皆さん、どうも。レミリと申します。私は、『あの日の物語』という小説も書いています。見てくれたら嬉しいです。今回のテーマは、『恋愛』です。はじめて恋愛系に挑戦します。応援してくれたら嬉しいです!
ルール
荒らし、悪口、なりすましは禁止です。私は、小説書くのが下手なのでアドバイスしてくれたら嬉しいです!あと、感想もお願いします。
>>2 登場人物
>>3 ストーリー
>>4 プロローグ
>>2->>4までレス禁です。
登場人物
有村 ユカリ(ありむら ゆかり)
小5。音楽、体育は得意だけど、算数や国語が大の苦手。ちょっと、おっちょこちょいだけど、意外に面白い。女子力にも気を使っている。
清野 夏樹(せいの なつき)
小5。クラスのリーダー的存在。クラスの人気者。体育がスゴく得意。
柚川 楓(ゆずかわ かえで)
ユカリの親友。幼稚園からの付き合い。ユカリのために、女子力を教えている。女子力が高い。
鈴木 真也(すずき しんや)
転校生。スゴくかっこいい名前だが、スゴく見た目がかわいらしい。女子に人気。かわいい系男子。
ストーリー
このストーリーは、恋愛系で、小学生の恋。(主人公の)ユカリは、突然、夏樹のこと好きになり、転校生の真也は、ユカリのこと好きなってしまい、まさかの三角関係になってしまう話です。
プロローグ
……私は、あの人のことが好きになった。これは、一生忘れない……あの初恋……
……ピピピピピピ………
今日から新学期!!私は、小学5年生になる!はじめての英語!はじめての家庭科!はじめての委員会活動!盛りだくさん。そして…クラス替え!!早く学校行きたいな!
私は、朝ごはんを食べて、歯を磨いて、着替えて、ランドセルを背負い、新学期はじめて、玄関のドアを開けた。
…さぁ!学校へ走って行くぞ…!
第1章 〜新学期スタート!〜
学校に着いた時、私は、親友の楓を待った。楓は、私が幼稚園の時からのずっと仲良し!スゴく仲が良かった。
「ユカリ〜!おはよー!」
この声は楓だ!私に向かって、手を振って走ってきた。
「ごめん!待った?」
「ううん。全然!私も今来たところだよ!さて!約束通り、一緒にクラス替えの結果みに行こ!」
私と楓は、歩いて学校の昇降口に貼ってあるクラス替えの表を見た。
「ユカリやったね!私達また、同じクラスだよ!」
「うん!一回もクラス離れたことないよね!スゴい!また、2年間よろしくね。仲良くしてね。」
「当たり前じゃん!もぅ!」
ガラガラッと昇降口のドアが開いた音……私と楓は、一緒に学校の中に入った。
確か……5年3組は、3階だよね。私は、階段をのぼろうとした瞬間押された。
「いたた……」
私は、しりもちをついてしまった。
「ユカリ?!大丈夫?!」
楓は、心配した顔をして、階段から降りてきた。
「……ごめん…!」
目の前に、男子が立ってた。ネームをみてみると、青……私と一緒だ。
「ううん。大丈夫!」
「本当にごめん!教室どこ?」
男子は、手を差し出して、私を起き上がらせてくれた。
「えっと……5年3組…」
私は、答えた。すると、男子はほっとした顔をした。
「…あの…!」
「ん?」
その男子は振り向いた。
「名前は?私は、有村ユカリ。」
「私は、柚川楓!」
「あ!オレは、清野夏樹!2年間よろしくね!」
夏樹くんか……ありがと…
私は、楓と一緒に5年3組へ向かった。
「あ!ゆっちゃん?」
奥の席から手を振ってる女子がいた。私は、そのところに楓と一緒に行った。
「覚えてる?1年時同クラだった、吉沢胡桃!」
あ!胡桃だ…!結構大人っぽくなってる……
「ユカリ、なんか変わったね!」
「そう?」
自分から見れば、身長は、148cmで、髪は、ボブ。まぁ。前は、ロングだったけど…(笑)
「はい!みんな座って!」
先生が来た。今日は、始業式!しかも、いよいよ担任の先生が決まる!今入ってきた先生は、私の担任になるかれならないか私は、わからない。
教室で、健康観察をして、体育館へ向かった。久しぶりの体育館。久しぶりの体育館の風……
「みんな座って!」
胡桃が、みんなに声がけをした。みんなが座った時、校長先生がステージにあがって、話を始めた。
「皆さんおはようございます。」
「おはようございます!!」
「おはようございます」の声が体育館で響いた。
「おききな声で良いですね。今日から、新しい新学期です。皆さん、新しい学年の一歩を踏み出しました。3年生、5年生は、クラス替えをしました。みんなと仲良くなれるよう頑張りましょう。」
そして、始業式が終わった……
下校の時間となった。私は、下駄箱のドアを開けて、靴を取りだし、上履きを入れた。
「有村さんと柚川さん一緒に帰ろう!」
来たのは、夏樹君と……松本?君だ。
「うん、良いよ!」
私達は、一緒に帰った。
「ユカリ、クラブ何にする?私は、吹奏楽にするよ」
楓が話題を出した。すると、
「はいはいはーい!オレは、ボードゲーム入るぜ!」
松本君は、手をぶんぶんと振った。
「オレは、ボール運動。有村さんは?」
「私は……」
私が入りたいクラブ言ったら、意外とかじゃないかな…?
「えっと…、陸上…」
「………」
え?!やっぱり、可笑しかった?!意外だった?!
「スゴく良いと思う!オレ、4年生の時、有村さんの走る姿見て、カッコいいって思ったよ!」
夏樹君の言葉で、私は、照れた。
「あ、ありがと…」
私は、顔を真っ赤にして下を向いて答えた。
「あ、オレ達、こっちだから」
「あ、うん!バイバーイ!」
私と夏樹君は、別れた。もっと、話したかったな……好きなの…に…あれ…?私、夏樹君のこと好きだった?もしかして……私、夏樹君に恋人しちゃった?!
>>8で、恋人と書いてありますが、恋です。失礼いたしました。
10:レミリ◆63Y:2017/06/19(月) 17:53 第2章〜私の初恋〜
夜、私は、自分の部屋のベッドにねっころがった。
あーー!!もう!どうしたら良いの?!恋したの初めてだし………
コンコン
ドアをノックする音が聞こえた。
「は、はーい!」
ドアを開けると、私の兄貴だ。
「何?」
「楓ちゃんから電話。」
「あ、どうも。あ!兄貴は、戻っていいよ!受験勉強で忙しいでしょ?!」
「あぁ。ちゃんと、戻しとけよ。」
さっきのは、私の兄貴、有村雪斗。中3。中学校で、スゴくモテて、彼女がいるらしい。あいつ、調子乗りやがって!イラつく!あ!電話電話。
「はい!」
「ヤッホー!ユカリ?どうだった?あのクラス」
「う〜ん……まぁまぁかな…」
私は、少し考えて言った。私は、あの事を言った。
「あの、楓に相談があって…」
「ん?何?」
「私………!」
「あ!夜ご飯の時間だから、明日聞くね!」
「うん。わかった。」
そういって、電話が終わった。
次の日の朝……私は、学校へ行く途中、楓と会った。
「ユカリ!おはよ!」
後ろから来たのは、楓だった。
「あ!楓おはよう!」
私は、笑顔で楓に手を振った。
「…で、昨日何をいいかけたの?」
楓は、首をかしげて私に話しかけた。
「あの…絶対に言わないでね?」
「うん」
私は、心の準備をして口を開いた。
「夏樹君」
「えーーーーー!!」
私は、小声で言うと、楓はとび跳ねた。
「え?!なんでなんで?!」
「わからない……自然に好きになっちゃって…」
「じゃあ!今日、一緒に帰れば?」
「え…でも、楓が…」
私は、手と手を震わせながら言った。
「大丈夫!私は、彼氏と帰るから!」
そっか…楓彼氏いたんだった。
「あ!有村さんおはよう!」
後ろから来たのは、手を振りながら走ってきた夏樹君だった。
「あの!今日、一緒に帰らない?夏……樹く……ん…」
「……」
夏樹君は、少し顔を赤くして、うなずいた。
「オレも、ユカリちゃんって呼んでいい?」
私は、涙が溢れそうだったけど、こらえて、こくりとうなずいた。
そして、入学式が始まった。本当に1年生が凄くかわいくて、小さかった。私も、1年生の時、小さかったのかな…?私と、夏樹君で、1年生に、秋桜が綺麗に咲いている花束と、雑巾を渡した。
「はい!」
私は、笑顔で、1年生に渡した。すると、1年生もにっこりして、
「ありがとー!」
と言った。凄くかわいすぎる!夏樹君が私の方を見た。
「夏樹君?渡したでしょ?行こう!」
私は、夏樹君の手を引っ張って、戻った。
入学式が終わった後、下校の時、私と楓は、一緒に帰った。
「はぁ…」
私は、大きなため息をついた。
「どうしたの?ユカリらしくないよ!」
「あのね、夏樹君にいつ、告ればいいかわかんなくて……」
「あ!だったら、宿泊学習とかに言うのはどう?」
「え?なんで?でも、宿泊学習って、6月じゃん…」
私は、下を向いて言った。
「そうだね。でも、宿泊学習まで待って、宿泊学習に告白したら?」
「うん!そうする」
「ただいまー」
私は、玄関を開けて、ドアを閉めて、リビングに行くとお母さんがいた。
「ユカリー!お帰り!」
お母さんは、いつもより凄くテンションが良い。
「お母さん、何か良いことあったの?宝くじ当たったの?」
私は、お母さんに聞いた。
「じゃーん!これ、ユカリにあげる!」
お母さんが渡してくれたのは、スマホだった。
「え?!お母さん良いの?!」
「ほら!もうすぐ誕生日でしょ?買っておいたのよ!」
「お母さん、ありがとう!」
私は、部屋に戻って、さっそくスマホを始めた。確か、楓も持ってたから、一応、お母さんには、許可もらったから、メールのアドレスを入力して、よし!これでよし!
私と、楓は、色々なやり取りをした。
楓『今日の宿題終わった〜?』
『うん、終わったよ!』
楓『見せてー!』
『駄目w』
『けちー!』
凄く面白い!
ー夕食ー
「ねぇ、お父さん。転勤って、今年も?」
「今年はないな。」
今年は、なくて私は、ほっとした。だって、好きな人…出来たから……
「こら!雪斗!いつまで、スマホいじってるの?!もう、受験生なんだから、勉強しなさい!」
「へーい。」
兄貴は、スマホを持って、自分の部屋にいった。私は、食べ終わったら、家族の食器を洗って、自分の部屋へ戻った。
ピロリン♪
メールが来たみたいだ。私は、メールを見た。
楓『ユカリ〜!前に買った、ユカリと双子コーデの約束をしたやつ来てみたよ!どう?似合う?』
双子コーデで選んだのは、青のデニムのワンピに、編みタイツ、ヘアバンドだ。
『凄く似合ってるよ!今度、その服きて出掛けようね!』
楓『清野のこと誘う?笑』
え?!どどど、どゆこと?!
『えーー!!か、考えておく…』
いきなり、夏樹君誘うとか、楓凄すぎ……まぁ、楓…彼氏いるもんね…(笑)
私は、お風呂から上がって、頭にもこもこのヘアバンドをつけて、顔のマッサージをした。
「ふぅ……眠たい…もう、寝よう。」
私は、ベッドに入って寝た。
次の日…私は、早起きして、朝食を作った。
「あら、ユカリ、おはよう。ありがとね。お母さんも手伝うね。」
お母さんが、キッチンにいこうとした。
「あ!大丈夫!私がするから、お母さんは休んでて!」
私は、卵焼きを作って包丁で、卵焼きを切った。私は、冷蔵庫の中から、レタスとミニトマトを出した。お皿に並べて、卵焼き、目玉焼きをお皿に置いた。ダイニングに、ドレッシング、お皿、お父さんとお母さん用のコーヒー、兄貴と私のオレンジジュースを置いた。
すると、階段から誰かが、おりてきた。
「うわぁー!眠い…」
「お!ユカリが作ったのか!旨そうだな!」
お父さんと兄貴だ。おじいちゃんにもあげなきゃね。私のやつを仏壇のところに持っていき、おじいちゃんの写真があるところに置いた。私は、鐘を鳴らして、手をあわせた。
30分後、私は、仏壇から目玉焼きなどを持ってきて、朝食を食べた。
私は、服に着替え、歯磨きをして、ランドセルを背負い登校した。
「ユカリちゃーん!おはよー!」
後ろから走ってきたのは、夏樹君だ!
「あ!夏樹君…おは…よう…」
すると、夏樹君が私の顔に近づいてきた。近い近い近い!!き、きしゅ…じゃないや!き…キスしちゃうじゃん!はずい!はっ!もしかして、歯磨き粉ついてた?!顔にクマが出てた?!寝癖ついてた?!食べかすが口についてたとか?!恥ずかしい!!顔真っ赤になって、はずい!
「ひゃっ!」
夏樹君は、私のおでこに冷たい夏樹君の手をのせた。
「凄く顔真っ赤だよ?大丈夫?」
「だ、大丈夫!も、もしかしたら、暑いからかな??ほら!今日暑いし!」
「確かに、今日暑いもんね!」
「う、うん!」
恥ずかしいよ…あ!話してるうちに、学校ついてた。
「んー!やっとついた!……っ!」
なんか、ふらふらしてきた……私は、夏樹君に倒れかかった。
「ユカリちゃん?大丈夫?!もしかして、熱中症?!」
「暑い……」
私は、倒れたとき、全然記憶がなかった。気が付けば、保健室のベッドで寝ていた。
「…………」
すると、目の前に、悲しそうな表情をしてる夏樹君がいた。
「夏樹…君……?」
すると、夏樹君は、私に抱きついた。
「ユカリちゃんが助からないかと思った……」
夏樹君は、とても冷たかった。
「……好きだよ……」
「え?」
じ、冗談はやめてよー!
「ユカリちゃんのことが好きでした。付き合ってください。」
「…え…」
私は、びっくり!だって、一番大好きな人に告白されたもん……
「私も……好きで…す」
私は、目をつぶって顔を真っ赤にして、下を向いて言った。
「じゃあ、俺達恋人だね!」
夏樹君よく、気楽に言えるな…
「あの!今日、一緒に帰らない?」
「うん!良いよ!」
楓に報告しなきゃ!
私は、教室のドアを開けた。
「ユカリ!!大丈夫だった?!」
楓が私にしがみつき、真っ青になって、話した。心配してくれたんだ…
「うん!大丈夫!」
「なら、よかったぁ!」
楓は、凄くホッとしている。どんだけ、心配してくれたんだろう?嬉しい…
「あの、実は、付き合ったの。夏樹くんと…」
「え?!良かったじゃん!今日、一緒に帰るの?かえっていいよ!また今度一緒に帰ろうね!」
「うん!」
下校時刻、16時なった。私は、昇降口で、夏樹くんを待った。
「ユカリちゃん!ごめん!待った?」
「夏樹くん!ううん。大丈夫!」
私は、ニコッと笑った。
「誰もいないね。」
「ねぇ、ちょっと公園よらない?」
「うん!」
私と夏樹君は、公園のベンチに座った。
「夕焼け綺麗だね……」
私は、ふんわりとした笑顔をした。
「うん…ねぇ、ユカリちゃん…」
「ん?何?」
夏樹君、何か言いたそう。
「今週の土曜日、デートに行きませんか?」
?!いきなり?!
「え?!今日付き合ったのに?!」
「ご、ごめん!いきなりでびっくりしたよね!今度にするよ!」
夏樹君は、焦った。
「良いよ……」
「え?」
「良いよ」
夏樹君は、ニッコリした。
「…で、どこいく?」
私は、首をかしげて聞いた。
「遊園地かな?チケット2枚あるし」
「遊園地いきたい!」
「じゃあ、土曜日ね!」
「うん!」
私と、夏樹君は、手を繋いで、公園から出て、帰った。
何もかもが上手くいきすぎて、正直飽きられやすい小説だと思いました。
両想いになったけど、二人の間に試練が待っていたり、良い彼女になるために努力をするが、なかなか上手くいかない…など、何かしら「この後、どのようになるのだろう?」と続きが気になる展開にしてくれたら嬉しいです。
あと、文章が単調なので、倒置法や擬人法を入れたり、情景描写をもっと書き加えると良いと思います。
更新頑張って下さい。
読ませていただきました。
ユカリちゃんもピュアですね!
素直なかわいい子に憧れます。
あと、夏樹くんもカッコいい!
素直じゃない告白にキュンとしました!
気付いたかもだけど、私、絵美だからねっ!
>>21
アドバイスなど、ありがとうございます!がんばります!
>>22
ありがとう!実は、少しだけ実話も入れます!ちなみに、夏樹は、私がこんな男子がいたらな…って思って作りました!
第3章ー夏樹君の性格が…ー
どうも。昨日、夏樹君が私にデートのお誘いをされて、あまり、眠れなかった、ユカリデス。って!私固すぎー!今日も、一日頑張ろうと思います。
「う〜ん!今日は、いい天気!」
「ユカリー!おっはー!」
後ろから走ってきたのは、楓だった。
「あ!おはよう!」
ユカリといると、なんだか心が暖かくなる。
「今日からだね。体育の授業」
「そうだね!私は、凄く楽しみ!」
どうして楽しみかというと、私は、体育が大の得意!バク転も出来ます!でも、小4の時、調子にのって、骨折したことは覚えています。
「今日は、確か、陸上だよね!」
私は、ワクワクしながら、話していると、夏樹君が通りかかった。
「夏樹君〜!!」
あれ?聞こえてなかったかな?
「おーい!夏樹君、おはよう!!」
「はよーっす。大きな声よく、朝出せるよな。」
は?昨日のうちにキャラ変わった??もしかして、やんちゃな性格になっちゃった?!
「な、夏樹君?ど、どうしたの??」
「有村、いつも通りだけど?」
えーー?!昨日までは、かわいらしい感じだったのに!まさか、私のこと嫌いになった?!まさか、Sキャラ?!ヤバイ……私のせいかも……私が付き合ったせいかな?とにかく、今日は、あんまり話さないようにしよう…って、昨日まで、『ユカリちゃん』って言ってくれたのに、今度は、『有村』?!名字呼びかよ……私も名字の方がいいかな?
「楓…どうしよう…私、夏樹君…ううん…清野に嫌われたのかな?」
「大丈夫?じゃ…なさそうだね……」
楓も困っちゃってる…楓、ごめん!私のせいで……楓に、困らせたり、心配かけたりしちゃって……後で、謝っとこ…
「夏……清野、これ、清野のプリント。ちゃんと、親に見せといてって、先生が言ってたよ。」
「あぁ。サンキュー…」
あぁ!気まずかった…てか、めっちゃはずい!恥ずかしい!!ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!
「楓大丈夫?!いったん、屋上行こう?」
「う、うん…」
あぁ。やっぱり、楓に頼ってばっかりだ…私、楓の親友として、最低だな……
「楓、ごめんね……」
「ユカリ、なんで謝るの??」
楓は、私の背中をさすってくれた。
「だって、楓に頼ってばっかりだし、ほら、今朝だって、困らせたり、心配させたり、しちゃったから……」
「別に、私は、良いよ。」
私は、ニッコリして、私に抱きついた。
「だって、私達、友達…ううん。親友でしょ?長い付き合いだし…ね?私の世界に一人しかいない大切な親友だから……ね?だから、わがままだって、何でも聞くから…」
「楓……ありがとう…!大好き!」
私は、思わず、楓に抱きついた。
「私、本当に本当に本当に楓が親友でよかったぁ……!!」
「私もユカリの親友で良かったよ…ほら、泣いてるユカリの顔かわいいけど、あんまり、泣くとかわいくないぞ!笑顔の方がかわいくて、ユカリらしいよ!」
「うん!」
私は、嬉し泣きをした。
私と、楓は、教室に戻った。その間、同じ班の子と喋っていると、先生が来た。
「えっと…今日は、早いですが、席替えをします。」
「よっしゃー!!一緒の班なれるといいなー!」
「なー!」
「一緒の班なれると良いね!」
「うん!」
みんな、席替えが嬉しくてざわついている。
「はい!静かに!それでは、くじを引いてもらい、黒板に書いてある番号のところに移動してください。」
「はーい!」
はぁ…緊張しちゃうな……席替え…緊張ほぐす物あればな…
私は、前にある箱に手を入れて、一枚くじを引いた。みんな、くじをひらいていた。私もひらいた。すると、『11』と書かれていた。黒板の方を見ると、窓側で、3番目だ。私は、机を移動させた。
「ユカリ!一緒の班だよ!」
後ろを振り向くと、楓が手を振っていた。良かった……
「良かった!楓と一緒で……」
そう言えば、私の隣誰だろ………
私は、隣を見た。すると、隣の席の人は………
「有村、よろしく〜」
清野だ………
「あぁ!うん!よろしく〜…」
マジで、ドキドキしてきたぁ!!
