするためとはいえ、眷属にしようとしていた喜の人格に対しても同情を抱き、複雑な心境に陥っている様子を見て優しいねと口にする。

哀のフランは母を壊してしまった事による罪悪感と後悔に取り付かれていた。怒の人格は自分を理解して受け入れられる者などいないとして周囲に対して攻撃的になってしまった。そして、喜の人格は純粋に孤独を感じ、それを埋めたいと思っていた。それぞれが異なる思考や考えを元に行動している……

313:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/30(水) 14:42

いえ、私はただの臆病者ですわ・・・・・さらかんじょうをだ

(そう言うと「優しさというものは、自然と出すことが出来る感情の一つです、私の場合はただただ自身の臆病さをカモフラージュするために誤魔化しているだけですわ」と言葉を返す・・・・・

自身のかつての守りたいものを守れなかった経験がこの言葉に繋がっているのだろう・・・・・)

314:悪魔の妹達◆3.:2021/07/01(木) 13:13

フラン(哀)
「そんなに自分を卑下しないで。貴方は私達の出来ないことが出来たんだから……臆病なんかじゃない。」

四つの人格が不安定な状態で顕現した狂気の人格を前にしても逃げることなく、狂気を沈めたその姿を分裂した人格の一つである哀は覚えており、咲夜は臆病なんかじゃないと言うと、館の至るところで地響きが鳴り響き始める。



フラン(喜)
「あははは!上ではお姉様達が"怒の私"と戦っているみたいだね!」

地上では凄まじい轟音や爆音が生じ始めており、まるで戦争が起こっているような凄まじい衝撃と振動が地下にまで届き、それを感じ取った喜のフランは壁にもたれ掛かりながら天井を見上げて呟く。

315:紅魔館のメイド◆gI:2021/07/02(金) 13:29

・・・・・フランドール様・・・・・こちらのフランドール様を、お任せできますか・・・・・?

(哀の人格のフランドールに、喜の人格のフランドールを任せられるかと問う・・・・・

人格の一つの分裂体とはいえ、レミリアのことが心配でならない・・・・・

しかも、司る人格は「怒」、恐らく容赦という概念はない・・・・・)

316:悪魔の妹達◆3.:2021/07/02(金) 16:13

フラン(哀)
「………?
……!!まさか、行くつもり…!?」

轟音と地鳴りが響く中、喜の人格を抑えておいて欲しいと言う事を聞くと、最初は意図がわからなかったものの、まさか上で戦っているレミリアと怒の人格との戦いの場に向かうつもりなのかと聞いてみる……
怒の人格は見境がない、全てに対して非常に好戦的である上に、自分と違って話を聞こうともせずに暴れまわっている事から、このまま行けば咲夜が殺されてしまうと心配になり、止めようとする。

317:紅魔館のメイド◆gI:2021/07/03(土) 06:14

私の主はレミリアお嬢様です、従者は主をお守りするのが役目・・・・・主の危険とあらば、どんな状況だろうと向かうのが当たり前ですわ・・・・・

(そう言うと、哀の人格のフランドールに近づいてしゃがんで視線を合わせて両手を握れば「大丈夫です、必ず戻りますから・・・・・」と、生還を約束する・・・・・

しかし、身体能力がどんなに高かろうと、人間と吸血鬼とでは天と地ほどの戦力差がある・・・・・)

318:悪魔の妹達◆3.:2021/07/03(土) 22:00

フラン(哀)
「………わかった……約束だよ?絶対に戻ってきてね!」

咲夜の覚悟を決めた様子を見て、自分がこれ以上言ってもその覚悟がゆらぐことは無いと言うことが彼女の瞳の中を介して知ると、絶対に帰って来て欲しいと言い、彼女を見送る……

319:紅魔館のメイド◆gI:2021/07/04(日) 05:53

えぇ、勿論です・・・・・

(そう言葉を残すと、咲夜は怒の人格のフランドールとレミリアが戦っている場所へと向かう・・・・・

近づくにつれて、館内に轟く衝撃音が徐々に強く、大きくなってゆく・・・・・

怒の人格のフランドールもだが、レミリアも恐らく容赦せずに戦っているのだろうということが伺える・・・・・)

320:断絶された者◆3.:2021/07/05(月) 06:39

フラン(怒)
「何処までも腹立たしい!!お前達なんか大嫌いだ!!!」

レミリア
「……………………。」

咲夜が雨雲に覆われた空の下で激突している二人の見える場所まで移動すると、そこでは燃え盛るレーヴァテインを両手に持った怒の人格と、グングニルを展開して手にしてはいるものの、一切反撃すること無く、ただ防御や回避だけをしているレミリアの二人が戦っていた……

レミリアがその気になれば分裂した一人格分の力しか持っていない怒の人格を制圧することは何時でも可能であるにも関わらず、それをすることなく、怒の人格からの罵声や怒声に言い返す訳でもなく、ただ静かに黙って受け身になっている。

321:紅魔館のメイド◆gI:2021/07/05(月) 14:17

お嬢様・・・・・!

(二人の姿が見えると、咲夜はレミリアに向けて呼びかける・・・・・

この戦いは相性が最悪だ・・・・・

見境なしに怒りをぶつける怒の人格のフランドールと、例え人格の一つである分身体だとしても妹相手に躊躇しているレミリアとでは戦闘力の高さがどうこうではなく、どちらが有利かが勝敗の決め手になる・・・・・)

322:断絶された者◆3.:2021/07/05(月) 22:48

フラン(怒)
「あああああ!ムカつくムカつくムカつくムカつくッ!!
どうしてやり返さない!?まさか……私程度、攻撃する必要も無いって言うの!?」

レミリア
「………フラン……私は…………」

レミリアは咲夜の事にまだ気付いていないのかずっと怒の人格と向き合い続けているのだが、対する怒の人格は右手に持っていたレーヴァテインに込められていた魔力を巨大な太陽を連想させるような莫大な熱量を放つ炎球に変化させ始める。
怒の人格が形成している炎球が放つ熱量はすさまじく、離れた場所にいる咲夜のもとにまでその凄まじい熱気が届いており怒の人格の近くにいるレミリアの肌が少し焦がされ始めている……

323:紅魔館のメイド◆gI:2021/07/07(水) 04:18

お嬢様・・・・・!!!!!

(咲夜はレミリアを戦いから引かせる為に、必死に呼び掛ける・・・・・

いくら怒の人格のフランドールが容赦しない性格であるとはいえ、まさか自身達吸血鬼の弱点でもある太陽に近い球体を作り出すまでとは思っていなかった、予想外過ぎた・・・・・

しかも肝心のレミリアは、戦意を見せようとせずにいる、このままでは戦いの行方は明白だ・・・・・)

324:断絶された者◆3.:2021/07/07(水) 07:50

フラン(怒)
「館もろとも……燃えて無くなれ!!!」

レミリア
「……スピア・ザ・グングニル。」
《ギュオォォォォォォォォォォ》

レミリアは一瞬、地上から咲夜が自分の事を呼ぶ声が聞こえて来たことで視線を彼女に向けるものの、怒の人格は攻めの手を緩めることはなく、太陽のように巨大で煌々と輝く特大の炎球を放つ。

このままレミリア一人が避けることは簡単だが……そうなれば地上の館に住む者達は確実に全滅してしまうだろう。そうならないように手にした赤槍に紅い電撃を纏わせ、それを太陽のような炎球に向けて投げ付ける。

すると、グングニルの名前の元となった必中にして必殺の神槍と同じように、並大抵の人妖では一生かけても蓄えることが出来ない程の圧倒的な魔力によって形成された太陽をも貫き、その更に向こうにあったぶ厚い雨雲をも綺麗に吹き飛ばし、道中にあった全てのものを薙ぎ倒して消滅させていく。

漸く行った反撃であったにも関わらず、レミリアの放った一撃はフランの体を傷付けることはなかった……

325:紅魔館のメイド◆gI:2021/07/08(木) 05:27

《やっぱりこの戦い・・・・・フランドール様の人格の分身体の方が一枚上手・・・・・》

(レミリアが躊躇っているというのもあるかもしれないが、基本的には怒の人格のフランドールの戦闘力の方が、レミリアよりも一枚上手のようにも見える・・・・・

となれば、自分がやはり怒の人格のフランドールを何らかの方法で説得した方が、比較的まだ周りへの被害も少なく済みそうだが・・・・・)

326:断絶された者◆3.:2021/07/08(木) 07:50

レミリア
「……咲夜。下がっていなさい……貴方では今のフランは危険すぎる……」

フランは両手で一本のレーヴァテインを持って勢いよくそれを振りかざしてレミリアに迫るとレミリアはすかさず紅槍ハートブレイクを形成してそれを受け止める。だがフランの持つレーヴァテインは炎を纏っているため、ジリジリとレミリアの肌を焼いている……

純粋に殺し合いをした場合、これまで霊夢や魔理沙との戦いだけでなく、永夜抄、萃夢想、想天則、非想天則等、数多くの幻想郷の住人達と戦ってきたレミリアの勝利は揺らがないと思われるのだが、守るべきモノが多く、フランを傷付ける事が出来ないレミリアは嫌でも防戦一方になってしまっている。

327:紅魔館のメイド◆gI:2021/07/09(金) 06:19

・・・・・フランドール様!あなたの相手なら私が致します!

