幻想郷の日常メインの場所です。
オリキャラはモブだけで、基本は原作キャラだけでお願いします。
それさえ守れれば、多少のキャラ崩壊や、キャラの経歴等で原作に無い事をしてもOKです!
そういえばそうだね、目の色も髪の色も同じだからかな?
(容姿以外にも、年齢はともかく背丈や種族も何かと通ずるものがあることから、確かに似ていると思う・・・・・
たまたまだとは思うものの、こうして似ているのも何かの縁を感じる)
フラン(喜)
「でも貴方は日光の下でも平気なんだね!羨ましいなぁ。」
容姿が似ているとはいえ、自分は日光の下に出てしまえば灰となって消えてしまうのだが、ルーミアは日光が苦手だがそれを浴びたところで消滅したり、ダメージを受ける訳では無い様子を見て少し羨ましいと言う。
私は吸血鬼じゃないからね、苦手じゃないわけではないけど・・・・・
(そう言うと「これからどこへ行くの?」と、これからどこかへ向かうであろうフランドールと咲夜に聞いてみる
せっかく偶然再開したのだから、ついて行こうかどうか迷っているらしい)
フランドール(喜)
「んー?お姉様には湖の周りだけって言われていたけど、私は湖以外にも行ってみたいな!」
姉には霧の湖の周辺だけと言われていたのだが、湖以外にもまだまだ自分が知らない場所が沢山あるから出てみたいと答える。
言葉通りに捕えれば、湖の周辺から離れてしまえばレミリアからの罰が出されてしまうのだが、咲夜の同行を許し、フランの外出の許可を出しレミリアには、最初から湖の周辺だけで終わるとは考えておらず、自由に出歩く事になると言うことまで見抜いているのだろう。
・・・・・仕方が無いですね、ですが、あまり遠すぎるのもいけませんよ?
(咲夜はレミリアの意思を見抜いた上で、仕方が無いと呟けばフランドールの湖以外にも行ってみたいという要望を聞き入れる・・・・・
ほんのちょっとのわがままを受け入れれば、もっとわがままを受け入れてもらえるという勘違いをされる可能性もあるにはあるが、細かいことは気にせず今は咲夜もフランドールとの外出を楽しみたい・・・・・)
フランドール(喜)
「本当!?やったぁ!!
ありがとう咲夜!大好き!!」
フランは湖の外にも行っていいと聞くと、咲夜に抱き着いてその嬉しさを伝えようとしてみる。
《いけないいけない落ち着きなさい咲夜私は従者でフランドール様に今支えている身の上自身を保ちなさい咲夜しっかりしなさい》
(フランドールに抱きつかれれば顔を真っ赤にして心の中で自分自身に落ち着くように言い聞かせる・・・・・
もし自分に娘がいたら親の気持ちはこんな感じなのだろうかとか、もし自分に妹がいたらこんな感じなのだろうかとかそんな生易しい話ではなく、ある意味自分が危険人物であるという可能性が浮上してきてしまっている・・・・・)
フランドール(喜)
「ねえねえ!咲夜達は何処か楽しそうな場所を知ってる?
折角外に出たんだから思いっきり楽しみたいの!!」
思考の根本が幼いまま止まってしまった喜の人格にとって、他の人格達が受け入れていた地下での生活も苦痛でしかなったようで、咲夜に抱き着いたまま宝石のような翼をパタパタさせながらルーミアの方も向いて幻想郷の中で楽しい場所は無いかと聞いてみる。
他の人格達も……あの怒の人格でさえも介入せずに喜の人格のやりたい事をさせようとしている事から、表には出さなかったものの、フラン自身もこうして自由に外を出歩くと言うこともしたいと願っていたのかもしれない……
ルーミア「うーん・・・・・人里、とかかな?」
(ルーミアからすれば食べ物がいっぱいいる人里が楽しい場所に該当するのも納得だが・・・・・)
咲夜《・・・・・万が一のことがあったら、人里だと多大な実害を出しかねない・・・・・》
(もし自分の力が及ばずに、また以前のように別の人格が現れて暴れ出したりでもしたら、人里の場合は取り返しのつかないことになってしまうと考えると、人里は危険すぎる・・・・・
ともなれば、別の場所を候補として挙げるしかない・・・・・)
フランドール(喜)
「人里にはどんなものがあるの?」
幻想郷に来てからもまともに外出をした事が無かったため人里と言っても、そこがどんな場所なのか、どこにあるのかがわからないため、不思議そうに首を傾げてルーミアに聞き返す。
ルーミア「美味しい人間がいっぱいいるよ!」
咲夜「フランドール様、今の言葉は忘れましょう」
(ルーミアの言葉を聞けば、咲夜はフランドールに悪影響だと判断して今の言葉はすぐに忘れるように促す・・・・・
人喰い妖怪の感覚を押し付けられてはたまったものではない・・・・・)
フランドール(喜)
「人間?美味しい……?
