Punishmentーイジメー

葉っぱ天国 > 小説キーワード▼下へ
1:愛羅&◆LY:2020/10/02(金) 18:06

初めまして、愛羅でーす!
今回は、加害者目線で書いたいじめ小説を書きたいと思います!
Punishmentとは、英語で「天罰」という意味です。

2:AL ◆6.:2020/10/02(金) 19:21

お、新しい小説………!
応援してます!

3:匿名:2020/10/02(金) 23:01

>>2
ありがとうございます!

4:愛羅&◆LY:2020/10/03(土) 06:13

>>3
匿名ですがあたしです!

5:愛羅:2020/10/03(土) 06:36

〈登場人物〉
小田 麻那美(おだ まなみ)

藤塚 愛沙(ふじつか あいさ)

吉井 朱音(よしい あかね)

金子 茉央(かねこ まお)

鈴村 梨乃羽(すずむら りのは)

小笠原 未来(おがさわら みく)

田沢 優璃子(たざわ ゆりこ)

6:愛羅:2020/10/03(土) 06:47

「まーなーみっ!おはよう!」
「朱音、おはよう!」
あたしは小田麻那美。中学1年生。
で、この子はあたしの親友、朱音。

あたし達は、幼稚園の頃から仲良し。
この友情は、永久不滅、
と今のあたしはそう思っていた。

しかし、しばらくしてからあたしと朱音の友情は音を立てて崩れていった。

7:愛羅:2020/10/03(土) 15:41

1.東京からの転校生
「HR始めるぞー。とその前に、今日は転校生がいる。転校生、入りなさい。」
先生がそう言うと、教室のドアから見知らぬ女の子がさっそうと歩いて入って来た。

「初めまして、東京から来た藤塚愛沙です。趣味はお菓子作り、特技はピアノです。よろしくお願いします。」
転校生の藤塚さんは、すごく美人だった。
軽くウェーブのかかった茶髪、吸い込まれそうな大きな目、形の整った唇。
あたしが今まで出会った人の中で一番美人、と言っても過言ではない。

先生の話によると、藤塚さんの父親は、日本を代表するモバイル会社の社長で、この学校にかなりの寄付をしたらしい。
先生も藤塚さんには甘くなりそう。

あ、話変わるけどね、この学校実は、偏差値72のお嬢様学園なの。
奨学金でここに入った生徒もいるけれど、大半は家がお金持ちだ。
あたしのパパは、国立病院の院長。パパも学校に寄付金を払っている。
寄付金を払っている同士で仲良くなれそう。

そして休み時間。あたしは思い切って藤塚さんに話しかけた。
「そのペンポ、可愛いね!どこの?」

8:愛羅:2020/10/03(土) 16:49

訂正
×寄付金を払っている同士で仲良くなれそう
⚪寄付金を払っている同士で藤塚さんと仲良くなれそう

9:愛羅:2020/10/03(土) 18:59

あたしはそう言って、藤塚のシリコン製のチェッカー柄のペンポーチを指差した。
少し戸惑っていたが、
「WEDOのだけど…」
と、返してくれた。
WEDOとは、女子に人気のファッションブランド。可愛くてリーズナブルなところが特徴だ。

「あたしは麻那美。よろしくね!」
「可愛い名前ね。私の事は『愛沙』って呼び捨てでいいよ!」
「じゃあ、あたしの事も呼び捨てで!」
「ねえ、次理科だよね?私理科室の場所分からなくて…一緒に行かない?」
「いいよ、一緒に行こう!」
あたしは、愛沙とこんな流れで仲良くなった。

10:愛羅:2020/10/03(土) 19:00

訂正
❌藤塚
⭕藤塚さん

11:匿名:2020/10/03(土) 21:00

>>9
シリコン製のチェッカー柄のペンポって、WEGOに本当にあるんです!

12:匿名:2020/10/04(日) 20:01

>>11
匿名ですが私です!

13:愛羅:2020/10/04(日) 20:15

>>12
また名前入れ忘れた(汗)

14:愛羅:2020/10/04(日) 21:28

「麻那美、朱音さん!私も一緒に食べていいかなぁ?」
中庭で朱音と弁当を食べていると、愛沙が薔薇のイラストが描かれた可愛い弁当箱を持って、あたしの所に駆け寄って来た。
「いいけど…」
「やったー!ありがとう!一緒に食べよう!」
まあ、いっか。朱音と愛沙とあまり話した事ないけど、愛沙も朱音と仲良くなってほしいし。それに、3人の方が何か楽しいし。

「じゃーん!「鬼殺の刃」の禰々子ちゃん弁当!今日早起きして作ったの〜♡」
「うわぁ、可愛い!食べるのもったいない!」
「あのね、ここがハムで、ここがチーズで、ここがきゅうりで……なの!」
クオリティーやば。家庭科が苦手なあたしは、こんなの絶対作れない。
愛沙はいいな。美人で、料理が上手くて、頭が良くて。
って、あたしはそんな嫉妬で人をいじめたりしないわ。と、自分に言い聞かせた。

そして、3人で弁当を食べる日が続いて、朱音も愛沙と仲良しになった。
毎日3人で行動し、休日はプリクラを撮ったり、ショッピングをしたり、映画を観たり、遊園地に行ったりした。

こんなに楽しい日々がずっと続くと思っていた。でもそれは、大間違いだった__。

15:みぃ◆VZbV1gU:2020/10/05(月) 16:40

面白いです。これからも頑張って下さい!

