小鳥か蛇か、はたまたケーキ >>0002
レス禁
意味わからんよ、
「 ねえ、 」
「 何? 」
トントンと肩を叩いて、自分よりも小さいあいつを見ながら
言った。
「 悪いけど俺、用事あるから要件あるならすぐに言って 」
冷たく言い放した。あいつは戸惑って「 えと、えと ... 」と
何回も言おうか迷っていた。
...ぶっちゃけ、ああいうタイプは嫌いだ。意見があるならハッキリ言っ て欲しい。それが俺の心の中にある気持ちだった。
ようやくあいつが震えるその瞳をよし、とでも言ったように
唇を少しだけ開けると
「 ―――くんって、好きな人とかいるの ... ?」
外で雷が鳴っていて名前の部分が聞こえなかったがきっと俺の好きな
人なのだろう。
俺は目を伏せて答えを待つかのような姿勢で待っているあいつを
ジッと見つめて溜息を一つ吐いて言った。
「 ごめん。俺今はそういうの興味ないから 」
( >>3 空白ミス > < )
俺はきっとあいつが俺の事を好きだと思っていたから
もう興味のない事をハッキリと言っておけばわざわざ告白して
フラれて悲しまれるよりはよっぽど面倒くさくはないだろうと思いながら
あいつがどんな反応をするのか待った。
するとそこには予想もつかない反応をされた。
「 え、っと ... わたしが言った質問は西ヶ崎くんの事じゃなくて
大岩くんの事だよ ... ? 」
あいつは戸惑いの目を伺わせながらそう言ったのだ。
なんて恥ずかしい勘違いだったのだろうか。
俺もあいつもそれっきり黙ったままだった。
「 そ、そうなのか ... 諒 ( 黒岩 ) は多分いないと思うぞ 」
満を持して顔を真っ赤にしながらも言った俺は
「 そうなんだ .. ! 」と少し嬉しそうな笑みを浮かべたあいつを
少し謎に思った。なぜ好きな人がいないだけであんなにも喜べる
ものなのだろう。俺には少しもわからなかった。
「 .. んで、それだけ? 」
「 うん!西ヶ崎くんありがとね 」
それだけ言うとタッと教室から抜け出して行った。
「 .. なんだよ。俺じゃねえのかよ 」
実は俺はあいつに一方的な片思いを抱いていた。
さっきから嫌いだの、イラつくだの言っていたのは全くの嘘だ。
本当は可愛くて、可愛くて仕方がなかったのを必死に抑えていた。
告白だと浮かれてしまった自分が馬鹿みたいだった。
手に持っている来週ある文化祭のポスターを手でグシャリと握り潰す。
まさか親友の諒に取られるなど思いもしなかった。
いや、していたのかもしれない。
確かにあいつはいつも俺の傍に駆け寄ってきた。それを見て俺はてっきり 自分の事が好きなのだと勘違いしていたが俺の傍にきたのはきっと
諒がいつも俺の隣でニコニコ優しそうな笑顔を向けていたのだと思う。
「 ――、あーあ失恋しちゃったなあ 」
少し笑顔で、かつ泣きそうになるのを堪える台詞。
少しでもカッコよく見せるために言っただけの台詞。
俺はあいつの笑った顔を思い出して堪えられなかった
数滴の雫が頬を伝った。
完
恋ってなんだろう。
愛ってなんだろう。
あたしにはよくわからない。
親は幼少期に事故で亡くなり、独りぼっちになったあたしは親戚の家に
預けられた。
でも血の繋がっていない親戚にとってあたしは赤の他人にしか思えなくて
あたしはずっと空気のような存在として扱われてきた。
だから愛とかそんなもの全然わからない。
もちろん好きな人さえも出来たことがない。
友達ばかりが浮かれてあたしはそれを見守っているだけ。
でもそれでいいの。友達には「 恋をすると楽しいよ 」なんて
言われるのだけれどあたしはよくわからないし、無理して恋する
もんじゃないなって思ってるから。
だから、きみとこんな出会いをするなんて思いも知らなかったよ。
>>6
続かなそうなのでやめます
無造作に彼はそれを手に取った 。
白いビーチと青い海のアンバランスな風景に 、真っ白な雪が彼の肩に降ってきた 。
「 まあ、何とかなるよな 」
誰かにそう伝えるような独り言 。
