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応募方法
1.名前(名字と名前)
2.性別(♂or♀)
3.性格(詳しく)
4.立場(同級生、先輩、他校生など)
5.その他の設定(5.はなくてもOK)
いつでも応募していいです!
では、本編スタート!
僕は本田真司。私立間宮高校2ーD。
いわゆるボッチってやつだ。
名字が本田選手で、名前が香川選手だからと言って、サッカーはむしろ苦手だ。ただただ遊びが好きなだけだ。勉強は平均より少し下。高校も学力は低いし、至って普通の学校生活だった。
アイツが転校してくるまでは……
「おい、まだ食べたいのか、由美?」
「うん♪ア〜ンして、和人♪」
「わかったわかった、ほら、」
俺は後藤和人、間宮高校2ーAのまあまあ頭のいい高校生だ。
そして俺の彼女、2ーC小野寺由美。
ギャル風だが中身はしっかりしていてそこに惚れた。
俺らは超ラブラブカップルだった。
アイツが転入するまでは……
「おい、今日転校生来るらしいぞ!
しかも2人同時に!」
「でもその2人面識無いんだって!」
僕/俺がその話を聞いたのは、梅雨前の晴天に恵まれた6月初め。
2ーA
「よし、君達の新しい仲間を紹介する。さぁ、自己紹介を。」
「今日からこのA組で一緒に過ごさせてもらう、神谷雅美です!よろしくね!」
それは、この俺も見たことの無い、この世の人間とは思えない美しい髪と顔、体型を合わせ持った美女だった。
2ーD
「転校生を紹介する。入って!」
「ほ、星野見鈴です…よろしくお願いします…」
それは、僕と同じボッチ感溢れる、ミステリアスなインドア少女だった。
まさか、星野さんの席が僕の席の隣になるなんて……
「………よろしくね。」
「……あ、はい…」
挨拶を手短に済ませ、僕の好きなスマホゲームを始めると、
「………ぷぷっ♪」
星野さんが笑っていた。それもそのはず、僕と同じタイミングで星野さんもスマホゲームを始めていたのだから…
しかも、同じゲームだった。
「あ、それ!」
「本田君もこのゲームの面白さわかりますよね!」
「あぁ!なんといっても……」
そのままどれくらい話しただろうか?星野さんはゲームの話になると突然明るくなる。僕もそうだ。
「あっ!会いたい人がいたんでした!
今日はありがとうございました!明日からもよろしくです!本田君!」
いやいや、自己紹介の時とテンション変わり過ぎだろ〜〜〜〜!
放課後の廊下にて、
「これからよろしくお願いしますね、後藤君!」
クラス全員を挨拶回りしてるらしく、心まで凄かった。しかも、神谷さんに話しかけられた男子の半分が神谷さんにメロメロだった。確かに彼女がいないやつには当然かもしれない。
「じゃあ、よろしくね!」
「あぁ、慣れないところだけど頑張れよ!」
しかし、俺が最後だったのか、神谷さんはC、D組の方向に急いで消えていった。
神谷さんと入れ替わるように、見かけない女子が近付き、俺に話しかけてきた。
「……やっとカズっちに会えた。」
「カズっち?もしかしてお前、ほしのんだろ!」
ほしのんこと、星野見鈴は、俺の小学生時代に毎日のように遊んでいた親友だ。でも、小学卒業と同時に、遠くに引っ越したはずだった。なのに今ここにいる。
「どうしてここにいるんだよ?」
「今日転校して来たんだ♪」
そうだった、転校生は2人だった…
「またカズっちと遊べるね♪」
「でも俺彼女いるし……」
「えっ!?」
「何が『えっ!?』だよ…」
「あっ、いや…まぁ少しはいいでしょ!」
「あぁ!」
「じゃあ今日はこの辺で!またね!」
そして来た方へ戻っていくと、今度は由美が来た。
「さっきの子、だぁれ?」
「幼馴染みと再会した、みたいな?」
「ふ〜ん♪」
「帰ろっか♪」
何俺転校生両方に接触してんだよ!
僕は星野さんがどこかに行ってから自分で作ったフリーゲームで遊んでいた。僕はフリーゲームを作っている。すごく人気がある訳じゃないからクラスメイトもほとんど知らない。なのにその矢先に、
「君がフリーゲーム制作者の本田君だよね?」
「あぁ。君は?」
「自己紹介が遅れました。私、今日転校してきた神谷雅美と言います!私、あなたのゲームの大ファンなんです!
サインください!」
何この状況!?無名ボッチゲーム制作者が超絶美女転校生にサイン求められるって!?
「まぁいいけど…」
「やったぁ♪」
神谷さんはルンルンして自分の教室に帰っていった。
あんなファンがいるんだ!もっといいゲームを作らなきゃ!
そう思って、僕の尊敬する制作者の『ベル』さんのゲームをプレイして学ぶ。ベルさんも、決して有名ではない。でも、僕はベルさんのゲームに心を打たれた。それから僕はベルさんを尊敬するようになった。
「いつか、ベルさんに会いたいなぁ」
う〜ん?
誰なんだ、和人と一緒にいた幼馴染みとか言う転校生は…………
ああああああぁぁぁぁぁっ!
やっぱり由美わかんない!
まさか、和人は本当はあの子がずっと好きで、転校しちゃったから諦めて由美を好きになったとか?
だったらもう由美終わりじゃんか!
そうだ!メールで和人に確認しよう!
[和人、あの幼馴染みってどう思っているの?]
[そりゃ、久々に会えて嬉しいって思ったけど。]
[その子、好きなの?]
[俺は由美以外に好きな奴はいないぞ]
ふぅ…
ひとまず平気そうだ……
いや、和人が好きじゃないとしても転校生の方が好きかも!
でも和人を世界一好きなのはこの由美なんだ!和人が好きな気持ちは誰にも負けないっ!
でも心配だぁ〜〜〜〜っ!
ふぅ、今日もボッチの一日が始まる…
でもこのスマホゲーム片手でできるのがいいんだよね……
『バタッ!』
『あっ、すみません……ププッ♪』
完全にハモった。
「お前、間宮高校の奴だろ。何年何組なんだ?」
「えっと……2ーD…」
「2ーD!?なら星野のこと教えてくれ!」
「あの僕の隣の席の転校生のこと?」
「マジか!席隣なの!?友達になろうぜ!俺は2ーA後藤和人だ!よろしくな!」
「ご、強引だなぁ…。まぁ、友達も一人位欲しかったしいいけど」
「で、星野とは何を話したんだ?席隣なら少しは話してるだろ!?」
「あぁ。同じゲームをやっててその話ならしたけど。ほら、これがそのゲーム。」
ゲーム画面が写し出されたスマホを後藤君に見せる。
「へぇ〜。今のほしのんこんなのやってんだ。」
「ほしのん?」
「あぁ、星野のことだよ。」
「ってか君星野さんとどういう関係なの!?あの性格だと初日から初対面の別クラ男子に話しかけるとは思わないけど…」
「あいつは小学校の時の親友なんだよ。引っ越したんだけど戻って来たらしいぞ。」
「好きなの?星野さんを?」
「いや、俺には他に彼女がいるから」
「コイツリア充だ!」
「おい!」
「あ、学校着いたよ、後藤君。」
「あぁ、また後でな。」
遂に…僕に友達ができた!イエェェェェェェイ!
「星野さん…でしたっけ?この学校って転校生を凄い歓迎してくれるんですね。こんな私達のために朝会が開かれるなんて!同じ転校生同士、仲良くしましょうね♪星野さん♪」
「は、はい。神谷さん…でも、私、大勢の前で話すの苦手なので……………
神谷さんはいいですよね、いかにもすぐに慣れそうな感じで…可愛いしすぐに彼氏できちゃうんじゃないですか?もう気になる人は見つけましたか?」
「い、いいえ、でも会いたい人になら会えましたよ!」
「神谷さんも会いたい人居たんですね…私も会いたい人に会えましたよ。あっ!もう始まります。緊張します…」
「大丈夫、星野さん。行きますよ!」
皆の前に出た途端、
『うおおおおぉぉぉぉぉぉ!』
『神谷さん、可愛い〜〜〜っ!』
これは想定外だった…
私ってこんなに人気なの!?
「この度この間宮高校に転校しました、神谷雅美です。皆さん、よろしくお願いします。」
『おおおおぉぉぉぉぉ!』
もう私転校二日で校内アイドルになっちゃってるんですけど!?
その横で星野さんがおどおどしながら
「同じく転校した、星野見鈴です…よろしくお願いします…」
『パチパチパチ』
やっぱりあの反応私だけなんですね!
ふぅ〜やっと授業終わったな…
おっ、いたいた。
「後藤く〜ん!」
「よ!ってか名前聞いてなかったな」
「あ、そっか。僕は本田真司。改めてよろしく!
で、一緒にいるその子は?」
「あぁ、俺の彼女の由美だよ!」
「ふ〜ん、リア充感が更に引き立てられる彼女さんだね…」
「なんか言ったの?シンジ?」
「言ってないよ、由美さん!」
「ならいいけど。でも和人と帰るなら由美もついてく!」
「あぁ、本田と帰るからついてきていいぞ。」
「それにしても由美さんは可愛いですね。僕にはこんな彼女作れないよ…」
「大丈夫、シンジ!頑張れば由美みたいな可愛い彼女見つかるよ!」
「由美さんは自分が可愛い前提で話してますよね!?」
「うん。だって本当じゃん♪」
「あぁ!由美は可愛い!本田はそれがわからないのか?」
「うん。わからない。」
『おいっ!』
二人の声が重なる。どんだけラブラブなんだよ…
「あっ!俺と由美はここからバスだから。じゃあな、本田!」
「シンジ、バイバ〜イ!」
「はい!また明日!」
それにしても、
彼女さんヤバく見えたのせい?!
とりあえずこの辺りのゲームショップはここだけみたいです。
それ以前に、何故か道行く人皆私を見ている気がするのですが……
まぁ、転校二日で校内アイドル級になってしまったのだから当然と言えば当然なのですけど……。
それにしてもこのゲームショップなかなかの品揃えですね。さて、私の気になるゲームは……
「あれ?神谷さん?」
また私を好きになる男子が………
「ほっ、本田君!?」
「神谷さんと会うなんて奇遇ですね」
「えっ、ええ!本田君ってゲームは作るだけじゃないんですね!」
「いや、そりゃそうでしょ。ってかやる方がメインだし…」
「そうだ、ゲーム制作の話聞かせてくれないかしら?」
「いいですけど…」
そうして私達はゲーム話に花を咲かせた。
「それにしてもあんなに人気な神谷さんでもゲームするんですね。」
「ええ。勉強と両立できる程度にですけど…」
「やっぱり神谷さんってちゃんとしてますね。」
「え、ええ。でも本田君のゲームやる時は勉強のこと忘れちゃうんだけどね。」
「え、すみません。」
「今のはいい意味で言ったんだけど」
「あ、ならありがとうございます!」
「本田君って面白いのね♪」
「そ、そうですか?」
「はい!あっ!そろそろ帰る時間ですね。また話しましょうね♪本田君♪」
「は、はい、お気をつけて…」
本田君と話すと胸がドキドキしちゃう!なんでなの!?
>>12訂正
最終行
見えたの「気の」せい!?
です。
ある日の放課後
後藤君遅いなぁ〜
「シンジ〜ッ!」
この声は由美さんだな。
「シンジいたいた!」
「あれ?後藤君は?」
「『用事があるから本田と先帰ってろ』だってさ!」
後藤君の用事ってなんだろう?
「あっ!シンジ、カフェよらない?」
「別にいいけど…」
いいとか言ってるけど僕、カフェなんて行ったこと無い。
「本田君ともカフェ行くんですか?」
「いや、あの見た目でカフェ行きたがると思う?」
「いや、思わないですね。」
でもなんで僕は平気だと思うの!?
その後、僕達は色々と会話を交わしつつカフェへと向かっていた。
同じ頃
ごめん、由美。たまには許してくれ。
あっ!いたぞ。
「おぉい!ほしのん!」
「カズっち…いた…」
「どうしたんだ、元気無いじゃん。」
「いや…よくこんな廊下で大声出せるよね。」
「とにかく!久々にほしのんと二人きりで長い時間過ごせるんだし、どこ行く?」
「ふ、二人きり!?え…あ、あの、き、気になってた『アオン』に行きたいんですけど、カズっち、そこいい?」
アオンかぁ、大手ショッピングセンターであり、ブティック、レストラン、カフェなども充実している…
「ってデートじゃ無いんだし!」
「でも……駄目?」
「分かったよ、行こうぜ、アオン!」
そうして俺達は懐かしい話をしながらアオンへと向かっていた。
>>15訂正
14行目
本田君→後藤君
「へぇ〜シンジってカフェ初めてなんだ〜。あっ、着いた、ここだよ!」
着いた所は、アオンだった…
「あれ?カフェは?」
「シンジ、バカ?この中にあるんだよ!」
そういうことだった。
由美さんは他の店は見つつもスルーし、曲がり角にあったカフェに一目散に行った。
「とりあえず座ります?」
「じゃあここ!」
そう選んだのは窓際だった。ここが曲がり角だったので、お店がよく見えるが、お客さんからもよく見える。
そうして二人ともラテを頼むと、由美さんは長〜いトークのモードに入ってしまった。たまにこういう人いる。
僕はそのトークに相づちを打ちつつ聞いていた。
同じ頃
「ほしのん、ここがアオンだ!」
「おお〜っ!」
「で、どこ行きたいんだ?」
「ブティックとアクセサリーショップですかね。」
この店はブティックとアクセサリーショップが別々なのが厄介だ。
「じゃあブティックはすぐそこだから先に行くか!」
そうしてブティックに行ったが、見る目的だったのか、すぐ終わった。
「じゃあ次はアクセサリーショップだな!カフェの角を曲がった先だって。
行くか!」
「カズつち…手、繋いでもいい?小学生の時、よくやってたじゃん。」
それは流石に…でも知り合いもいないし、親友として繋ぐならごく普通だ。
「よし、でもアクセサリーショップに着くまでな?」
「うん♪」
そうして手をがっしりと繋ぎ、カフェの前を通ってアクセサリーショップに到着した。アクセサリーは買うつもりなのか、じっくり見ていた。
「でさぁ、あれが…」
まだトークは終わる気配がない。
「それでぇ、そのこと……………!?」
「どうしたんですか!?」
由美さんは無言で窓の外を指さしていた。そこには……
手を繋いでラブラブショッピング中の後藤君と星野さんの姿があった。
数十秒の沈黙の後、
「和人があんな奴だったなんてぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」
突然由美さんが叫び出した。
まぁその気持ちわからなくもない。
「やっぱり、和人は星野さんを諦めたから由美と付き合ってたんだ…」
「そ、そんなことないですよ!」
「でも証拠あるじゃんかぁ〜〜っ!」
「まあまあ、落ち着いてください。」
その後10分ほど頭を撫でるなどして落ち着かせた。でもあの感じだと向こうはこっちに気付いてないな…
それにしても、
後藤君ってあんな奴だったんだ!