16:愛羅:2020/10/05(月) 17:44

>>15
ありがとうございます😊

17:愛羅:2020/10/05(月) 17:55

2.孤立
夏になった。
毎日たくさんの汗をかくほど暑く、汗で日焼け止めが落ち、あたしの自慢の色白肌も黒く焼けてしまった。
この時までは、愛沙とも朱音とも普通に仲良しだった。

しかし。
休み時間、トイレの個室の中でスマホをいじっていると、2人の女子の会話があたしの耳をぶっ刺した。

__「なんかさ、麻那美ってウザくない?」
声の主はすぐに分かった。

18:愛羅:2020/10/05(月) 19:03

声の主は…



1年D組、藤塚 愛沙だ。
愛沙の甘ったるいアニメ声はすぐに分かる。

「えー、そんな言うほどウザいかな?」
それに続いて、朱音の声も聞こえた。
「ウザいよ!!1ヶ月前に東京ディスティニーランド行った時、私絶叫マシン苦手なのに、ジェットコースターに何回も乗せられたし、プリ撮った時も、『みんなで変顔しよう』って朱音が言ったのに、麻那美だけキメ顔で私達が麻那美の引き立て役みたいになってたし。」
「あー、確かにそういう事あったよね。なんか女王様気取っててちょっとムカつく。」
「それ!それで私、考えたんだけど、麻那美をハズして、2人だけで仲良くしない?いいでしょ?朱音」
「うん…いいね。」
あたしは拳を作って、個室から飛び出した。
だが、2人はもうすでに教室に戻っていて、洗面所にはいなかった。

どうして…2人とも、友達だったのに…どうして…
あたし、独りになっちゃったよ…

19:&◆1Q:2020/10/06(火) 18:13

あたしは、クラスから孤立するようになった。
弁当を食べる時も独り。登下校も独り。とにかく学校ではいつも独り。

一方で、愛沙と朱音はいつも2人で笑い合って、2人でいる時間を楽しく過ごしている。
2人の笑顔は、あたしと3人でいる時よりずっと、生き生きとしていた。
…あたし、いなくても良いんだ。
そう思うと涙が込み上げてくるけど、上を向いて涙が流れ落ちないようにした。
あたしは、人前で泣くのは大っ嫌いだから。

20:愛羅:2020/10/06(火) 18:14

>>19
名前違うけどあたしです!

21:愛羅 あいちゃん:2020/10/06(火) 18:51

下校時間。あたしは今日も独りぼっちだった。
他の子達は、仲良い子同士でローファーをカツカツと鳴らしながら、歩いていく。
女子特有の甲高い笑い声があたしにとっては、独りぼっちのあたしをあざ笑うかのように聞こえる。

女子の集団の向こうには、愛沙と朱音がいた。
楽しそうに話していて、愛沙は朱音の腕に自分の腕を絡めていた。

ねえ愛沙。愛沙がこの学園に来る前は、朱音の隣にいたのは愛沙じゃなくてあたしだったんだよ?
あんたがあたしから朱音を奪ったんだよ?
愛沙、あたしはあんたを決して許さない。
絶対に許さない__。

22:愛羅 あいちゃん:2020/10/07(水) 16:32

3.いじめ計画ノート
あたしは、愛沙をいじめる事に決めた。
なぜかって、あたしを仲間外れにしたから。そして、あたしの親友を奪ったから。
復讐したいの。復讐して、愛沙をこの学園から追い出したい。

愛沙に何をしてやろう。
そうだ、ノートにまとめよう。
あたしは、使う機会が無く、本棚にしまわれっぱなしだったA5サイズのノートを引っ張り出した。

このノートに、愛沙いじめの内容をどんどん書いていくの。
その名も“いじめ計画ノート”。
ネーミングセンス0だな。

ってそれは置いといて、あたしはノートにいじめの内容を書き始めた。

23:愛羅 あいちゃん:2020/10/07(水) 17:28

うーん、どうしよっかな…
デマ流すのも良いと思うし、持ち物や机に落書きするのも良いし…
もう、全部書いちゃえ!

そして、ノートのページは真っ黒になり、ボールペンもインクがかすれてしまった。
“いじめ計画ノート”は、いじめの内容がたくさん書いてあった。
あたし、いつの間にかこんなに書いてたんだ…。

次は仲間集め。あたしはスマホで学園の裏掲示板に行き、1つのスレッドに目を輝かせた。

24:愛羅 あいちゃん:2020/10/09(金) 19:35

4.新しい居場所 新しい仲間
1 🎀茉央🦄 2020/7/14(火) 17:04
1年D組の金子茉央です☆
転校生の藤塚愛沙が嫌いな人は集まってください!

2 rinoha _梨乃羽 2020/7/14(火) 17:06
ちょーわかる。
リノ、席が藤塚の近くなんだけど、藤塚が香水臭くて授業に集中できないんだよ。
早く席替えしたいわ。

3 未来🍀 2020/7/14(火) 17:07
私も藤塚嫌い。昨日の休み時間、ずっと手鏡覗いてたよ。
キッモww

4 優璃子#유리코♡♡ 2020/7/14 17:08
うわー、超ナルシやん笑
あたしも茉央達と同じで藤塚嫌いだよ〜
社長の娘だからって調子乗ってんじゃねーよ。

5 🎀茉央🦄
え、意外。藤塚が嫌いな人ってこんなにいるんだ。藤塚、女子に嫌われてるねw

こ、これは、愛沙の悪口!!
なんだ…この子達も愛沙の事が嫌いなんだ…

25:愛羅 あいちゃん:2020/10/09(金) 19:37

すみません、>>24の5コメ目の横に日付け書くの忘れてました💦

26:愛羅 あいちゃん:2020/10/10(土) 08:39

あたしはこのスレッドに書き込み、仲間に入れてもらった。

11 🎀茉央🦄 2020/7/14(火) 17:12
ねー、マナはどう思ってるの?藤塚の事

あ、ちなみに、あたしは“マナ”って名前でやっている。

12 マナ❤ 2020/7/14(火) 17:14
超超超ムカつく。う
あたし、親友奪われたあげく、グループから追放されたんだから。

13 優璃子#유리코♡♡ 2020/7/14(火) 17:16
えーー!!?マナ可哀想!
ツイホウトカナイワー

14 rinoha _梨乃羽 2020/7/14(火) 17:17
そういえばマナって、藤塚と朱音ちゃんと仲良しだったのに、急に1人になって、2:1になってたよね。

15 未来🍀
人の親友奪うなんて、最低な女だね。ここにいる5人で藤塚をいじめちゃわない?