カシャッ・・・・・

(咲夜は、吸血鬼であるレミリアに仕える専属メイドという立場上、吸血鬼という種族が人間よりも遥かに強い力を持った存在であるということさ勿論知っていれば、逆に人間では平気な日光などには物凄く弱いということも知っている・・・・・

だからこそ、力では及ばずとも別人格とある程度打ち解けられた自分ならば、怒の人格のフランドールをほんの少しは抑えることができると少なからず自信を持っている・・・・・

寧ろ、相手がレミリアならば、フランドールを刺激してしまうのではないかと危惧するぐらいに・・・・・)

328:断絶された者◆3.:2021/07/09(金) 08:09

フラン(怒)
「……私の相手をする……?
……へぇ、随分と立派な事を言うねぇ?それじゃあ……相手してもらおっか……なッ!!!」

レミリアは呆然と咲夜を見る中、憎悪と憤懣に支配されたフランはレーヴァテインは右手に持ち、咲夜目掛けて横へ薙ぎ払うようにして勢いよく振るうと、強烈な熱波と衝撃波が放たれ、湖の水面が大きく吹き飛ばされ、津波が起こる程の凄まじい衝撃波と呼吸すら困難になる程の熱波が咲に襲い掛かる……

直撃していない余波の時点で周囲に影響を及ぼすこの一撃が直撃してしまえば確実に人間の咲夜は原型すら残らなくなってしまうだろう……

329:紅魔館のメイド◆gI:2021/07/09(金) 16:11

ぐっ・・・・・!?

《なんて力なの・・・・・!?覚悟してはいたけど、こんなに強い力・・・・・》

(時を止める余裕すらも与えられないほどの絶大なパワー、そして容赦のなさ・・・・・

絶対に合わさってはいけない組み合わせを兼ね備えた最強、そして最凶の存在・・・・・

分身体でありながらも、恐らくは本体のフランドールよりも強いのではないだろうかと思えてくる・・・・・)

330:断絶された者◆3.:2021/07/10(土) 09:23

フラン(怒)
「哀の人格が貴方を好いているみたいだけど……私は違う!!」

レーヴァテインの一振で津波を引き起こす程の一撃を振るって見せた後、レーヴァテインを大きく振り上げ、次は今の一撃を確実に当てると言う意思を示した上で咲夜へ攻撃を仕掛けようとする。

331:紅魔館のメイド◆gI:2021/07/11(日) 20:11

カチッ・・・・・

攻撃が来るだろうとはわかってはいても、やっぱりこのスピードと威力は時を止めるタイミングに影響が出るわね・・・・・

(時を止めればそれこそ攻撃は避け放題ではあるものの、能力を有している咲夜は人間であることに対し、相手は分離した怒の感情のみが存在する怒りの権化・・・・・

能力の有利さだけではなく、能力を使える者が相手の動きに対応できるかどうかも関係してくる・・・・・

咲夜は、フランドールの視界に入らない後方へと移動すると、時を動かす・・・・・)

カチッ・・・・・

332:断然された者◆3.:2021/07/12(月) 02:26

フラン(怒)
「…………!!!」

超スピードで回避しようとしても自分の動体視力は誤魔化せないし、防御を展開しようとしても、自分の振るう攻撃は並大抵の防御技では秒稼ぎにもならない。確実にこれで仕留めにかかるが、振り下ろしたレーヴァテインは紅魔館の塀の一部と霧の湖の一部を両断するだけで、咲夜への攻撃が当たらず、咲夜が反撃、或いは説得するための隙を作り出すことに成功する。

333:紅魔館のメイド◆gI:2021/07/12(月) 06:10

・・・・・予め言っておきますが、私はあなたと戦うことはできません、フランドール様・・・・・

(怒りという感情に身を任せることしか出来ないというのは、裏を返せばそれ以外の感情を知ることが出来なかったという悲しい事実の表れでもある・・・・・

咲夜は、フランドールとは戦うことは出来ないと言うが、咲夜からすれば戦いなどではなく話し合いによる平和的解決を望んでの意味を含んだ言葉だが、戦意を見せなかったレミリアとの戦いの後では、この言葉はフランドールには戦うまでもないという意味を含んでいるように聞こえるだろう・・・・・)

334:運命と破壊◆3.:2021/07/12(月) 08:32

フラン(怒)
「……それはどういう意味……?
私となんて戦うまでも無いって事!?
ムカつくんだよ……そういうのッ!!!」

【運命「ミゼラブルフェイト」】
怒の人格が滾る憤懣の感情に任せて手にもったレーヴァテインを振るって周囲を炎の海に変えようとした直前で無数の紅い鎖がフランの四肢を拘束し、彼女の攻撃を不発に終わらせる。この鎖はレミリアが放ったものであり、万が一、フランが手に負えなくなった時、少しでもフランの動きを止められるようにするために編み出された技でもある。

335:紅魔館のメイド◆gI:2021/07/14(水) 06:19

・・・・・お聞きください、フランドール様・・・・・私も、そしてレミリアお嬢様も、あなたと戦うまでもないという意思は持っていません・・・・・

(怒の人格のフランドールの勘違いによる更なる怒りに、咲夜は自分も、そしてレミリアもフランドールのことを見下したりしているわけではないと誤解を解こうとする・・・・・

戦うことでの周りの被害及びフランドールを傷つけることを避けたいという意思表示をする・・・・・)

336:蓬莱の人の形◆3.:2021/07/15(木) 16:53

フラン(怒)
「うるさいうるさい!!私はそんな口車には乗らない……!誰も信じられるもんか!」

憤怒の形相を浮かべた怒の人格はギリギリと凄まじい力で自分を拘束する紅い鎖を引き千切ろうとしている……怒の人格は誰も信じられない、だからこそ全ての者が敵に見え、それらを破壊するために暴れまわる……その心の根底にあるのは周囲への不信と誰も信じられない自分自身への嫌悪から来ている……

337:紅魔館のメイド◆gI:2021/07/16(金) 06:09

・・・・・

スタ、スタ、スタ・・・・・

(フランドールの怒号を聞くと、咲夜はゆっくりとした足取りでフランドールに近づいてゆく・・・・・

咲夜の顔は、どこか寂しそうにも、悲しそうにも見える・・・・・

フランドールのことを哀れんでいるのか、それとも・・・・・)

338:運命と破壊◆3.:2021/07/16(金) 08:01

フラン(怒)
「あはははッ!私を倒そうとしているの?
やれるものならやってみればいい!!!」

あまりにも強い力をかけているからか、紅鎖に食い込む怒の人格の手足からは血が滲み始めるものの、それを一切気にすること無く依然として鎖を千切ろうと力を込め続ける。

身動きの取れなくなった自分にトドメを刺すために近付いて来ていると思った怒の人格は吠えるようにしてやってみろと言う。

339:紅魔館のメイド◆gI:2021/07/18(日) 06:17

・・・・

スッ・・・・・

(咲夜は、そっと怒の人格のフランドールの体を抱きしめる・・・・・

戸惑わせて隙を突くという攻撃に出るつもりか、それとも違う攻撃手段に出る前段階の動きか・・・・・

いずれにしても、自分を倒すつもりだろうという考え方しかしていない怒の人格のフランドールからすれば、この行動自体は予想外の出来事だろう・・・・・)

340:運命と破壊◆3.:2021/07/18(日) 15:11

フラン(怒)
「………ッ!
………………!!?」

動きを封じられた自分に対して何かしらの攻撃を仕掛けてくるのではないかと思い身構えていたところ、咲夜はナイフで心臓を突き刺すのでも、首を切り落とすのでもなく、優しく抱き締めた……

自分を絶命させるまではいかなくとも、戦意を奪うために何かしらを仕掛けてくると予想していた怒の人格は驚いて動きが固まる。

341:紅魔館のメイド◆gI:2021/07/19(月) 06:06

・・・・・あなたがどれだけ私を拒絶したとしても、私はあなたを拒絶しませんよ・・・・・?