なかなか元気を出してくれなかったから、由美さんの頭を優しく三回程撫でてあげた。すると…
「ありがと、シンジ!」
何故か笑顔の返事が返ってきた。
「一つ聞きたいんですけど、こんなことを見たあとでも由美さんは後藤君が好きって思えるんですか?」
「もちろん!由美の気持ちは変わらない!でも…和人は星野さんが本命だから…」
「平気ですよ、由美さん!なんならこれからなんかあったら僕に相談していいですよ、由美さん。」
「ありがと!シンジも恋愛相談していいからね!でも由美を好きになるのは
ナシね!」
「多分しばらく僕に恋愛ごとは起きないですよ…」
その頃
やっとほしのんの買い物終わった…
「とりあえず来た道戻って出口にいくか!」
「はい、もう大丈夫です、カズっち」
そうして、カフェの曲がり角を曲がろうとしたとき、俺の目に入ってきたのは…
女子の頭を優しく撫でる本田と、本田に頭を撫でられて喜ぶ由美の姿だった…
見られたらマズいと思い、カフェから見えないところまで移動したところで、ほしのんが話しかけてきた。どうやらほしのんも見ていたらしい。
「本田君と一緒にいた子って誰?」
「おっ、俺のカノジョだよぉぉっ!」
「っていうことは、カズっち、フラれた?」
「いや、昨日まで普通だったぞ……」
「じゃあなんであんなに仲良しなんだろう?」
「知るか!」
出会って少しで仲良すぎだろ!
あの事件(?)の次の日
2ーDにて
『あれはどういうことですか!?』
私は本田君と私も滅多に出さないであろう大声で同じ質問をしていた。
『なんで本田君がカズっちの彼女と
(星野さん)(由美さん)(彼氏)
恋人級のことしてたんですか!?』
……………ん?
『あれ見てたの!?』
「でもあれは小学生の時やってた親友としての行為で恋愛的要素はあれにはないんですよ。」
「こっちはそっちのを見て落ち込んだ由美さんを落ち着かせるためですから!」
じゃあこの問題は勘違いってことですね。
「まぁ分かりましたけど、カズっちと由美さんには言った方がいいですかね?」
「でもそれは当人同士で解決しないと最悪な状況になるから二人に任せた方がいいんじゃない?」
「ですね。じゃあ二人には内緒で。」
「OK!」
その時、ちょうど先生が入って来たのでとりあえず授業に取り組んだ。そのあとの休み時間にあの二人で一緒に帰りやすくなる意味も込めて二人で帰ろうと本田君と約束した。
放課後
「じゃあ行きましょう!」
「はい!でも二人は大丈夫ですかね?」
「まあ平気でしょ。」
約束通り僕は星野さんと帰ることにした。
「あっ!本田君!」
その時僕の声が聞こえたので声の方を向くと神谷さんがいた。
「あの、一緒に帰ってもよろしいですか?」
「いいけど、星野さんは平気なの?」
「全然平気です!」
「え…星野さん…まさかお二人は恋愛関係で一緒に帰るんですか?」
「ま、まあ一応恋愛関係ですけど…」
「じゃ、じゃあ私はいない方がいいんじゃ…」
『そんなことないです!』
なんかいやな気がするので強く言った。
「な、ならご一緒させていただきます!」
「ところでなんで神谷さんは僕と帰りたかったんですか?」
「そ、それは……ゲームの話をしたいからです!」
「へぇ…」
「ちょっと!カズっちたちの件はどうするんです?」
そうだった。神谷さんという第三者がいる場でその話をするのは無理がある…
でもまあ仕方ない。このまま三人で帰り道を歩き出した。
「で、その神谷さんと本田君のゲームの話ってなんです?」
「ああ、実は本田君ゲーム作ってて私がその大ファンなんです!」
「そうなんですか。実は私も一応ゲーム作ってるんですけど身内に知ってる人がいないんです…」
「え?星野さんもゲーム作ってるんだ!じゃあ今度ゲーム見せ合わない?お互い参考になるでしょ?」
「じゃあ今作ってる大作ができたらでいいですか?まだ結構かかりそうですけど…」
「全然いいよ!僕も次の作品作り始めれば同じぐらいにできるだろうし!」
「あの…もしできたら星野さんの作品も私に見せていただけませんか?」
「はい、もちろん!」
「ありがとうございます!
あっ、ここ曲がるんでここまでですね。いきなり来てすみませんでした。」
「いえいえ、また明日!」
そうして神谷さんは角を曲がっていった。
「…何話す?」
私は本田君と帰っているのに、神谷さんがいなくなったとたん、話すことがなくなった。本当はカズっちたちのことを話す予定だったけど、当人次第となっては、あちらに進歩がない限り話すことなんてない…
「そう言えば、再来週夏祭りあるけど、星野さんは行くの?」
夏祭り?もうそんな時期なんだ…
確かに来週からもう夏休みだしね…
「この町にも夏祭りってあるんですね。行ければ行こうと思います!あっ、そうだ!夏祭りの時はカズっちは由美さんと二人きりにさせてあげといたほうがいいですよね?」
「確かにそれもそうだね。」
「でも初めてなんで誰かと一緒じゃないと心ぼそいというか…」
「なら僕が一緒に行こうか?」
「それはさすがにカップルみたいになっちゃいますよ…」
「それなら神谷さんも一緒っていうのは?多分神谷さんもこの町の夏祭りは初めてだと思うし。」
「そうですね、なら私からお願いしてみますね!」
「うん、よろしくね!」
「じゃあ今日はこの辺で。」
「また明日ね!」
本田君と夏祭りかぁ〜
由美は本当はあんなやつじゃない。
俺はそう信じたい。だから今日も普段通り普通に帰ってあの話題は出さないようにしないと。
「か〜ず〜と♪」
「ぅわっ!由美、いつの間に!」
由美は普通だな。自覚無いのか?
「今日も一緒に帰ろ?」
「あ、ああ。」
「そういえばさぁ、今度の夏祭り、一緒に行ける?」
「ああ、もちろんだ!」
そう、俺は去年の夏祭りの日に由美に告白された。告白と言っても突然「由美は和人君のことが好きなの。付き合ってくれない?」と言うといった実に軽いものだったがそれでも俺らにとっては大切な日だ。そうだ、その日にあの話をすれば本音を聞けそうだ。
「それにしても最近梅雨明けして暑くなったな。」
「うん、由美暑〜い♪カバン持って〜♪」
「仕方ないなぁ…」
俺らはずっとこうして居続けられるのだろうか?いや、居続けてやる!
「夏祭りに一緒に来ませんかです?」
「あ、はい。」
私がそう星野さんに誘われたのは一学期の終わりの近い日の放課後。
「でも転校生ってだけでなんで私となんですか?」
「実は、本田君も一緒なんですけど、本田君が神谷さんもって言ってくれたんですよ。」
「えっ!ほっ、本田君が!?私を…」
「はい!」
「でも二人の方がいいんじゃ…」
「なんでです?」
「あ、いやその…」
「で、行くんですか、行かないんですか?」
「本田君となら絶対行きます!!!!!!!!」
「ならまた今度三人で詳細を決めるので。」
「了解です。」
「じゃあ、さようなら、神谷さん。」
「あ、はい…」
本田君と夏祭りとか超嬉しいんですけど!
本田君と夏祭り…
このスペシャルイベントを逃す訳にはいきません!
さて、帰りますか…
靴をはい…
…バサッ!
始まった…ラブレターの山…
仕方ないことは分かっているけど…
でも付き合うとか興味ないからね…
一人だけ付き合いたい人がいるけど。
とりあえず誰のかだけ見て…
あの人の名前ナシ!
ゴミ箱直行!
あの人に告白はすべきなんでしょうか?でもそれはもう少し見極めてからにしますか…
応募です!!
名前 木下 岬
性別 ♀
性格 意外とフレンドリーで男女とは仲が良い感じ。
立場 同級生
何か足りなかったら言ってください。
許可なしでごめんなさい!
【>>26 OKです。夏祭り終わったら登場させます!】
28:崇樹◆oQ:2017/11/22(水) 23:18 夏休みに入り夏祭り当日
いざ、今日こそ勝負の日!
この私、神谷雅美は人生最大の勝負に出ることにしたのです!
浴衣OK!勇気OK!
絶対にこの作戦成功させます!
いざ、参る!
えっと…ここ集合ですね…
会場の入り口。
あら?本田君はまだなんですかね?
「あっ、神谷さん。」
「こんにちは、星野さん。本田君はまだなんですか?それと…何で後藤君がいるんですか?」
「ああ、由美とここで待ち合わせしてたんだけどまだ来ないんだよ…」
「由美さんって後藤君の彼女さん?」
「ま、まあな。」
「それにしても本田君遅いですね…」
「由美も本田も遅い……!!」
「後藤君、どうかしました?」
「い、いや、何でもないよ!」
なんなんでしょうか?まあいいとして…
「ところで、後藤君たちも私達と一緒に夏祭り行くんですか?」
「いや、由美が来たら二人で行動するぞ。」
いいですよね…こういうカップル。うらやましいです。
それにしても遅いですね。
ヤバイ!遅れた!
バス予定の一本後に乗るから遅れるな…
ん?何やら見慣れた顔が…
「あっ!シンジ〜!」
由美さんだ…
「シンジ、バス来ないの?」
「そろそろですかね?あっ!来ましたよ。」
その来たバスに乗って、気づいたらそのまま由美さんと二人掛けの椅子に座っていた。
「ところでなんで由美さん急いでるんですか?」
「和人との約束遅れちゃってさ♪」
「僕も星野さんと神谷さんとの約束に遅れてて…」
「ふ〜ん♪シンジらしいね♪」
「今僕、若干傷つきましたよ!?」
「それは良いとして、和人は大丈夫だよね?」
「さあね。夏祭りで聞いてみたら?」
やはり本人どうしで解決すべきだから本人に任せよう。
「でもシンジって女子二人と夏祭りとか超リア充じゃん♪」
「いやいやいや、二人共こっち来たばっかだから教えるという意味で…」
「頑張ってね♪」
「それはどういう意味ですか!?」
「そんなつまんない話やめようよ。」
「まるで僕が振った話みたいに!」
そうして会場に着くまで由美さんといろいろな話をした。
初めまして《*≧∀≦》
シンジと由実が良い雰囲気に見えるよ………、和人より仲良いね🎵
由美side見てみたいです。
応募です!
二人います。
名前. 時田 陽央 (ときた ひお)
性別. ♂
性格. 学校1の謎な頭良い優秀な感じだけど、どこかチャラくってモテモテだけど大抵断っているけれど一人気になる女子がいる由美には何故か優しい感じでちょっかいを毎回出している。
コンプレックスは身長が180pあるため口調がどこかふわふわしている。
立場.同級生で由美と同じクラス。
二人目
名前.時田 理央 (ときた りお)
性別.♀
性格.学校1の秀才で真面目なシンジの尊敬する製作者の「ベルさん」を裏表で出している陽央の妹。
恋愛に兄妹とも興味ないけどシンジだけは話しが合う!
立場.シンジと同級生で同じクラス。
時田兄妹(双子)は少し謎がある設定です。
ちょっと性格が長くなったけどこんな性格です。
【>>32
OKですが一つ。「『ベルさん』を裏表で出している」ってベルさん=理央ですか?国語力ない作者ですみません…
それ以外はOKなので夏祭り終わったら出しますね。
テストあってなかなか続きが書けないんです…】
>>33理央です
35:シトロン◆oQ:2017/11/29(水) 22:05【>>34了解です!】
36:シトロン◆oQ:2017/11/29(水) 22:12 それにしても由美のやつ遅いな…
ますます本田との関係を疑っちまうぞ…
「ごめ〜ん♪遅くなっちゃった♪」
おっ、やっと由美が来た…
「星野さんも神谷さんも遅れてすみません…」
だからなんで本田と一緒なんだよっ!
