匿名板における「こんな学校は嫌だ!」というスレがある。
このスレッドの内容は「こんなのありえないだろ」といった、現実離れしたことやこんなのは嫌だということを挙げていく大喜利スレである。
中身は嘉門達夫の歌に出てきそうなユーモラスなレスが多いのだが、その中に「生活保護の子どもか来る」といったレスがいくつか見受けられた。
学校というものは、日本では全ての子どもが等しく通える教育機関として存在し、義務教育はどのような階層、立ち位置の子どもであっても通わせる義務、通う権利が存在する。
そんな中、「生活保護の子どもが学校に来るのは嫌だ」という人が何人か存在したことに驚いた。
何故生活保護の子どもが学校に来るのは嫌なのか、そして、生活保護の子どもが学校に来ることについて議論したい。
超大前提として、生活保護の子どもが学校に来ることは何ら悪ではないし、間違ってもいないし、しごく真っ当かつ超絶普通のこと。
そもそも、「生活保護の」という形容が出てくるのがおかしい。生活保護を受けていても、学校に行けるのは当たり前のこと。
バカバカしく極端に例えるなら「生活保護を受けている」というのは、赤いマフラーを身につけている学生の、その「赤いマフラーを身につけている」という形容と、特徴があるという点で、全く等しい事象。
赤いマフラーを身につけてても、学校に来てはならない根拠には全くならない。生活保護を受けていても、それがその子の一つの特徴なだけで、学校に来てはならない根拠には全くならない。
むしろ、その逆。社会の立場としては、どの子どもにも学校にきてくれてありがとうと感謝すべきだ。
教育は、社会を回すための装置であり、したがって教育に参加してくれている学生も労働者、消費者同様に、社会に貢献してくれている。本来、貢献なんてしなくていいのに、生きてくれているだけで人間には人間としての価値があるのに、わざわざ貢献してくれている。これだけで、社会存続派、すなわち多くの人々にとっては、ありがたいはずだ。
それなのに、生活保護という一つの特徴を、学校に来てはならない理由に、感情的にすり替えた輩に、ひどく憤りを覚える。
ただ、問題はその「感情」が一体、どこからきているかだと思う。
レス失礼します。
そもそも、どの子が生活保護の対象なのか、他の生徒は分かるのですか?
生活保護家庭数は思っているよりも多い印象ですよ?
個人的には、生活保護家庭には大学の学費が生活費とは別に支払われるのがなんとく納得できませんね。
母子家庭でも生活保護の世話にならずに子供を育てている家庭は多いし、子供の大学費用が算段できずに高卒で就職する道を選ぶしかない人も多いと思うのに、なぜ生活保護家庭の子供は大学費用を税金で出して貰えるのか?
学費が賄えなければ高卒で就職すれば良いのに…
一般家庭だって貸与の奨学金を利用して後に返済になるのに、生活保護家庭はNHKも無料、水道料金も無料、給食費も無料、私立高校授業料も無料、医療費も無料で、なんかズルイなぁという気持ちにはなります。
それでも子供は関係無いし、第一、どの子が生活保護家庭なのかは噂レベルでしかわからないから、知られなければ差別も起きにくいですよね…
周りに知られなければ差別も起きにくいから、生活保護家庭の子供を守るためには、知られない仕組みで良いと思いますが。