(動きが固まったフランドールに追い討ちをかけるが如く、咲夜は上記を言う・・・・・

状況的には追い討ちをかけるような形になってはいるものの、咲夜自身からすれば、偽りのない本心を述べただけであり、純粋に怒の人格のフランドールと打ち解けたいという気持ちが伺える・・・・・)

342:運命と破壊◆3.:2021/07/19(月) 12:59

フラン(怒)
「う……う…………う………!!」

少し唸り、困惑していたところへ、分身の体を使って顕現していた悲の人格と喜の人格がフラン本体の中へ戻る事で怒の人格を弱め、フランの暴走を止める。
複数ある人格の内のどれが表に出てくるか、或いはどの人格の影響が強くなるのかによってその言動や態度が変わってくる。これがフランが情緒不安定と呼ばれる要因となっているのだろう。



フラン
「……もう大丈夫だよ。」

悲の人格と喜の人格が表に出る事で比較的大人しいフランに戻ると、咲夜に対して優しく声をかけ、それを見たレミリアはもう拘束しておく必要はないと判断してフランの動きを止めていた紅鎖を解いて解放する。

343:紅魔館のメイド◆gI:2021/07/20(火) 06:14

・・・・・

(フランドールの言葉を聞き、咲夜は抱きしめている状態からフランドールの両肩に手を置いてフランドールの目を真剣に見始める・・・・・

まるで、親が子供の嘘を見破る時のような行動だが、咲夜本人はどのような本意を持っているのか・・・・・)

344:運命と破壊◆3.:2021/07/23(金) 18:37

フラン
「あはは、もう大丈夫だよ。」

優しく微笑んだまま、自分はもう大丈夫だと応える。
怒のフランが放っていた空間を塗り潰すような強烈な殺意や憤怒は今では完全に消えており、戦闘は終結を向かえることが出来た。

レミリアはフランが放った太陽のような炎弾を紅槍の一撃で貫き相殺した辺りからもわかるように、咲夜が来るまでの間にも、何時でも反撃して力ずくで制圧できたにも関わらずそれをせず、途中で喜のフランと咲夜のもとへ哀のフランを向かわせるために敢えて自分が怒のフランの相手を替わったりと暗躍していたのだが、それを語ることは無かった。

345:紅魔館のメイド◆gI:2021/07/26(月) 05:51

・・・・・一安心しましたわ・・・・・

(もう大丈夫だと言うフランドールに対して、咲夜は「一安心した」と言葉を返す・・・・・

正直、心のどこかにはフランドールをなんとか出来る確信がない部分もあったのかもしれない・・・・・

そんな時にフランドールから大丈夫だと言われ、咲夜は心の底から安心した・・・・・)

346:恐ろしい波動◆3.:2021/08/01(日) 09:32

【三日後】


フラン(喜)
「咲夜〜!」

様々な人格のフランがフォーオブアカインドによって形成される分身の体を借りて騒動を引き起こした日から三日が経過した中、喜の人格が強く出たフランの陽気な声が館に響く。

幸いにも最初の狂気の人格が出入り口の扉や自室のドアを除いてあまり破壊をしなかった事や、悲の人格やレミリアが怒の人格を抑え込んでいた事もあり、パチュリーの錬金術で建築資材を揃え、美鈴達の協力や、フランに破壊されたものの、一回休みから復帰した妖精メイド達の助力もあって修理が完了していた。

347:紅魔館のメイド◆gI:2021/08/02(月) 02:08

いかがなされましたか?フランドール様・・・・・

(例の件から三日、今思えばフランドールと接するにはどうすればいいのかというある種の事前授業にも思えてくる・・・・・

元気いっぱいに自分の名前を呼ぶフランドールの声を聞けば、咲夜は穏やかな笑みを浮かべたまましゃがんで視線を合わせて上記を言う・・・・・)

348:恐ろしい波動◆3.:2021/08/02(月) 12:58

フラン(喜)
「お姉様から霧の湖周辺までなら出てもいいって言ってくれたから私と一緒に行かない?」

これまで館の中を歩くぐらいなら出来ていたものの、外に出ようとすればパチュリーが雨を降らせ、外出することが出来ないようになっていたものの、あの戦いの後、レミリアはフランを館の中に封じるのではなく、少しだけ移動範囲を広げることを許可した。

三日前の戦いの中で完全な狂気に呑まれてはいない、まだフランの中にも昔と同じような心が残っているとわかったからだろうか。動きがある程度は封じられる日光の下、日傘の中に限定されるものの、外出出来るようになった。

しゃがんで目線を合わせてくれた咲夜を見て、始めて外出してもいいと言われた事の嬉しさを伝え、自分の事を認めてくれた咲夜と一緒に行きたいと言う。

349:紅魔館のメイド◆gI:2021/08/03(火) 06:59

えぇ、勿論いいですよ、行きましょう♪

(咲夜は、無邪気なフランドールを可愛いと思いながら、穏やかな笑みを浮かべて上記を言う・・・・・

三日前、自分がフランドールと接し始めたことで、レミリアもフランドールに対する見方や接し方が少しでも変わったのかと思うと、自然と嬉しくなってくる・・・・・)

350:名も無い悪魔◆3.:2021/08/03(火) 20:42

小悪魔
「あ、咲夜さんと妹様、おはようございます!
これから何処かお出かけですか?」

無邪気に喜ぶフランと、穏やかに微笑む咲夜の二人を見た小悪魔は二人につられて嬉しくなり微笑みながら、挨拶がてら二人が何処かに出掛けようとしているのかと聞いてみる。

351:博麗の巫女◆gI:2021/08/03(火) 21:46

おはよう小悪魔、これからフランドール様と一緒に霧の湖周辺まで行こうと思っているの♪

(今まで外出が規制されていたフランドールと、フランドールと打ち解けることが出来た咲夜からすれば、ちょっとした外出でもピクニックのような気分になれる・・・・・

フランドールと咲夜、共にこの外出は特別なのだ)

352:名も無い悪魔◆3.:2021/08/03(火) 22:21

小悪魔
「遂に妹様も外に出られるようになったのですね!これは何かお祝いをしないとですね!では、これは私からのお祝いです!」

長年、自分の能力や生い立ちから、部屋の外にさえ殆ど出ようとしなかったフランが遂に外に出られるようになったのだと知ると、その事を喜びながら、右手で青い魔法陣を描き、その魔法陣から日傘を取り出してそれをお祝いとして咲夜へ差し出す。

特別に、通常の日傘よりも広く、日傘の下に居れば、例え横から日光が入ろうと防ぐことが出来るように小悪魔自身の魔力も込められた特注の物となっている。時折、小悪魔はこうして巧みな魔力操作技術を見せることがある。それはまるで、本来の小悪魔は今よりも遥かに強大な力を秘めている……もしくは持っていたかのように……

353:紅魔館のメイド◆gI:2021/08/03(火) 23:36

ありがとう、ありがたく受け取るわ♪

(心の底では本来ならば普通は持ち合わせていないはずであろう小悪魔の魔力を使ったこの芸当に正直違和感を覚えはするものの、今は祝いの場、あまり深くは考えずに日傘を受け取る・・・・・

これさえあれば、フランドールとの外出もさらに安心したものになるだろう・・・・・)

354:名も無い小悪魔◆3.:2021/08/04(水) 00:49

小悪魔
「私はこれからパチュリー様からお嬢様に伝言があるので行けませんが、ゆっくりして来て下さい!」

外に出れると言うことや、プレゼントを貰った事でますます上機嫌になって小悪魔に「ありがとう!今度は小悪魔も一緒に行こうね!」と言うフランと、日傘を受け取ってくれた咲夜の二人に満面の笑顔で手を振って二人を見送る。

355:紅魔館のメイド◆gI:2021/08/04(水) 11:57

えぇ、そうさせてもらうわ♪

(そう言うと、咲夜も小悪魔の方に手を振りながらフランドールと共に外にでかけ始める・・・・・

レミリアとはよく出かけるが、フランドールとこうして出かけるのはもちろん初めてなので、いつもとは違い新鮮に感じる・・・・・)

356:華人小娘(熟睡中)◆3.:2021/08/04(水) 14:27

【紅魔館 正面門前】

美鈴
「……Zzz……」

小悪魔と別れ、紅魔館の外に出ると、門の傍では館の門番である筈の美鈴両腕を組み、門の傍に背を預け、立ったまま熟睡していた。
今日は庭園の世話も終わり、来訪者が来ると言う予定も無く、暖かい日差しが照らし、過ごしやすい気候だったからか、思わず居眠りしてしまっている。

357:紅魔館のメイド◆gI:2021/08/04(水) 15:24

・・・・・フランドール様、少々お待ちくださいね♪

(咲夜はそう言うと、一旦日傘をフランドールに渡して、美鈴に徐々に近づいてゆく・・・・・

そして、耳元で「めぇ〜りぃ〜ん・・・・・♪めぇ〜りぃ〜ん・・・・・♪」と囁き始める・・・・・

しかも、敢えて優しい感じに囁く・・・・・)

358:華人小娘(驚愕)◆3.:2021/08/04(水) 19:36

フラン(喜)
「?うん、勿論構わないよ?」

美鈴
「う〜ん……?
…………あァ!!ち、違うんです!誤解です!!」

美鈴は巨大なオオナマズから紅魔館を守る夢を見ていたところ、ふと強い殺気を感じ、一瞬にして現世に引き戻される。この殺気は間違いない……!!
目を覚まして早々に咲夜の顔を見て、眠気が吹き飛ぶと、残像が残る程のスピードで横へ移動し、物凄い勢いで土下座して謝罪をする。

359:紅魔館のメイド◆gI:2021/08/04(水) 23:06

・・・・・フランドール様、少しの間、目を閉じていてもらえますでしょうか・・・・・?