「あっ、由美さんもここで後藤君と待ち合わせだったんだ。」
「うん、そんなことより、早く行こ?和人♪」
「あ、ああ。じゃ、三人とも、じゃあな!」
「…はっ、はい、楽しんでくださいね!」
神谷はやっぱり優しいんだな。
多分このことを知らないからだろうけど…
私…もうだめ…
本田君のあんなの見てしまったらとてもじゃないけど実行なんてできない…
今日はもう様子見でいいや…
どうせ実行しても失敗に終わるから…
「神谷さん、どうしました?」
「本田君、何でもないですよ。さぁ、行きましょう♪」
「はい!」
そのまま夏祭りは『普通』に楽しめた…
やり残したこともあったけど…
「和人…」
「ん?由美、どうした?」
和人の本音を聞き出すなら今日しかない!でもなんて言えば…
「おい由美…」
「なぁに、和人?」
「チョコバナナ食わないか?」
「あっ、じゃんけんのやつだ!」
「子供かよ…」
「はい、200円ね。ほい、そこのねえちゃん、じゃんけんね。」
「がんばれよ、由美!」
「うん。じゃ〜んけ〜ん、」
『ポイ!』
由美がパーでおじさんがグー…
「勝ったぁ!はい、一本和人ね♪」
「ありがと、それで由美…」
「な、何?」
そういえば去年由美が和人に告白したときもチョコバナナのじゃんけんに勝ってそのあとだったし…
「由美…俺は…」
和人は一呼吸おいて…
「俺は由美が大好きだぁ〜〜〜っ!」
『!!』
由美はもちろんだけど、屋台のおじさんも、周りの人もみんなびっくりしてる。正直恥ずかしい…でも…
「…由美も和人が大好き。」
由美、すごく嬉しい…
「ほ、本当か?」
「こんなことで嘘は言わないよ♪」
「あ、ありがとう…」
和人が抱きついてくる…あの〜人前ですよ〜……
「じゃあこれからも恋人関係続けてくれるか?」
「和人さえよければもちろん♪」
「……はっ!!」
ようやく人の目に気づいたか…
「すみません、すみません、…」
やっぱり夏祭りは由美たちの最高の日だった。
夏祭りのあと、夏休みはいつもどおり過ぎていき、気がつけばもう二学期…
最初の日、あるプリントが配られた。
<修学旅行班員希望用紙>
この学校の良いところ、それはとにかく生徒の希望に沿ってくれること。
なんと11月末実施の修学旅行の班は別クラスでも同じ班になれる。つまり希望が通れば誰とでもなれる!しかもその班の仲を深めるため早めに班を決める。
このチャンス、この神谷雅美が逃すわけないでしょうが!
<記入欄:本田君と一緒なら他は誰とでも可!>
絶対本田君と同じ班になる!
遂に班発表当日。
班は男女混合の1班8人で構成される。僕の希望は後藤君カップルと星野さん、それに神谷さんだ。この5人は一緒にしたい、なんとしても!
各クラスの前に紙が貼られていて、貼られているクラスが班のときの集合場所になる。僕の名前は…
あった!
<B-3班
A組:神谷 雅美、後藤 和人
B組:木下 岬
C組:小野寺 由美、時田 陽央
D組:時田 理央、星野 見鈴、本田 真司>
よし、成功!
ここですね。B-3班…あっ!本田君!
やった!!
「あっ、神谷さん!」
「本田君!」
「一緒の班になれましたね!」
ん?なれました?もしかして本田君も私のことを…
「ごめんごめん、お待たせ!」
「あっ、後藤君に由美さん!」
「シンジもここなんだ〜ふ〜ん♪」
「何その興味の無さ!」
「ジョーダンだよ♪」
仲良すぎでしょ…
「ところで3人共、誰と一緒を希望したんですか?」
「そりゃ、由美に決まってるだろ!」
「和人だよ♪」
「確かにカップルならそうだと思いますけど…本当にそれだけですか?」
『ギクッ!』
「いや、今『ギクッ!』って言いましたよね!」
あ〜めんどくさい…
「そんなことより…」
「そう言えば神谷さんは誰を希望したんですか?」
「ギクギクゥッ!!」
「神谷さんまで!?」
「そっ、それより後の4人はまだですかね!?」
「ああ、星野さんと…後の3人は誰だっけ…最近この4人としか絡んで無かったから見てなかった…」
その3人の希望も気になりますね…
「後の3人は…あっ!陽央だ…何で…絶対由美にちょっかい出しに気たでしょ!!」
「陽央…それならもしかして理央さんもいるかな?やっぱりいた!最近話せて無かったから…」
本田君まで…
もう既に2人が結構な関わりある人ですか!?
すっかり遅れた…
ここ…あった。私の名前、B-3班ですか… 神谷さんも本田くんもカズっちもいるんだ!
「遅れてすみません…」
「あっ、星野さん!全然平気ですよ!さあこっちに!」
「失礼します。」
「ところで星野さんは誰を基本したんですか?」
『はぁ…』
何?どうして3人全員この質問でため息でるんです?ああ、秘密があるからですね…
「私は単純に最近関わってる人を書いただけですけど。転校したばかりだったから…」
「そっか、ってことは神谷さんは素直にそう言わなかったから特別誰かを強く希望したってことですか…」
「ギクギクギクウウゥゥッッ!!!」
何ですかあの神谷さんの過激すぎる反応。
「あっ、あなたたちがB-3班のメンバー?」
「あ、そうですけど…」
「やっぱりそうなんだ!わたしこのクラスの木下岬。確かこの班だったからこれからよろしくね!」
「ところで木下さんは誰を希望したんですか?」
「ああ、もう誰とでも楽しめればいいって思ってるから『誰とでも』って書いたよ!」
「そうなんですか。あっ、自己紹介遅れた…僕本田真司、よろしくね!」
「私は星野見鈴と言います…まあ転校したときの集会で知ってると思いますけど…」
「由美だよ!こっちが和人!由美の彼氏なんだ!よろしくね、岬!」
「おい由美…自己紹介は自分で出来るし自慢はよせよ…とにかくよろしくな!」
「はい!真司くんに見鈴さんに由美さんに和人くんですね。それとそこで何かに怯んでるアイドルの雅美さんですね!」
「ひっ、怯んでるとはどどどういうことですかっ!」
いや、普通に怯んでますよ…
「おい、ほしのん、ちょっといいか?」
「ん?何、カズっち?」
少し隅に移動して見た。
「神谷って多分あの感じだと班員の誰かに恋してる気がするんだけど…」
「え、なんで?」
「だってあの神谷だぞ?神谷と一緒を希望した男子は沢山いるぞ。つまり神谷が自分の希望を通らせたということは強い希望があったってことになる。」
「そんなこと言ってもこの班の男子ってカズっちと本田君と陽央?君しかいないでしょ。しかもカズっちが由美さんと付き合ってることは神谷さん知ってるし陽央君っぽい人と神谷さんが一緒にいるのも見たこと無いよ?」
「おい、陽央が何者かわかってるのか?」
「いや、転校したばっかりだし。」
「陽央は学校一の天才にしてモテ男だぜ?天才モテ男と校内アイドルだぜ、想像してみ?ありそうじゃね?」
「確かに!でも本田君には好きではないけど本田君の作るゲームファンだからリスペクトしまくってますよ?」
「まあその二人のどっちかってことで。戻ろうぜ?」
「うん。」
そういえば本田君のゲーム制作する時のHNって何なんでしょうか?
「ちょっとだけやりたいことがあるのでいいですか?」
「ああ、いいよ。」
そうしてスマホで私のゲーム制作ブログを開いてみる。
<Moon's game room>
私は『Moon』というHNでゲームを作っていて、実はそこそこ人気があったりしちゃう。でも私のリスペクトする制作者は私より全然格下。でもその独創性に引かれた。その人のブログを見てみる。
<ストライカーのゲーム制作部屋>
『ストライカー』さんはブログのとあるボタン一つ押せば本名とか住んでる場所とか出してくれるけど私は敢えてそれを控えている。知らないでいた方がわくわくするし、参考にもしやすい気がするから。
いつかストライカーさんに会いたいなぁ〜
絶対に陽央由美にちょっかい出しに来たよ…
「よっ!」
「わぁっ!陽央!」
「どう?ビクった?」
「なんで同じ班なの!?」
「さあな、知〜らね♪」
「由美の彼氏いるしちょっかいとかやめてくんない?」
「やだ♪」
やばい…とりあえず和人の方へ逃げてみる…
「おっ、君が由美のカレシの後藤クン?」
「あ、ああ。由美とずいぶん仲良さそうだけど…」
「まあな♪」
「お前、俺が由美の彼氏だってわかってて言ってるのか?」
「ああ、もちろん!」
「はぁ…」
お〜い、和人〜、全然仲良くないよ〜一方的なだけだよ〜
「あっ、君が本田クン?話は理央から聞いてるよ!」
「そうです!それにしても理央さんと双子には見えないですね。性格逆じゃないですか!」
「…逆とは失礼な…」
『いつの間に!?』
あの子が理央さん!?私も気づかなかった…
「あっ、星野さん!理央さんもゲーム作ってるんですよ!」
『えっ!?そうなんですか!?』
神谷さんはお呼びでないですよ…
「理央さん、はじめまして!」
「そういえば理央さんと星野さんって同じクラスだけど話したことなかったんですね。」
「はい、理央さん、今度本田君とゲーム見せ合うんですけど理央さんもどうです?」
「じゃあ参加させてもらうね。」
「理央さんの作品も見せてもらっていいですか?」
「はい、神谷さん。」
話についてけない…
それにしても視線が痛い…
モテ男と校内アイドルが同じ班にいれば仕方ないよね…
「ところで理央さんも陽央さんも誰の希望だったんですか?」
来たよ!シンジの問題発言!今のところ4人中3人ダメージ喰らってるよ!
さあ、反応は?
『秘密♪』
何その冷静な返しかた!?逆に怖い!
「陽央さん、理央さん、これからよろしくね!」
岬、多分自覚ない風だけどナイス!
これで全員か…
交流深めるはずの時間だろうけどこれ無理…シンジ、神谷さん、星野さん、理央さんの4人でゲーム話してるし和人と陽央なんか言い合ってるし…
「岬…何これ…」
「さあ…誰とも深い関わりしてなかったからさっぱりわからない…」
由美たちはただただこの視線から耐えることしかできない…
私のキャラクターを使ってくれてありがとうございます!
とっても面白いです!もう読み終わってもまた読みたくなります!
これからも頑張ってください!
私のキャラを使ってくれてありがとー😆💕✨
時田双子の視点も見てみたいです。
私は陽央と由美と和人の場面が好きです
やっぱり本田くんとは気が合うし星野さんとも気が合いました。
「それで星野さんも理央さんも尊敬してる制作者さんとかいるの?」
「えっと…」
「そういうの見せるときにしない?」
星野さんは言いたくないのかな?
「だってそれで言ってその制作者さんのゲーム見ちゃったら見せるときのゲームと雰囲気似てるだろうからつまらなくなると思うんで。」
「ああ、そういうことか。なら見せあう時で。」
「OK。」
「あ、ちょっとゲームするね。」
「うん。」
本田くんがゲームを始めたので少し自分のサイトを見てみよう。一応見えないように離れて…
<ベルさんの制作日記>
やっぱりわたしの作品って基本評判が悪いよ… 恐る恐るコメントを見てみる。
[つまらん。 匿名
クソゲーだなww ゴウ
よくこんなの配信できるな。 龍クン]
でもやめられないのはたった一人のため…
[今回のも楽しかったです!これからも制作頑張ってください! ストライカー]
この『ストライカー』さんのために今までゲームを作っていたと言っても過言ではない。
よし、ストライカーさんに、そして今回は本田くんと星野さんにも喜んでもらえるようにしないと!
いつも参考にさせてもらってる制作者さんのサイトを開いてよっと。
<Moon's game room>
まあまあの人気だから参考するのにはいい感じの『Moon』さん。特にわたしの好みと合致してる。今回も参考にさせてもらおう。
ところであの二人の制作時のHNって何でしょうか?
イイね早く続きみたい
48:タスク◆oQ:2017/12/15(金) 23:28 とりあえず初日の話し合いはユルく終わった…
そして僕は今由美さんとカフェで第二回座談会(由美さん主催)が二人きりで行われている。なんだこれ?
「ところでシンジ、理央さんってすごい不思議なオーラ放ってるけどなんなの?」
「多分あれは僕みたいなボッチが放つオーラの一種ですよ…」
「いやいや、シンジのオーラはほぼ闇じゃん!」
「闇とは失礼な!由美さんこそ典型的な闇ギャルじゃないですか!闇に闇とか言われたくないですけど!?」
「なによ〜!」
「そっちこそ〜!」
「……」
「……」
謎の沈黙がカフェ内に発生…
「なんだか由美さんになら何でも言える気がします。」
「じゃあただいまよりシンジを由美の相談相手に正式に認定します!」
「あ、どもども…じゃないですよ!?…まあ相談させて貰いますけど。」
「何相談するの?」
えっ!?今!?由美さんうきうきしてるし…
「あ、そういえば夏祭りの時神谷さんが不自然な動きばかりしてたんですけどなんでかわかります?」
「さあ、なれてないだけじゃない?」
「そうですかね…じゃあ他のことだと僕のゲーム制作なんですけど…」
「それが?」
「いまいち評判がわかないと言いますか…実際一人にしかいい反応貰えないんですよね…」
「一人だけ?…マジウケル。」
「うけるな。で、その人がまさかの『Moon』さんなんですよね。」
「むーん?誰それ?」
「最近人気急上昇中のゲーム制作者なんですけどどうやら僕の作品が気に入ったらしくて、だから作るのがやめられないんですよね。もっと楽しませてあげたくて。」
「Moonねぇ…」
由美さんがスマホで何か検索してる。
「ほら、これ?」
「あ、はい。あっ、Moonさん僕のことを…そんなに気に入ったんですか。」
由美さんのスマホにはMoonさんの制作日記が映し出されていた。
<Moon's game room制作日記
9月1日更新:現在も新作を制作中です。もう少し待っていてくださいね。ここで今日は私のお気に入りの作者さんを紹介させていただきます。私は『ストライカー』さんの作品の大ファンです。ストライカーさんは独特な描写と丁寧な作り込みのある作者さんです。独特であるが故に人気はあまり無いのですが作り込みもよく、独特なゲームというのはいい作品だと思います。この機会に私の作品にあわせてストライカーさんの作品も是非遊んでみてください。>
僕、『ストライカー』からするとこういうのは恥ずかしくも嬉しい。でも今のところ特に評判が良くなっている訳じゃないけど…
「あっ、そろそろ終わりにする?じゃあね、闇シンジ!」
「何勝手に呼称変更されてんですか!?」
「あっ、確かに漢字だと変だね。じゃあね!ダークシンジ!」
「そうじゃ無いですよ!」
「ジョーダンだよ!じゃあね、シンジ!」
「はい、また明日!」
何か今日は長い一日だったな…
なんか詳細わかりづらそうなので創作板に設定集を作ります。
50: アーヤ◆TQ:2017/12/18(月) 18:30仲良い由美とシンジだけど友達以上に見えるの気のせい?
