シリーズものです
前回は、暗殺教室〜人狼ゲーム〜でした
今回は、ただバトルするだけみたいな感じなので、推理とかはないです
では、年明けから始めます
よろしくお願いします
ミカエル)今回も楽しみにしてるね♬
3:ミカエル:2016/01/01(金) 11:53 ID:W/Y 渚side
茅野「渚!おはよ!」
山道を歩いていると、同じクラスの茅野と
会った
渚「おはよう茅野。朝から元気だね」
僕達は、たわいもない会話をして、
旧校舎へと向かった
渚side
茅野・渚「おはよー」
僕達は、教室のドアを開けた
杉野「あ、おはよー渚、茅野」
教室では、いつも通りみんながいた
僕達は、自分の席へと向かう
赤羽「おはよー渚」
渚「カルマ、珍しいね。朝からいるなんて」
キーンコーン、カーンコーン
キーンコーン、カーンコーン
あれ?
僕達は、急いで自分の席へと座った
(雲行きがおかしいな……さっきまでは
あんなに晴れてたのに…雨降らないよね)
なんてことをノンキに考えていた
前原「……なぁ、せんせー来なくね?」
片岡「うん。おかしい…いつもなら、
どこにいても、この時間だけはマッハで
来るのに」
磯貝「烏丸先生とも、連絡がつかない」
シ……ン
何だろう……この感じ
嵐の前の静けさ……みたいな
ザザッ
『おはようございます。みなさん』
急に、教室のスピーカーから、誰かの声がした。
みんな動揺している
茅野「なに……この声……」
渚「さぁ……」
聞いたこともない声……
前原「なんだよ……誰だよ…お前」
岡野「ばかじゃないの。聞こえるわけ……」
『僕はゲームマスターですよ〜。』
岡野「え?聞こえてる……」
『当たり前じゃないですか。僕には全てが見えて、全てが聞こえるんですから』
矢田「なに…この人……気味悪い……」
『おや〜がっかりですねー!ま、でもいいでしょう。ところでみなさん。今日は違和感が
あることがたくさんありますね』
確かに……律は反応しないし、
先生たちは誰もいないし……
『えーみなさんには、これからゲームを
してもらいます』
杉野「ゲーム?」
『その名も、《ドロケイ》!!』
狭間「ドロケイ……」
岡島「なんか…いつかにやったな……」
『今回のドロケイは、超高性能体操着で、
みなさんで、2チームに分かれてもらいます
で、それぞれお宝を隠してもらって、
相手のチームの宝を見つけるか、
相手チームを全滅させたチームの勝利!
範囲は椚ヶ丘市全体!どうですか?』
木村「ヘェ〜面白そうじゃん」
倉橋「確かに!範囲も広いし、なんか楽しそう!やろやろ!」
前原「どーだよ、磯貝、片岡」
片岡「私はいいと思う。暗殺のいい訓練に
なると思うし」
前原「さすが片岡!で、磯貝は?」
磯貝「俺?あぁ、でもなんか……」
前原「そーいう堅いこと言うなよ!やってみようぜ!いい気分転換になるかも知んねーじゃん!」
磯貝「あぁ……そこまで言うなら……」
片岡「決まりね」
『オッケーじゃあ、着替えてまたここに集合してね〜』
速水「覗かないでよ」
『覗きませんよー』
僕達は、着替えることになった
けど…磯貝くんが乗り気じゃない
そんなに嫌かな?
渚side
『みんな揃ったね〜。じゃ、これからチーム分けを始めるよー。その前に、何か質問がある人〜?』
神崎「これは、暗殺のゲームですよね?
どういうルールで、ゲームオーバーなのでしょうか」
『それは相手に殺された場合だね、
素直に、銃が撃たれればおとなしく
ゲームオーバーになってもらって、自分で
ナイフを当てられた自覚があるなら、その場合も、ゲームオーバーになるよ。
君たちのことは信じてるから、不正しないことを祈ってるよ、ま、もし不正しても、その時は即ゲームオーバーだからね』
寺坂「んなもんいーから早くやろーぜ」
寺坂くんが、意外とノリノリだった……
『じゃあー発表するよ〜』
【警察】
赤羽 業、片岡メグ、茅野カエデ、神崎有紀子
倉橋陽菜乃、木村正義、潮田 渚、千葉龍之介
寺坂竜馬、狭間綺羅々、原寿美鈴、前原陽斗
村松拓哉、吉田大成
【泥棒】
磯貝悠馬、岡島大河、岡野ひなた、奥田愛美
菅谷創介、杉野友人、竹林孝太郎、中村莉桜
速水凛花、不破優月、三村光輝、矢田桃花
堀部イトナ
『じゃ、1時間の作戦会議ー』
磯貝side
意味がわからない……
このチーム分け……どうやったってこんな
理不尽なことになるんだ……
正直、俺のチームは弱い
力の差がありすぎる……
あっちのチームは明らかにメンツがいい
しかも、このメンバーで、人数が1人少ない
どう考えても、勝ち目はない
中村「磯貝、何難しい顔してんの」
磯貝「中村……」
中村「これはただのゲームじゃん
ま、でも、やるからには勝ちたいよねー
あ、そうだ!ねぇ!ゲームマスター」
『なんでしょう?』
中村「勝ったチームに景品とかないの?」
『ちゃんと用意してありますよ』
中村「やりぃ♪だって、どうすんの?」
磯貝「え?あぁ、まず、宝を隠す場所は……
って、ゲームマスター!」
『もーなんですか何回も、』
磯貝「宝ってどれだよ」
『もーなんでもいいんで、そこら辺の
ボールでお願いします』
適当だな…まあいい、
磯貝「とりあえず宝はここで…あ、そうだ」
おれたちは、1時間を話し合いに使った
赤羽side
うわーゲームマスターSなの?
戦力傾きすぎでしょこれ
正直強いわ、このチーム……
渚も、いるし、片岡とか前原とか千葉とか、
肉壁3人組もいるし、交渉術の得意な
倉橋さんもいる。器用な原さんもいるし、神崎さんや、木村もいるよな。あと狭間
前原「おいカルマ、おまえ指揮れよ」
赤羽「言われなくてもそのつもりだよ」
渚「で、どうするの?」
赤羽「うーん、とりあえず、俺考えとくから、みんなは身体動かしといてよ」
僕達は、ウォーミングアップを繰り返していた
渚side
『みんなー準備はいい〜?じゃ、散らばれー!!』
僕達は、校舎を飛び出した
え?おかしい!
街に……誰もいない……
『驚いた?君たちのために、僕が手配したんだよ』
街じゅうに響くその声……
『早く早く!あと五分で始めるから!
じぶんのスタート位置について!』
あれ、宝は……
『もう隠れてるから!早くしてよ〜!』
まるで、僕の心の中を読んでいるようだ
『準備できた?それじゃ、
3年E組、ドロケイ!
開始!!!!』
岡野side
始まった……私は今、磯貝くんといる
作戦なのだ……
三村くん、菅谷くん、莉桜が高台から監視をして、みんなの動きの状況を教えてくれる
わたしは、その3人がやられたら、どうするんだろうって思ってたけど……
磯貝〈カルマはそんなリスクの高いことはしないと思うぞ。その3人が囮だとしたら、
殺しに行った奴らが、真っ先に殺されるしな
これは賭けだけど、3人を信じてるから。
それに、迷彩が切れたら、菅谷がバッチリに
塗り直してくれてるはずだしな〉
さすが……磯貝くんて、時々大胆だな……
奥田side
私は、杉野くんと一緒にいる
同じ班の子で、杉野くんとだけ同じチーム
だから……神崎さんや茅野さんたちは、
敵チームだから……
ビルの建物の中で、私達は身を潜めていた
ザザッ
中村「もしもーし、聞こえる?」
杉野「中村か、どうした?」
中村「いまさ、杉野達の反対のビルに、
狭間さんがいたから、1人だと思うし、
いちおう警戒しながら、仕留めてくんない?なんかあったら、凛花に応援頼んでるから」
杉野「速水が撃てばいいんじゃないか?」
磯貝「速水が撃つと、敵に速水の位置が早々にバレる恐れがあるからな、応援したら、
速水はすぐに場所を変えろ」
速水「了解」
杉野「おし、じゃあやるか、奥田」
奥田「は、はい」
杉野「俺が引き付けるから、奥田が仕留めてくれ」
奥田「えぇ!私ですか?」
杉野「あぁギリギリまで引き付けるから」
奥田「が、頑張ります……」
杉野「おう」
そう言って、杉野君は行っちゃった
奥田「中村さん、私たちの近くに、敵は
いませんよね?」
中村「大丈夫っぽいよ。ま、銃声がきこえたら、すぐさまみんな飛んでくると思うから、撃ったら一目散に逃げて、」
奥田「は、はい」
中村「来るよ!」
私は、はっとして、銃を構えた
杉野くんが、必死に引きつけてくれている
本当に狭間さん一人……
5メートル、4メートルまだ……まだ……
確実に……仕留める……
きた!
パァァァァァァン!!!!!!!
え?
杉野side
きた!ここで避けて!
パァァァァァァン!!!!!!
当たったか!
ブシャアアアア
え?
どさっ
狭間が……倒れた……これ……血?
奥田「イヤァァァァァァァ!!!!!」
奥田の悲鳴ではっとした
磯貝「奥田!杉野!逃げろ!!!」
杉野「奥田!!!!」
俺は、泣き叫ぶ奥田を抱えて、
その場から逃げ出した
どうする……屋上?地上のほうが安全?
頭が……思考が……!
?「おい、こっちから悲鳴が!」
パタパタ
この声……!!
寺坂「うぉ!杉野!奥田!?」
杉野「寺坂!」
寺坂「とりあえず…何が何だかわかんねぇけど……杉野!お前はここで終わりだ!」
杉野「だめだ寺坂!!!!」
ダダダダダダダダダダダダダダッッッッッ
俺と寺坂の間を、銃弾が横切る
俺たちはそれをギリギリかわす
磯貝「杉野!こっちだ!」
杉野「磯貝!岡野!」
おれたちは、窓から逃げ出した
何が起こったんだ……
寺坂side
なんだよ……杉野のやつ……
うぉ!なんだよ…この匂い……
吉田「おい、寺坂」
村松「何があったんだよ」
寺坂「ワカンねぇ…けど、あれ……」
なんだ……あれ
吉田「!!おい!これって……!!」
寺坂「あ?……っ!!」
狭間……?
村松「は?ちょっまてよ!なんだよこれ……
これ……血か?」
吉田「脈だ!寺坂!脈は!?」
我に帰り、狭間の脈を測る
嘘だろ……
寺坂「死んでる………」
『えーーー、報告します。奥田愛美により、
狭間綺羅々が死亡……ゲームオーバー』
は?
磯貝side
なんなんだ……今の……
奥田が撃った銃弾が……狭間に当たって
狭間は……死亡?
この銃弾は……まさか……本物………!?
奥田「うっ……わたし……わたしが、
狭間さんを……っ!」
岡野「違う!奥田さんのせいじゃないよ」
杉野「なんなんだよ……」
磯貝「杉野……」
俺たちは……このゲームを、甘く見ていた
これは、本当の……殺し合い
渚side
茅野「なに……今の……」
神崎「えぇ……」
僕は、カルマくん、茅野、神崎さんといる
相手チームの宝を探していると、
銃声が一発聞こえて、そのあと悲鳴……
その後、銃声が聞こえたそして、あの放送…
渚「どういうこと?なにが起こったの?」
ザザッ
片岡「みんな!聞こえる?」
渚「片岡さん」
片岡「今の……聞こえてたよね?」
渚「うん……」
片岡「私と前原君……見てたの」
神崎「何が起きたの?」
片岡「奥田さんと杉野くんが……
狭間さんを狙っていたんだけど……
奥田さんが撃った瞬間…狭間さんが倒れて、
その後、動かなくなったの…血を流したまま
ピクリとも……」
神崎「それっ……て」
前原「多分……死んだ……」
!!そんな!
赤羽「なるほどね……」
カルマは銃を地面に向けて撃った
パァァァァァァン
茅野「うそ……!」
地面にめりこんだ銃弾を……僕達は
ただ見つめていた
赤羽「この弾は実弾……撃てば死ぬ……
ゲームオーバーって言うのは、死ぬってこと
つまり……このゲームに負ければ、
死ぬってことでしょ……」
そんなゲームに……僕達は……!