(フランドールには美鈴とはまた違う、本当の意味での優しい笑みを浮かべて上記を言う・・・・・)

美鈴、誤解っていうのは、無実の場合に使う言葉なのよ?

(咲夜はニコニコしながら、顔に影がかかる・・・・・

もはや、言い訳する余地などどこにもない・・・・・)

360:華人小娘(絶望)◆3.:2021/08/04(水) 23:50

フラン(喜)
「?よくわからないけど、うん、いいよ!」

美鈴
「え……ちょちょちょっ……待って下さい!ほら、私は能力で侵入者が来たら直ぐに感知して対処できますから、目を閉じて意識を集中させていただけです!誤解です!誤解なんです!だからナイフはもう………」

何かよくわからないものの、咲夜の言うのならその言い付けを守ろうと目を閉じたフランを見て、土下座した姿勢から顔を上げて咲夜を見上げる。
美鈴の顔は真っ青になっており、自分の能力について話すことで何とか極刑から逃れようと色々と言ってみる。

美鈴の能力で侵入者を感知できる事が事実だとしても、職務中に眠ってもいい理由にはならないため、言い訳にもなっていない。

361:紅魔館のメイド◆gI:2021/08/05(木) 05:58

その結果居眠りしていたら意味が無いのよぉ〜?わかっているかしら?

ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・

(フランドールが目を閉じたのを確認すれば、これで堂々と容赦なく美鈴にお仕置きを与えることが出来る・・・・・

咲夜は表情こそ満面の笑みだが、土下座する美鈴に合わせてしゃがんで顔を近づけると、般若の面にも負けず劣らずのとてつもない鬼の形相にも見えてくる・・・・・)

362:華人小娘(絶望)◆3.:2021/08/05(木) 06:13

美鈴
「………あ!そそそ、そう言えば妹様と外出されるのですか?」

両手を前に出して明確な怒りの形相を浮かべる咲夜へ、必死で何とか怒りを納めようと、これまで館外に出ることが禁止されていたフラン……何も疑ったりせずに律儀に咲夜の言い付けを守って固く目を瞑っているフランを見て、外出出来るようになったのかと聞いてみる。

363:紅魔館のメイド◆gI:2021/08/05(木) 08:37

ええ、そうよ?だから早くあなたにお仕置きしなくてはならないの・・・・・♪

(美鈴の誤魔化しも虚しく、咲夜は依然として美鈴にお仕置きを与える気満々であり、早く外出したいから早くお仕置きさせろとまで言い出し始める・・・・・

文字通り、絶体絶命である)

364:華人小娘(絶望)◆3.:2021/08/05(木) 13:09

美鈴
「そんな……わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

もう打つ手がなく、困惑する美鈴に咲夜のお仕置きが発動し、紅魔館内にまで聞こえるほどの美鈴の悲鳴が聞こえて来る。半ば日常風景になりつつあるこの光景に、館の住人達は特に意識することさえも無くなってしまっている。

365:紅魔館のメイド◆gI:2021/08/05(木) 14:18

もう目を開けても大丈夫ですよ、フランドール様♪

(居眠り門番へのお仕置きもいつも通り無事完了し、フランドールにもう目を開けても大丈夫だと告げる・・・・・

今回は、いつも通りただ居眠りをしていたから起こされた、からのただの言い訳ならまだしも、フランドールとの外出を言い訳に利用したこともお仕置きポイントに加算され、いつも以上に恐ろしいお仕置きをしていたからこれで少しは門番としての役割を果たそうとはしてくれるだろう・・・・・多分・・・・・)

366:恐ろしい波動と恐ろしいメイド◆3.:2021/08/05(木) 15:11

フラン(喜)
「今凄い声がしたけどどうしたの……って、あれ!?
美鈴!?え、え、あれって大丈夫なの?」

美鈴の断末魔を聞くと、これまで地下に閉じ籠っていたため、館内では唯一美鈴の断末魔を聞いたことの無かったフランは目を開けて咲夜を見上げてそう問いかけるものの、直ぐに視界の端で頭にナイフを幾つもの刺されて、地面に倒れた美鈴を見て驚く。

367:紅魔館のメイド◆gI:2021/08/05(木) 16:35

えぇ、どうやらあれは、美鈴独自の修行らしく、門番をすると同時に、あぁやって鍛えているみたいですよ、それに龍はあれしきのことで死んだりはしませんから♪

(フランドールの心配を拭うように、美鈴はこれしきのことで死んだりはしないという部分はすべて嘘の供述をして、なんとかやり過ごす・・・・・)

368:恐ろしい波動と恐ろしいメイド◆3.:2021/08/05(木) 20:34

フラン(喜び)
「凄いね!私はこんな痛そうな修行は出来ないよ……」

よく見るとピクピクと微かに動いており、辛うじてまだ生きてはいる事がわかると、頭にナイフを刺すなんて事は例え修行の一環であるとは言え自分には出来ないと、咲夜の言葉をそのまま信じて応える。

369:紅魔館のメイド◆gI:2021/08/05(木) 23:34

その気になればもっと刺せるみたいですが、今はあれで我慢しているみたいですよ♪

(そう言うと「そうよね?美鈴・・・・・♪」と、再び美鈴に優しく、鬼のような迫力が静かにこもった声で問いかける・・・・・

これはつまり、次また同じようなことがあれば、もっと突き刺すという意味を含んだ隠語であり、咲夜からの警告でもある・・・・・)

370:恐ろしい波動と恐ろしいメイド◆3.:2021/08/05(木) 23:52

返事がない。ただの屍のようだ。
咲夜の問いかけに対して美鈴は返事をする事が出来ずにただピクピクと痙攣しているかのように指を動かしたりすると言うように生と死の境界をさ迷っているように見える。



フラン(喜)
「(あれ……生きてる……のかな?)」

フランはニコニコと微笑んだまま、内心であれはもう生きていると言ってもいいのかと少し不思議に感じながらも、咲夜から謎の圧を感じて言葉にせはずに「う、うん、わかった。それじゃあ湖の畔に行きましょう?」

371:紅魔館のメイド◆gI:2021/08/06(金) 07:37

ええ、行きましょう♪

(咲夜はフランドールを日光から守るために、再び日傘を持ちフランドールの歩幅に合わせながら、フランドールに日光が当たらないように気をつけながら歩く・・・・・)

372:恐ろしい波動◆3.:2021/08/06(金) 13:59

フラン(喜)
「…………!!」

門を通って眼前に現れた霧の湖を見て、驚いて足を止めてしまう。
紅魔館は吸血鬼であるレミリアやフランの天敵である日光が入らないように、その広さに反して窓や硝子と言ったものが極端に少ない構造になっている。

そのため、これまで何度か館内を歩いていたフランだったものの、窓の外は常に暗闇が広がっているか、窓すら見ない、見ようとしなかった事もあり、始めて見た広い霧の湖と、日光を受けてキラキラと輝く水面に対して感銘を受けている。

373:紅魔館のメイド◆gI:2021/08/07(土) 00:17

お美しいでしょう?