51:デント◆KiNGqs9prQ:2017/12/20(水) 22:09 なんか二日続けて集まるのか。
オレも由美とそのカレシ以外のやつとももう少し関わった方がいいのか?
「思ったんですけど、私たちもっと関わり持つためにもこれ以外でも色々集まりましょうよ。」
やっぱり神谷はすごいな。…まともに話したこと無いけどな…
『そうですね!』
なんかゲーム組が凄い乗り気なんだが… ちなみにオレの言うゲーム組はその神谷とオレの双子の妹の理央、あとあのとき神谷と一緒にいた星野と本田クンとか言ってたやつだ。
「やっぱりゲームがいいんじゃないですか?」
本田クン…オレらもいるんだが…
でも無視して向こうの4人で話進めてやがる…
「おい陽央だっけ、お前由美と普段何してんだ?」
「いやいや、普通に友達としてすることだよ♪」
「……」
由美の視線が痛い…
「でさ…」
「あっ、今度ゲームで遊んで交流深めることになったんで!」
『いつの間に決まったの!?』
本田クンの一声にオレら三人と岬とか言ってたやつも一緒にツッコむ。
「まあ陽央、ゲームも楽しいよ。」
「おい理央、オレはお前と違ってそんなにガチでゲームやらないけど…」
「ガチじゃ無いから平気だよ。」
「そ、そうか?」
そうしてゲーム交流に決まった…
陽央said好き
53:タスク◆KiNGqs9prQ:2017/12/26(火) 22:47 ……今日も由美のやつ本田と帰ってる…こないだまでの俺たちの恋愛関係どうなっちまったんだよ…
「はぁ…」
仕方ないか、一人で帰るか…
「………ポカァン」
「うわっ!神谷かよ!」
「……ホンダクン… …!見てたんですか!?」
「何してんだよ?」
「い、いや何も!由美さんと帰ってた本田君に嫉妬してたとかじゃ…」
「嫉妬してたんだな。」
ここまで分かりやすく人が恋に落ちるの見るの初めてだな…
「正直に言えよ、本田が好きなんだろ?」
「……は、はい…」
「そんな眺めてないでもっとアタックしたらどうだ?」
「でも本田君は…」
「気持ち伝えなきゃ始まんないだろ?」
「でもほら、由美さんが…」
「っ!…そ、そんなはずは…」
「とにかくもう少し接するけどまだ告白はできないです…」
「まあ神谷のペースでやれば平気だよ。」
「そうですね。今度は一緒に帰るのにも誘ってみますね。」
「ああ、それがいいぞ。」
本田と由美が一緒に帰らないためにもな!
「二人で何話してるの?」
「うわっ!ほしのんいたのかよ!?」
「邪魔する気はないから。ナンパもほどほどにね、カズっち。」
「おい、ナンパじゃねぇよ!!」
行っちゃった…
「でも後藤君、見る人が見れば本当にナンパですね。」
「神谷まで!どれだけ皆俺をナンパするやつ扱いしたいんだよ…」
「じゃあ頑張るんで、また明日!」
「ああ、頑張れよ、神谷!」
由美の疑いを晴らすためにも神谷の恋は叶えてやりたいな。
「…星野さん…何話す?」
「……え、えっと…」
なんで由美と星野さんが一緒に帰ることになったのか、それは15分前…
「そうだ、交流の一貫に二人ずつで帰らないか?」
そう和人が言ったのがきっかけ…
『いいですね!』
「じゃあとりあえずその乗り気の本田と神谷が一緒な。後は由美とほしのん。陽央と理央は離したほうがいいから陽央と岬、俺と理央だな。」
乗り気二人組『はーい!』
それ以外『……はーい…』
これ、シンジ&神谷さんだけすごい普段からしゃべってる二人でほか違うから故意的なものを感じるんだけど…
それに和人と由美も一緒にしなかったし…
そして再び今…
「何話す、和人の幼馴染みさん。」
「そちらこそ、カズっちの彼氏さん。」
………
ヤバイ、話の持ちかけ方ミスった…
ここは立て直そう
「ところでホッシーの作ってるゲームってどんなの?」
「えっと…ん!?ホッシー!?」
「なんかあだ名で呼びたかったから。嫌ならいいけど。」
「嫌じゃないです、だからホッシーでいいですよ。それでゲームは…ってゲームなんか百聞は一見にしかずです!これやってみてください!」
「え…うん…」
そうしてホッシーにスマホが渡され…
ん?これ、前にシンジが「これ僕の作ったゲームなんだ!」って自慢してきたゲームじゃん!!
「実はこれ私の尊敬するストライカーさんの作品なんです。こっちが私の作品です。」
まさかとは思うけど…
<サバイバルウォーズ
作者:moon>
思わず由美は叫んだ!
「何この運命〜〜〜〜〜〜〜!!!」
「どっ、どうしたんです!?」
これは今は言わないほうがいいね…
「いや、何でもない…」
「あ、そう…あ、私こっちなんで、また明日!」
「あ…じゃあね!ホッシー!」
何これ!?moonさんがストライカーさんを尊敬してるってことはホッシーがシンジを尊敬してるってことでしょ!?何!?ネットで尊敬してる人がすぐそばにいることってあるの!?やっぱり運命じゃん!!
そういえばシンジ、自分のサイトに本名とか載せてたよね!?もしそれをホッシーが見たら……
でも神谷さんは見てるし…だからストライカーがシンジだって分かったし…なら神谷さんから伝わっちゃうかも!?何にしてももしそうだと知ったら…
その時は由美なりの対応をしよう!!
由美と和人の視点が面白い😺
でも今度から登場人物の視点を由美sideとか最初に書いて欲しい
じゃあ次からこれみたいにメモに書くね!
57: アーヤ◆TQ:2018/01/06(土) 21:44 ありがとー
続きか気になるよ。
後藤君はノリがいいからって私と本田君を一緒に帰るようにしたけど多分後藤君が意図的に一緒にしてくれたんですよね。感謝です。
「神谷さん、僕の次の作品もやってくれますか?」
「もちろん!」
「ならよかった。だって僕神谷を除いたら僕のゲームにいい評価してくれるの一人ですから…」
「あ、そう…でも本田君のゲーム面白いのに…」
「ありがとう、神谷さん。神谷さんが僕のゲームを楽しんでくれて嬉しいです。」
駄目だ…私はこの人が心から好きだ。
せっかくのチャンス、攻めましょう。
まずは本田君に一歩近づいてみよう。
「!?どうしたんですか!神谷さん!?」
「だ、駄目?」
「いや、そんなこと無いです!神谷さんとこんなにできるなんて滅多に無理ですし。」
「確かに自分で言うのもなんだけど私にこういうことしてほしい男子はたくさんいるしね。」
「そうですね。確かここで神谷さんは別れるんですよね。」
「あ、はい。」
「じゃあまた明日!」
もう本田君と帰るのが終わるのね…
私はそれに耐えられなくて、つい_
「待って!」
「!なんですか?神谷さん?」
突然の私の呼び止めに驚く本田君。でも私はただ無言で本田君に近づき_
「_」
「!!」
_本田君を抱きしめた。
何が起きているかわかっていないであろう本田君に、私は本田君の耳元にそっと告げた。
「_好き。」
「…」
もはや喋ることさえままならなくなっている本田君からそっと離れると、そのまま私は自分の帰り道へと歩いて行った。
私がやったことなのに、顔が凄く熱くなっていた。
「_ということなんですよ、由美さん。」
「えええええぇぇぇぇぇっ!」
あらかじめカフェで集まると(半ば強引に)由美さんと約束していたので心を整理しつつカフェに行き、由美さんに今日の帰り道で起きた出来事を話したらこの驚きよう。
「シンジ!どうするの!?」
「実は僕も、神谷さんと話していると楽しくて楽しくて。それで少なからず恋心と呼べるものも芽生えていたので付き合ってもいいとは思うんですけど、一つだけ問題が…」
「その問題って?」
「神谷さんだってこと。」
「ん???」
あっ、言い方おかしかったか…
「つまり神谷さんって相当人気あるじゃないですか。だからもし仮に付き合うことになったとしてもほら、他の人がさ。別に後藤君とか陽央君みたいなイケメンならいいけどさ、僕だよ?僕と神谷さんが釣り合うとかいう人どこにいます?」
「確かに釣り合う気配0だよね。」
「そこはそんなことないって言ってほしかったですけど…」
「じゃあ誰とは言わずに神谷さんに彼氏ができたって噂をながせば?もしそれでシンジと神谷さんが一緒にいるのをいろんな人が見たら自然にシンジが例の彼氏だってイヤな雰囲気なくできるじゃん。」
その手があったか!
「じゃあそうしてみます!明日僕は神谷さんに気持ちを伝えるので由美さんが明後日その噂ながしてくれます?」
「任せて、シンジ!」
「じゃあそろそろ解散にしましょうか。」
「うん。シンジ、頑張ってね!」
「はい!」
それにしても神谷さんが僕を好きな理由がイマイチ理解できないな…
やっと雅美が告白して良かったけど、シンジもだつたのかまさにゲーム好きの会話で仲良くなって嬉しいね😆
由美はやっぱり恋愛相談相手だね❤️
「おい神谷、なんか本田が放課後屋上に来てほしいって言ってたぞ。」
「え!?本田君が?」
そう後藤君が言って来たのは本田君に気持ちを伝えた次の日の朝。
「ああ、まあ俺もよくわからんが、もしかして昨日なんか進展したのか?」
「えっと…」
そうして私は後藤君に昨日のことを話した。
「もうそこまでやったのか!?」
「はい。」
「昨日は進展0だと思ってたぞ…」
「えっ?少しくらいもあったと考えなかったんですか?」
「だってこれはほしのんからメールで聞いたんだけど由美、昨日も本田とカフェ行ったらしいんだよ。だから全然進んだなんて考えなかったぞ。」
「え、やっぱり本田君と由美さんは…もしかして今日の呼び出しも『由美さんがいるのでごめんなさい』的なことな気がするのですが…」
「まさか…」
そこで私は後藤君に決定的な言葉をつきつける!
「もし本当にそうなら後藤君も由美さんに別れを切り出されるのもそう遠くないかと…」
「!!」
「でも無理してまで二人の恋を妨げることもよくないと思うので後藤君さえよければ受け入れて二人の恋を確かな物にしてあげましょうよ。」
「それが由美の幸せなら…」
後藤君の目にはうっすらと涙が浮かんでいた。
「悔しいですが、二人の幸せが大切ですから、無理に付き合ってもらってもよくないかと。」
「そうだな、もう覚悟はできた。もうこうなったら最後由美が別れを切り出すまでの間だけでも由美といることにしよう。」
仕方ない、今日の放課後、しっかりと受け止めよう。
本田君の幸せのため…仕方ないことなんですよ…と自分に言い聞かせながら私はおそるおそる屋上に向かった。
「お待たせしてすみません、神谷さん。」
「いえいえ、そもそも私があんなことしたから呼び出したんですよね。覚悟ならできてます。」
「覚悟?まあそれで、本題に入りますけど…」
ついにその時が来てしまったのか…
「僕と、付き合ってください。」
???由美さんが好きだったんじゃ?
「え?」
「え?ってなんですか?まあ神谷さんがその気じゃないなら別にいい…」
「いえ、私と付き合ってください!」
「ありがとうございます!とりあえずメールアドレス交換しません?」
「はい!」
そしてメアドを交換した。
「ところで神谷さん、なんで僕なんかを好きになったんですか?」
「本田君と話してると楽しくて、もっと本田君と一緒にいたいなぁ〜って思っていて…」
「ありがとうございます。そういえば、このことって僕たちの班の他の人たちには言った方がいいですかね?」
「じゃあ班の人たちだけには教えておきましょう。」
「はい!じゃあこれからよろしくお願いします!」
「こちらこそ!じゃあまた明日!」
そうして私と本田君は新たな一歩を踏み出した。
「_というわけで、私と本田君が付き合い始めたことをここに報告します。」
私と本田君が付き合い始めたあとの最初の班集合の日、その事を皆さんに話した。
由美さん「パチパチパチ♪」
後藤君「マジか!?ホッ…」
その他「えええええぇぇぇぇぇっ!」
確かに私が本田君を好きだったと知らないメンバーからすれば驚きですよね。
「あっ、でも僕と神谷さんが付き合い始めたからってここで特別扱いはしなくていいです。」
「はい、本田君の言うとおりです。変に気を使われてはこっちも困るので。」
『了解!』
「ちょっと神谷、いいか?」
「何です?ナンパ後藤君。」
とは言いつつも一応教室の端にきてみた。
「やっぱり平気だったのか!」
「はい、ですからもう後藤君も私なんかナンパせずとも由美さんは多分平気ですので。」
「今までもナンパしてた気はしないがまあ安心だな。」
そうしてまたもとに戻る。
「で、なんだかんだ言ってもう解散か…じゃあまた!」
もちろん私は本田君と帰ります♪
後は今日は時田兄弟と後藤君のカップルは一緒に帰るんですね。
「ところで神谷さん。」
「何です、本田君。」
「僕たち付き合うんで、近いうちにデートしません?」
「それなら『ラウンド テン』は?」
「おっ、じゃあ日にちとかはまた確認しますね。」
「はい♪」
デートかぁ…♪
今日は和人と帰れる!