算数の時……………
「ここ、どうやるのか見せろ」
とか、やんちゃキャラになってる…こんな学校生活たえられねー!
下校………
はぁ……やっと、学校終わった……清野と、凄く気まずい空気だったからな…これが、1ヶ月続くのか………楓と一緒に帰りたかったけど、ピアノだから、しょうがないよね!一人で帰ろう。
私は、帰りに公園に行った。そして、噴水の前でボーッとしていた。
「帰ろうかな……」
私が、振り向いた瞬間、私は、足くじいて、噴水に落ちそうだ。誰か助けて!清野!清野!!
あああ。
ユカリちゃんを助けて、夏樹くん
バシャッ…………!
痛……くない……なんで……
「っ………て……」
私は、後ろを向くと、清野がいた。
「な、なんで、清野がいるの?!」
「有村に忘れ物を届けようとしたら、見かけて、落ちそうになったから助けた。」
性格変わっても、気持ちは、そのままなんだ……
「うっ……うぅ………」
私は、涙が出てきた。きっと、清野が助けに来てくれたのが嬉しい!
「有村、いろいろ、ごめん…性格変わっちゃって……」
「大丈夫……私は、性格が変わっても、清野のことが好き……」
私は、ぎゅっと、抱き締めた。
「で、でも、デ、デートは?」
私は、はずかしながらそういった。
「大丈夫。予定はかわねーから。」
清野は、ほほを赤く染めた。
「やっぱりこっちの性格の清野がかっこいい」
「や、やめろよ!余計恥ずかしいだろ!でも、有村も意外にかわいい…」
「何よ!意外って!ぷっ!あははは!」
「ははは!」
私と清野は同時に笑った。
「夏樹?その子は誰?」
面白そうなところで止めるね!
余計気になる!
制服を着ていて、サイドポニーで、凄くスタイルがいい。
「げっ!姉貴……」
この人、清野のお姉さん?
「…で、貴方誰?もしかして、夏樹の彼女?」
私は、凄く怖くなってきて、
「あ……有村……ユ……ユカリでず……」
私は、思わず、『です』を『でず』といい間違えてしまった。これって、失礼に感じるよね…謝った方が……
「やぁ〜っと会えた〜!夏樹の彼女!」
へ?逆にテンションが……
清野のお姉さんは、私に抱きついた。
「え、えっと、怒っていないのですか?」
「何言ってるの〜?会えて嬉しいわよ!これ、あげる!」
清野のお姉さんがくれたのは、かわいいラッピングしてある透明な袋の中には、クッキーが入っていた。
「え?!良いんですか?!」
「良いのよ!あ!私、清野千秋!やっと、私に妹が出来るんだ……ちなみに、私は、家庭科部なんだ!夏樹行くよ!じゃあね!ユカリちゃん!」
「おい!姉貴!有村、明日な!」
「あ!うん!じゃあね…」
清野は、千秋さんに、引きずられ、家に帰った。これ、味わって食べよう。
私は、千秋さんからもらったクッキーを胸のところにあてて、家に帰った。
「夏樹、あの子かわいいじゃない!ぜひ、うちに連れてきてね!」
「うるせーよ。あいつとは、何にも関係ねーよ…」
ちょっと、夏樹くん!
何他人事みたいに言ってるのよ!
姉貴さん、夏樹くんを怒って!
第4章ー別れるの?!ー
「き、今日は、眠れなかった……席替えで、清野と隣になったし、しかも、噴水に落ちそうになったとき、助けてくれて、全然眠れなかったー!!すべて、あいつのせいだーーーー!!」
私は、楓と登校しているとき、叫んだ。
「ユカリ、一回深呼吸して、落ち着いて!」
楓は、私の背中をさすってくれた。
「てか、清野のお姉さんと会ったし…」
「えぇーー!!清野お姉さんいたんだ!意外でしょー!」
楓は、びっくり。ですよねー。私も最初びっくりしたよー!
「あ!あれ、清野じゃない??」
楓が指さしたのは、清野だった。
「行ってきな!」
楓に押されて私は行った。私は、すぅっと息を吸って、
「清野、おはよう!」
「…………」
あれ?きこえてなかった?大きな声でいったんだけど…
「清野、おはよう!」
「…………」
え……無視された……?
…ユカリちゃん…!
37:レミリア◆63Y:2017/07/27(木) 20:16 「ユカリ〜!どうだった?」
楓は、ニッコリして、聞いてきた。
「大きな声で挨拶したけど、無視された……う…うぅ………」
私は、涙目になりながら笑ってたけど、我慢出来ず、涙を流してしまった。
「大丈夫?!泣かないで?」
楓は、私の背中をさすってくれた。
「楓、ごめん…」
「大丈夫。前に言ったじゃん。私達親友でしょ。わがままいっていいって。ね?」
「うん!」
楓の声で私は、ホッとした。
「おはようございます!」
私は、教室のドアを開けて、大きな声で挨拶した。
「声を大きすぎた?えへへ」
私は、苦笑いで反省。
「ううん。ユカリちゃんの声と笑顔って凄く良いから、今日も一日頑張ろう!って思うよ!」
と、一番前で廊下側のに座っている、宮水色葉ちゃん。色葉ちゃんは、一昨年、私と同じクラスになり、今の委員会は、計画委員会に入っている。しかも、副委員長!ヤバい!ちなみに、色葉ちゃんは、家が神社でなんだって!
「ありがとう!」
私は、ニコッと笑った。他にも、
「ユカリンが、笑顔でいると、私も笑顔になれる」と、山崎若菜ちゃん。
いろんな人が、私の挨拶を誉めてくれた。嬉しい!
私が、席についた時、
「はよーっす」
と、清野が来た。そして、私の隣の席に来た。今日も気まずい空気になりそう。
バタバタと、音がなったから下を見ると、私のランドセルから、教科書、ファイル、ノートなどが一気に落ちた。あちゃ…やっちまった……はぁ…拾うしかないよね。どうせ、誰も手伝ってくれないし。
私が、ノートを取っていると、算数の教科書をひょいっと、誰かが取った。私が、上を見ると……
見ると…?
41:Seira◆V6:2017/07/29(土) 10:09 来たよ、レミちゃん!
ユカリちゃん…名前からして可愛いぃぃぃ!!!
>>41
ありがとう!このキャラクターのイメージが1か月もかかったんだよ!今度ガールズトークの方でデザイン見せるね!
来ちまったぜ…!レミリア〜!!
やっぱ小説めっっちゃ上手いね!(゜o゜;)
これからどうなっちゃうの!?
って感じ!!
多分拾ったのは…ゴニョゴニョ
>>42 一ヶ月…!そんなに…!
一日でキャラクターデザイン完成させたうちとは大違い…
>>42
……え!!!そんなにかけたの?!?!
私もりおちゃんと同じく、一日で考えたんだよね〜、あは♪
>>43-44
でも、夏樹は、1週間で考えられた。理想の人を考えたんで!
「大丈夫か?手伝うけど」
話しかけてきたのは、清野だった。
「あ、ありがとう。」
私は、目をそらせてしまった。私って、最低かもしれない……
全部取ったとき、清野が拾った教科書、ノートを渡された。
「大丈夫か?」
清野が心配な顔で言った。
「ううん。これくらい平気だよ!ありがと!」
私は、ニッコリして、清野に言った。
「あ!だったら、有村の分の宿題置いてくるから、給食のデザートちょうだい!」
「ありがと!もー!しょうがないな…」
もー。清野、前より凄く子供っぽすぎ!でも、そこが、好きなんだけどね。
1時間目 算数
私は、算数の教科書、ノート、下敷き、ペンポーチを出した。
「やべ…シャーペン忘れた。」
「良かったら、使って!」
清野が困っていたから、私は、笑顔で、シャーペンを渡した。ちなみに、うちの学校は、高学年からシャーペンを使っても良いんです。
「え?!でも、有村のは?」
「大丈夫!私、まだ、4本持ってるもん!」
私は、清野にペンポーチから出した、シャーペン残り4本を見せた。
「ぷっ。有村って面白いよな。」
清野が笑った。やっぱり清野を好きになって良かったな……
またまた来たよ〜!
やっぱレミリアは小説の天才だわ〜!
清野君やっさし〜!ユカリちゃんもかわい〜💕
これからもガンバ!レ!
>>45 ほぉ〜理想の人かぁ…
レミリアの理想の人ってこういう人なんだね。なんかわかる気がする…
>>47
わかんのかいな!
「…で、この問題は、こうやって…」
今は、算数の授業。あと、残り、5分で、授業終了……頑張るんだ。ユカリ!
カサッ
なんか、手に何か当たった。紙だった。
私は、その紙を開いてみると、
『今週のデートの話、下校の時話そう』
と、書いてあった。私は、シャーペンで清野が書いた、メモの下に、
『わかった!』
と、書いた。下校が楽しみだ。
休み時間
「あー!やっと、休み時間だ!」
私は、ぐーんと伸びをした。
「ユカリ、図書室行かない?」
楓が、本を持って話しかけてきた。
「うん!行く!ちょうど、読み終わったんだ!」
私は、椅子から立ち上がり、教室から出た。
「…でさ、水族館デートすることになったの!」
「へぇ…。良いな…」
私と、楓は、廊下で話していたら、図書室についた。図書室には、誰もいない。
私は、本を返して、借りる本を探していた。私は、一番高いところに、読んでみたい本があり、取ろうとした。
「う〜ん。あ!届いた!キャッ!」
私は、読みたかった本を取れたが、台が揺れて、落っこちそうだ。楓は、廊下の本をみにいってる。誰か助けて!
「有村は、いつも危ない行動してるな…」
「清野……」
私は、涙が溢れ出した。
「え?!どうしたんだよ!」
清野が焦っている。
「だって…いつも、清野が私のこと見てくれて嬉しい……」
清野は、少しほほが赤く染まっていた。
学校が終わり、下校。
「…で、遊園地本当にいきたい?」
「うん!」
「じゃあ、決まり!」
私と、清野は、約束をした。
第5章ー初デートー
ピピピピピピ ピピピピピピ
「う〜ん…よく眠れたな…」
私は、ぐーんと伸びをして、顔を洗いにいった。
「あ!今日、デートする日!」
私は、急いでダイニングに行き、急いでご飯を食べて、急いで歯磨きをして、急いで行く準備をした。あ!でも、集合時間9時だった気がする…でも、8時30分だから、急ごう。
「えっと、ハンカチ、ポケットティッシュ、救急セット、お財布、スマホ、チケットは……お財布の中にしまっておこう。」
私は、リュックの中に入れて、洋服は、グレーの肩だしトップスに、青のショートパンツを着て、ヘアアクセは、バレッタをつけて、出発した。
「行ってきまーす!」
私は、大きな声で、出発すると、清野がいた。
「ご、ごめん!待った?」
「い、嫌……別に……」
清野は、ほほを赤く染めた。もしかして、これ似合わなかったかな?
「もしかして、これ似合わなかった?」
「嫌!違う!可愛すぎて、照れるんだよ……」
もう。素直に言えば良いのに。
「…で、どこ行く?」
「ジェットコースター乗りたい!」
私は、パンフレットを見て、答えた。
「じゃあ、行くか!」
私と清野は、お互い運動神経抜群だから、走っていった。
「混ますにすんだな!」
「うん!」
私は、一瞬思ってしまった。このジェットコースターは、360°回る……私は、360°回転が苦手だったのだ。ど、どうしよう。私は、真っ青になってしまった。
「有村?どうかしたか?」
清野が心配してくれている。でも、せっかく乗ったんだからしょうがないよね!
「ううん。大丈夫!なんでもないよ!」
私は、無理してしまった。
「では、発車します。」
プルルルルルルルルルルルと、音が鳴った。すると、動き出した。
どうしよう。まだ、平気だけど、心の準備が……
「有村!楽しいな!」
「……………」
「おい。有村?」
「あ!ごめん!どうしたの?」
私は、ボーッとしてて呼ばれていたのを気づいていなかった。
「どうかしたか?無理してる感じだけど……」
「清野……私、360°回転苦手で……」
「…………」
清野…黙ってる。怒らせちゃった?ごめんね…
いよいよ、360°回転するところまできた。怖いよぉ……
「キャーーーー!!!」
気づけば、終わっていた。なんだか、誰かに抱き締められたような……気のせいかな?
「………」
清野は、顔が赤い…ということは、私のこと抱き締めたってこと?!は、恥ずかしい!と、とにかく、違うところへ!
私は、お化け屋敷方面に行ってしまった。
「おい!待て!有村!お前、お化け屋敷苦手だろ?!」
な、なんでわかったの…?
「な、なんで、私が苦手なのわかったの?!」
「え。だって、LINEで、柚川から聞いて。」
楓……
「だからさ、俺のそばにいろよ。」
「はい……」
キュンキュンした🌼💕
58:Rinon◆V6:2017/08/03(木) 14:25 うひゃぁっ!!♡
ヤバい、かっこいい〜〜
「……で、どこ行きたい?」
「えっと、もうお昼だから、お昼ご飯食べない?」
「あぁ。そうするか。」
私達は、お昼ご飯を食べに軽食売り場に行った。清野はフランクフルト、私は、チュロス。
「いただきます。」
私は、さっそくチュロスを食べた。
「有村、味わって食えよ。」
「だって美味しいんだもん!」
私は、にっこりして言った。
「じゃあ、オレの一口あげるから有村のそれ一口頂戴?」
「は…はい…」
私と清野は、交換して一口食べた。
「美味しい…」
ん?待って!もしかして、これって、間接キスってやつ?!キ、キスしたことになるじゃん!
私は、みるみる顔が赤く染まる。
「あぁ。旨い。有村と同じ物頼めば良かった。はい。有村の返すからオレのフランクフルト返して?」
「あ!うん!」
私は、清野にフランクフルトを返した。すると、清野は、フランクフルトを食べた。か、間接キスやんけーーー!!
ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛間接キッス!!
うわ、き、清野くん!?
「ふぅー!旨かった!次どこ行く?」
「えっと、観覧車…」
私と清野は観覧車のところへ行った。
観覧車に乗ると、学校の時よりめっちゃ気まずい空気だ。
「あのさ……」
「は、はい!」
私は、清野の声でびっくりした。
「どうして、有村はオレのこと好きになったのか?」
「え……っと、いろいろ助けてくれたりしてくれてたし。そこに惚れちゃったのかな!清野は?」
「オレは、全部…顔も性格も髪もスタイルも全部好き。」
「も、もぅ!清野の馬鹿!」
「え?!なんで?!」
「そ、そんなこと言ったら、私、恥ずかしいよ……」
「照れてるところも可愛い……」
私は、また顔が赤くなった。
「もぉー!だから、恥ずかしいことは言わないで!」
「ごめんごめん。」
私達が喋っているうちに私達が乗っている観覧車が終わったそうだから、私達は出た。
「次どこ行く?」
「コーヒーカップ!」
「おいおい。360°回転苦手じゃないのかよ!」
「コーヒーカップは大丈夫なの!」
「じゃあ、行くか!」
私と清野は速歩きでコーヒーカップのところへ行った。
コーヒーカップに乗った瞬間、始まった。もちろん、安全確認をしてもらいましたよ?
「では、始めます!」
プルルルルルルルルルル
と音が鳴った。
そして、動き始めたとき、私は清野にこう言った。
「回すやつめっちゃ回さない?」
「良いね。」
っと会話した時、清野と私は、グルグルと回した。
「ぎぃゃーーーーーー!!!!何これ?!たのしぃーーーーー!!」
おお、楽しそう!♡
66:ルナ◆3es:2017/08/07(月) 08:57 そして、コーヒーカップが終わり、いよいよ帰る時が来た。
歩いて、10分……いつも通っている公園についた。
「じゃ、気をつけて帰れよ!」
「うん!バイバイ!」
私は、清野に手を振った。
私は、後ろをむき、自分の家の方向に帰った。
第6章ー恋のラブレター♥ー
「あぁ。一昨日のデート楽しかった!」
「良かったね!私も水族館デート楽しんできたよ!」
私と楓は、デートの話に夢中になっていた。
学校に着いた時、私は、下駄箱を開いた。すると、そこには、手紙があった。
「何これ……」
「ユカリ?どうしたの?」
「う、ううん!何でもない!先行ってて!」
「うん。わかった。授業に遅れないようにね。」
「はーい!」
楓は、階段にあがっていった。私は、ラブレターの中身を見た。すると、
『4月10日に裏庭に来てください。』
と書いてあった。これって、ラブレター?!
ヤバい!ヤバい!ん?でも、友達になってください。とか?いやいや、それは普通に手紙じゃなくて直接言えるでしょ。う〜ん…まさか、違う人に渡すはずが、私の下駄箱に入れちゃったとか?!そしたら、謝らなくちゃね。う〜ん?わからないよ!もしかして、清野?いやいや、私と清野付き合ってるし、そんなわけないしょ!
「あれ?有村おはよう。」
「あ、清野おはよう!」
私が下駄箱で立ち止まっていると清野が来た。
清野が下駄箱を開けると清野は驚いた顔をしていた。
「せ、清野?どうかしたの?」
「いや…なんか俺の下駄箱にこんなの入ってて。」
清野は、首をかしげて言った。
「あ!私も……これ、ラブレターなの?清野!一回見てみたら?」
「あぁ。」
清野は、封筒から紙を出し、手紙を開いた。
『私、清野君のことが好きです。返事は、4月10日、裏庭で聞かせてください。』
私は、この時……驚いた。
「どうしたんだ?有村。」
「これ、私も手紙を書いた人も4月10日裏庭って書いてあるの。」
「は?」
私達は、顔を丸くした。
「あ!ヤバッ!急ごっ!」
私が時計を見ると、7時55分。
「あぁ!」
私は、清野の手を引っ張り急いで教室へ向かった。
seid清野
何だろう……この胸の苦しさは……まぁ……有村は4年生の時に凄くモテてたもんな……
1年前……
これは、4年生の時の体育で陸上をすることになったとき……
「では、いちについて!よーいドン!」
と、先生の笛がなった。一番は……
「ねぇ。一番のやつ誰?」
俺は、仲がいい颯汰に聞いた。
「お前知らねーの?有村ユカリ。学年女子で一番運動神経がいいやつだよ。まぁ。あいつ、顔良いから結構裏ではモテてるんだよ。」
「ふーん……」
俺は、女子のことはなんにも知らね……
「はい!ユカリさんのタイム9秒94です!」
「おぉーー!!ユカリちゃんすごーい!」
「ユカリちゃーん!お疲れ!」
みんな有村ばっかに目線が行ってる。
「みんなありがとう!!」
有村は、ニッコリとして応援してくれたやつらに手を振った。
「なぁなぁ。有村ってかわいいよな!」
「あぁ!絶対大人になったら…むふふ」
俺は、このこそこそ話が聞こえた。
はぁ……
俺は、この時有村を好きになってしまった……
「お、おはようございます!」
私は、教室のドアをガラッと開けて、息切れして挨拶をした。
「ユカリちゃんおはよう!あれ?清野も一緒?」
クラスメートの篠原すみれちゃんが聞いた。
「たまたま、下駄箱であっただけ。」
「そうなんだ!てっきり付き合ってるのかなって思ったよ!」
すみれちゃんが言った言葉に私は、顔を赤くしようとしてた。
「そ、そんなわけなじゃん!ね?清野!」
「お、おう。」
私と清野は顔を赤くした。私は、自分の席まで行き、席に座った。
「ユカリ!遅かったね!どうしたの?」
「えっと、帰るときに話すね!」
「?うん!良いよ!」
はぁ…今何日だ?7日……まだ、大丈夫!きっと、大丈夫!てか、誰が書いたか全然わからない……
私は、授業の時ラブレターのことで頭がいっぱいで全然授業を聞いていなかった。でも、自然にノートは書いていた。
下校の時、約束通り、楓と帰ることに。
「…で、遅れた理由は?」
楓は首をかしげて聞いた。
「あのね、私、ラブレターが下駄箱に入ってて」
「えーーー?!ラブレター?!」
楓は、驚いて、大声で叫んだ。
「しっ!ラブレターかどうかわからなくて、それで、清野にもラブレターがあって、日にちと場所が一緒で。」
「それヤバいじゃん。でも、ユカリはどうするの?」
「もちろん、断るよ。」
だって、私が好きなのは清野だけだから!
