これは占ツクでも投稿してるやつです。
まず小説書いてネタがあれば言ってください。
基本友情路線ですけどね……(笑)
よろしくです!
*主人公
七瀬星(ななせあかり)
*
私は今、教室のドアの後ろに立っている。……誰も気づいていないが。
それもそうだ。今は朝の会、元いた学校ではホームルームと呼ばれるものが行われてるのだから。
何故こんな時間にここにいるのか。それは、前述の通り、私がいわゆる“転校生”だから。
私はついこの間、父の転勤により東京からこっちに来たのである。
当然、遠くから引っ越すと言うことは、転校するということにもなる。
だから、私は今ここにいるのだ。
……余裕そうに見えるけど緊張してないと言えば嘘になるかも。何せ転校は初めてだったから。
「今日は新しいお友達が来ています。七瀬さーん、入ってくださーい」
『新しいお友達』って……
小学校低学年みたいな表現に苦笑いしつつ、私は教室の扉を開けた。
*
教室に足を踏み入れると、これからクラスメートになるであろう人達が皆こっちを向いた。
……仕方ないか。転校生だからね。
その視線にたじろぎつつ、私は教壇に立った。
「はい、七瀬さん。黒板に名前を書いてもらえるかしら」
「分かりました」
黒板に名前?珍しいな。
前の学校では転校生が来たときなんてざっと自己紹介させて終わりだったのに。
私はチョークを左で持ち、綺麗とも汚いとも言い難い普通の字で自分の名前を書いた。
周りの反応は、「左利き?」とか「あれなんて読むんだろ」とかだった。
名前は初対面で読まれることは少ないかな。
左利きで珍しがられるのは仕方ないか。実際、クラスに一人二人いるかいないかだしね。
「では、自己紹介をお願いします」
来ると思ったよ……しょうがないか。
「えーと、七瀬星です。東京から来ました。これからよろしくお願いします」
そう言い終えると、自然と拍手が起こった。成功かな。
「では、七瀬さんは一番右の……窓際の一番後ろに座ってください」
「あ、はい」
あ、一人席?ラッキー。
そう思いつつ、私は一番後ろの席に座った。
前に座っている人から話しかけられるのを、一つ一つ対処しながら、授業が始まるのを待った。
「では、残り時間は質問タイムにしましょうか」
「イエーイ!」
……しかし、そう簡単に休ませてはくれなかった。
*
「はーい!東京ってどんな所?」
質問タイムが始まった。
一番最初に手を挙げたのは茶髪のツインテールの子だった。
「えーと、皆が思ってるより華やかじゃないかも。普通にヤクザとかいるし。……ハロウィンの時はすっごい賑やかになるかな。これで大丈夫?」
「うん!ありがとう!」
ツインテールの子が満足した様にそう言った。
「はい!好きな男子のタイプは?」
次に手を挙げたのはお団子ヘアーの子。
ちょっと迷うかな。理想は持ったことはあるけど実際恋愛経験は皆無だし。
「うーん、私恋愛経験無いし特には……すぐ怒る人は嫌い。めんどくさいし」
「なるほど……ありがとね!」
その次に手を挙げたのはなんかパッとしない男子
「はいはいはーい!この中に好きなタイプはいますかー!」
「いや、いない」
「バッサリ!」
この後も沢山質問を受けたが、7割が恋愛事だった。
前いた学校の子達以上に恋愛に敏感なクラスで少しついていけるか不安になった。
やっぱりどこもそんな感じか。前の学校でもそうだったし。
「はい、質問タイムおしまい!皆、後一年だけど七瀬さんと仲良くしてあげてね」
「はーい」
そんなわけで、滑り出しは順調だった。
追記
これは自分の小説をコピペしています。
ネタ(書いてる分)が無くなったら提供協力お願いします。
*
最初の授業が終わり、休み時間になった。
教科書は丁度始業式の時期だったので同時に配って貰ったから困らなかった。
何をしていいか分からず、ただ筆箱を弄ったりお茶を飲んだりして時間を潰していると、ツインテールの子と、お団子の子、そしてショートの子が私の元にやってきた。
「星ちゃん!私、綾瀬花日!よろしくね」
「小倉まりん。よろしく〜」
「蒼井結衣です。よろしくね」
突然の自己紹介に戸惑ったが、私はとりあえず、「よろしく」と返し、3人と握手した。
すると、綾瀬さんが私の筆箱を見て、目をキラキラさせながら言った。
「わあー!筆箱可愛いね!」
「んー、普通じゃない?」
そんなに珍しいかな?缶のケース。
缶のケースにしてるのは単にシールとかプリクラとかが貼りやすいからだけどね。
「さすが東京人。なんか違う……!」
なんか尊敬の眼差しで見られてるし。
「あ、ところで綾瀬さん」
話を変えるために、綾瀬さんに声をかけたけど、何か微妙な顔をされた。
「花日でいいよ」
「私も結衣で」
「まりんでいいよ」
……そういう事ね。
「じゃ、花日。このクラスってカップルいるの?」
「んー、まだかな」
その返答に私は「そっか」と言って話を終わらせた。
うーん、いると思ったのにな。
さらに追記
オリジナルストーリー多めですがアニメシーンをたまに入れます。
オリキャラ注意書いた方が良かったかな……
大丈夫ですかね?
