ねぇ狐都、私のしていたことはどこから間違っていたんだろうね (進まない原稿用紙と真っ暗な部屋を見つめ直して自身の 奥にあるドアを脳内でノックして問いかける。 自身たち以外誰もいない恐怖と、「あの時」の走馬灯が流れて寒気が走る。 …そして私はまた思い出して泣きそうになる。 あの日常が続いてたら、こんなに手が止まることはなかったのだろうか。 そんな聞きたいことをぐっと喉で止め、笑顔を作り直す) ねぇ、とんなんだろう…狐都