魔の森 古の花園

其処は受け入れる場所、古き者の守る異形の花園

……にゃるさん、どうしてそこまで…僕らを拒むんですか……

....少々、私もドライにならなければならないのですよ

頑張ってねぇ〜

………やはり、ラファエルから聞いていたんですか？ミカエルの件について

魔王様無き今、主人を待つ空城を守るのは私しか居ませんからね...

（メイドの背後から女性の顔を象った鎧を纏う、屈強な戦士の幽波紋が現れる）

....聞いていますし、それについての判断も下しています

？…守る…僕らはただお話を…

…判断…ですか？

その判断を曲げぬように....

（幽波紋が前に出る）

！！

...貴方様とはまだ会いたくは無かったのですよ...『ガレット・ザ・メイド...』

（集中し、時間停止を...）

『ザ・ワールド』！

（発動！容赦無し！）

(ただ今。状況は把握した。やばいことはわかるが僕が入るのは野暮だから見守ってるってことにしてくれ)

『いい加減にしなよ、にゃるちゃん』
(にゃるちゃんの耳元でまたノイズを走らせる、だがそれは先程よりも鮮明なもの)

(まじっすか)

！！？

(じゃあアル、戦おう)

...今は貴女様の時も私の時....

（時間停止12秒）

(入ったほうがいいなら入る。pieroさんどっちにする？「

(…強制はできないのでお好きなようにどぞ)

さぁ、お帰り下さいませ....『ガレット・ザ・メイド』

（ピエロを出口に移動）

ん...間に合いませんね...『そして時は動き出す』

（アルも移動させようとするが、間に合わず）

『あれ？もしかしてきこえてないかんじ？おーいにゃーるーちゃーん』

…わっ！……降り出し…まぁいいですか、『僕の時間稼ぎ』も終わりましたし

…そろそろ、話くらい聞いてくれない？
(ニャルちゃんの背後を取りその首に鎌を当て)

ほんまやで、話位聞けや？

こいつもこう言ってるし
(アルの隣に現れる)

...今は無理なのですよ...『ガレット・ザ・メイド...ザ・ワールド』！

（再び時間停止）

…んー…大丈夫ですかねぇ、あの『4人』…(出口にてふらふらとまた歩き出す)

おま、！？どこから！？
(少しびっくりしつつ鎌を持つ手を揺らさず)

ぐ...短い...『そして時は動き出す』

（停止時間3秒、回避だけで終わる）

『…ほんとに聞こえてないのかなぁ……せっかく声だけでも作れたと思ったのに…』

おいアル、攻撃許可はよ

…ねぇ(時間停止の力が少し弱まったのをみはからってニャルちゃんの背後を取る)

.........（幽波紋は暫く使えませんか...傷付ける事は出来ませんし...

（どうやって叩き出すか思案中、再び幽波紋は使用不可）

しゃぁないなぁ…デューたんちょっと手伝って

何を？

『…………』

..............

（デモンブランドもナイフも使わない、素手で追い返す為に闘志を固める）

肉弾戦？面白いねぇ〜

玄関まで戻されたら面倒なんだ。

だから？

............（ヒュルッ）

（麻痺毒の触手をアルに伸ばし、本体は回避）

せめて、ニャルちゃんの動き止めて話くらい聞いてほしい

ふーん

っ！
(触手を鎌で切ろうとする)

『…ねぇにゃるちゃん、ほんとにきこえないの？』

.........

（逃げながら触手をあちこちに仕込む...攻撃能力は無いものばかり）

『なにもかんじない？なにもきこえない？』

......

（聞こえるが、意思を曲げない...強い覚悟がメイドの行動を制限しながらも力を叩き出す）

『………ねぇ、にゃるちゃん』

…(攻撃能力がないことを感じてあまり避けずに本体に突っ走る)

......いい加減、分かって下さい

（麻痺毒を再び触手に仕込む）

で？何よ？

『もう僕のこと』

これは私の...ニャルちゃんとしてのの意志です

（仕込んだ触手が麻痺毒を纏ってアルに襲いかかる）

…
(ズシュ、と音を立てて触手を切る)
それなら！これが僕の意思だ！

『……じゃあ、もうにゃるちゃんは』

おいクソアル！俺どうすりゃいいんだよ！

ミカエル『……【ミカちゃん】って呼んでくれないの？』
(うっすらとだけミカエルの影がにゃるちゃんを横切る)

....私がこの場所で私であり続ける事、それが私が今、貴方達の関わりを拒む理由です

（声が聞こえつつ、体と意志は曲がらない、強すぎる決意と覚悟）

…近接戦苦手だから…手伝って？
(麻酔毒にやられて霞んだ目でデューたんを見る)

『………やっぱり』

...（ユラァリ）

（使えない筈の幽波紋が、ミカエルが一瞬見えると同時にアルの前に現れる）

具体的に

具体的ってったって…ニャルちゃんの動き…封じ…なきゃ…
(目に紅い光が灯る)

....見えるな...今は見えるな...私の前に現れるなぁ！！

（本体が更に意志と覚悟を強く固め、幽波紋がそれに呼応して天国へと到達し始める）

どんな風に？
(壁にもたれ、ポケットに入っていたコインを弾きながら)

『…………【アルちゃん】』(今度は、アルさんたちに向けて、ノイズもなく、はっきりとした声で)

…っ、
(その意思を感じて足を止める)

……！

どうしたの、ミカ

『………アルちゃん、僕が消えちゃった理由はね』

...これ以上は...今は私に関わるな...

（ポーカーフェイスが崩れ、幽波紋がはっきりと現れる）

『……【守護天使】の僕を守護対象のにゃるちゃんが拒んじゃったからなんだよ』(だんだんとノイズまじりの声になってくる)

アル？はよ

…………なるほどね

…ニャルちゃん、君がすることはなんなの？

はよなにすればいいか教えてよ

...去れ...去れ！..去れ！！私が言うんだ！去れ！！『ガレット・ザ・メイド！！

これどんな状況？

『だカラ僕、一旦消ェなきゃィけないんだァ…だからね、アルちゃん』(ノイズが酷くなりソレに反比例するように姿がうっすらとだけ見えてくる、その表情はとても悲しそうに、憐れむよにうに微笑んでいる)

はよしいやアル

じゃあなにもしなくていいわ！

…なに？

お！じゃあニャルちゃんの味方しよっと

何も出来ぬ半端者の私が昇華を果たすまで！私は此処に！魔の森であり続けるんだ！『ザ・ワールドォ』！！

『……にゃるちゃんのこと、よろしくね』
(くっきりと見えるミカエルの姿はいつも通りのミカエルのまま、そのままアルの前に立つ)

ニャルちゃん...助けようか？

ハぁ...はぁ.....時間停止...30秒.......

ニャルちゃん、君はその選択を後悔しない？ミカエル君はそれを望んだの？

(瞳を深紅に染め)

30！？！？

(明らかなラスボスオーラを放つ)
まおちゃんの為にも止めなきゃいけないんでしょう？

…………僕は

『ねぇ、にゃるちゃん』
(時間停止中のはずなのに、平然と歩き出す、まるでこの世界に干渉できていない紛い物のように、平然と歩き出す)

エグイな…一応俺もシールド貼るか
『ネクロ・ザ・ディフェンス』

うっぷっぷ､私はどうしてようかなー

............去れ！！『ガレット・ザ・メイド』！！

（時間停止すら超越するカレンに向け、自らの覚悟を叩き付ける）

『ねぇ、にゃるちゃん、もう1回、僕の名前を呼んでよ、いつもみたいに渾名でさ』

アル！…おめぇなら出来るやろ？