…!!!!

27:愛羅 あいちゃん:2020/10/10(土) 08:41

>>26の12コメ目に「う」って入っちゃってました💦本当に誤字多くてすみません。

28:みぃ◆VZbV1gU:2020/10/10(土) 09:56

いじめは良くないけれど、陰で悪口を言われて親友を奪われたら苛めたくなる気持ちも分かる……。

続き気になります。頑張って下さい

29:愛羅 あいちゃん:2020/10/10(土) 10:23

>>28
ありがとうございます。みぃさんの小説も面白いです!お互い頑張りましょう☆

30:みぃ◆VZbV1gU:2020/10/10(土) 12:13

>>29
ありがとうございます!はい、頑張りましょう!

31:愛羅 あいちゃん:2020/10/10(土) 12:29

>>30
はい、頑張りましょう!!

32:愛羅 あいちゃん:2020/10/10(土) 21:18

16 🎀茉央🦄 2020/7/14(火) 17:18
さんせー!

17 rinoha _梨乃羽 2020/7/14 17:19
リノも賛成!

18 マナ❤ 2020/7/14 17:19
あたしも!

19 優璃子#유리코♡♡ 2020/7/14 17:20
私も!

20 🎀茉央🦄 2020/7/14(火) 17:21
じゃあ、決まりね!
4人、明日7時にノスバーガー集合で!そゆことで、解散!

あははは!!何て楽しいの、このスレッド!
みんなあたしと同じ事を考えていて、いじめ仲間も集める事ができた。
明日が待ちきれない!!
その時。

「麻那美ー、いる?」
1階から、お母さんの声がした。
「何ー?」
あたしはスマホの電源を切り、1階へと降りた。
「シャンプーと醤油を切らしてたのよ。お母さん、韓国ドラマをリアルタイムで観なきゃいけないの。買ってきてくれる?」
は!?
そんな理由で娘にお使いさせるの?
韓国ドラマなんて、録画して観ればいいだろ!
「えー、面倒くさ。梨亜に頼めば良いじゃん。」
「梨亜は今、宿題やってるの!それにあんたはお姉ちゃんなんだから、つべこべ言わず行ってきなさい!」
はぁ、仕方ない。愛沙いじめの計画でも立てながら行くか。

33:みん:2020/10/10(土) 22:50

あいちゃんすごい、、、、!(尊敬します、、!)

34:愛羅 あいちゃん:2020/10/11(日) 10:06

>>33
ありがとう!嬉しい(//∇//)

35:愛羅 あいちゃん:2020/10/11(日) 13:03

5.悪口手紙
あたしは、さっさとお使いを終わらせて、自分の机の引き出しからメモ帳を出した。
そして、メモ帳の1ページ目にこう書いた。

『藤塚 愛沙様
私は知っています。あなたを迷惑がっている人がいる事を。
香水臭く、ナルシストで、社長令嬢だからと、調子に乗っているところが、嫌いそうです。
このクラス、いえ、この学校にいるのは困りますので、早く転校し直してください。』

お願い。早く転校して。あたしの前から消えて。
でも、こんなもんじゃ済ませないわ。
あんたの敵を増やして、徐々に酷くしてやるんだから。
今に見てなさい。必ずあんたを心身共にボロボロにして、転校や自殺まで追い込んでやるから!

36:愛羅 あいちゃんn:2020/10/12(月) 18:38

翌朝、あたしは身支度を整えてノスバーガーに向かった。

「マナ、遅いよー。」
4人の中にいた、茉央がこちらに向かって手を振っていた。
「ごめんごめん!」
あたしは野菜バーガーとコーヒーを注文してから、茉央達の所に駆け出した。

「で、今日は藤塚に何する?」
梨乃羽がジュースのストローを口に加えながら言った。
「あ、そうだ!あたし、こんなの書いてきたの」
あたしは4人にいじめ計画ノートと、昨日書いた悪口手紙を差し出した。

「この悪口手紙、いいね!今日机の中に入れようよ」
「ねえ未来、マナこんなにいじめの内容考えてるよ!これ面白そう!」
未来と、優璃子が楽しそうに会話をしている。
「ねえ、リノは今日、悪口手紙とこれをやりたい!」
梨乃羽が計画ノートの“水かけ作戦”を指差してそう言った。
「私は賛成!マナは?」
「あたしは何でも良いけど…」
「じゃあ、これやろうよ!」
「「うん!」」
満場一致だ。
まずは、悪口手紙を出して、水かけは休み時間にしよう。

教室には、あたし達以外誰もいなかった。そりゃそうね。まだ7時半だもの。
あたしは、愛沙の机に手紙を入れようとした
が、愛沙と朱音が入ってきて、入れる事は出来なかった。
愛沙は、朱音の席でお喋りを始めた。
よし、今なら入れられるかも…!
あたしは、素早く愛沙の机に手紙を入れた。
その時、後ろから視線を感じた。振り向くと、朱音だった。
朱音は慌てて愛沙に目を向けた。
まさか…気づいてた…?

37:愛沙 あいちゃん:2020/10/17(土) 17:07

麻那美・愛沙のイメージイラストを描いてみました♪朱音、茉央、梨乃羽、未来、優璃子は今度描きます!

麻那美
https://i.imgur.com/8YHLvIA.jpg

愛沙
https://i.imgur.com/zWvBCB0.jpg

38:愛羅 あいちゃん:2020/10/17(土) 22:15

6.証拠隠滅
5分後、愛沙は自分の席に戻り、机の中に手を入れた。
「ん、何これ…」
愛沙があたしの入れた手紙を読み始めた。
あたしが書いたってバレないように、頑張って冷静を装った。
「なっ…何これ、酷すぎる!!グスッ…」
愛沙の目から、涙が溢れ落ちた。
「愛沙、どうしたの!?」
愛沙の所に、朱音が近寄って来た。
どうしよう…きっと、朱音に誤魔化しは効かない!やばい…

「朱音…見てこれ…ヒック…」
あぁぁぁーーーーーーー!!!!
ダメ、見せちゃダメーーーーー!!!

