なぜ制裁して良いと考えるのか

「〇〇したんだから、やられても仕方がない」
「相手は〇〇したんだから、制裁してもいい」
という思考について。

なぜ自分が制裁して良いと考えるのか、
そう考える人が多いことが疑問だったので
このスレッドを立てました。

正義感からなのか？
しかし、自分にそんな権利があるのか、
なぜそうは考えないのか…？

自分も私刑はするべきじゃないと思う。法律上の刑で罪を償えるかは別として罰は存分に与えられるし、それが不十分だと思うのなら法改正すれば良い。

制裁とは名ばかりで、スキャンダル起こした有名人しかり容疑者しかり、報道された表のことだけで判断して攻撃している人が多い。
罰というのは本来、法に基づき、様々な要因や背景などを元にして、さらに過去の事例などを照らし合わせた上で決められるもの。
しかし、大方の私刑というものはそんなの一切関係なしで、「こいつは悪いことをした！」という一方的な判断で、しかも「俺たちは正義の上でやっているんだから構わない！」という思考の上で、制裁を加えることそのものに意義を見出だそうとしてるから、エスカレートしやすい。
公平な目よりも一時の感情に委ねるが故にこのような考え方になってしまうんだろうね。

どこかの動画のコメ欄で私刑肯定派の人間とやりとりしたことがあるんだが、その人の言い分はこんな感じ。
○いじめなどは刑罰の度合いが低い場合が多い。
○私刑を行うことで、次起こるいじめへの抑止力になる。
…だそうだ。

で、それに対して自分は、
●私刑行為は法的機関とは違い、匿名の一方的な制裁かつ、それがエスカレートすることが多い。
●場合によってはいじめよりも酷いことになる。
と返したが、その人は
「デメリットがあるとしても、その後の効果としてはメリットが大きい」
「私刑そのものは悪くなく、いじめよりひどいということはない」
だそうだ。

覚えている範囲でしか書けないから大分はしょってるけど、その時の意見を参考程度に…

>5

法が公平性を完全に実現できているという前提があれば、私刑の完全否定が成り立つと思うが、その前提が成り立たない実例もある以上、法＝絶対的な正義とは限らない。
よって、法に基づく罰は公平性を担えない場合においては、私刑に正当性を与えてしまいかねないと言える。あくまで倫理上の正義をベースとするなら、私刑であろうが、刑罰であろうが、どちらがより倫理上、公平的であるかが論点になるのではないか。

読んでいて、どれも一理あると思う。
私刑となると考えさせられますね…

一個人が制裁することでも、本人は公平に考えて自分の行いが正義だと認識して、正義感から私刑を行っている場合などもあるということですね。

本人だけが正義だと思っている場合もあるけど、本人だけでなく周りの人達もその私刑が当然の制裁だと感じる人達もいるので、そうなると周囲がその私刑を増長させているように感じることがあります。

世の中は公平ではないことが多いけれど、一個人が私刑をするとなると、果たしてその権利があるのか？

しかし公平を基準に考えると、それさえも含めた結果が公平に繫がるのか…

古代ヨーロッパでは、王様は本来人間の身でありながら、宇宙の秩序を司る存在だと考えられていたため、大規模な飢饉や疫病など国を揺るがすような大事件は、王様がその能力を失ったため、つまり王様の過失とされ、殺されていた。要は飢饉や疫病といった不可抗力には敵わないから、国の中でシンボルとして具体的な悪者を作ってみんなで制裁していたのだ。
江戸においても非道な犯罪者は磔、鋸挽き、獄門、火罪、死罪、斬罪、下手人、切腹など惨たらしい方法で処刑され、民衆の見世物にされていた。
当然現代においても尚、snsや芸能界で「みんなで決めたルール」に逆らう人間は炎上する。

長くなってゴメンネ
いつの時代でも、人間は群れの中でルールを守らない人間を全員で制裁しており、それは人間の性質にとって不可分だ。人間は悪者を制裁している時、脳内で報酬系ドーパミンが分泌されている。人類は遺伝子レベルで、正義を盾に悪者を攻撃することに快楽を見出している。それはつまり本能なのだから、自分にそんな権利があるかとか、本当の公平はどうなのかよりずっと、人間の内側からくる衝動であり、この際あらがいようがないんだ。

スレの流れにそぐわない命題かもだけど、
だから、たとえ私刑が否定されたところで人類がそれをパタリと辞めてしまうなんてことはない。言い方悪いけど、しかたない。っていうのが僕の意見でした。

結局は憂さ晴らしって事なんじゃないの？簡単に言えば。

>>9
>人間は悪者を制裁している時、脳内で報酬系ドーパミンが分泌されている。
人類は遺伝子レベルで、正義を盾に悪者を攻撃することに快楽を見出している。つまり本能

確かに、そんな感じがしますね。

>>10
自分の不満や劣等感を癒すための憂さ晴らしがしたくなるんでしょうね。


そして人は悪者を制裁しているとき、自分を正当化しながら、脳内で報酬系ドーパミンが分泌されて悦に入る。
人間って醜い部分ありますよね…
闘うことも好きだし叩いたり裏切ったり、
ときどき人間が嫌にならないですか？