その声は嬉しくも 、悲しくもある 、そんなような美しい 。
「 次の人生は大事にしろよ 」
そう言って握りしめていたそれを積み重なった瓦礫の傍に置く 。
今日は彼女のHappyBirthday 。
おめでとうなんて言いたくもなければ 、言いたくても出来やしない 。
だって今日は彼女の誕生日でもあり 、亡くなった日でもあるからだ 。
ふふふ 。そう言って彼女はあの子と先輩を見つめた 。
あの子は先輩にピッタリでそれを先輩が面倒くさそうに 、でもきちんと対応している姿を見て
「 _____さん 、好きです 」
密かに溜めた想いを誰かに伝えることもできずに言い放った 。
.。o○
「 キラキラと輝く太陽みたいなあなたに憧れています 」
そう書いた“ ラブレター ”ではなく 、自分で書いたポエムみたいなものを声に出して読んだ 。
その時だった 。
「 あれ 、なんできみがいるの ? 」
あの子だった 。いつも先輩の隣に引っ付いている女の子 。
すぐにその手紙を読まれまい 、と隠すが
「 .. もしかしてラブレター ? 」
そう悟ってしまった 。
「 なっ 、なんでそう思うの .. ? 」
「 だって『 憧れ 』という文字が書かれているのが見えたから 」
ピシっと指さされたまま 、言われた 。
「 .. あら 、こんなところで何をやっているのかしら ? 」
そしてあの子が来た時と同様に先輩までやって来た 。
「 この子ラブレター書いてるんです 」
そう暴露されてしまい 、わたしは顔が真っ赤になり俯いてしまった 。
「 それならわたしも手伝ってあげるわ 」
____そうして強制的に手伝ってもらった 。
先輩にお辞儀をした後去っていくその姿を最後まで見つめる 。
「 ねえ 、きみって先輩の事が好きでしょう ?? 」
「 そうだよ 」
「 想いを伝えればいいじゃん 」
「 でももう読まれちゃったから意味なんてないんだ 」
サラサラと台本のように台詞を言い放った 。
「 わたしは先輩の隣にずっといるから !!! 」
そんなライバル発言までされてガラッと教室のドアを開けて踵を返して去っていく 。
わたしは今までのあの子の台詞を思い出した 。
あの威勢のいい言葉も態度もわたしには出来ない 。
わたしはどうせ臆病なままなのだ 。
「 だから 、ね 」
フッと笑った 。その手にはしっかりとあの手紙がグシャリと握られた状態で 。
「 _____さんの事が憧れちゃうんだ 」
その瞳の中にはあの子が先輩に構っている様子が映っている 。
「 好きになれたんだよやっと 」
「 " なれた " って何それ 。そんなの好きじゃない 」
意味の分からないやり取り 。中身のない会話 。
あの子から貰ったラブレターが少し皺が付いてヨレヨレになっている 。
「 どういうこと ? 」
だってキミがあの子の応援をしているから僕もあの子の本音を受け入れたんだろ?
「 違う!そういうことじゃない!そんな!簡単なことじゃない!」
ハッキリと言ったキミの言葉は少し弱くて儚くて 、震えている手を握ったら今すぐにでも壊れて消えてしまいそうで 。
キミが僕の顔を見つめる 。
僕もキミを見つめる 。
キミの瞳には僕が映っている 。いつ見ても不細工な顔だ 。
「 あの、さ、 」
少し間をあけた後 、キミは言う 。
その言葉をゆっくりと唇で確かめるかのように 。
沈黙が募った 。
口を開いたかと思うと泣きそうな震える声でこうはなった 。
「 わたしだってアナタが好きだった 」
花火大会の日 、親友のエミが目黒くんに告白することになった 。
.. 何ていいタイミングなんだ 。
「 まさか漫画みたいに二人と逸れるとはな 」
藍井くんが笑って言った 。
わたしの浴衣が少し崩れちゃったけどそれでもいい 。
この時間がずっと続けばいい 。
「 .. 今頃二人は成功してくっついてるかなあ 」
「 どうだろうな 」
人込みの中から外れた階段に座る 。
>>11 途中です