「待って、あたし、犯人分かるかも!」
そう言い、あたしは愛沙から手紙を取り上げた。
「ほ、本当!?」
愛沙は、泣き腫らした目であたしを見つめる。
「ま、まぁね。」

見ながら気づいた。
あたし、取り上げたは良いけどどうしよう。

あたしは、焦り笑いをしながら、
「とにかく、こんな酷い手紙捨てちゃいなよ!ね!」
「ちょ…」
ビリッ…ビリビリビリッ…
あたしは手紙を細かく破り、ゴミ箱に捨てた。
よし、証拠隠滅♪
あたしは、他の人にバレないようにこっそり、4人にウィンクをした。

39:すーちゃん すみれ:2020/10/18(日) 08:33

すっごい面白いね!!続きが気になる!!

40:愛羅 あいちゃん:2020/10/18(日) 08:46

>>39
ありがとう😊

41:愛羅 あいちゃん:2020/10/20(火) 19:44

マナ、そろそろ水かけに行くよ!」
休み時間、あたしの机の周りに4人が集まってきた。
「そうね。行こうか。」
やっと来た、この、「休み時間」という時を待っていた…!
ふふ、あいつがずぶ濡れになった姿を見るのが楽しみ。

あたし達はバレないように、トイレに向かう愛沙と朱音に着いていった。

42:愛羅 あいちゃん:2020/10/25(日) 20:48

トイレは、一番奥と手前以外、誰も入っていなかった。
おそらく、どっちかに朱音が入っていて、どっちかに愛沙が入っているのだろう。

「(小声)マナ、どっちに愛沙が入ってると思う?」
未来があたしに小声で話しかけてきた。
「(小声)え、何であたし?」
「(小声)マナは勘が鋭いから。」
「(小声)そう?あたしって鋭いかな?うーん、奥だと思う。勘だけどね。」
「(小声)奥ね!分かった。じゃあ梨乃羽、バケツに水注いで!」
「(小声)OK!優璃子と茉央が水かけて!」
「「(小声)リョーカイ!」」
梨乃羽は水道で水を注ぎ、優璃子と茉央に渡した。

「「「「「(小声)せーの!」」」」」
バッシャーン!!!
という音がトイレ中に響き渡った。
「キャァァァーッ!」
愛沙が悲鳴をあげながら、個室から出てきた。

「アハハ!どう?今日暑いから気持ち良かったでしょ?」
「あ、リノ達があんたに水かけた事、誰かに言ったら駄目だよ?」
「私達は、マナを仲間外れにしたあんたに制裁を加えてるだけだから。自分のした事を振り返ってみな!」
「あたし達はこれから、あんたをいじめるつもりでいるから。あたしの辛さを思い知りなさい。」
「愛沙、これから学校楽しくなるよ。いろんな意味で」
あたし達はそう口々に言って、教室に戻ろうとした時、
「待ちなさい!!」
朱音が個室から飛び出して来た。
朱音は、あたしを思いっきり睨みつけた。
次の瞬間…

バシィィッ!!!
朱音があたしの頬を叩いた。

「吉井!マナに何すんのよ!」
倒れかけたあたしを、茉央と未来が支えてくれる。

「麻那美って…最っっ低!!見損なったよ!」

43:愛羅 あいちゃん:2020/10/25(日) 20:50

朱音
https://i.imgur.com/ry9qu7n.jpg

44:すーちゃん すみれ:2020/10/26(月) 17:07

すごいっ麻那美どうなるんだろ?
朱音のイラスト私も描いてみて良いかな?

45:みん:2020/10/26(月) 18:28

あいちゃん頑張って_楽しみにしてます!!

46:愛羅 あいちゃん:2020/10/26(月) 21:09

朱音が聞いた事もない大声を出した。
「行こ、愛沙」
朱音はそう言って、愛沙と一緒に教室に戻った。

涙が溢れ出す。
溢れ出して止まらない。
「朱音…ヒック…朱音ぇ…!」
「マナ…」
優璃子が、あたしの背中をさすってくれる。
「マナ、もう吉井の事は忘れなよ。リノ達がついてるから。」
「梨乃羽…ありがとう。」

キーンコーンカーンコーン…
休み時間の終わりを告げるチャイムが鳴った。
「私達も教室戻ろっか。」
「うん。」
あたし達は、教室に戻った。

47:愛羅 あいちゃん:2020/10/26(月) 21:57

>>44
いいよ!

>>45
ありがとう♡

48:みぃ◆VZbV1gU:2020/10/26(月) 22:07

悪口を言った愛沙も悪いけれど、麻那美より悪口を先に信じた朱音も朱音だと思いますね……。私が麻那美の立場だったら朱音のことも恨んでいると思います。

麻那美が幸せになってくれますように……

49:すーちゃん すみれ:2020/10/27(火) 07:48

>>47 ありがとう^−^専スレの方に載せるね!!
(乱入みたいになっちゃてごめんね!!)

50:もも◆/.:2020/10/28(水) 14:03

はじめまして!
小説いつもみさせてもらってます!
毎回楽しみながら見ています。
いじめはこわいですが、、、。
おうえんしています!

51:愛羅 あいちゃん:2020/10/29(木) 19:09

>>48
そうですよね…

>>50
ありがとうございます!