「だよね!だって、断る理由は……あの人がいるからね!」
途中から小声になって、ニヤニヤと笑っている楓。
「そう言えば、日にちと場所聞いてなかったね!教えて?」
「うん。えっと、日にちは、4月10日で、場所が裏庭かな。」
私は、ラブレターを見て、答えた。
「そっか…でも、ユカリ、ヤキモチしてる?」
「してないよ!」
私は、顔を赤くして言った。
「でも、逆に清野がヤキモチ焼いてそう……」
「あぁ…男子でちょっと嫉妬するらしいよ…」
男子って嫉妬するんだ……じゃあ、あの件で、ヤキモチ焼いてるの?!
「ユカリ?どうしたの?」
「もしかしたら、清野もヤキモチ焼いているのかな?って思って!」
私は、笑った顔をして言った。
「あ!家に着いた。じゃあね!気を付けてね!」
「うん!バイバイ!」
私は、楓に手を振り、楓が自分の家のドアを開けて家に入った時私は、帰った。
それにしても、本当にラブレターなのかな?もちろん、断るもん!だって、相手がブサイクだと嫌だし、てか、私の嫌いな男子は、性格悪い、デブ、ブサイク、カッコつける男、ナルシストが嫌い!
「ただいま…」
私は、玄関の鍵をあけて、家に入った。私は、2階にあがり、自分の部屋に行った。
「どうしよう……」
なんだか、ドキドキしてきた……ラブレターのせい?それとも、清野のせい?もう!今日は、早くお風呂入って寝る!
私は、階段をおりると、
「ただいま〜」
と、兄貴が帰った。
「お帰り。」
「俺の妹よ!お願……」
「断る。」
私は、兄貴が言いかけたことをきっぱり断った。
「あの〜…ユカリさん?俺何も…」
「断ります。」
「おい!ユカリ!俺の言うこと聞きなさい!」
兄貴は怒った。けど、全然怖くないし。
「どうせ。あれでしょ?俺にギュー!して?でしょ?やめて。吐き気がする。てか、私彼氏いるし。」
「は?!」
あ、ヤバッ………
「お前、彼氏いたのか?!」
兄貴は、びっくりして聞いた。
「いないよ。楓の彼氏のこといろいろ聞いていたから私彼氏いるしって間違って言っただけ!」
私は、乱暴に言った。
「でも、おま…!」
兄貴がいいかけた時私は、自分の部屋へ戻った。あぁ…なんか嫌な予感しかしないな……
次の日…私は、いつもより早めに学校へ向かった。
「あれ?ユカリ早いね!」
と、後ろから楓がひょっこりと出てきた。
「あ。楓ごめん。」
「はい?!なんで?!」
だって、兄貴に楓の名前出しちゃったんだよ。
「だって、兄貴に彼氏いるのばれたのかも知れないんだけどその時楓の彼氏のこといろいろ聞いたからって言い訳しちゃったの!本当にごめん!」
「別に良いよ!でも、お兄さんからばれなかったら良いけどね…」
楓と私は苦笑いをした。でも、どうせなら、兄貴に見つからないようにしたい。
「みんなおはよう!」
と、私は、大きな声で挨拶をした。
ランドセルを机に置いて、1時間目の準備をした。
「有村おはよう」
と、寝癖をつけた清野が来た。可愛い♥
「寝癖ついてるよ。」
私は、ポーチからブラシを出して、清野の寝癖を直してあげた。
「よし!これで完璧!」
と、私は、ニッコリして清野に言った。
「………」
すると、清野は、ぷるぷる震えている。寒いのかな?いや違う。笑いをこらえている!
「ちょっと、笑いこらえてるでしょ?!」
「あぁ。悪い。なんか、有村の後ろに寝癖がついてて」
「え?」
私は、後ろ髪を触ると、ピョンっとはねていた。
「えーー!!今日ちゃんととかしたのに。」
どうしよう…恥ずかしい……
私は、恥ずかしくなり私は、教室を出た。
「おい!有村!」
私が行ったところは行き止まりだ。すると、清野から肩を捕まれた。
「振り替えろよ。」
「え?」
「良いから振り替えろ」
と、言われた。私は、泣いてる顔を見せたくない。すると、清野がぐいっと私を引っ張った。
すると、清野は、びっくりしていた。
「え?どうしたんだ」
「だって、恥ずかしいんだもん。」
だって、だって……!!私は声に出せない……
「教室を戻るぞ」
と、言われ、そして、清野が私の手を引っ張った。
「清野放して!痛いよ!」
「あ。悪い。」
と、言って清野は手を放した。
「軽く掴んだんだが。怪我はしていない?」
と、清野は焦りだした。
「うん!大丈夫。てか、この方がいい。」
と、私は、手を繋いだ。
「じゃあ、行くぞ!」
と言って、廊下を軽く走った。教室の前では手を放して、話しているふりをして入った。
「ブラシ貸して?」
「はい」
手を差し出した清野に私は、ブラシを渡した。
「有村俺の寝癖直してくれたから次俺がやるな」
「うん…」
なんだか恥ずかしい……
すると、清野が髪を触る。
「…っ!」
私は、ビクッとしてしまった。
「有村悪い。大丈夫か?」
「ううん、大丈夫!ちょっとびっくりしちゃった!」
と、私は笑顔で答えた。
「じゃあ、続きやるぞ」
と言って、清野のゴツゴツして手でブラシを持ち、髪をとかした。凄く上手……
「できた。」
と、清野は言った。私が手鏡で後ろを確認すると、跳ねているところはどこにもなかった。
「凄い!凄いよ!清野!」
と、私は、喜び清野をほめた。
「おいおい。ほめすぎだろ」
と、清野はクスクスと笑っている。
「本当のことじゃん!」
と、私はニッコリした。すると、清野の顔は赤くなった。照れたのかな?
「はい!皆さんおはようございます!」
先生は元気よく挨拶をして、教室のドアをガラッと開けた。
「では、日直さんお願いします!」
「起立!おはようございます!」
「おはようございます!」
挨拶が教室に響いた。
「はい!では、健康観察を…浅野さん!」
「元気です!」
そして、健康観察が終えた。
「では、一時間目を始めましょう!一時間目は、家庭科です!皆さん裁縫道具を持ってきてください!」
と、先生の指示でみんなロッカーへ移動してロッカーにある裁縫道具を出した。
「有村のシンプルじゃん」
清野は、私の裁縫道具をじーっと見て言った。
「派手だと目立つから……」
私は、苦笑いをした。でも、いろんなことで目立つのはしょうがないけど、私はみんなより目立つのはちょっと苦手。
「では、今日はなみぬいを練習します!教科書を見ながらやってください。」
先生の指示でみんな始めた。まわりを見ると、友達同士でやっている子もいた。
「ユカリ〜!わからないから教えて〜!」
椅子と裁縫道具を持ってきた楓が来た。
「うん。良いよ。やろう?清野もわからないところあるなら教えるよ?」
私は、にっこりしながら言った。
「…まず、裏から通すの。そして、表も通すのを何回もするの!」
と、ていねいに教えられてるかわからないけど、自分がわかるところまで教えた。
「っ………て…」
隣から声が聞こえた。見てみると…………
書き込み失礼^p^
前々から思ってたことを書かせていただくよ!
ルナちゃん小説作るのウマスギィ!私にはそんな上手くできませんわぁ…^p^
私も一応書いてますがそんな上手くない_(:з」ς)_
失礼したゾ!
>>84
ありがとぉーーーーー!!!!久々にきてくれたぁーーー!!!
「清野どうしたの?」
清野の親指から血が出ていた。きっと、針で指を指したんだろう。
「清野!手を差し出して。」
私は、真剣な顔で言った。
「はい」
清野は、手を差し出した。私は、救急ポーチからばんそうこを取り出して、清野の親指に貼った。
「はい!」
私は、てあてが終わったら、にっこりと笑みをした。
「有村凄いな!」
清野は、歯をニッと出して、笑った。
そんなこと言われたら照れるじゃん!
そして、休み時間になった。男子は、サッカーボールを持って、廊下を走り、グラウンドへ向かった。
「男子ってガキね。」
「確かに。」
男子を冷たい視線で見つめる女子の皆さん。まぁ。私も男子はガキって思うけど、清野だけはね…(笑)
「ねぇねぇ!みんな!バレーやらない?」
私は、バレーボールを持って女子のみんなに聞いた。
「うん!やる!」
「私も!」
と、次々にみんなが集まってくる。
「よし!行くぞぉー!」
私が先頭で、廊下を歩いた。
そして、外を出だ瞬間…爽やかな風がふいた。なんだか、涼しい…
「ユカリン!早く!休み時間終わっちゃうよ!」
同じクラスの女の子は、私がボーッとしている時にもうグラウンドへ行ってた。
「うん!今行く!」
私は、グラウンドに向かって走っていった。
タイトルのわりには、すぐに恋愛が成就してますね。
それと、ユカリと楓は幼稚園からの仲なのに、何故ユカリが転校を繰り返してることを示す描写があるのですか?
幼稚園の時は一緒だったけど、引っ越してしまい、その後楓のもとに戻ってきたのかな?と最初は思いましたが、第一章のクラス替えの場面を見る限り、楓は「一回もクラスが離れたことがない」と言っており、小学校では二人はずっと一緒にいたことわかりますので、その解釈は難しかったです。
その説明をよろしくお願いします。
>>88
何処に書いてありましたか??もしかして、登場人物に転校生を書いたんですけどもしかしたら混じったのかもしれません。
第二章にて、ユカリと楓がメールのやり取りをした後です。
ユカリがお父さんに「今年は転勤ある?」と聞いていました。
>>90
あぁ。そこですか。自分でもさっぱり覚えていないのですが、たまにお父さんと離れて暮らすことが多くてそれでユカリが聞いたことを書いた思います。
>>91
なるほど。
ありがとうございましたm(__)m
>>92
いえいえ、こちらこそありがとうございます
「じゃあ、行くよ!」
私は、合図をした。
「はい!」
これを何分もして、チャイムがなった。
「あぁ。もっとやりたかったな!」
同じクラスの愛美は言った。
「また、やろうね。」
私は、にっこりして言った。
「うん!」
みんなは声をそろえてにっこりして答えてくれた。
私がホッとした。でも、ラブレターのことは全然忘れていない。
そして……いよいよ当日…………
私は、緊張を抱えて、放課後に裏庭へ来た。すると、ある男子がポケットに手を入れて待っていた。
「あ、あの……」
私は、少し小さな声で男子に声をかけた。
「約束通り来てくれたんだね。有村さん」
私の方を向いてニコッと笑みをうかべた男子だ。
「で…どうしたの?私の下駄箱に手紙入ってたんだけど……」
私は、手紙を持ち言った。
「じゃあ、話すね。有村さんの友達に柚川楓ちゃんっている?」
あ……楓だ。
「うん。そうだよ。楓は私の親友だけど?」
「俺、柚川さんのこと好きでさぁ……」
あ…………
皆様へ
どうも。ルナです。今日は、いろいろ都合があり、今日だけ、2回投稿させてもらいます。なるべく1日3回を心がけていますので、今後共によろしくお願いします。
主 ルナ
「聞いてる?」
私は、楓のことで少し怖くなった。楓は彼氏がいるのに……
「柚川さんのことわかるでしょ?」
「楓は……」
私は、相手に聞こえない小さな声で言った。
「何?」
「楓には、彼氏がいます。」
私は、震えながら答えた。
「そっかぁ…じゃあ、有村さんは?」
え………?なんで、私なの…?
「てかさぁ、有村さんって、学年女子でスポーツ万能なんでしょ?しかも、近くで顔を見ると、なんだかかわいいし。」
なんだか、性格が変わっていってる………
「なぁ、俺の彼女にならねぇーか??」
やだ!嫌だ!清野がいるのに!!
「やめ………や……」
私は、はっきりと、『やめて』と怖くて言えることが出来なかった。
「やめてあげなよ」
後ろから声がして、後ろを振り返ると、見覚えがない男子がいた。
「お前誰だよ。」
優しかった男子は怖い顔をしていた。
「この子が怖そうにしてただろ?お前変態か?やめろよ。気持ち悪い」
すると、手紙の送り主の男子は、逃げた。
「あ、あの………」
「大丈夫だった?」
男子はにっこりと笑った。なんか、顔が一瞬コロッと変わった……
「はい。凄く怖かったです。」
「僕も怖かったよ!」
男子は、震え上がり真っ青に。
「あなたのなま……」
「じゃあ、僕行くね!」
その男子は、走ってどこかに行ってしまった。あの男子はいったい誰なの…?
第7章ー私のクラスにきた転校生ー
「有村!」
私の名前を大きな声で言ったのは、清野だった。
「清野!」
私は、嬉しくなってしまった。
「大丈夫か?」
「うん!なんかね、わかんないけど見覚えがない男子から助けてもらったの!」
「俺より違う男の方が良いの?」
清野は、悲しそうな顔をした。
「ううん。清野は私にとって、世界一好きな男子!」
「ふっ。有村はかわいいな…」
清野は、顔を赤くして笑った。なんか、かわいい……
「ねぇ、一緒に帰ろう!」
「良いよ」
なんだか、清野が初めて喋った時みたいな性格に戻っていきそうなしゃべり方だな…
私と清野は手を繋いで帰った。そう、恋人繋ぎでね…
次の日、私の机の後ろに誰も座っていない机と椅子があった。
「楓、なんで机と椅子があるんだろうね?」
私は、不思議そうに楓に聞いてみた。
「転校生でも来るんじゃない?」
確かにそうかも!!すると、先生がドアを開けた。先生の後ろから男子が着いてきた。なんか、何処かで見たような……
「皆さん、今日から新しい仲間が増えます!鈴木君自己紹介をして?」
「はい。東京から引っ越して来ました。鈴木真也です!宜しくね!」
あぁ!見覚えある!昨日助けてくれた人じゃん!!!
削除
101:リリカ@恋歌◆JA 恋なんてしたくなくない?:2017/08/30(水) 21:08 >>100 ルナの小説を荒らさないでください。
ルナへ
小説、楽しみ!
削除依頼、出す?
>>100
荒らすのはやめてもらえますかね?
>>101
ありがとう!
削除依頼出した方が良いな。
まぁ荒らしは無視しようよ
104:ルナ◆3es:2017/08/30(水) 21:17 >>103
そうだね
乱入ごめんね。
荒らし、大丈夫?
すごい迷惑だよね!
ルナ、荒らしに負けずに(ルナなら負けないよね!)頑張れ!
>>105
ありがとう!
いえいえ。
大したことないよ。
荒らし、本当迷惑だよね〜
私は荒らされたことないんだけど、荒らしがいなくなるように願おう!
ルナ、削除依頼出しといたよ!
109:ルナ◆3es:2017/08/30(水) 21:34 >>107
うん。そうだね
>>108
忙しいのにありがとう!
削除
111:ルナ◆3es:2017/08/30(水) 22:32 >>110
いい加減荒らすのをやめてください!
アク禁依頼してきますよ?
削除
113:ルナ◆3es:2017/08/31(木) 06:56 >>113
もうやめてください。
アク禁になって良いんですか?
アク禁依頼してきますよ?
「では、鈴木君は、有村さんの後ろに座ってください」
「はーい!」
鈴木君は、スキップをしながら席に行った。
「えっと、昨日会ったよね!よろしくね!」
「あ。うん!有村ユカリです」
私は、鈴木君に軽めな自己紹介をした。
「有村、鈴木とだったのか?」
「うん。まぁね。でも、清野の方が好きだからね」
清野が小声で聞いてきて私も小声で答えた。
こんにちは!抹茶です!
いつも見させてもらってます(*^-^*)
ルナさんは、小説作りが上手です!
これからも、応援させて頂きます!
失礼しました!
荒らし、やめてくださいよ!
皆さんの迷惑になってるって分からないんですか?
ルナ、続き楽しみ!
三角関係なっちゃう………?
失礼します。
ルナさんの小説はすごく素敵です!
いつも、見ています!
ですが、そんな素敵な小説を荒らすなんて!
すごく迷惑になってるんですよ!!
ルナさんにすごく失礼ですよ!?
ルナさん、続き楽しみにまってます!
長文失礼しました。
>>117
おぉーー!!応援してくれた人がいるなんて、ルナは…ルナは……嬉しいですぅーーー!!!ありがとうございます!!
そういえばさ、ルナ………
記念すべき100が荒らしだよ……(言っちゃってごめん)
依頼出したとはいえ、私の質問スレも荒らされたの。
きっと同じ人だけど。
もしかしたら、注意したリリカやルナの他のスレとかも荒らされちゃうかもだけど、大丈夫かな?
暗いこと言ってごめんね!じゃ!
失礼しますね、、、
荒らしはともかく反応したら意味ないですよ( >>103の方も言ってますけど )
>>100を取っただろうがなんだろうが反応したら向こうは面白がって続けますよ
荒らしに反応したら荒らしっていう言葉があるほどなので
他のスレも荒らされてますけど 反応したら続くだけですよ
最後になりましたけど小説頑張ってくださいね
抹茶さん、はじめまして!ルナと申します!ありがとうございます!ぜひ、
『あの日の物語』、『心に声を響かせて…』を読んでみてくださいね!
かおるん、かおるんとか、リリカには感謝してるよ!ありがと!
匿名さん、はい。確かにそうですね。もしかしたら、かまちょとか知れませんね。ありがとうございます!
「では、教科書を開いてください。と言いたいのですが、有村さん、鈴木君に学校案内をしてください!」
「え?!なんで私なんですか?!楓じゃなくて?!」
私は、びっくりした。てか、普通は隣の楓だよ?普通。
「でも、鈴木君が有村さんにお願いしたいと。」
えぇ………私は、清野が居れば良かったな……
「ダメかな?」
鈴木君は、上目づかいで目をうるうるした。もしかして、泣くの?!こういう時めんどくさいし……あと、こういうのに私弱いんだよね……
「はい。わかりました…」
私は、棒読みで言った。すると、鈴木君は、
「やったぁー!」
鈴木君は、ばんざいをして喜んだ。てか、6文字であらわすと、『めんどくさい』かな。まぁ、ぱぱぱっとして早く終わらせよう。
「じゃあ。行くよ」
私は、鈴木君を引っ張って教室を出た。鈴木君はにこにこしている。普通は、痛いとか言うのに……もしかして、鈴木君って、M?
>>121
そちらの小説も見てみますね!
教えてくださってありがとうごさいます!
「ここは、保健室で、給食室かな。」
私は、自分的には丁寧に教えた。
他にも、2階、3階、4階といろいろな教室を教えた。そして、屋上に行ったとき………
「ここで最後かな!」
私は、解放感があり、凄くすっきりした。
「そろそろ戻る?」
私は、ニコニコしながら鈴木君に聞いた。
「いや。まだいたい」
「わかった。じゃあ、私は行く…」
私は、屋上から出ようと屋上のドアを開けたとき、鈴木君から手を引っ張られた。
「え?何?」
私は、困った顔をして言った。
「有村さん……いや、ユカリお前かわいすぎ…」
え……キャラ変わった…?もしかして、Mじゃなくて、S…?
「俺の物にしたい…」
すると、鈴木君は、私のほっぺにキスをした…まだ、清野とやってなかったのに………
「わ、私!もう、教室に戻るね!」
私は、顔を赤くして屋上から出た。
side 鈴木君
くそ……ユカリを俺の物にしたかった…昨日から好きになってしまった…俺は、あいつのことが好きだ…
「ただいま」
私が教室のドアをガラッと開けた。
「有村お帰り!」
清野は笑顔で迎えてくれた。やっぱり、清野だとホッとする……
「はい」
清野は、私にノートを渡してきた。
「え?何?」
私は首をかしげて聞いた。
「さっき、鈴木に学校案内してただろ?黒板消されてるし、俺のノート見せるから写せ」
「あ、ありがと」
私は、顔を赤くしてこくりとうなずいて言った。
「う〜ん!終わったぁ!」
4分後、私はやっとノートを写し終わった。
「清野〜!」
私は、清野を呼んだ。
「ん?」
「ノート貸してくれてありがとうね!」
私は、にっこりして清野のノートを渡した。
「お、おぅ。」
清野は、自分のノートを取った。
「次なんだっけ?」
「音楽だよ」
清野は時間割りを見て言った。
「そっか!ありがとう!」
私はニコッと笑って音楽の準備をした。
side 清野
有村かわいいな……有村ってちょっとおっちょこちょいで天然なところがあるけど、まぁ、そこがかわいいんだけど…
思ったんだが、鈴木が怪しい……有村は誰にも渡さない…
「清野?どうしたの?顔怖いよ?」
清野は、怒ってる顔をしてなんだか怖い。
「あ。悪い。音楽室一緒に行こうな」
清野は、私の頭を撫でてくれた。
「うん!」
私は笑顔で答えた。音楽室に着き、席についた。
「皆さんおはようございま〜す!」
来たのは、音楽担当の今井亜梨沙先生だ。
「では、皆さんリコーダーを準備してください」
と指示をされた。何をやるんだろう?