(咲夜も含めた人間達からすれば日常風景の一つとも言えるくらいの、ありきたりな光景でしかないが、フランドールからすれば今まで知ることのなかった外の世界の幻想的な風景でもある・・・・・

咲夜は、フランドールが感動のあまり日傘から出てしまわないか不安でもある・・・・・)

374:幼くして止まった時間◆3.:2021/08/07(土) 01:07

フラン(喜)
「わあぁぁぁ……!
すごいすごい!私の部屋だけじゃなくて、館の何処よりも広い!
ほら見て咲夜!紅魔館よりも広くて大きいよ!!」

これまでのフランは外の世界に対してあまり興味や関心が無かったものの、特にフランの中にある分裂した人格達の中でも特に幼い思考の喜の人格にとって始めて見る何処までも広がる広い世界はその全てが新鮮に感じているフランの様子はまさに見た目通りの子供そのもの。

375:紅魔館のメイド◆gI:2021/08/07(土) 06:38

紅魔館もどんなに広くてもやはり建物の一つですからね、外の世界と比べれば、やはり狭いものです・・・・・

(元々は外の世界の住人である咲夜は、外の世界にはどんな風景が広がっているのかを勿論知っている・・・・・

しかしそれは、風景に限定した場合であり、咲夜はその風景の美しさを楽しむことすらも外で暮らしていた頃はできなかった・・・・・

全てを失い、紅魔館で従者として仕えることになるまでは、フランドールと同じ風景を見たとしても、所詮はただの景色としか思えなかった・・・・・

だからこそ、フランドールが初めて外の世界を知った今のこの状況は、色々と考えさせられるものがある・・・・・)

376:幼くして止まった時間◆3.:2021/08/08(日) 05:20

フラン(喜)
「私の思っていた以上に世界って広いんだね……!!
ほら、咲夜!あっちに行ってみようよ!」

自分が思っていた世界とは違い、天井や壁と言う隔たりがなく、大地にも空にも限りなんてものが無い……

ヴァルターがいた頃には、空には吸血鬼の弱点である太陽が差し込まないように常にぶ厚い黒雲に閉ざされ、地上には険しい山々が連なり、空にも地にも限りがあるように見えていた……そこには自由と言うものは無く、闇の世界に生きる者らしく、恐怖と暴力による支配しか存在していなかった……

咲夜の服の裾を掴んで指を指して森の傍にある湖の畔を指して、向こうに行こうと言う。

377:◆3.:2021/08/08(日) 05:43

ちなみに、イライザ側の動きについてもお伝えした方が良いですかね?
一応、詰まないように朦朧の巫女を出したり、最初から倒し方についての伏線を出しておいたり、強さの欠点や弱点を意図的に本文に出しておいたのですが、わかりづらいようでしたら、もっとハッキリ描写しようかなと思っています!

悪夢の処刑人の断頭台や、"夢想封印"の発動タイミングみたいにモロに正解の一つを載せるみたいな感じですねwww

ただ、あまりにも露骨にやり過ぎると、戦い方を考える事が出来なくなってしまい、そのキャラが持つ特性や性格による戦闘スタイルが発揮し辛くなると言う弊害もありますが……

378:紅魔館のメイド◆gI:2021/08/08(日) 12:58

あまり慌てると転んでしまいますよ?

(とは言いつつも、日光が照り続けるこの空の下、フランドールが転んで日傘の外に出てしまうことのないように咲夜自身も気をつけている・・・・・

あまり慌てると転んでしまうと忠告するのは、自分も完璧な人間ではなく、もしものことも考えられるためフランドールに忠告をしているのである)

379:紅魔館のメイド◆gI:2021/08/08(日) 13:00

結構ヒントや伏線に気づけないことが多いので、ほんのちょっとだけ露骨だとたすかります!💦

380:幼くして止まった時間◆3.:2021/08/08(日) 17:22

フラン(喜)
「あはははは!私なら大丈夫だよ!
……あ!あの妖(ひと)は昔私を助けてくれた妖(ひと)だね!おーい!」

フランは大丈夫だと言いながら咲夜の手を引いて湖と森の境目にある畔に到着すると、畔ではルーミアが一人、岩の上に座りながら紅魔館の方向を見ているものの、その表情はわからない。

少し前に咲夜の弟が紅魔館へ襲撃した時には、日が昇る中で磔にされていたフランとレミリアの二人を闇玉で覆って日光を受けないようにして助けていた事もあり、フランもレミリアを見て満面の笑顔で手を振る。

381:闇の妖◆gI:2021/08/09(月) 07:06

ん?あれは・・・・・

(そう言うと、ルーミアはフランドールと咲夜の方へと移動する・・・・・

そして「あなたは確か、紅魔館の主の妹、だっけ・・・・・?」と、珍しく館の外に出てきたフランドールをまじまじと見ながら言い)

382:幼くして止まった時間◆3.:2021/08/09(月) 11:00

フラン(喜)
「そう、私はあのお屋敷に住んでいるフランドール・スカーレット!
……あれ?泣いていたの?」

フランは自分がフランの中に存在する幾つもの人格の一つだとは言わずに、自分の名前だけをルーミアに向けて言う。

何の前触れもなく突然人格が変わったり、複数の人格が混ざりあったようや言動をする事から情緒不安定だと言われてはいるものの、現状ではそれらの傾向は一切見えない。

そんな中でふと、ルーミア自身は気付いていないと思われるものの、右目から一筋の涙が流れ落ちているのを見て不思議そうに首を傾げて言う。

383:名も無い小悪魔◆3.:2021/08/09(月) 11:04

【紅魔館 館内】


小悪魔
「…………………。」

紅魔館にある数少ない窓から霧の湖の方向……フラン達の居る方向を小悪魔は静かに見ている。何も言葉を口にはしていないものの、フラン達を見て微笑んでいた……

潜在的には高い魔力を持ちながらも、決して本当の名前を口にしたり、本来の実力を見せることは無く、大図書館でひっそりと暮らしている小悪魔……その胸中にある想いは………

384:闇の妖◆gI:2021/08/10(火) 06:19

・・・・・あれ?本当だ・・・・・

(フランドールに言われて試しに指で目元を拭ってみると、フランドールに言われた通り涙が流れていることに気づいて、少々驚く・・・・・

ルーミア自身にも、なんで涙を流していたのか、まるでわからない・・・・・

そして、誰一人として、小悪魔が向けている視線にも気づいていない・・・・・)

385:幼くして止まった時◆3.:2021/08/10(火) 23:40

フラン(喜)
「……うーん?」

フランはルーミアの顔をまじまじと見て、不思議そうに首をかしげる。

386:闇の妖◆gI:2021/08/11(水) 05:56

・・・な、何・・・・・?

(まじまじと見つめられては、まだ涙が出ているのかと思い指で目元をぬぐってみるものの、今度は特に何もなく、それではフランドールは何故不思議そうに首を傾げているのか疑問に思い始める・・・・・)

387:幼くして止まった時◆3.:2021/08/11(水) 14:31

フラン(喜)
「貴方、私に似ているね!」

自分と同じ赤い瞳に金色の髪をしているルーミアをまじまじと見て、自分と相手が似た容姿をしているのを見て、自分と似ているねと言ってみる。ふと思ったことを口走っただけであり、特に深い意味は含まれていないと思われる。

388:闇の妖◆gI:2021/08/12(木) 06:19

そういえばそうだね、目の色も髪の色も同じだからかな?

(容姿以外にも、年齢はともかく背丈や種族も何かと通ずるものがあることから、確かに似ていると思う・・・・・

たまたまだとは思うものの、こうして似ているのも何かの縁を感じる)

389:幼くして止まった時◆3.:2021/08/12(木) 14:19

フラン(喜)
「でも貴方は日光の下でも平気なんだね!羨ましいなぁ。」

容姿が似ているとはいえ、自分は日光の下に出てしまえば灰となって消えてしまうのだが、ルーミアは日光が苦手だがそれを浴びたところで消滅したり、ダメージを受ける訳では無い様子を見て少し羨ましいと言う。

390:闇の妖◆gI:2021/08/14(土) 17:01

私は吸血鬼じゃないからね、苦手じゃないわけではないけど・・・・・

(そう言うと「これからどこへ行くの?」と、これからどこかへ向かうであろうフランドールと咲夜に聞いてみる

せっかく偶然再開したのだから、ついて行こうかどうか迷っているらしい)

391:幼くして止まった時◆3.:2021/08/16(月) 18:37

フランドール(喜)
「んー?お姉様には湖の周りだけって言われていたけど、私は湖以外にも行ってみたいな!」

姉には霧の湖の周辺だけと言われていたのだが、湖以外にもまだまだ自分が知らない場所が沢山あるから出てみたいと答える。

言葉通りに捕えれば、湖の周辺から離れてしまえばレミリアからの罰が出されてしまうのだが、咲夜の同行を許し、フランの外出の許可を出しレミリアには、最初から湖の周辺だけで終わるとは考えておらず、自由に出歩く事になると言うことまで見抜いているのだろう。

392:紅魔館のメイド◆gI:2021/08/17(火) 03:55

・・・・・仕方が無いですね、ですが、あまり遠すぎるのもいけませんよ?

