かつて匿名板で名を轟かせた宣伝やしこしこあっさん、そして今現在人気急上昇中の人狼スレのみんなを 匿名民のみんなで CPを作っていこう。 なお本人の登場はやめてくださいね!ややこしくなるので
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暇がある方は随時更新お願いします!
ただし更新前は混乱を避けるために一言お願いしますね!
悪魔と月に目覚め本能のままに書いたものがこちらですわ
興味がない、地雷だという方はスクロールバーでシャっと流して下さいまし><
あとどうにも改行が引っかかるので分けさせて頂きますわ
『王様、だーれだ!』
皆の声が響き渡る。
今日は何人かで集まってのホームパーティーをしており、今はそのパーティの余興の王様ゲームの真っ最中。
「語尾に"にゃん"を付けて話す」「サー○ィーワンのキングのダブルを人数分買ってくる」「バク転からの三回転半捻り」など、とにかく命令内容がえげつなかった。
どこの王様がそんな命令出すんだよ、そんな突っ込みも飛んでくる。
「ねね、月ちゃんもやんない?楽しそうだよ?」
牡丹を連れた百合好きが、トマト料理に舌鼓を打つ月に声をかけた。
口の周りについたソースを拭い、月が返した。
「私は…遠慮しよっかな。今だってほら、店長薄型テレビの上で逆立ちさせられてるし。従える命令じゃ…」
「おっ、何々?お前らもやんの!?」
悪魔がスライディングで飛んできた。
「げっ悪魔さん」
「ちっちたん、私とぼたりんと月ちゃんも混ぜて!」
「あっあの百合ちゃ」
「おっけ!うーっしツサイ、三人追加で!!」
2
参加を渋っていた月もだんだんと馴染み、今じゃ他の者に引けを取らない程の無理難題を課したりするようになった。
皆でワイワイガヤガヤ楽しんでいたころ。
『王様、だーれだ!』
何度目か分からないその掛け声をあげ、一斉にくじを引く。
今回の王様は陽炎だった。
「うっしゃ王様!えー、6番が9番にキスで!!」
これまたえげつないものを、とどっと笑い声に包まれる中、6の数が刻まれたくじを握り冷や汗を流すものが1人。
そう、月だった。
(誰、9番引いた人!てか、陽炎さん本当むごいもの出すなぁ…まぁ私もさっきデスソースたっぷりのピザ食べさせたけど…)
「はーい9番俺ー!あっくまちゃんでっす!誰が俺にキスすんの〜!?」
一方、そのままのテンションで名乗りをあげた悪魔。
「はーいじゃあ月が悪魔にキスな!」
誰かがそう言った途端、「キース、キース!」とコールが始まった。
悪魔の真正面に立つ月。
ニヤニヤする者、口元を手で抑えハラハラする者、顔を赤らめ直視できない者…。
次の瞬間。
ゴッ!
「ぐっふぉ」
少女から悪魔の顔に齎されたのは接吻ではなく、強烈な右ストレートだった。
「いってぇ…!」
月の鉄拳を食らった箇所を押さえた悪魔の目に写ったのは、
真っ赤な顔で外へ飛び出す月の姿。
「ちょ、待てっ…!」
すかさず悪魔も足を踏み出し、彼女の後を追いかけた。
3
これでラストでございますわ
「おい、月、待てって!」
漸く追いついた悪魔が月の腕を引っ張る。
「っ…!」
今にも燃え出しそうな赤い顔が振り向いた。
いつものような中二病感やつっけんどんな態度は微塵も感じられない。
「はっ、はな、離し…!」
口をぱくぱくと動かし、切羽詰まった声で言葉を続けようともがく。
要するにパニック状態である。
「やだね」
ぎゅうと腕の中に閉じ込めた。
悪魔より小さな月の体はすっぽりと収まり、身動きが取れなくなる。
「俺の性格分かんだろ?こんな面白いカオしてんのに離すわけねーって」
ひひっ、といたずらっ子のように笑う悪魔。
「んでさ、何か俺に言う事あんじゃないの?」
未だ火照りに火照った体を震わせる月を見据え、言葉を放つ。
「あ、あの、その、殴って、すみま」
「あーっと、違う違う。そっちじゃなくてさ、何で俺の顔ぶん殴った後に真っ赤な顔して逃げ出したかってこと」
ああ、なんて意地の悪い。
月は悪魔に、悪魔は自分に対し思った。
全て答えなんて出ている。なのに敢えて言わせようとするなんて。
多分私は、絶対勝てないな。
「あ、悪魔さん…が、好き…だから…」
この意地の悪い悪魔に。
「はーいよく言えましたねー!流石月ちゃんですね〜、うんうん、可愛い可愛い!」
頭をぽんぽんと撫でる悪魔に、月はますます訳が分からなくなる。
「か、かっからかう、のも、いい加減に…」
ちゅ
距離なんてない。
恋人同士でするそれを、王様ゲームで月が悪魔にするはずだったそれを、今。星空の真下で。
「俺も、大好き」
小さな囁きひとつ。