May I talk with you in private about the matter

アビスと話すところ
他の人は入っちゃダメだよ！

シグレ、早く帰ってこいよな。

做魅…決着か。

私もここへはもう来れない。
私逃げる。
身の危険を感じるからね…

了解だ。

決着…？そんな必要はもうないっぽいよ。
おおごとを任せてごめんね。
復活の儀ができる…ユキが目覚めた

あ…なんだと。

そうか…これでようやく俺は奴の罪を浄化せし時が訪れたのか…

做魅、さっさとユキに会わせろ

いいや。浄化も必要ないよ。
ユーキは今までの罪を意識不明の苦しさとともに全て流した。
起きてからも狐都に、清めてもらってたからもう全てお疲れって感じ

そんなもの戯言だ。

お前たちは罪の重さを知らぬ小癪な輩だ。

ふぅん…なぁんだ。
全て落ち着いたと思ったのに…じゃあ合わせなーい

このまま合わて荒れたら、僕面白く思わないし

てめぇ…荒れてるも何も…お前が根元だろうが…さっさと会わせろ…俺はもう…疲弊しきったんだ…

全く友人、君に消えられちゃあ困るんだよ、まだ残機による性能テストもエネルギー回収も住んでいないのに、だから君は君の道を行くといい、再起動（リブート）。
最後に二言、君の中の魔女が復活してくれることを陰ながら祈っているよ。サヨナラだ、シグレ。

なんで僕が元凶なの？
だいたい疲れたなら終わりでいいじゃない。
それに、復活の儀…シグレ？だっけ、使わなくていいの？
まぁ他にも使える人がいるんなら…いや、僕には関係ないけど

お前たちは無知で傲慢だ…なぜわからない…？罪の重さと懊悩さを全く分かっていない…。

…変わればいいんだね？
ユキは混乱状態だから、手を出したらひどいこと言ったりしたら…ふふふ

変われ…俺はもう体力が残りわずかだ。

何かよう？

あぁ。用がある。

まず聞かせてくれ…お前はなぜあの時自害した？

(堕ちた魔法少女・・・魔女になっていない・・・！？ソウルジェムか、黒い・・)

自害…？嗚呼、あの時のことね。
我は…いえ、ゆきは追い詰められていたから。
ただそれだけ

おい…きかせてくれよ…
というか…俺の意識が……

追い詰める？何にだ

己の罪にか？孤独からか？過去の苦しみからか？

過去にも現実にも居場所にも…ね

現実は己の罪か。居場所は俺が剥奪したがゆえか。

どうだろうね。

お前罪を認めるか？

うーん、まぁ断るのも面倒だし、罪を犯した覚えはない。
認めよう

それは認めたとは言えない。
お前はあの時、罰を受けるべきだと公言した。
罰を受けるは罪よりだ。
お前はずっと耐えてきただけだって言ったよな。
それが大いなる罪、怠惰だ。

それが罪ね。わかったわ。
だから早く罰の内容を言って。できることしかしないけどね

それも罰とは言えないな。
できることしかしないのではなく、できることのみならず、できないことを全うしなければ、罰にはならない。

お前の祈願などどうでもいい。

じゃあいいよ。好きに言ってどーぞ

さて…お前の贖罪である償いはそれはお前以外の人格共々を抹消することだ。

…ふふ、残念ながらそれはできないよ

(インキュベーター・・・わたしの願いは叶えてくれたのか？)

お前は自立しなければならない。
庇護者がいては、永劫に立つことはできない、甘ったれた思想でしか生きることしかできない。
だからお前はいつだって逃げる。
今宵もな。

(インキュベータ・・・キュゥベェ・・答えてくれ。)

逃げて、逃げて、逃げた果てには何がある？

ん？逃げてないけど？
しかもねぇ、言えばあなたによる罰を受ける理由なんて我にはないし、
貴方のいうことを聞く理由もないよ

ならなぜ、先程、罪は浄化したと虚偽をついた。
既に、逃げているじゃないか。
以前だって何度も俺から逃げた。
庇護者がいるのは逃げるための活路だ。
それにお前は認めている逃げるためな死でもある…と。

お前は対峙してゆく壁から逃げるよなあ。
だから弱いんだ。いじめられて当然だ。

浄化したのは嘘じゃないわ。
だけどね、貴方のいう罰を我が受ける理由がわからないの。
ええ、逃げてるよ？でもね、人を殺せなんてね、逆に罪を作ってるものよ？
我は殺すぐらいなら自分が死ぬ主義なの。
あとね、いじめられて当然？甘ったれたこと言わないでくれる？
たとえいじめられる理由があろうと、いじめるなんていけないことなのよ？
それを正当化しようとする貴方も、きっといじめっ子だったんじゃないの？