*
転校してから一週間経ち、私も徐々に学校に慣れてきた。
……しかし、クラスの方は無事ではなかった。
「6年2組、総選挙!」
うん、まあこれの事だけど。
「男子そんな事やってたんだ」
「最低過ぎる」
私に関係ないことを信じたい。
そう願う私の横で、エイコーは順位を発表し始める。
「まず1位から!」
「どぅるるるるる!!!」
男子からの投票なら心愛ちゃんじゃない?
「大人気!浜名心愛!」
……予想通りだ。
「恥ずかしい〜。高尾くんも心愛に入れてくれたの〜?」
「いや、俺投票してない」
「またまた〜」
心愛ちゃんも凄いけどさ、高尾バッサリし過ぎ。そんなんだから容姿に恵まれても恋人が出来ないんだよ。
「最下位!」
「どぅるるるるる!!!」
すると、エイコー達が最下位を発表し始めた。
それを花日が必死に止めようとする。頑張れ花日。
すると、順位が書いてあるだろう紙を高尾が取り上げ、言った。
「もうやめようぜ、先生泣いてる」
「何でこのクラスは男女仲が悪いの……」
あ、ホントだ。皆やめてあげようよ。
で、この後先生の爆弾発言。
「今度のリコーダーのテストは隣同士で受けてもらいます」
「ええー!?」
当然の反応。
すると、苦虫を噛み潰したような顔をして心愛ちゃんが言った。
「先生!心愛高尾くんとがいいです!」
「好き嫌いはいけません。がっつり仲良くなって貰いますからね!」
これには心愛ちゃんはがっかり。そして心愛ちゃんの隣の席の男子はめっちゃ嬉しそう。ドンマイ心愛ちゃん。私、一人席だから分かんないよ。
こうして、今度のリコーダーのテストは波乱となった。
*
そしてリコーダーのテストが始まったわけだけどさ、何か凄いことになったらしいじゃん。
確か女子がわざと下手に吹くだっけ?