(咲夜はレミリアの意思を見抜いた上で、仕方が無いと呟けばフランドールの湖以外にも行ってみたいという要望を聞き入れる・・・・・

ほんのちょっとのわがままを受け入れれば、もっとわがままを受け入れてもらえるという勘違いをされる可能性もあるにはあるが、細かいことは気にせず今は咲夜もフランドールとの外出を楽しみたい・・・・・)

393:幼くして止まった時◆3.:2021/08/17(火) 20:04

フランドール(喜)
「本当!?やったぁ!!
ありがとう咲夜!大好き!!」

フランは湖の外にも行っていいと聞くと、咲夜に抱き着いてその嬉しさを伝えようとしてみる。

394:紅魔館のメイド◆gI:2021/08/17(火) 22:41

《いけないいけない落ち着きなさい咲夜私は従者でフランドール様に今支えている身の上自身を保ちなさい咲夜しっかりしなさい》

(フランドールに抱きつかれれば顔を真っ赤にして心の中で自分自身に落ち着くように言い聞かせる・・・・・

もし自分に娘がいたら親の気持ちはこんな感じなのだろうかとか、もし自分に妹がいたらこんな感じなのだろうかとかそんな生易しい話ではなく、ある意味自分が危険人物であるという可能性が浮上してきてしまっている・・・・・)

395:幼くして止まった時◆3.:2021/08/18(水) 05:50

フランドール(喜)
「ねえねえ!咲夜達は何処か楽しそうな場所を知ってる?
折角外に出たんだから思いっきり楽しみたいの!!」

思考の根本が幼いまま止まってしまった喜の人格にとって、他の人格達が受け入れていた地下での生活も苦痛でしかなったようで、咲夜に抱き着いたまま宝石のような翼をパタパタさせながらルーミアの方も向いて幻想郷の中で楽しい場所は無いかと聞いてみる。

他の人格達も……あの怒の人格でさえも介入せずに喜の人格のやりたい事をさせようとしている事から、表には出さなかったものの、フラン自身もこうして自由に外を出歩くと言うこともしたいと願っていたのかもしれない……

396:メイドと妖怪◆gI:2021/08/18(水) 13:56

ルーミア「うーん・・・・・人里、とかかな?」

(ルーミアからすれば食べ物がいっぱいいる人里が楽しい場所に該当するのも納得だが・・・・・)

咲夜《・・・・・万が一のことがあったら、人里だと多大な実害を出しかねない・・・・・》

(もし自分の力が及ばずに、また以前のように別の人格が現れて暴れ出したりでもしたら、人里の場合は取り返しのつかないことになってしまうと考えると、人里は危険すぎる・・・・・

ともなれば、別の場所を候補として挙げるしかない・・・・・)

397:幼くして止まった時◆3.:2021/08/21(土) 01:22

フランドール(喜)
「人里にはどんなものがあるの?」

幻想郷に来てからもまともに外出をした事が無かったため人里と言っても、そこがどんな場所なのか、どこにあるのかがわからないため、不思議そうに首を傾げてルーミアに聞き返す。

398:メイドと妖怪◆gI:2021/08/21(土) 18:55

ルーミア「美味しい人間がいっぱいいるよ!」

咲夜「フランドール様、今の言葉は忘れましょう」

(ルーミアの言葉を聞けば、咲夜はフランドールに悪影響だと判断して今の言葉はすぐに忘れるように促す・・・・・

人喰い妖怪の感覚を押し付けられてはたまったものではない・・・・・)

399:幼くして止まった時◆3.:2021/08/22(日) 05:18

フランドール(喜)
「人間?美味しい……?
うん、咲夜が言うのならそうするよ!」

フランはこれまで直に人間を喰らった事はなく、食べ物として加工されたものでしか見たことが無かった。だからこそ人間と食用加工された人間を同じものだとは考えていなかったのもあり、ルーミアの言葉を聞いてますます不思議そうにするものの、忘れて欲しいと言う咲夜の言葉を聞いてそのまま素直に受け入れる。

ルーミアは人間の事が美味しいと言ってはいるものの、彼女からは人間の血の臭いは全くしない事から、実際には彼女は面倒がってか積極的に人を襲っているような様子でもないことがますますフランを混乱させていた。

400:メイドと妖怪◆gI:2021/08/22(日) 11:02

ルーミア「あとは、食べ物屋さんとかあったかなぁ・・・・・あ、食べ物っていうのは人間の食べ物ね」

(人里には人間がいっぱいいるという以外では、食べ物屋さんがあったということを思い出せばフランドールに教えるが、人喰い妖怪の自分が言うとどうもややこしい表現になるからか、食べ物屋さんの食べ物というのは人間ではなく、人間が食べるものだと付け加える・・・・・)

401:幼くして止まった時◆3.:2021/08/23(月) 04:18

フランドール(喜)
「人間の食べるものって私達妖怪や吸血鬼と違うんだよね?
どんな味がするのか気になるね!」

ふと、地下に閉じ籠っていた時にたまに大図書館から借りて暇潰しに読んでいた本の中に料理に関連する本があり、そこでトリュフや、ケーキと言った食べ物の名前や意味を把握した。

だが、自分が食べているものと、人間の食べているものが違うと言うことも知識として知っていたため、人里にあると思われる血が入っていない料理はどんな味がするのかが気になり始める。

402:メイドと妖怪◆gI:2021/08/23(月) 06:20

ルーミア「予想だけど、少なくとも血の味とかはしないと思うよ」

(自分達妖怪や吸血鬼と違って、人間が人間を襲えば罪に問われて捕まってしまうことから、少なくとも人間の食べ物には人肉や人間の血は混ざっていないと思うと予想する・・・・・

よくよく考えれば当たり前のことだが・・・・・)

403:幼くして止まった時◆3.:2021/08/25(水) 07:15

フランドール(哀&喜)
「料理を作るのは人間だけ。けれども料理を食べたり好むのは一部の妖怪も同じ。作ることは出来なくとも楽しむことが出来るのだから人里に行く意味はありそうね?」

ふと、フランドールの中にあった喜の人格に加えて哀の人格も加わった事で幼さが残るものの、静かな雰囲気を持ち始めて応える。始めて見る人間達の集落と言うことから喜の人格だけでなく、哀の人格まで好奇心に突き動かされるように現れた事から、フランの性格の根底にある好奇心は共通しているのかもしれない。



フランドール(哀&喜)
「そうと決まれば早速人里に向かいましょう!
折角遠出出来るんだもん、館の近くには無いものを沢山見たいな!」

無邪気な喜の人格と、憂いを帯びた哀の人格、一つの体に二つの人格が合わさった今の状態は、端から見ると感情の起伏が激しかったり、突然言動が変化する変わった者に見えるかもしれない。

404:メイドと妖怪◆gI:2021/08/25(水) 15:33

咲夜「それでは、人里へと向かいましょう、ですが、あまりはしゃぎすぎるのはいけませんよ?」

(咲夜は、フランドールがはしゃぎすぎることで日傘からもし出てしまったらということと、はしゃぎすぎることで里の人間達がフランドールを迷惑がって出禁にしてしまう可能性もゼロではないかもしれないということを考えて予めフランドールに忠告をしておく・・・・・

それに、もしかしたらこの前のように暴走する可能性だってあるかもしれない・・・・・)

405:饕餮尤魔◆3.:2021/12/25(土) 21:30

【旧灼熱地獄】


尤魔
「クックック…
相変わらず此処は熱いな。
だが私の体を焼くほどではない。」

旧血の池地獄から這い上がり、地上に向かって進んでいる。

畜生界から此処を通って血の池地獄へ行った時と同じく灼熱地獄の炎でさえ喰らい吸収した事で灼熱地獄の中でも平気でいられる耐性を獲得していたため、平然と炎の中をも突き進めている。

尤魔の目指すのは、地上に流出した石油の回収と、かつて自分を破壊したフランドールと再び会う事だ。

406:ファースト◆gI:2021/12/27(月) 05:31

咲夜「・・・・・フランドール様、せっかく遠出なさるのでしたら、おめかししてからにしませんか?」

(咲夜は相変わらず優しい笑顔で上記を言うものの、一見遠出するならちょっとしたお洒落をしてから行こうという何もおかしなところはない言葉に聞こえるものの、この言葉に隠されたもう一つの意味は、何かを感じたから念の為にバレないようにちょっとした変装をしよう、という意味になる・・・・・

根拠はないが、咲夜は何かが近づいているような、第六感的な何かで本能的に感じたのかもしれない・・・・・)

407:移り変わる人格◆3.:2021/12/27(月) 06:09

フランドール(喜)
「うん、わかった!
…………!!?」

おめかししてから遠出しようと言う咲夜の言葉を聞いて満面の笑顔でわかったと応える。

そんな中、饕餮が地上に向かって来ていることを、咲夜と同じく直感的に感じ取ると、これまで表に出ていた純粋無垢な喜の人格に加えて、少し冷静かつニヒルな面もある楽の人格が現れて来る。



フランドール(喜&楽)
「……フフッ、何だか懐かしいような感覚がするなぁ。」

喜の人格に加えて楽の人格も表面に現れると、彼女らが個別に保有していた記憶と、共通の記憶が合わさり、少し前に摩多羅神に連れられて血の池地獄に行った時に戦った饕餮の事を思い出し、楽しそうに微笑みながら言う。

最初の頃のフランドールは人格の切り替わりの頻度が激しく、人格ごとに異なる性格になる上に、人格同士が組合わさることでまるで異なる性格や言動を取っていた事から"情緒不安定"と呼ばれており、今となって改めてその不安定ぶりが露呈してくる。