矢田side
磯貝「みんな……聞こえるか?」
矢田「磯貝くん?一体何が……」
私と不破ちゃんは、少し学校と反対の方へ来てたから、状況がイマイチ理解できてない
磯貝「今、ゲームマスターが特別に、
作戦会議の時間を与えてくれたんだ。
だから、1度、3年A組に集まってくれ」
何が起きたの…?
私達は……3年A組に到着した
そこで聞いたのは、思いがけない真実……
こんなに、辛いゲームだったなんて……
私は、泣いてしまった
中村side
磯貝「まず初めに…これからどうやって
戦っていくかだけど…
これは、俺ひとりじゃ決められない…
だから、みんなで決めようと思う」
不破「……このゲームに勝たなきゃ……
ゲームオーバー…死ぬってことでしょ?」
磯貝「あぁ……」
イトナ「悩むことなんてないだろ」
磯貝「だよな……」
矢田「うん……」
磯貝「じゃあ、俺たちはこの方法で……!」
なんだ…みんなの考えた事は…同じだった
このチームで、あのチームに勝てるかは、
正直不安だけど…人数は互角になった
けど…やっぱり……なんか、
あのチームは……怖い………すごく……
寺坂side
狭間が死んだ……なんでだよ……
渚「どうするの?これから……」
俺らは今……何処だかわからないビルの
会議室にいる
カルマ「そうだねー、まず、確認したいんだけど……みんな
……死にたくないよね?」
カルマの目が変わったのにはみんな気づいた
前原「当たり前だろ」
木村「勝たなきゃ死ぬってことだし」
倉橋「死にたい人なんていないよ」
カルマ「よかったよ……考えてることは
同じっぽいね……」
寺坂「早く作戦考えようぜ…」
カルマ「じゃ、俺の作戦だけど……」
渚side
『作戦会議は有意義に過ごせたみたいだね
じゃあ、始めようか』
僕等は……どうなるんだろう
不安しかない……
『じゃ……スタート!!』
始まった……
速水side
始まった……
なんか…いける気がする……気のせい?
メンバー配分は明らかに不利……だけど…
今日は…いつも以上に手先が動く……
調子がいいのは、自分でもわかる……
パァァァァァァン!!!!!!
速水「……っ!!」
なに?何があった?
遠くて、何も見えない
私はずっと、裏山に潜んでいる
だから、反対側は…全然わからない
磯貝「みんな!聞こえるか!?」
速水「磯貝……何があったの?」
磯貝「竹林が危ない!」
うそでしょ……あっちのチーム…
何考えてんのよ……
磯貝「けど、速水と監視部隊はそのまま待機していてくれ。」
速水「いいの?援護しなくて」
磯貝「あぁ、竹林を狙ってるのは木村だ
あいつの対策はしてある」
速水「わかった……」
けど…あの竹林だし……大丈夫かな……
岡野side
あれ?…!やばい!
岡野「磯貝くん!!あれ!!」
私は、道路で駆け回る竹林くんと、木村を
見つけた
磯貝「どうした?岡野……!竹林……!
相手は木村か……」
え?ちょっと……冷静じゃない?
岡野「ちょっと!助けに行かないの!?」
磯貝「岡野……落ち着けよ。
木村の対策は、ちゃんととっただろ」
え?あ、そういえば……
大丈夫だよね?
頼んだよ……
木村side
くっそ!一発外した!
にしても竹林……早くなったな……
カーブを利用して、俺をまこうとしてるけど
そんなことで……俺から逃げられると思うなよー!
竹林がビルへと入った
このビルは小さくて、おまけに窓が
たくさんある
よし!先回りだ!
俺は反対側に回って、ビルの中へと入った
身を潜めて、竹林が来るのを待った
……パタパタパタパタ
きた!
まだまだ……!もう少し引き寄せて……
今だ!
俺は銃を構えた
って……あれ?
だれも、いないじゃんか……
どっかで曲がったか?ちくしょー
??「みーつけた♪」
木村「え?うわっ!!」
なにかが……というか誰かが、
俺の上に乗っかってきた
??「もう逃げられないね。木村♪」
木村「!!!おまえ!!
矢田!!!!」
嘘だろ……いつの間に……!
木村side
矢田!いつの間に後ろに……!
ていうか……腕を取られた……
銃も取られたし……やばい……やばいぞ…
矢田「えへへ、びっくりしたー?
竹林君は囮だよ。このビルに入ったのも、
私が待ち伏せしてたのも、全部木村対策」
木村「俺1人のために……ここまで練ったのか?」
矢田「そうだよ。」
木村「もし俺が他の窓から入ったらとか
考えなかったのか?」
矢田「だから、ありとあらゆるパターンを
考えといたの。」
なんてこった……完全にやられた
矢田「さーて木村…吐いてもらおうか…」
木村「は?何をだよ」
矢田「お宝の場所に決まってるでしょ」
木村「言うわけねーだろ」
矢田「えーなんでよー。教えてくれたっていいじゃん。せめてヒントだけ!ね?」
木村「そんな可愛い感じに言っても
ダメなもんはダメだ」
矢田「ちぇーじゃあいいもん。
木村正義くん。君を逮捕します」
は?
木村「お前ら泥棒側だろ」
矢田「ざんねーんだ。このゲームは泥棒も
警察も関係ないんでしたー」
俺は、手足を縛られてしまった
木村「おい、足まで縛ることねーだろ
歩けないじゃんか。俺を抱えるつもりか?」
矢田「ムリだよそんなの。木村は足速いし、逃げられるかもしれないじゃん。だから、
足までしっかり縛っとかないとね!」
矢田side
よし!これで完了
あとは、ジワジワと宝のありかを聞き出せればいいんだけど……
木村「……ゆるい…………」
矢田「え?」
ボフッッッッ!!!!
わ!なにこれ!
矢田「けほっ!けほっ!」
煙幕?そんな!相手チームには
竹林くんも奥田さんもいないのに……!
全然見えない!
そうだ……木村!
どこ!?どこよ!
背後で殺気を感じた……
後ろ!?違う……前にもいる……
挟まれた!
木村「残念だな……矢田。やっぱり
女子の力はゆるいよ。簡単に解けちまう」
!!うそ……解かれた!
??「やっぱり、いくら交渉術が上手くても
力がなきゃダメなんだねー」
もうひとりいる!この声……まさか……!
矢田「陽菜乃!!!!」
うそ……そんな!
中村side
なに……あのビル……様子が……!!!!
中村「みんな!聞こえる!?」
菅谷・三村「中村?」
すぐ隣にいる2人が気づく
杉野「どうした!?中村!」
中村「今、なんかビルから煙幕が出てる
ねぇ磯貝……あのビルって……」
磯貝「あぁ……矢田と竹林が危ない! …!
俺と岡野…杉野とイトナ!援護しに行くぞ」
「「「了解!」」」
胸騒ぎがする……
お願い矢田ちゃん……無事でいて!
矢田side
矢田「陽菜乃……なんで……」
倉橋「私たちはね、そっちのチームの考えの逆手をとったんだよ」
木村「俺が狙われるのは想定内だったし…
そのために矢田を使ってくるのも、俺らは
全員察してたしな」
矢田「うそでしょ……」
完全に……挟み撃ちされた
ここは細いビルの通路…逃げ道なんてない
しかも、2人とも銃を構えている
……まさか………!
倉橋「ごめんね〜桃花ちゃん」
木村「終わりだ」
!!!!!!!
パァァァァァァン!!!!!!
え?
うそ…
バタッ……
矢田「………………っ!!!
竹林くん!!!!!」
うそ……でしょ……なんで!?
倉橋「あれ、外した?」
木村「倉橋、ちゃんと狙えよ」
倉橋「きむちゃんのも当たってないよー
全然他の人に当たってる」
木村「ま、結果オーライだろ。この状況で、
矢田も逃げられるわけないしな」
矢田「竹林くん!!竹林くん!!!
しっかりしてよ!!」
嘘……いやだ……いやだよ!
血が止まらない……どうしよう……!!
あたしのせいで………!!
矢田「いやあああああああああ!!!!」
矢田side
岡野「矢田っち!!!!」
ひなたの声が……聞こえたけど……
磯貝「岡野!イトナ!!矢田を!!」
岡野「うん!」
イトナ「俺が抱える、支えてくれ」
岡野「矢田っち!しっかりして!」
だめ……あたし……もう……
磯貝「杉野!!2人を追い出せ!」
杉野「おう!!」
気付いてないの?竹林くん……が……
私達は……窓から降りた……
ミカエル)カルマとか渚のチームが有利だけど磯貝君チームはどう動くかが楽しみー♬
28:ミカエル:2016/01/04(月) 09:06 ID:W/Y 岡野side
岡野「ハァハァ……大丈夫?イトナ」
イトナ「あぁ、これくらいは問題ない」
岡野「矢田っち、気を失ってる……」
何があったんだろう……、
イトナ「無理もない…死体を目の当たりにしたのだから……」
え?
岡野「死体……?」
イトナ「あぁ、竹林のな……」
岡野「うそでしょ………」
『木村正義により、竹林孝太郎が死亡』
!!!!!!
そんな……!!
矢田「うっ……」
矢田っちは眠りながら、涙を流していた
杉野「ハァハァ……ハァハァ…」
岡野「杉野!」
磯貝「ここにいたか……」
岡野「うん…ビルの屋上って…落ち着くし」
あの後……どうなったんだろう
杉野「矢田は……大丈夫か?」
イトナ「気を失ってる」
磯貝「そうか……」
岡野「ねぇ、木村と陽菜乃は……」
磯貝「逃げたよ…けど…」
岡野「……けど?」
矢田「……けほっ!」
!!
岡野「矢田っち!!」
矢田「ひなた……?あたし……!!
そうだ!竹林くんは!?」
杉野「……」
磯貝「……死んだ……」
矢田「そんな……陽菜乃たちは……?」
杉野「逃げられたよ」
矢田「そっか……」
矢田っち……辛いよね……
磯貝「矢田……辛いと思うけど……
話してくれないか?マイクを通して、
チームのみんなに……」
矢田「……うん」
岡野「矢田っち……」
私が泣いて……どうすんのよ
磯貝side
矢田「あたし……作戦通り、木村を拘束したんだけど……その後……煙幕が出てきて、
手榴弾かな?」
磯貝「おかしいな……相手チームには、
奥田も竹林もいないのに……」
矢田「それは、私も思ったんだけど……
気づくと、あたりは霧だらけで、ほとんど
見えなかったの……
それで、気がつくと、木村は拘束を解いていて、陽菜乃もいた……。
2人は、銃口を私に向けてきて…それで…」
そこまで言って……矢田が震えだした
磯貝「それで……?」
矢田「あの時の……2人の目……
本気だった………
まるで……本当にあたしを殺すように……
あたしだけをじっと見て…怖くて…足がすくんで……いつもの2人じゃ無いみたいで」
岡野「そんな……」
まずいな……あっちのチームは……
中村「ねぇ、どうすんの……
このままじゃ、勝てる気がしないんだけど
うちらとあっちの作戦が、食い違いすぎてる
負けるよ……」
磯貝「あぁ、けど、変えるつもりはない」
杉野「磯貝……」
磯貝「もし何かあったら、その時はその時だ
俺たちは、俺たちのスタイルを貫こう」
矢田「…………うん、ごめんね…みんな」
岡野「矢田っち……大丈夫?」
矢田「うん…頑張るよ……あたし」
岡野「よかった……」
杉野「よっしゃ!じゃあこのまま!
頑張るぞ!!」
「「「「おおーー!!」」」」
とは言ったものの……
正直俺も……不安なんだよな……
その時は、また考えるけど……
あっちのチームが、次は何を仕掛けてくるかわからない……
神崎side
カルマ「お疲れ〜倉橋さん、木村」
私は彼の近くにいるけど、マイク越しに
彼は話す
木村「あぁ、矢田は逃したけどな」
カルマ「まあいーよ、次があるてしょ」
渚「ねぇカルマ……」
カルマ「なに?渚」
渚「あっちのチームさ……なんか凄い〜〜」
片岡「あーそれ私も思ってた」
前原「あっちはチームのメンバーがアレだからなー。そういうスタイルがピッタリだろ」
相手のチームは、私たちのチームとは、
まったく違うスタイルなのです
カルマ「さ、そろそろ次のステップだよ
ほら、駅の近くで、岡島がうろうろしてる
いけるね?片岡」
片岡「了解」
カルマの指揮サイコー!!磯貝君のチームは次に誰かを殺せそうだね
32:ミカエル:2016/01/04(月) 12:32 ID:W/Y 片岡side
ふふっ、岡島くんったら、ずいぶん余裕なのね…
私は、後ろから後をつけていく
少しずつ距離を詰めて……トドメを刺す!
