掛け持ちです。
これはシリアスで、恋愛要素ないです!
恋愛系以外のもの初挑戦ですが、ぜひ読んでください(^▽^)
http://ha10.net/novel/1517638217.html
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登場人物
杉崎奈央
高校2年。明るくいクラスの人気者。でも、夜型鬱でリスカに興味を持つ…。
矢場舞
高校1年。奈央の一番の友達で、リスカをやめさせようとする。
多田悠馬
高校1年。舞に協力する。実は話せない過去が…。
>>2
訂正。
全員高校2年
あらすじ
毎日が平凡でつまらない。
そんな奈央は、なにか大事なことも思い出せず図書室にいった。
でもそこにあったのは、未知なる空間と1冊の本だけ…。
この本を開いたとき、心に住み着く苦と悪の魂。
流れ込む記憶のカケラと、リスカとの冷戦が今、幕を開ける………!!
奈央sideです。すべて
1、苦と悪の魂
普通に授業受けて、普通にみんなと遊ぶ。
こんな毎日がつまらない。
成績優秀で、そこそこ可愛いこの私自身もつまらない。
私だってテストで1位を取りたいわけじゃないし。
そんな日々を過ごすうちに、いつしか図書室が私の居場所になっていた。
「こっち……こっち…」
今日だけは違う図書室。知らない声が、私に語りかける。
タッ…タッ…
自分で歩こうとしていないのに、自然と足が前へと進んでしまう。
まるで磁石のように引き寄せられるかのように……。
タッ…タッ…
進んでいくごとに、だんだんと暗くなっていく。
いつしか、私が円状に歩いた真ん中には強い光を放つ宝箱が2つ出現した。
シュッ…
か細い音が微かに響く。
それと同時に、宝箱へと体をくるっと回転させた。
「行っちゃ…ダメよ!これは、危ない…」
「行きなさい!そこには新しい未来が待ってるわ」
2つの声がこだまする。この声は…私?
でも、動くのを止めようなんて思わない。思えない。
新しい未来…その言葉に魅力を感じ、宝箱に手を伸ばす。
指先に触れたものは、むにょっと変な感触。
その何かを掴むと、ぐいっと引き寄せる。
『ブハッ!!!!』
勢いよく、口から血が飛び出してくる。
掴んだものを見ると、心臓と脳みそだった。
「それはあなたのもの。さぁ、それを飲み込んで」
考える間もなく、急いでそれを飲み込んだ。
手足が痺れ、バタッと倒れる音がする。
「新しい未来はできたわ。眠りなさい」
そっと目を瞑り、死ぬことを決意した。
未来の為なら…何にでも犠牲にできる。
それが今の私…。