408:メイドと妖怪◆gI:2021/12/28(火) 02:28

咲夜「では、早速お着替え致しましょうね、せっかくのお出かけですもの・・・・・」

(咲夜は、フランドールをあまり刺激しないように、人格が変わってもなるべく落ち着いて接するようにする・・・・・

こちら側がうろたえては、出現している人格によってはその人格の思うがまま、ただのおもちゃの人間程度にしか見てもらえなくなってしまうと思ったからか、咲夜は落ちついた様子で早速お着替えしましょうと、一旦フランドールを紅魔館へ連れて帰ろうとする・・・・・)

409:強欲と狂気◆3.:2021/12/28(火) 02:44

フランドール(喜&楽)
「うん、お願いするわ。
遠出する事がバレるとアイツがうるさいからこっそり行こうね?」

姉レミリアの事をアイツと呼びながらも、咲夜との外出を楽しみにしている事を言う。



【地底/地霊殿 門前】

尤魔
「……っと、漸く灼熱地獄を抜けられたな。
業火の中にいたからか、この地底は少し肌寒くさえ感じる。
……たまには肉を喰うかな?」

見捨てられた最悪の地獄である旧血の池地獄から旧灼熱地獄を通り、地上に向かう最中、地霊殿の前に出る。

だが、灼熱地獄の中に含まれる数多の憎悪や憤怒が尤魔の性格にも影響を及ぼし始めており、地霊殿を見て舌なめずりをしながら右手で地霊殿の門を抉じ開け、敷地内へ侵入し始める……

410:メイドと妖怪◆gI:2021/12/28(火) 15:00

咲夜「そ、そうですね・・・・・」

(あまり刺激しないように、反論することはしないようにはしているものの、レミリアをアイツ呼びするフランドールの言葉に賛同するのはやはり抵抗が生まれるものの、フランドールもフランドールで苦労しているのを知っている為、複雑な気分になる・・・・・)

路空「ん?あれは・・・・・」

(堂々と門から不法侵入する相手を見て、そっと近づき「もしもーし?いきなり正々堂々と門から不法侵入って何考えてるのー?」と言いながら、口調は特に攻撃的なわけではないものの、いきなり何してくれてんじゃと言いたげな表情で迫る)

411:自由を阻む剣◆3.:2021/12/28(火) 16:16

【地霊殿 敷地内】


尤魔
「よし、最初は鶏肉にするか……!」

敷地内へ侵入した尤魔を止めようと近付いて来た空に対し、尤魔は手に持った巨大なスプーンを空の腹部に向けて目にも止まらぬ速さで突き出して先制攻撃を仕掛けようとする。

空からの問いかけに対して何も応えずにいる事から話し合いによる平和的な解決は毛頭望んでいないことがわかる……

412:メイドと妖怪◆gI:2021/12/29(水) 11:07

路空「うわ怖っ!?」

(巨大スプーンという、まず見かけることのない物を持っていることから、何かしら仕掛けてくるのではと思っていたところ案の定、しかも食べる気で襲ってきた・・・・・

一応いつでも逃げれる準備をしていたが、それでもギリギリでなんとか避ける・・・・・)

413:無敗の剛欲同盟長◆3.:2021/12/29(水) 13:27

尤魔
「クックック、お前とは旧灼熱地獄を通った時に一度会っていたな?今の私は血の池地獄の怨念と灼熱地獄の憎悪が渦巻いている状態だからな…!悪いが遊びは無しだ!!」

尤魔は巨大なスプーンによる刺突が避けられると、スプーンを持っていない左手に灼熱地獄の炎を集束させた爆炎弾を空に向けて投げつけ、そのまま爆破しようとする。

414:ファースト◆gI:2021/12/29(水) 18:46

路空「そうか・・・・・どこかで見たことあると思ったら・・・・・」

(などと呑気に言っていると、今度は爆炎弾が飛んできた為「おぉっと危ない!」と言い避ける・・・・・

地霊殿はできるだけ巻き込みたくない、となればなるべく早急に決着をつけた方がよさそうだと判断すると「大人しくそこでじっとしててくれるんなら、美味しい物をあげるけど?」と言う)

415:無敗の剛欲同盟長◆3.:2021/12/29(水) 20:10

《ドゴオォォォォォォッ》

尤魔の放った爆炎弾を空が避けると、そのまま地霊殿の遥か後方で大爆発を巻き起こし、その凄まじい熱風が空達のいる場所にまで届いて来る……もし直撃していれば確実に地霊殿の一角は確実に吹き飛んでいただろう。



尤魔
「あー…?
何か喰い物をくれるのか?
だが……今の私は大人しく待っているつもりは無い!」

今の尤魔は吸収した灼熱地獄と血の池地獄の持っていた怨念によって性格が変わっているため、依然として戦いを行う手を緩めず、左手の掌に赤黒い血のような炎を生成し、それを空に被せるようにして放つ。

今度は爆発する事はないものの、触れたモノを焼き尽くす事に長けており、まともに受ければ地獄鴉であり、八咫烏の力を宿した空でもダメージを受けてしまうだろう……

416:霊烏路空◆gI:2021/12/30(木) 05:41

路空「だーかーらぁーっ!待たないと食べられないよ!!!!!」

(爆発しようとしなかろうと、相手の攻撃を跳ね返そうとしたり、なんとかして受け止めて打ち消そうとしたりなどということはせずに、相手から感じる禍々しさから、相手が隙を見せた時でなければ簡単に攻撃を避けられたり、相殺されてしまうと考えた路空は相手が食べ物という話に釣られて気を緩めたところを一気に攻め落とす気でいるからか、今は攻撃を避けることと相手が食べ物に釣られる瞬間を待つ・・・・・

そこでこの一言「待たないと食べられない」)

417:無敗の剛欲同盟長◆3.:2021/12/30(木) 10:44

尤魔
「待つ必要は無い、今ここでお前を倒して喰えばいいだけなんだからな………!!」
《ジュオォォォォォォォォォォォ…》

普段の尤魔であれば直接戦闘は最後の手段にしているのだが、旧といえ、二大地獄の力を吸収してしまった事で、普段とは打って変わって好戦的かつ凶暴な性格になってしまっている。

尤魔の放った赤黒い炎が空にかかると、そのまま彼女の体を焼き始める……神の炎を使えるお空だが、尤魔が使うのは禍々しい地獄の炎であり、ダメージを受けることは免れないだろう……

418:霊烏路空◆gI:2021/12/30(木) 22:41

路空「ちょちょちょちょっと!?熱い熱い熱い!!!!!」

(路空は地面に崩れのたうち回りながら暴れる・・・・・

リアクションと内心が釣り合っていないが、今路空の心境は、地獄にも等しい苦痛を極限まで味わっているというような状態であり、その苦痛は言葉で表すのは非常に難しい・・・・・)

419:無敗の剛欲同盟長◆3.:2021/12/31(金) 01:41

尤魔
「ほう、地上にある全てのモノを焼き尽くす灼熱地獄の炎をまともに受けて原型を留めているとは流石だな?」

尤魔は自身の周囲に灼熱地獄の炎を無数に生成し、それらを炎の塊として浮遊させながら、魂をも焼く灼熱地獄の炎が直撃したにも関わらず、原型を留める事が出来ている空を見て少し褒める。


尤魔
「よし決めたぞ、お前の力を全て喰うまでは生かしておいてやるよ!」

だが、それによって空が持つ炎の耐性を自分も獲得しようと思い始め、手にした巨大なスプーンに灼熱地獄の炎を纏わせて焼くだけでなく、強力な打撃による二重のダメージを与えられるように細工を行い始める。

420:霊烏路空◆gI:2021/12/31(金) 09:34

空「・・・・・た、助けて・・・・・」

(もはやのたうち回る気力もなくなっていき、相手に助けを求める・・・・・

じわじわと地獄の業火に焼かれることにより、人思いに一気にやられるよりも苦痛を味わうやられ方の究極系とも言うべきか、視界がぼやけてくる・・・・・)

421:無敗の剛欲同盟長◆3.:2021/12/31(金) 10:28

>>420

尤魔
「おいおい、敵に命乞いなんて情けない真似をするなよ?
技を出せ、さもなければそのまま喰われろ!!」

空を見て、つまらなさそうに敵に命乞いをするのではなく、反撃の一つでもしてみろと言うと、手にした灼熱地獄の炎を纏ったスプーンを大きく振り上げ、それを空の頭目掛けて振り下ろし、この一撃で仕留めようとするを

422:ファースト◆gI:2021/12/31(金) 11:30

空「技も出せないほど追い詰めたのはそっちのくせに・・・っ・・・・・!」

スッ・・・・・!

