天使の恋愛物語です!
誤字などがあったらご了承下さい。
荒らし、なりすましは永遠に来ないでねー。
http://ha10.net/novel/1504152052.html←『子供の最後の日』も宜しくお願いします
>>2登場人物
>>3プロローグ
白羽
天使だけど、普通の女の子とあまり変わらない。8歳の時にある理由でお父さんが人間になってしまい、会えなくなった。
白羽のお母さん
途中送信すみません!
4:夏鈴◆M2:2017/10/25(水) 00:09 白羽のお母さん
名前、年齢は不明。白羽(しろは)を支える。体が弱い。
ユキ
白羽の妹。白羽を支える。
朝倉 歩夢(13)
人間の男の子。白羽に恋心を抱く。白羽のお父さんに会える手がかりを持っているらしい…。
ちなみに白羽も13歳です。
プロローグ
家族を支えてくれたお父さん。
すっかりパパっ娘だった私
だけど…
「お父さんに会いたいよ!」
何で、何で、会えないの。ねぇ教えて…。
私、何でもする!
お父さん待っててね。
いつか会いに行くから!
第1話『奇跡の願い』
私は白羽。13歳。
天使だけど、普通の女の子とあまり変わらない。
ここの世界も人間界と同じだろう。
だけど人間には無い力もある。例えば、空を飛べたり。
だけど8歳の時
「お母さん、何で泣いてるの?」
「最後にあなたに合わせてやりたかった…。」
雪も泣いている。そういえばお父さんがいない。
「ねぇ、お父さんは?」
「お父さんはいないの。」
そう言ってお母さんは私を強く抱きしめた。
ちょっと苦しい。
ねぇ何が起きたの?
知らない方が幸せなのかな
「本当はね教えたくないの。でもいつかバレるし、教えなきゃいけない時が来る。」
「あのね…、お父さんにはもう会えないの!」
「えっ…。嫌だ!何で何で!私何も悪い事…。」
「そうよ。あなたは何も悪い事してないわ。お父さんは人間になったの。だからもう2度と……。」
人間に?
それじゃ、人間界に行って連れ戻してこればいいじゃん。できないの?
って言いたいけど…。
「なんでお父さんは人間になったの?」
「お父さんは人間になりたかっただけなの。昔からの願いだったらしい。その願い応援してあげたくて…」
どうして、どうしてそんな願いで会えなくなったの?
「でも、一つだけお父さんに会えることの出来る方法があるの。」
「うそ!」
聞き逃せない!
「人間界に住んでいる男の子がお父さんに会える手掛かりを持っているの!」
「分かった…。私、人間界に行く!」
「無理よ。人間界に行けるのは、13歳以上なのよ。だから私が…」
「おっお姉ちゃん!」
「お母さんは体が弱いんだもん。私が行く!
13歳になったら!」
本当は怖い。人間界だなんて。死んだ人間なら怖くないけど。
でも、怖がってちゃ駄目!
お父さん…家族の為だもん。
「ありがとう…。そう言ってくれて嬉しい!」
「こんな事当たり前だよ!
家族だもん。」
「そう、でも人間界に行くには勉強もしっかりしないとダメよ。」
「私、頑張る!」
それから必死(?)で頑張った。いや普通に頑張っただけかも。
成績とかまあ、悪いわけじゃないけどレベル。
中の下?
でも本当は、こういう、学校で習う事じゃなくて人間界の事について勉強したいんだけどね。てか人間界のこと以外の勉強ってなんか役に立つのかしら?
時間ってあっという間。
5年後
私はあっという間に、13歳になった。
これでやっと人間界に行ける!
勉強はただただ普通にした。頭なんか良くない私が本当に人間界に行けるのだろうか?
「あと1ヶ月で、人間界に行けるね。」
「ねぇ、私が人間界に行ってもお母さん大丈夫?」
「えぇ。あなたを信じているから。」
お母さんは私を強く抱きしめた。あの時と同じくらい強く。
あと一ヶ月なんだね……。
「ねぇ、人間界に行ったらどれくらいで帰ることになるの?」
「うーん。手掛かりが見つかったら、すぐ引き取られるわ。」
「あのね、もう一つ聞くけど手掛かりってどんなの?」
「それは、私には分からないわ。でも絶対にこれが手掛かりだ!って分かるはずよ。」
人間界…。人間は優しいのだろうか。意地悪だったらどうしよう。
それに男の子って…。男の子って正直苦手(^_^;)
日に日に不安になっていく。
「じゃあ、お母さん忙しいからちょっと出るね。」
「うん、行ってらっしゃい」
不安になっていちゃダメ!もっともっと勉強しなきゃ!
