つぶやき民の希望者のみでやるリレー小説です。
対象はつぶやき民の皆様。
感想などは無し、みんなで楽しんでやりましょう .!!
では、すたーと!
スレ建て乙ッス!
3:Invincible:2019/09/16(月) 15:23乙
4: 優妃 ◆QI:2019/09/17(火) 16:28
遅くなったけどスレ建て乙〜〜
プロローグ《彼女の名は「smile」》
___私、新見川すみれは、聳え立つ学園……のその前に建っていた。
コレと云って、目立った特技がある訳じゃない。
ちょっと前向きで裁縫が得意な、平々凡々な少女ッス。
別に狐耳を生やしたり音速で走ったり出来る訳でもない。
「だから普通に学園生活を送ろうと……思ったんスけど……」
そう思っていた矢先、私はこの学園の学園長とやらにスカウトされたのだ。
何のコトはないッス、中学校の卒業式を終えて仲間達と恙無しく御別れを終えた後に、通学路を歩いて帰っている内に話し掛けられただけ。
元から志望校が決まってたからお断りしようと思ったんスけど、
どうやら学園長の勧める学園が「超名門校」だと聞いて、致し方なく肩書と名誉と富に弱い私は入るコトに。
だって其処は名門校、入った暁には素晴らしい未来が約束される……そんな単純なイメージを思い描いていたモノッスから。
でもこの学園を見ている内にある懸念が出て来ました。
「私、間違ってスカウトされたのでは?」
「だってこんなトコロに私は見合ってないッスよ!明らかに分不相応ッス!おうち帰りたいッスー!」
暫くみっともなく愚図っていたッスけど何の解決にもならないコトに気付いて、しょうがないので
「間違ってたら謝って素早く出て行けば良いッスね!」
「ダイジョブッス、大体世間は土下座と土下寝で何とかなりますから!」
そんな極端なポジティブ思考を血走らせながら、周りの目を避けて全速力で走ると、学園の校舎の中へと飛び込んしだッス。
__其処からッスかね、私の日常が狂い始めたのは。
まさかあんなにカオスで熾烈な日常に巻き込まれるなんて、黄金の脳細胞を持つ私でも予測不可能でした。
何処で間違えたのかも分かりませんが、確かに其処で私の学園生活は始まったのです!
非日常に飛び込んでしまった私が思っていたコトは……
「しまった!名札制服に付けていくの忘れたッス!」
続く
chapter1《フレンドシップ・パレード》
「....確か、この教室で入学式まで待機だった筈ッス。」
扉の閉まり切っている、如何にも質素な雰囲気の教室の前に立つ。
来た時間的に中には誰かが居ると思うんスけど、初登校日特有の眉を顰める程の騒音どころか足音一つ聞こえてこないッス。
「もしかして、ホントに騙されてたりして?コレは私を嵌める為の悪人の策略だったとか....」
「ま、そんなんに恨まれる様な生涯は送ってきてないッスけどね!」
心当たりがないコトもないが、私は恐らく善人に分類される側ッス。
仮に愉快犯の犯行だとしても、こんなに大掛かりなコトが出来る愉快犯も見たコトがない。
入ったトコロで、いきなり銃に撃ち貫かれる訳でもないでしょうし?
「....今更戻る訳にもいかないッスよね」
裏での事情も考慮しながら、私は大人しく腹を括ると、扉を緩やかに開き教室の中へと立ち入った。
「わぁ、新しい新入生の子ですかね?」
「妙に派手な格好してるのう、学園に送り込まれた工作員ぞな?」
「それは違うと思う。というか絶対違うでしょ、学校を何だと考えてるのさ。」
....まさか、クラスメートらしき方々にお出迎えされるなんて思ってなかったッス。
というか全員来てたんスか!?コレでも早めに来たつもりだったのに!
「フフン、やっぱり驚いてるね?」
「わざわざ皆で無言で待機してたもんね!」
「その労力を別の事に裂けばいいのに」
各々様々な反応を見せてるッスけど、結局物音しなかったのはこの人達が原因だったんスね....