(空は立ち上がらなければここで○されると悟り、急いで立ち上がり、フラフラの状態で相手に右腕を向ける・・・・・

何が技を出せ、だ・・・・・技も出せないほど、命乞いさせるほどにまで一方的に追い詰めたのはそっちの方じゃないか、そんな気持ちでいっぱいだが、やらなければやられるというのもまた事実・・・・・)

423:無敗の剛欲同盟長◆3.:2021/12/31(金) 13:42

《ドゴオォォォォォォッ》

尤魔の振り下ろした獄炎を纏ったスプーンがお空の右腕の制御棒と激突すると、周囲の大地を焼く強烈な熱風が吹き荒れる。
かつては獣神とも凶獣とも呼ばれた尤魔の腕力は凄まじく、並みの者であれば受けてしまえば一撃で叩き潰されてしまう程でありながら、灼熱地獄の炎まで纏っているため、強烈な打撃に耐えたとしても灼熱の業火に焼かれてしまうことになってしまうだろう……

それに対抗するためには此方もまた地獄の炎に比肩する神の炎を使わなければならない。

424:霊烏路空◆gI:2021/12/31(金) 19:44

空「・・・・・そう・・・・・そっちがそう来るなら、こっちだって全力だよ・・・・・!」

【核符「クリーピングサン」】

(とにかく何かしら反撃をしなければ先にこちらが力尽きてしまうと感じた空は、いよいよ本格的に反撃に出る・・・・・

これで少しでもダメージ、もしくは時間稼ぎができれば何とかなるかもしれないが、相手はかなりクレイジーかつかなりの力の持ち主、通用するかしないかは五分五分、といったところか・・・・・)

425:無敗の剛欲同盟長◆3.:2021/12/31(金) 20:48

《ジュオォォォォォォォォォ…》

強い不浄の念を含んだ怨念の炎である灼熱地獄の炎に対し、核融合や核分離から成る莫大な熱量と八咫烏の力を備えた空の生成した炎では、空の太陽の方が火力が高く、神格の効果もあって尤魔の操る業火を圧倒し、尤魔もまた、相性的な不利を悟り後方へ飛び退く。

空の方が高い火力を有しているため、純粋な力比べでは空の方が有利である上に、相性の不利もあるにも関わらず、尤魔は不敵な笑みを浮かべる。



尤魔
「クックック、ようやく力を見せたな?」
《ゴオォォォォォォォォォォォォ……》

尤魔は口を大きく開けて空の生成した太陽を吸い込み、自らの力として吸収していく……尤魔はあらゆるモノを喰らい吸収する力を持っている……

尤魔にも吸収限界やデメリットがあると思われるものの、普通に考えれば勝ち目は無く、絶望的な状況なのだが……

426:霊烏路空◆gI:2022/01/01(土) 10:03

空「っ・・・!?ちょっとちょっとちょっとぉっ!?そんなのアリなの!?」

(今になって、もしかして相手は最初からとことん自分を追い詰めてプライドを傷つけた後に、敢えて攻撃をしてくるように仕向け、その攻撃を吸収することでさらなる力を得ようとしていたのではないかと気づき始める・・・・・

だとしたらこの戦い、自分に勝ち目はない・・・・・)

427:無敗の剛欲同盟長◆3.:2022/01/01(土) 16:15

尤魔
「もっと、もっとだ!
もっと私に力を寄越せ……!!」

尤魔は自身の周囲に浮遊させていた炎塊を空に向けて撃ち出す事で空に再度攻撃を仕掛けようとする。
尤魔が満足するのが先か、空の力が無くなるのが先か……
吸収によりどんなデメリットが生じるのか……
その全てが現状では不明となってしまっている。

428:霊烏路空◆gI:2022/01/02(日) 04:05

空「冗談じゃないよ!私は疲れる一方でそっちは強くなるじゃん・・・・・!」

ヒュッ・・・・・!

(空は炎塊を必死に避けながら、力を寄越せという相手に自分は相手への攻撃や相手の攻撃からの回避、そしてさっき地獄の業火に焼かれたことでただでさえ体力を消耗しているのに、相手はこちら側が放った攻撃を吸収して更に強くなるという、反則級の性質・・・・・

もし相手が吸収できる力の量に限界があったとしても、相手の様子から、その限界はまだまだ訪れそうにもなければ、先にこちらが力尽きてしまいそうだが、戦わなければどの道やられてしまう・・・・・

こうなったら、力を吸収されないように、敢えて肉弾戦に持ち込んだ方がいいだろうか・・・・・?いや、相手が悪すぎる・・・・・)

429:無敗の剛欲同盟長◆3.:2022/01/02(日) 10:31

尤魔
「クックック……ああ、そうだ。
お前は私の餌に過ぎないんだからなぁ!」

尤魔は空に撃ち出した炎塊の他に、空に向けて左手を翳し、その掌から巨大な太陽を思わせる巨大な炎球を形成し、空は自分の餌に過ぎないと言い終えた瞬間にそれを放ち、空に追撃をしようとする。

太陽のような形状を取れるようになった事からこれまでのような灼熱地獄の炎だけでなく、今はまだ吸収量が少ないため不完全ではあるものの、空の中にある八咫烏の力をも使えようになりつつある……

430:霊烏路空◆gI:2022/01/03(月) 00:53

空「私あなたのご飯になるつもりないんだけど・・・・・?」

【焔星「十凶星」】

(相手が自分の力で攻撃してくるなら、こちらもそれに対応してただただ対応するのみ・・・・・

技と技の相殺になれば、相手に技が吸収されることもないと思われるが、どの道また相手に攻撃され追い詰められる・・・・・

となれば、この攻撃が終了すれば、相手の吸収スピード、もしくは吸収限界を超えるほど連続で技を放った方がいいか・・・・・)

431:無敗の剛欲同盟長◆3.:2022/01/03(月) 01:21

尤魔
「クックック…!
潔く諦めなぁ!お前にとっては戦いでも、私にとっては単なる食事に過ぎないんだからなぁ!!」
《ゴオォォォォォォォォォォォォ……》

スペル名の通り、大量の太陽と炎弾を見て、尤魔は嬉しそうに笑うと、形成した獄炎の太陽を消し、その代わりに大きく口を開けて吸息し、次々と太陽と炎弾を呑み込んでは吸収し、自分の力へ変えて行く……

戦えば戦うほどに尤魔の力が増していく一方、空は消耗を強いられてしまう……誰から見ても絶望的な状況なのだが、空の放つ太陽を喰らうにつれて尤魔から感じられていた禍々しい邪気が少しずつ薄れ始めている。

力の増大は変わらないものの、この変化が何をもたらすのかはまだわからない……

432:ファースト◆gI:2022/01/03(月) 09:11

空「あぁそう!それなら思いっきり強くなってからでも遅くはないでしょ!!!!!」

【爆符「メガフレア」】

ゴォォオオッ!!!!!

(空は一か八か、この不利な状況においてスペルカードでの連続攻撃という賭けに出る・・・・・

相手から感じられる邪気が薄れているのはわかるが、これで相手が多少穏やかになって少しは話し合いが通用するようになるのか、それとも自分が力尽きるのが先か・・・・・)

433:無敗の剛欲同盟長◆3.:2022/01/03(月) 11:51

尤魔
「…………………。」

尤魔は特に何も答えること無く、空の放つ赤白の巨大な太陽を、縮小するよりも先に丸ごと吸い込み、自らの力としていく。
既に尤魔からは最初のような荒々しく禍々しい気は無くなっているものの、尤魔の持つ力そのものは加速度的に増大している……

もし、尤魔が元々好戦的な性格だった場合、邪気が無くなったところで戦いは終わらない……それどころか絶望的な戦いを強いられてしまうだろう……

434:霊烏路空◆gI:2022/01/03(月) 13:06

空「なんて奴なの・・・・・これじゃあ本当にキリがないじゃん・・・・・」

(こっちはもう既にボロボロなのに対して、相手は体力を消耗するどころか、傷一つ負わずに自分が放った攻撃を吸収してどんどん強くなってゆく・・・・・

空の表情にも、次第に疲れが見え始める・・・・・)

435:無敗の剛欲同盟長◆3.:2022/01/03(月) 14:54

尤魔
「あっはっは!
いいぞいいぞ!もっと寄越せ!
私は空腹だぞ!!」

貪欲な性格は変わらないものの、今の尤魔は純粋により多くのエネルギーを吸収したいと言う衝動に駆られており、最初の頃のような無差別な破壊ではなく、空が持つ八咫烏の力を渇望しており、より多く吸収出来るように再び空に向かって飛び掛かり、接近戦に持ち込もうとする。

436:霊烏路空◆gI:2022/01/04(火) 06:53

空「・・・・・ぁぁああああっ!!!!!こうなったらもうやぶれかぶれだ!!!!!」

【焔星「フィクストスター」】

(こうなったら、体力が尽きない限りは、相手に対してとことん攻撃してやろう、やれるだけやって駄目ならもうどうにでもなれの精神で攻撃を繰り出す・・・・・

だが、叶うなら少しくらいはダメージを負わせたかったという思いもある)

437:マルキュー:2022/03/16(水) 14:55

H「パーフェクトフリーズ」
いっけえええええええええええええ


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