「今日は、威風堂々をやりたいと思います。」
威風堂々………私が好きな曲だ…
威風堂々!
私が去年死に物狂いで(?)練習したやつだ(笑)
今はもう忘れちゃったな〜
恋の進展、楽しみにしてる‼
「威風堂々は、今度テストをやるので、班でペアを作ってください」
「はーい!」
みんなが返事をして早速班でペア作り。
「有村、俺とやろう?」
「ユカリ、清野とやれば〜?」
誘ってくれた清野と、ニヤニヤしている楓。私は、もちろん清野とやる。
「うん。良いよ」
私は、にっこりと笑った。
「僕も有村さんとやりたい」
鈴木君は、ブスッとした顔をして言った。
「え。で、でも……」
私は、焦った。なんだか、恋のバトルみたいで、邪魔しちゃいけない感じがして。
「俺が最初に誘ったんだぞ?」
「でも、僕だって有村さんとやりたいもん!」
あぁ……なんか、めんどくさいことが始まった。
「俺だ!」
「僕だ!」
うっわぁ……こいつらめんどくせぇ……
「ユカリは、清野と鈴木君どっちがいい?」
楓は、また、ニヤニヤしながら聞いてきた。って、これまためんどくせぇ選択だわ……
「私は………」
「清野が良いです……」
私は、下を向いて、顔を赤くして恥ずかしそうに言った。
「ok!鈴木君は、私とで良いかな?」
楓は、首をかしげてにっこりして聞いた。
「あ。うん。有村さんが清野君とやるとは残念だけどね。柚川さんも可愛いしね!」
鈴木君ってチャラ男かな?まぁ、気にせず、清野とやることになって嬉しい!
side 清野
やっぱり、鈴木も有村のこと好きだったのか。俺の方が有村を守る自信がある。まぁ、有村と一緒にやることになって嬉しいけどな……
「ペアは決まりましたか?」
「はーい!」
みんな、先生に言ったことにちゃんと、返事をした。
「決まったペアで一緒に練習してください」
「えぇー!!!」
みんなが返事したことが嘘のように消えていく。
「ペアで、バラバラだと嫌でしょ?もちろん、再テストもやりますよ?」
「そ、それは無理です………」
みんなは、凄く嫌そうな顔をして声を合わせて言った。
「わかったなら、良かったです。まず、最初に皆さんで吹いてみましょう!さんはい!」
〜♪ 〜♪
〜〜〜♪ 〜〜〜〜♪
〜〜〜♪ 〜〜♪
〜♪ 〜〜〜〜〜♪
「はい!皆さん良くできました!でも、少しバラバラなので気を付けましょう!」
「はい!」
音楽が終わった後、楓と一緒に教室へ戻った。
「ユカリ良かったね!」
楓はニタニタしながら言った。
「え?何が?」
私は、全然わからず首をかしげた。
「だってぇ、清野と一緒に威風堂々を演奏することになったでしょ〜?」
楓は、だんだんニタニタがとまらなくなった。私は、だんだん恥ずかしくなり、最終的には、顔を赤くした。
「か、楓やめてー!」
私は、楓のほっぺをむぎゅっとして言った。
「しゅ、しゅみませぇん……」
楓は、ほっぺをむぎゅっとされてるまま謝った。私は、楓のほっぺから手を離した。
「も、もう!恥ずかしくなるんだから!」
私は、顔を赤くして言った。
次の授業は、社会だ。私は、社会の教科書を2さつと、社会ノートを出した。
「あっれ〜?おかしいなぁ……」
隣にいる清野が机で何かを探していた。
「清野どうしたの?」
私は、清野の肩をぽんぽんとして聞いてみた。
「地図の教科書はあるんだけど、もう1さつがなくて…」
清野は、困った顔をして言った。
「あ!だったら、一緒に見よう?」
私は、清野の机の隣にくっつけた。
「有村ありがとな」
清野は、ニッと笑った。その眩しい笑顔反則だよ……
「…で、ロシアが広い国なんです」
あぁ……どうしよう………清野の隣でドキドキして勉強に集中できないし、頭にも入らない……
「じゃあ、ここの大陸を……有村さん!」
どうしよう……ドキドキが…
「有村さん!」
先生が、私の肩をぽんと叩いた。
「は、はい!」
私は、先生の方を向いた。
「有村さんここの大陸を答えてください」
「え、えっと、オーストラリア大陸です。」
「正解です!」
私は、席に座った。ボーッとしてて指名されてたの気づかなかった……
「有村大丈夫か?顔赤いけど。」
清野は、心配そうな顔をして言った。
「だ、大丈夫だよ!」
私は、顔を赤くしながら笑った。
side 鈴木君
あの二人羨ましすぎる……てか、ラブラブ過ぎだろ
「ねぇねぇ、清野一緒に帰ろっ!」
私は、ニコニコして清野に言った。
「おぉ。良いぜ!」
清野は、嬉しそうな顔をして言った。
「ユカリ〜!トイレ行こう?」
楓がポンポンと肩を叩いた。
「うん。良いよ。私も行きたかったし。」
私と楓は、トイレに行った。
「でね、そのRAPIPIの洋服ゲット出来たの!」
「良かったね!」
「今度二人で買いに行こう?」
「良いよ!」
私と楓は、廊下で楽しく喋っていた。
「ユカリトイレ終わったら待っててね?」
「良いよ。」
楓は、トイレを一人で行くのが苦手なのだ。なぜなら、トイレの花子さんが出てきそうで怖いんだって…そんなの出てくる訳ないじゃん…
「ふぅ……」
私は、すっきりして、トイレから出た。手を洗いながら、楓を待った。
「ユカリごめんね!」
「ううん。大丈夫だよ!」
私は、にっこりと笑った。
そして、楓とユカリで教室に戻った。すると、廊下に担任の先生がいた。
「柚川さんと、有村さんは仲が良いんですね!」
先生は、羨ましそうににっこりと笑った。
「幼稚園からずっと仲良しなので、今でも仲良しです!」
楓は、ニコッとした。その笑顔マジで神ですよ!楓!
「ふふふ。そうなんですか。そろそろ授業なので席に座ってくださいね」
先生は、ふんわりとした笑顔で言った。
「はーい!」
私と楓は元気良く返事をした。
5時間目が終わり、私は帰りの準備をした。
「清野君!放課後良いかな?」
清野に話しかけたのは、鈴木君だ。なんだろう?告白?いやいや男子だし…で、でも、前に兄貴からBLとか聞いたんだけど……やべぇじゃん!ちょ!想像しないでおこう。
「あ。いいけど…」
清野は、困り顔で私を見た。私は、ニコッと笑って、
「大丈夫だよ!私、図書室で勉強してるね!」
と、大丈夫そうに言った。
「悪いな。すぐ戻る」
清野は、なんども謝った。許すけど、なんだろう……ヤキモチって言うのかな……?
「では、皆さん気をつけて帰ってくださいね!」
「はーい!」
みんな次々と、教室から出ていく。
「有村さん、最後に窓閉めと電気を消してくれますか?」
先生は、急がしそうな顔をしていた。
「はい!大丈夫です!」
私は、ニコッと笑った。
「じゃあ、お願いね!」
先生は、安心した顔で教室から出てった。
「ユカリ帰んないの?」
ランドセルを背負った楓がちょっと首をかしげて聞いてきた。
「清野を待ってるの。鈴木君とお話してるみたいで…」
「そっか。私、弟と帰るからじゃーね!」
楓は、元気良く手を振って教室から出た。電気はついていなく、窓も閉めている、静かな教室で、私は静かに本を読んでいる。今ごろ清野と鈴木君何を話しているのかな………?
side 清野
いったい、鈴木何の話をするんだよ。俺は屋上の扉を開けると空を見上げている鈴木の姿があった。
「鈴木来たぞ」
「待ってたよ。清野君。」
「何の話だよ」
「それはね……」
……なんだ…?鈴木の目付きが変わった。
「有村さんをかけて勝負をするんだよ」
「は?お前何言って……」
俺は正直言うと、鈴木が言ってる意味がわからない…
「勝負は簡単。今度の体育でバスケをやるだろ?それでだよ」
鈴木は俺の方を向いてニヤリと笑った。
「あぁ。良いぞ…」
有村には申し訳ないが、有村を守れるならそれでいい。
side ユカリ
「有村お待たせ!」
清野は、息切れをして私のところに来た。
「じゃあ、帰ろっか!」
「あぁ。」
私と清野は、一緒に帰った。下駄場に内ズックを入れた。
「じゃあ、行くか!」
清野は、ニッと私に笑った。私は、こくりとうなずいた。
「ねぇ、なんの話していたの?」
私は、気になって、首をかしげて清野に聞いた。
「……」
清野は、黙っている。嫌なことなのかな…?あ。ダメだよね…
「無理に言わなくて大丈夫だよ!」
「あ、あぁ…」
本当は聞きたいけど我慢する。もしかしたら、清野に何か嫌なことでもあるのかな?
私は帰ってからも気になっていた。そして、次の日………
「みんなおはよう!」
私は、元気よく挨拶をして教室に入った。
「おっと!賞品が来ました!!」
うちのクラスの男子は、「ヒュー!」と言ったり、拍手をしたりしている。いったい何なの?うるさいな……
「ちょっと!男子なんなのよ!」
私は、うるさくて思わず怒ってしまった。てか、気になるし……
「清野と鈴木が有村をきそって勝負するんだってよ!」
「え?!」
読書板で、読んだ小説の感想などを掲載しているのですがレアさんの私の恋は叶うの?を掲載してもよろしいですか?
返信お願いします。
>>141
ユニコーンさん、はじめまして!レアと申します。
あ!はい!ぜひ、よろしくお願いします!とても嬉しいです!!ありがとうございます!!
えっと、ぜひ、あの日の物語と心に声を響かせて…も読んでくれると幸いです。
>>142
ありがとうございます。
『あの日の物語』も拝見させていただいています。どちらも続きを楽しみにしています。頑張ってください。
>>143
ありがとうございます!
第8章ー清野VS鈴木ー
ひ、ひぇーー!!!どうなっちゃうの?!
「はよーっす」
清野は、冷静な顔をしながら教室に入ってきた。
「ちょ!ちょっと!清野!!どういうこと?!」
私は、真っ青になって、泣き目になりながら、清野の肩をがしっとつかんだ。
「俺も知らないぞ?」
は、はぁ?!どういうこと?!
「ほんと!バカだなぁ……」
席に座っている鈴木君が言った。
「ちょっと!鈴木君どういうことよ?!」
私は、鈴木君のところに駆け足で来て怒った。
「え?僕がみんなに教えたの」
「はぁ?!なんでだよ?!」
最近出てしまった……男っぽい口調が……
「だって、怪しまれるだろ?」
「だからって!!」
私は、鈴木君を殴ろうとすると、殴ろうとした後ろから腕を捕まれた
「清野!」
私は、びっくりした。
「有村ダメだよ。女子なんだから。俺が鈴木に絶対に勝つから。」
「う、うん。ありがとう…」
私は、顔を少し赤くして言った。
「とーにーかーく!ユカリと清野は、ランドセル片付けないと先生から怒られるよ?」
楓は騒ぎをやめさせた。私は、自分の席に行って宿題を出しに行った。
「ユカリ大丈夫?」
楓は、ヒソッと声をかけた。楓心配しているのかな?
「清野が負けそうで怖いんだよな…」
私は、少し震えながら答えた。
「大丈夫!清野はユカリと同じで運動神経抜群でしょ?清野を信じなさいよ!」
楓は、私を慰めるように清野のことを話してくれた。楓……ありがとう……
「はい!皆さん朝の会しますよ〜!では、日直の柚川さんお願いします。」
あ。今日は、楓が日直か!すっかり忘れてた。
「起立!おはようございます!」
「おはようございます!」
大きな声で声を重ねて挨拶をした。
「おはようございます。」
「着席」
みんなは、いっせいに座った。ガタガタという音がしたけど。
「では、健康観察をします。」
戦うね……うんうんうん……
「有村さん」
「あ!はい。元気ですぅ」
「あはははは」
みんなから笑われた……めっちゃ恥ずかしいんだけど?!
「じゃあ、いつも通り、有村さん健康観察簿を置いてきてください。」
「あ。はい」
私は、先生から健康観察簿をもらって、教室から出た。確か、1階の保健室に届けるんだよね。めんどくさいな…
「戻りました。」
私は、すぐに、健康観察簿を置いてきた。
「ご苦労様です。今日のことを話します。1時間目は……」
今日は、5時間授業か………めんどくさいな……
「では、理科室に行くので、理科の準備をしてください。」
「え?!理科室行くの?!」
ヤバい。私先生の話聞いてなかった。
「そうだよ。ユカリ行こっ!」
楓は、ニコニコして私を待ってくれた。
「今日芸人体育祭が放送されるんだけど、ユカリは観るの?」
「観ようかなって思ってるかな。あれ、面白いし」
私と楓が話しているのは、今日放送の芸人体育祭だ。あれは、毎年春にあってとても面白いの!
「そう言えば、明日バスケの試合をやるんだよね!楽しみ!」
楓は、ニコニコしながらやる気満々!はっ!バスケと言えば……鈴木君と、清野が勝負するんだ…………
「ユカリ〜!大丈夫か〜?」
「あ!うん!大丈夫!」
大丈夫じゃない………全然大丈夫じゃない…!だって、明日までめっちゃドキドキするじゃん!!
えーっと、なんとなく(?)久しぶり‼
清野くんに鈴木くん、どうなっちゃうの⁉
楽しみにしてるね!
>>150
かおるん久しぶり!
うん!ありがとう!かおるんも頑張ってね!
そして、いよいよ当日………私は、朝からドキドキしながら学校へ向かった。確か、1、2時間目だったな。
「ユカリおはよう!一緒に更衣室行こう!」
私が、宿題を出していると、楓が、肩をポンポンと軽く叩いてきた。
「うん。」
私は、準備が終わって、体育着を持って更衣室に行った。
「あれ?ユカリちゃんおはよう!今日だね!」
更衣室にいるみんなからいろいろ言われた。
「やめてよ〜!余計緊張するじゃん!」
私は、顔を真っ赤にして言った。
「ごめんごめん。確か、着替えたらすぐに健康観察……って、ヤバッ!じゃあ、私行くね!」
と、次々とみんなが帰った。って!私達も急がないと!!
「楓急ぐぞ!」
私と楓は、早着替えをして5年3組へ向かった。
「ま、間に合った?」
私は、髪がボサボサになってぜーぜーと息切れをして教室へ入った。
「大丈夫間に合ったぞ」
清野は、にこにこしながら私に言った。
「なら良かった………」
私は、すごくホッとした。
「髪ボサボサ」
清野は、クククッと笑って指をさした。え?!マジで…?最悪だわ……
「髪とかすから待ってろよ?」
「はい………」
やっぱり、清野の彼女でよかった……はっ!めっちゃ恥ずかしいこと考えてしまった!私変態じゃん!!うぅ……
「あとは、大丈夫だよ」
「ありがとう!」
私はニコッと笑った。やっぱりね…清野のこと好きになった理由は、優しいところだよ。
「では、体育館に行ってください。」
先生は、教室に響くくらいの大きな声でみんなに呼び掛けた。すると、みんなは、いっせいに、教室から出た。
「危ないので、廊下は走らないでくださーい!」
先生は、大きな声で男子に注意をした。
「ユカリいよいよだよ!」
楓はわくわくしながら私に聞いてきた。
「うぅ……どっちが勝つかわからないんだから!」
私は、ムスゥッとした顔をした。すると、後ろからポンポンと優しく私の頭を誰かが叩いてきた。後ろを振り返ると、
「清野!」
「俺頑張るからな!」
と、清野は、ニッと笑った。今は恥ずかしくて言えないけど、清野頑張れ!
「では、体操をします!!」
「1.2.3.4.5.6.7.8」
みんなで揃えた声が体育館に響いた。そして、体操が終わると、さっそくバスケが行われる。
「有村、オレがバスケしてる時にオレのこと見ないでくれよ?」
「むっ!なんでよ!」
あぁ……少し怒鳴り過ぎたかも……
「そしたら、恥ずかしいんだよ」
「あ。うん……」
なんだよ!そのこと言うなら恥ずかしがらなくても良いのに!
「では、男子で戦いますので、女子はステージにあがって応援してください」
「はーい」
私達女子はステージのところまで走っていった。一番最初に着いたのは私だった。
「では、よーいスタート!」
『ピー!』と強い音の笛の音が体育館に鳴り響いた。いよいよだ……
「ユカリ、清野のこと応援しなよ〜!」
楓は、にやにやしながら、私に言った。
「いや、応援したいんだけど、清野から応援するな。気がちる。みたいなおと言われててさ…」
すると、何も言わず、楓はびっくりした顔をした。
「じゃあ、話が変わるけど、私彼氏と別れた。」
「はぁ?!なんで?!」
楓を振るなんて最低!!
「なんか、好きな人ができたみたいで…」
「そうなんだ……」
親友としてなんか楓の役に立ちたいな…
「キャーーー!!!!」
両隣から、大きな声で叫ぶ女子がいた。
「え?!どうしたの?!」
私は、私の隣にいた女子に聞いてみた。
「ユカリちゃんの彼氏の清野君が点を入れたの!」
私の隣にいた女子はニコニコして答えてくれた。
「え?!本当に?!やった…!」
私は、恥ずかしくなりながら喜んだ。
「清野チーム頑張れよ!!」
「ユカリちゃんのために、勝てよ!!
」
女子のみんなは清野チームを応援していた。私は、恥ずかしくなった。私は、清野をチラッと見ると、清野は顔を赤くしていた。恥ずかしいんだな…
そして、5分たった。結果は?
「お願い勝って!勝ってよ!」
私は、手を合わせて、一生懸命お願いをした。
「勝ったのは………Aチーム!!」
Aチームって、清野のチーム……?
「ユカリ、やったね!清野勝ったよ!」
楓は、ピースをしてにぃっと笑った。
「やった……やったーー!!!」
私は、嬉しくて涙が出そうになった。
「次は女子の皆さん集合してくださーい!」
先生が大きな声で、女子を呼んだ。私は、赤白帽子を被って、集合しようとした。
「有村」
前で、清野がニコリっと笑っていた。
「清野ありがとう!勝ってくれて!」
私は、ニコッと明るい笑顔をした。
「有村は誰にも渡さないって言っただろ?遅れると悪いから行きな」
「うん!」
「それと……」
「ん?」
清野は私の腕をぐぃっと引っ張った。
「ご褒美ちょうだいよ?」
「は…はーい……」
私は、顔を赤くして女子がいるところに集合した。
「では、よーい、スタート!」
先生の笛がピーっと体育館に響いた。
「ユカリン!」
私は、同じチームの子からボールをもらって、ドリブルをしてそのままシュートをした。すると、一発で入った!
「イェーイ!」
私は、いろんな人とハイタッチをした。よし!この調子で頑張るぞ!
そして、結果が私のチームが勝った。体育の授業が終わって、みんな教室へ向かう。
「清野〜!」
私は、清野のところまで走った。
「おぉ!有村!良かったな!」
清野は、ニッと笑った。
「今日一緒に帰ろっ!」
私は、ニコニコしながら聞いた。すると、清野は嬉しいのかわからないけど、顔を少し赤くしてこくりとうなずいた。
「ユカリ良かったね!」
「ユカリちゃん良かったね!」
更衣室で、みんなからいろいろ言われた。
「うん。それでね、絶対に言わないでね?」
「うんうん」
女子全員は、こくりとうなずきながら言った。
「ご褒美ちょうだいって言われた…」
「きゃーー!!良いじゃん!」
みんなは、黄色い声をあげた。
「じゃあ、キスなんてどう?」
楓は、にやにやしながら私に言った。
「き、キス?!無理無理無理無理!!」
私は、顔を赤くして言った。
だ、だって!小学生でキスって早くない?!私は無理だよ!