もらった!!!!!!!
………………!!!!
私は、静止した
前原「どうした?片岡、おい」
違う……これ…岡島くんじゃない……!
岡島くんは、私より2cm背が低い
けど…これは……
私より……2cm背が高い……!!!
まさか……
その瞬間、後ろから背中をけられた……
片岡「うぐっ……」
岡野「メグッ!!!捕まえた!!!!」
片岡「ひ……なた……」
磯貝「引っかかったな!片岡!」
!!
やっぱり……磯貝くん……
ひなたは、私の腕を後ろに回して、
完全に私を捉えていた
岡野「もう逃げられないよ!」
磯貝「観念しろ」
片岡「くっ……!」
めぐが殺されちゃうー!!だれかめぐを助けてー
34:ミカエル:2016/01/04(月) 17:15 ID:W/Y 片岡side
まずいな……
!!あれは……!
磯貝「……!!」
磯貝くんに、ナイフが振り上げられる
磯貝(くそっ!背後から!)
ボフッッッッ!!
煙幕……!!
岡野「けほっ!けほっ!」
ひなたの手が離れた
その隙に、私は逃げ出す
磯貝「しまった……!!」
ふー、危なかった
岡野side
しまった!!メグに逃げられた!
わ!!危な!!
だれ?私にナイフを振り上げてきたのは
磯貝「岡野!大丈夫か!?」
岡野「うん!けど…!」
磯貝「西の方向は煙幕がかかってない
そこから抜け出すぞ!」
言われた通り、私は煙幕の中から抜け出す
片岡「おしかったー、でもありがとね
危なかったわ」
木の上からメグの声がする
??「いーってことよ!それより、大丈夫か?」
片岡「ええ、なんともないわ」
磯貝「お前……
前原……」
前原「おー磯貝、惜しかったなー!
ま、俺が行かなかったら、片岡が
何されるかわかんなかったし」
磯貝くんと私……
前原とメグ……
どちらともナイフ術に長けている
けど…2人を倒すなんて……
磯貝「……殺るきか……俺たちを……」
片岡「別にやってもいいんだけどね」
前原「お前らとは、ちゃんとした舞台で
戦いたいから、とりあえず今はおあずけだ」
岡野「本気?」
片岡「フフッ」
笑ってる……なんで……?
逆光で、二人の顔はよく見えないけど
前原「楽しみだな……」
不敵に笑う2人の目は……
殺し屋の目だった……
前原「じゃな♪」
2人は、姿を消した……
私たちはそれを…ただじっと見つめていた
原side
あ♪
矢田「ねー不破さん、宝ないよー?」
不破「おっかしーなー?こっちの方だと思ってたんだけど……」
フフッみーつけた♪
不破「……?」
おっとっと、さすが不破さん
すぐに私の視線に気づいた
ま、私は手を下さない。とりあえず……
みんなに報告しないとね
原「みんな?聞こえる?」
カルマ「原さん……どうだった?」
原「2丁目のカラオケ店で、矢田、不破を
発見したわ」
カルマ「了解、ま、そのまま監視よろしく」
神崎「殺らなくていいの?その場所なら、
千葉くんも狙えると思うけど」
カルマ「うん、まあ……それより
他に片付けたい奴らがいるから……
矢田さん達には、そのまま泳がせといて」
原「了解」
お、今度はレストランね
ああ〜食べたくなっちゃう
はっ!ダメダメ、集中しなきゃ
磯貝side
『ピンポンパンポーン♪
えー、ゲームマスターからの、お知らせです
今まで死亡した人間がいた場合、
殺した人も教えてあげてたけど……
これからは、死亡した人だけ言うからね』
なんだよ……急に……
俺と岡野は、小学校の校舎の中にいた
『えー、それじゃ、じゃんじゃんいきます!
岡島死亡、菅谷死亡』
岡島「は?」
2人とも……どうして…
『三村死亡、中村死亡…お?生きてるかな?
お、死んだ死んだ。完全にね』
岡野「やめて……」
磯貝「嘘だろ……」
監視組が殺られた……!!
岡野「磯貝くん……」
磯貝「誰だ……誰だよ……」
ざざっ
速水「……聞こえる?みんな」
磯貝「速水!」
杉野「おい、何があったんだよ!
何で一度にこんな……」
矢田「監視役が殺られちゃったよ!」
速水「待って……落ち着いて……!!
って…イトナ!危ない!!」
イトナ「くっ……!」
磯貝「おい!大丈夫か!?」
イトナ「問題ない…間一髪で…かわした」
速水「嘘言わないで、刺されたでしょ」
イトナ「かすっただけだ。これぐらいの応急処置はできる」
磯貝「それより速水……何が」
速水「ああ、うん。監視役がいる高台に、
相手チームが攻め込んできたの。
おそらく……原を除く……
全員で……」
岡野「……!うそ……」
奥田「そんな……!」
不破「どうする!?男子がほとんど殺られたし、人数も一気に減っちゃったよ!」
磯貝「落ち着け!いいか……みんな……
まず最初に言うけど……矢田、不破!」
「「なに?」」
磯貝「おそらくお前らは、次に狙われる可能性が高い。迷彩は切れたかもしれないけど
よく注意しながら探してくれ」
矢田「うん」
不破「了解!」
磯貝「それからみんな!相手はなんらかの
理由で手榴弾を持ってる。けど…恐らく
1人ひとつが限界。だから……奥田!」
奥田「は……はい!」
磯貝「奥田は今から、薬品を作ってくれ!
そして、杉野が奥田を護衛しながら、
みんなに配るんだ。位置は伝達する事
手榴弾は…無理して作らなくてもいいけど」
奥田「できます!竹林くんが作ってる所を、見てきましたから!」
磯貝「よし、杉野!任せたぞ!」
杉野「ああ!」
不破「ということは、手榴弾を持ってないのは、前原くんと…倉橋さんだけ?」
磯貝「ああ……じゃあみんな……
生き残るぞ……絶対……死ぬなよ!!」
「「「「「「了解!!!!」」」」」」
ふう……とりあえず、こんなもんかな……
岡野「すごいね……磯貝くん……」
磯貝「え?」
岡野「冷静っていうか……テキパキと指示
出せて……」
磯貝「ああ、なんでだろうな」
とは言ったものの、やばいな……
やっぱり……!
磯貝「岡野!」
岡野「は、はい!」
磯貝「頼みがある……」
カルマside
カルマ「いい?みんな……敵チームの監視役を殺したら、真っ先に退散すること
もし、途中で誰かをみつけても、攻撃はしないでね。おそらく、手榴弾が1人一個ってのは、多分気づかれてるから、無駄に使わないように……」
「「「「「「了解」」」」」」
カルマ「それじゃ……GO!!!」
みんなが一斉に走り出した
俺は、先頭じゃなく、後方から走る
中村「は?あんたら……!!」
菅谷「まさか!全員で!?」
岡島「お前ら逃げろ!俺が時間を……」
無駄だよ……岡島
なんのためにみんなで攻め込んだと思ってんのさ
ザクッッッッ
お、ナイス前原
岡島「ぐっ……!!」
三村「岡島!」
菅谷「三村!中村!お前ら逃げろ!」
パァァァァァァン
千葉が撃ったか……弾残しとけって
言ったのに……
『岡島死亡、菅谷死亡』
三村「……」
中村「なにやってんの!逃げるよ!」
だからぁー無駄だってば
ザクッッッッ
中村「三村!!……木村……あんた……」
あーあ、中村……そっちにはね……
倉橋「えいっ!」
中村「………っ!!」
『三村死亡、中村死亡、お?生きてる?』
グサッッッッ
うわーちょ、やりすぎじゃない?
茅野ちゃん、神崎……
村松「ふーこれで綺麗さっぱり片付いたな」
吉田「おい見ろよ、イトナがいるぜ」
カルマ「じゃ、寺坂達行ってきてよ
あとは退散」
寺坂「おうよ!行くぜ!」
ま、多分イトナは殺せないけど
これで戦力はだいぶこっちに傾いた
驚いたろ、うちのチームは、お前らとは
「殺る気」が違うんだよ……
カルマ「あ、原さん?今からそっちに
応援部隊行くから、矢田さん達、殺っちゃってくれる?」
「……」
カルマ「原さん?おーい、聞こえてる?」
『えー連絡です!原死亡』
カルマ「……は?」
嘘だろ……想定外だ……
だって……あいつらのチームは……
渚「カルマ……?」
カルマ「渚……茅野ちゃん……」
神崎「……?赤羽くん……何を……」
カルマ「狩ってきな………」
俺は、多分……暗殺者の目をしてる
岡野side
岡野「え?でも……それって……」
磯貝「いいんだよ…これは、俺らがやるべき事だから…他の奴らにはやらせられない」
岡野「……」
磯貝くん……本気……だよね
目は普通だけど、雰囲気が……違う
岡野「うん……わかった」
磯貝「ありがとう……ごめんな」
岡野「大丈夫」
渚side
カルマ「狩ってきな……」
え?
茅野「カルマくん、作戦じゃ、
まだ早いんじゃ…」
カルマ「いいんだよ、このまま作戦通りってのは、多分無理っぽいからねー」
渚・茅野「……」
僕たちは、目的を果たすために、
ターゲットを探しに行く
カルマ……目が本気だった
殺るしか……ないよね
杉野side
俺は今、奥田と一緒に、みんなに薬品や
手榴弾を配っている
杉野「これで全員か?」
奥田「いえ!あと、私と杉野くんのだけです!」
杉野「お、おう……ありがとな」
すごいな……奥田
俺専用に、野球ボール型のものまで
作っちゃうんだから
杉野「とりあえず、これで一安心か?」
速水「みんな……聞こえる?」
……速水?
磯貝「おお、どうした?」
速水「今、渚と茅野が動き出した
誰かを探してるみたいだから、気をつけて
特に……」
奥田「!!杉野くん!後ろ!!」
杉野「え?」
パァァァァァァン
杉野「あ、危なかっ……た〜〜……」
奥田「大丈夫ですか!?」
杉野「ああ、奥田のおかげだよ。ありがと」
それにしても……誰が……
茅野「あーあ、外しちゃったよ〜」
渚「ちゃんと狙わなきゃダメだよ茅野」
茅野「でもやっぱり、反射神経ていうか、
瞬発力があるよね。スポーツマンは!」
奥田「茅野さん……!!」
杉野「渚……」
2人は笑った
茅野「探したよ〜2人とも」
渚「僕たちがお相手するね」
くそっ……
初めまして!
とても面白いです!
続き楽しみです!
更新、頑張って下さい!
瑠璃さんありがとうございます
更新頑張ります
杏さん
いつもコメントありがとうございます
時々杏さんの予想が的中しそうな時があって、こちらもヒヤヒヤしています
これからもよろしくお願いします
ミカエル)杏でいいよ〜♪
磯貝君は岡野ちゃんになにお頼んだかが一番気になるなぁ〜!!
杉野side
よりによって渚と茅野か……
奥田「どうしましょう……杉野くん……」
杉野「ああ、このままじゃ……」
磯貝「杉野?今大変なんだろ」
杉野「!磯貝…助けに来てくれないか?」
磯貝「いや、ここは、杉野と奥田にお願いしようと思ってな」
杉野「でも……それじゃ……」
磯貝「大丈夫だよ。お前たちがピンチの時は、俺と岡野が助けに行くから」
杉野「それなら……最初からいた方が…」
磯貝「それじゃ、後悔すると思うぞ。
それに、渚と茅野だって、お前たちと戦いたいはずだ。カルマはそれをわかったうえで、指示してるんだと思う」
杉野「……」
奥田「頑張りましょう、杉野くん
私も、戦わなきゃいけない気がするんです」
杉野「奥田……わかった。けど磯貝!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
磯貝「わかってるよ」
杉野「ありがとな」
渚「作戦会議は終わった?」
茅野「もー、待たせる男は神崎さんに嫌われちゃうよ」ww
杉野「ああ、ごめん」
渚「それじゃ……始めようか」
茅野「手加減はナシだよ♪」
隣にいる奥田は、震えていた
杉野「大丈夫だよ、奥田」
奥田「杉野くん……」
杉野「俺たちの実力……みせつけようぜ!