52:愛羅 あいちゃん:2020/10/29(木) 19:12

茉央
https://i.imgur.com/hgZsMDc.jpg

53:愛羅 あいちゃん:2020/10/29(木) 19:21

>>52
あーっ!塗り忘れ発見!
左袖を塗って無かった(汗)

54:愛羅 あいちゃん:2020/11/01(日) 07:14

7.工作
授業中、あたしはこっそり、いじめ計画ノートを開いた。
次は何してやろうかしら…
あ、これ良いかも!
よし、放課後5人でこれをやるための準備をしよう。

そして放課後。
「ねえみんな、付き合ってほしい所があるんだけど…」

55:愛羅 あいちゃん:2020/11/03(火) 18:00

あたしは4人を誘って、学校から10分程のショッピングセンターに向かった。
「マナ、どこ行くの?」
「後で分かる」

あたし達が向かった先は__

「え、食品売り場?」
「ここで何買うの?」
「後で説明する」

まずは卵。
6個入りのを2箱、カゴに入れた。

次は蜂蜜、これは1本で良いか。

後は小麦粉と牛乳…

「合計1182円です」
1182円。
これで4階のWEDOの服が1着買える。でも、お金を惜しんでる場合じゃなかった__

「ねーマナ、その卵とか蜂蜜をどうするの?」
「なんかお菓子作りとかでもするの?」
梨乃羽と優璃子が、あたしの紫色のエコバッグを見ながら聞いてくる。
「違うよ。これは…」
あたしは、この卵などの使い道を話した。

「いいねーそれ、面白そう!」
「マナよく思いついたねーこわぁい」
「そういう事で、4人とも明日の放課後はよろしくね♪」
「オッケー」
「任せてよ!」

よし、作戦開始。
甘く美味しくしてやるよ__

56:愛羅 あいちゃん:2020/11/03(火) 18:11

>>54
ちょっと段落名を変更します。

7.工作→7.悪魔のケーキ作り

57:すーちゃん すみれ:2020/11/04(水) 16:16

何をするんだろう続きが気になる!!

58:愛羅 あいちゃん:2020/11/04(水) 17:22

翌日。
今日は朱音は休みだった。先生の話によると、38度の熱を出して、トイレで吐いたらしい。

ラッキー☆
愛沙いじめの邪魔をされなくて済む。
__ずっと休んでれば良いのに。

59:愛羅 あいちゃん:2020/11/04(水) 18:40

そして放課後。
あたしは帰ろうとする愛沙の細い腕をぐいっと掴んだ。
「ちょっと、今度は何するの!?」
愛沙が声を荒げて言うけど、あたしは無視して、そのまま体育館の裏に連れていった。

そこには茉央、梨乃羽、未来、優璃子がスタンバイしていた。
「ちょっと何よあんた達!何の用?」

その瞬間__
ベチャッ!ベチャッ!
「キャッ!!」
茉央と優璃子が、昨日買った卵を6個全部、愛沙の頭目がけて投げつけた。
「何これ…ベタベタしてて気持ち悪い…」

次は__

ドババババ…
「ウッ…」
梨乃羽と未来が、小麦粉と牛乳を愛沙の頭や制服にぶっかけた。
「なっ、何するのよ!ゲホッ…」
「アハハハ!あっ、粉吸っちゃったぁ?ドンマーイ♪」
愛沙は爆笑する梨乃羽を睨みつけながら、咳込んだ。
「あ、その顔いいねー、撮っとこー」
梨乃羽はスマホで、愛沙の顔をパシャっと撮った。
「梨乃羽ー、後でその写真送って!」
「いいよん!てか、マジでこの写真ネットに晒してやりたいわ。」
「本当それな!」
「じゃ、そろそろトドメ刺そっかな〜」

愛沙は目を見開き、完全にビビっていた。
あたしはその顔を、スマホカメラで撮った。

そして最後は__

ダラダラダラ…
あたしは蜂蜜の中身全部、愛沙の頭にかけた。

「デラックスケーキの完成!!キャハハハハハ!!」
愛沙は号泣していた。
「あ、泣くほど嬉しいの?サンキュー!1000円以上使って材料買った甲斐あったわ」
あたし達は最後にもう一度、愛沙の泣き顔を撮った。

「じゃーねー!片付けは自分で何とかしてよね。私達は帰るから」
あたしは甲高い笑い声をあげて、体育館の裏を去った。
ああ、楽しかった!泣いてる愛沙を見ているのはたまらなく快感だった!

60:愛羅 あいちゃん:2020/11/05(木) 18:25

梨乃羽
https://i.imgur.com/t3412Jk.jpg

61:愛羅 あいちゃん:2020/11/05(木) 20:00

8.初めての染髪
「金子!鈴村!小笠原!何だその髪とスカート丈は!」
「相変わらずうるせーな大久保は!!」
昼休み。担任に頼まれたゴミ捨てをしに、ゴミ置き場に向かっていると、茉央と梨乃羽と未来が生活指導の大久保に怒鳴られていた。
あたしは身を隠し、様子をじっと見ていた。

「染髪化粧ピアスは禁止だと何度も言ってるだろ!あとスカートは膝中心より下が原則だ!」
「別に誰にも迷惑かけてないんだから良いじゃねーかよ!授業だって真面目に受けてるし、テストだって赤点取った事ねーんだから!」
「そういう問題じゃない!お前らのその格好はな、名門白鳥女子大附属中学の秩序を大きく乱してるんだ!荒れてる学校だと思われたくないんだ!」
「うわ、自分で名門って言うのかよーウケる」
「生徒手帳を開け!『禁止』としっかりと書いてあるだろ!」
「うっせーなー…はいはい…」

下校中、茉央が、
「あーもう、今日は大久保に怒鳴られちゃったよ(怒)」
と、語尾に(怒)マークがつくような口調で言った。
「あいつどんだけ糞真面目なんだよ、別に勉強が出来れば髪染めてもピアス開けてもスカート短くしても良いだろ!人間はな、外見じゃなくて内面なんだよ!」
「そういえばさ、優璃子やマナは髪染めねーの?黒とか茶色ダサくね?」
「そうね…染めようかな…黒髪飽きてきたし」
「あたしも染める!染髪とか憧れてたし」
「おお!楽しみ!…じゃ、また明日。リノ達はこっちだから」
「うん、じゃーねー!」