「嘘だよ!冗談!」
楓は、笑いをこらえて言った。絶対笑ってるな……
「でも、一回一人で考えてみるね!もし、わからなくなったら、楓にメールで聞くね!」
「ok!受付はいつでもokよ!」
なんか、どこかの漫画みたいだな………
まぁ、楓ありがとう!!!
下校の時に、私は恥ずかしい顔をして帰った。理由は……
「有村なんかご褒美ないの?」
そう。清野と帰っている。まぁ、清野と帰るのが嫌って訳ではない。ただ、更衣室のことを思い出してしまうからだ。
「あ、あるよ!」
「ふーん……何?」
うっ………やっぱりそうなる…………よね……
「清野が選んで。ご褒美デートか……」
「デートか?」
清野は、ニコニコしながら聞いてきた。
「き………」
「き?」
ますます、清野は、顔をニコニコして私に近づいてくる。
「き、キスです………」
私は、顔を赤くして言うと、清野まで顔が赤くなっていた。
「あ!やっぱ、忘れて?」
私は、苦笑いをして言った。気まずい空気になるからな。
「有村…」
「え?何……?」
私は、清野に腕を引っ張られ、ほっぺに………キスを……されました…………
「せ、清野?!」
私は、キスされたほっぺを触って顔を赤くした。い、いきなりされたから!
「悪い…体が勝手に……」
「ううん。良いよ。別に…」
私は、顔を赤くして言った。
「…で、ご褒美デートはどうする?」
うっ…やっぱりそうなるよね…
「水族館とか良いかなって思ったんだけど…」
「あぁ。別に有村が行きたいところなら何処でも良いからな」
「うん……!」
私は、恥ずかしそうに笑顔で笑った。デートが楽しみだ!
第9章ー清野へご褒美ー
土曜日…私は走ってバス停まで行った。すると、バス停には清野がいた。
「あ…!せ……」
はっ!待てよ?私服カッコヨクナイ?ま、毎日私服見てるのに!うぅ!なんで!
「あ…」
そう言えば、リップ塗るの忘れてた!このリップは色つきじゃないからバレない!
「よし!頑張れ私!」
私は小さな声で自分が頑張れるように自分が自分を応援した。なんかややこしいな…まぁ、行こう!
「せ、清野……お、お待たせ……」
私は、恥ずかしそうに清野に声をかけた。
「あ。ありむ……ら……」
清野はびっくりした顔をしていた。あぁ。びっくりするよね。実は、髪を切りました。
「髪どうしたんだ?」
「えっと…ちょっと切ろうかなって思って切ったの。どう……かな……」
私は少し照れながら清野に聞いた。
「いや……その………かわいすぎ…」
清野は、顔を赤くして答えた。私は清野が言った言葉が恥ずかしくて顔を清野より真っ赤になった。
「お、おい。大丈夫か?」
「うん!だいじょ……きゃっ…」
清野は、自分の手を私のほっぺに当てた。冷たくてびっくりした……
「良かった。元気で」
清野は、顔を赤くして笑った。か、かわいい……
「あ。バス来たよ!」
私はバスを指さして、清野に教えた。あぁ!やっと行ける!
「先に有村乗って」
「うん。ありがとう。」
なんか、清野が執事みたい…恥ずかしいな……
私が椅子に座ると、清野が隣に座った。
「せ、せまくない?」
「いや。全然」
清野はニコッと笑って答えた。うぅ。本当だったら言ってくれよ?
30分後……私はボーッとしていて、いつの間にか着いていた。
「清野下りよう?」
「うん」
清野は立ち上がり、私の荷物も取った。
「自分で持つから良いよ?」
「いや、彼氏の仕事だし……」
清野は顔を赤くして言った。私も恥ずかしいよ!
私は、こくりとうなずいた。
「わぁ!久しぶりに来たな!」
水族館に入ると、私は楽しくなった。何年ぶりだろうな……
「お、お金払わなくて良いの?」
清野は、受付にお金を渡さずにチケットをもらっていて聞いてみた。
「ここは、入場なら無料だし。食べ物とかは払うけどね。はい。有村の」
「あ。ありがと……」
私は清野からチケットを受け取った。さっそく魚を観に行った。
「わぁ!凄い!」
私の目に入ったのは、小さい水槽に、キラキラと光るお魚がいたのだ。青、水色………私の好きな色!
「あ。ごめん!一人で騒いで…」
私は反省している顔で清野に謝った。
「いや、有村が楽しんでくれてるならそれで良かった」
清野は嬉しそうな顔をして言った。で、でも一応ご褒美デートだし!
「な、なぁ…有村……」
清野は顔を赤くして私に声をかけてきた。どうしたんだろう……
「これ見てみ……」
「?!」
私の目に入ったのは、一回行ってみたかった、この水族館のカップルスポットの永遠に結ばれる、海の噴水だ。確か、キスをするとそのカップルは永遠に幸せになるって都市伝説だ。まぁ、小学生でキスは早いだろうが(笑)
「そこ行きたい?」
え?!なぜ、そんなことを?!行きたいけど、もう少し大人になってから…
「いや…もう少し大人になってから…」
私は、顔を赤くして、小さな声で答えると、清野はますます顔が赤くなっていた。
「あ。忘れて?ね?」
私は慌てて、清野に言った。あの事恥ずかしいでしょ!
「は、はい……」
清野は恥ずかしそうに返事をした。うぅ……
「な、なぁ、観覧車あるみたいだけど行くか?」
「あ!うん!行きたい!」
私はこくりこくりとうなずいて観覧車のところに行った。
「2名様ですか?では、いってらっしゃ〜い!」
お姉さんが手を振っている。ふふふ…元気な人だな……
「……」
「?どうしたの?清野黙って……」
私は首をかしげて聞いた。すると、清野は少し悲しそうな顔をした。
「有村って俺のこと嫌い?」
「え……?」
「なんで?」
「え…だって、俺のこと全然見てくれないし……」
その事なの?う〜ん……慰める方法……もう!これしかない!
「清野」
「ん?」
清野が私を見たときに………私は…
「あ、有村?!」
私は清野をギュッと抱き締めた。私は清野の耳元で
「嫌いなわけないじゃん……大好き…」
「有村ってこういう感じの性格だっけ?」
「えへへ…」
清野は顔を赤くして言った。別に、照れたわけではないらしい。
「……」
「……」
まだ、観覧車はてっぺんまでは言ってない。私と清野はゆっくりと、手を恋人繋ぎで座った。
「ただいま〜!」
私は17時に帰宅をした。私は靴を揃えてリビングに向かった。
「お帰り〜」
リビングのソファーでゴロゴロしながら兄貴がスマホをしていた。
「兄貴!ちゃんと勉強してよ!」
私は兄貴が膝にかけてた毛布をバッと取った。
「さ、寒いなぁ…」
「兄貴が半袖半ズボンが悪いんだから!」
兄貴の格好は、体育着の半袖半ズボン。ちなみに兄貴はサッカー部だ。いつも兄貴のファンクラブが兄貴の応援をして来る。しかも、兄貴が小6の時、私は小2だった。下駄箱を開けるとたくさんのラブレターやお菓子などもう嫌だ。
「あ。ユカリ〜!」
「何?」
私は兄貴をギロリとにらんで聞いた。
「明日用事あるか?」
「ないけど…?」
私は夕飯を食べる準備をしながら答えた。
「明日俺の彼女紹介するから」
第10章ー兄貴の彼女ー
「い、良いけど……な、なんで?」
私はエプロンを着ながら聞いた。
「いや……紹介したくてさぁ……」
兄貴は苦笑いをして言った。あ…絶対に私に言いたいんだな。オレの彼女かわいいだろってアピール…まぁ、彼女がかわいいは当たり前。私なんてかわいくないけど…でも、兄貴イケメンじゃないのに……
「じゃあ、よろしくな。」
「はーい…ちなみに名前は?」
私は首をかしげて聞いた。名前は気になりますよ〜!
「清野綾羽っていう名前なんだけど…」
な、なんか聞いたことあるような…ないような……まぁ…いっか!
お知らせ
瑞です!名前変えました!
えっと、清野の姉の名前のことです。
最近、4つの四季フレンズという小説を創作板で連載始めたのですが(ぜひ、見てください!)、その小説に千秋というキャラクターがいて、さらに、清野のお姉さんも千秋って名前なので変えます!
清野綾羽(せいのあやは)にします!
さらに、中3という設定にします!
ネタバレになりますが、今後とも
『私の恋は叶うの?』をお楽しみください!
土曜日……私は、兄貴と一緒に待ち合わせ場所の噴水がある公園に来た。
「お前そんなにおしゃれしなくても…」
兄貴は、苦笑いした。兄貴め!女子のことわかってない!
「兄貴わかってないな!女子はオシャレと女子力が大切なの!」
私は兄貴にビシィッと言った。さぁ…これで兄貴はどうだ!
「ぎゃはははは!!お前バカか?」
兄貴がニヤニヤしながら笑っている。てか、大爆笑してる……
「う、うるさい!このクソ兄貴!」
ほんと!兄貴はバカだな!バカ雪斗!いや!バカ斗!!
「ごめん!待った?」
「あ!綾羽!」
兄貴はその女の子に手を振った。あれ?何処かで……
「あれ?ユカリちゃん?!」
「綾羽さん?!」
私と綾羽さんは、目を真ん丸にして驚いた。ま、まさか…(このクソ)兄貴の彼女だったなんて!
「えっと二人とも知り合いだったの…?」
兄貴首をかしげて笑っている。兄貴まさか知らなかったぁ?ぷっぷー!
「ありがとね!弟と仲良くしてくれて!」
「あ。いえ…」
私下を向いてうなずきながら答えた。あ、兄貴に話しておらんよ……
「え?どゆこと?」
「実はね…私の弟とユカリちゃんね、つきあってるの!」
「は?お前彼氏いたのか?!」
兄貴はびっくりしていて私は小さくうなずいた。
「お前ブスの癖に彼氏いたんだなぁ〜!」
「今なんつった?!」
私は兄貴が言った『ブス』に反応してマジギレした。
「あぁー!!ユカリさんは美人ですぅ!すみませんでしたぁ!!」
ははーん……兄貴はちょろいな…(笑)
兄貴はちょろいから『ちょろ斗』でも良いな(笑)
次の日…私は途中まで兄貴と一緒に登校した。周りからは「あの人カッコいい!」とか「イケメンじゃん!」とか言ってるけど兄貴は彼女いるからね(笑)
「ユカリ!彼氏に迷惑かけるなよ!」
「はいはい。わかった!兄貴も綾羽さんに迷惑かけるなよ!?」
お互いに迷惑をかけないように注意をした。なんか不毛…
「ユカリおっはー!」
楓がピョンっと顔を出して私に声をかけてきた。
「あ。楓おはよう」
私にニコッとして挨拶をした。他にも同じクラスの子と一緒にお喋りをして下駄箱に向かった。私が下駄箱を開けると……
「な、何これ……」
私の下に落ちてきたのは何枚もある手紙だった。
第11章ーユカリにモテ期?!ー
な、なんだろう……
私は、一番最初に手に取った手紙の封筒をそっと開けた。すると…
『ユカリさんへ
僕はユカリさんを1年生の時からずっと見てました。
僕と付き合ってください!返事はユカリさんの下駄箱に入れてください。』
は、はぁ?!もしかしてこれってラブレター?!付き合う訳ないじゃん!だって私彼氏いるし……
「うわぁ……ユカリに嫌がらせなの?」
楓は、私の下駄箱にたくさんの手紙を入れた人に対してイライラしてたっていうか怒っていた。本当にこういうのやめてほしいよ…
「とにかく、これは先生に相談しよう。」
楓は私が持ってたたくさんの手紙を少し持ってくれた。
「でも、もう少し様子見てから…」
私は少し焦っているけど、明日には大丈夫でしょ…そう思っていました。
「みんなおはよう!」
私はニコッと笑って教室へ入った。すると、男子はしーんと静まった。
「あ!ユカリン!!ランドセル片付けたらすぐに多目的室来て!!」
同じクラスの胡桃が私に慌てながらもあわあわとしていた。
「う、うん…」
私は急いで宿題を提出して1時間目の準備をしてランドセルを片付けて胡桃に言われた通り楓と一緒に多目的室に行くと、女子がたくさんいた。
「みんな来たよ…」
私は入った瞬間嫌な空気に入った気がして緊張した。
「あ!ありりん!!ここに座って!」
隣のクラスの子は、私の椅子を持ってきてくれた。
「あ、ありがとね…」
私は小さな声でお礼を言った。
「では、何があったのかを説明するね。」
胡桃は大きく息を吸って
「実は、ユカリンはモテ期になってしまったのだ!!」
はぁ?!私に?!ありえないよ!
「う、嘘でしょ?!ただ、私をからかうためにじゃないの?」
私はなぜか焦って胡桃に言った。すると、
「私聞いたんだ…教室行くときに男子がユカリンの話をしててかわいいとか言ってて」
「え、えぇ?!」
私は、ますます顔が赤くなっていった。だ、だって恥ずかしいし!!うぅ…
「一回教室に戻ろうよ」
「う、うん」
私達女子は自分のクラスへと戻った。さすがにないよね。
「……」
私はムスッとした顔で教室に入ると、男子が私に注目をする。
「有村可愛くね?」
黒板の前で男子がコソコソと私を見ながら話している。正直私はイラついた。
私は、そのコソコソ話していた男子の席に座った。すると、男子は顔を真っ赤にしていた。
私は気づいた。清野が凄く嫉妬?をしている顔をしていた。
「清野大丈夫」
私は口パクで清野に言うと、清野はコクリとうなずいていた。
私は思いきって、その男子の席をばーんと蹴った。
「ちょっ!何してるの?!」
男子は机を戻しに駆け足で来た。私は男子の耳元で、
「お前らふざけるなよ?」
私は男子っぽい性格がまた出てしまった。すると、男子はコクコクとうなずいた。
私は教室から出ようとすると…
「ユカリちゃん待ってよ…」
後ろから声がして後ろを向くと鈴木君がいた。
「何?」
私は鈴木君をギロリと睨み付けた。
「なんでそんなことするの?」
「それはこっちの台詞。どうせ、鈴木君のせいでしょ?!」
私は鈴木君の前に来た。すると、鈴木君はフフッと笑って、
「うん!そうだよ!清野君とユカリちゃんがうらやましいからだよ!僕はユカリちゃんが大好きだった。だから僕の物にしようとしたの。」
「だ、だからって……男子みんなを!」
「いやいや。男子から視線が出ているユカリちゃんを僕が助ける作戦だよ。これならきっと清野君も諦めてくれると思ったけど…流石にユカリちゃんがヤバかったとは…」
「くっ………」
私は鈴木君に何も言えなくなった。まるで何かが詰まっているように感じた。
突然失礼します
今日から読み始めたのですが、面白すぎます!!清野君かっこいい!明日も読みますね。楽しみです!
これからも、頑張ってください!
応援してます!
テストに苦しんでいる中1より
>>182
はじめまして〜!作者の瑞(元レミリ)です!
ありがとうございます!久しぶりの感想が来て嬉しいです!ありがとうございます!
「有村行くぞ…」
すると、清野は私の腕をグイッと引っ張って廊下から出た。私は泣き出しそうだった。着いたのは誰もいなくて寒い屋上だった。
「さ、寒い……」
私はガタガタ震えながら呟いたら、清野が私に何故かジャージを被せた。
「え…?」
「有村が風邪引いたら嫌なんだよ…」
清野は私の顔を見ないでツーンとしていた。でも私から見ると顔を赤くしている姿があった。
「ありがとう…」
私は清野のところにきてギュッと軽く抱きついた。
「………」
清野はまた顔を赤くしている私の頭を優しく撫でてくれた。私も顔を赤くした。
「あのさ……話なんだけど…」
「ん…?何?」
私は体育座りをして首をかしげて清野に聞いた。
「有村さ、鈴木と勝負するのか?」
清野は空を見上げながら私に聞いた。すると、私は少し黙ってから
「私は…清野と別れたくない。勝負で負けるのが怖いけど…勝負をしないとダメだし中途半端で終わりたくないから私勝負を受ける…」
私はその場からバッと立って笑顔になって言った。
「頑張れよ……」
フッと笑った清野は私をギュッと優しく抱きついた。
「うん…!」
私はにっこりと笑って清野を軽く抱きしめた。なんだ泣きそうな倉嬉しかった…
「勝負って絶対にリコーダーのテストだな…」
私は苦笑いをして言った。清野も苦笑いをしてうなずいた。
そして、私が教室に入ると、みんなから何故か注目されていた。
「ユカリちゃん待ってたよ…」
鈴木君はにっこりと笑って言った。一瞬鈴木君の笑顔が悪夢に見えた……
「…で、返事は決めたの?」
「えぇ……」
私は鈴木君の顔を見ないように軽く目をつぶっていった。
「何?」
鈴木君は私をにらみつけて笑いながら聞いてきた。私はスッと目をゆっくりと開けて…
「もちろん挑むよ……」
第12章ーユカリVS鈴木?!ー
そして……対決当日……対決するのはリコーダーのテストと、陸上。陸上は私の得意なやつだ。陸上はクラブで入っているし……少しは…やる気はあるかな…
「はい!皆さんおはようございます!」
と、音楽担当の先生がスタスタと音楽室に入ってきた。
そして、挨拶をして……
「はい!皆さん!今日は何の日ですか〜?」
先生は意地悪そうな笑顔でみんなに聞いた。みんなは、真っ青にして…
「り、リコーダーのテスト…です…」
と言った。って!みんな暗いだろ!私は少し音楽得意だけどね……
「はい。まずは、宮水さんと木村君。」
「はーい」
私達の番はまだまだだ……頑張ろう…
木村と色葉ちゃんの威風堂々がとてもきれいなメロディーで音楽室に響いた。演奏が終わるとパラパラと拍手が鳴った。
そして……いよいよ……
「では、清野君と有村さん!」
「はい」
私と清野は同時に立って、前に行った。「よし!頑張るぞ!」と私が思った瞬間……
「……っ!」
私は急に足が震え始めた。さっきまでは緊張していなかったのに……急に怖くなってきた。
すると、さっそく先生の伴奏が始まった。
私はできる……きっと……!清野とずっと一緒に居たい!
〜〜〜〜〜〜♪
〜〜〜〜〜♪ 〜〜〜〜〜〜♪
〜〜〜〜〜♪
そして、終わると大きな拍手がパラパラと聞こえた。リコーダーが音楽室に響いたのは自分でもわかっていた。
「はい。清野君と有村さんごうかーく!」
先生はにっこりと笑って言った。そして、楓と鈴木くんが終わると先生は立って、
「みんな合格です!素晴らしいです!」
と、自分のことのように嬉しそうに話してた。
授業が終わると、鈴木くんは私のところへ来た。
「まぁ、さっきのは同点だったから引き分けだったな。次の対決期待してるからね!」
鈴木君は、鈴木君が目がハートになりそうな感じのウィンクをした。はぁ……
そして、休み時間に私達女子は更衣室に行った。
「ありりん、本当に陸上で勝って見せるの?」
隣のクラスの子からいろいろ心配されたけど、
「大丈夫!私陸上クラブだし!大丈夫!」
私は、えっへんとした顔でみんなを安心させた。大丈夫!
3時間目……グラウンドで陸上。最後の対決だ。外は晴れていてグラウンドの砂はキラキラと小さな宝石のように光っている。
「はい。今日は先週言った通り長距離、短距離のタイムを計るぞー。最初は鈴木、有村、長岡、草平」
「はい!」
私達は一斉に立ち上がった。って!えーー!こ、これはやべぇぞ……
「じゃあ、短距離からな。位置について」
怖い……怖い……!!
「よーーい!!」
私は走る構えをした。私はできる!絶対!!