後何か高尾と花日がキスしたらしい。
いくら何でも早すぎるよ。元いた学校でもキスまでは行かなかったな。皆、純粋に気持ち悪いって思ってたからかな。
本題に戻る。
やっぱり女子はリコーダーをわざと下手に吹いている。ホントだったんだ。
「はいやめて。皆練習してきてないの?」
「練習の時はちゃんと吹いてたくせに!」
「そーだそーだ!」
……何か不穏な空気になってきた。
そういえば次は花日達の番だよね。どうするのかな。
「すげー」
「うめえな」
おー、予想外。まさかちゃんと吹くなんて。
花日は女子からバッシングを喰らっていたが、ちゃんと自分の意見を話していた。
それから、女子達もまともに吹き始めて、私で終わった。
*
……朗報、花日達が付き合いました。
とりあえずここまで
ネタ提供を切実に……(笑)
*
高尾達が付き合って一週間程経つのだが……
一向に進展がない。ホントに付き合ってんのかアンタらは。
つまりはそういう事だ。「カレカノ」というよりかは「友達」って感じ。
「花日達ってマジで付き合ってんの?」
「う、うん……」
付き合ってるのは本当みたい。
初心だなあ。私が彼氏なんて作ったらここまで純粋で居られないかも。……あ、だから私ってモテないのかな。
自分で欠点を見つけて勝手に落ち込んでると、まりんが私にこう言った。
「大丈夫だって。星ちゃん大人っぽくてカッコイイし!」
「そ、そう?ありがと」
まあ大人っぽいとはよく言われるけど。
だからといって顔は言い訳でも悪いわけでもない。友達からは「中の上位?」とよく言われる。その度に「私に聞かれても」ってなるけどね。
「結衣はどうなの?」
「えっ!?」
いつまでも私がこの話を独占する訳にはいかないので、結衣に話を振った。
「わ、私は……別に」
「大丈夫でしょ。結衣美人だしそのうち彼氏出来るって」
「あ、星ちゃん!?」
だって事実だし?結衣は謙虚しないで胸を張っていいも思う。美人だし。
大人っぽいかって言われるとそうでも……って感じだけどね。まだ年相応じゃないのかな。
まあこの場合は私の精神が先に行き過ぎてるだけだと思うけど。
「じゃあさ、恋愛マスターと言われるお姉さんを持っているまりんは?」
「私は特に……だってクラスの男子子供じゃん」
「ああね」
納得した。まりんはそういうタイプだから。
私もよく言われるけど大人からしたら私達の大人っぽいって「ませてる」だもんね。まりんもそんな感じだろうな。
そんな会話をしながらゆったりとしてると、突然「キャー!」と叫び声が聞こえてきた。
何だと思い振り返ると、桧山、その他男子が女子のスカートめくりをしている所を目撃してしまった。
そしてそれを見て結衣激怒。桧山を追いかけに行った。
「あの二人って仲良いの?」
「あ、いやね、あの二人は喧嘩友達ってやつじゃないかな。去年も喧嘩してたし」
「ふーん」
付き合うフラグか〜?と冗談込みで言うと、桧山と結衣が同時に「ないない!」と言った。息ぴったりじゃん。
時間があるので前から気になってたことをまりんに言ってみた。
「まりん、このクラスって何か恋愛ばっかじゃない?前の学校ここまで無かったよ」
「言われてみるとそうだねー。心愛と花日バチバチしてるし」
田舎の方も進んでるんだなー。
私は少しだけ感心した。
ちょい長くなった。誰も見てないと思うけど許して(笑)
15:星◆UM.:2017/11/04(土) 10:45 ID:g0k >>13
誤字訂正
顔は言い×
顔は良い○
*
もう転校してから三週間目。意外と慣れた。
心愛ちゃんも悪い子じゃないし男子はあんまり話しかけて来ないので安全な学校生活を送る事が出来た。
問題なのは、その「男子はあんまり話しかけて来ない」原因なんだよね。
私どんな扱いされてんの?このクラスで。地味に気になるんだけど。
そしてやりたく無かったが、まりんの悪ノリで花日達に聞いてもらうことになった。勿論、私の印象について。
そして返ってきたのがこの結果。
「怖い」 「大人」 「カッコイイ」 「ギャルっぽい」 「近寄りにくい」
