学級崩壊
すなわち、学校生活の終わりを示す。
わたしは、氷上 乃愛(ひかみ のい)。
そんな終わったクラスで一番不出来な人間で、一番非道な人間である。
メイン登場人物
主人公 氷上乃愛 ひかみ のい
百瀬駒子 ももせ こまこ 女
藤堂茅織 とうどう ちおり 女
笹山 岬 ささやま みさき 女
赤城 雅 あかぎ みやび 女
守屋 れな
東雲 來 しののめ らい 男
奈良橋 深影 ならはし みかげ 男
石川 智輝 いしかわ ともき 男
よろしくお願いします
…誰かがいった、この学級はうちの学校の恥だと
わたしはこんなやつらとは違うのに、同じようにひとまとめにされていることに納得できない。
けど、それは自分が悪く見られたくないという気持ちで、他の人を助けたい気持ちなんて欠片もない。
わたしは、そんな自分が嫌いでいつも目を背けてきたんだ…
2年B組の副担の梶原は、ヒステリックな女性だがまだ若くて生徒と接するのにも生徒を叱るのにも慣れていない。
そんなのをモンスター学級の副担にするなんて、可哀想だとは思わないのか
梶原「みんな、座って!もう、HR始められないじゃないの!!
みんないっつもそうよ、早く座りなさい!!!」
生徒たちは、聞こえていないふりをして話続ける。
わたしは1人、先生の方を見ると、先生はわたしや他の真面目な生徒は目に入っていないようだった。
れな「先生ぇ、今日はHRナシで良いんじゃないですかぁ??」
梶原「ダメよ!!!始めるわよ、席について。」
やっと、みんなが席についたところでチャイムが鳴る。
駒子「やったぁHR終わりー!
一時間目の理科は自習でお願いしますせんせー!
せんせー理科教師だったよね〜?」
梶原「先生には敬語を使いなさい!自習はしません!
次の理科の時間には、先生がくるまえに座っているのよ、いいわね!」
生徒の気だるげな返事。
昨日の帰りも、明日のHRまでには座っておくようにっていってたじゃんか。
どうして守れないんだろ、この人たち。
話だってテキトーに聞いてたら終わるんだし、あんなキンキン高い声毎朝なんて聞いてらんない。
もう本当に、最悪。
こんなクラス、いや。
わたしを見てくれない先生も、こんなクラスメイトも…こんな、自分も。
わたしは黙っている。
いい意味でも悪い意味でも。
捉え方を誤れば、わたしだってみんなと一緒なんだ。
梶原が教室に入ってきた。
理科の授業をしに来た…はずだった。
教室には、わたしと数人以外いない。
梶原は絶句して、目に涙をためて震え始めた。
梶原「わたし…は…みんなに、ちゃんとべ、勉強、して…ほしくて…ぇ」
しばらくの沈黙が続いた。
かすみ「先生、私たちだけに理科教えてください。
授業してください。ちゃんと聞きます。」
クラスメイトの海原かすみが声をあげた。
かすみは誰にでも優しく接し、真面目に授業を受けるこのクラスの中立的な立場にいる存在だ。
顔も可愛くて成績も運動神経も良く、先輩にも好かれているのだ。
けど、わたしはまた、黙っているだけだった。
梶原「そ、そうね。今日は身の回りの現象を…」
ゆか「先生、それ一年生の単元です。」
ゆかは、頭が良くてクラスの学級委員を努めている。
ボブのキレイな髪が印象的で、これまた美人な女子だ。
梶原「そ、そうだったわ。原子と分子のテスト対策、ね。」
授業が始まるが、かすみやゆか以外のクラスメイトは全員上の空だった。
全員が今授業を受けていないクラスメイトがどこにいるか知っていて、それを聞かれないのを不思議に思っているようだ。
もちろん例に漏れずわたしはその中の1人であった。