染髪…ピアス…ドキドキするけど、やってみよう!
あたしはドラッグストアに寄り、ブルーアッシュグレーのヘアカラーとピアッサーを買って、スキップをしながら帰っていった。

62:愛羅 あいちゃん:2020/11/06(金) 20:14

家に帰ったら、すぐに洗面所へ向かった。
まずは、ピアスの穴を開けた。すごく痛いと思っていたけど、そんな痛くは無かった。

次は染髪。
「えーっと、A液とB液をよく混ぜて、髪全体に塗って、よく揉み込んで、15分放置…
あ、染める前にシャンプーもするのか」
あたしはヘアカラーの箱を風呂場に持ち出し、シャンプーをしてから髪をブルーアッシュグレーに染めた。

風呂から上がると、お母さんとテレビを観ていた3つ下の妹、梨亜がびっくりした顔であたしを見た。

「お姉ちゃん、何その髪色!青!?灰色!?いつの間に染めたの!?」
「麻那美…まあ、今回だけよ。非行には走らないでよね。」
お母さんはあっさりと許してくれた。

翌日、あたしはお母さんに借りたピアスを付けて家を出た。
学校に行くと、校門で大久保に「染髪ピアスは禁止だ!」と注意されたけど別に気にしなかった。

教室に入ると、4人があたしの周りに集まってきた。
「マナ、髪染めたんだ!いいね!」
「ブルーアッシュグレー?超可愛い♡」
「しかも、いつもポニーテールだけど今日は下ろしてる!マナ、下ろした方が絶対良いよ!」
「めっちゃ可愛い!私もメッシュカラー入れちゃった♪ほら、ネオンピンク」
4人は、あたしの髪色を褒めてくれた。
染めて良かった、とすごく思う。

イメチェン大成功だね、麻那美!

63:愛羅 あいちゃん:2020/11/08(日) 17:49

9.ターゲット追加
「小田、ちょっと良いか?」
あたしは先生に呼ばれ、少し戸惑ったが、平然を装った。
「なんでしょうか。先生」
「ちょっと来い。」
あたしは先生と一緒にどこかへ向かう。

《ガラッ》
先生は、1階の奥の教室のドアを開けた。

「さ、座れ。」
あたしは机を挟んで先生と向かい合う形で椅子に座る。

少しの間沈黙が続いた後、先生が口を開いた。
「小田が、いじめをしていると聞いたんだが…」
え…?なんでバレたの…?
「吉井によると、小田、金子、鈴村、小笠原、田沢が藤塚をいじめてるらしいんだ…
お前らは髪や服装が派手だが、授業態度には問題は無いし、特に小田は学級委員だから、先生は信じがたいが、吉井の言ってる事は本当なのか?」
朱音。お前、先生にチクったな。

「先生…グスッ…あたし…そんな事してないです…いじめなんて…」
あたしは得意の早泣きをした。
「すっ、すまん、小田。小田がいじめなんてするはずないよな。時間取ってすまん。
教室に戻って良いからな。」
先生が言う。あたしは軽く一礼をして、教室に戻った。

64:愛羅 あいちゃん:2020/11/08(日) 18:15

「マナ、何だった?」
教室に戻ると、茉央が心配そうな顔をして聞いてくるけど、あたしは無視して言い放つ。
「ターゲット追加ー!!」
クラスメイトが目線を友達からあたしに移動させる。朱音だけが、顔を俯かせる。

「朱音、あんた先生にチクったでしょ。」
朱音の顔が青くなる。

「はぁ!?なんて事してくれたの!!」
優璃子が机をバンと叩いて立ち上がった。
「優璃子落ち着いて。上手くかわしたから。ま、とにかく、今日から愛沙と一緒に朱音をいじめるから。」
あたしの一言で、朱音の顔はさらに青くなり、教室はざわめいた。

65:愛羅 あいちゃん:2020/11/09(月) 19:44

あたしがターゲットを追加した事は、一瞬で校内全体に広まった。
あたし達は、他の生徒に怖がられるようになった。
1年だけでなく、2年や3年も、あたし達を恐れる。

昼休み、5人でお喋りをしながら廊下を歩いていると、2人の女子がこちらをチラチラと見ながら何かを話している。
またか。と思いながらあたしはその女子達を横目で睨みつけながら通りすぎた。
女子達は自分に襲ってくる熊から逃げるように、どこかへ走っていった。

それからも、他の生徒がこちらを見てひそひそ話をしている時には、その生徒を思いっ切り睨みつけた。
生徒は、怯えた顔をして走って逃げて行く。
そんな姿を見ているのがすごく気味が良かった。

66:匿名:2020/11/12(木) 17:59


https://i.imgur.com/G0qfcKZ.jpg

67:愛羅 あいちゃん:2020/11/12(木) 17:59

未来
https://i.imgur.com/G0qfcKZ.jpg

68:愛羅 あいちゃん:2020/11/12(木) 18:00

>>66は間違いです。

69:愛羅 あいちゃん:2020/11/14(土) 16:40

10.デマ
あたし達は、朱音と愛沙をいじめ続けた。
毎日殴り、蹴り、叩いた。
時には、上履きの中に瞬間接着剤で画鋲を貼り付けた事もある。

そして、あたしが朱音をターゲットにしてから1ヶ月後、朱音はお父さんの故郷である鹿児島に転校していった。
味方を失った愛沙は、いつもビクビクしながら生活をしていた。

今度は何しようかしら…
あたしはトイレの個室でいじめ計画ノートを開きながら考えていた。
(はっ…そういえばあたしが小4の頃、青森で中学生がいじめで自殺したんだっけ…名前は浅井ゆまちゃんだったかな…)
あたしはgoggleで「浅井ゆま」と検索して、あるブログに行った。