…って思ってたけど、結局陽央と言い合ってるし…
「…どうします、由美さん。」
「さぁ…」
これ理央さんと二人で帰ってるのと変わりないけど…
「じゃあなんか話する、りおりん?」
「そうですね…ん!?りおりん!?」
「なんかニックネーム欲しくてさ。」
「じゃあこれからりおりんって読んでいいよ。それでわたしが話すことなんてゲーム話位しか…」
「ならそれでいいよ。」
ん?なんか最近同じようなのあった気が…
「やっぱりゲーム話の前にわたしの心の支えは言っておいた方がいいですね。」
「ん?なんで?」
「だってその人がいなかったら今わたしは『ベルさん』としてゲーム制作続けてなかったので。」
「へぇ、で、なんて人なの?」
「わたしと同じゲーム制作者の『ストライカー』さんなんですよ。」
「え…」
そして由美は一度状況を整理してから思わず英語で叫んだ!!
「What is this UNMEI!!」
『どうした!?』
声が大きすぎてりおりんだけじゃなく和人と陽央も驚いていた。
「あ、いや、何でもないから。」
「あ、それで後は尊敬してる『moon』さんもわたしが続けている理由かもですね。」
「Whaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaat!」
『本当何!?!?』
「いや、本当何でもないから。」
「本当ユミ変だな。あっ、俺と理央はこっち曲がるから。じゃあな!」
『じゃあね(な)!』
「そうだ和人、ちょっと由美今日は一人で帰りたい…」
「え…ま、まあいいけど…」
「じゃあまた明日♪」
本当なら絶対和人と一緒に帰ったけど、今は最悪の事実を知ってしまったから無理…だって…
運命としかいいようのない三角関係じゃん!?
整理しよう。
moonがストライカーを尊敬していて
ストライカーがベルさんを尊敬していて
ベルさんがmoonを尊敬している。
つまり、
ホッシーがシンジを尊敬していて
シンジがりおりんを尊敬していて
りおりんがホッシーを尊敬している。
どう考えても運命!!
神谷さんと付き合ってるシンジは別として、ホッシーやりおりんが『ストライカー=シンジ』だと知ったら…
その時はそれなりの対応をしよう。
…って前も言った気がする…
最近の由美は誰かからの会話の話しで,関係図のことを考えているけれど彼氏の和人を最近放って置いている気がするのは気のせい?
66:たかキング◆KiNGqs9prQ 岬side:2018/01/13(土) 22:30 わたし、まだあまりこの班に馴染めてない…
今日も二人で帰るのを和人くんがやってたけど、今日はカップルはそれぞれカップルどうしで帰ってた。わたしはなぜかまた陽央くんと帰ることになったけど…でも最初の時も結構話せたから平気だよね。
「おいミサキ、なんか俺らの班さ、ヤバくね?」
「確かに!なんか妙な雰囲気あるし、もしかしてそれってアイドルこと雅美さんとイケメンこと陽央くんがいるからですかね?」
「おいおい、お世辞はやめろよ!」
「ところで陽央くんってなんで妙に由美さんにちょっかいしてるんですか?」
「べ、別になんでだっていいだろ!?
そんなことよりお前、もっと皆と話せないのか?」
「だからその雰囲気で話しかけづらいんですよ…」
「ふーん、なら俺に相談しろよ。」
「ありがとう、陽央くん!」
そうしてわたしは陽央くんと色々話した。
ところでわたしってなんでこの班になったんだろう?誰とでもならもっといい班あったと思うけど…
陽央やっぱり由美になっているから惚れるね
68:たかキング◆KiNGqs9prQ 陽央side:2018/01/18(木) 22:25 だんだん暑さも和らいでくる9月終わりの今日、俺は由美と帰っている。
「…今日もなんだかんだで和人と帰れなかった…」
由美がつぶやいている。それもそのはず!だってこの俺が故意に由美と後藤クンが一緒にいれる時間を減らしてるんだから!本田クンも由美とよく話すらしいし後藤クンったらちょっと挑発するだけですぐ由美とより俺の言い合いに入ってくれるし!しかもなんか最近由美なんか考え事あるっぽいからな…まあこの恋人関係がいつまで続くか楽しみだな♪
「陽央、その顔キモいよ。」
「なっ、何がキモいの?」
「全部。」
「由美、なんで俺には冷たいんだよ」
「うーん…彼氏じゃないから?」
「じゃあなんで本田クンとは俺ととは違って楽しそうなの?」
「!?そ、そう?」
確かに彼氏でもないのにあんなに由美にフレンドリーに接してもらっている本田クンを時々羨ましく思うときもある。
ってか最近上手く由美にちょっかい出せてないな…
よし、スマホで参考サイトをみて…
「何見てんの、陽央。ん、ん!?moon!?」
「どうした、このサイトの『moon』がどうかしたのか?」
「い、いや…」
おっと、イタズラの師範、moonがバレるところだった…
こいつはフリーゲームクリエイターである一面もあるが、裏はイタズラの王!そいつのゲームにも時々プレイヤーをビビらせるイタズラがあるらしい。まぁ俺はゲームに興味はないが。ただこいつの作るイタズラは一級品だ。それを真似している。そんなネタ元がバレたら台無しだからな。注意注意。
「ごめん、由美一人で帰りたい…」
「あっ、じゃあまたな!」
なんか今由美の顔が青ざめてたな…なんか心霊現象でも見たのか?
なんだかんだ由美が結構誰かの秘密を何故か知る人物になっている⁉️
陽央がイタズラゲーム王ってどういうこと?
由美が陽央のゲームの事を聞きつけて真相を暴くの?
なんだかんだ由美が結構誰かの秘密を何故か知る人物になっている⁉️
陽央がイタズラゲーム王ってどういうこと?
由美が陽央のゲームの事を聞きつけて真相を暴く感じ?
デートの予定も決まってきた10月上旬、いつもの班。
「今日は急に集めてすみません。実は皆さんに大切なことを伝えなくちゃいけなくて。」
「どうしたんですか、神谷さん?」
「実は私のクラスに留学生が来ることになったんですけど、その留学生が修学旅行まではこっちにいないけど班には入ることになって、この班になったのでそれを伝えたくて。」
そこに後藤君が相づちを打つ。
「確かにそんな話あったな。それにしてもなんでこの班なんかに?」
「実は、これは先生の話なんですけど、私と陽央君と理央さんが頭がいいからだそうです。」
「確かに俺ら頭いいけど…」
「その留学生日本語はまだ勉強中であまり上手く発音できないけど聞き取りは得意らしいからそんなに大変ではないと思います。これから部活がある人もいるので今日はこれくらいで。」
「じゃあまた明日な!」
「はい、後藤君!ところで僕帰宅部だったんでわからなかったですけど神谷さんって部活入るんですか?」
「いや、今入ってももう二年生も折り返しだし、星野さんも入らないらしいので。」
「そうですか。じゃあ今日は一緒に帰ります?」
「ですね。ところで本田君はゲーム作りの進み具合はどうなの?」
「そうですね…」
そうしてゲーム話をしながら神谷さんと帰った。
留学生って男?
それとも女?
やっぱ週の頭は疲れるよ…
そういや今日から例の留学生が来るんだった。
今日も神谷さんに集められた。
「今日も集まってくれてありがとうございます。こないだ言った留学生は今日からなので軽く歓迎会を開きたいと思って。一応先生に言って教室一つ借りてるので、とりあえずそこに行きましょう。」
そこに一番に相づちをうったのは由美さんだった。
「歓迎会?いいね!」
そこに他の皆や僕も相づちを重ねる。
「確かに日本に来て不安な事もあったでしょうし。」
「さすが神谷。いい考えするな。」
そう言いながら神谷さんの用意した教室に行った。
「その留学生の子には30分後にここに来るよう言ってあります。」
『30分!?』
「はい。だからそんなに本格的にやる必要はなくて、飾りを用意してあるのでそれを軽く飾るのと黒板に色を塗るくらいで平気です。」
そして25分かけて飾りつけを頑張った。
「ではそろそろ来ますね。とは言っても私と後藤君はもうクラスで会ってるんですけどね。」
その時、廊下の方からコンコンとドアがノックされた。
「どうぞ!入っていいよ!」
そう神谷さんが言うと、神谷さん並みにとても可愛い金髪美女が入って来た。…あくまでも神谷さんの方が可愛いからね!?
「では、まず自己紹介を。」
「ドウモ、フランスカラ、キマシタ、エレアノール・フォンテネッレ、ト、イイマス。キガルニ、エレアッテ、ヨンデネ♪ミジカイアイダダケド、ミンナ、ヨロシクネ!」
『よろしく!』
「ソレニシテモ、ワタシナンカノタメニ、コンナニ、カザッテクレテ、アリガトウゴザイマス。」
そこで由美さんが余計な一言を口にする!
「いや、このセット30分でしたんだけどね。」
「エッ!?ソウナンデスカ!?」
『余計な一言を!』
こんな感じでこちらも自己紹介しつつ、エレアさんとはこの歓迎会で完全に打ち解けられた。新しいメンバーをみんな歓迎してた。
エレアは恋したりするの?
75:たかキング◆KiNGqs9prQ 神谷side:2018/02/01(木) 00:15 エレアさんは想像よりも早くこの班に馴染んでいました。そして歓迎会も終了の時間が近づいてきた。終盤はエレアさんは個人個人で話してその間他のメンバーはいつもどおりしゃべっていた。でも私が気になったのは…
「おい神谷、流石に由美と本田仲良すぎじゃね?」
やっぱり後藤君も同じ考えだった。だってどちらかがエレアさんとしゃべっている時以外ずっと二人でしゃべってるんだもの。それも私としゃべる時以上に楽しそうに。やっぱりあの二人は…
「ミナサン、アリガトウゴザイマス!」
とそこまで考えたところでエレアさんが最後の岬さんとの会話を終えた。私は急いで『司会の私』に戻ると軽く会を締めた。そしてエレアさんが帰り際にこう言ってきた。
「ソレニシテモ、アナタタチ、ベストカップルデスネ!」
そう言いながら二人を指さす。その指の片方は本田君に向いていた。そこで私も「そうなんですよ。」といいかけた時、私は気づいた。
エレアさんのもう片手の指は、私ではなく由美さんに向いていたことに。
でもそれはエレアさんの勘違い。本田君と由美さんが違うという反応を見せればいいだけ。しかし…
「そうなんですよ。」
「確かにベストカップルだよね♪」
即答だった。
その光景に私と後藤君は激しいショックを受けた。
「デハ、マタアシタ!」
そのまま、私たちはおろか、他のメンバーが否定する間もなくエレアさんは帰っていった。私と後藤君はそのまま教室の片隅で途方にくれていた。
…自覚を取り戻した時にはもう他のメンバーは誰もいなかった。
「それにしてもシンジ、良かったね♪エレアさんにシンジと神谷さんがベストカップルだって言ってくれて。」
「はい、帰り際でしたけど。」
由美とシンジはエレアさんの歓迎会の後すぐカフェで話をしていた。
「確かにエレアさんって結構見る目ありますよね。」
「うん、シンジと神谷さんを指さしてベストカップルだなんて。」
「あ、でもなんかエレアさん僕に指さしてたのはちゃんと見たんですけどもう片方の指がどこ向いてたかよく見てなかったな…」
「いやいや、シンジのことだし神谷さん以外にカップルに間違われることなんてないから平気だよ♪」
「それって僕は基本モテないタイプだって言ってるようなもんじゃないですか…」
「うん♪だって少なくとも由美はシンジとなんて絶対付き合いたくないし!」
「ぼっ、僕だって由美さんみたいなギャルとなんか付き合いたくないですよ!」
しばらく二人で睨みあう。
少ししてシンジが話題を戻してきた。
「それより、由美さんも後藤君とベストカップルだって言われるといいですね。」
「シンジが言われたんだから絶対言われるでしょ。」
「それって僕たちカップルより由美さんのカップルの方が上って言ってることじゃないですか!」
「だって実際由美たちは一年以上付き合ってるけどシンジと神谷さんって付き合いはじめたばっかじゃん。」
「そう言われてみれば…」
そのままカフェでシンジと話し続けた。やっぱりシンジと話すのは和人といるときの次に楽しいや。
また、由美Sideをもう1回みたいけれども
和人Sideをみたい
「ああぁぁっ!どういう事だよ!」
俺は家に帰ると俺の部屋に入ってためていた気持ちを吐きだした。
「に、兄さんどうした!?」
やはり大声過ぎたか隣の部屋にいた中2の弟に驚かれた。親は共働きだから家にいたのは俺と弟だけ。なので弟以外には特に迷惑ではない。
「いや、何でもない。」
「ふーん、あ、俺出かけるから。」
「あ、ああ。」
そして弟が出かけたのを確認すると…
「ああぁぁっ!」
もう一度叫んだ。
俺がこんなにも叫んでも仕方ない。だって…
「なんで由美と本田が付き合ってんだよ…」
流石に俺と神谷とエレアさん、三人が付き合っていそうに感じるほどなら結構な確率で付き合っていることになる。なるんだが…
「俺だって由美を諦めるわけには行かない…」
だって俺と由美は最近も距離を深めているはずだ…
そこで俺は気付きたくもないことに気付いてしまった!
「もしかして、俺が一方的に由美にやってたのか!?」
そう、夏祭りで愛を再確認したときは俺が強く言ったからだ。つまりあの時点ですでに本田と由美はデキていて、俺が強すぎるあまり断れなかったのか!?そういえば神谷と本田も神谷が本田にすごくアタックしたらしいから由美と同じなのか!?信じたくない。でも真実。ならば由美の幸せのためなら俺は潔く由美を諦めるのか!?