「ドン!!」
先生の笛がグラウンドに響くくらいの音を出して、一斉にスタートした。
私は最初少し軽めに走った。短距離では私が1位だった。でも、問題がある……それは長距離だ。長距離はとても得意だが…怖いことがひとつある。鈴木君から抜かされるのが怖いのだ。
「全員走り終わったな?んじゃ、長距離を計る。一番最初に走った人並んで。」
と先生が少し低い声で言った。ちなみに体育担当の先生は一応人気がある先生。よく女子からはモテる。顔がイケメンだからかな。
「んじゃ、位置について!よーい!ドン!」
先生の笛がまた響いた。
「どうしよう…なんだか心臓がバクバクする……もし負けたら……」
と私は思いながら目をギュゥッと涙が出そうなくらい瞑った。
「はい!有村さん、鈴木君、草平君、長岡さん」
先生は来た順で名前を呼んだ。ちなみに聞いたところ私は10秒台くらいだった。鈴木君は0.1秒差で私が勝った。ということは……
「僕の負けかな…」
鈴木君はえへへと笑って私に言った。
「私からのお願い」
「ん?何?」
私は鈴木君にあるお願いをすることにした。鈴木君はゆっくりと首をかしげた。
「楓さ…あんたのことが好きなんだよ。だから…付き合ってあげて……」
私はギュッと握り拳を作った。なんだか怖いのだ。楓がフラれるのが……
先週のことだ……………
「ふぅ……お風呂からあがった…暖まるねぇ…」
私がお風呂からあがって、部屋に戻りタオルで頭をゴシゴシと拭いていた。すると、『プルルルルル』
とスマホの音が聞こえた。
私は自分の勉強机にあったスマホを取った。
「あ…楓からだ……」
私はソファーに座って通話を押した。
『もしもし?ユカリ?』
「うん。どうしたの?」
楓の声は学校に居たよりと声が元気ではなかった。
「あのね……私…好きな人できたの…」
電話でも楓の声が少し震えているのは私にも伝わる。
「えっと…誰…?」
「す、鈴木君……」
「え?!」
私は消えそうな声の楓の声と鈴木君のことが好きなことにびっくりした。
「いつから…?」
「1週間前……」
私は楓の消えそうな声に私も引き込まれ消えそうな声になってしまった。
「そっか……私応援してるよ。私に言って少しは楽になったでしょ?」
「うん。ありがとう!」
私は、元気な声で楓を元気付けようとしながら言った。すると、楓は元気になった様子だった。
そして………現在に戻る…
「いいよ……僕最近柚川さんのこと気になり始めたんだ……」
鈴木君は、少し苦笑いをしながら話した。
「もしかして、私が好きだったってことは嘘ってことになるのかな?」
私は、偉そうな感じで自分の腕を組み鈴木君に少し意地悪な質問をした。
「それは事実。本当は勝負を辞めたかったけど、ユカリちゃんには勝負を挑んだから…抜け出せなくて…」
鈴木君は少し下を向いて小さな声で言った。少し苦笑いをしているのは私にもわかる。
「別に抜け出してもよかったのに…」
「そしたら精神的に僕の性格がね…」
鈴木君は、少しアハハと笑いながらポリポリとほっぺをかいた。
「とーにーかーく!今日は楓に告白!」
第13章ー鈴木の告白ー
side 鈴木
僕の名前は鈴木真也。この学校に僕は転校してきた。幼稚園の時にこの町に居たが、お父さんの都合で違う街に居た。
ある日、僕はこの学校に転校する前男子が女子と喋っているところを見た。通り過ぎようと思った時……
「やめ……や…」
女子が泣きそうな声で助けを呼んでいた。僕は見てみぬフリをできなくて女子を助けた。女子は、僕にお礼を言いたそうにしていたけど僕は走って家に帰った。
次の日だ。僕は5年生だから5年生の教室へ行った。僕は5年3組だった。
僕が、教室に入ると見覚えがある人がいた。
(あの子だ!)
と、僕がこの学校に転校する日の前に助けた女子だった。まさか、一緒になるとは思わなかった。
「昨日会ったよね?」
僕は女子の後ろの席に座って、話しかけた。女子はニコッと笑って、
「あ、うん!有村ユカリです!」
と眩しい笑顔をした。僕はこの時に……初恋の人が現れた。その人は……
有村ユカリちゃんだ
ユカリちゃんとの出会い(?)の書き方が凄くいい!
鈴木くんって、ちょっと謎な感じがするね……。
でも、ユカリちゃんと清野くんが別れなくてよかった!
二人とも、ラブラブでいいなぁ。
鈴木くんの気持ち、分からんでもないな(笑)
>>195
ありがとう!
うん。なんか私の想像と違ってしまった…
コメントありがとう!
その子は、明るくて…元気で、みんなの人気者、スポーツ万能など…まるで…元気な妖精のようにキラキラしていた。僕はそれに惚れてしまった。
でも………僕はその恋は終わりを指していたのだ。ユカリちゃんには、彼氏がいたのだ……名前は『清野 夏樹』。どうしてユカリちゃんが清野君のことを好きになったのかもわからない。僕の方がユカリちゃんを守る自信はあった。でも、どうやらユカリちゃんは清野君のことが好きらしい……ここで、僕は勝負をしかけた。でも負けた。
僕はある方法を考えた。
「ねぇ、有村さんってさ、凄く可愛いよね!」
など、ユカリちゃんの良いところを男子に言って、ユカリちゃんを困らせる作戦をたてていた。正直あの時の僕はバカだった。
その時だった………ユカリちゃんと一緒にいた柚川さんが僕の目に飛び込んだ。その時僕は好きになった。
そして、今に戻る……
「んじゃ、いつに告る?」
ユカリちゃんは自分の腕を組んで聞いてきた。
「放課後にしようと思ってる」
僕はよく考えて休み時間だとみんなからいろいろ誘われるから、放課後の方がほとんどが帰るし。
「わかった。んじゃ楓に伝えとくね」
ユカリちゃんはニヒヒと笑い教室へ戻っていった。
side ユカリ
私は、着替え終わると、楓のところまで軽めに廊下を走った。
「楓〜!」
私は楓に大きく手を振りながら楓を呼び止めた。
「ん?ユカリ。遅かったね。」
楓は、あははと笑いながら私に言う。
「そう言えば、鈴木君が放課後に伝えたいことがあるって言ってたよ!」
私は、ニコッと笑いながら楓に放課後に行く場所が書いてある紙を渡した。
「ん?なんだろう……」
楓は、頭に『?』を浮かべながら首をかしげていた。
「鈴木君言ってきたよ〜!」
私は元気よくピースをしてニヒヒと笑った。
「ユカリちゃんありがとう。役に立つじゃん!」
「私元から役に立たない奴って思ってた?」
私は少しイラつきながら苦笑いをした
。さぁ……放課後が楽しみだ。
放課後………私と清野は、鈴木君が告るところにこっそり見に行った。すると、鈴木君と楓の姿があった。
「柚川さん………」
「ん?」
はぁ………鈴木君は少し緊張していて固まっていた。
「僕と付き合ってください!!」
鈴木君は、手を出して頭を下げた。楓はニコッと笑い、鈴木君の手を握った。
「はい!」
楓はとても嬉しそうに微笑んだ。よし!これでミッションクリア!
「やったな!」
「うぇーい!」
私と清野は思いっきり手でハイタッチをした。手はとてもヒリヒリしている。
「俺達帰ろっか…」
清野は、さっきハイタッチをした手で手を繋いだ。
「うん」
私は優しく微笑んで手を繋ぎ一緒に帰った。
>>200おめ!
202:瑞◆MIZU/j3v.s HappyNewYear:2018/01/01(月) 22:57 >>201
ありがとう!
第14章ー宿泊学習の準備ー
5月の後半……6月で宿泊学習。今は、宿泊学習について視聴覚室で授業。
「…という訳です。班はこの教室の班です。例えば、3班だとしたら、1組と2組のクラスの3班で宿泊班を作ります。」
先生は黒板に書き、みんなに分かりやすいように教えてくれた。
みんなはさっそく、同じ班の人を探し始めた。
「6班いますか〜?」
私は大きな声で呼び掛けをした。すると、だんだん1組と2組が集まった。
「では、係を決めましょう。」
先生は黒板に係の仕事を書きながら言った。班長と生活、給食、サポート、保健、副班長。
「んじゃ、誰班長したい?」
楓は紙に書こうとしながらみんなに聞いた。みんなはやりたくなさそうな顔をしていた。
「じゃあ、私やるよ」
私はスッと手を挙げた。なんかやりたい気分だし……
「んじゃ、これからユカリから進めてもらってもいい?」
楓は首をかしげて聞いてきた。私こくりとうなずいた。
そして5分くらいがたつと、やっと係が決まった。保健係やりたい人多すぎ…おかげで疲れちゃったよ…
「では、係で話し合いをするので、班長と副班長は、多目的室。生活係は、ここに残ります。給食係は、5年1組、サポート係は、5年2組、保健係は
5年3組でお願いします。」
と、先生はみんなに聞こえるように呼び掛けをした。
「んじゃ、行こっか」
私と副班長の清野君は一緒に多目的室に行った。
「では…これから話し合いをします。まず、班長の仕事がこちらの紙に書いてるので見てください。」
と、班長代表の人が指示をしている。班長の仕事は、みんなをまとめる、呼びかけ、司会、くらいかな…
係の仕事の話し合いが終わると、私はぐーんと伸びをした。
「疲れたの?」
清野は、クククと笑いながら、私を見た。
「どうかした?」
私は首をかしげて、清野の顔を覗き込んだ。
「なんでもないよ」
清野は、ニコニコと嬉しそうな顔をしていた。
なんだろう………
side 清野
ヤバイ……有村可愛すぎ……有村、さっきの話し合いでめっちゃ眠そうで、うとうとしててかわいかったな…言ったら、もう見れないと思うし、言わないでおこう…
4時間目…4時間目は、宿泊学習についてを学級で先生が話している。
「はい。では、今から宿泊学習の持ち物が書いているプリントを渡します」
先生は、プリントをペラペラとうちわ代わりにしていた。
「ふーん……」
配られたプリントを私はじっくりと見ていた。
「これは親にも見せてくださいね〜!」
「はーい」
先生は、プリントをバッとみんなに見せて呼びかけた。
(宿泊学習ってこんなに持ち物多いの?兄貴に聞いてみよ…)
私は、う〜んと首をかしげて考えた。星野砂第一小学校の卒業生の兄貴ならわかるはずだと思った。
下校時間になると、私は帰りの会が終わると、教室から飛び出した。そして、休みもせずに家まで走った。
「ただいま〜!兄貴!」
私は、バッと玄関のドアを開けた。
「なんだ〜?ユカリお帰り」
兄貴は、ジャージでリビングから、髪ボサボサで玄関に来た。
「話がある!!私の部屋に来い!」
私は、兄貴の腕を掴み、私の部屋まで連れていった。兄貴は嬉しそうな顔をしていた。
「何?嬉しそうな顔をして…」
私は勉強机の椅子に座って、ベッドに座っている兄貴に少し優しい目でにらみついた。
「なんか、ユカリの部屋久しぶりだな〜って……」
私は、5ヶ月も兄貴を私の家に入らせていなかったからか……
「…んで、話は?」
兄貴は首をかしげて私に聞いてきた。
「宿泊学習ってさ、荷物こんなに多かったの?」
私は、ランドセルから宿泊学習の持ち物が書いてあるプリントを机にバンッと置いて兄貴に見せた。
「あんま覚えてねーけど、俺の時もこれくらいだったぞ」
兄貴は、プリントを見ながらこくりこくりとうなずいて言った。
「あー、ありがとう。じゃーね」
私は兄貴に聞いたら、すぐに兄貴を私の部屋から追い出した。
「ふぅ…宿題やろ………」
私は宿題を始めた。今日の宿題はプリント1枚。だけど、自主勉がある。
「国語か……あんま得意じゃないんだよね…」
私は、前髪にピンをつけながら、独り言を行った。すると、大きな足音が私の部屋まで聞こえる。
「ユッカリー!!困ってるようだから、お兄ちゃんが教えてあげよー!!」
「あ、国語辞典と漢字辞典あるんで大丈夫っす」
兄貴が、スキップしながら私の部屋にニタニタしながら入ってきた時に、自分の勉強机の棚にあった、国語辞典と漢字辞典をスッと取ってドヤ顔をした。
「クッ!!ユカリお前はいつから……」
「今の時代は変わってるんだぜ?雪斗君?」
私は、カッコつけて、鉛筆を回しながら兄貴に上から目線で言った。
「うわぁーー!!!」
兄貴は、私の部屋のドアをガチャッと開けて、私の部屋から出ていった。
「ふぅ〜…邪魔者はいなくなったし、宿題の続きしよ…」
そして、30分後に宿題が終わった。
「う〜ん…終わったぁ〜!」
私は疲れて、う〜んと伸びをした。
しっかり昨日お母さんが帰ってきたら宿泊学習のプリントを出したし大丈夫!
次の日になり、私はそれを思いながら下駄箱についた。
「ん?何?」
私が下駄箱を開けると、手紙が入っていた。手紙の内容はこうだった。
『有村へ
休み時間屋上に来てくれ。
清野』
と書いてあった。イタズラかと思ったけど、さすがに違う…清野の字だ…
「ありりんおはよー!」
「おはよー!」
私がドアをガラッと開けると、みんなが私に挨拶をして出迎えてくれた。
「……」
私は隣にいる清野をジッと見た。すると、清野と目が合ってしまった。え、えっと……どうしよ…気まずい空気に…
「おはよ…」
清野はにっこり笑って、私に挨拶をした。そして、頭を優しく撫でられた。
(な、何これ……ヤバい!!)
私は顔が真っ赤になるくらい凄く恥ずかしかった。
そして、1時間目と2時間目は、しっかりと授業を聞いた。1時間目は、算数。2時間目は、音楽だった。そして、いよいよ清野と話す時間……私は凄く緊張していて、胸がドキドキしてるのも伝わる。
私は思いきって、ドアを開けた。
「あ、有村……」
空を見上げていた清野が、私が来るとニコッと笑った。
「…で、話って何?」
私は首をかしげて聞いた。もしかしたら、別れ話かも…と心配している私がいる……
「俺と、隣でホォークダンスしてくれるか?」
「え?そんなこと?」
清野は真剣な顔をしていたけど、別に真剣な話ではないし……
宿泊学習のホォークダンスは、学年で手を繋いで、輪を作ってキャンプファイヤーの時踊るのだ。
「うん。いいよ。私も清野と踊りたかったし!」
私はニコッと笑って清野に言った。清野はニコッと笑っていたが、また真剣な顔になり、私に近づいてきた。
「久しぶりにいってあげる。ユカリ…」
「え!?」
清野は耳元で、『ユカリ』と呼んだときに私は顔を真っ赤にして清野の方を向いた。
「俺のこと『夏樹』って言ってよ」
清野はまた、私の耳元でそう言った。私は顔を赤くしてこくりとうなずいた。
「夏樹君……好き…」
私も清野と同じように耳元で清野の名前を呼んだ。名前で呼ぶの久しぶりだな…
3時間目は、宿泊学習で泊まるところの係を決める!
「んじゃ、私は毛布を持っていくね!」
「私はシーツ!」
「枕カバー!」
話はどんどんと進んでいった。みんな自分から……役に立つな…
「じゃあ、まずここに私達は、206号室だから……」
私は、先生から貰ったプリントに『206』と書いた。
「あれ?106号室じゃないの?」
2組の雪ちゃんが首をかしげて聞いてきた。
「男女部屋が別れるし、男子は101から106号室までだから……」
説明得意ではない楓は、なるべく分かりやすく教えるために頑張って説明した。
「なるほど…ありがとう!」
雪ちゃんは、どうやら分かったみたいで、ニコッと笑った。
「んじゃ、先に1組から書いてね!」
私は1組の子に鉛筆とプリントを渡した。
「あ!鉛筆もありがとう!」
1組の子はニコッと笑ってプリントに名前を書いた。2組が書き終わると、私は『クラス』というところに『3組』と書き、『有村 ユカリ』と自分の名前を書いた。
第15章ーわくわく宿泊学習1日目ー
企画から2、3週間たち、宿泊学習の日がやってきた。私は宿泊学習が楽しみすぎて前日の夜はあまり眠れなかった。
「おーい!ユカリ〜!おはよっ!」
私が行く時間になって、ドアを開けると、元気な笑顔をしている楓がいた。
「おはよー。楓今日凄く元気だね」
私はあははと笑いながら楓に言った。
「だって、今日宿泊学習だし楽しみじゃん!1日目は何するんだっけ?」
「最初は泊まる場所に行って、荷物を置き、2段ベッドのシーツとかを敷くらしいよ」
私はリュックからしおりを出して1日目のページを見た。
「そうなんだ!私は鈴木くんと座るから、ユカリは清野と座りなよ!」
「え…あ…うん」
私は少しあわあわとしていたけど、にっこりしてこくりとうなずいた。
「学校着いたよ!」
楓は学校を指さして私に教えてくれた。
「グラウンドに集まるから集まろっか…」
私は楓と一緒にグラウンドへ向かった。グラウンドにはみんな集まっていた。
「もうみんな集まってる!」
「私班長だから並ばせないと!」
私は、ハッとして楓を引っ張り、6班のところへ向かった。
開会式が終わり、バスに乗る……
「よろしくお願いします!」
バスの運転手にみんなで言った。私は夢が叶った…それは清野の隣!
「帰る時もこの席なので隣の人が誰か覚えてくださいねー!」
先生はバスから立ち、みんなに呼びかけをした。
「楽しみだなー!」
「キャンプファイヤーで俺が盛り上げてやる!」
バスが動き始めてからみんなはざわざわと話し始めた。
「わっ…!」
バスがガタンとなった時に、私は清野に軽くぶつかった。
「ご、ごめん…」
私は少し泣きそうになったけど、清野に謝ると下を向いた。
「……かわいいよ…」
清野は私の頭を撫でながら私の耳元で言った。こういうときだけ凄くドキドキしてしまう…
「有村って何が楽しみ?」
「私ね…カレー作りが楽しみだな!」
私はしおりを見て、ジャンッと清野に見せた。
「俺は……キャンプファイヤーだな…明日は肝試しが楽しみだな…」
清野は楽しみなやつを私のしおりに指を指して言った。
「え…私肝試しとか苦手だよ…」
私は、真っ青になりながら一瞬震え上がった。
「大丈夫。俺がいる」
清野はまた、私の頭を撫でた。くしゃくしゃに…
20分くらいたっただろうか……清野と話している間にもう宿泊学習が行われる場所に着いた。
「では!これから、しおりに書いてある通り、泊まる場所に行きまーす!」
先生を先頭にして、2列にならび、移動した。
「はい!着きましたよ!」
ここが、泊まる場所か……なんか想像を違う…
「では、自分の部屋に行き、リュックを置いて、小さいリュックを背負って集合ですよ〜!」
先生がみんなを呼びかけている。私は部屋に荷物を置き、誰が二階のベッドで寝るかをじゃけんで決めていた。
「最初はグー!じゃんけんポン!」
「やったー!」
次々と2階に寝る人が決まってきた。どうか……
「じゃんけんぽん!」
「やったーー!!!」
結果……私は1階のベッドになった……でも、落ちるの怖いから一応良かったけど…
「よし!集合しよう!!」
みんなで呼びかけ合って、リュックを背負い、集合場所に向かった。
「はい!では、皆さん集まりましたね?いろいろと探検をします。転ばないように気をつけてくださいね」
先生を先頭にして、みんな2列になり歩いている。
「ここでは、夕方みんなでカレーを作ります」
と、先生などから教えてもらい、キャンプファイヤーをやる場所などいろいろ教えてもらった。
こうして時間過ぎていき、今は17時。
「では、カレー作りをします。1から3班は、Aのキッチン、4から6班はBのキッチンに行ってくださいね!」
それぞれにキッチンへ向かった。私は6班だからBのキッチンに向かった。
「よし!まずは手を洗って野菜を切るよ!男子はお米磨ぎよろしく!」
私は班長として男子はお米磨ぎ、女子は野菜切りと分けた。
「わぁ!雪ちゃん野菜切るの綺麗だね!」
それぞれの女子は雪ちゃんの周りに来た。もちろん、私も来た。
「えへへ!お姉ちゃんからいろいろと教えてもらったの!」
雪ちゃんはニコニコして言った。説明すると、雪ちゃんのお姉ちゃんは夢ちゃん。今は中1!
「でもさ、ユカリンも野菜切るの上手じゃん!」
雪ちゃんは、私が切った野菜を見てニコッと笑った。
「そ、そうかな…?」
「うん!ユカリン顔赤くなってるよ!」
雪ちゃんが言う通り、私は野菜を切るのが上手と言われて、照れてしまった。それでみんなは笑っていた。
「お、おい!夏樹!お前女子かよ!」
男子チームの方から清野のことを女子と大きな声で言っている。
「ちょっと男子!」
同じ班の南ちゃんがドッと入ってきた。
「だって、お前ら見てみろよ!」
く、口が悪い…こいつは、麻生悠。夢ちゃんの友達の結ちゃんの弟!
「はぁ!?清野嘘だろ!?」
女子もまさかのびっくり!清野って料理得意なのかよ!?
