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1:若桜☆郁里◆ME 猫田のことが気になって仕方ないが気になって仕方ない:2019/09/20(金) 21:11


 いつでも、どこでも、気軽にどうぞ! 

+登場人物紹介+

【美夜月 由 Miyatuki Yori】
小学6年生。*YRTK相談室のリーダー。あだ名はみよ。(美夜月の『み』と、由の『よ』)
ポニテで元気いっぱい。正直で、口が軽いが、信頼される。少し天然。思ったことは口に出す。

【赤屋  欟 akaya  tuki】
小学6年生。由の親友。あだ名はつっきー。
真面目で優等生タイプ。実際おおざっぱ。

【中條  香苗 nakazyou kanae】
小学6年生。学校を転々としている。あだ名はかえちゃん。
クールに見えるが、元気いっぱいですごく天然。

【暁   凉 akatuki Ryou】
小学6年生。由と同じクラス。
イケメンで、すごく優しい。成績も優秀で、スポーツも出来るが、口が軽く、すぐに軽い嘘をつく。

2:若桜☆郁里◆ME 猫田のことが気になって仕方ないが気になって仕方ない:2019/09/20(金) 21:13

☆YRTK相談室とは☆
由&欟メンバーで回答している相談室。
相談内容は何でもOK。

‼乱入禁止です‼呟きスレにどうぞ!

3:マミコ:2019/09/20(金) 23:03

結構重い質問なんですがいいでしょうか?(身内の不幸についてです)

4:若桜☆郁里◆ME 猫田のことが気になって仕方ないが気になって仕方ない:2019/09/21(土) 15:30

ごめんなさい!小説なんです!
良ければこちら(https://ha10.net/test/read.cgi/talk/1567251894/l50)に来てください!
相談乗りますので!

5:若桜☆郁里◆ME 猫田のことが気になって仕方ないが気になって仕方ない:2019/09/21(土) 15:52

プロローグ

⎯⎯⎯ みんなの相談とかさ、乗ってみたいよね!
放課後、私の友達、赤屋欟が言った言葉を思い出した。

欟は人が良すぎるんだよ。真面目だし、成績優秀の優等生だし。
だからって、私まで巻き込まないで欲しい。私は人のことなんて、考えてる暇ないから。

そう思ったから、もう思い出さないようにしていた。
結局返事もしていないし、欟に変に思われただけかもしれないけど。

その時、お母さんが帰ってきた。予定より1時間遅れていた。
「ただいま〜!」
「お帰り、遅い」
「由ちゃんごめんねー」

私の両親は、ほのぼの夫婦だ。でも、私は逆だからいつも二人に振り回されている。
ルールとかも緩くて、私は大体時間を過ぎて帰ってくる。
それでも怒らないんだよね。むしろ怖いくらい。

「あのね、由ちゃん。転校することになったんだよ」
「え……」
転校なんて初めてだ。新しい学校でやっていく自信はいつでもあったが、欟と離れるのはやっぱり寂しい。
でも、仕事の関係だろう。先月、お父さんが転勤すると言っていたのを思い出した。
私とお母さんを連れていくとは言わずに。
仕方ないし、いいかな。

「大丈夫、だよね」
「うん!全然!」
「良かった〜!青森だから、お母さん楽しみだな〜」
青森なんだ。ここは東京。だから、この賑やかさともお別れかな。
でも、私なら行ける。そう心に誓った。

6:亜里沙◆YE:2019/09/23(月) 17:13

若桜っち、新小説頑張って!
楽しみ〜(^^)
フォローしとくね!

7:若桜☆郁里ひよねこ◆ME:2019/09/23(月) 21:10

ありがと!

⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯

「新しいクラスメートでーす‼」
「わぁ!」
「どんな子かな…」

クラスメートでーす‼って先生が言っただけ。なのに、教室中に明るい雰囲気が渡って行く。
転校生を迎える側っていいな。私は歓迎される側、なんだ。すごく新鮮。
私は、そう思いつつも、古びた扉を開けた。
校長先生によると、結構古く、40年近くリフォーム(?)していないという。

そして、入り口から教室を見渡した。
狭くて、クーラーもあまり効いていない。生徒数も少なかったが、古いのは、扉だけに見えた。

「ほら、簡単に自己紹介して」
先生にそう促され、私は教卓の上に立ち、深呼吸した。
初めての転校。そう上手くいくかは、誰にも分からない状態。
すごく、緊張する。

「美夜月 由です。みよって呼ばれてました!よろしくお願いします!」
「元気な自己紹介ありがとう、美夜月さん。窓辺にある席ね。見えにくかったら先生に言ってね」
窓辺の席。私が一番好きな席だ。景色くらい、見とかないと。

私は、一番後ろの席に座った。一人席だった。
「それじゃあ、三時間目の授業始めるわよ。美夜月さんは、算数の教科書一緒かしら?」
そっか。今はお昼前なんだね。余計に落ち着いてきた。このほんわか雰囲気も好き。算数は嫌いだけど。
でも、隣の人いないし、違ったらどうしたらいいのかな。

「これです!」
とりあえず、算数の教科書の表紙を見せる。
地域や学校ごとに違うみたい。転校なんて初めてだから、どうなのか本当のところはよく分からない。
「…同じね。なら、120ページからだから」
同じ、なんだ。今の時期に新しい教科書ってわくわくするけど、同じ方がテストもやりやすい。
それに、前の学校では130ページまで進んでいたはず。
全然余裕。

