…そ、それはどうでもよくて…!!
わたしたちは、とりあえず職員室に出向き、奈良橋くんが率先してノックをした。
奈良橋「失礼します、梶原先生と宮部先生に用があります。」
梶原「…奈良橋くん?」
奈良橋「失礼しました」
宮部は2年B組の主任で、四十代だが三十代のように見えるような美人の先生だ。
梶原先生と宮部先生が静かに出てきた。
宮部「奈良橋…とみんな。どうしたの?」
梶原「…朝のことでしょう。もう宮部先生にはお話ししてあるわ、ちょっとここじゃ目立つし、教室にいきましょう。」
宮部「そうですね、移動しましょう。大体のことは知ってるわ、みんなからはしっかり事情ききたいな。」
乃愛「…全部話します。みんな知っているはずなので」
わたしたちは教室に移動し、二人の先生が前にたっていて、生徒は前の席に詰めて座っている。
女の子たちはひそひそと話し出し、男の子たちは自分がしかられたかの様に黙りこんでいる。
宮部「さぁ、しずかにして。何があったのか話してもらうから、ちょっと親御さんに連絡してきてくれる?梶原先生。」
梶原「はい。このあと、何か用事のある人はいるかしら?」
女子が1人てをあげた。
漆原(うるしばら)緋名(ひな)「はい、わたしピアノ行かないと行けないんです。
お母さんに迎え頼んでください。」
宮部「緋名、だったら早くかえって良いよ!帰るところとめてごめんね。」
緋名「ごめんなさい、あたし、協力できなくって。さよなら!」
宮部「いいよいいよ、ごめんね、さよなら!」
梶原「…漆原さん以外の生徒ですね。」
宮部「うん…みんな、今日あったこと全部話してくれる?」
わたしは覚悟を決めて。この終わったクラスが再開することを願って。
大きくてをあげた――
思兎@白雪姫体質さん、こんにちは。猫又と申します。
―― 地獄の教室 ――ここまで読ませていただきました。
読んでみての個人的な感想ですが、学級崩壊を題材としており、他の葉っぱの小説と比べても、とてもオリジナリティのあるストーリーだなと思いました。
ただ、読んでいてかなり気になった点が2つ。
1つは主人公の氷上乃愛が今の所、活躍していないことです。
ここまでの展開では、主人公はただ周りに流されているだけで、エントリーの際に「あらすじ」「みどころ」で書いていただいたような活躍はしていないように思えます。
>>9 の最後にそれらしい描写があったので、おそらく今からその見どころが始まるのだと思いますが、まだ書かれていないようですので、「主人公の活躍」というアピールポイントの評価はできそうにありませんでした。
2つ目はそもそも文章が成立していないこと。
これが大きな問題かと思います。
エントリーの際に、「簡潔」と書かれていた文章面ですが、全体を通して「主語」や「動詞」が書かれていないことから文章が繋がっていない箇所が多々あり、
さらにセリフの前に名前を書いてしまっていることから、発言したキャラクターの描写がはぶかれていることも相まって、簡潔というよりバラバラという印象を受けました。
この「繋がりのある文章を書く」という作業を説明することは小・中学校の国語の授業に匹敵するため、ここでアドバイスできるほど簡単ではなく、もしアドバイスできることがあるとすれば、「読み返し」と「模写」、そして「プロットを書くこと」だと思います。
○読み返し
この手の主語抜け、動詞抜けの文章は作者に読めて、読者に読めない作品に多く見られます。
一度書いたあと、一晩寝かせて何も知らない読者が見て本当に理解できるか考えてみると、文章力の向上に効果的かと思います。
○模写
書店で売っているお気に入りの小説があればその書き方を良く読み、そのまま丸写しします。
すると読むだけでは分からなかった、書き方、テンポなどなど色々なことが学べます。文才を上げるのに一番効果的な方法です。
○プロット
「誰が、何をして、どうなったのか」
これだけで作品を最後まで説明してみてください。それが物語の設計図、プロットになります。
プロであっても気分で書いてるだけではどうしても余計な描写や余計な展開を盛り込みがちです。
本当に自分が書きたいのはどこなのか、それだけを前もって書くことで、かなり書きやすく、読みやすい文章を書くことができると思います。
いかがでしょうか。この3つは有名なトレーニングなのでやっておいて損はないかと思います。
あくまで自分の知識、感想からのアドバイスですが、何か役立てていただければ幸いです。それでは〜。