実体験をいれつつ作ってみようと思います。
全てがノンフィクションではありません。
初めてなのでアドバイスや感想など頂ければ嬉しいです。
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あの時、キミが私についた「ウソ」。
あれがなかったら今の私はここにはいないんだね。
私は今日も空を見上げる。
心からキミに 「ありがとう」 と。
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桜舞い散る4月を控えた3月1日のこと。
明日は3年生の卒業式だ。
私は1年だからまだ縁のないこと。
うちの学校はキリスト教主義だから礼拝堂という教会みたいな建物が学校にあってそこで式をする。
礼拝堂は狭くてとてもじゃないけど全校は入れない。
だからかは知らないけど、生徒会とかホームルーム委員とかクラスの代表の人だけでる。
もちろん私は出ませんよ。
先輩と仲良くするのとか苦手な私だったから先輩に思い入れなんてひとつもないし出たいなんて思わない。
ただ休みだラッキーみたいな。
そんな皮肉な女子高生。
私の名前は 嶋 那波 (シマナナミ) 。
外見は一言にまとめると不真面目な方だ。
化粧禁止なのに化粧しててスカートなんてパンツ見えるぞ級。
髪型はセミロングくらいの長さで耳上ツイン。
ブラウスははだけまくりの第二ボタンまで全開。
ブレザーのボタンは寒さお構い無しに全開。
お気に入りのキティちゃんの赤色のスニーカーソックスに茶色のローファーとわけのわからない組み合わせ。
そんなだから先輩に目をつけられているのもある。
でも聞いてほしい。
この真っ黒な髪の毛を染めたことは1度もない。
それだけが私の自慢。
別に先生に反抗したいとかじゃないんです。
ただ自分の好きなようにしたい
ただそれだけのことなんですよ。
男グセも悪くて彼氏と長くて1ヶ月。
早ければ1日で破局するんです。
人を本気で好きになれない私。
そんな私の前に現れたのはキミでした。
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その日の夜のこと。
先輩達の卒業式ツイートで荒れるツイッターのタイムライン。
1通り見て終わりiPhoneをしまった時通知音が鳴る。
「@********さんがフォローリクエストしています」
誰だろう?
開いてみると同じ高校の同級生らしい人。
なんとなく名前は聞いたことあるなと思ってフォローを返した数秒後のことだった。
「ねえ!」
え、フォロー返して数秒しか経ってないのにDMくるの早くない?!
「はーい」
私が返信して携帯を閉まったすぐ数分後。
「LINE教えて!」
え、ちょっとまってまだなにも話してないし絡んてないのにいきなりLINE聞くの?
めっちゃかわってる…
てかこの人絶対陰キャラの彼女欲しい不細工な男なんだろうな。
「はい!」
そういってQRを送った数秒後にもう追加がきた。
「ひま?」
「ひまよ〜」
どうせ電話しようとかでしょうね
絶対断ってやる!!
ピロン♪
「やった、じゃあLINEしよ!」
は?!
意外な返信すぎて思わず吹いた。
返信がいちいち可愛いかよ
「いいよ!」
その男の子の名前は 梶野柊太 (カジノシュウタ) 。
バスケ部だそうだ。
私は見たことないけど柊太くんは私のこと知ってるし見たことがあるらしい。
それから私達は毎日のようにLINEと電話をするようになった。
学校で初めて見た柊太くんは陰キャラでも不細工でもなくすごいカッコいい人だなって思った。
それと柊太くんは声が特徴的。
高くもなく低くもなくかすれた感じの声。
声変わり失敗しました〜みたいな。
柊太くんはたぶんタラシなんだと思う。
付き合ってないのに「好きよ」とか言ってくる。
そんな柊太くんに惹かれていく自分がどこかにいた。
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私は
>>4 「私は」 は確認ミスで書き込んでしまいました。
「那波?」
「ん?」
毎日柊太と電話するのが日課になっていた。
電話しない日は寂しくて眠れない。
「すき」
「ありがとう」
付き合ってないけど好きの言い合いをする。
柊太はたぶん、私のこと遊び相手として使ってるんだろうなって。
「那波?」
「はい?」
少しの沈黙のあと柊太は言った。
「付き合お?」
「え…」
私は夢かと頬をつねってみる。
いたい、夢じゃない?
「那波?」
「あの…っ」
嬉しくて涙が出た。
私どんだけ柊太のこと好きなの
「付き合いたくないの?泣いてんの?」
「ちがっ、私も柊太がすき」
私達は晴れて恋人になった。
5月の10日の夜だった。
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