たまには、かっこいいところ見せてもいいよな?」
奥田「そうですね……神崎さんも見ているかもしれませんし、頑張りましょう!」
渚「それじゃあ……」
茅野「いくよ!!」
渚と茅野っちがんばって!!もしカルマグループが負けそうになっても渚だけは生きといて欲しい
やっぱり磯貝君と誰かの秘密話が気になるわ!!
こんにちは!
もう書かれているのかな〜と見に来たら、もう40超え!?
すごすぎます…。
この作品も楽しもうと思います♫
ミカエルです
昨日全然投稿できないでごめんなさい
部活がスタートして、ばててました…
明日は部活もないので、じゃんじゃん投稿
したいと思います!
奥田side
来た!2人は銃を構えている
けど…渚くんは、猫だましを使えるし、
杉野「奥田!とりあえず逃げるぞ!」
奥田「は、はい!」
私たちは、麻酔銃や手榴弾を沢山持ってる
これで戦うしかない
渚「逃げられないよ、杉野」
杉野「!!渚!」
いつの間に私たちの前に……!
茅野「よそ見はダメだよ、奥田さん」
奥田「茅野さん!」
挟まれてしまった……
茅野「フフッ割と早く終わるかもね」
茅野さんが、銃を構えてきた
この距離……挟まれたし……逃げられない
杉野「大丈夫……俺に任せろ」
奥田「杉野くん……」
杉野くんは、銃を上に向けて……
パァァァァァァン
撃った
茅野「な、なに?」
渚「なにが……」
杉野「奥田!!目の保護カバーをつけろ!」
奥田「は、はい!!」
私は、保護カバーをつけた
カッッッッッッッッッ!!!!
渚「うわっ」
茅野「まぶしッ」
そっか……!これは
杉野「奥田特製の光る弾だよ
どーいう感じなのか、試してみたくてさ」
奥田「杉野くん……ありがとうございます」
ザザッ
イトナ「おい杉野…こっちまで被害者だ」
杉野「わりーなイトナ。奥田、今のうちに」
奥田「……!!杉野くん!!後ろ!」
杉野「え?」
ザッッッッッッッッッ!!
パリッッッッッッッッンンン!!!
杉野「うわっ!!!」
奥田「杉野くん!!」
杉野くんは、後ろに倒れてしまった
茅野「おっし〜〜保護カバーが守っちゃったねー」
渚「でも茅野、結果オーライだよ」
杉野くんは、目をおさえてる
奥田「杉野くん!目がっ!」
杉野「くっ……そ……」
保護カバーの破片が……目に入った?あんなに強力な保護カバーを壊すなんて…
茅野さん……すごい……それに、光を直視してたはずなのに……
茅野「今度こそ……確実に……」
だめ……このままじゃ……!!
奥田「あっ……」
そうだ……
私は、静かに銃を取り出すそして、茅野さんに銃口を向ける
茅野「お?殺る気になってくれた?遅いよー奥田さん」
奥田「……」
私は震えている……撃とうとしているから…
渚「茅野……殺っちゃえば?」
茅野「フフッ」
パァァァァァァン
渚「……」
茅野「痛っ!」
渚「茅野!?」
やった……!!そして……
パァァァァァァン!!!!
茅野「うっ……」
渚「!!杉野………!!」
杉野「わりーな奥田…右目が潰れて……」
奥田「全然大丈夫です!その状態で
銃を正確に狙えるのすごいです!」
ほんとに……よかった……
茅野「うっ……」
杉野くんが、茅野さんの銃を撃ち、私が茅野さんに、撃たれれば体が麻痺するというものを撃った
茅野「くっ…カラダが……しびれ…る」
渚「やってくれたね……奥田さん……」
渚さん……!すごい……殺気………!
杉野「渚……」 こわい……
杉野「大丈夫だよ……俺が相手をする……」
奥田「……杉野くん!無理です!右目が潰れているのに……」
杉野「大丈夫……まだ……左目がある……」
渚「大丈夫?杉野。今なら余裕で勝てちゃうよ」
杉野「ははっ心配すんなよ渚。そこまで弱いつもりなんてなかったけど……?」
渚「じゃ、遠慮はナシで」
杉野「当たり前だ」
茅野「な……ぎさ……」
奥田「杉野くん……」
杉野も好きだけど渚が勝ってくれないと困る〜死なないで
52:ミカエル:2016/01/16(土) 18:22 ID:W/Y 渚side
なんだか嬉しい……杉野とちゃんと戦えるから……
E組にきてから、1番最初から仲良くしてくれた……大事な友達……
その友達を……暗殺できるなんて……
杉野「渚……俺……正直渚とは戦いたくないんだ……。けど……」
渚「……けど?」
杉野「俺は……負けない……
負けるわけにはいかないんだ」
渚「それは……僕も同じだよ……」
杉野「お前に……勝つ……!」
杉野……暗殺者の目をしてる……
渚「僕だって……」
始まるよ……
ミカエルです!
長らく投稿できずに本当に申し訳ありません投稿ペースに波があるので、頑張っていきたいと思います
よろしくお願いします
杉野side
渚が迫ってくる
俺は……逃げ回ることにする……
頭の中で……これからどう戦うかを考えないと……
走り続ける俺たち……
俺の手持ちの爆弾、薬品は5つ……
これをフルに使っていくしかない
渚「あははっどうしたの杉野!
逃げ回ってばっかじゃ、僕には勝てないよ!」
杉野「くそっ」
どうする……!?
ただでさえ右目が潰れてんのに
その上…茅野も回復したら
杉野「くっ……」
俺は……考えて勝ちに行くタイプじゃないな
自分が一番分かってる……
当たって砕けろ!!
これが俺の……殺り方だ……!
杉野がんばれ〜.....あっ!!渚を応援するつもりが....
56:ミカエル:2016/02/02(火) 06:02 ID:W/Y 神崎side
始まった…
渚君たちの激戦が……
渚君には、もちろん勝って欲しいけど、
そうしたら、杉野くんは…
カルマ「参戦したい?」
神崎「え?」
近くにいる彼は、私に問う
カルマ「俺だって、一緒に戦いたいよ。あの四人の中に、俺と神崎さんがいないのは、なんか嫌なんだよねー」
神崎「うん……」
私も同じ……だけど
カルマ「行っちゃう?」
神崎「行っても……いいのかな?」
行ってはいけない気がするの……
カルマ「だよね。俺も同じこと考えた」
渚side
シュッシュッ
ナイフを当て合う僕たち……
訓練で、何回もやったことだ
杉野……片目が潰れてるのに、避けきってる
すごい集中してるな……
杉野「……っ」
けどね……杉野……
そうやって……集中してる時こそ……
杉野(………渚?)
すっ……
この攻撃は……効きやすい……
ナイフを空中に置くようにして…そのまま…
杉野「………っ!!」
パァァァァァァァァァァァァァァン!!!!
茅野「……!な……ぎさ…」
奥田「杉野くん!」
カルマ「……」
神崎「……っ」
終わったね……杉野……
後ろに倒れこむ杉野……
杉野「くっ……そ………!」
そして、すぐさま2本目の刃を……
抜くが……早いか……
僕は、銃を取り出す……
杉野「うっ……くっ……!」
渚「楽しかったよ……杉野……
ずっとそばにいてくれて…ありがとう」
杉野「なぎ……さ……」
渚「じゃあね……」
パァァァァァァン!!
渚side
杉野「……」
なにが……起きた……?
僕の手に銃はない…銃だけ撃たれた……
撃った方向は、600mも離れてる……
千葉くんだって……ついこの間までは、
200mまでは撃てるようになったって…
ビルに隠れて
僕の銃を正確に狙ったスナイパー
速水さん……!!
そんな……
手持ちの武器がもうない……
渚「くっ……」
僕は、銃を取りに行こうとする……
渚「……えっ」
足が……動かない……!!
杉野「ひっかか……ったな……なぎさ」
渚「杉野!……これはっ」
杉野「奥田特製、ネバネバする液をこぼしたんだよ。それにくっつけば、数分は離れられない」
渚「いつ……こんなものを……!」
杉野「渚が猫だましを使う瞬間だよ。渚って猫だまし使うとき、いつもちょっと跳ねるだろ。集中してるのは、渚も同じ。下の方に目がいってなかったみたいだしな」
渚「くっ……」
完全に身動きが取れない
杉野「ありがとな、速水。ベストタイミング助かったよ」
マイクで話す杉野。その会話が、僕にも聞こえてくる
速水「びびった。いきなり磯貝から命令がきて、おかげで場所も移動しなきゃだし」
磯貝「悪いな速水。でも、本当助かったよ」
速水「それより、早くしたほうが」
杉野「だな」
そこで、会話が途切れた
杉野は、ネバネバの液に、なにか別のものをかけてくる
渚「何する気……?」
杉野「茅野と奥田のとこまで戻るんだよ。
渚ひとりなら抱えられる」
杉野……回復が早い……
ほんとに、猫だましをくらったの?
手足をガッチリと縛られ、杉野に抱えられた
杉野「よし、行くか」
杉野side
奥田たちのところまで戻った俺たちは、
茅野も拘束した
渚と茅野は、背中合わせで座っている
茅野の前に奥田が立って、
渚の前に俺が立っている状況だ
奥田「杉野くん、目は……」
杉野「あぁ、大丈夫。ちゃんと手当てするから、それより……」
渚「……何するつもり?」
杉野「お前らの宝はどこにあるんだ?」
茅野「言うわけないでしょ」
だよなー……
茅野「それより……」
……茅野?
茅野「早く殺ってくれない?
杉野side
杉野「何……言ってるんだよ。
そんなことするわけないだろ」
渚「ビビってんの?」
………渚……!
杉野「ビビってなんか……」
渚「なら早く殺ってよ。このゲームの意味、
わかってる?殺さなきゃ自分が死ぬんだよ」
そんなこと……
奥田「わかってます……!そんなこと……
けど、狭間さんを殺してしまったあの感覚が……怖いんです……」
杉野「奥田……」
茅野「それでも……殺ってほしい。
奥田さんに……」
渚「杉野に……」
2人の目が……違った……
強い目だけど、瞳の奥は、寂しい目も見える
俺は、銃を構える
渚に……銃口を突きつける……
奥田も……手が……震えてる
トラウマなのに……また……
けど、奥田の目も……強い目だった
決心した……
奥田side
茅野さん……ごめんなさい……
私は……あなたを……
だめ……
杉野side
杉野「奥田……?」
渚「……?」
茅野「……奥田……さん」
奥田は、静かに銃を下ろした……
奥田「ごめんなさい……私、やっぱり」
茅野「………!!!」
茅野に、一瞬で殺気がまった
茅野が奥田にナイフを突き付けようとする
縛られてるのに……なんで!!
茅野「この………
意気地なし!!!!!」
バアアァァァァァァァァンンン!!
杉野「…………!!!
岡野………!!」
杉野side
ナイフを突き付けようとした茅野……
そのナイフを、体の柔らかい岡野が
蹴り上げた
茅野「……!!」
奥田「岡野さん……!!」
岡野……いつの間に……
岡野「大丈夫!?奥田さん!」
奥田「……はい!」
茅野「………っ!」
磯貝「大丈夫か、奥田」
後から磯貝も出てくる
杉野「磯貝……よかった。
後は頼むよ。約束通りな!」
磯貝「………」
杉野「磯貝………?」
磯貝「それでいいのか……?杉野」
杉野「……え?」
磯貝「俺たちが殺って……後悔しないか?」
杉野「…………」
渚……いつも一緒で……
俺が殺っても……いいのか?
岡野「奥田さん……きっと後悔するよ。
茅野っちだって……そう思ってる」
奥田「岡野さん……」
杉野「く……そ……!」
磯貝「杉野……」
茅野side
渚「茅野……大丈夫?」
茅野「うん……ごめんね。」
さっきのは、なんだったんだろ
急に、体が熱くなって、
渚「茅野……そろそろ、お別れかもね」
茅野「渚……」
渚「茅野……ありがとう。いつもそばにいてくれて……ほんと、楽しかったよ」
茅野「うん……私も……」
小声で話す私達……
渚「茅野……僕……
茅野が好きだよ」
茅野「うん……知ってる
私も……好き…」
でも……その思いは……もう……
カルマチームの誰か渚たちを助けてあげて!!