(あ、この子、デマ流されたりされたんだ…ん、これだ!!!)
そうだ、デマを流せばいいんだ!そうすれば愛沙は見捨てられ、“あの時”のあたしと同じ立場になる。
ストレス発散もできて、あたしの“あの時”の辛さを思い知らせられて、一石二鳥じゃない!
よし、早速実行よ!
あたしは、トイレのドアをバンと開けた。

70:愛羅 あいちゃん:2020/11/14(土) 16:45

>>69
参考情報
http://blog.livedoor.jp/bakenekohuman/archives/48725226.html

71:橋本:2020/11/15(日) 21:38

 なんかライムウイルスのスレがないんだけど。

72:愛羅 あいちゃん:2020/11/15(日) 22:10

>>71
私が消しました。

73:匿名 hoge:2020/11/15(日) 22:19

>>72
消したのは貴方ではなく削除人さんです。

74:愛羅 あいちゃん:2020/11/15(日) 22:22

>>73
あ、そうだった。
でも、削除依頼をしたのは私です。

75:愛羅 あいちゃん:2020/11/18(水) 16:55

あたしはすぐに階段へ向かった。
階段には、大量のノートを抱えた学級委員長がいた。

あたしは委員長にそっと近づいて、委員長を階段から突き落とした。
委員長は、ノートを散らばしてうつぶせに倒れた。
あたしは自分が委員長を突き落とした事がバレないように、走って教室に向かった。

76:愛羅 あいちゃん:2020/11/27(金) 23:24

優璃子
https://i.imgur.com/dQrmFvk.png

優璃子はメーカーで作りました

77:愛羅 あいちゃん:2020/11/27(金) 23:37

翌日、委員長は松葉杖をつきながら学校に来た。

「委員長、どうしたのその足!」
「私、しんぱーい!」
クラスメイト達が、委員長の周りに集まる。
「階段から、誰かに突き落とされたのよね…それで、左足を捻挫しちゃって…」
委員長が、眉を下げながら言った。

あたしは教室の前へ向かい、教壇をバンと叩いた。
「みんな聞いて。あたし、委員長を突き落とした人知ってる。」

78:愛羅 あいちゃん:2020/11/27(金) 23:49

あたしは、真剣な表情で言った。
ふふ、これ、演技なの。我ながら上手いわ。
あたし、小学生の時まで子役やってたから、演技は大得意よ。

「え?」
「マジ?」
「誰!?誰!?」
64個の目が、あたしを真剣な眼差しで見つめている。
「それは__




愛沙、あんたが委員長を突き落としたんだよ。」
愛沙の顔がサーッと青くなった。

79:愛羅 あいちゃん:2020/11/28(土) 00:00

「えっ…藤塚さん?」
「え、マジ?」
「最っ低!!人を怪我させるなんて!」
「見損なった!」
「岬(=委員長の下の名前)に謝りなよ!」
「社長令嬢っていう自覚あんの!?」
みんな、愛沙を責め立てる。茉央も、梨乃羽も、未来も、優璃子も、愛沙を責め立てる。

「ちっ…違う…私は…」
アハハハハ!アーッハッハッ!!

80:愛羅 あいちゃん:2020/11/28(土) 15:24

麻那美
https://i.imgur.com/w0NSolw.png

81:愛羅 あいちゃん:2020/11/28(土) 15:24

愛沙
https://i.imgur.com/9qVIeYy.png

82:愛羅 あいちゃん:2020/11/28(土) 15:25

朱音
https://i.imgur.com/rW9WB0v.png

83:愛羅 あいちゃん:2020/11/28(土) 15:25

茉央
https://i.imgur.com/zY739gG.png

84:愛羅 あいちゃん:2020/11/28(土) 15:26

梨乃羽
https://i.imgur.com/jcMDQJ8.png

85:愛羅 あいちゃん:2020/11/28(土) 15:26

未来
https://i.imgur.com/O3QWjAz.png

86:愛羅 あいちゃん:2020/11/28(土) 18:18

麻那美※作り直し
https://i.imgur.com/ZCWkcMO.png

87:愛羅 あいちゃん:2020/11/28(土) 18:23

梨亜
https://i.imgur.com/NRosrrK.png

88:葉月。:2020/12/04(金) 20:52

>>71削除人さんが消したってことはなにかよくなかったんじゃないですか?

89:愛羅 あいちゃん:2020/12/15(火) 07:02

11.孤立、そして追放
ー愛沙sideー
麻那美に着せられた濡れ衣によって、私は孤立するようになった。
話しかけても無視され、グループにも入れてもらえない。
5人だけにいじめられていた私は今、クラス全員、いや、全校生徒にいじめられている。

そういえば私も、麻那美を仲間外れにした。
という事は、麻那美もこんな辛い思いしてたのかな…?

今更だけど、ごめんね、麻那美…

90:愛羅 あいちゃん:2020/12/16(水) 16:35

ー麻那美sideー
「ねぇ…」
秋になり、制服も長袖になったある日、愛沙は2人の女子に話しかけようとしていた。
けど…

「ねえ、今誰かに『ねぇ』って話しかけられたんだけど。気のせいかな?」
「気のせいだよー、ひーちゃん霊感強すぎ」
2人は、聞こえないふりをした。
まるで、愛沙の存在をかき消すかのように。