これからの、学校生活。どうなるんだろう。

8:若桜☆郁里ひよねこ◆ME:2019/09/26(木) 17:51


「ねえねえ美夜月さん!算数難しくなかったの?」
算数の授業が終わり、5分休憩に入った。
次は、国語ということを予定表で確認して、教科書を取り出すところだった。

「前の学校ではね、ここまで進んでたんだよ!早いってよく言われてさ〜!成績までいいって言われたんだよね〜」
そう言ってしまいかけの算数の教科書を引っ張り出し、130ページを指差す。
確かに120ページは苦戦したけど、テストのためにしっかり復習してたから、バッチリになった。

「…は、早いね」
私は、想像と違うその子の反応に、少し驚いた。
苦笑いしていて、黒板の方に走っていった。友達がいるようだ。

「……なんかしたっけ……私……」
もし、この出来事が原因で省かれるようなことになったら、転校失敗だ。
誰か、友達作らないと、守ってくれない。

私は、そう決めていた。なのに、何で作ろうとしなかったのだろう。

9:若桜☆郁里ひよねこ◆ME:2019/09/30(月) 18:34


結局、その日に友達が出来ることはなかった。
いつもなら、進学そうそう友達作りなのに。
ただ、一言もあれから話してない訳じゃない。
隣の子や、同じ班の子には友達になりたいって伝えた。

でも、まるで無視されたかのようだった。
この事を考えると、友達になりたいと伝えた時の返事がよみがえってしまった。
⎯⎯ 授業始まるから。
誰にだってそう言われた。もしかして、と思い、声に出す。

「もしかして、難しくなかったのか聞いてきた子、クラスのリーダー的な存在……?」
本当にそうだったら私、これから学校行けなくなっちゃう。

その時、プルル……と、スマホが鳴った。誰かが電話を掛けたようだ。
名前は『つきつき』と、表示されている。
「もしもし……?」
『……あ、みよ!元気にしてる?』
「つ、欟……元気だよ……!」
すごく、懐かしく感じる、欟の声。
離れて1日も経ってないのに。

『……元気に聞こえないけどな〜!何かあった?』
さすが、欟だ。勘が鋭い。
「…今まで通りでいるのに……友達出来なくって」
私が泣きそうになりながら必死で説明するも、内容はグダグダになっている。
それでも、欟はずっとうん、と言って聞いてくれた。

『やっぱり、相談乗ろうよ。みよなら悩んでいる人の気持ち、分かるでしょ』
「悩んでいる人の、気持ち……?」
『うん、きっとみよと同じ人、たくさんいるよ!掲示板に相談専用メアド乗せとく』
……そっか、自分に分かるんだもん、私なら助けが欲しい。
私には欟がいるけど、本当にいない子だっている。

「……相談、乗りたい‼」

10:若桜☆郁里ひよねこ◆ME:2019/10/05(土) 20:03

ここまでプロローグ(のつもり)です
本編に入っていきます

「ねえ。最近みよ帰るの早いよね」
「ほんと。無視されてキレてたり?」
「ま、美姫(みき)に自慢したもんねー」

帰りの会も終わり、ランドセルを背負った時、そう聞こえた。
どうやら、クラスの女子の一部が固まって話しているようだ。
……私を嘲笑っている。

後に分かったことだが、私が自慢…と、思っていなかったが、それを(>>8参照)言ってしまった子こそが、クラスのリーダー。
朝木 美姫(あさき みき)だ。
あっという間に噂が広がり、無視される日々。

でも、私は気にしないのだ。
だって、私には味方がいる。欟はもちろんだけど、涼(りょう)君。
学校で一二を争うほどのモテ男子。優しくて、私の前の席。

無視されたときに涼君がいたら必ず注意してくれる。
無視するのは女子だから、聞いてくれる。

私は、涼君に恋的な好きって言う感じじゃないけど、感謝してる。

そして、私は嘲笑う声を無視して、教室を飛び出した。
早く帰って、やらないといけないことがある。

11:若桜☆郁里ひよねこ◆ME:2019/10/06(日) 08:10


「ただいまー‼」
「お帰り」

私は家に駆け込むなり、ランドセルを放り出してスマホを見る。
その時、欟からメールが来た。
『新しい相談きたよ』
そう、私達はあれから、たくさんの人の相談に乗るべく、メールで相談を引き受けている。

その名も、『YRTK相談室』だ。
英語は、由のY、R、欟のT、kを繋げた。
今まで、相談を受けたことがなく、毎日相談が来るのかわくわくしていた。

私は『見に行く』とだけ返信して、相談室のメールをチェックした。
こんなメールが届いていた。

『私は、友達にひどいことを言っていたようです。その日から、省かれて…
仲直りしたいのですけど、なんて言えばいいでしょうか』

え、これって私じゃん……
そう思った。これを聞きたいのは、私なのに。
上手く答えられるかな…

「欟に聞いてみようか…」
そう呟いて、欟に連絡しておいた。
『私にはわからない』と。

12:若桜☆郁里ひよねこ◆ME:2019/10/09(水) 18:31


そこで、私ははっと気がついた。
二人でやろうと決めた相談。
その話題を持ち寄ったのは欟だけど、やるって言ったのは、私だ、って。

…欟だけに、任せる訳にはいかない。
上手く、返事が出来ないかもしれないけど。
もしかしたら、返事が思い付かないかもしれないけど。

一人でやらせちゃ、意味がない。
そう思って、私が欟とのメールを見たとき、欟からこう返事が来ていた。
『私が友情とか、人との関係担当。みよが恋愛担当とかどう?』
…そう来たか。もちろん、関係とかより恋愛の方が好きだから、反対ではない、けど…

………私……恋愛未経験なんですけど。

欟は絶賛片想い中なのに対し、私は恋という感情すら全く分からない。
そんなの無理なのに、私は何故か、指が勝手に動き、文字を打っていた。
『賛成!』
と………。

13:若桜☆郁里ひよねこ◆ME:2019/10/12(土) 09:57

https://i.imgur.com/rBJQPOW.jpg


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