うん、咲夜が言うのならそうするよ!」
フランはこれまで直に人間を喰らった事はなく、食べ物として加工されたものでしか見たことが無かった。だからこそ人間と食用加工された人間を同じものだとは考えていなかったのもあり、ルーミアの言葉を聞いてますます不思議そうにするものの、忘れて欲しいと言う咲夜の言葉を聞いてそのまま素直に受け入れる。
ルーミアは人間の事が美味しいと言ってはいるものの、彼女からは人間の血の臭いは全くしない事から、実際には彼女は面倒がってか積極的に人を襲っているような様子でもないことがますますフランを混乱させていた。
ルーミア「あとは、食べ物屋さんとかあったかなぁ・・・・・あ、食べ物っていうのは人間の食べ物ね」
(人里には人間がいっぱいいるという以外では、食べ物屋さんがあったということを思い出せばフランドールに教えるが、人喰い妖怪の自分が言うとどうもややこしい表現になるからか、食べ物屋さんの食べ物というのは人間ではなく、人間が食べるものだと付け加える・・・・・)
フランドール(喜)
「人間の食べるものって私達妖怪や吸血鬼と違うんだよね?
どんな味がするのか気になるね!」
ふと、地下に閉じ籠っていた時にたまに大図書館から借りて暇潰しに読んでいた本の中に料理に関連する本があり、そこでトリュフや、ケーキと言った食べ物の名前や意味を把握した。
だが、自分が食べているものと、人間の食べているものが違うと言うことも知識として知っていたため、人里にあると思われる血が入っていない料理はどんな味がするのかが気になり始める。
ルーミア「予想だけど、少なくとも血の味とかはしないと思うよ」
(自分達妖怪や吸血鬼と違って、人間が人間を襲えば罪に問われて捕まってしまうことから、少なくとも人間の食べ物には人肉や人間の血は混ざっていないと思うと予想する・・・・・
よくよく考えれば当たり前のことだが・・・・・)
フランドール(哀&喜)
「料理を作るのは人間だけ。けれども料理を食べたり好むのは一部の妖怪も同じ。作ることは出来なくとも楽しむことが出来るのだから人里に行く意味はありそうね?」
ふと、フランドールの中にあった喜の人格に加えて哀の人格も加わった事で幼さが残るものの、静かな雰囲気を持ち始めて応える。始めて見る人間達の集落と言うことから喜の人格だけでなく、哀の人格まで好奇心に突き動かされるように現れた事から、フランの性格の根底にある好奇心は共通しているのかもしれない。
フランドール(哀&喜)
「そうと決まれば早速人里に向かいましょう!
折角遠出出来るんだもん、館の近くには無いものを沢山見たいな!」
無邪気な喜の人格と、憂いを帯びた哀の人格、一つの体に二つの人格が合わさった今の状態は、端から見ると感情の起伏が激しかったり、突然言動が変化する変わった者に見えるかもしれない。
咲夜「それでは、人里へと向かいましょう、ですが、あまりはしゃぎすぎるのはいけませんよ?」
(咲夜は、フランドールがはしゃぎすぎることで日傘からもし出てしまったらということと、はしゃぎすぎることで里の人間達がフランドールを迷惑がって出禁にしてしまう可能性もゼロではないかもしれないということを考えて予めフランドールに忠告をしておく・・・・・
それに、もしかしたらこの前のように暴走する可能性だってあるかもしれない・・・・・)
【旧灼熱地獄】
尤魔
「クックック…
相変わらず此処は熱いな。
だが私の体を焼くほどではない。」
旧血の池地獄から這い上がり、地上に向かって進んでいる。
畜生界から此処を通って血の池地獄へ行った時と同じく灼熱地獄の炎でさえ喰らい吸収した事で灼熱地獄の中でも平気でいられる耐性を獲得していたため、平然と炎の中をも突き進めている。
尤魔の目指すのは、地上に流出した石油の回収と、かつて自分を破壊したフランドールと再び会う事だ。
咲夜「・・・・・フランドール様、せっかく遠出なさるのでしたら、おめかししてからにしませんか?」
(咲夜は相変わらず優しい笑顔で上記を言うものの、一見遠出するならちょっとしたお洒落をしてから行こうという何もおかしなところはない言葉に聞こえるものの、この言葉に隠されたもう一つの意味は、何かを感じたから念の為にバレないようにちょっとした変装をしよう、という意味になる・・・・・
根拠はないが、咲夜は何かが近づいているような、第六感的な何かで本能的に感じたのかもしれない・・・・・)
フランドール(喜)
「うん、わかった!