あと1ヶ月ならまだ間に合う。
あと1ヶ月経ったら私の誕生日。(あっという間に13歳になったって書いてありますが(^^;)
とうとう残り1週間となった。
不安と緊張が重なっていくだけ…。
それにもう少しで私の誕生日が待っている。
「おねーちゃん!」
「ユキも大きくなったね。」
「ねぇ、あともう少しで私しばらく居なくなるけど、ちゃんとやっていける?」
私はこう言うとユキは泣きそうになっていた。まだ8歳だもんね。
ちょうどユキぐらいの時にお父さんが居なくなってしまった。
「ユキはもう8歳でしょ。私が居ない間、お母さんを助けてやってね。」
「分かった!もう8歳だもん。お姉ちゃんの言う通りにする!」
えらいえらい言いながら、私はユキの頭を撫でた。
本当は私だって、お母さんとユキと離れるのは寂しい…。
明日…。
ちょうど誕生日の日に人間界に行かなくちゃならないんだ。
ただただぼんやりしている。
「白羽、入っていい?」
「あーいいよ。」
お母さんとユキが何か持って入ってくる。
「お姉ちゃん、お誕生日おめでとう!」
「1日早いけど、13歳のお誕生日おめでとう、白羽。」
「お母さん、ユキ……。」
「本当は明日にこういう事をしたかったんだけど、時間が無いからね。白羽、明日から頑張ってね。」
泣きそうになった私は涙をこみ上げる。
「そして、これはねお母さんとユキからのプレゼント。」
中を開けてみると、天使のチャームがついたネックレスと
雪だるまの小さなぬいぐるみがあった。
「ネックレスはお母さんで、ぬいぐるみは私からだよ。お姉ちゃん嬉しい?」
「当たり前じゃん!」
「ハッピーバースデートゥーユー(ry)」
「ほら、ロウソクを消して」
私はフーッと消した
お母さんがケーキを切り分けた。
「美味しい。」
何でだろう。毎年同じような誕生日会なのに、今までと違う…。
楽しかった誕生日会はあっという間に終わった。
一気に寂しさが込み上がってくる。
たちまち涙が出た。
「うっ……ヒク…………。」
泣いちゃ駄目。
永遠にユキやお母さんに会えなくなるわけじゃないんだから。
なるべく早く手掛かりを見つけなきゃ!
なーんて……。
結局泣いちゃうよ。
こんなに泣き虫でゴメンね…。
こんなに泣いたのはいつぶりだろう。
お父さんが亡くなった以来かな…。
お母さんとユキがくれたプレゼント、明日持って行こう。
少しは寂しくなくなるかな。
涙あふれて止まらない。
泣いちゃ駄目だって分かっているのに泣いてしまう。
本当は手掛かりを見つけられなくても、元に戻れる。
だけど、途中で帰る事はできない。
でも手掛かりを見つけなきゃお父さんに会えない。
「えーーーーい!何泣いてんの私!?
人間界に行くって言ったのは私じゃん。自分から言ったくせに自分で泣くなんて、カッコ悪すぎる。」
そういう言葉何度自分に言いかけてきたか。
また涙がこみ上げてくる。
起きてるから泣いちゃうんだ。でも寝たら、起きてる時よりすぐに明日になる。
私はしばらく泣いた。その後泣きながら寝てしまった…。
明日いい日になりますように。
朝
私の目は腫れていた。
昨日かなり泣いたからなー。でも結局起きると、悲しみが少し減る。
「顔洗ったら目治るよね。こんな顔で人間界になんていけない。」
バンッッ!!
「おねーちゃん、お誕生日おめでとう!
今日が本当のお誕生日だね!」
ユキが勢いよく部屋に入って来た。
「ありがとう、ユキ。」
ねぇ、私がこれから会いに行く男の子は今何をしているの?
「よし、準備完了!」
人間界に行く準備が、2日でやっとできた。ユキはどっか別の部屋に行ってしまった。
そして、1番大切な誕生日プレゼントも。
あとは人間界に行く、羽だけ。羽は小さい頃はずっと使ってたけど、お父さんに会えなくなってしまった以来ずっと使ってない。
私の羽はすっかり小さくなった。
こんな弱く、小さな羽で人間界へ飛んでいけるのだろうか。
お母さんに相談すればなんとかなるか。
「ねぇ、お母さん私の羽を大きくする方法教えて!」
「そう言うと思ってたわ。飛びたい、そう飛ぶ時に願うといけるわよ。」
な〜んだ、そんな簡単な事だったのか。やっぱり何とかなった。
「お母さん、ありがと!」
人間界
俺、朝倉 歩夢(あさくら あゆむ)。夢に向かって歩んで行ってほしいという願いで歩夢という名前なんだ。俺は、何にもないのに空を見ている。
晴れていて、真っ白な雲がある。
「はっ。何俺空なんか見てんだろう。」
またふと見上げる。
「なんか、特別な事がある予感がする。あの真っ白な雲から天使が見えたりしそう…。」
それはないか!
まあ、特別な事が起きるというのは当たっているよな。
そんな日曜日の朝だった。
まさか、俺の言ったことが当たっているなんてその時は知らなかった。
天使界
もし、人間界の男の子に惚れたらどうしよう…。
いや待て、それはないな。うん、ない。
だって私人間じゃないし。普通の女の子じゃない。もしも人間と天使が恋したら
どうなるんだろう。
「10時まで、あと2時間ね。」
なーんかあんまり寂しくなくなった。
あんなに悲しんだからなー。
「でも、いざという時に悲しくなるんだよねー。」