66:舞花:2016/02/17(水) 19:31 ID:Uq.渚と茅野かわいそう…
67:ミカエル:2016/02/18(木) 20:36 ID:W/Y 渚side
磯貝「杉野……」
杉野「……っ」
杉野……ごめん……
磯貝「殺れ…渚の……望みなら……」
渚「うん……お願い……」
奥田「うっ……ううっ……」
岡野「奥田さん……」
茅野「……」
女子達泣いてる……
杉野「ごめん……」
磯貝「……」
渚「……杉野」
杉野「ごめん……渚……俺……」
渚「いいんだよ……杉野……」
僕の望んでることだから……
渚「それに、嬉しかったよ。杉野とちゃんと戦えて。負けちゃったけど……楽しかった。すごく…楽しかったよ……」
杉野「渚……」
渚「殺ってよ杉野……。僕は、
杉野に……殺ってほしい……」
杉野「……!」
茅野「私も同じだよ……」
……!茅野……
茅野「私も……奥田さんに殺ってほしい」
奥田「でも……私……」
茅野「お願い……」
奥田「……わかり… ました………」
奥田さん……!!
茅野「……」
磯貝「杉野……」
杉野「……くそっ……」
渚「杉野」
杉野「ごめん……渚……今まで……
ありがとな……」
渚「ううん……僕こそ、ありがとう」
茅野「奥田さん……ありがとう」
渚「
磯貝side
渚と茅野は……優しい笑顔だった……
眩しいくらい……綺麗な笑顔……
磯貝「岡野……行こう」
岡野「うん……」
その場から離れる俺たち……
杉野……奥田……悔いのないように……
渚side
杉野が僕に銃口を向ける
笑って……けど、その笑顔は……
杉野らしい……
杉野「……」
渚「……」
パアァァァァンンンンンン!!!!!!
僕の意識は……そこで途絶えた……
絶対に誰か助けてくれるって信じてる!!!
71:ミカエル:2016/02/20(土) 10:14 ID:W/Y 千葉side
あの激戦を……俺はずっと観戦していた
磯貝にも気付かれたかもしれない
おそらく気付かれてる
けど…殺さなかった……
これは……見るべきものだから……
その激戦の中で……
静かに…凄まじい力を発揮させた奴がいた
速水凛花……
俺らが本物の銃を持ったのは、南の島以来
その時だって…敵との距離は100m弱
けど…あの時渚の銃を撃った弾は……
600mは離れていた
あいつがあんなに成長してたとは……
俺は、スコープを覗く
俺も……できるのか……?
あ……イトナ……距離600m弱……
この引き金を引いたら……当たるのかな…
ザザッ
赤羽「やめてね?千葉」
千葉「カルマ」
マイクから聞こえる声……
赤羽「今殺ったら、計画が台無しになる。
敵に位置を知られる可能性もある。」
千葉「分かってる…」
俺は、銃を下ろした
赤羽「お前には…ちゃんとした舞台が
あるからね…」
カルマの声は聞こえなくなった……
舞台……か……
千葉「フッ」
楽しみにしてるよ……
岡野side
杉野たちのところに戻った……
あの銃声は……本当に……
奥田「茅野さん……ごめんな……さい…」
泣きじゃくる奥田さんがいた
杉野「……っなぎ……さ……っっ!」
涙を流す杉野……震えている肩……
立ち尽くしてしまう……
辛いよね……こんな……こと……
私は……奥田さんを…抱きしめることしか
できなかった……
奥田「うっ……わたし……私……!」
岡野「大丈夫。大丈夫」
なんで……私が泣いてんのよ……
磯貝「杉野」
磯貝くんが杉野に声をかける
杉野「くっそ……!!」
拳を床に叩きつける杉野の姿……
杉野「俺が……渚を……」
磯貝「お前のせいじゃない……」
杉野「くっ……!」
涙を流す杉野……悔しいだろうな……
その隣で……優しい目で見つめる磯貝くん
かがんで、杉野を慰めてる……
磯貝「岡野……」
岡野「……磯貝くん……?」
すっと立ち上がる彼の背中
磯貝「奥田を……頼む……。」
岡野「え?」
それだけ……?
磯貝「ちょっと…確かめたいことができた」
岡野「うん……わかった」
磯貝「ごめんな……ありがとう」
彼は行ってしまった……
何だろう、確かめたいことって……
磯貝なんかかっこいい!!
74:ミカエル:2016/02/20(土) 22:41 ID:W/Y イトナside
俺はいま……いわゆる、ぼっちだ
あいつらはみんな、とりあえず誰かと一緒にいるが……俺はぼっちだ……
あ、速水もぼっちか
あいつは仕方ないのかもな
援護するのが仕事だから……
矢田side
矢田「もー宝ないなー」
不破「なんでだろう?カルマくんなら、
ゲーセンとかに隠しそうなのに」
矢田「そんな簡単なとこに隠すのかな?」
しぶしぶ苦笑いを返す
ひたすら宝を探してる私達……
矢田「はぁー。どこにあるんだろう。ね、
優月ちゃん。一応磯貝くんには、警戒しろって言われたけど……流石に、こんなところまで来ないよね?
さっきから特に気配もないし。
そうだ!もうちょっと映画館の方まで
さがしにいってみようよ!」
少し興奮気味に……後ろに振り返った
そこには……
血を流して倒れる優月ちゃんがいた
矢田「嘘……優月ちゃん……?」
いつの間に…こんな一瞬で……血の海に…
店内に……不快なメロディばかり響く
ゲームセンター……
全然気づかなかった……
周りの音に負けて……磯貝くんにも……
言われてたのに……
涙がたまっていく
矢田「嫌だ……なんで……?誰が……」
?「ううっ改めて見ると気持ち悪いな」
……!!
矢田「誰!?あんたが優月ちゃんを!?」
涙を流しながら、声のする方へと叫ぶ
?「しょうがないよ。逆に……なんか
スカッとしたよ」
矢田「……木村、陽菜乃……!!」
倉橋「ヤッホー桃花ちゃん♪久しぶり」
木村「決着をつけに来たぜ」
高いところから…私を見下ろす二人……
その目は……あの時と同じ……
矢田「ごめんね優月ちゃん……私のせいで」
だから……
矢田「私が……優月ちゃんの仇を討つ!!」
私は今……暗殺者の眼をしている……
倉橋「フフッそうこなくっちゃ♪」
ごめん……磯貝くん……ひなた……
約束を……守れなくて……
けど…私が……殺らなきゃ!!
矢田「行くよっ!!」
2人に飛びかかる……
矢田side
な、なんで……避けようとしないの!?
なら……このまま……!!
矢田「もらった!!!」
ガチイイイインッッッッ!!
私のナイフと木村のナイフが当たった
矢田「くっ……!」
やっぱり……力じゃ……
倉橋「だめだよ桃花ちゃん。力入りすぎ」
矢田「陽菜乃!!」
そっと私の手に…自分の手を重ねる陽菜乃
そして……私の耳元で囁いた……
倉橋「桃花ちゃんは……
もういらないの……」
矢田「……っ!!」
木村「………」
そして、陽菜乃は素早く銃を私に突きつけ、
倉橋「バイバイ♪」
パァァァァァァン!!!
最後に見たのは……変わらない……
彼女の笑顔だった………
速水side
ザザ
『不破死亡、矢田死亡』
速水「なっ……」
なんで……一気に2人も……
殺った犯人には心当たりがある……
けど…ふたりとも……弱いわけじゃない
不破なんか頭脳派だし、矢田だって……
ナイフ術の成績は……女子3位だし……
そんな2人を一瞬で…まさか、瞬殺?……
嘘でしょ……
神崎side
赤羽「お疲れー木村。倉橋さん」
木村「ま、そんなに疲れてねーけど」
前原「瞬殺だったからな」
千葉「5分も経ってないな……」
倉橋「そう?ありがとう。あんなに簡単にいくとは…正直思わなかったよ」
マイクから聞こえるみんなの声……
赤羽「ま、こんな感じで……この調子でいこーぜ」
ブツッ
赤羽「これで、戦況はだいぶ有利になった」
神崎「て言っても……渚君や茅野さんが
負けてしまったから……」
赤羽「正直そこは想定外だったよ。
まさか、杉野と奥田さんに負けるとはね」
……
赤羽「けど…このままで終わらせないからねちゃーんと面白く仕上げなきゃ」
神崎「フフッ」
赤羽「え、俺なんか変なこと言った?」
神崎「ううん、ごめんね。
いつものカルマくんだなと思って」
いつものあなたの顔だった
赤羽「そりゃどうも」
カルマもやっぱり渚とカエデが死んじゃうのは想定外だったんだ
80:ミカエル:2016/02/25(木) 20:15 ID:W/Y 片岡side
私は前原君と共に行動している
けど、今はちょっと休憩中
前原「なー片岡」
片岡「何?」
前原「俺らって、今何人残ってるんだ?」
片岡「えーと、ちょっとまってね」
前原「最初の人数は覚えてるぜ。
うちのチームが14人。相手チームが13人」
片岡「そうそう。もともとこっちのチームのほうが人数が多かったのよ」
前原「で?残ってる人数は?」
片岡「私たちのチームが10人
相手のチームが6人だよ。」
前原「お!結構いい感じじゃん」
片岡「そうは言ってられないよ。
相手チームには、結構強い人達が残ってるからね」
前原「そっか。磯貝に岡野に速水。あと
杉野と奥田とイトナか……」
片岡「そう。杉野と奥田さんは、渚と茅野さんを倒したぐらいだから、あなどれないね」
前原「けど、こっちのチームも結構戦力になるやつは残ってるぞ?」
片岡「そうだね。カルマ、千葉くん神崎さん倉橋さん。寺坂くん吉田くん村松くん。
木村くん。私と前原君」
前原「だろ?ま、油断は禁物だけどなー」
片岡「ほんと…。でも、私たちのチームが
有利に進みすぎてる気がする。」
前原「え?」
片岡「なんか逆に…気持ち悪いっていうか」
前原「ふーん……」
片岡「まあ、今は考えても仕方ないし、
この戦いに集中しなきゃね」
前原「だな」
磯貝side
マズイな……戦況が不利になる一方だ
俺はチラリと、横にいる岡野を見た
これ以上…岡野を巻き込むわけにはいかない
俺が考えられる……
みんなが傷つかずに済む戦い方……
これしかない……
寺坂side
吉田「おい、寺坂見ろよ」
俺らは今、住宅街の中にいる
その家の屋根で一休みしていた
寺坂「なんだよ?」
村松「あれあれ。イトナが丸腰だぜ。」
寺坂「おお。ほんとだ」
なんだアイツ……余裕だな……
赤羽「聞こえる?肉壁3人組」
吉田「お前……俺ら3人まとめんなよ」
赤羽「イトナを見つけたんでしょ。
いいよ。殺っちゃっても。」
村松「え?いいのかよ」
赤羽「別に、イトナはあんま計算に入れてないからね。ここから変な動きされるより、
今殺れるなら殺っちゃって欲しいんだよね」
吉田「だとよ。」
村松「そんじゃ、いっちょ暴れますか」
寺坂「おう」
ゆっくりとイトナに近づく……
背後から……確実に……
たとえ気付かれても、俺ら3人に一人で敵うはず無ぇからな
今だっ!!!!
なっ……!!!
俺らの動きが止まった……
近づくことすら出来ないくらいの
イトナの殺気……
吉田「……っ!」
村松「……」
寺坂「くっそ……」
近づけねぇ……空気が重い……!
寺坂「ひくぞっ……!」
そのまま退散しようとする俺ら……
イトナ「寺坂か」
寺坂・吉田・村松・「……!!」
イトナ「ばれてないと思ったか?
お前らの図体でばれないはずがないだろ」
背中を向けたまま話すイトナ……
寺坂「くっそ……いくぞっ!」
逃げるしかなかった
かっこ悪りぃ……
寺坂「悪りぃなカルマ。」
赤羽「仕方ないねー。ま、次があるでしょ」
イトナがあんなだったとはな
正直、びびったぜ
イトナがマジでカッコいいんだけど!!!
84:杏◆RLI:2016/02/26(金) 13:21 ID:tEw
めっちゃかっこええ!!