「私のドギマギを返せ」って切実に言いたいッス。別に要らんけども。
続く
chapter1《個性豊かな「friend」》
暫くの間クラスメートと見つめ合っていたんスけど、その状況を解消したのは目の前の女の子でした。
「皆さん初対面ですし、セオリー通り自己紹介でもしませんかぁ?お互いの事も把握してる方が何かと便利でしょうしぃ。」
「ナイスだよ鈴ちゃん。私もそう思うけど、皆はどうかな?」
「さんせーい」「俺も賛成かな」
諸々の経緯があり自己紹介をする流れになったんスけど、何を話して良いか正直何も考えてないんスよね。と云う訳で先ずは周りの人からアレコレ聞いていくッスか。
最初は一番近くの人に話し掛けてみるコトにするッス。
私の近くに居るのは....随分と身体が大きい上に機械的な方ッスね、私の好みッス。
「ふぅ、ワシってもしかして浮いてんの?若干距離取られてるけど....」
「私は浮いてないと思うッスよ?」
私には周りの人が引いてる理由は分かんないッスけどね。見た目が船体なだけじゃないッスか。
「それなら良かった....おっと、自己紹介やったね。」
「ワシの名前はInvincible。軍艦や軍隊を心から愛してるで。」
「偶にオイルとか足りなくなったり鉄屑とか湧いたりするから管理宜しくな。」
知性溢れてる人ッスね、雰囲気も厳かだけど親しみ深い感じ。
私もいつかこんな高校生になれたら嬉しいッス。
「此方こそ宜しくお願いしまッス!」
「おーおー、元気な子やなー」
少しだけ、仲良くなれたんスかね?
続き
すみれさんの続きです
私はその隣にいた人に声をかけたッス。
船体さんの隣の人はどんな人か気になるッス。
「あの____」
「何?」
振り向いたその姿はとてもナチュラルで私の好みだったッス。(>>435参照)
「ああ、自己紹介ね。あちきの名前は紅蓮だってばよ。東海オンエアが好きだってばよ」
「は、はぁぁそうですか..... よろしく紅蓮ちゃん」
「男ですけど」
なんだか独自のオーラを身に纏っていたが、悪い人な気は一切しないッス。
いつか親しくなれると思うッス。
chapter1《サヨナラ常識革命》
次に話し掛けるのは....何だかワイルドかつナチュラルな雰囲気の男の子が居るッスね。あのコにするッスか。
話し掛けてみようとした矢先にその男の子は此方に気付いたのか、踵をくるっと返して
「ん、あちきに何か用だってばよ?」
と逆に話し掛けてきたッス。先程までで自己紹介の流れになってたのを知っている筈なのに、フリーダムなコッスね....
でも、ちょびっと好みではあるんスよね。独自の雰囲気を纏った格好いいコって。
申し訳ないッス、Invincibleちゃん!キミも好みではあるッスけど、女の子ッスからね!
「さっき自己紹介の流れになってたッスよね?自己紹介お願いしたいんスけど....」
「ん、イイよ。あちきの名前は紅蓮だってばよ。好きなモノは爽快オンイアだってばよ。」
思いっ切り二回続けて言ってるッスけど、こういうキャラ性嫌いになれないのが辛いッス。
オマケに野性的な表情も標準装備と来たら、多少のマイナス面は見逃せるッスね....
何処か手の平で踊らされている様な気がして肩を落とすと、紅蓮と名乗った青年に不思議がられた。
「いきなり顔色悪くしてどしたんだってばよ?」
「....何でもないッスよ、紅蓮ちゃん。」
「男だってば」
少しだけ疲れる対話をしながら、紅蓮ちゃんのトコロから去った後、心置きなく肩を鳴らして次に行くコトにしたッス。
続く
【被ったので紅蓮さんのシナリオ採用でおなしゃっす!】
番外編《もしも呟き民が異能力者だったら》
新見川すみれ
能力名:《 音響の刃 》
すずぎつね
能力名:《 狐憑き 》
菜月
能力名:《 秩序の枷 》
あーかんざす
能力名:《 一夜物語 》
優妃
能力名:《 ブロックエゴ 》
ゆず
能力名:《 ピュアリティーア 》
彗
能力名:《 黒染めの真相 》
Invincble
能力名:《 音速誘導兵器 》
瑞
能力名:《 サイコメトリー 》
紅蓮
能力名:《 エントロピーメモリ 》
一騎
能力名:《 ムードメイク 》
設定、委員と係、性格、イメージなど色々加味して考えましたッス。能力内容は御自由に御想像下さいッス。
>>435とはこれです、
https://cdn.picrew.me/app/share/201909/32223_piKx99IA.png
番外編〈軽音楽部の優雅な朝練〉