他のクラスメイトは、家に帰ったか、あるいは遊びにいったかなのだ。
先生はもしかしたらそのことを察しているのかもしれない、校内にいるとはとてもじゃないが思えないのだろう。
そう考えているうちに、授業は以外とあっさり終わった。
短時間で濃い内容を叩き込まれたかすみやゆかは、先生のものに駆け寄って
分からなかったところを聞いている。
明日は単元テストだ。
今日はテスト対策を重点的に行っていたようだが、わたしは理科は得意なので難なくパスできそうな内容だった。
梶原が教室を出ていくと、かすみがこう言った。
かすみ「…ねぇ、みんな、どこいったのかな」
その声は、そのあと誰かによって切り出された話題にとけていった。
これでいいのだ。
誰もがそう思った。
放課後――――――――――
かすみ「みんな、今日何か用事あるかな?」
帰り際に、かすみとその友達…たしか、奈良橋くん?が、クラスに声をかけた。
奈良橋くんは、いつも遊んでいる不真面目で派手な生徒といつも行動しているが、こう言うときにはのこって勉強をするタイプだ。
それは、クラスメイト全員が知っている。
かすみと同じような性格で誰にでも優しく接し、そして面白いがために女子からの人気もある。
わたしとかすみは対象外だけど、ほとんどの女子は奈良橋に気があるみたいだ。
聞いたことがある。
ゆかと奈良橋くんは幼なじみなので、一番の彼女候補はゆかなのだが奈良橋くんの好きな人は誰にも明かされてこなかった。
奈良橋「おい、今日クラスメイトほぼほぼ居なくなっただろ?
俺いつもあいつらと行動してるけど流石に今回のまずくね?って思うんだ。」
かすみ「だ、だから、担任の先生にいいにいった方がいい気がする…。」
それに賛成したのはふたり。
茉莉華という至って普通な女子と、わたしだった。
後藤「奈良橋がいくなら俺もいく。あいつらどこ行ったんだろうな??」
後藤くんは、奈良橋くんと同様に女子から人気がある。
普段はクールだが、彼女だという噂の流れている茉莉華には激甘でそんなギャップが良いとクラスメイトの女子は言う。
本当に彼女なのかは不明だ。
乃愛(わたし)「わたしも行く。」
奈良橋「おー、氷上!今日学校で発言したの、これが初めてだろ?」
乃愛「は?なにそれ。うざいしストーカーじみてるから止めて。てか、わたしついてって良いんだ?」
ついついそう言ってしまった。
奈良橋くんはニッと笑い、言った。
奈良橋「1人でも多い方が説得力があるから良いんだよ、ストーカーじみてるとか言うな!ww」
乃愛「あっそう。」
奈良橋「俺が氷上のこと見てるだけマシだろ?いつも真面目に授業受けてるし、
なんか言いたげにしてるの見るとキレイだなーって思ってたんだよな。」
後藤「お前女子口説いてる場合じゃねぇだろ、いくぞ」
奈良橋「口説いてねぇし!!」
今わたしが笑っているのは、苦笑いでしかない。
絶対に、頬は赤くなってない、苦笑い以外の何者でもない…っ/////
『こんなわたしが恋しちゃうのっていけないこと』
『これは恋じゃない、ちがうちがうちがう。』
『あんなやつ好きじゃない。』
『目が会うたびに頭がガンガンする。』
『声を聞くだけで、宇宙にまで飛んでしまいそう。』
『いっそ飛んでいってしまいたい、ねぇ奈良橋くん』
『そんなこと言われたの初めて』
『親にしか受けたことのない愛だった。ねぇ奈良橋くん』
『わたし、あなたが好き…』
奈良橋「氷上、胸もでけぇしな、眼福、眼福!ww」
やっぱちがう。
好きじゃなかった。
奈良橋「尻もでけぇし!」
もはや嫌い、今気づいたなー気づかせてくれてありがとう奈良橋くん(^ω^)
…そ、それはどうでもよくて…!!