神崎side
神崎「失敗しちゃったね。寺坂くん達……」
赤羽「ちょっとびっくりだよねー。
ま、今はまだイトナはいいよ。そのうち
殺るから……」
神崎「そう……」
彼がどんなことを考えてるのか……
いまだによくわからないけど
赤羽「よっし。じゃ、行こっか神崎さん」
立ち上がる彼……
その声は、いつも通りの彼……
ゆっくりと振り返る……
赤羽「狩りの時間だよ」
その目は、暗殺者の眼だった……
神崎「うん……わかってる……」
私達は走り出した
岡野side
岡野「……っ!!」
今なんか……
振り返っても何もない、青空が広がる椚ヶ丘
磯貝「どうした?岡野」
岡野「磯貝くん……今、なんか気配が……」
磯貝「……」
磯貝くんは、
静かに目を閉じて……耳をすました……
岡野「……?」
磯貝「……動き出したか……」
岡野「え?」
どういう……
磯貝「みんな!聴こえるか!」
杉野「磯貝?」
イトナ「どうした?」
磯貝「カルマと神崎が動き出した充分に警戒してくれ」
「「「了解」」」
岡野「うそ……」
磯貝「やばいな、カルマが暴れたら……」
果たして…カルマくんの餌食になってしまう
のは……誰なのか……
その緊張が……私達の中によぎった
速水side
くっ……カルマと神崎が動き出したっていうのに
こっちの事で、今は精一杯!
バンッッッッ!!
くっ……当たらない……!!
けど、この勝負は勝ちたい
あんたには負けない……
千葉……!!!!
速水side
くっ……!
バババババババッッッッ!!!
避けるので精一杯!!
撃ちたいけど、態勢が整わない!
私は森の中に
彼はビルの中に
互いを撃ち合う銃撃戦……
このままじゃラチがあかない
近づく!
私は方向を変える
ナイフで勝負は決めたくない……
千葉side
………!!
速水が姿を消した……
どこだ!?一体どこに
千葉「……!!!」
ガチイイイイン
速水「……!」
千葉「……速水っ!!」
俺の銃と速水のナイフが当たる
速水「千葉……なんで……
あんた達は……どうして……!!」
千葉「俺らは、本気だ……。
お前達とは……違う!」
速水「どうして……そこまで……
死にたくないでしょ!?」
千葉「死にたくない…だからこうしてるんだ
死にたくないから」
速水「なら、大人しく宝のありかを」
千葉「そんなのは待てない!」
キィィィィィンンンンンン!!
速水「……っ!!」
お前らとは……違うんだ……
速水side
キィィィィィンンン!
くっ!はじかれた!
私は後ろに後退する
速水「……っ!」
長い前髪の隙間からかすかに見える彼の目は
暗殺者の目だった……
こいつ……本気だ……
なら、
相手が本気なら……そのまま返すのが
いいと、私は思う
速水「そっちが本気なら……」
私は彼を睨む
殺し屋の目で……
千葉「そうこなくっちゃな」
彼は……微笑んだ
凛花と千葉の戦いは楽しみだね♪
92:ミカエル:2016/02/29(月) 07:09 ID:W/Y 磯貝side
磯貝「今…なにか……」
岡野「聞こえたよね?」
磯貝「あぁ。速水か」
相手は千葉か……もしくは……
ザザッ
速水「磯貝……邪魔しないでね」
磯貝「速水……」
速水「この勝負は……勝ちたい
自分の力で……だから……お願い」
速水が……こんなに自分の意思を伝えてくるのは初めてだ……
お前が本気なら
磯貝「わかった。絶対死ぬなよ」
速水「当然」
その短めの答えに、俺は思ったんだ
いつもの速水だって……
岡野「磯貝くん……」
磯貝「大丈夫。俺たちは……みんな強いだろ。負けないよ……あいつも。俺たちも」
岡野「……」
速水side
千葉「話は終わったか?」
速水「……」
千葉「いいな。いつものお前の目だ」
速水「それ、褒めてるの?」
千葉「当たり前だろ」
そう言って、千葉は距離を置く
千葉「こんな至近距離じゃ確実に当たる。
さっきの場所から勝負だ。どっちが先に当てられるか……」
速水「了解」
千葉「……」
速水「……」
千葉は笑った……まるで、これから始まる
事が、楽しみなように……
行った……
スコープを覗くと、千葉はもうさっきの場所にいた
速水「悪いね……千葉」
秒殺させてもらう
ビュッ!!!
速水「……!!」
そんな
速水side
速水「くっ……!あ…」
千葉が撃った弾は、私の左の二の腕をかする
まずい……反撃を……!
そう思ったのも束の間
あの場所に、千葉の姿はなかった
速水「どこに……」
ゾクッッッッッ
不意に背後から感じる殺気
速水「くっ……!」
とっさに取り出したナイフを後ろに投げる
千葉「っと……危ないな……
けど…さすが、殺気の察知は完璧だな」
速水「いつの間に……」
二の腕の痛みはあまり感じない
この距離なら……確実に殺れる
速水「……」
千葉「……」
ザッッッッッ!!
同時に銃を取り出す
速水「殺らないの?今なら……絶好のチャンスじゃない」
千葉「殺るよ」
何考えてんの……こいつ……
速水「そう……殺ってみなさいよ
殺れるもんなら……」
やばい…。千葉君と速水さんカツコよすぎるよ〜!!千葉&速水推しの私からにすれば、カッコよすぎて鼻血が
ブッシャーーーーーー!!!!!!
予想以上の量だった…。
千葉side
速水「殺れるもんなら……」
不敵に笑う速水の顔は、不気味だった
すっ
千葉「……?」
速水は左手を上げる
ギュュンンンンンン!!!
千葉「……なっ!」
彼女の体が、上に引っ張られる
くっそ……!ワイヤーか!!
木に引っ掛けてたのか!
パンっ!パンッ!
千葉「くっそ……」
当たらない……!速水が空中で、あちこち
動き回るから
速水「……」
!!消えた!
ここは森の中……
聴け……聴け……
草木の音……森の声を……聴け……
俺は耳をすます……
千葉「……みつけた……」
パァァァァァァン!!!
速水「うっ……!」
千葉「ちっ……」
急所は外したか……ま、いい感じのところに当たったな
速水「……っ」
パン!パン!パン!
そのうち方はもはやヤケクソだぞ
まったく
速水side
ま…ずい……
右肩を殺られた……
腕が……上がんない……
速水「うっ……痛っ……」
右手が使えなきゃ、左手で撃つしかないけど
左手で打つ練習なんていつもやってないし、
千葉「チャンス……」
速水「……!!」
まずい!!!
パァァァァァァン!!
速水「危ない……」
パン!パン!パン!パン!
速水「くっ!」
避けるので精一杯!!
こんなのに……どれだけの集中力が必要か、
わかってんの……?
ところどころ銃弾がかする
速水「やばい……全然攻撃できない」
千葉「どうした速水。反撃しなきゃ
殺られるぞ」
速水「なめないで……」
パン!
千葉side
何やってんだ速水……
なんで全然違うところに撃って……
速水「スキあり……」
千葉「やばっ……!」
シュッッッッッ!!
千葉「うわっ……!」
速水「よそ見するから……」
こいつ……笑ってんのか……!?
速水はナイフで俺を刺してきた
千葉「くっ……そ……!」
俺は銃を撃とうとした
速水「無駄」
パン!!
俺の銃が、弾き飛ばされた
千葉「……っ!」
速水「終わりだね。千葉」
かなり痛いな……
千葉「は……ははっ……
さすが……俺の認めるスナイパーだな」
速水「何様なのよ。あんた」
千葉「降参だよ」
俺は、座り込んだ
速水を見上げるように
ずっと彼女は……俺に銃口を向けてくる
速水side
千葉……
速水「思い出話しない?」
千葉「どうぞ」
速水「……って言われても、」
千葉「お前が言い出したんだろ」
…………
沈黙……
速水「はぁ」
静かに目を閉じる……
敵が逃げないかって思うかもしれないけど、
私は千葉を信じてるから……
目を閉じたまま話す
速水「私達の会話で……沈黙が起きないことってないよね」
千葉「……」
返事はないけど、そこにいるのはちゃんとわかってる
速水「そういえば、2人で遊びに行ったこともあったね。ま、その後
莉桜やカルマにからかわれたけど」
千葉「……」
千葉が笑った気がした
速水「ねえ千葉」
千葉「ん?」
返事を返してくれた
速水「楽しかったって、言っていいのかわかんないけど、ホントだから。
あんたとちゃんと戦えて、満足してる
千葉も同じでしょ」
千葉「あぁ」
いつもの短い返事……思わず笑ってしまう
速水「ねぇ千葉」
ゆっくりと、目を開けていく
速水「私、多分千葉が……」
千葉が……死んでる…………
速水「う…そ……」
いつ……さっきまでの返事の声は、確実に
千葉だった……
全然気づかなかった………
自殺?そんなわけない
じゃあ……誰が……
なんで……こんな殺り方……酷すぎる
血の海……
速水「誰……誰よ……。
私……千葉に、本当の気持ち……
伝えられてないじゃん……」
ボロボロこぼれてくる涙……
速水「くっ……うぅ〜」
彼に泣きすがる……
誰が……誰がこんなこと……
せめて……私に殺させてよ……
心の中にあるのは……
悲しみ…怒り…復讐…
速水「〜〜〜〜〜っ!!」
千葉……!!!!!
どっちが勝つのか最後までわかんないね!ひきこまれる!
101:ミカエル:2016/02/29(月) 19:43 ID:W/Y ??side
いつまでも殺らないから……
殺っちゃったよ……
100ゲット!
103:ミカエル:2016/02/29(月) 19:53 ID:W/Y 杉野side
『千葉死亡』
速水……殺ったのか……
奥田「なんだか……喜んでいいのか
悪いのか……わからないですね」
杉野「……あぁ」
杉野「うぐっ!!」
奥田「杉野くん!!」
なんだ……誰かに……背中を蹴られ……た
赤羽「スキありすぎだね、杉野」
奥田「カルマくん!」
神崎「ダメだよ。一応渚君や茅野さんを倒した人達なんだから」
赤羽「わかってるよ〜」
杉野「神崎……さん」
その目は……殺し屋の目だ……
奥田「杉野くん……大丈夫ですか?」
杉野「あぁ……平気」
シュッッッッッ!!!
え?
奥田「……」
奥田が倒れた
神崎「ごめんね奥田さん」
神崎さんが……殺った?
彼女の殺り方は美しすぎて…魅了された
風になびくその髪は…サラサラとした髪だ
杉野「……っ!!」
カルマに背後を取られた!!
俺の首筋にナイフを当ててくる
赤羽「じゃあね杉野。楽しかったよ」
杉野「そんな……」
神崎「さようなら」
シュッッッッッ!!!
最後に聞いたのはその声……
最後に見たのは彼女の笑顔……
俺の意識は
そこで途絶えた
岡野side
『奥田死亡、杉野死亡』
岡野「嘘でしょ……」
2人が殺られた
磯貝「カルマと神崎だな……」
にしても瞬殺って……
磯貝「くそ……っ!」
岡野「どうしよう……」
『イトナ死亡』
磯貝「えっ!!」
岡野「そんな……!!」
なんで……
寺坂くんたち?
岡野「待ってよ……残ってるのって……
私、磯貝くん、速水さんだけ……?」
磯貝「あぁ」
??「みーっけ」
??「探したよ」
磯貝・岡野「!!!」
前原「やっと戦えるな」
片岡「待ちくたびれてたんだ」
磯貝「前原……片岡……」
岡野「そんな……」
微笑んでいる2人の顔は……
今までで見たことのないくらい
綺麗で……恐ろしくて……
本気だった……
赤羽「ふっ」
神崎「クスッ」
赤羽「これは見ものだ♪」
現在の生き残り
警察チーム
赤羽、神崎、倉橋、木村、前原、片岡、
寺坂、村松、吉田
計9名
泥棒チーム
磯貝、岡野、速水
計3名
倉橋side
倉橋「おぉ〜カルマくんたち瞬殺したね〜」
木村「あぁ、さすがだな」
やっぱすご〜い
寺りん達は少し手こずったみたいだけど
木村「おい……見ろよ倉橋」
倉橋「なになに?」
あ、誰かいるね。あれは……
倉橋「……!!」
木村「あぁ、」
倉橋「いいな…私も、あそこに混ざりたい」
木村「俺もだよ」
これは、目を離せないよね……
木村「どっちが勝っても……誰も文句は
言わないな」
倉橋「うん……」
前原くんとメグちゃん
磯貝くんとひなたちゃん
どっちが……勝つんだろう
前原side
そんなに驚くなよ
ちゃんと予告しといたろ
岡野「本当に…殺る気なの?」
片岡「当たり前だよ。だからここまで生き残ってきたの」
前原「お前らと戦いたいから」
磯貝「岡野…」
岡野「磯貝くん」
磯貝「殺ろう……」
ようやく覚悟が決まったか……
前原「どっちが勝っても…恨みっこなしな」
岡野「ごめん……私……殺る……」
片岡「楽しみにしてるからね。ひなた。
例え……私たちの方が成績が悪くたって……
結局は実戦で力を出せるかどうかが重要
なんだから……」
磯貝「……」
岡野「……」
ったく。全然乗り気じゃねーな
そんなんじゃ楽しめねーだろ
前原「おーいお前ら。大丈夫か?