…………!!?」
おめかししてから遠出しようと言う咲夜の言葉を聞いて満面の笑顔でわかったと応える。
そんな中、饕餮が地上に向かって来ていることを、咲夜と同じく直感的に感じ取ると、これまで表に出ていた純粋無垢な喜の人格に加えて、少し冷静かつニヒルな面もある楽の人格が現れて来る。
フランドール(喜&楽)
「……フフッ、何だか懐かしいような感覚がするなぁ。」
喜の人格に加えて楽の人格も表面に現れると、彼女らが個別に保有していた記憶と、共通の記憶が合わさり、少し前に摩多羅神に連れられて血の池地獄に行った時に戦った饕餮の事を思い出し、楽しそうに微笑みながら言う。
最初の頃のフランドールは人格の切り替わりの頻度が激しく、人格ごとに異なる性格になる上に、人格同士が組合わさることでまるで異なる性格や言動を取っていた事から"情緒不安定"と呼ばれており、今となって改めてその不安定ぶりが露呈してくる。
咲夜「では、早速お着替え致しましょうね、せっかくのお出かけですもの・・・・・」
(咲夜は、フランドールをあまり刺激しないように、人格が変わってもなるべく落ち着いて接するようにする・・・・・
こちら側がうろたえては、出現している人格によってはその人格の思うがまま、ただのおもちゃの人間程度にしか見てもらえなくなってしまうと思ったからか、咲夜は落ちついた様子で早速お着替えしましょうと、一旦フランドールを紅魔館へ連れて帰ろうとする・・・・・)
フランドール(喜&楽)
「うん、お願いするわ。
遠出する事がバレるとアイツがうるさいからこっそり行こうね?」
姉レミリアの事をアイツと呼びながらも、咲夜との外出を楽しみにしている事を言う。
【地底/地霊殿 門前】
尤魔
「……っと、漸く灼熱地獄を抜けられたな。
業火の中にいたからか、この地底は少し肌寒くさえ感じる。
……たまには肉を喰うかな?」
見捨てられた最悪の地獄である旧血の池地獄から旧灼熱地獄を通り、地上に向かう最中、地霊殿の前に出る。
だが、灼熱地獄の中に含まれる数多の憎悪や憤怒が尤魔の性格にも影響を及ぼし始めており、地霊殿を見て舌なめずりをしながら右手で地霊殿の門を抉じ開け、敷地内へ侵入し始める……
咲夜「そ、そうですね・・・・・」
(あまり刺激しないように、反論することはしないようにはしているものの、レミリアをアイツ呼びするフランドールの言葉に賛同するのはやはり抵抗が生まれるものの、フランドールもフランドールで苦労しているのを知っている為、複雑な気分になる・・・・・)
路空「ん?あれは・・・・・」
(堂々と門から不法侵入する相手を見て、そっと近づき「もしもーし?いきなり正々堂々と門から不法侵入って何考えてるのー?」と言いながら、口調は特に攻撃的なわけではないものの、いきなり何してくれてんじゃと言いたげな表情で迫る)
【地霊殿 敷地内】
尤魔
「よし、最初は鶏肉にするか……!」
敷地内へ侵入した尤魔を止めようと近付いて来た空に対し、尤魔は手に持った巨大なスプーンを空の腹部に向けて目にも止まらぬ速さで突き出して先制攻撃を仕掛けようとする。
空からの問いかけに対して何も応えずにいる事から話し合いによる平和的な解決は毛頭望んでいないことがわかる……
路空「うわ怖っ!?」
(巨大スプーンという、まず見かけることのない物を持っていることから、何かしら仕掛けてくるのではと思っていたところ案の定、しかも食べる気で襲ってきた・・・・・
一応いつでも逃げれる準備をしていたが、それでもギリギリでなんとか避ける・・・・・)
尤魔
「クックック、お前とは旧灼熱地獄を通った時に一度会っていたな?今の私は血の池地獄の怨念と灼熱地獄の憎悪が渦巻いている状態だからな…!悪いが遊びは無しだ!!」
尤魔は巨大なスプーンによる刺突が避けられると、スプーンを持っていない左手に灼熱地獄の炎を集束させた爆炎弾を空に向けて投げつけ、そのまま爆破しようとする。
路空「そうか・・・・・どこかで見たことあると思ったら・・・・・」
(などと呑気に言っていると、今度は爆炎弾が飛んできた為「おぉっと危ない!」と言い避ける・・・・・
地霊殿はできるだけ巻き込みたくない、となればなるべく早急に決着をつけた方がよさそうだと判断すると「大人しくそこでじっとしててくれるんなら、美味しい物をあげるけど?」と言う)
《ドゴオォォォォォォッ》
尤魔の放った爆炎弾を空が避けると、そのまま地霊殿の遥か後方で大爆発を巻き起こし、その凄まじい熱風が空達のいる場所にまで届いて来る……もし直撃していれば確実に地霊殿の一角は確実に吹き飛んでいただろう。
尤魔
「あー…?
