青空フレンド

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1:  蒼葉 ◆CI:2018/11/11(日) 12:56

2作品目です。「たてすぎだろ」って思うけど気にしないで((気にするわ
これを読んでみての感想やアドバイスをください!
『あの星みたいに輝く君は…』と言う、小説も書いてるんでね、気になる人は>>3にURLを貼っとくので見てください!

>>2-4

2:  蒼葉 ◆CI:2018/11/11(日) 13:03

登場人物

青山 夢奈(あおやま ゆめな)
ある日事故で記憶喪失になってしまった、小学6年生。
歌を聴くことが好き。

空野 美咲(そらの みさき)
記憶喪失になってしまった夢奈と友達になる。元気一杯な子。

3:  蒼葉 ◆CI:2018/11/11(日) 13:05

主の作品

あの星みたいに輝く君は…
http://ha10.net/novel/1540283792.html

4:  蒼葉 ◆CI:2018/11/11(日) 13:07

ストーリー
ある日、事故で記憶喪失となった夢奈は自分、家族、友達の記憶を忘れてしまい、友達も失ってしまった。ある日、元気の良い女の子 美咲から友達宣言をされ…?

5:  蒼葉 ◆CI:2018/11/11(日) 15:47

プロローグ

「ん…」

目を開けると病院の中。周囲には知らない人達がいる。

「夢奈!!大丈夫?」

「夢…奈…?誰?」

「え…お母さんのことは?」

「え……誰…ですか?」

全然記憶ない私には、思い出せることが出来なかった。

「残念ですが、お子さんは記憶喪失になったそうです」

白衣を着ている人は言った。すると、お母さんと言っている人は涙を流していた。
なんで泣くのかは私にはシラナイ…

6:  蒼葉 ◆CI:2018/11/11(日) 15:53

1.青山夢奈

「夢奈、体調大丈夫?」

ドアの音に気付き、起き上がると昨日来ていた人だった。
私はこくりとうなずく。

「そろそろ退院出来るらしいから退院の準備してね」

私はまたこくりとうなずく。私はパッと思い付いたことがある。

「ねぇ…お母さん…」

「ん?何?」

お母さんはにっこりと笑って振り向く。

「私って誰?私ってどんな人?」

「貴方の名前は、青山夢奈よ」

青山夢奈…これが私の名前…
お母さんによると、私は事故にあって記憶喪失になったらしい。記憶を失う前は明るくて友達がたくさんいたらしい。私…そういう風に戻れるといいな…

7:  蒼葉 ◆CI:2018/11/12(月) 18:04

2.入院生活


入院してから約1週間がたつ。来週ぐらいには退院して学校に行けるらしい。友達出来るかな…

「青山さん、ご飯ですよ〜」

看護師さんがトレーに乗せたご飯を持っている姿を見て、私はゆっくりと起き上がった。

「食べ終わったら、ここの机に置いててくださいね」

看護師さんはにっこり笑うと、私は小さくうなずく。

「いただきます…」

私は小さな声で言う。
今日ご飯はいつもより少し美味しく感じない。食欲がないからかな…


消灯時間になると、私は自分の病室のカーテンを開ける。個室だから別に誰にも迷惑はかからない。

「今日もきれい…」

私はベッドに座り、空に移る綺麗な星を見る。それが毎日夜になるとやっていること。たまに、月が見えるともっと嬉しい。私もあんな風に輝いてみたいと思う。夜って素敵だな…明日は良いことがありますように…

8:  蒼葉 ◆CI:2018/11/13(火) 19:32

3.入院している女の子


「そう言えばね、夢奈ちゃんに言い忘れてたんだけど、この病院には夢奈ちゃんと同じ年の子が入院しているんですよ」

「え?」

看護師さんがそう言うと、読んでいた本をしおりに挟み、看護師さんの方へ視線を向ける。

「ほ、本当ですか…?」

「えぇ。この一週間ここの病院で入院しているの」

へぇ〜、同じ年なら友達になれるはず!早く会ってみたいな…

「こんにちは〜!」

「あ、丁度来たみたいね。私は仕事だから行きますね」

元気の良い挨拶に気がつき、看護師さんはその場から去っていく。
女の子は松葉杖で体を支えてピョンピョン跳ねて入ってくる。

「えっと…私と同じ年の子がね、入院してるって聞いてきたんだ!」

「わ、私も…貴方に会いに行こうとしたの…!」

まさか、心が通じあってるのかなって正直わくわくしちゃう。

「私ね、空野美咲って言うの!呼び捨てで良いからね!貴方は?」

「私は……青山夢奈…」

空野美咲……良い名前だな…

「あのね、夢奈にお願いがあって来たんだ!」

「え、なぁに?」

「私と友達になってくれる?」

私の心に喜びの風が吹いた___!

9:  蒼葉 ◆CI:2018/11/20(火) 19:01

4.友達宣言


「……」

個室に沈黙が続く。

「だ、ダメ…かな?」

「ううん、嬉しい!ぜひ、友達になりたい!」

私は美咲の両手をギュッと握り締めて言う。

「んじゃ、これからは友達として宜しくね」

「うん!」

私は記憶を無くしてから初めて友達が出来た。

10:  蒼葉 ◆CI:2018/11/23(金) 21:04

___次の日。

(今度は私から美咲の部屋に行こう!)