気付けば朝日は登りきっていて、窓から見える景色を燦々と照らしている。時計は既に8時を示している。あと数十分もすれば教室に行かなければならないと思うと途端に憂鬱さに襲われる。左手でギターの指板を撫で、ため息を吐き出す。音楽室の隣の小部屋。「朝練」という名目で行う、眠れなかった日の始業までの暇潰し。それが、私一人の軽音楽部での恒例行事になっていた。最初こそ一人の部活なんて、と受け入れられなかったものの、ずっと一人でギターを弾いているうちに学校中で評判が広がり、何故か部活扱いをしてもらうことに成功したこの部。部活か否かは正直どうでもよかったのだが、早朝から広い学校に来てギターを好きに弾いたり、放課後暇な連中のリクエストを受けながら弾き語りをしたりといった活動を合法的に行うには、「軽音楽部」という肩書きは必要不可欠だ。そのため半ば仕方なく部を名乗っている、という所存だ。
ふと外の空気を吸おうと窓の外に身を乗り出してみると、校門の前に人が立っているのが見えた。この学校の制服は着ているものの見たことがない顔だ、はて誰だろうかと首を傾げる。そういえば、担任が転校生が来るとかなんとか言っていたような気がする。もっとも私はキュウリネコカブリの新曲について考えていたために話は聞いていなかったが。
「ダイジョブッス、大体世間は土下座と土下寝で何とかなりますから!」
一人思考を巡らせていると人物が唐突に叫んだ。大きな声で話した、という方が正しいだろうか。土下寝では何にもならないだろう、と心の中で突っ込んだが、彼女も初めての土地に緊張しているのだろう。
彼女のこれからと軽音楽部に入ってくれる僅かな可能性に想いを馳せ、Fコードをぽろんと鳴らした。
>>13
神様が君臨しましたねぇ
chapter1《 狐は舞い降りた 》
___私は一応他のクラスメートが居ないか、廊下を歩みながら確認するコトにしたッス。
自分みたいに遅れて来てる子が居るかもしれないッスからね!確認は大事ッス!
とりあえず、退屈を紛らわす為に自分の今までの行動を見返して暫し反省していたッス。
少し状況が落ち着いて来て思い出したッスけど、最初の私はいきなりテンションが高くなったり、
コントをしている訳でもないのにすっとんきょうな発言を繰り返したりしていて、
まるで情緒が不安定だったッス。
「 うっひゃー恥ずかしい、何が恥ずかしいって言えば 」
特にさっき出会った二人は大人っぽいしで、高校生になった癖にイチイチ騒いでいる私がより目立つッス。
もっと理知的で知性的な人になってみせる、というかなりたい!
「 思い立ったら吉日、早速賢そうなコト言ってみるッス! 」
「 えーっ、揃いも揃って出会った人が個性的ッスね! 」
コレは賢そうな台詞なのかなんて思いながら歩いてみると、案外別の発見が見付かるモノで....
「 ....私、なんでこんなコト考えながら歩いてるんスかね? 」
一つだけ分かったコトは、今の私は少し様子が可笑しいってコトッス。幾ら私が気紛れとはいえ、自分のキャラ性を左右するコトで思い悩むなんて今までなかったのに。
体も自棄にフワフワとしてて、何だか狐に化かされた様な感じがして気味が悪いッス。
「 お姉さん鋭いですねぇ、貴女は妖にちょびっと魅入られてたんですよぉ。 」
何処からか声が聞こえたかと思うと、目の前にいきなり何かが現れたッス。
催眠術や瞬間移動なんてちゃちなモノじゃない、体の底から震える様な寒気を私に与えて....
「 誰ッスかアンタ、というか一体何者ッスか?! 」
「 んもぅ、そんな反応酷いじゃないですかぁ....申し遅れました。私の名前はすずぎつね。見ての通り可愛らしい狐ですぅ。 」
私が怯えている間にも彼女はそれを気にするコトもなく挨拶を終えて、
てくてくと此方に歩み寄ろうとしていたッス。
思わず後ろに仰け反ると、それすらも見透かしていたかの様に口元に手を当てて
「 驚いちゃいましたか?おかわいい事です。 」
「 では、そろそろ他の方にもご挨拶をするので失礼します 」
そうやって勝手に自己完結をして、彼女は此方に背を向けて教室に向かったッス。
....確かに悪意は全くと言ってイイ程感じられなかったし、寧ろ善意に溢れていたッス。
歩み寄って来たのも、恐らく私と仲良くなる為だと思うッス。
でも、悪戯好きにも程があるッスよ....思わずブルッと来ちゃったッス。
___にしても、どうして私はあんな思考を?
普段の行動原理とは明らかにかけ離れていたし、そんな予兆もなかった。
そもそも、普段ならわざわざ新入生の確認なんてしないのに....