でもそれが由美の幸せなんだと自分に言い聞かせた。
和人は諦めないで一途に由美を好きでいると思っていたけど、本当に誤解を早く解いてあげて欲しい付き合ってるのが男女逆になっていることを。
そして確かめてから本当に由美が和人の事がキライでも思っているの?
お互いに傷付くだけだよ!
四人が幸せで誤解が解いて、安心させたい!
「お邪魔しまーす!」
「どうぞどうぞ、みんな来てるよ!」
休みの今日は班の交流会(ほぼゲーム会)がシンジの家でやることになっていた。とは言っても何人かいないけど。エレアさんはこの話自体知らなくて、岬はクラスの友達と遊ぶらしい。陽央は『告白してくるやつが来るから断るから』って言ってたらしいけど詳細はわからない。
「では始めましょう!」
「何を?」
すると、由美と和人を除く全員で言ってきた。
『ゲームに決まってるじゃないですか!』
『はぁ…』
始まったはいいけどゲームは大体4人プレイらしく、ゲーム組のシンジ、神谷さん、ホッシー、りおりんでずっとやってる。だから由美と和人だけ仲間はずれ的なことになってる…
でも入ろうとはせずに3人がけのソファーに和人と座っていると、和人がいきなり聞いてきた。
「お、おい由美、お前…本田の事どう思ってんだよ…」
「え?なんで?」
「だってお前ら仲良さそうじゃん…」
なんで和人がこんな質問をしてくるかわからない。でも由美は心から答えた。
「由美がシンジをどう思ってるかって?うーん…ちょっとウザくて厄介な弟みたいな?だから神谷さんとシンジが付き合い始めてウザさこそ強化されたものの基本は嬉しいって思ってるよ。」
「そ、そうか…」
すると、和人がさらに近づいてきた。
「え!?ど、どうしたの!?」
「べ、別にいいだろ?」
「ところで和人、なんでそんな質問したの?」
「べ、別にいいだろ!?いい答えもらえたし。」
「いい答え?」
なんかわかんないけどまあいいや。
そしてゲーム組に再び目を向ける。
するとホッシーがゲーム組から抜けて言った。
「あっ、ちょっと電話かかって来たので向こうで電話してきますね。」
「うん、あっ、わたしも陽央が何してんのか気になるから電話してくる。」
「わかった、いいよ。」
そしてホッシーとりおりんが部屋を出る。
今いるのは二組のカップル。
「本田君、何してるの?」
「ああ、神谷さん、今僕のゲーム制作サイトです。」
「へぇ…」
あの二人はいい感じに話せているので安心。
そのまま由美も和人と話をして、三分ほどたったころ、ホッシーとりおりんが戻ってきた。
二人は元の定位置に戻っていった。しかしシンジと神谷さんは気づいていないらしく話を続ける。それをホッシーとりおりんが後ろから気づかれずに覗く。すると、二人はシンジのスマホに目がいく。
…!!シンジのサイトにはシンジのゲームサイト…つまりはストライカーのゲームサイトが映ってる!!
『……え…』
さらにシンジと神谷さんとの会話からも!
「はい、神谷さん、僕が『ストライカー』としてゲームを作ってるのは知ってるでしょうけど、この『moon』さんが僕のゲームを褒めてくれてそれが僕の支えになってるんです。それに、この『ベル』さんも僕がゲーム制作の参考にさせてもらって凄い尊敬してるんです。だからこの二人が僕がネットで一番大切にしている人ですかね?」
『………え……』
思わず由美も頭を抱える。
「おい由美、どうした?」
「いや、なんでも…」
由美の目に映ったのは、完全に出遅れたというタイミングで恋をした、二人の乙女の姿だった。
その乙女って星野さん、理央の二人がシンジに恋をしたってこと?
82:たかキング:2018/02/07(水) 23:48 >>81
そういう風に由美は見えたってこと。
実際どうかはこの先わかる。
「本田君!着きましたよ!『ラウンド テン』!」
「これがかの総合ゲーセンですか!」
「はい、今日は思いっきりデートを楽しみましょう!」
「もちろんです、神谷さん!」
昨日の楽しかったゲーム会に続いて今日は本田君と初デート!
実は一度このデート中止にしようと思ってた…というかつい昨日まで。でも、その原因の不安材料がなくなった。だって、昨日後藤君が由美さんに確認したところ、本田君と由美さんが付き合っていないことを示すコメントをもらえたらしい。だからその心配なくがなり今に至る。
「へぇ、神谷さん、ここって単純にゲームだけじゃなくってボーリングとかいろいろあるんですね!」
「はい!ひとまず館内見て回って遊びましょう!」
私たちは最初にボーリングをした。結果は…
「神谷さん上手すぎですよ〜!」
「ふふ、本田が下手なのでは?」
続いてビリヤード。
「神谷さん上手すぎですよ〜!」
「本田君が下手なのでは?」
さらにサッカーシュミレーション。
「神谷さん上手すぎですよ〜!」
「本田君が下手なのでは?」
おわかりいただけだでしょうか?はい。力の差がありすぎました。
その後、軽く軽食をとっていると、本田君がすっかりへこんでいた。
「なんで僕ってこんなにいろいろ下手なんでしょうね、はい、ボッチだったからですよ…」
「ほ、本田君!?大丈夫!?」
「はい、なんとか。」
「では次はお待ちかね、ゲームです!」
すると本田君はとたんに正気を取り戻した!
「おっ!ゲーム最高!」
そしてゲームコーナーに着いた。
「ゲームコーナー広いですね!」
「私はよく来てますけど広すぎて全てのゲームはまだやれてないんですよね…」
「どのゲームやりましょうか?」
そう言ってゲームコーナーをウロウロしていると隅のほうで二人組の不良が誰かに絡んでいた。
「おいそこのネーチャン、オレらと遊ぼうぜ?」
「わわわ、私はそういうのに興味は…」
「そんなこと言わずによぉ…」
「神谷さん、ここってあんなヤツもいるんですね。」
「時々ですが。ああいうのは絡まれている子には悪いですが変に入らないほうがいいのです。」
そう言ってその場を立ち去ろうとしたとき…
「あ…本田君!助けて!」
そう、不良に絡まれていたのは…
『ほ、星野さん!?』
シンジと神谷さんのゲームのやり取りが連続で面白いけど、そんなに上手いのね❗
星野さん大丈夫,助けて上げないと
「本田君!」
星野さんは僕の方に走って逃げてくると僕の腕に掴まって怯えていた。そこで神谷さんが説教にいく。やっぱり神谷さんは僕らと違って勇敢だな…
「わ、わかったよ、行けばいいんだろ!」
「はい。もう来ないでください。」
そうしている間に神谷さんが不良を追い返していた。
「あ、ありがとうございます、本田君に神谷さん!」
「いや、僕らはいいんだよ、でもなんで星野さんがこんなゲーセンに一人で?」
そう、初めて話した時もそうだったけど僕と星野さんは似ているところがある。僕らみたいな人が一人でこんなゲーセンに来る理由がわからない。
「わ、私だってゲーセンくらい一人で来ますよ!子供扱いしないでください、真司君!」
「ご、ごめん…真司君!?」
いきなりの呼称変更に戸惑う僕。
「あ、その…あの…」
やっぱり僕と同じ雰囲気だ。
「理由が何にせよ、真司君でいいよ。でも僕も見鈴さんって呼ぶよ。」
「うん、さっきはありがとね、真司君。」
すると完全に僕らの会話に追いつけなくなっていた僕のカノジョさんがドス黒いオーラをまとっていた。
「終わりましたか!」
『!!』
思わずビビる僕ら。まあ神谷さんがドス黒くなるのも仕方ない。だって怯えて近づいたままの距離で会話してたもん。結構近い。でも幸い神谷さんはすぐ元に戻ってくれた。
「星野さん、本田君さえよければ私達についてきませんか?またあんな不良が来たら困るので。」
「でも、二人のデートを邪魔するわけには…」
「そんなこと気にしなくていいよ。もう結構僕の完敗という形で楽しめてるから。」
「それ全然楽しめてないじゃないですか!」
「どうせ勝てないし…だから見鈴さんみたいな僕と同レベルくらいのがいたほうが幾分かましだよ…」
「じゃあお言葉に甘えてついていきます!」
そうして僕たちは三人でゲームを楽しんだ。でも時々見鈴さんが複雑そうな顔を見せていた。
神谷さんにも下の名前で呼んでほしいね!
87:たかキング◆KiNGqs9prQ 見鈴side:2018/02/18(日) 23:23 神谷さんと真司君の二人のデートの邪魔をしてしまったものの私も二人も楽しくゲームができた。でも昨日のゲーム会の前半より心から楽しめてはいなかった。もちろんデートの邪魔をしていたというのはあるるだけど、それより、まさか真司君とネットで運命的な繋がりがあったと知ってしまったことの方が大きい。どうしても複雑な感情が生まれてしまう。
「本当にごめんなさいね二人とも、しかも今日が初デートだったんですよね…」
「だからさっきも言ったようにもう前半で僕の完敗で楽しめてるんだって!」
「だから楽しめてないじゃないですか!?」
「いやいや、見鈴さん。僕じゃなくって、神谷さんが楽しめてるんだよ。」
あ…
やっぱり真司君は神谷さんが心から好きなんだ。べ、別に私が真司君を好きだとかな訳じゃなくて…ってかなんで自分の心のなかで誤魔化してるの!?私おかしくなってる!
「星野さん、大丈夫ですか?別に二人でいたのを邪魔したのが心に残ってるなら気にしなくていいですよ。」
「ありがとうございます、神谷さん。でもそうじゃないんで。でも私の方面のバス少ないのでそろそろここを出ないとバスに間に合わなくなっちゃいますので今日はこの辺で。では二人とも楽しんで!」
「また学校で!」
そう言って二人と別れてバス停でバスを待つ。それにしても昨日から真司君のことばかり考えてしまっている。どうせ真司君はカノジョ持ちなんだし。
見鈴もしかして好きを自覚してしまっている!!?
89:たかキング◆KiNGqs9prQ 神谷side:2018/02/23(金) 00:26 私も初デートで本田君と仲を深められた♪
で、その翌日たる今日は、周りの視線が三倍…いや、デートは関係ないんだけど、だって放課後私と一緒にいるのが…
「なんでオレがアイドル様と帰んないといけねぇんだよ。」
「Oh…シセンガイタイ…」
そう、イケメンモテ男陽央君と金髪美人留学生エレアさん。自分で言うのもなんだけど私も入れて現在の間宮高校人気TOP3が揃ってるんだもの。そりゃもう間宮生徒だけでなく老若男女ほぼ道いく人全員見てる。3人とも少しはなれているだろうけどこれは流石に…
ちなみになんでこんな3人が集まってしまったかというと、エレアさんが一人らしく、今日好きなゲームの発売だからと本田君が一人で帰っていったのでエレアさんについて行ったら理央さんが由美さんと星野さんと帰ってこれまた一人だった陽央君と会ったわけで。ちなみに後藤君は岬さんと帰ったらしい。本当後藤君はナンパ好きですね…
なんて考えながらとりあえずエレアさんのリクエストで市街地に向かっていった。
流石に人気の三人も、痛い目で見られたらね
そして久々に、由美と和人カップルも見たい。
「ところで神谷、どうやって本田クンに告白したのか詳しく教えてくんないか?」
「ほへ?」
俺がそう神谷に質問したら、神谷は変な声を出して反応した。
「確かに私がアクションかけたんですけど実際に告白してきたのは向こうなんで…」
「いやいやそれお前が告白してるようなもんだろ!」
「そうですか?…っいうかなんでそんなの知りたいのですか?」
「べ、別にいいじゃんか!?あっ、市街地着いたぜ?」
「あっ、そうですね。」
そこでやっとさっきまで俺らの会話についていけなかったエレアが再び会話に入ってきた。
「アソコノ『アオン』ニイキタイデス!」
「ああ、いいですね!」
「行くか…ん?あれは?」
そこには後藤クンと由美がアオンに入っていく姿が見えた。
「や、やっぱり他んとこがいいんじゃね?」
「そ、そうですか?」
できれば後藤クンと二人きりの由美には関わりたくない…
「ジャアアノゲームショップデジャパニーズゲームヲミタイデス!」
「ゲームか、まあいんじゃね?」
「はい!ゲームショップ最こ…!?」
神谷の視線の先にあったのは、仲良くゲームショップに入っていく本田クンと星野と理央だった。
「や、やっぱり駅前のゲームセンターの方がいいですよ!?」
「ソウデスカ?ジャアソコデ。」
やっぱり神谷は多少のショック受けてるな。
それにしてもさっき神谷が言ってた今日の帰りの顔ぶれ間違いありすぎだろ!?
