今宵もまた騒がしく賑やかに
詠う狐はどこへゆく
双眸輝く黒の夜
狐は夢見て笑零す
「っ、…」
(喰らうのはだめだ、だめだよ緋月)
(それはじぶんのやくめなんだから)
「…ごめんな、緋月」
(そう、悲しそうに告げると、噛みつかんとする彼女の、その顎を下を噛ませぬように閉じさせようとする)
(上二つ名前間違えた…)
129:胡蝶蘭 緋月◆Mk:2020/05/10(日) 00:35
『……』
(鬼の角を無くしたからか、はたまた治癒の札のおかげか。先程まで伸びていた自身の角は小さくなり、気絶するような形で倒れ込めば、ピクリとも動かず)
「…………はぁ……」
(つかれた、力がない状態で抑えるのはきつい、…でもまぁ、それでもどうにかしてやるからこその存在なのだが)
「……いつき…」
(緋月はおそらく一時は大丈夫なはずだ、ただ、怖がらないといいが…)