何か喰い物をくれるのか?
だが……今の私は大人しく待っているつもりは無い!」
今の尤魔は吸収した灼熱地獄と血の池地獄の持っていた怨念によって性格が変わっているため、依然として戦いを行う手を緩めず、左手の掌に赤黒い血のような炎を生成し、それを空に被せるようにして放つ。
今度は爆発する事はないものの、触れたモノを焼き尽くす事に長けており、まともに受ければ地獄鴉であり、八咫烏の力を宿した空でもダメージを受けてしまうだろう……
路空「だーかーらぁーっ!待たないと食べられないよ!!!!!」
(爆発しようとしなかろうと、相手の攻撃を跳ね返そうとしたり、なんとかして受け止めて打ち消そうとしたりなどということはせずに、相手から感じる禍々しさから、相手が隙を見せた時でなければ簡単に攻撃を避けられたり、相殺されてしまうと考えた路空は相手が食べ物という話に釣られて気を緩めたところを一気に攻め落とす気でいるからか、今は攻撃を避けることと相手が食べ物に釣られる瞬間を待つ・・・・・
そこでこの一言「待たないと食べられない」)
尤魔
「待つ必要は無い、今ここでお前を倒して喰えばいいだけなんだからな………!!」
《ジュオォォォォォォォォォォォ…》
普段の尤魔であれば直接戦闘は最後の手段にしているのだが、旧といえ、二大地獄の力を吸収してしまった事で、普段とは打って変わって好戦的かつ凶暴な性格になってしまっている。
尤魔の放った赤黒い炎が空にかかると、そのまま彼女の体を焼き始める……神の炎を使えるお空だが、尤魔が使うのは禍々しい地獄の炎であり、ダメージを受けることは免れないだろう……
路空「ちょちょちょちょっと!?熱い熱い熱い!!!!!」
(路空は地面に崩れのたうち回りながら暴れる・・・・・
リアクションと内心が釣り合っていないが、今路空の心境は、地獄にも等しい苦痛を極限まで味わっているというような状態であり、その苦痛は言葉で表すのは非常に難しい・・・・・)
尤魔
「ほう、地上にある全てのモノを焼き尽くす灼熱地獄の炎をまともに受けて原型を留めているとは流石だな?」
尤魔は自身の周囲に灼熱地獄の炎を無数に生成し、それらを炎の塊として浮遊させながら、魂をも焼く灼熱地獄の炎が直撃したにも関わらず、原型を留める事が出来ている空を見て少し褒める。
尤魔
「よし決めたぞ、お前の力を全て喰うまでは生かしておいてやるよ!」
だが、それによって空が持つ炎の耐性を自分も獲得しようと思い始め、手にした巨大なスプーンに灼熱地獄の炎を纏わせて焼くだけでなく、強力な打撃による二重のダメージを与えられるように細工を行い始める。
空「・・・・・た、助けて・・・・・」
(もはやのたうち回る気力もなくなっていき、相手に助けを求める・・・・・
じわじわと地獄の業火に焼かれることにより、人思いに一気にやられるよりも苦痛を味わうやられ方の究極系とも言うべきか、視界がぼやけてくる・・・・・)
>>420
尤魔
「おいおい、敵に命乞いなんて情けない真似をするなよ?