うん、「大人」と「カッコイイ」これ、実は少し嬉しかったりする。よく言われるけど。
問題なのが残りの3つなんだよね。
私いつどこで怖がらせた?私のどの態度でギャルっぽいって判断した?近寄りにくいに至っては拒否されてるんですけど……
結果、私はガッカリすることになった
*
で、今日の4時間目体育なんだよね。給食前の体育って結構好き。逆に給食後は最悪。腹痛くなるし。
ということで、私達は着替える為に更衣室に移動した。
「結衣、胸大きいね」
「そ、そう?」
「えー、下着のサイズどれ位?」
女子というものは、複数人集まるとすぐこうなる。小学生でも案外体型は気にしてるのだ。
「私そろそろスポブラキツくなってきたかも」
「いらっしゃい」
「……え?」
ちょっと結衣がキャラ崩壊してるような気が。ま、いっか。
「じゃ、行こ?」
「そだねー」
今日は体力テストなので楽しみだ。結衣達とグラウンドに向かった。
*
「星ちゃんって運動出来るの?」
ふと、まりんに聞かれた。
「出来るのもあれば出来ないのもあるよ」
「そっか」
大体みんなそんなもんだよねー。とか話しながら50m走の測定場所へ歩いてく。
「次、星ちゃんの番だよ」
「ありがと、結衣」
よーし、新記録出るといいけどな。
コースは前いた学校より少しボコボコしてるけど気にしない。
「よーい」
ピッと笛がなった。
走るのは得意。フォームをさりげなく意識しつつ、走る。
「はい、ゴール」
50mなんてあっという間。タイムを見せてもらったら7.6秒だった。多分早い方。
「星ちゃんって足速いんだね」
「走るのは好きだからね」
そして次々と測定を終え、ラスボスがやってきた。
明らかに動揺している私に結衣が声を掛けた。
「あ、星ちゃん、どうしたの?」
「ゆ、結衣……ラスボスだよ、ソフトボールだよ」
「球技苦手なんだ……」
記録はお察しのとおり10mすら行かなかった。
最悪の終わり方で体力テストが終わった。
あ、書き方変えました。
セリフとセリフの間を変えただけですけど。
見にくかったらすいません。誰も見てないだろうけど……(笑)
*
今日は休日。そして、転校して始めて友達と遊ぶことになった。
……結衣の家だけどね。
「はい、入っていいよ」
「お邪魔します」
「お邪魔しまーす!」
「お邪魔しまーす」
そして中に入る。
「へー、結衣の家って広いんだね」
「そうかな?」
私の家も周りからしたら相当広いらしいけどこっちも中々ね。
「では、女子会を始めます!」
「また〜?」
「お菓子持ってきたよ」
「ありがとう、結衣ちゃん!」
見てこの反応の差。
「あのさ、気になってたんだけど」
「まりんちゃん、どうしたの?」
沈黙を破るようにまりんが言った。
「皆の親って娘の恋愛についてはどう思ってるの?」
あ、そっち系の質問か。
どうだろな。話しかけても塩対応だから案外そういうのは気にしてないかも
「うーん、フツー。最近気遣ってるのか知らんけど話しかけても塩対応だし。任せられてるような気がする」
「そっか。二人は?」
「お父さんが反対してきて……」
「分からない」
「ふーん」
やっぱり皆そんなに付け込まないか。
結衣は別だけどね。
「……ゲームする?」
「するする!」
最終的にはやる事が無くなって結局ゲームになったとさ。
*
あれから三人と別れて家に帰る。
しかし、道中に見慣れた人影があった。
「あ、心愛ちゃん」
それは心愛ちゃんだった。
心愛ちゃんは私に気付いてニッコリ微笑むとこっちに近付いてきた。
「星ちゃん。何してたの?」
「結衣の家で遊んでただけだよ」
「ふーん」
心愛ちゃんが興味なさげに呟く。
心愛ちゃん、高尾関係じゃなければいい子なんだけどな。美人だし人気も納得。
「ちょっと付き合って貰っていい?」
「あ、いいよ。暇だし。で、どこ行くの?」
いきなり何か誘われた。断る理由もないし受けちゃったけどね。
「ここの近くの公園」
*
そして本当にすぐそこにあった公園に連れていかれた。
「で、どうしたの?心愛ちゃん」