和人か由美saidを見てみたい、珍しい三人に気付くか気付かないかが気になる
93:たかキング◆KiNGqs9prQ 和人side:2018/02/25(日) 21:48 「さて、どこから見ようかなぁ〜」
俺は今由美とのアオンでのデート…というか九割買い物の荷物持ちで一緒にいる。岬と帰っていたのだが周りの目があれだし、岬本人からさえ「すごい女好きですね。」って言われたからな…誤解を招くのもあれだし。ということで女子三人で帰っていてちょうど星野と理央がゲームショップに行くと別れたところを合流し今に至る。
「これとこれ、どっちの服ががいいと思う?」
「別にどっちでもいいんじゃね?」
「うーん…じゃあこっち!」
「おお、似合うぞ!」
そうして由美が会計に行って一分程で戻ってくる。
「あ、そうだ由美、俺の好きなマンガのキャラのアーケードゲーム版がでたからゲーセン行っていいか、あの駅前の。」
「じゃあ由美も着いてく!」
そういって駅へと向かっていった。
今日はトラブルが起きなそうでなりよりだ。
「あったあった、これだ!」
「よかったですね、真司君!」
今日はゲームの発売日だったから高校から一番近くにあるゲームショップにいったらもうすでに売り切れだった。それで駅の近くの店なら在庫が多くあると思ったので来てみたら、ゲーム話をしようと来ていた見鈴さんと理央さんにあったと。そういえば見鈴さんと理央さんって僕か由美さん経由じゃないとあんまり関わりなかったとおもうけど…まあ同じゲーム仲間だし。
そして僕は会計を済ませて二人のもとに戻る。すると見鈴さんが、
「あの、二人とも、私この二つのゲームが前から気になっていたんですけど、どっちがいいですかね?」
そういって見鈴さんが見せてきた二つのゲームは、一つは僕の大好きなシリーズのアクションゲーム、もう一つは少し前の僕的には相性の悪かったRPGだ。この二つだったら絶対アクションゲームだ。
『こっちがいいんじゃない?』
理央さんと声が重なる。やっぱり即答でアクションだよね。と思ったが、よく見ると理央さんの指差した方向は僕と反対のRPGの方だった。
『はぁ?よくそんなクソゲー人に勧められるよね!?は?クソゲーだと!?』
「あ…やっぱり今日じゃなくてもいいかな…」
『見鈴さん(星野さん)は黙ってて!』
「はいぃ!?」
ゲーマーたるもの、自分の好みは突き通す!
「このRPGはバランス調整がなってないんだよ!でもこっちのアクションゲーはキャラのバランスがとれててどのキャラでも勝てる楽しさに溢れている!」
「残念だけどそのアクションゲーはキャラがはっきり言ってダサいんですよ!でもこのRPGはキャラが揃ってイケメンや美女!」
「なんだとー!」
そのまま軽く30分は言い合った。
「あ、じゃあ二人とも、ゲームの言い争いはゲームで決めたら?」
『と言うと?』
「駅前にゲーセンありましたよね?そこのゲームで決着を決めるんですよ。」
「いいじゃないですか本田!」
「やってやるよ理央!」
そうして僕たちは戦場へ向かっていった。…あれ?理央の僕の呼び方が失礼になってた気がする。その辺も決着着けてやろう!
真司が理央を呼び捨てにした
理央も真司を呼び捨てにした
絶対RPGなのに!本田は本当にわかってない!
「ほら二人とも、ゲームセンター着いたよ。」
「よし、決戦をしようじゃないか理央!」
「のぞむところだね本田!」
「じゃああの新作格闘ゲームで!今あんま見えないけど対戦中っぽいから空いたらな!」
「OK!じゃあ私向こう行く!」
このゲーセンのこの格闘ゲームは対戦できるが二つの筐体が少し離れている。見知らぬ人とも匿名でオフライン対戦ができるようにらしい。そういって少し離れたもうひとつの筐体に行く。ちなみに星野さんは本田のほうに行った。あっちのほうが才能ないクセに…
すると…
「和人、やれぇい!」
「おい由美うるせぇんだけど。しかも今俺押されぎみだし。」
カップルに遭遇した。ここを次使うなんて言いづらいけどまあ本田との決着を着けるためだし。
「二人ともきてたんだ。」
「あっ!りおりん!」
「ちょっと今から戦争したいから次いい?」
『戦争!?』
「うん。」
「まあいいけど。」
ちょうど終わったみたいだ。ちなみに後藤君のボロ負け。相当強かったみたいだ。
「じゃ、俺ちょっとこの強いやつが誰かあいさつに行きたいからじゃあな!」
「はい!…さて、戦争を始めるか!」
<2P対戦待機中>
なんか本田が遅い。なんかあったのか?でもすぐに…
<対戦相手と繋がりました。対戦準備を開始します。>
なんだ。平気か。よし、気合いいれるぞ!
今度は由美Sideで、理央と真司と見鈴を見て観察するところが見てみたいです。
98:たかキング◆KiNGqs9prQ 由美side:2018/03/03(土) 00:54 「あっ!シンジー!」
「げっ、由美さんと後藤君まで来てたんだ。」
『まで?』
合流して話からしてシンジとほしのんしかいなそうだったんだけど…
「あ、由美さん。来てたんですね。」
「Oh,ユミサンニゴトークン!」
「なんだ由美じゃねーか。」
揃いすぎ。なんで岬以外全員いるわけ!?別に待ち合わせとかしてないよね!?
「さっきの俺だったんだけど強くて歯が立たなかったぞ。やっぱりこないだの本田の話からして神谷か?」
「いえ。」
「じゃあ誰が…」
「ソレ、ワタシデス。」
『エ、エレアさん!?』
「ハイ、ハジメテデシタケド。」
「は、初めてにしては強すぎだろ…」
もっと色々聞きたかったけどここでシンジが…
「準備完了して今から理央さんとの戦争が始まるので静かにしてもらってもいいですか?」
『OK!』「理央も来てたんだ。」「戦争!?」
各々の反応を示すもののやはり静かにすると対戦が始まる。ちなみに操作キャラは1Pのシンジも2Pのりおりんも標準型のキャラらしく単純なゲームの腕で決まる。
「よし、気合いいれるぞ!」
<3…2…1…FIGIT!>
ドダダダ…
シンジのキャラのHPゲージだけがどんどん減っていく…
『弱っ!!!!』
そして開始10秒で…
<FINISH!2PWIN!>
「くそ…理央のやつ強すぎだ…」
『いや、あなたが弱すぎるんだよね!?』
そうしてゲームが終わるとりおりんがそそくさとこっちに来る。
「あ、皆来てたんだ。それにしても本田さ、そのゲームの腕ゼーム好きどころか初心者にさえ完封負けしちゃうレベルの弱さだよ。よくそれでゲーム勝負引き受けられたよね!?」
「はいすみませんですたぁっ!」
どうやらシンジが反省している。まあこんなんでそのあとはすぐそれぞれのグループで解散した。ただ神谷さんと陽央が元気がないように見えたけどまあ気のせいか。
わたしは汐美。この地元の中2。今はデート中。そう、中2にしてカレシ持ちです!ちなみにわたしはこの6月に転校したばかりだったけど、なんかすごい告白されて。で、サワヤカイケメンの彼を選んだ。その彼というのが…
「汐美さん、次はどこに行きたい?別に僕はどこでもいいよ。」
「あー、じゃあゲームセンターがいいな!」
「わかった、行く?」
「うん♪」
わたしのカレシ、後藤桐人くん。さわやかな紳士のふるまいをしてくれて、結構モテるらしい。それでその中学の人気者カップルがわたしたち。
「着いたよ、この駅前のゲームセンターでいいでしょ?」
「うん、いいよー!」
そうしてわたしたちはゲームセンターへと入って行く。すると桐人くんが、
「あっ、兄さん!兄さんも来てたんだ。」
「おう、桐人じゃんか、あれ?お前、彼女いんのか!?」
「うん、僕のカノジョの汐美さん。まあ最近付き合い始めたばかりだけどね。そういう兄さんだってカノジョと思わしき人と一緒だろ?」
「え、和人に弟がいたとか初耳なんだけど!」
「ごめん、由美。別に言わなくてもいいかなぁ…と。」
そう話している桐人くんのお兄さんらしい和人くんとかいう方とそのカノジョの由美さんという方。
「おう、お前が桐人の彼女の汐美さんか。こんな美人をゲットできるとか桐人相当イケメン認定されてるな。まあ俺の周りに例外がいるが。」
「いやいや、兄さんだってもう少しキチっとすれば汐美と同等の美人がカノジョになったのに。」
「お、俺は由美がいいんだ!」
「桐人くん…ゲームしないの?」
「あ、ごめん汐美さん。じゃあ兄さん、今はここで解散でいい。」
「ああ。じゃあデート楽しめよ!」
「兄さんこそ!じゃあゲームやろうか。」
そうしてわたしは大好きなゲームを大好きな桐人と楽しんだ。
_
「お姉ちゃん、ただいまー!」
「汐美、遅いよ。さて、一本ゲームしよう?勝った方が今日の晩ごはん負けた方からもらえるってことで。」
「お姉ちゃん強いじゃん!」
「でも報酬のない戦いなんてゲームとしてね…」
「今さらそんなのどうでもいいでしょ…
雅美お姉ちゃん!」
わたし、神谷汐美はお姉ちゃんのすれ違いに巻き込まれるとはこの時点では気づいていなかった。
兄弟と姉妹の新キャラだね
101:たかキング◆KiNGqs9prQ 和人side:2018/03/16(金) 23:05 「はぁ…」
偶然ほぼ全員が出くわした翌日の朝、2-A教室でため息をもらす神谷。
「なんでしょう、ゲーム買うからと一人で帰ったはずの本田君が実はこっそり女子二人と帰っていたなんて…」
「そんなことかよ…あの感じ昨日は喧嘩しかしてないっぽかったぞ。しかもさっき軽く様子見てみたらまだ続いてるし。ほしのんだってただ喧嘩の仲介しかしてなさそうだったぞ。」
「そうですかね…それよりそちらさんはデート…いいですよね…」
「いやいや、俺ただの荷物持ちだったし、一年以上付き合ってあの状態って…ってか最近また状態がUターンしているように感じている…本田の影響か…」
「そういえば後藤君は昨日最初は岬さんと帰っていたんですよね。なら原因はあなたにもあると思うんですけど。それなら荷物持ちにされるべきです。」
「俺への評価がひどいっ!」
「まあとにかく、お互い彼氏/彼女とうまくいっているかと言われると自信ないですよね…私の妹カップルはうまくいっているのに…」
「妹カップル?お前妹いたのかよ!」
「はい。付き合いはじめたのは私と本田君が付き合いはじめたのとほぼ同じだけど進展はもう相当いいみたいです。昨日もデートしていたみたいですし。中2なのに…」
「中2…いい感じ…昨日デート…!?」
「どうしました?」
「いや、俺の弟が昨日中2の同い年の彼女とデートしてて。まあ神谷の妹なわけないか。そんなそれぞれの兄と姉が同じ高校の同じクラスなわけないか。弟の中学校生徒数多いし。」
「ですね。あ、朝のHRが始まりそうですね。」
「だな。」
そうして俺は神谷との会話を切り上げ自分の席に戻った。
そういえば桐人の彼女の汐美さん、神谷に微妙に似ていたような気もするな…
放課後、由美はカフェで相談にのってる。でも今日はシンジじゃない。誰かというと…
「……ポカアン…はっ!ななな、なんでもないですよ、別に真司君のこと考えてたとかじゃないですからね!?」
「図星にも程があるよ、ホッシー…」
100%シンジに恋しているホッシー。
「別に本当に真司君のことなんてそんなに考えてないですよ!?そんなデートの邪魔しちゃっても真司君が私を助けてくれたこととか、結局私はゲームを薦めてもらったときに真司君のにしたとかくらいですよ!?」
「思いっきり青春が頭にインプットしてるじゃん。そのシンジのことが名前呼びになってるのも含めて。」
「そそそ、そんなの偶然ですよ…そ、それにそれ言ったら由美さんなんか最初から真司君のこと『君』もつけずに名前呼びじゃないですか!?」
「うっ!」
ブーメランが帰ってきた。確かにそうだよ!ただ今はホッシーの本題が先。
「そんなことより、なんで今日由美を呼びだしたの?」
「それは…真司君の彼女じゃなくても仲良く遊ぶ方法を聞いて真司君と楽しく遊びたいんです!」
「ホッシーはシンジが大好きだね!」
思わずカフェ中に由美の大声が響きわたる。
「そそ、そういうことじゃなくて…ただ由美さんって真司君と仲良いですよね。だから…」
「ホッシーの場合、誘えれば平気!シンジは誘われればほぼOKしてくれるよ。」
「ならよかった。でも真司君は彼女持ちだし…」
「そんな彼女持ちが他の女子と遊んではいけないなんてないから!じゃあ楽しんで!由美はもう帰るから。」
「はい、今日はありがとうございました!」
由美はホッシーと解散した。まありおりんはホッシーとは違って恋してないでしょ。だってケンカしてたし。
なんだか2日続けてエレアと帰っている。しかも今日は神谷はいない。ちなみに今日はエレアから誘ってきた。
「スミマセン、ワザワザツイテキテモラッテ。」
「いや、気にすんなって。で、オレになんの用だよ。」
「イヤ、ワタシ、ココニキテハンツキタツンデヤリタイコトヤロウトオモッテ。」
「そのやりたいことがオレと帰ることってか?」
「ハ、ハイ。デキレバアシタモイイデスカ?」
「まあなんもないしいいけどな。」
「Oh、アリガトウゴザイマス!」
そしてオレはエレアにフランスのことの話を話してもらった。途中、原因はわからないがエレアが照れる場面があった。
「ところでよ、お前多分だけどホストファミリーん家に住んでるんだろ?」
「ハイ、タダソコノカタタチガキビキ、デシタッケ、デ、コンドノキュウジツダケホカノイエヲサガサナイトナンデス…」
「まさかとは思うけど…」
「ソコデヒオクンタチノイエニトマラセテイタダケナイデスカ?リオサンモイルシ。」
「やっぱり。まあオレはいいから親とか理央が良ければいいぞ。」
「アリガトウゴザイマス!ア、コノサキガホストファミリーノイエナノデ。デハマタアシタ!」
「ああ!……」
やばい。今オレ異国美女と何日か同居すること決まったよな!?てか神谷ん家じゃないのか!?なんでだよ!?