技を出せ、さもなければそのまま喰われろ!!」
空を見て、つまらなさそうに敵に命乞いをするのではなく、反撃の一つでもしてみろと言うと、手にした灼熱地獄の炎を纏ったスプーンを大きく振り上げ、それを空の頭目掛けて振り下ろし、この一撃で仕留めようとするを
空「技も出せないほど追い詰めたのはそっちのくせに・・・っ・・・・・!」
スッ・・・・・!
(空は立ち上がらなければここで○されると悟り、急いで立ち上がり、フラフラの状態で相手に右腕を向ける・・・・・
何が技を出せ、だ・・・・・技も出せないほど、命乞いさせるほどにまで一方的に追い詰めたのはそっちの方じゃないか、そんな気持ちでいっぱいだが、やらなければやられるというのもまた事実・・・・・)
《ドゴオォォォォォォッ》
尤魔の振り下ろした獄炎を纏ったスプーンがお空の右腕の制御棒と激突すると、周囲の大地を焼く強烈な熱風が吹き荒れる。
かつては獣神とも凶獣とも呼ばれた尤魔の腕力は凄まじく、並みの者であれば受けてしまえば一撃で叩き潰されてしまう程でありながら、灼熱地獄の炎まで纏っているため、強烈な打撃に耐えたとしても灼熱の業火に焼かれてしまうことになってしまうだろう……
それに対抗するためには此方もまた地獄の炎に比肩する神の炎を使わなければならない。
空「・・・・・そう・・・・・そっちがそう来るなら、こっちだって全力だよ・・・・・!」
【核符「クリーピングサン」】
(とにかく何かしら反撃をしなければ先にこちらが力尽きてしまうと感じた空は、いよいよ本格的に反撃に出る・・・・・
これで少しでもダメージ、もしくは時間稼ぎができれば何とかなるかもしれないが、相手はかなりクレイジーかつかなりの力の持ち主、通用するかしないかは五分五分、といったところか・・・・・)
《ジュオォォォォォォォォォ…》
強い不浄の念を含んだ怨念の炎である灼熱地獄の炎に対し、核融合や核分離から成る莫大な熱量と八咫烏の力を備えた空の生成した炎では、空の太陽の方が火力が高く、神格の効果もあって尤魔の操る業火を圧倒し、尤魔もまた、相性的な不利を悟り後方へ飛び退く。
空の方が高い火力を有しているため、純粋な力比べでは空の方が有利である上に、相性の不利もあるにも関わらず、尤魔は不敵な笑みを浮かべる。
尤魔
「クックック、ようやく力を見せたな?」
《ゴオォォォォォォォォォォォォ……》
尤魔は口を大きく開けて空の生成した太陽を吸い込み、自らの力として吸収していく……尤魔はあらゆるモノを喰らい吸収する力を持っている……
尤魔にも吸収限界やデメリットがあると思われるものの、普通に考えれば勝ち目は無く、絶望的な状況なのだが……
空「っ・・・!?ちょっとちょっとちょっとぉっ!?そんなのアリなの!?」
(今になって、もしかして相手は最初からとことん自分を追い詰めてプライドを傷つけた後に、敢えて攻撃をしてくるように仕向け、その攻撃を吸収することでさらなる力を得ようとしていたのではないかと気づき始める・・・・・
だとしたらこの戦い、自分に勝ち目はない・・・・・)
尤魔
「もっと、もっとだ!
もっと私に力を寄越せ……!!」
尤魔は自身の周囲に浮遊させていた炎塊を空に向けて撃ち出す事で空に再度攻撃を仕掛けようとする。
尤魔が満足するのが先か、空の力が無くなるのが先か……
吸収によりどんなデメリットが生じるのか……
その全てが現状では不明となってしまっている。
空「冗談じゃないよ!私は疲れる一方でそっちは強くなるじゃん・・・・・!」
ヒュッ・・・・・!