その状況じゃ、俺らに瞬殺されて終わりだぞ?」
ずっとうつむきやがって……
磯貝「あぁ……」
岡野「……!」
磯貝「ごめんな……」
磯貝が顔を上げる……
その顔は……その目は……
暗殺者の目だった…………
いつもと雰囲気が違うのは、明らかにわかる
前原「くっそ……」
一瞬びびっちゃったじゃねーか……
岡野「……」
片岡「それじゃあ……手加減はナシで……」
岡野「うん……!」
始まる……
どちらも負けてほしくない!!
109:ミカエル:2016/03/02(水) 18:07 ID:W/Y 磯貝side
磯貝・岡野「!!!」
キィィィィィンンンンンン!!
いきなりか……!!
前原と片岡が攻撃してきた
なんとかナイフで防いだ
前原(ニヤッ)
……!
俺を見て笑った……!!
その目で……訴えてきた
前原『お前の相手は……俺だって……』って
磯貝「……」
ああ……受けて立つよ……
磯貝「岡野……」
岡野「……ん」
磯貝「わかってるよな」
岡野「もちろん」
俺は、岡野に手をグーにして突きつける
磯貝「……」
岡野「……」
岡野も同じように出して……
ポン……
ぐーパンチをした
磯貝「スー……ハァーー……」
大きく深呼吸をする
集中しろ……
前原「そうこなくっちゃな」
前原が攻めてくる
磯貝side
シュッシュッ
ナイフを当て合う
磯貝「ひとつ聞いていいか?前原」
キィィィィィンンンンンン!!
ナイスとナイフが当たり
磯貝「お前ら…なんでそんな戦法なんだ」
当たったまま話し続ける
前原「俺たちは……負けたくないんだよ
この勝負に……死にたくないんだよ」
磯貝「けど…」
前原「俺らは……知っちゃったんだよ」
そう言って、後ろに大きく飛ぶ前原
そのまま空中で回転して
片岡とハイタッチをした
キィィィィィンンンンンン!!
磯貝「片岡……!」
片岡「私達もね……最初は驚いたよ
奥田さんが狭間さんを殺したのを見たときは
けどそれと同時に、
なんて面白いんだろう!!って……」
磯貝「……なっ!」
片岡「私達は、ゲームマスターの気持ちがわかるの。」
磯貝「な……んで……」
片岡「ゲームマスターは、楽しんでるの
私達が仲間を殺しあうのを見て……
私達も同じ……
今まで教わったことをフルに生かして
あなた達を殺したい……そう思った」
磯貝「……」
片岡「それで……いざ殺してみるとね」
岡野「きゃあ!」
磯貝「岡野!」
どさっ
岡野が飛ばされてきた
磯貝「大丈夫か?」
岡野「うん。この体育着だしね」
片岡「殺してみるとね……」
その先には、片岡と前原がいた
前原「最高に楽しいんだよ」
風が吹いている
2人の目は…俺たちが決して見たことのない
純粋に……楽しんでいる
純粋に……殺したいと思っている
そう見えた
岡野「狂ってる……!」
片岡「たしかに狂ってる。
けど…あなた達も感じてない?」
岡野「友達を殺すことがそんなに楽しいの?
ねぇ……メグ……目を覚ましてよ」
片岡「楽しいからこうしてるの」
シャキ
片岡がもう一本のナイフを取り出す
磯貝「岡野!避けろ!」
片岡「フフッ」
片岡が攻めてくる
シュッ
俺と岡野はなんとか避け切った
岡野「危なかっ……た」
ボンっ!!!!!
磯貝「こ、これは!」
岡野「煙幕!?」
何も見えない……!
くっそ……どこだ!
磯貝「………!岡野!後ろ!」
岡野「……!!」
シュッ!
岡野「……っ!」
磯貝「大丈夫か!?」
岡野「かすっただけ。大丈夫」
くっそ……こうなったら銃で……
霧が晴れていく
周りにはビルたちがある
磯貝「いつの間に……地上に」
……いた!
パン!!!
岡野「えっ……!」
磯貝「矢田!!!」
ビルの窓から、矢田の遺体が放り出された
それを俺は片岡と勘違いした
岡野「……後ろ!!」
磯貝「……なっ!」
キィィィィィンンンンンン!!!
どうなっちゃうの??
112:ミカエル:2016/03/08(火) 19:30 ID:W/Y すいません
すごい今更なのですが、
岡野さんって、磯貝くんの事
「磯貝くん」って呼んでますか?
それとも「磯貝」でしょうか
誰かコメントお願いします
おそらくそうだと思います。そのような描写が思い浮かばないので、正確には分かりませんが…
114:ミカエル:2016/03/08(火) 22:06 ID:W/Y やっぱり「磯貝」でしたか……
すいません。私も描写が思い浮かばなくて、
次からはきおつけます
さなさん、ありがとうございます
すいません。
次から「磯貝」と呼ぶようにします
いきなりすいません
他にも違和感などがあれば、コメント下さい
よろしくお願いします
はじめましてハッピーです。
とっても面白いです。次が楽しみです‼
岡野side
岡野「うわっ…!!」
磯貝「岡野!!」
私は後ろに飛ばされた
前原「やっぱり女子は力がねーな」
片岡「それ、私に失礼じゃない?」
磯貝「……大丈夫か?」
私に駆け寄ってきた
岡野「う…ん。……!痛っ!」
突如襲ってきた痛みに、私は左腕を抑えた
磯貝「岡野……血が……」
岡野「大丈夫……かすっただけ」
前原「おーい。大丈夫か?」
岡野「うるさい。大丈夫に決まってんでしょ
こんなかすり傷……痛ッ!」
磯貝「無理に喋るな!」
片岡「休憩しないとダメかな?」
悔しい……意地でも勝ちたい
岡野「んなわけ……」
磯貝「岡野」
……磯貝…?
磯貝「このまま戦っても負ける。
お前は一旦休んで、手当てしてこい
一人でできるよな?」
岡野「それは……できるけど……」
そしたら……磯貝は……
磯貝「俺は……戦ってるから……
お前がしっかり手当てして、戻ってくるまで
俺が時間を稼ぐ」
そんな……
岡野「ムチャだよ!うっ……そんな……
この2人相手に……一人なんて……
リスクが高すぎるよ」
磯貝「大丈夫。約束しよう
お前は傷を治して、必ず戻ってくる
俺はその間……絶対死なない」
岡野「そんな……」
断りたかった……戦いたかった
けど…
なぜか……断れなかった
岡野「うん……わかった……
絶対生きててね!!」
まっすぐ彼を見つめて伝えた
磯貝「もちろん。約束だ」
私は微笑んだ
そして、その場を離れていった
片岡side
ひなたが行った
片岡「本気なの?磯貝くん」
前原「ま、俺らも随分と舐められたもんだな
まだまだって事か」
磯貝「そんなんじゃないよ」
片岡「私たち2人相手に……かなうと思ってるの?」
磯貝「………」
黙っちゃった……
磯貝「まともに戦えるとは……思ってない」
前原「だろーな。しっかし
はっきり言われるとこっちもがっかり……」
磯貝「けど…!
可能性は……0じゃない」
片岡・前原「……!!」
磯貝「だろ」
風が吹いていた
彼は笑った……
怖い……その笑顔が……何より怖い……
前原「ハッ……」
隣にいる彼も笑った……
前原「面白そうじゃん」
この2人……雰囲気が違う……
私も……負けてられない
磯貝side
落ち着け……集中しろ……
そう自分に言い聞かせているものの、
明らかに鼓動が早くなっていってるのがわかる
磯貝「スー……ハーーー」
大丈夫……
相手が前原と片岡なだけ……まだよかった
前原side
岡野はガサツだから、テンパって逆に
手当てが遅くなるはず……
時間稼ぎになるといいけどな……
前原「そんじゃ、いっちょ暴れますか」
片岡「あれ。さっきのは大して暴れてないの?」
前原「まぁな」
キィィィィィンンン!!!!!
前原「っぶね……!」
磯貝「無駄話するからだ」
けど…戸惑ったのは俺一人……
つまり……
片岡「っ!!」
キィィィィィンンン!!!!!
片岡が後ろから襲ってきた
けど…それを磯貝は左手で防ぐ
こいつ……2つのナイフを止めている
だいぶ腕震えてるけど……
俺は素早くもう一本のナイフを
パァァァァァァン!!
前原「なっ……」
片岡「嘘……」
一瞬だった……
その瞬間だけスローモーションに見えた
俺と片岡の血が散った
前原「くっ……そ!」
片岡「……!」
俺と片岡は、後退するしかなかった
前原「チッ」
片岡「かすり傷か」
あの一瞬の出来事……
俺がナイフを取り出した……
そして、刺すよりも早く……あいつは……
2本のナイフで俺と片岡をさばいた
なんとかかすり傷程度で済んだけど……
片岡は二の腕か……大丈夫そうだな
間はあるが……俺と片岡に挟まれてる
あいつは……
もう笑っていなかった
上目遣いに俺たちを睨んできたその目は…
目だけで……俺たちを震わせた
前原「こりゃあ、ちょいとてこづるかもな」
片岡「問題ないよ」
そいつから出てくる半端ない殺気……
これが……こいつの力……
片岡side
すごい……磯貝くん……
寒気がする……
体が勝手に震えてる……!
片岡「フフッ」
そう……これだよ……
私が感じたかったのは……この感じ……!!
すごい……楽しみ……!!
前原side
磯貝「ほんと……相手がお前らなだけまだよかったよ」
は?
おい待て……こいつ、笑ってる?
片岡「どういう意味」
磯貝「それは……」
ビュッッッッ!!
前原「なっ…」
気がつけば磯貝は俺の目の前にいた
バンッッッッ!!!!!
前原「うっ……!!」
横腹を蹴られた
なんつー威力だ……!!
そしてあいつは……すぐに片岡の方を向き…
片岡「……!!」
キィィィィィンンン!!!!!
片岡「くっ……」
あぶねー……
よく防いだな……片岡
男子並みに力のある片岡なら……このまま
磯貝「やっぱり……」
片岡「え?」
磯貝「女の子だな。片岡は」
片岡「なっ……!」
磯貝「スキあり……」
バンッッッッ!!!
片岡「かはっ!!」
前原「片岡!」
片岡が腹蹴りを食らった
片岡が磯貝の言葉に顔を赤くしている
スキを狙って
なんてやつだよ……
前原「片岡!すぐ起きろ!」
片岡「うっ……わかってる……!」
シュッシュッシュッ!!
磯貝は2本
俺らは4本
ナイフの差では圧倒的に磯貝が不利
なのに……
シュッシュッ
なんでちっともあたらねぇんだよ!!
その4本の刃を軽やかにかわしていく
お前は……
前原「ハハッ!」
ほんと……尊敬するぜ……
神崎side
岡野さんがいなくなって
磯貝くんが2人の相手をしている
神崎「なんだか……
2人の方が押されてるみたい」
赤羽「うーん……ま、そう見えるよね」
神崎「え?違うの?」
赤羽「確かに磯貝が押してるけど……
逆になんであの2人が手こずるのか」
神崎「……?どういうこと?」
赤羽「つまり……磯貝は見てたんだよ
今までナイフを当てあってきて……
前原と片岡のクセを……そして…弱点を」
神崎「それって……」
赤羽「そう。おそらくそれで力は互角になってるんだよ。
相手にスキを見せずに……さらに
相手の弱点をつく……
その観察眼も……それを実践で出す事も……
殺し屋に必要なスキルじゃない?」
神崎「……」
すごい……磯貝くん……
磯貝まじで尊敬!!
125:みーか:2016/03/19(土) 01:00 ID:9ZUあーつまんなかったー
126:ミカエル:2016/03/19(土) 08:55 ID:W/Y みーかさん
つまらなかったですか?