あたしは、慌てて口を手元にあった本で隠した。
隠れている口は、きゅっと半月型に吊り上がっていた。

翌日。
いじめ計画ノートからえらんだいじめの内容をクラス全員に発表しようとして、ルンルンで教室に入った時、全員の冷たい視線が突き刺さった。

91:愛羅 あいちゃん:2020/12/18(金) 14:08

「ハッ…茉央、梨乃羽、未来、優璃子!」
すると、あたしの前に4人が現れた。
いつの間にそこに?
でも、表情が怖い。
いつもの笑顔の4人じゃない。

「…おはよう」
「おはよう、マナ」
やっぱり、いつもと違う。
挨拶がそっけない。

不思議に思いながら、自分の席に座ろうとした。
その時__

「キャアァァ!!」
茉央があたしの肩を強く掴み、そのまま壁にあたしを叩き付けた。
女とは思えない、力の強さだった。

「…いった…何すんのよ」
あたしは肩を押さえ、立ちあがろうとした。
すると__

バンッ!!
今度は優璃子に、お腹を踏み付けられた。
立ち上がれない…。

「痛い痛い痛い!辞めてぇぇぇぇ!!」
優璃子はそのままグリグリと足をねじり、あたしの制服に上履きの跡を付ける。

「マナ、どういう事?」
「へ…?」

「愛沙が委員長を階段から突き落としたっていうこと、あれデマなんでしょ?」

92:汐梨:2020/12/23(水) 06:54

「えっ…」
「本当は、あんたが委員長を突き落としたんでしょ?」
「昨日、事務室の先生に防犯カメラの映像を見せてもらったの。
サイッテー!人に怪我させた上、人に濡れ衣を着せるなんて」
嘘…
嘘よ…
まさかバレるなんて…

「いやぁぁぁ!嘘よぉぉぉぉっ!」
「やっぱりね。ま、あんたはあたし達のグループから追放ってことにするから。
次のターゲットは、マナ、あんたよ。」
優璃子はそう言ってあたしのお腹から足を離し、茉央、梨乃羽、未来と一緒に席に戻った。

『次のターゲットは、マナ、あんたよ』
その言葉を聞いた瞬間、目の前が真っ暗になった気がした。
あたし、これからどうなるの…?

93:汐梨:2020/12/23(水) 06:55

名前違うけど、元愛羅です!

94:汐梨:2020/12/25(金) 07:11

12.因果応報
翌日、あたしは重い足どりで学校に向かった。
昨日は2年生4人にトイレで暴力を振るわれ、水筒に消毒液を入れられた。
そんな地獄が、今日も、明日も、ずっと続く…
そう考えただけで怖かった。

自分の下駄箱にたどり着いて、あたしが1番最初に見たもの。
そう、あたしの上履きが、絵の具のようなもので真っ赤に染められていた。
上履きからは赤い液体がボタボタとこぼれ落ち、あたしが歩いた所には血痕のようなシミが残っていた。

1年D組の教室に向かっていると、クラスメイトや他のクラスや学年の人の鋭い視線を感じた。
「何あれ、気持ち悪いんだけど!」
「キメェんだよ、ブース、廊下汚してんじゃねーよ」
今度は名前も知らない人に、空き缶をあたしの頭目掛けて投げつけられた。

あたしは、走ってトイレの洗面所に向かい、上履きをそっと洗った。
トイレの外からは、
「醜女、逃げた」
「サイテー女、退場」
という声がチラチラ聞こえた。

あたしが教室に入ると、にぎやかな笑い声がピタリと止まった。
そして、10秒後、また笑い声が戻る。

あたしの机には、悪口がびっしりと書かれていた。
「サイテー」「ウザい」「消えろ」「勘違いブス」「キモい」「愛沙に土下座しろ」「疫病神」
でも、墨汁で書いてあったから、雑巾で強く擦ったら、すぐに消えた。
きっと、証拠が残らないようにするためだ。

ふと、愛沙と目が合った。
眉をハの字に曲げて、目を垂らしていて、心配そうな顔でこっちを見ている。
けど、パッとそらして、下を向いて俯き始めた。

それからも、いじめは続き、愛沙からの視線を感じる事も増えてきた。
あたし、もう死にたいよ。
生きてても何もいい事ないよ。
毎日みんなにいじめられて、本当に辛すぎる。
でも、これってどう考えても因果応報だよ。
あたし、愛沙に相当酷い事しちゃったもん。

でも、やっぱり、死にたい。あたしが死んだら、みんな喜ぶよね。
そう思って、あたしは今、屋上にいる。

ここから飛び降りれば、楽になれるんだよね…
遺書も書いたし、大丈夫だよね。
さよなら、みんな…

その時。
後ろから足音が聞こえた。

95:汐梨 しーちゃん:2021/01/02(土) 13:07

「麻那美!!」
振り返るとそこには、愛沙が息を切らして立っていた。
「何やってるの、そこから降りて!」
愛沙は慌ててこちらに向かい、あたしを柵から引きずり下ろした。
そして、あたしの肩をがっしりと掴み、あたしの目をじっと見つめて言った。
「何しようとしたの!?お願いだから自殺なんてしないで!」
「離してよ、もういいの!あたしのした事忘れたの!?」
「忘れてないよ!私、あんたにいじめられてた時、『辛い』『死にたい』って何度も思ったよ!
濡れ衣着せられた時は、頭が真っ白になったもん!
でも、茉央達にいじめられている麻那美見てると、転校初日に、麻那美が最初に話し掛けてくれた事を思い出すの。
そしていつの間にか、『麻那美と仲良しだった頃に戻りたい』と思うようになってたの。
お願い麻那美、目を覚まして。私達、もう一回やり直そうよ。仲良しだった頃に戻ろうよ!!」

その時。
「愛沙の言う通りよ!麻那美、目を覚まして!」
屋上の入り口から、聞き覚えのある声が聞こえた。

96:みぃ◆VZbV1gU:2021/01/04(月) 16:25

目を覚ましてと愛沙は言っているけど、愛沙が仲間外れにしなければ何も起きなかったと思うんだよね……

97:葉月。-haduki-◆/Q @おとらー&殿厨:2021/04/09(金) 21:33

愛ちゃん頑張って!
>>96まぁまぁ愛ちゃんがかきたいと思った小説を書いてるんだから、、、。

98:橋本:2021/04/13(火) 23:55

 しーちゃんが、あいちゃんなの?

99:葉月。-habukl-◆/Q:2021/04/30(金) 14:13

はい。


書き込む スレ一覧 サイトマップ ▲上へ