もしかして、ホントに狐に化かされた?
「 あ、有り得ないッスよね 」
頭の中で否定しながらも密かに疑念を燻らせ、彼女の後ろ姿を口元を引き締めて見守りながら、
確認が終わったので、私も教室にへと戻るコトにした。
プロローグ《 サヨナラ呟き学園 》
___目の前には人が堂々と道路を渡っていたのにも関わらず、突っ込んで来たトラック。
ソレを目視した瞬間、
私の体がスローモーション演出でも掛かっているみたいに緩やかに吹っ飛んでいく。
鮮血が視界を覆い尽くして、段々と意識が沈下する。
「 なんで....どうして、こんな事に....? 」
最期に私が見たモノは、運転手の苦虫を噛み潰したかの様な表情だった。
少しずつ、視界が明瞭になっていく。
薄くだが見えたのは白一色の壁と床、そして椅子に座っている一人の女性だった。
「 御気分は宜しいでしょうか? 」
その女性は麗らかな笑みを浮かべながら、私に心配するかの様な声を掛けた。
一瞬たじろいでしまったが、直ぐに気になっていた事を聞き返す。
「 き、気分は悪くないんですけど、此処は一体何処なんですか? 」
冷や汗を垂れ流しつつも、何とか言い終える事が出来た。
トラックに轢かれて無事な人間なんていない、大抵は死ぬか大怪我だ。
病室かとも思ったのだが、それにしては明らかに設備が足りない。
周りにあるのは女性の座っている椅子と私の座っている椅子の二つだけだ。
病室なら普通はカテーテルやベッドがある筈なのに全く見当たらない。
番外編《 もしも呟き民が部活に入っていたら 》
エイさんぱー⇒園芸部
三弦色すみれ⇒管弦楽部
すずぎつね⇒演劇部
菜月⇒写真部
紅蓮⇒副会長
一騎⇒生徒会長
瑞⇒茶道部
彗⇒書記
ゆず⇒新聞部
あーかんざす⇒軽音楽部
優妃⇒科学部
Invincble⇒天文部
chapter1《 アウトローな調べの響く 》
私が再び教室に戻り扉を開けると、黒色の髪をした男の子が教壇の後ろに堂々と立っていたッス。
周りの皆も驚いてるみたいッスけど、一体ここで何が起こったんスかね…
よく見てみると、その男の子は藍色のベースを手前に出してあるッス。
「 どうもこんにちはー、あーかんざすです!これから軽音楽部の布教をしていきたいと思いまーす 」
「 (…いや、まだ入学式も行われてないのに部活の宣伝ッスか!?というか部活入ってたんスか?!今自己紹介の流れだったんですけどー!) 」
私が内心そう突っ込んでいると、流石に個性豊かなクラスメートも困惑したのか、かんざすちゃんにツッコミを入れようと…
「 えっ、演奏してくれるんですかぁ?楽しみですぅ! 」
「 ワイは個人的に軍歌が聴きたいけど、レパートリーにはないんかな? 」
「 (してないッスね!期待した私がアホなんでしょうけど!) 」
最早絶望という言葉でも表す事の出来ない感情を胸に秘めながらも、大人しく私は演奏を聴くコトにした。何故かって?これ以上常識に囚われていてはメンタルがもたないからッスよ…
…彼は器用に弦の間と間を縫って、緻密な音も一寸の狂いもなしに出しているッス。
コレは一応中学時代に《 菅弦楽部 》の名を担っていたモノとして観察しておかないといけないッスね…
今聴こえてくるのは…ややジャズ風味もあるだろうか、洋楽チックなロック寄りの、心の奥にある何かを揺さぶる様な曲ッスね。ベースでしか音を出していないのに崩れや歪みが生じていないのも加算ポイントッスか。
「 エクセレントだねっ! 」
「 此処までのは中々聞けるもんじゃないで… 」
……いつの間にか完全に聞き入っちゃったッス…成る程、コレはライバル出現ッスかね。私も腕を磨かないといけないッス。
周りからの反応も上々、掴みも完璧…もしかしたら負けるかも?
「 さーてと…あ、三弦色さんも聴いてくれた? 」
「 やるじゃないッスか… 」
「 見せられる程のモノじゃないけどね… 」
…いつか追い越してやるッス、そして追い詰めてやるッス。
そしてその完璧面を笑い飛ばしてやるッス!
つづく