お前が逃げるのは人格が存在するからだ。
ならば、人格を消してしまえ。
そして演じる人格など人ではない。ただの愚物でしかない。
自分本位な考え方だな。
やはりお前はいじめられ、虐げられるのが必然だ。
俺がいじめっ子…ねぇ。

いい加減、自分本位な考え方をやめたらどうだ？
昨日の俺が成りすましていた狐紅に対する理不尽もそうだ。
あまりにも不条理だ。

そして…アビスに対する理不尽もそうだ…あまりにも酷すぎる…。

人格を消せ？
みんなは我を助けてくれるだけよ。
逃げるのは我が勝手にしてることだからみんなは関係ないわ。
…それにね、演じてたのは最初のゆきの仕業で我には関係ないし、
ちゃんといるから！それにね、そんなの貴方に関係ないじゃない。
なんで我が貴方にそんなこと言われなきゃいけないわけ？
いじめられるのが必然？
いじめの辛さも何も知らない奴が自分の薄っぺらい感情に揺れ動かされて、
いじめを受けるのが当たり前だぁ？
何も知らないくせによく言えたよね。ふざけないで

狐都に言いなよ。それにね…做魅の言ったこと…覚えてる？

人格ってのは便利だよなぁ。
そうやって自分の都合通りに合わせることもできる。
俺はこう見えて現在進行形でいじめられている。
お前、己へのいじめを主張し、それを利用すると懐疑されるぞ。

覚えてねえよ

ふぅん、貴方もいじめられてるの…
じゃあわかるよね？この辛い気持ちも死にたくなる気持ちも。
我が言い返しても、何にも聞いてくれない。
否定しても否定しても根も葉もない噂が流れて、ゴミのような目で見られて
蹴り飛ばされて殴られて。

いじめを主張するのは貴方みたいな人がいるからよ。
じゃなければこんなの言いたくも考えたくもないわ

じゃあまぁ我は今から忙しいので…1時過ぎたら戻ってくるわ
それまで争う方法を考えてなさい
じゃあね

分からねえよ。俺はお前のいじめとは異なる。
それにいじめられるのは自分が要因だろ？

おっせえな…
また逃げたのか？

…お姉様が逃げるわけない…

何言ってる。いままであいつはどれだけ逃げたことか…。己でも認めていたしな。

呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン！

この希望魔法少女シグレ様が帰ってきたぜ？

盛大に喜べよー、お前ら！

はぁ。疲憊したわ

戻って来たか…シグレ。よかったぜ。

ひはい？・・って読むんだよな？

確か、疲れ果てて弱るってやつか？難しいな、漢字・・・

ねむ…おやすみー

おう、戻ってきたぜ。

・・・ユーキリーフのおかげでな！詳しく聞きたいか？

多少はな。

だが…意識が…

もうろうと…

お姉様は逃げてませんわ

当の本人が認めている。
お前の主張は無為に過ぎない。

おい、強欲野郎。大丈夫か？

聞きたいなら明日、教えてやるよ。

こんな争い、意味はない・・本当は、ユキとも仲良くなれるはずだったんだ・・

止めないのか？強欲野郎、お前は。

お姉様は、魔力の使いすぎで倒れてしまいました…

…だめだ。思考の渦が停滞してゆく

魔力を使いすぎたのはわたしのせいだがな。

俺は何のためにユキとの軋轢を繰り広げているのか。

お、おい・・・強欲やろ・・マモン、休めよな。

どんな生物にも休息は必要だろ？

争う必要なんてない・・・ 目的の見えない戦いは、する価値もないのと同じだ。

マアズももう、寝ましたわ

俺は悪魔だ。憩いなど不要だ。

そうだな。

目的が見えぬ。

だから、もう止めればいいんじゃないか？

どちらも互いを傷つけているようで、どちらも自分を傷つけている・・止めようぜ、無意味な争いって一番無駄じゃないか。

そう……だな。

なぁ…少し眠らせてくれ…
我が強欲は睡眠を求めし万象とす。

アビス……俺とお前が目覚まし時は必ず救恤してみせる…。

嗚呼、眠れ。

また、明日ゆっくり考えよう・・だから今日はいっぱい休めよ？

あぁ…お前の胸の中でな。

ヴエェ！？

何を考えてるんだ！？

ありがとよシグレ。
んじゃ、俺は泡沫の如く、消え失せる…

ええぇぇぇぇ！？

消え失せるなよ！！

んじゃあお前の胸の中で寝る。

相変わらずだな、君は…

関係無いけど、もう12歳じゃないからな

それしか選択肢はないのか・・・どこでわたしがお前に気に入られてしまったのか覚えてない・・わたしは何かしたのか・・・

シグレ、頑張れ…

マアズゥゥゥゥ！！

わたしは見捨てられたというのか・・運命は無情・・・うわぁぁぁぁぁ

まぁ、まぁ

マアズ・・・君は分かってくれるのか？