そう思った私はカウンターの人に、美咲の病室を教えてもらい、病室へ向かう。

「確か、512号室…」

私はカウンターの人から教えてもらった病室を探す。
私の病室は502号室。同じ階だけど、少し離れている。

「あ、あった…」

私は512号室の病室を見つけると、ノックをする。
すると、ガラッとドアを開ける音がした。すると、そこには美咲がいた。

「夢奈、来てくれたんだね!入って!」

私は美咲から背中を押され、病室へと入る。
美咲の病室はスッキリとしていて、ベッドの横には、茶色のくまのぬいぐるみがあった。

「ねぇ、夢奈っていつ退院出来るの?」

「私は、来週の日曜日には退院するよ。星野宮小学校に転校するの」

「え!?」

すると、美咲が驚いている様子だった。私、なんかヤバいこと言った?

「私…土曜日に退院だけどね、私ね星野宮小学校に通ってるの」

「え!?」

こんな奇跡ってあるの!?
早く、退院して美咲と学校で会いたい!

11:  蒼葉 ◆CI つばホタ好き!:2018/11/24(土) 09:19

5.美咲の退院


__土曜日。
ついに、美咲が退院する日がやって来た。私は明日で、一日違い。

「えっと、この白いお花をください」

私は綺麗に開花している白い花に指を指す。
今は、美咲の退院のために、病院の中にあるお花屋さんに来ている。

「ありがとうございました!」

私はお花屋さんから出ていくと、車が一台止まっていた。
やっぱり、今日本当に美咲…帰っちゃうんだね…
で、でも、一緒の学校だしきっと会えるよね!

「あ、そろそろ行かないと…」

私は小走りで病室へ戻る。

病室へ向かう途中、夫婦らしき人と小さい男の子が歩いていた。
もしかしたら、この人達が美咲の家族かなって思う。

「いいな…家族って…」

私はボソッと呟いた。

12:  蒼葉 ◆CI:2018/12/05(水) 17:04

__11時30分を廻った。
この時間はついに美咲が退院する。
私は美咲の病室まで急いで向かった。
すると、そこには美咲の家族がいた。すると、美咲が私に気がつく。

「夢奈!来てくれたんだね!」

美咲は花束を抱えて、嬉しそうにこっちを見る。
お母さんらしき人が『誰?』と聞くと、美咲が『友達』と言ってるのが耳に入る。

「えっとね、これ花束」

「わぁ、ユリの花だ!ありがとう!」

美咲はまた嬉しそうに笑う。
実は、そのユリの花束の間に手紙が入っている。
『美咲へ
退院おめでとう!私は美咲が退院する日の次の日!正直、一緒に退院したかったな〜!でも、学校一緒だしまた会えるよね!
また会うときは学校でね!
夢奈より』
って書いた。
私は記憶喪失になって友達なんか作れる訳がないって思ったけど、美咲って言う向日葵みたいに笑う子と出会った。それが嬉しかった。

13:  瑞 ◆CI:2018/12/08(土) 22:43

6.病院とバイバイ


「青山さん、今日退院ですね」

朝食を食べているとき看護師さんが嬉しそうに言う。
そっか、今日退院か…入院している時は退院を楽しみにしていたのに、退院すると聞くと、少し寂しい。

「青山さんと居るのもあっという間だったわね」

「そうですね…」

なんだか少し重くて気まずい空気だった。

「あ、青山さんにねこれを渡そうと思ったの」

看護師さんはポケットから何かを探る。
すると、手に置いてきたのは可愛らしい編み物。

「青山さんのお母様から『夢奈は猫が大好きなんですよ』って言ってたからちょっと作ってたんですよ」

「本当に良いですか?」

「えぇ、もちろん」

「ありがとうございます!」

私が猫好きだったこと、そして可愛らしい猫の編み物。こんなわくわくした気持ちは初めてかもしれない…

14:  瑞 ◆CI:2018/12/09(日) 09:21

10時頃、コンコンとノックをする音が聞こえる。そこにはお母さんとお父さんがいた。

「夢奈、久しぶりね」

「うん」

お母さんの顔を見たのは何日振りだっけ…
今は午前中に退院すると聞いた。

「さ、荷造りしましょ」

お母さんは両手を合わせながら言う。

「では、私は失礼します」

看護師さんはゆっくりと病室から出ていった。

それから、棚の中などの荷物を出して、リュックに入れる。

「終わったわね。じゃあ、行くわよ」

「もう行くの?」

「えぇ」

寂しいな…って気持ちはあるけど、退院できて嬉しい気持ちもある。


「青山さん退院おめでとう」

病院の出入り口に着くと、私の担当をしてくれた看護師さんが色とりどり花束を渡す。
他にもたくさんの看護師さん、医員の方々がいる。

「短い間、お世話になりました!」

私は大きな声でお辞儀をする。

「元気でね」

「はい!」

そして、私は病院を後にし、家へと向かった。


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