わたしたちは、とりあえず職員室に出向き、奈良橋くんが率先してノックをした。
奈良橋「失礼します、梶原先生と宮部先生に用があります。」
梶原「…奈良橋くん?」
奈良橋「失礼しました」
宮部は2年B組の主任で、四十代だが三十代のように見えるような美人の先生だ。
梶原先生と宮部先生が静かに出てきた。
宮部「奈良橋…とみんな。どうしたの?」
梶原「…朝のことでしょう。もう宮部先生にはお話ししてあるわ、ちょっとここじゃ目立つし、教室にいきましょう。」
宮部「そうですね、移動しましょう。大体のことは知ってるわ、みんなからはしっかり事情ききたいな。」
乃愛「…全部話します。みんな知っているはずなので」
わたしたちは教室に移動し、二人の先生が前にたっていて、生徒は前の席に詰めて座っている。
女の子たちはひそひそと話し出し、男の子たちは自分がしかられたかの様に黙りこんでいる。
宮部「さぁ、しずかにして。何があったのか話してもらうから、ちょっと親御さんに連絡してきてくれる?梶原先生。」
梶原「はい。このあと、何か用事のある人はいるかしら?」
女子が1人てをあげた。
漆原(うるしばら)緋名(ひな)「はい、わたしピアノ行かないと行けないんです。
お母さんに迎え頼んでください。」
宮部「緋名、だったら早くかえって良いよ!帰るところとめてごめんね。」
緋名「ごめんなさい、あたし、協力できなくって。さよなら!」
宮部「いいよいいよ、ごめんね、さよなら!」
梶原「…漆原さん以外の生徒ですね。」
宮部「うん…みんな、今日あったこと全部話してくれる?」
わたしは覚悟を決めて。この終わったクラスが再開することを願って。
大きくてをあげた――
思兎@白雪姫体質さん、こんにちは。猫又と申します。
―― 地獄の教室 ――ここまで読ませていただきました。
読んでみての個人的な感想ですが、学級崩壊を題材としており、他の葉っぱの小説と比べても、とてもオリジナリティのあるストーリーだなと思いました。
ただ、読んでいてかなり気になった点が2つ。
1つは主人公の氷上乃愛が今の所、活躍していないことです。
ここまでの展開では、主人公はただ周りに流されているだけで、エントリーの際に「あらすじ」「みどころ」で書いていただいたような活躍はしていないように思えます。
>>9 の最後にそれらしい描写があったので、おそらく今からその見どころが始まるのだと思いますが、まだ書かれていないようですので、「主人公の活躍」というアピールポイントの評価はできそうにありませんでした。
2つ目はそもそも文章が成立していないこと。
これが大きな問題かと思います。
エントリーの際に、「簡潔」と書かれていた文章面ですが、全体を通して「主語」や「動詞」が書かれていないことから文章が繋がっていない箇所が多々あり、
さらにセリフの前に名前を書いてしまっていることから、発言したキャラクターの描写がはぶかれていることも相まって、簡潔というよりバラバラという印象を受けました。
この「繋がりのある文章を書く」という作業を説明することは小・中学校の国語の授業に匹敵するため、ここでアドバイスできるほど簡単ではなく、もしアドバイスできることがあるとすれば、「読み返し」と「模写」、そして「プロットを書くこと」だと思います。
○読み返し
この手の主語抜け、動詞抜けの文章は作者に読めて、読者に読めない作品に多く見られます。
一度書いたあと、一晩寝かせて何も知らない読者が見て本当に理解できるか考えてみると、文章力の向上に効果的かと思います。
○模写
書店で売っているお気に入りの小説があればその書き方を良く読み、そのまま丸写しします。
すると読むだけでは分からなかった、書き方、テンポなどなど色々なことが学べます。文才を上げるのに一番効果的な方法です。
○プロット
「誰が、何をして、どうなったのか」
これだけで作品を最後まで説明してみてください。それが物語の設計図、プロットになります。
プロであっても気分で書いてるだけではどうしても余計な描写や余計な展開を盛り込みがちです。
本当に自分が書きたいのはどこなのか、それだけを前もって書くことで、かなり書きやすく、読みやすい文章を書くことができると思います。
いかがでしょうか。この3つは有名なトレーニングなのでやっておいて損はないかと思います。
あくまで自分の知識、感想からのアドバイスですが、何か役立てていただければ幸いです。それでは〜。
おおおおぉぉ!
ありがとーございます!
すっげぇ的確な指摘で助かりましたぁぁ