「オジャマシマス!」
「どーぞー!」
結局理央も親も歓迎してくれて今日と明日、この土日だけオレの家で生活することになった。
「ここが自分の家だと思ってゆっくりしてっていいからね。あ、買い物行ってこないと。どっちかエレアさんと留守番してて。」
そういって親は買い物に行った。親は買い物に行くと近所のおばさん仲間と話に入ってしまうのでしばらく帰ってこない。前に正午ごろに買い物に出かけた親が夕方5時頃帰ってきたこともあった。すると理央がなにやら出かけるしたくをしていた。
「お、おい理央、お前どっか行くのか!?」
「あれ?言ってなかったっけ、今日近所のゲームセンターで大会があるから陽央のいうゲーム組で参加するの。だからもう集合に遅れるから。じゃ!」
そう言って足早に家を出ていく理央。
……これって…
「トリアエズニモツドコニオキマス?」
エレアと二人きりだ…
「あ…理央の部屋に…あそこのドア…」
「ワカリマシタ。ソレデヒオクン、ナニシマス?」
「お、お前ゲーム上手いだろ?だ、だから理央のゲーム借りてやったら?」
「ジャアソウシマス。」
そういって荷物を置きゲームをはじめるエレア。なんでこういう時に限って理央がいねえんだよ!あ…そうか!それで神谷がダメだからオレん家なのか!
「アノ…コノ2Pッテノハ?」
「あー、二人プレイか…オレもやるよ。言っておくけどオレは下手だからな!」
「ハイ!」
そうしてソファーに二人で座る。やはりオレの家だから本当に家族の距離だ。
そして何時間もゲームをやり続けた。色々予想どおりだった。オレがボロ負けしたことも、親が全然帰らないことも。
面白いよ、また由美said二回やって欲しい
106:たかキング◆KiNGqs9prQ 真司side:2018/03/29(木) 00:38 「このままやっちゃいましょう神谷さん!」
「ええ、でも少しは本田君も頑張ってくださいよ?」
「は、はい…よし、一気に押しきりましょう!」
「はい!これで終わりです!」
<FINISH! Winner team1>
今僕たちは格闘ゲーム大会に参加している。全国まである大会で全国はハイレベルな戦いだけど地方で行われる一次予選は僕みたいなエンジョイ勢でも楽しめる大会。そして今二人の力…というか9割9分神谷さんの力で一回戦を突破。ちなみに途中までは二人一組のチーム。僕たちの他に見鈴さんと理央のペアも参加している。その二人も一回戦を突破したみたいだ。
「本田君、二回戦が始まりますよ?」
「は、はい!」
そして僕たちはこの(神谷さんの)勢いで一次予選トップ8までのぼりつめた。すると司会が、
「はい、準々決勝からはペアをシャッフルして行います!」
『えええっ!』
僕たちのペアが一番驚いていた。いや、カップルペアは他にもいた。ただ僕の場合神谷さん以外だと即敗北行きになる。だって初心者なみの実力だもん。カードをひいて同じ番号の人とペアらしい。僕は<3>。
「神谷さんは何番です?」
「私は<1>ですね。本田君とは違うチームですね…」
「あっ、お姉ちゃん!<1>なんだー!わたしも!」
「あっ、汐美とか。本田君、これ私の妹にして今のペアになった汐美。」
「お姉ちゃんのカレシ?よろしくね!」
「あっ、真司君!私<3>。真司君は?」
「あっ、見鈴さんが<3>なんだ。よかった。」
「よ、よかった…ねぇ…」
なにこれ。見鈴さんとペアになって妹とペアの彼女が落ち込む。複雑。
そして次の対戦相手は…
「本田、またわたしに完敗するんでしょ?神谷さんもいないんだし。わたしは初めて会う桐人くんとペア。実力は二次予選でも充分戦えるレベル。」
「後藤桐人と言います。よろしくお願いします。」
「よろしく………」
………【後藤】桐人?
『はぁっ!?君って和人君の弟!?』
「あ、はい。そうですが。別にカノジョの汐美さんと参加してただけですが。」
『汐美さんの彼女!?』
はぁ!?なぜ知り合いの妹弟どうしが付き合ってるの!?
たくさんの【?】が僕たち四人の頭を埋め尽くす。結果準々決勝では桐人君以外が全くキャラをまともに動かせず桐人君、理央チームの圧勝(100%桐人君のプレイ)。さらに神谷さんのチームも主力の神谷さん(姉)が全く機能せず敗北。桐人・理央チームも準決勝で完敗。結果僕たちは衝撃の事実を押し付けられただけで結果はでなかった。
続き気になるよ
108:たかキング◆KiNGqs9prQ 陽央side:2018/03/30(金) 23:39 午後3時。案の定親はまだ帰らない。やりたくもないゲームで俺がボコボコにされ続けているだけ。これほどになるともうエレアと二人っきりでの昼飯が相当楽しく感じてしまった。そんなことを考えながらまたエレアに完敗しつづけていると、
「ただいま…」
すっかりローテンションになって理央が帰ってきた。
「ど、どうした!?まさか衝撃的な負けかたをしたのか?今の俺みたいに!」
「正確には『衝撃的な[事実を知った直後で対戦したため全くまともなプレイができないという]負けかた』をしたんだよ…」
「まあそれよりエレアとゲームしててくんない?」
「あー、別にいーけど…」
何これ、ローテンションすぎ。しかもこの感じ、少し盛ってるな。まあそれで理央が俺と代わろうとしたところでエレアが、
「ヒオクンガヤメルナラワタシモヤメマス。」
『はあ!?』
結局俺は一日中エレアと三つ子の感覚で過ごした。ただエレアはなぜか理央より俺に積極的にコミュニケーションをとっていた。なぜか。
カタコト言葉可愛い
110:たかキング◆KiNGqs9prQ 見鈴side:2018/04/01(日) 01:13 「頂点aからcまでの値をxとし…」
数学の授業中だけど、授業はほぼ聞き流して、隣の真司君とおとといのことを整理してる。
「それにしても、なんで同じグループの下の子どうしが付き合ってんだろう?」
「さあ?ただ神谷さんの妹ってことは少なくとも神谷さんが引っ越してきた6月以降に付き合い始めたんだよね。やっぱり神谷さんも妹さんもどっちも美人だよね。僕が姉の彼氏だなんて未だに信じられないよ。」
「彼氏ねぇ…確かに信じられないね…」
なんでだろう、今は彼氏という言葉に敏感になっている。
「それにしても見鈴さんありがとね。」
「はい?」
「いや、僕なんて少し前まで友達どころか話できる相手もいなかったもん。なのにこうやって授業中にコソコソ話せるようになってさ。確かにこういうのがいけないことはわかってるんだけど、なんだろう、気の合う友達と場所を気にせず話せるからさ。だからありがとうって。おかしかったかな?」
そう悪戯っぽく笑う真司君。私にはその言葉がグッと来た。自分も思っていることを伝えよう。
「真司君、実は私…」
「おいそこ!授業中にコソコソ話すなよ!」
『すっ、すみません!』
先生の注意で会話が途切れてしまった。まあ絶対今しかって訳でもないし。
何を言おうとしたのか気になる
112:アーヤ◆Z2:2018/04/16(月) 18:52早く続きみたい
113:アーヤ◆Z2:2018/04/24(火) 20:12age
114:たかキング◆oQ:2018/04/26(木) 07:31新学期が忙しくてなかなか葉っぱに来れなかった。またこれかかいてく。
115:たかキング◆oQ 陽央side:2018/04/26(木) 08:13 帰り道、今日もエレアと帰っている。
「おい、お前今日は元のホームステイに戻るんだよな?」
「ソウデスガナニカ?」
「なんかさ、お前同じクラスの神谷とか後藤とかとよりなんで俺と帰ろうとするんだ?昨日までのことがあってもそれなら理央のほうが合うと思うし。」
「…ダメデスカ?」
可愛く訴えてくるエレア。その美人顔では反則だろっ!
「べ、別にいいけど…」
「アリガトウゴザイマス。……ハァ…」
「ん、どうした?」
「イエ、タダコンシュウデフランスニカエルトオモウト…」
「え、お前の留学期間今週で終わりか!?」
「ハイ、ソレデサイゴノオモイデニト…」
「そうだったのか…あ、確かここでお前あっちだよな。」
「ヒオクンノイエ、ヨッテッチャダメデスカ?」
「あ、ああ、いいけど…」
「アリガトウゴザイマス♪」
エレアは何考えているんだ?
由美sideも、そろそろ見たいよ!
117:たかキング◆oQ 由美side:2018/05/04(金) 02:58 「なんかシンジさ、由美に隠し事してない?」
「はい?」
いつものカフェ。なんかシンジが今日は少しソワソワしてるんだよね。なにかがアヤシイ。
「なんか由美に言えない何かがありそーなんだよなぁ〜?」
「いや…そんな隠すことあったっけなぁー…!!」
「ほらっ!あるんじゃん!白状しろっ!」
「ど、どうせ大したことないですよ!あっ、そろそろ帰らないとです。」
「そ、そう…」
上手くかわしてくるシンジ。
「それじゃあこれでー!」
「じゃーねー、シンジ!」
会計を済ませて帰ろうとする。するとシンジの独り言が少し聞こえてきた。
「………にしても神谷さん………後藤君………付き合っていた………」
「えっ!?」
思わず驚く由美に気づかずに帰っていくシンジ。
「(どういうこと!?確かに和人も最近女好きなこと見えてたしホッシーは多少マークしてたけどまさか!だとすればシンジも神谷さんにフラれたんだよね!?だからぎこちなかったのかな!?由美と和人はどうなるの!?シンジかフリーになったからホッシーとくっつけるべきなの!?あーっ!いろんな感情が込み上げてきて…もう由美わかんないっ!)」
そのままよくわからないまま気がついたら今日が終わってた。
どうなるの!?
じゃあ由美もフリーで、陽央の気持ちは知っているから付き合うの!?
「それじゃあこれでー!」
「じゃーねー、シンジ!」
由美さんからの質問をかわしてなんとか解散できた…
「それにしても神谷さんの妹と後藤君の弟が付き合っていたなんて…すごい偶然だよね…」
この事実、確かに問題ないっちゃ問題ない。ただ今由美さんに言うと勘違いされそうだから。由美さんの性格もあれだし、何より後藤の行動があやしいからね。疑う要素は充分ある。
…なんて考えながら帰り道を進んでいると、
「あっ!お姉ちゃんのカレシだ!」
「あっ、汐美さん。」
由美さんと同じハイテンション系JC、汐美さんに遭遇した。
「カレシさん、ちょっといい?」
「え、いいけど…」
3歳年上の先輩にこんな聞き方するのか…こっちも対応に困る…
「カレシさんって、なんでお姉ちゃんに気に入られたの?」
「そ、それって?」
「だってカレシさんさ、別にブサイクだったりクズ人間って訳ではないけどさ、イケメンとも言いがたいし、何かが優れてるわけでもないんでしょ?」
「ま、まあ…」
この中学生、微妙にウザいっ!
そうやってイライラしてると、また別の人物が僕のところにやってきた。
「おっ、本田じゃんか!」
「あっ、後藤君!」
別名・ナンパマンこと後藤君。ただ今日は一人みたい。
「あれ?なんで桐人の彼女と本田が一緒にいんだよ?なんか繋がりでもあったのか?」
あー、後藤君は汐美さんが神谷さんの妹って知らないのか…
「キリカレさんはカレシさんの友達なんですね。」
「キリカレ?」
「『桐』人の『カレ』シでキリカレ。なかなかのあだ名でしょ?」
おい、先輩に軽々しくあだ名をつけるな。
「それよりカレシさん、さっきの話なんですけど…」
「……おいちょっと待った。」
「なんなの後藤君。」
「汐美さあ、今本田のこと『カレシ』って呼んだよな?」
「そうだよ?それが?」
「『それが?』って…もういいや。ただ兄として桐人にはちゃんと言っておくから。じゃ。」
『…は?』
そう言って足早に去っていく後藤君。
………
『わたし/僕たち浮気してるって勘違いされた!?』
なんだか今日は【勘違い】をよく聞く一日になりました。
由美と陽央の二人が一緒にいるところを、見てみたい。
121:猫又◆j.:2018/05/13(日) 11:04 こんにちは、猫又です。
早速ここまで読ませていただきました。
読んだ感想としては、
一つ一つの文がとても面白かったです。
文章力もギャグセンスもありますし、
ここまで読んでいてクスッと来てしまうシーンがいくつもあって、
とても面白い作品だなーと思いました。
ただ一方で、薄い……というか、
まとまりが無い印象を受けました。
すれ違いが主題のラブコメディ。
オリキャラ募集。ということもあるかもしれませんが、
作者様、もしかしてキャラ同士をぶつけて
その場のノリで書いたりしてませんか?
ギャグ小説ではよくあることなので間違いではありませんが、
大まかなプロットを立てることをオススメします。
プロットとは『物語の中で格キャラがやること』を書いた計画書です。
1話ごとに起承転結を意識しながら、
【どこで、だれが、なにを、なぜ、どのようにして、結局どうなったのか】
を決めて見て下さい。書きやすく、読みやすくなると思います。
また、視点【side】切り替えのお話も出ていましたが、
あまり短期間で切り替えると話がガラッと変わるので、
読者も混乱しやすいです。そもそも、視点を切り替えなくても、
他のキャラの感情を書く(描写)することはできます。
例えば目をそらしたり、手を握ろうとして戻したり、
無理に笑ってるように見えたり……。
キャラの感情を表す行動・セリフは想像力が続く限り無限にあります。
特に行動の場合、読者にだけ感情を伝えやすいです。
例:ずっと顔を伏せるが、すぐに明るい声と笑顔。
主人公「よかった。元気になったみたいだ」
読者「辛い決断だったんだろうな……」
これはもう一段上の技術なので最初は難しいかもしれませんが、
まずは【セリフだけではなく、行動でもリアクションを取る】
ことを意識してはどうでしょうか。
長くなりましたが、
【大まかな話のすじをきめること】
【セリフだけでなく、行動でのリアクションも考える】
この2つを意識すれば、よりこの作品に深みと面白さが出ると思います。
あくまで私の意見ですが
何かのきっかけになってくれると嬉しいです。
それでは〜