(空は炎塊を必死に避けながら、力を寄越せという相手に自分は相手への攻撃や相手の攻撃からの回避、そしてさっき地獄の業火に焼かれたことでただでさえ体力を消耗しているのに、相手はこちら側が放った攻撃を吸収して更に強くなるという、反則級の性質・・・・・
もし相手が吸収できる力の量に限界があったとしても、相手の様子から、その限界はまだまだ訪れそうにもなければ、先にこちらが力尽きてしまいそうだが、戦わなければどの道やられてしまう・・・・・
こうなったら、力を吸収されないように、敢えて肉弾戦に持ち込んだ方がいいだろうか・・・・・?いや、相手が悪すぎる・・・・・)
尤魔
「クックック……ああ、そうだ。
お前は私の餌に過ぎないんだからなぁ!」
尤魔は空に撃ち出した炎塊の他に、空に向けて左手を翳し、その掌から巨大な太陽を思わせる巨大な炎球を形成し、空は自分の餌に過ぎないと言い終えた瞬間にそれを放ち、空に追撃をしようとする。
太陽のような形状を取れるようになった事からこれまでのような灼熱地獄の炎だけでなく、今はまだ吸収量が少ないため不完全ではあるものの、空の中にある八咫烏の力をも使えようになりつつある……
空「私あなたのご飯になるつもりないんだけど・・・・・?」
【焔星「十凶星」】
(相手が自分の力で攻撃してくるなら、こちらもそれに対応してただただ対応するのみ・・・・・
技と技の相殺になれば、相手に技が吸収されることもないと思われるが、どの道また相手に攻撃され追い詰められる・・・・・
となれば、この攻撃が終了すれば、相手の吸収スピード、もしくは吸収限界を超えるほど連続で技を放った方がいいか・・・・・)
尤魔
「クックック…!
潔く諦めなぁ!お前にとっては戦いでも、私にとっては単なる食事に過ぎないんだからなぁ!!」
《ゴオォォォォォォォォォォォォ……》
スペル名の通り、大量の太陽と炎弾を見て、尤魔は嬉しそうに笑うと、形成した獄炎の太陽を消し、その代わりに大きく口を開けて吸息し、次々と太陽と炎弾を呑み込んでは吸収し、自分の力へ変えて行く……
戦えば戦うほどに尤魔の力が増していく一方、空は消耗を強いられてしまう……誰から見ても絶望的な状況なのだが、空の放つ太陽を喰らうにつれて尤魔から感じられていた禍々しい邪気が少しずつ薄れ始めている。
力の増大は変わらないものの、この変化が何をもたらすのかはまだわからない……
空「あぁそう!それなら思いっきり強くなってからでも遅くはないでしょ!!!!!」
【爆符「メガフレア」】
ゴォォオオッ!!!!!
(空は一か八か、この不利な状況においてスペルカードでの連続攻撃という賭けに出る・・・・・
相手から感じられる邪気が薄れているのはわかるが、これで相手が多少穏やかになって少しは話し合いが通用するようになるのか、それとも自分が力尽きるのが先か・・・・・)
尤魔
「…………………。」
尤魔は特に何も答えること無く、空の放つ赤白の巨大な太陽を、縮小するよりも先に丸ごと吸い込み、自らの力としていく。
既に尤魔からは最初のような荒々しく禍々しい気は無くなっているものの、尤魔の持つ力そのものは加速度的に増大している……
もし、尤魔が元々好戦的な性格だった場合、邪気が無くなったところで戦いは終わらない……それどころか絶望的な戦いを強いられてしまうだろう……
空「なんて奴なの・・・・・これじゃあ本当にキリがないじゃん・・・・・」
(こっちはもう既にボロボロなのに対して、相手は体力を消耗するどころか、傷一つ負わずに自分が放った攻撃を吸収してどんどん強くなってゆく・・・・・
空の表情にも、次第に疲れが見え始める・・・・・)
尤魔
「あっはっは!
いいぞいいぞ!もっと寄越せ!
私は空腹だぞ!!」
貪欲な性格は変わらないものの、今の尤魔は純粋により多くのエネルギーを吸収したいと言う衝動に駆られており、最初の頃のような無差別な破壊ではなく、空が持つ八咫烏の力を渇望しており、より多く吸収出来るように再び空に向かって飛び掛かり、接近戦に持ち込もうとする。
空「・・・・・ぁぁああああっ!!!!!こうなったらもうやぶれかぶれだ!!!!!」
【焔星「フィクストスター」】
(こうなったら、体力が尽きない限りは、相手に対してとことん攻撃してやろう、やれるだけやって駄目ならもうどうにでもなれの精神で攻撃を繰り出す・・・・・
だが、叶うなら少しくらいはダメージを負わせたかったという思いもある)
H「パーフェクトフリーズ」
いっけえええええええええええええ