──人は影がなくなれば、どうなるの?──
《前置き的な何か……?》
・わたしはカメさん!
・頭がおかしい文章!
・厨二病設定キャラ!
・やっぱりカメさん!
・やっぱりカメさん!
・やっぱりカメ(((殴!
・スランプあるかも!
・途中で死ぬかも…!
・コメントが大好物!
・コメント欲しい人!
・読んだ感想欲しい!
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>>2人物紹介
「こんな世界、もう嫌だッ……」
時永 澄魅麗(ときなが すみれ
女 13歳
闇精霊(マミー)の力を持っており、影を操る事が出来る。。いつもはさみを持っていて、はさみを使い、相手の胴体と影を切り離すことができる。自分の影だけを他の場所へ移動させ、盗み聞きなどが出来たりする。
「俺だってこんなになりたくてなった訳じゃねーよ。」
狩谷 康平(かりや こうへい
男 13歳
光精霊(エンジェル)の力を持っており、光を操る事ができる。
「わたしは寂しくなんてないわ。」
シリカ=シェロッタ
女 13歳
水精霊(ウンディーネ)の力を持っており、水を操ることができる。
「あ〜ぁ、もう全部無くなっちゃえばいいのに。」
高月 瀬良羅(たかつき せらら
女 13歳
木精霊(アルラウネ)の力を持っており、木などを操る事ができる。
「んー、こんな状況でこんな雰囲気(?)の中悪いけど、テンション上げてこーぜ?」
井楯 健都(いだて けんと)
男 13歳
火精霊(サラマンダー)の力を持っており、炎を操る事が出来る。
これは康平と私が幼い時のお話。
5年前8歳ー異質精霊族隔離ー
「やだよ……私もう耐えられない……」
「……そんな言ったってさ、何にも変わらないじゃん。パパとママたちがいなくっても、生きてればなんとかなるって。」
幼い日の私は康平の希望の言葉にそうだね、頑張ろうという簡単な言葉すら言えなくなっていたんだ。
「なんとかなんてならないよ。」
「え?」
「なんとかなんてならないんだよ!パパとママたちがいなくっても生きてればなんとかなるなんて嘘!」
「なんでそんな事言うの?僕たちは捕まってないんだから、まだ希望はあるんだよ?諦めたらそこでおしまい、諦めなければ、きっと希望はある。……ね?」
「でも、みんな捕まっちゃった……パパとママも捕まった……パパとママたちが連れて行かれたところって、痛いところなんでしょ?だから希望なんて……」
「その先の言葉、言ったらダメ希望はあるんだから。無いって思ったらダメ。」
「……康平ッありがとう……。」
康平はぎゅっと抱きしめて、私が私でなくならないようにするようにして頭を撫でた。
「水精霊のシェロッタちゃんも、木精霊の瀬良羅ちゃんも火精霊の健都君もきっとどこかに隠れているから、探そう?一緒に。」
「……うん。」
*・゜゚・*:.。..。.:*:.。. .。.:*・゜゚・*
「……後は健都君だけなんだけどなぁ……。」
康平と私で瀬良羅とシェロッタを見つけ出せた。火精霊の健都だけが見つからなかった、健都たちを探し始めたのが朝9時くらいだったそして今はもう少しで日が沈んでしまう少し前だった。
「……捕まったのかなぁ……」
瀬良羅の一言がみんなの背筋を凍らせた。
「……せッ、瀬良羅ッ‼︎なに言ってるのよ!そんな訳無いじゃ無いッ‼︎ちゃんと隅から隅まで探せばどこかに必ずいるわよ‼︎」
シェロッタが叫ぶ、瀬良羅は肩をビクッとさせ、ポロポロと泣き出してしまった。
「えっと、まぁまぁそんな言い合いし無いでさ、仲良くしようよ?考え方を変える……とか?」
「もしかして……戦ってたりし……て?」
ーみんなが連れて行かれる少し前ー
「起きなさい、すみれ。」
「んあ〜……?もぅあさ?」
「もう7時よ、朝ごはんできてるから、早く下に降りてきなさいよ……」
「へーい」
いつも通りの朝、いつも通りの生活。今まで普通に暮らしてきた。今の今まで。もう私達は普通の暮らしをすることができなくなることをこの時の私は知る由もなかった……。
「こッ困りますッ‼︎って言うか、私達は異質妖精族ではありません!」
突然聞こえてきたのは母の声だった……そしてその直後に私は今なにが起こっているのかをほぼ知ることになった。
『異質妖精族の隔離を命令したのだ、ネイビスト王自らがな。』
ネイビスト王。死の王とも呼ばれる恐ろしい王だ。今まで色々な国を転々と回っていろんな国の王を務めてきたらしいが、一度としてその王国が死の国にならなかったことは無いそうだ。この国も滅びるに違い無い、そう思ったのは今だった……。もう手遅れだったんだ。
「きゃぁッ‼︎や、やめって……すみれぇっ‼︎逃げて……いやアァァァああ‼︎」
パァぁぁぁ……ン……
鈍い銃声のようなものが家の中に響きわたる。
「お母さんッ‼︎⁉︎」
『上に誰かいるのか?』
「ひっ……」
誰かまではよくわからなかったが、母との話を聞く限り国王につかえる兵といったところだ。ごめん、本当にごめんなさい私がもっと強ければ、お母さんは、お父さんたちは連れて行かれたりしなかったのに……。無力な私はお母さんの言う通りに地下通路を通って、走って走って走って走って走って逃げた……。
意味がわから無い、ナンで私たちがこんな目に合わ無いといけないの……?ネイビスト王はなにを考えているの?私たちは何にもしていないのに。
「……すみ、れ?」
「ッ⁉︎……こぉ、こぉへぇー……」
そして今に至った……。健都はいないし、親はみんな捕まったか、殺されたか……この国、ううん、この世界は狂ってる。
「ッ、テメェ‼︎父ちゃんと母ちゃん返せよ‼︎」
国王軍の兵につっかかるバカみたいな真っ赤な瞳をした10代くらいの男子、間違いなく健都だ。だがあいつに何かが足りなかった。
「健都‼︎やめなさいっ、あっ、兵士さん邪魔してすみません。こいつバカなんで許してもらえません?あはは、んじゃあそういうことで。」
とズルズルとシェロッタが健都を引きずってくる。猫のように連れてこられる健都に呆れ顔で親みたいなシェロッタがとても面白かった。
「……あれ?みんな何で集まってんの?」
健都は不思議そうに首をかしげる。シェロッタはやっぱりこいつバカだ、都冷ややかな視線を送っていた。
「……だから!異質妖精族って思われる私たちの親たちが殺されるか連れて行かれるかされてんの!こんなことまで説明しないとわからないわけ⁉︎あとこの事、あんまり口に出したくないから。」
「……あー、だからみんなそんなしょぼくれた顔してたわけね。まぁまぁそんな暗くならないでさ?」
バカみたいな……前言撤回。バカだ、とんでもなく健都はバカだ。呆れちゃうほど。でもなんだかこんな状況だからこそこいつに元気をもらえた気がした。