「その心愛ちゃんって呼ぶのはいいよ。呼び捨てで」
「あ、分かった。心愛。……そっちも呼び捨てでいいんだよ?」
「心愛はいいの。好きで呼んでるんだし」
「そっか」
そしてしばらくの沈黙の後に心愛が会話を切り出した。
*
「ねえ、心愛の恋は叶わないのかな」
……ああ、やっぱり。
「花日ちゃんに高尾くんは取られちゃうのかな」
ぽつりと話し始める心愛に相槌を打ちながら話を聞く。
そして、最後まで聞いて、私は言った。
「心愛は、本当に高尾が好きなの?見た目じゃなくて内面」
そう言うと心愛は黙ってしまった。
そして、私は続ける。
「例えばさ、エイコーの性格が高尾だとする。それでも好きになれる?」
「それは」
「だよね。多分、心愛はイケメンが好きだと思う。それはいいんだよ」
「……うん」
そして、私はなるべく柔らかく言う。
「でも、私経験上そういうカップル、すぐ別れると思う」
「なっ……!」
「なんとなくだけどね〜。それでもいいの?」
そう言うと、心愛はまた黙ってしまった。
「友達に彼氏持ちがいる私が言うのも何だけどさ……」
「12歳で恋人は分かる。早すぎるけどでも、キスは分からない。気持ち悪い」
「……え?」
自分の言葉が段々刺々しくなっているのが分かるがそんなことは気にせず、私は続ける。
「12歳なんて子供でもない大人でもない〜とか言ってるけど立派な子供。ランドセル背負ってるうちはね。人生後70年近くあるんだよ。恋人くらいゆっくり考えればいいと思う。そうじゃない?」
「……うん」
そしてしばらくの沈黙。
しかし、心愛はそれをすぐ打ち破った。
「星ちゃん……ありがとね!心愛、まだ高尾くんの事が好きだけど、考えてみる!」
そして、とびきりの笑顔で言った。
「……うん。そうしてみるといいよ。私こそ辛辣でごめんね」
「ううん。心愛、自分の事ばっかり考えてたから……」
やっぱり、心愛は普通にいい子だ。
「ねえ、星ちゃん」
「何?」
「友達になろうよ!連絡先交換しない!?」
「だ、大丈夫だから落ち着いて……はい、QRコード。LINE交換しよ」
「うん!ありがとう!」
……まさかここまで仲良くなるとは思わなかったな。
「じゃあね、星ちゃん!今日はありがとう!」
「ん。じゃあね〜。私も楽しかったからいいよ」
そして公園から私達は別れて帰った。
……これで一旦落ち着いた、かな。
心愛と花日、仲良くなるといいけど。
12歳。の中で一番好きなキャラ心愛なんですよね(笑)
悪女立場だから仕方ないけどヘイト多くて落ち込む……
*
「おはよ」
「あ、星ちゃんおはよう!」
私が学校に来て真っ先に挨拶したのは心愛。
周りの「珍しい」と言いたげな視線をスルーして、私は心愛に聞いた。
「ねえ、心愛。結局どうするの?」
「心愛、決めたの。高尾くんは諦める」
「え!?」
……私より、周りが驚いてた。
「嘘だろ」
「マジか」
そして、心愛は花日の元に行き、微笑みながら言った。
「花日ちゃん!心愛、高尾くんに負けないくらいカッコよくて優しい彼氏を手に入れるから!見てなさい!」
「ははは……」
成長しても心愛はやっぱり心愛だった。
*
「ねえ、星ちゃん」
「どしたのまりん」
「心愛、どうしちゃったのよ」
「……本人の意思尊重の為言いませーん」
「ぐぬぬ……気になる」
私とまりんがふざけたやり取りをし、結衣達がそれを見て笑う。いつもの事だ。
「でも、星ちゃんが心愛ちゃんに何か言ってあげたんだよね。やっぱり星ちゃん、優しいね」
「や、優しくなんてないのよー……オホホ」
「……照れてる」
「わかりやすっ」
「うっさい!」
私はこういういわゆるどストレートに弱い。
遠回しに言われるのも良いとは思わないがこっちもこっちで耐性が無い。
「あ、それとごめん、花日」
「え、星ちゃん何かした?」
「教えませーん」
「……気になる」
ホントにごめん、花日。心愛の前でさりげなくディスって。
気持ち悪いとか言ってるすんませんでした……
「そういえばさ、」
「あ、話変えた!」
「そろそろ修学旅行だよね」
「……あ」