料理上手な人って羨ましく思うよね😃
217:瑞◆MIZU/j3v.s:2018/01/13(土) 15:25 >>216
ですよね〜!
私も去年宿泊学習があって、カレー作りしてると、班の人で料理が上手な人が居て、「私との差が…」と思い凄く恥ずかしく思ったことがありました(笑)
「よし!米研ぎ終わったからさっそく炊こうじゃないか!」
お米が入っている鍋、野菜が入ってる鍋を置いて温め始めた。うちわでパタパタを強弱を変えている。
何分かたつと、お肉、カレールーなどを入れてまた何分か待って……やっとできた!
「さて!食べましょうか!」
食べる場所まで、カレーとご飯を持っていき、ご飯を食べた。
「う〜ん!美味しい!」
私は口に入れた時に、つい声に出してしまった。でも本当に美味しい!みんなで作れば美味しい!
ご飯を食べ終わると、活動リュックから軍手を出して、キャンプ場に集合した。
「では、フォークダンスをします!」
先生はラジカセを準備して呼びかけた。みんなは輪を作って手を繋いでいた。私も清野と楓と手を繋がなくちゃ!
「あはは!」
「先生まで!?」
みんなは、笑いもありながらとても楽しいフォークダンスをした。なんか説明が……
「では、トーチ棒を持ってください!」
次々と班が並んで、トーチ棒を取っていった。
「や、ヤバイ……」
私は泣き目になりながらトーチ棒を見た。なぜなら、火が………
「ユカリ!落ち着いて!」
私の後ろにいる楓は、小さな声で私に言った。こくりとうなずいた。
「では、トーチ棒を持って歩いてください!先生が先頭なので着いてきてくださいね〜!」
トーチ棒を持っている先生を先頭にして1班から次々と歩いていく。6班の番になり、歩いているとぷるぷると震えてきた。
「怖い怖い……」
私は涙を流しながら歩いていた。火が怖すぎるんだよ……
「はい!トーチ棒を渡してくださいね〜!」
私はトーチ棒を渡して、戻ると涙がさっきより溢れてきた。
「ユカリ!火が怖かったんでしょ?」
私の背中を擦ってくれる楓に泣きながらこくりこくりとうなずいた。
泊まる場所に戻るとすっかり涙は消えていた。
「では、お風呂に入ります。最初は1班から3班がお風呂に入りまーす!」
私達は後でか……今は、夜の21時前をさしている。
「さてさて〜!ユカリちゃんと清野のお話聞かせて貰お〜♪」
女子のみんなはニヤニヤとしながら私に言った。こ、怖すぎ…
「え、え〜!?」
「もう!こういうときはね…恋バナよ!」
な、なんかアドバイス的なことを雪ちゃんから教えて貰ったんだけど…
「しょうがない…デートとかに行ったかな…」
私は顔を赤くしながら言った。
「それでそれで!?」
みんなは目を輝かせて、知りたそうに私を見た。
「それで水族館に行った。まぁ普通だったよ」
私はニカニカと笑いながら言うと、なぜかみんなあきれた顔をした。
「はぁ……ラブ展開はないの?」
「ないよ…」
私は苦笑いをしながら言った。みんなに申し訳ないな…(笑)
「皆さんお風呂入ってくださ〜い!」
先生が206号室のドアを開けて呼びかけた。私達は、タオル、下着、パジャマ代わりの体育着を持って出ていった。
「暖まる〜♪」
みんなは気持ち良さそうにお風呂に入っていた。お風呂っていうか温泉…?
「いい湯ですねぇ!」
楓はふざけて言った。私は笑いをクククとこらえた。
お風呂からあがって、部屋に戻ると集まって恋バナを始めた。
「私は優しい人が好きだな!」
好きなタイプは、優しい人、クールなどいろいろみんなの意見が違う…
「ユカリンは?」
雪ちゃんが聞いてくると、私はう〜んと悩んだ。
「誰かがいるときはやんちゃ?だけど…二人っきりの時は彼女思いの人かな…」
私はほっぺを少し赤くそめながら言った。
「それ完全に清野じゃ〜ん!」
女子のみんなはあははと笑い、同時で言った。
「ば、バレたか…」
私はあははと笑いながら言った。
「あっつ……」
私は体育着の長ズボンを捲りながら言った。
「でも、寒くなるよ?」
楓は少し心配した顔で言った。
「寝るときに腕捲りするか!」
私はニヒヒと笑った。みんなはにっこり笑い、なぜかこくりこくりとうなずいた。
「消灯時間で〜す!」
先生が廊下でみんなに呼びかけている。
「もうか……」
「明日もあるじゃん!」
「んじゃ、おやすみ〜!」
みんなは同時に眠りについた。
第6章ーわくわく宿泊学習2日目!ー
「ふぁ……いたっ…!」
私はあくびをして、いつも通りのびをしていたら、2段ベッドの上に手がぶつかった。
「誰か起きてるの?」
雪ちゃんがキョロキョロとしていた。
「私起きてるよ」
私は雪ちゃんがいる場所に小さく手を振った。
「今何時?」
「5時だよ」
私は腕時計を見ながら言った。
「二人とも早いねぇ……」
みんな次々と起きてきた。
「今日何するんだっけ…」
楓はしおりを探しながら言った。
「プラネタリウムと肝試しだってさ…」
私は暗い顔をしながらしおりを見て言った。
「ユカリ…どうして暗い顔してるの?」
楓は首をかしげた。
「だって…肝試しって怖いじゃん…」
「なんで?」
私は下を向いて言うと、楓はしつこく聞いてきた。
「幽霊出そうだし…」
私はまた下を向いて言った。
「やだな〜!幽霊なんて嘘だよ!」
「そうだよ!きっとストレスがたまってるからだと思うよ!」
「そ、そうかな……」
『あはは!』と元気よく笑う、楓達…私は少しあきれた顔をした。
「皆さんおはようございます!」
食堂に向かい、椅子に座ると、先生が元気よく挨拶をしてきた。
「今日の朝食はサンドイッチです!」
次々と机にサンドイッチが置かれていく。
「置かれた班から食べてくださいね〜!」
先生は移動をしながら言った。私達は手を合わせて、「いただきます」と言った。
「ん〜!美味しい!」
雪ちゃんは足をバタバタさせながら美味しそうな顔をした。
「もう!雪ちゃんお行儀悪いよ!」
私はクスッと笑いながら雪ちゃんに注意した。
「ごめん!だって本当に美味しいんだも〜ん♪」
「まぁ、美味しいけどね…」
私もニコニコ笑いながら言った。
ご飯を食べ終わると、洋服に着替えた。6月は一応夏かな…なんという暑さ!しかも、着る服は長袖長ズボン…暑すぎる…
「はい!皆さん、今日はプラネタリウムを見ます!その前にラジオ体操と記念写真を撮りまーす!」
さっそくラジオ体操が始まった。ラジオ体操…学校に集まってしたな…
ラジオ体操が終わると、大きな階段がある場所で、写真撮影をして中へ入った。
「皆さん暑かったら腕捲りとかして良いですよ〜!」
先生はジャージを腕捲りにして暑そうな顔で呼びかけた。
周りを見ると、ほとんどの人は腕捲りをしていた。まぁ…私も暑いし腕捲りしよう…
「皆さんプラネタリウムを見に行きますよ〜!」
プラネタリウムの中に入ると、一瞬にして涼しい風が吹いた。
「涼しい〜!」
「本当だ〜!」
涼しい部屋に来て、みんなはざわざわしていた。
「友達と座って良いですよ〜!」
と先生がにっこりしながら言うと、みんなは次々と仲が良い人のところへ言った。
「有村〜!一緒に見ようぜ!」
「うん!」
清野は私を見てニコニコ笑いながら誘ってくれた。丁度…私も清野と見たかったから…
「皆さんおはようございます。今日はプラネタリウムを見ますよね。それで4年生に習った星を復習しましょう!」
すると、天上にバッと星空が移った。綺麗…
「あれが夏の大三角です!」
「おぉ!」
夏の大三角が出たときに、みんなはわぁっ!とざわざわした。
「では、夏の大三角にはどんな意味があるのかを動画を見てみましょう!」
夏の大三角についての動画をみたら、私達が知っていることもあったし、知らなかったこともあった…
「皆さんこちらには、冬にオリオン座が見えますよ!」
オリオン座…砂時計のような形をしている星だ。
「綺麗だな…」
「うん…」
ボソッという清野に、私は星を見て、おっとりしながら言った。
「いつかお前と本物の星を二人で見たい…」
清野は暗くてあまりわからないけど、恥ずかしそうにしていて、熱が伝わる。
「私も…」
私は軽く清野の手を繋いだ。すると、清野も握り返してくれた。
「ありがとうございました!」
「ありがとうございました!」
プラネタリウムを見てから1時間がたった。今の時刻は10時だった。次は何をやるのかな…
「皆さ〜ん!今日はですね、カレー作りに使ったピーラーなどが物凄く汚いのでもう一回片付けに行きますよ〜!」
先生を先頭にして次々と進んだ。それを聞いたみんなは凄く嫌な顔をしていた。私も嫌だけど…
「はい!それぞれ分担してくださいね〜!」
そして、分担をした。男子は鍋を洗う。女子はキッチン用具を洗う。男子が終わったら、鍋を運びに行くということだ。
「これ汚れ落ちないな…」
楓は頑張って汚れを落とそうとしている。
「これたぶん、汚れが固まったんだと思うよ」
私は楓が頑張って洗ってるところを指さして言った。
「そうなの!?」
楓は凄くびっくりしていた。
「そうだよ…」
私は「あはは…」と苦笑いをした。
片付けが終わると、お昼をまわっていた。私達は広場でご飯を食べることになった。
「ここら辺にしようか!」
私は日陰がある場所を指さした。
「うん!」
日陰があるところに活動リュックからシートを出して、ご飯を食べた。ご飯はおにぎりとお茶だった。
「いただきまーす!」
声を合わせて言うと、さっそくおにぎりを開けてかぶりついた。
「これ鮭じゃん」
私はおにぎりの具を見てみると鮭が入っていた。一応鮭は好きだから良いけど…
「ごちそうさまでした〜!」
ご飯を食べ終わると、ごみ袋を持った、先生が来た。
「このごみ袋におにぎりとお茶のパックを入れてくださいね〜」
私達はお茶のパックを開いて、おにぎりのゴミとお茶のパックを一緒に捨てた。
「はい。では、片付けてくださいね」
私はみんなより早めにシートを綺麗にたたんで、リュックに入れた。
あれから何分かたつと、どんどん集まってくる。
「皆さん集まりましたか?今から夜に行われる肝試しのルートを歩きます」
き、肝試し……私は『肝試し』と言う言葉を聞くと震え上がった。
「大丈夫か……?」
隣にいた清野は心配してくれた。私は少し安心してこくりとうなずいた。
「はい!では行きますよ〜!」
こうして次々とルートを巡った。
「では、もう夕食の時間なのでしっかり食べてくださいね〜!」
今朝に朝食を食べたところと同じ場所に座った。ちなみに今日のご飯はハンバーグ!
「いただきま〜す!」
学年全員でさっそく食べた。ん〜…美味しい!
「ユカリ…本当に肝試し大丈夫?」
「た、たぶん…」
楓も心配をしてくれた。私は少し苦笑いをした。
「…」
夜の19時30分…辺りは暗い。
「では、くじで決めますよ〜」
先生がクラスごとにくじ引きを用意した。ちなみに、クラスによって肝試しをする場所が違う。1組は広場、2組は湖、そして3組は森…
「はい次の人〜」
次は私か…私は目をつぶってくじを引いた。引いたのは『7』。7番目にスタートするのか…で、男子は誰なの?説明すると、男女1人ずつでペアを作ってノートがある場所に名前を書いて戻るのだ。
「7番いる〜?」
私は少しキョロキョロしながら探した。
「俺だよ」
後ろを振り返ると…………
「有村よろしくな」
清野がニヒヒと笑っていった。
「え、本当なの!?」
「あぁ!」
私は目を輝かせて言うと、清野はニカッと笑った。嬉しいよ…
「7番の人はスタートしてくださ〜い」
先生から呼ばれて、私と清野は歩き始めた。
「な、なんか気味悪いな…」
私は懐中電灯を持ちながら真っ青になった。
「大丈夫だよ」
清野は石がたくさんあるところでも走った。
「ま、待って!きゃっ…!」
私は清野を追いかけるために走ると、つまずいて転んだ。
「有村!」
清野はびっくりして私のところに戻ってきた。
「大丈夫か!?」
「すりむいただけだよ」
私懐中電灯ですりむいたところを照らして笑った。
「血出てるじゃん…立てるか?」
清野は私に手を差し出した。私は清野の手を握った。そして、肝試しを再開した。
「ふぅ……やっと着いたね!」
私は目的地に着いてホッとした。
「ちょっと傷口洗ってくるね!」
私は清野にそう告げて傷口を洗った。
「ばんそうこも貼ったし大丈夫!」
私は傷口にばんそうこを貼ると、清野がいる場所へ行った。
「大丈夫か?あと有村の名前書いといたから」
「うん。ありがとう!」
私はニコッと笑った。
「よし!帰ろう!」
私は先に帰ろうとすると、腕をグイッと引っ張られた。
「大切な話があるんだ……」
清野は真剣な顔をした。
「何?」
私は首をかしげて聞いた。
「ん…」
清野はポケットから紙を出して私に渡した。私はなんだろうと思い、紙を開いた。すると『10』と書いてある紙だった。
「え!?清野10番だったの!?」
私は紙を見た瞬間びっくりした。
「俺…どうしても有村となりたかったんだ……」
「清野……!」
私は清野にギュッと抱きついた。
「おっ!やっと7番チーム戻ってきた!」
「おーい!ユカリン!」
みんなは私と清野に手を振ってくれた。私と清野は走ってみんなのところへ向かった。
「遅かったね〜」
クラスの子は少し心配そうな顔をしていた。
「ちょっと転んじゃって…」
私は絆創膏が貼ってある膝を見せた。
「え!?大丈夫!?」
みんなだんだん凄く心配した顔をした。
「うん!大丈夫!平気だよ!」
私はニヒィッと笑った。すると、周りはホッとしていた。
「はーい!ではもう20時過ぎてるので、お風呂に入りますよ〜!今日は4〜6班が先でーす!」
先生が大きな声で呼びかけてみんなは泊まる場所へ向かった。
「なんか久しぶりに来たって感じがするね〜!」
みんなはざわざわとしながら言った。
私はリュックからタオル、体操着、下着を出してお風呂へ楓達と向かった。
「そう言えば思ったんだけどいい?」
雪ちゃんは後ろから聞いてきた。
「何?」
私は首をかしげて聞いてきた。
「どうしてユカリンってこんなにスタイルいいの〜!?」
「え!?わ、私!?」
私はギョッとしてしまった。
「だって身長高いし、服だって可愛いし〜!」
雪ちゃんぷるぷる震えながら言った。
「大丈夫だよ…みんないつかスタイル良くなるよ!」
私はウィンクをしてから、雪ちゃんの頭を優しく撫でた。
「うん!」
雪ちゃんはぱぁっと笑顔になった。
お風呂場に着くと、さっそくお風呂に入った。
「昨日より暖かい気がする」
「暖まる〜!」
みんなは幸せそうに微笑んでいた。いい湯……
お風呂からあがると、部屋でみんなで遊ぶことにした。
先生からはこう言われていたのだ。
「お風呂からあがったら部屋の中で遊んでいいですけど、走り回ったりとかジャンプしたり、大声を出すなどは絶対にやめてください」
と言われていた。
「んじゃ、ジェスチャーゲームしよう!」
楓はバッと手を挙げて言った。最初にジェスチャーゲームをすることになった。
「これなんだー?」
楓が最初にジェスチャーをし始めた。なんだろ…拳を作って顎に当てる…
「わかった!ぶりっこだ!」
雪ちゃんはバッと手を挙げて答えると、楓は大きく丸を作った。
「てか、ぶりっこって…」
私は楓の行動に苦笑いをした。私の番になると、何をするか悩んだ。
「よし!」
私は決めたらさっそくやり始めた。手を縦に動かして、軽めにジャンプをして何かを入れるフリをした。
「あ!バスケ?」
「正解!」
南ちゃんが答えた通り!正解はバスケ!縦に手を動かしたのはドリブル、ジャンプをして何かを入れたフリをしたのはシュート。
「あはは!面白い!次は私ね〜!」
次々とジェスチャーをして、楽しい時間を過ごした。
「消灯時間で〜す!起きてる人は早く寝てくださ〜い!」
廊下にいる先生がみんなに呼びかけてる。私達はハッとしてベッドに潜り込んだ。歯磨きはもちろんした。
「ここの号室寝てる〜?」
「今から寝ます!」
「そう…おやすみなさい」
先生に教えると、先生はこくりこくりと小さくうなずき去っていった。ドアはガチャッと閉まった。
「んじゃ、みんなおやすみ〜!」
「おやすみ〜!」
私達は同時に目をつむって眠りについた。
第17章ーわくわく宿泊学習最終日!ー
「…リちゃん…カリちゃん…ユカリちゃん…!」
誰かが私を呼ぶ声が聞こえてゆっくり目を開けると、南ちゃんが居た。
「どうかした?」
私は目をこすって聞いた。
「もう朝だよ」
南ちゃんは相変わらず起きてもにっこりしていた。
「そろそろ私も起きないと…」
私がベッドから出ようとしたその時だった。
「ぐあっ……!!」
上のベッドから何かが落ちてきた。恐る恐る見ると、楓が落ちてきた。
「あっぶね…なぜ!?」
私はビクッとして、楓に聞いてみた。
「わ、私寝相が悪いから……」
楓は苦笑いをした。
「もう!楓ったら〜!」
「あはは!」
みんなが楓のことにドッと笑った。
「皆さんおはようございま〜す!今日はジョギングに行くので半袖半ズボンで来てくださいね〜!着替え終わったら食堂へ移動してくださ〜い」
「はーい!」
先生がそう言うと、さっそく着替えた。ちなみに、私は長袖半ズボンだったから長袖を半袖に着替えるだけ。男子は絶対に半袖半ズボンで寝てそうだったな…
「みんな着替えた〜?」
「うん!」
私は少し長めのボブヘアの髪を私が好きな青のゴムで結んだ。
「よし!」
私は手鏡を見ながら確認した。
「あれ?ユカリちゃんっていつも…髪って結ぶっけ?」
南ちゃんは不思議そうに首をかしげて聞いてきた。
「あぁ……体育をするときは結ぶよ」
私は結んだ髪を触りながら言った。
「んじゃ、行こっか…」
「うん!」
私達は靴を履くと、食堂へ向かった。
「みんなおはよ〜!」
私はニコニコと笑いながら食堂に入ると、みんなはざわざわした。
「え…えっと…」
「えーー!!ユカリちゃん髪結んだの!?」
「可愛い〜♪」
私が視線を感じて少し苦笑いをしていると、女子のみんなが私の周りに集まって褒めてくれた。なんだか嬉しいな…
「はいはい!みんな座って〜」
先生は私を助けるように女子に呼びかけた。
ふぅ…なんとか行けた〜!!
「有村人気なんだな」
隣にいる清野はクールな笑顔をしながら言った。
「でも、清野だって人気じゃん?」
「女子にはモテねぇけどな」
清野はハハハッと笑いながら言った。
「だったら、私だって男子にモテないよ」
「ユカリちゃんはモテてるよ」
斜め前から鈴木君がにっこりしながら話に割り込んだ。
「いや、モテないよ…」
私は少し苦笑いをして言った。
「なぜか僕には冷たいなぁ!」
鈴木君はぷぅっとほっぺを膨らませた。
「ごめんね。悪気はないの」
私はニコッと笑っていった。
「まぁ、今回は許そう。でも、楓ちゃんに何かしたら許さないからね!」
鈴木君は楓にベタッとくっついた。楓を見ると、少し顔を赤くしながら笑っていた。
「はい。では、今から朝食を食べるので、こちらにあるお盆があるところから、朝食を取っていってくださいね〜」
先生みんなに指示をすると、最初は6班からだから私達はお盆を手に取った。
「わぁー!今日オムレツか!美味しそうだね!」
楓はニコニコしながら言った。確かに美味しそう…
「いただきま〜す!」
みんな持ってくると、各班で朝食を食べた。
「ん〜!美味しい!昼食で最後なんだね…」
「でも、いつかきっと来るよ!」
しょんぼりしている楓に私は元気付けるために励ました。
「ご馳走さまでした!」
食器などを持っていったら部屋に戻り、枕カバーなどを取って先生に渡しに行くのだ。
「んじゃ、よろしくね」
持っていく人に枕カバーなどを渡して、そのまま持っていった。
「今からジョギングか〜」
みんなぼそぼそと言う。私は走る運動が特に大得意!だから凄く楽しみ!
