今宵もまた騒がしく賑やかに
詠う狐はどこへゆく
双眸輝く黒の夜
狐は夢見て笑零す
「…………あや、これはまた」
(するりと撫でている手が、角に当たらないようにしながら、その異形に目を向ける)
「……………ほぉん…」
(目を薄め、理解する、人間ではなかったか…と、感知能力がにぶってたか、まぁいっか)
『………わた、わたし、やだ、こん、な、いやだ、いやだ、にんげ、んに、なりたい…………‼‼‼』
(自身の爪を剥ぐ。痛みに悶え苦しみながら赤黒く染まるその手で歯を抜こうとする。抜けない。目をえぐりだそうと。ただ、しかし、それでも彼女は人には成れない。)
https://i.imgur.com/8hPlZmf.jpg
【ちなみにこれが斎ちゃんです。お納めください。】
(天才か?)
105:月喰◆RI:2020/05/08(金) 14:07 「…………はぁいはい、やめぇなぁ、そういうことしたらあかんよぉ」
(えぐろうとするその手をつかみ止め、優しく声をかける)
「ちぃと落ち着きなぁひづき、痛いのややろぉ?」
『……でも、わた、し、ひと、じゃな、い、から、その、おとお、かあさん、の、……まも、るべきも、のじゃ……』
(ない、と言いたくなくて口を噤む。しかし思い出す。自分は迫害されるべき人間なのだと。……忌み子なのだと。)
https://i.imgur.com/c9SYO4t.jpg
【ちなみに今の緋月ちゃんです。こちらもお納めください。】
「 っ!………はぁ、っ……、ぁ、 」
( ぐっと飛び起きにじむ汗を拭いながら、辺りを見渡して。そっと手を握り締め。ぎゅっと目を開ければ目を見張っり。ちりんと鈴の音の音に引かれるようにもつれもつれの足で彼女は誰かの幻覚を追いかける。裸足のまま外に出て。辺りの様子など気にせず、なにかをおいかける )
「 …っ…ねぇ、さ、…ま……こんど、こそ…おいて、……いか、ない……でっ! 」
>>106
「………………な、ちとおろして?」
(自らをそのせなかにのせている巨大な狐に声をかける、その狐は、何か言いたげな瞳を一瞬向けたが、ゆっくりとその場にしゃがみ、何も言わない)
「ん、ええこ」
(そう告、使いの頭を撫でると、ふらつきながらも緋月の方をむく)
「………アホやなぁ緋月は、妾やって人間だけを守護するわけとちゃうし、忌み子やって言われた子ら、何回も育てたことだってあるしぃ?」
(彼女の顔を見ながら、ヘラりと微笑み)
「それに、お前はちゃあんと人間やもん、大丈夫、緋月は可愛ええ緋月やで」
(するりと頬を撫でてやる、その手は人間とは違い、冷たい、でも包み込むような感覚を思わせるだろう)
>>108
「──!っつ!いつき!!」
(するりと横を抜けていったいつきに驚きながら急いで振り向く)
(あぁ、いまは自分は追いかけられない、)
「───『日喰』!!!!」
(そして、ある名前をさけんだ、そんな名前聞いたことは無い、だが)
『──』
(ガウッッッッと、その名前に反応し、使い狐…いや、『日喰』はいつきの前へと駆け出した)
『……あ、ぅ、』
(今すぐ喉元を噛みちぎりたい。綺麗な血が、美味しい肉が食べられるだろうか。いやダメだ。だめだ。守るんだ。大事な、大事な人達を。鬼から。__僕から。)
>>111
「お、さっすがええこ〜、今名前付けたったけど、ちゃあんと分かるんやなぁ」
(前に、名前をつけられない、といったが、使いにくらいなら影響はないし、むしろ力の増大に繋がるだろうと、笑う、人間にはむりだけどな)
>>112
「……………」
(お狐様は考えていた、きっと捕食本能かなにかが現れている、だが『神の肉』など与えてはならない、それは、緋月を、人間でも鬼でも無くしてしまう行為だ)
「………………」
(でも、この子が欲しているのはただの肉なのだろうか、人肉、食人の習慣でもあったら、少し困ってしまうかもしれない)
>>111
「 ………っ!、姉、様がっ!いる、の……お願いだから、………邪魔、しないで 」
( 目の前に立ちはだかった狐をみて、一回止まるがその瞳はその狐を映していない、映してるのは何もない風景だ。ちりんとまた鈴の音が鳴る。そっと手を伸ばしながら、彼女はまたはしる。お願いだから、置いていかないで、そんな言葉をはく。彼女は追いかける、死んでしまったはずの、彼女の唯一の肉親を、もういないはずの影をひたすら追うように )
( 名前ミス、>>115は斎です、すんません )
117:月喰◆RI:2020/05/08(金) 17:53 『………………』
(そんな嘆きを聞いても、日喰は動かない、この状態の巫女を絶対にどこかへ行かせはしないように)
「─いつき!!!」
(主の声が響く、いつものゆるりとした声とは違う、凛とはっきりした声で、巫女の名前を呼ぶ)
(おけおけ)
119:胡蝶蘭 緋月◆Mk:2020/05/08(金) 18:16
『……ぁ、はぁ、はぁ、だい、じょうぶ、です。ごめいわ、くなどか、けるにい、たりません。』
(自身の心臓に爪を付き刺せば、その痛みで正気を戻し。)
「!!?緋月!?なにしてっ」
(びくっとおどろき、治癒するための札を取り出しながら慌てる)
(人間はそこをなくせば死んでしまうだろうに)
『………だいじょ、ぶです、だい、じょ、』
(とうに1回死んでいる、と、理解した上で。心臓に刺さっていたと思われる赤黒い色の角を抜き出せば、沢山の血を吐き出しのたうち回れば)
「っ緋月!」
(のたうち回る少女を無理やり抑え、治癒の札を損傷部分に貼り付ける、体の中から出てきた角を万が一のため離させようとする)
>>117
「 っ!……、……姉、様は、…死んで…ない、………だって、だって、迎えに、…… 」
( 名前を呼ばれてはっとしたように立ち止まり、混乱したように頭を抱える。だって姉様が迎えにきてくれた、夢で、今そこにいるのに、なんでなんでなんでなんで )
「 お願いだからっ、………姉様に、…会いたいの… 」
( そういうと、そっと何もない場所に腕を伸ばす、 )
『──』
(吠える、幻想を願う巫女に向かって)
(使いは主ほど優しくも甘くもない、夢から覚まさせるように、現実を見させるように、強く、まるで狼のように)
>>122
『………ぁぐ』
(治癒の札を貼られ、その効果で治っていく自分の体を見つめ、そして、お狐様を見つめ、大きく口を開き噛み付かんとする。)
「っ、…」
(喰らうのはだめだ、だめだよ緋月)
(それはじぶんのやくめなんだから)
「…ごめんな、緋月」
(そう、悲しそうに告げると、噛みつかんとする彼女の、その顎を下を噛ませぬように閉じさせようとする)
(上二つ名前間違えた…)
129:胡蝶蘭 緋月◆Mk:2020/05/10(日) 00:35
『……』
(鬼の角を無くしたからか、はたまた治癒の札のおかげか。先程まで伸びていた自身の角は小さくなり、気絶するような形で倒れ込めば、ピクリとも動かず)
「…………はぁ……」
(つかれた、力がない状態で抑えるのはきつい、…でもまぁ、それでもどうにかしてやるからこその存在なのだが)
「……いつき…」
(緋月はおそらく一時は大丈夫なはずだ、ただ、怖がらないといいが…)