そう、今は5月。しかも下旬。後数週間もしたら修学旅行じゃん。
……学校行事と言ったら。
「ねえ知ってる?」
「ん?」
「学校行事マジック」
「何それ」
私達の会話に興味を示したらしい女子が混ざってくる。
「学校行事が起きるたびに、カレカノが増えるんだって」
「キャー!」
「ちょっと星ちゃん!」
前の学校で先生が言ってた。そして実際運動会とか発表会でカップルが出来てた。
うーん、今までの学校行事は何か味気なかったけど今年は楽しそうだなー。
私は誰にも気付かれないように胸を弾ませた。
言ってる×
言って○
誤字多いの直さなくちゃな……
*
修学旅行まで残り3日。今日は班決めの時間だ。
心愛側、花日側、どっちに入るか迷ったけど、今回は花日の班に入った。
心愛も取り巻きちゃんがいるし大丈夫って言ってたからいいよね。今度はなるべく心愛と一緒にしよう。
*
いよいよ待ちに待った修学旅行。
修学旅行の場所は私の地元、東京である。
クラスごとに集まり、まずは普通に勉強として東京内を歩く。
私もだけど皆つまんなさそうに歩く。そりゃそうか。早く遊びたいもんね。
*
そして暫くして自由時間。
水族館を回ったりお土産買ったりして楽しかった。
後、余談だが、結衣がリップ?を買って、それを見てまりんが「キスするの?」とはやし立てていた。
リップを買ってキスするってどんな繋がりよ……
そして夕方。集合場所に戻る為に街を道なりに歩く。
懐かしいなー、と思って見渡していると結衣から声を掛けられた。
「星ちゃんの出身、東京だったよね」
「あ、うん。そうだよ。懐かしいな〜」
そんな会話をしながら、歩いていると、前方に見覚えのある人影があった。
向こうも気付いたみたいで、私に手を振りながら近付いてきた
「星〜!久しぶり!どうしたの!?」
「小雪。修学旅行だよ。後ろにいるのが友達」
私がそう言うと、後ろの3人が前に出てきて、一人一人自己紹介をした。
そして、小雪も自己紹介をした。
「坂本小雪です!見てわかる通り星の元友達」
そして、しばらく私達は話していた。
「あ、そろそろ集合時間なんだ。連絡先交換しよ」
「……そうだね」
小雪は寂しそうにそう言って、携帯を取り出した。
一応校外学習にもなるので携帯はOKだった。
「じゃ、またね。いつ会うか分かんないけど」
「うん!バイバイ、星!」
そして、私達は集合場所に向かった。
*
集合場所に集まり、バスに乗った。
バスの中はつまんなかった。みんな寝てたし。
でもそうしてるうちに時間は経ち、やがてホテルに到着した。
*
ホテルに着いたらそれはもう波乱だった。
まず、夕食でベラベラ喋って、風呂入って胸談義して……
そして寝室へ移動する。
旅館だったためか、寝室は広く、男子女子で別れて大人数で寝ることになった。
……まあ、部屋に男子が遊びに来たり騒がしかったけどね。
私?夜更かし出来ない派だし。さっさと寝ようとしたんだよ。結局うるさくて眠れなかったから話してたけどさ。
途中先生が入ってきて慌ててたなー、男子。
それからしばらくして男子が自分の部屋に戻ったのですぐ寝た。
*
朝起きると、周りがやけに騒がしかった。
……結衣と桧山の事で。
何か一緒に寝たらしいよ?しかも昨日キスしたらしいよ?そして付き合うことになったみたいだね。
……うん、意味わからん!さっぱり分からん。
とりあえず修学旅行は終わり。
ある意味酷かったよ……
*
そして近づいてくるのは夏休み!……の前に水泳。
私は別に水泳は好きでも嫌いでもない。
しかし、よく考えてみろ。うちのクラスだったから大変な事になるぞ。
見たら分かる。男子が女子の体のラインでも意識し始めるんでしょ気持ち悪い。
私は別にB無いくらいの胸だし気にしないけど結衣が可哀想になってきたよ。
桧山に何か言われるのかなー。……やだ、私の発想おかしくなってきたよ。
とにかく、そんな理由で私じゃない誰かが憂鬱だと思う。
まあ、まだ後一週間くらいだし、そんなに慌てることでもないよね。
でもいい収穫だったな……結衣と桧山が付き合った事。