「そろそろ庭に行こっか」
「そうだね」
私達は防寒具も持って外に出た。防寒具って言うか…ジャージの上かな…外に出ると意外と暑かった。
「皆さんおはようございます!」
みんなが集まると、先生がみんなに大きな声で挨拶をした。
「今日は最終日です。最終日も楽しく学習して行きましょう!では、ラジオ体操です!体育委員会さん。今すぐラジオ体操の準備をしてください」
私は体育委員会ではないからその場に立っている。
「では、体育委員会の真似をしながら体操をしてください」
体育委員会の人はみんなに呼びかけた。
『はぁーい。まず最初は手の運動〜!1.2.3.4…』
私達は体育委員会の真似をしながら体操をした。
「これで体操を終わります」
体操が終わると、私は大きくのびをした。
「では、今からジョギングに行きます。クラスの隣の席の人と走りに行ってくださいね〜」
先生ににっこりしながら言った。私は清野の方を向くと、清野はニヒヒと笑っていた。なんだか清野と走れるから嬉しいな!
鈴木と楓ってゆかりと清野みたいに恋人同士なの?
清野も鈴木も憎めない感じがあって格好いいよね。
肝だめしは別の男子が嫌でかえって貰ったのが可愛らしいって思う。
>>243
コメントありがとうございます!
はい!鈴木が楓に告白をして清野とユカリと同じで恋人です!
ありがとうございます!
肝試しの方はあるバラエティ番組でやってたやつを真似してしまいました(笑)
「では、最初の人は走ってください!」
私と清野は最初に走る!私達は一斉にスタートした。
軽く走っただけで、涼しい風が肌に触れる。
「わぁ〜!清野見て!」
私は走りながら目を輝かせた。私の目に飛び込んだのは湖だ。日光のおかげで湖が光っている。
「おい!有村危ないぞ!」
清野は私の後ろから大きな声を出しながら心配している。
私は清野がそんなに心配していることを知らずに、「大丈夫大丈夫!」とにっこり笑い告げたその時だった…
「キャッ!」
私は石につまずき転びそうになっている。昨日の肝試しみたいに怪我しちゃう!
「…っ!」
私はギュッと瞑った目をゆっくり開けると、清野が私を支えてくれたのだった。
清野………私をかばってくれたの?
「よかったぁ…有村怪我しなくて…」
「………」
安心している清野の顔を見ると、私は涙が目から溢れ出した。
「な、なんで泣いてるんだよ!」
清野は私が涙を溢している姿を見て戸惑っている。
「だって…私のせいで…清野…」
私は涙がたくさん出たせいか、何かが詰まったように言葉が出なくなった。
「とにかく、最後まで走ろう?」
「うん!」
清野はしゃがんで慰めるように聞くと、私は涙を拭いて、こくりとうなずいた。
「よし!ここから再スタートだ!」
清野は先に走っていく。私は清野に追い付けるように清野のところまで全速力で走った。
「あ…そうだ…」
清野はハッと思い出して、私の手を何故か握ってくれた。
「これなら俺1秒でも早く助けられるから…」
清野は顔を赤らめて恥ずかしそうに言う。
私はニコッと笑い、清野の手を握り返す。
「じゃあ、行こう!」
私は清野に引っ張られながら一緒に走った。
「あ!ユカリちゃん達お帰り!」
私と清野は何事もなかったように走って戻ってきた。
ちなみに、手を繋いで居たが、ゴールが近づいたときに放したのだ。
「ユカリ!ここで一緒に話そう!」
楓がたくさんの女子と集まっているところを見つけると、大きく手を振って私を呼んでいる。
私は楓がいる場所に軽く走って向かった。
「さぁ…ユカリ…聞こうじゃないか…」
「何が?」
「もう!ラブ展開だよ!」
楓達はニコニコしながら私に視線を送る。私は意味がわからなく首をかしげて聞いた。
楓の口から「ラブ展開」と出た瞬間私は一瞬で顔が赤く染まった。
「ははーん…さてはあったんだな〜!」
「言いなさい!」
すると、みんなは私の脇や首をくすぐった。私は「あはは」と大きく笑った。
「は、話すから〜…」
私は笑いすぎて涙が出た。私が話すことにすると、みんなは私を擽るのを辞めた。良かったぁ〜!
「えっとね…ラブ展開…っていうか…手を繋いだだけかな…」
私は他の人に聞かれないようにコソコソと言うと、みんなは目を輝かせて私の肩を掴む。
「良いね良いね!さっすがユカリ&清野カップル!」
楓が目を輝かせて、私を揺らすと、みんなはパラパラと拍手した。
な、なんで拍手をする必要が…
ジョギングが終わると、私は体操着に引っ掻けておいたしおりをパラパラと見る。
「えっと…掃除か…」
私は3日目の予定を見ながらボソッと呟く。
「はい!今から掃除をします!班ごとにする場所に移動してくださいね〜」
先生はみんなに呼びかける。
ちなみに、私達の班は廊下だ。私達はこういう分け方をした。
男子は男子部屋の廊下、女子は女子部屋の廊下をするってことにした。
「んじゃ、私は窓拭きをするね!」
雪ちゃんと南ちゃんは窓拭き用の雑巾を持ちながら言う。
ちなみに、私は床雑巾。廊下で雑巾ダッシュしてたからな…
「ユカリちゃんと楓ちゃん!ほうき終わったよ!」
ほうき担当の子は、ほうきとちりとりを持ちながら言う。
「わかった!んじゃ、雑巾するね!」
私はにっこり笑い、雑巾掛けを始めた。
「よし!これでいいかな!」
私は雑巾掛けを終わると、すっきりした顔をした。
やっぱり掃除は必ずした方がすっきりする!
「はい!皆さん掃除は終わりましたか?もうお昼なので昼食を食べますよ〜」
先生はいろんな場所でみんなに呼びかける。
時計を見ると、もう12時過ぎている。だいたい、4時間目の最中かな…
「やっと終わったね〜!」
楓はニコニコしながら言う。
そう言えば、楓はあんまり掃除は好きではなかったんだ…
「今日のお昼はなんだろうね!」
楓はウキウキしながら言う。
楓がそう言うと、余計お腹がすいてきちゃったよ!
「美味しそうな匂いするね〜」
私は食堂の匂いを嗅ぎながら呟く。
食堂に入ると、みんなが昼食を食べる準備をしている。
私達はお盆を持って持っていく。
「いただきまーす!」
手を合わせて言うと、さっそく食べ始めた。
今日はスパゲッティ!みんなが美味しそうに食べている。
「ははは…お前口についてんじゃん!」
「体操着汚れた〜!!」
スパゲッティのせいで、いろいろとみんなはパニックになっているが、美味しければそれでいい…
「ご馳走さまでした〜!」
昼食を食べ終わると、みんなは一斉に部屋へ戻った。
「ふぅ…終わった!」
私は荷物をリュックの中に入れ終わると、疲れきった顔をして言った。
「私も終わった!」
私が終わると、次々みんなが荷物を入れ終わる。
「この部屋ともそろそろお別れなんだよね…」
「うん…」
楓はボソッと悲しそうな顔を浮かべながら言う。私は小さくうなずいて返事をする。
「もう!二人とも暗くなっちゃダメ!」
雪ちゃんは私と楓の目の前に来て怒っている。
「そんな悲しいと一生来れないかもしれないよ!?きっといつか来るよ!」
「雪ちゃんの言う通り!いつか来れるよ!」
雪ちゃんはニコニコ笑いながら言うと、南ちゃんも励ますように私達に言う。
私と楓はお互い顔を合わせてニコッと笑って返事をした。
「うん!」
閉会式を終えると、バスに乗る。
なんだか、寂しいな…でもいつか来るよ!
「はい!ここに来る前の席に座ってくださいね〜!」
先生は大きな声でみんなに呼びかける。
はいはい。わかってますよ。
「う〜ん……」
「どうしたんだ?眠いのか?」
出発してから5分立つ。
私は椅子で眠そうにうとうとしていると、清野が私に話しかける。
「あ…うん。まぁね」
私は眠そうにこくりとうなずいて言う。
「有村寝てれば?」
清野は私を支えながら耳元で言う。誰かに見られてそうでチラッと周りを見ると、誰も見ていなかった。
「じゃあ、寝るね。着いたら起こしてね」
私はニコッと笑うと、清野はこくりとうなずくと安心した。
私は目を瞑り、眠りについた。
私が寝てから時間がたつと、声が聞こえなくなった。
「おやすみ…俺のお姫様…」
「有村…学校着いたぞ」
清野は優しく私を揺する。私はゆっくり目を開けた。
すると、清野は少し顔を赤らめていた。
「清野…どうして顔が赤いの?」
私は不思議そうに首をかしげて聞く。
「なんでもねぇよ」清野は乱暴そうに言うと、私の頭を撫でた。
私まで余計赤くなるじゃん……
「はい。学校に着きました。帰るまでが宿泊学習です。皆さん安全に帰ってくださいね!さようなら!」
学校に着くと、先生を話を聞くと下校になった。
私は鈴木君、楓、私、そして清野で一緒に帰った。
来週もみんなと会えるから楽しみだな〜…
第18章ー私の誕生日!ー
「ふぁ……」
私は起きたら小さなあくびをしてのびをする。
私は目覚まし時計のアラームが鳴る前に起きた。
宿泊学習から何日かたつ…昨日は日曜日だったから今日は学校。
アラームを消して、リビングへ向かう。
「おはよ…お母さん…」
私は眠そうに目を擦りながら言う。
お母さんはにっこり笑って「おはよう」と言ってくれた。
「ユカリおはよう」
お父さんは新聞を置くと、にっこりして挨拶をする。
私はお父さんにも挨拶をした。
「ごめん。ユカリ。雪斗を起こしてきてくれる?」
「うん!良いよ!」
お母さんから兄貴を起こすことを頼まれ受け入れた。
リビングから出ると、また階段をのぼる。
「兄貴〜!ご飯〜」
私は兄貴を優しく揺すりながら起こす。
「あと…5分…」
兄貴は布団にまたぐっすり眠ろうとしたとき…
私は5分と言う言葉にイラッときて、布団をぽいっと床に落とす。
「ちょっ…!」
兄貴は布団を拾おうとする。
私は布団の前に立つ。絶対にリビングに行くまで渡さないんだから!
「布団を取る暇あったら飯食ってこい!!」
「はいー!!」
私はつい男っぽい口調で兄貴に言うと、兄貴はドタバタしながらリビングへ向かう。
私は落とした布団を兄貴のベッドに置いてベッドを直して、私もリビングへ戻った。
「ユカリありがとね」
戻ると、お母さんはにっこりして私にお礼を言う。
いつの間にかテーブルには朝食がずらりと並んでいた。
「いただきます」
私は小さい声で手を合わせて言うと、食べ始めた。
今日はパングラタン。昨日の余りのシチューを食パンの中に入れて焼くとできるのだ。
「お母さん!これ美味しい!」
「あら本当に?ありがとう!」
私はニコニコして言うと、お母さんは嬉しそうに手を合わせて笑顔を浮かばせる。
「そう言えばユカリ。明日誕生日だな」
お父さんはカレンダーを見て私に言う。確かに私の誕生日だ。
「前にスマホ買ったから大丈夫でしょ?」
「うん!」
お母さんは首をかしげて言うと、私は元気よくうなずく。
「ケーキとか買ってくるからね!」
お母さんはルンルンしている。まるで、自分のことのように。
「行ってきまーす!」
私はご飯を食べたら、歯を磨いて、服に着替えると玄関から出た。
後ろからお母さんが「いってらっしゃい」と言ってる声が聞こえた。
「そう言えば髪結んでなかったな〜…」
私は手にかけてた星のヘアゴムで一つ結いをしながら独り言を言う。
すると、後ろから肩を叩かれた。どうせ、楓だと思い、後ろを振り返る。
「せ、清野!」
「おはよ。有村」
予想外だった清野が居て、びっくりした。
清野はニコッと笑い、私に挨拶をする。私はびっくりして言葉が出なく、お辞儀をする。
「おいおい。なぜ挨拶をしないんだよ」
「あ…お、おはようございます…」
清野は笑ってツッコミをする。私は恥ずかしながら挨拶をする。
「本当にお前は…」
清野は顔を少し赤らめながら私の髪をぐしゃぐしゃに撫でる。
「あーー!!せっかく髪結んだのに!!」
「そうだったのか!?悪い!後で結ぶから!」
「え!?」
私はゴムを外して清野に怒る。
清野が「髪を結ぶから!」と言った瞬間ドキッとしたし、恥ずかしかった。
ま、まさか髪を結んでくれるなんて…
「だ、誰もいないね」
清野と一緒に教室に入ると、少し薄暗くて静かな教室だ。
「約束通り…」
清野の私の耳元で言いかけて、私の髪を結び始める。
清野の手が私の髪を当たる。なんか恥ずかしくてドキドキが止まらない…
心臓の音聞こえてる……かな…?
「有村の髪ってサラサラしてるよな」
清野は私の髪を触りながら言う。
うぅ…そう言われると余計恥ずかしいじゃん…
しかも、「サラサラしてるよな」ってサラッと言うなんて!
ん?ダジャレなのかな?いやいや!寒いでしょ!
「よし。できたぞ」
清野は私の髪を結び終わると、また、髪を触る。
なんだなんだ!?私の髪そんなに気に入ったの!?
「目…開けろよ…」
「う、うん…」
清野にまた耳元で言われて、私は返事をした。
私はゆっくりと目を開ける。
「わぁ……」
私を手鏡を持ち、自分を見るとさっきより凄く変わった。
「ありがとね」
「うん。俺も有村の髪触れたし」
私は少し顔を赤らめてお礼を言うと、清野はサラッと言う。
は、恥ずかしい…今は二人でいる…誰か来てよ〜!
「おはよ〜!ってユカリと清野だ〜!」
「おはよー」
廊下から大きな声で挨拶をしながら入ってきたのは、楓だった。その隣に鈴木君も。
楓…もう元気なんだから!
「あ!そう言えば明日はユカリの誕生日だったね!」
「え!?楓覚えてくれたの!?」
「当たり前!前からの親友じゃん!」
楓はカレンダーを見てハッとして言う。私はびっくりして目を輝かせながら聞く。
楓………ありがとう…!楓が親友で私は幸せだよ…
そう言えば…清野はどんな反応してるんだろ…
「……」
私は少しにやにやしながら清野を見ると、無反応だった。
え…?まさか、聞いてない?
「……」
授業を受けてる時全然頭に入ってこない。なんでだろ…
「有村さん!」
「あ、はい!」
先生から呼ばれ、私はハッとして立ち上がる。
「立ってって意味じゃないわよ。教科書34ページよ」
「あ、はい。すみません」
私は先生に言われ、ゆっくり座り34ページを開いた。
あぁ…恥ずかしい…今すぐここから消えたい…
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休み時間になると、私は3時間目体育だから更衣室で着替える。
「……」
「ユカリ!」
私はまたボーッとしていて、楓に呼ばれるとハッとする。
「なんで私服に着替えてるの?」
私は服を見ると、体操着に着替えたはずだと思ったら私服にまた着替えていた。
なんだか、今日恥ずかしいことばっかり!最悪…
「はい。皆さん今日は水泳の授業をしようとしたのですが、途中から雨が降ってしまったので、今日は跳び箱をします」
そう。朝は晴れてたのに途中から雨が降ったのだ。
跳び箱は一応得意だから大丈夫…だよね。
「では、各クラス準備をしてください」
先生がみんなに呼びかけると、ざわつき始める。
次々と、開脚跳び用、抱え込み跳び用、台上前転用が置かれていく。
「では、準備が終わったら始めてくださ〜い!くれぐれもも怪我はしないように〜!」
先生は大きな声で言う。
すると、私と楓は最初に開脚の6段を跳ぶことにした。
「ユカリちゃん良いよ!」
私の前に跳んだ子は手を挙げて教えてくれる。
私は勢いをつけて跳び箱を軽々に跳ぶ。
「ユカリちゃん凄い!姿勢とかよかったよ!」
「そ、そうかな?ありがとう」
みんなは私の周りに集まり、目を輝かせる。
私は照れ臭そうににっこり笑う。
「次は台上しよっか!」
私は楓の腕を引っ張り、台上へ向かう。
台上前転は私が得意なやつだから自信ある!
「はい!有村さん!」
先生が私の名前を呼ぶと、私は勢いをつけ、跳び箱を前転しようと思った瞬間……
「痛っ!」
バランスを崩してしまい、転落した。床にはマットがなかった。
背中を強く撃ってしまった。
「ユカリ!大丈夫!?」
「有村さん!大丈夫ですか!?」
楓や先生は私を囲んで心配している。
私は「大丈夫です」と言いたいけど、体が痛くて、喉に何かが詰まったように声が出せなかった。
「………」
すると、後ろに影があり、後ろをゆっくり振り向くと、清野がいた。
「先生。俺が有村を保健室に連れていきます」
「あ、はい。お願いします」
清野は私をおんぶして、体育館から出る。
バカ…みんなに見られてるじゃん…恥ずかしいじゃん!
でも…なんだか清野の背中…落ち着く…
私は結局、背中を強く撃ってしまって、体の痛みが悪化しないうちに、早退した。
病院に行くと、大丈夫だったのだ。明日は学校に行ける。
明日誕生日だったから、最悪な誕生日にならなくて安心する。
次の日…私は珍しく早めに起きた。今日は誕生日だから、わくわくしている。
リビングに行くと、トースターから香ばしい香りが広がる。
「あら、ユカリおはよう。今日は早いわね」
「今日は誕生日だからか?」
「まぁね」
お母さんとお父さんはにっこりして言う。
てか、お父さん鋭いな…
兄貴も珍しく、早めに起きている。
「もう、出来たからご飯にしましょ」
お母さんはテーブルに次々とご飯を置く。
私は一番に席につく。
今日の朝食はトースト、コンスープ。もちろん、サラダもある。
「ん〜!パンは最高〜!」
私はトーストにかぶりつくと、目を輝かせて叫ぶ。
「こら!ユカリ静かにしなさい!」
「ユカリのバーカ!」
「しばくぞ?」
「ごめんなさい」
私がお母さんに注意されると、兄貴が変な目をして私を見て馬鹿にする。
私は、イラッときて、ギロリと睨み付ける。兄貴はチョロく反省した。
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ご飯を食べ終えると、着替え始める。
今日は白い肩だしトップスに黒いキャミを上に着る。
下はデニムのショートパンツ。
「まだ、時間あるし…漫画でも見てるか!」
私はベッドの近くにある本棚から、その中から『14歳』を取り、ベッドに座る。
「う、うわぁ…めっちゃドキドキする…」
私は顔を真っ赤にしてドキドキしながら真剣に読む。
主人公の好きな人が主人公に誕生日プレゼントをあげる場面だ。それはドキドキするよ…
清野がするとしたら…ううん、全然あり得ない!
「ヤバッ!もうこんな時間!行っていまーす!」
私は時計を見ると、ハッとして、家から飛び出して走っていく。
なんで、誕生日の日に時間遅れるんだよ!私の馬鹿!
「あれ?ユカリ〜!」
後ろから大きな声で私を呼ぶ声がする。
私は後ろを向くと、にっこり笑っている楓がいた。
「良かった〜!!」
「遅刻しそうになったの?」
「う…大正解…」
私はホッとした。
楓は私がどうして焦ってたかを読んだ。楓はエスパーなの?
「みんなおはよー!」
私はいつもよりも大きな声で挨拶すると、教室からクラッカーを鳴らす音が聞こえた。
「ユカリちゃん!お誕生日おめでとう!」
みんながにっこりして私の誕生日を祝ってくれた。あまりにもびっくりしたり…嬉しかったり…
「………」
清野は本を読んでるだけ…
私の誕生日とかはどうでもいいのか…少し胸にズキッときた。
「清野おはよ」
「あぁ。おはよ」
清野はいつも通りにっこり笑って挨拶する。いつも通りの清野だ。なんでなの?
ランドセルを片付けると、更衣室に向かった。
「今日からいよいよ、水泳の授業だ〜!」
「楽しみ〜!」
更衣室は水泳の授業のことで、ざわざわしている。
そう。今日は水泳の授業。スク水を着るから少し恥ずかしい…
清野はサラッと気恥ずかしくなる発言するけど、なんで急に素っ気ない態度になったの?
続きが早く見たい