どういう展開を期待しましたか?
これで完結ではないです
ミカエルごめん…
125私じゃないです…
私と同じ名前の誰かです…
わかりまた!
みーかが2人いるんですね
大丈夫ですよ
ミカエルごめんね。
あ、名前変えたから、そっちでよんでもらっても…みゆといいます。
いえいえ。
よろしくお願いします
片岡side
全然当たらない……
それにこっちが押されてる!?
手榴弾はもうないし……
こうなったら…まだ一度も試したことないけど……!
スッ
私は後ろに後退した
バッッッ
足からナイフを出して……
シュッ!!
磯貝「……!」
私のナイフを避けた磯貝くんは……
空中で……
キィィィィィンンン!!
前原君に殺られるだろう……
磯貝「くっ……!」
ひなたがよく使うこの技……
ひなたみたいにできないけど
敵を動揺させることはできる……
磯貝くんの体勢が崩れた
そして、その隙に一気に攻撃を……!!
前原・片岡(もらった!!)
え……
ボンッッッッ!!!
片岡「なっ……!」
そうか……そっちには……奥田さんが!!
前原「片岡!逃げろ!爆発するぞ!」
キィィィィィ
バンッッッッ!!!!!
くっ……
爆風が……!!
片岡「なっ……!」
目の前には……磯貝くんがいた……
やばい……!
どうなるの!?
133:ハッピー:2016/03/25(金) 15:15 ID:Qg6続き楽しみ!
134:ミカエル:2016/03/25(金) 22:44 ID:W/Y 前原side
くそ!!なんも見えねー!
片岡「うっ……!!」
前原「なっ……片岡!!大丈夫か!」
片岡の声……
磯貝に殺られたか……!?
くっ……!どこだ!
片岡「前原君!逃げて!!」
前原「え……」
パン!!!
前原「くっ……!」
右足を撃たれた!
やば……!
日が落ちてきた……
ドン!!!
前原「うぐっ!!」
正面から腹けられたら……痛いだろうな
片岡「前原君!!」
前原「片岡……!殺れ!」
キィィィィィンンン!!!
片岡「くっ…」
めっちゃいいところ蹴られたな……
ちょーいてぇ……
片岡side
強い!!
必殺技……使うしかないのかな……
こんな場面で使うことになるとわね
ホント……感謝しなくちゃ
ありがとうございました
ビッチ先生……
私は……ゆっくり顔を上げて……
片岡(ニコッ)
笑った……
磯貝「……!!」
相手がナイフで攻めてきたら……
それを軽やかにかわして……
磯貝「なっ……」
そのまま……
抱きつくだけ……
磯貝「!!」
あはは
磯貝くんの表情が変わってく……
そして……そのまま……
2本目の刃を……
バンッッッッ!!!
片岡「なっ……!」
嘘……このタイミングで……!?
片岡「ひなた!!」
岡野「磯貝!遅れてごめん!!」
私と磯貝くんの間に蹴りを入れてきた……
磯貝「いやいや。思ってたより早かったよ」
岡野「本当にありがと!こっからは私が頑張るから」
磯貝「にしても、ベストタイミングだな」
岡野「本当にね」
くっ……あと少しだったのに
前原「惜しかったな。片岡」
片岡「前原君……大丈夫なの?」
前原「あぁ。大分良くなったわ」
片岡「そう……」
日の位置が低くなってきた……
前原「さーー!こっからが本番だ」
岡野「わかってる」
片岡「決着を……つけよう」
磯貝「当然……」
血の気を引くような激戦が始まるのは……
ここからだった
岡野side
本当は……もっと前から戻れてた……
けど…
磯貝くんが……強すぎて……
1人でも……あの2人に勝てるんじゃないかって……
けど…後悔したくないから……
殺るね……
磯貝side
岡野「磯貝」ボソッ
磯貝「なんだ?」
岡野「私……最初メグと戦いたい……
伝えたいことがあるから……」
磯貝「わかった……」
岡野「ありがと」
日が沈む前に決着をつけたい……
バッ!!
キィィィィィンンン!!
岡野と別れた……
予想通り……俺についてきたのは前原……
更新がんばってください!
139:橘 舞花☆赤髪の殺し屋◆Us:2016/04/04(月) 11:37 ID:p/I 私からも同じく更新頑張ってくださいね
続き楽しみにしてます!
ミカエルです
申し訳ございません
春休み中、家族旅行に行っておりました
これからはジャンジャン投稿します
岡野side
夕日がきらめく……
磯貝と前原はもう戦っていた
片岡「ありがとうね。ひなた」
メグは笑っていた
岡野「なにが?」
片岡「私と仲良くしてくれて……」
岡野「今さら何言ってんの?」
片岡「特に深い意味はないけどね……」
そう言って、静かにナイフを取り出すメグ
片岡「今なら……殺れる気がする」
なんでだろう……メグが怖い……
その絶対的自信と、純粋な殺意が……
岡野「私も……頑張るから……」
私も純粋に…勝ちたいと思ってる……
負けない……!!
木村side
キィィィィィンンン!!
バシッ!!
シュッシュッシュッ!
激しい攻撃が繰り返される
俺と倉橋は……2人の戦いを見物していた
倉橋「凄いね〜2人とも。さすがだよ」
木村「あぁ、近接戦で強い2人だからな」
こんな話をしてる間も、2人の戦いは続く
倉橋「でもね……私……知ってるんだ。」
木村「なにが?」
倉橋「メグちゃんが………本当は………
ううん……何でもない」
木村「そう……か?」
倉橋「あれ?見てきむちゃん」
木村「え?」
そう言って倉橋が指差したのは
学校の裏山に向かう片岡と……
それを追いかける岡野の姿だった
木村「片岡……何する気なんだ?」
倉橋「さぁ?」
岡野side
メグ……なんで……裏山なんかに……
ザッ
そう思いながら…裏山の中へと入っていく
メグの姿が……見えにくい……
バッ!
え?ここは………
………プール?
メグ!見失った!
夕日の光に反射してキラキラ光る水面……
プールサイドで気配を察知する
どこ……どこに行ったの……!?
風がそよめき……木々がゆれる音がする
ドンっ!!!
岡野「ぐっ……!」
思い切り背中を蹴られた………
嘘でしょ……そんな……
ドボン!!
私は……プールの中に落とされた
まずい……早く上がらなきゃ……!
バッ!
なっ……メグ!?
メグが私を押さえつけてきた
メグ……溺死を選んだの……?
水中で、潜水でメグに敵うわけない
うっ……息が……
がぼっ……ゴッ……
やばい……死ぬのかな……
ごめん、磯貝……私……
ダメ……だよ……
片岡side
ふふっ苦しいでしょ?ひなた
苦しみながら……ゆっくり死んで……
そう……だんだん意識が遠のいていって
体も動かなくなるの……
ギュ……
私は、ひなたを抱きしめた……
そろそろ……かな……
ドンッ!!
片岡「ぐっ……がは……」
うそ……
腹を蹴られた……
くっ……
上に上がるしかなかった……
ザバッッ!!!
スタっ
くっ……
プールサイドに上がった
何で……そんな力……残ってないはず……
ザバッ!
ひなたは、反対のプールサイドに上がった
岡野「はー……はー……かはっ」
ひなた、凄い息が上がってる
片岡「あらあら、大丈夫ひなた」
蹴る力が残っていたことに驚いたことは
顔に出さない
岡野「はー……はー……」
やっぱりすごいな……ひなたは
岡野side
片岡「なんで……ひなたはいつも」
岡野「……え?」
片岡「今までだってそうよ……
私だって頑張ってるのに、先を行くのは
いつもひなた……」
メグ……?
片岡「ナイフだって……」
岡野「そんなこと……ないよ。
メグだってしっかりしてるし、私より
かっこいいし」
片岡「そう……みんなそう言うの。
かっこいいって……しっかりしてるって。
けど、私が欲しいもの……全部ひなたが
持ってる。」
岡野「そんな……私だってメグの欲しいなって思うところあるよ」
片岡「じゃあそれを言ってみてよ」
岡野「優しいし、背高いししっかりしてるしモテるし優しいし……」
片岡「そんなの全然嬉しくないよ……
優しいなんて、他にいいところがない人に言う言葉じゃない。」
岡野「……ごめん」
片岡「ひなたはナイフ術も1位だしね。
それに、明るいし素直だし……
本当に……名前の通り太陽みたい」
岡野「メグ……?」
片岡「そんなひなたのこと……
わたしずっと…………
ずっとウザかったのよ!!!!」
……メ…グ…
泣いてる……そんな……思いだったの?
私にも涙が溢れてきて……
岡野「ごめ…ん。私、知らなかった……」
メグがそんなに辛かったなんて……
その場に座り込んでしまった
片岡「申し訳ないと思ってるの……?」
岡野「思ってる……思ってるよ……」
2人とも泣いていた
片岡「なら……死んで!!!」
メグが向かってくる……
その目は……もういつものメグの目じゃない
私は動けなかった
ごめんメグ……本当に……
磯貝「情に流されるな!岡野!」
キィィィィィンンン!!!
岡野「磯貝……!」
磯貝「騙されるな!目を覚ませ!」
何言ってんの……?
メグは……泣いてるんだよ……見えないの?
片岡「はーあ。さすが磯貝くんだね。
簡単には騙せないや」
岡野「え?」
そこには、涙なんてかけらも見えない
メグがいた
岡野「メグ……?なんで…さっきは」
片岡「ごめんね、ひなた。あなたは素直だから、騙せると思ってたけど……
こんな簡単に行くなんて思ってなかった」
磯貝「……」
片岡「演技させてもらったよ」
岡野「う……そ…」
力が……抜けて……
前原「背中がガラ空きだぜ!!」
ハッ!前原……後ろに!
キィィィィィンンン!!
岡野「ごめん!磯貝」
磯貝「大丈夫だよ」
バッ
プールを挟んで、反対のプールサイドに
いる私達……
磯貝「立てるか……岡野」
岡野「うん。ありがと」
磯貝に手を借りて立ち上がる
前原「そーそー。それだよそれ」
……前原?
前原「俺も片岡と同じ気持ちだよ。
頑張ってても……お前は常に俺の先を行く
俺は……常にお前の2番目だった」
磯貝「……」
岡野「前原……」
片岡「だから……」
前原「これは……
俺らがお前らを超えるチャンスなんだよ!」
そっか……
神崎side
レベルが高い……
日没まで時間もない……
赤羽「夜になって戦われちゃ、作戦が狂う」
神崎「けど……」
赤羽「長続きするかもねー。けど、
この戦いの間に、誰も殺ろうとはしないでしょ〜」
神崎「うん……そうだね」
来ました!小説の続きが!
これからもバンバン小説更新していって下さい!応援してます!
続きが気になります!
149:ハッピー:2016/04/17(日) 20:39 ID:22kどうなるの〜気になる
150:美咲 hk:2016/05/01(日) 12:48 ID:UmY 面白いです
投稿頑張ってください
おおおお!
とても、面白い!
頑張ってください!
私の大好きな神崎ちゃんの出番も多くて……!
私は、磯貝くんたちに勝ってほしいです‼
そして、これからも頑張ってください‼
私は、磯貝くんたちに勝ってほしいです‼
そして、これからも頑張ってください
赤羽side
赤羽「磯貝が思ったより厄介かもなぁ……」
神崎「やっぱり、ナイフも狙撃も優秀なだけあるかもね」
赤羽「いや…それもそうだけど、この状況への理解度が高いんだ」
神崎「…?
どういうこと?」
赤羽「あいつは今、岡野が片岡さんの訴えに騙されかけたでしょ?普通はそうなんだよ。けどあいつはそれを止めた。
クラスメイトを疑うなんて絶対しなそうなやつなのに」
神崎「それって…つまり磯貝くんは……」
赤羽「そう…あいつはもう理解してるんだよ。
信じれる人はいないって」
本来なら岡野みたく、クラスメイトに情が湧くものだ。けど磯貝にはもうそれが無い。
一見あるように見えるし、本人も無自覚だろうけど、もうあいつの心の中の俺らの顔は、黒く塗りつぶされてんだ
赤羽「神崎さん」
神崎「どうしたの?」
赤羽「こりゃあ俺ら、相当気合い入れないとマズイかもなぁ」
友を友と思わなくなった暗殺者が、
1番恐ろしいんだよねえ