今宵もまた騒がしく賑やかに
詠う狐はどこへゆく
双眸輝く黒の夜
狐は夢見て笑零す
注意
中の人がお話する際は()をお使いください
参加はご自由に
荒らしはなされぬよう、見つけても絡みませぬよう
何かあればまた追加いたします
スレ主設定
名前:月喰
性別:不明
年齢:不明
種族:空狐
三千歳を超え、神通力を自在に操れる最強の大神狐
性格:のほほんとした感じの優しい爺様、よっぽどの事がなければ他人を嫌うことがない善者
能力:言霊、千里眼、妖術
容姿:黒の振袖に金の彼岸花の模様が入った着物、顔の半分から上だけが隠れるようになっている狐の面、銀の長髪でくるりと結い上げている、目は金と紅のオッドアイ
その他:人間が大好きで、人外にも人脈が多くあるお狐様、ずっと神社に祀られているので世間に疎い、善性を固めたような性格、空狐たりえる程の力がある
(こちらも何か抜けている部分があれば追加するやもしれませぬ)
簡単な設定画
https://i.imgur.com/26VBi6v.jpg
https://i.imgur.com/t5zAdlG.jpg
https://i.imgur.com/nxYoASk.jp
>>4
作り込まれた魅力的な設定ですね……
続きは前スレの>>645から
7:月喰◆RI 爺様:2020/04/26(日) 01:09 >>5
(ありがとうございます)
( …あの、アル… どう、見れば良いのですか?)
9:月喰◆RI 爺様:2020/04/26(日) 01:20(もうそろそろみんなのお話がおわるかな?)
10:カレン◆f.:2020/04/26(日) 01:21( えー、校内放送でーす。ザレちゃんは放課後体育館裏に来るようにー )
11:◆cE hoge:2020/04/26(日) 01:22( いや、スレ終わるの早かったねぇ )
12:カレン◆f.:2020/04/26(日) 01:22( そしてこれからも何卒皆よろしく!あとなにげに加速で終わってるの笑えるか笑えないかわかんない! )
13:ニャルちゃん◆.s:2020/04/26(日) 01:23 ( …申し訳ございません、ピエロさん…消費、してしまいまして…
あと、アル… あの… 見たい、です… イラスト… )
(たのしそうだったね、というか半分はお話だったけどねあのスレ、わらう)
15:ザレッド◆rDg:2020/04/26(日) 01:23(…………サァテ、ソロソロネマショウカネ……)
16:月喰◆RI 爺様:2020/04/26(日) 01:24(大丈夫だよニャルさん、気にしてないから、まぁ最後の盛り上がりはよくわかんなくって僕適当に色んなスレ見てただけだから)
17:月喰◆RI 爺様:2020/04/26(日) 01:24(おや、おやすみ)
18:カレン◆f.:2020/04/26(日) 01:24( ザレッドさーん、もしもーし聞こえてますかー? )
19:月喰◆RI 爺様:2020/04/26(日) 01:24(よくねるんだよ)
20:ザレッド◆rDg:2020/04/26(日) 01:25(………カレンっち、まぁまぁ、ここは親友って事で…)
21:◆cE hoge:2020/04/26(日) 01:25( てかあれだね、さっきスレ振り返ったけどさりげなく猫さんディスられてるね、草() )
22:カレン◆f.:2020/04/26(日) 01:26( しんゆう???!!誰と???!!!!誰が!!!!?? )
23:月喰◆RI 爺様:2020/04/26(日) 01:27(一応見せないけど、みーくんが遡ってさっきの会話見たらマジギレするのはガチだからね、その時は僕も全力で抑えるけど、あとみーくんは馬鹿だよ)
24:ニャルちゃん◆.s:2020/04/26(日) 01:27( な …… )
25:ザレッド◆rDg:2020/04/26(日) 01:28(…………はい、ごめんなさい、ニャルママ、拷問は許して、カレンっち、絶望に落とさないで、アル………黒歴史言わないでね!!!?)
26:月喰◆RI 爺様:2020/04/26(日) 01:28(とりあえずこっちもこの流れで行くとスレ結構うまっちゃいそうだから、一日一回に移動して貰えると嬉しいな、さすがに雑談スレになっちゃうと他の人が見にくいからね)
27:カレン◆f.:2020/04/26(日) 01:28( ザレちゃん呪っとこ 藁人形ポチったから三日後に届く )
28:カレン◆f.:2020/04/26(日) 01:29( 許した )
29:◆cE hoge:2020/04/26(日) 01:29( いや、ガチギレしたら怖そう( 小並感 )、さりげなく馬鹿って付け足すの本当に草() )
30:◆cE hoge:2020/04/26(日) 01:30( 了解 )
31:月喰◆RI 爺様:2020/04/26(日) 01:30(ばかだもん)
32:ニャルちゃん◆.s:2020/04/26(日) 01:30( … 承知いたしました。…サ''レ''ット''ぉ?)
33:カレン◆f.:2020/04/26(日) 01:30( かるだもん )
34:マレフィキウム・パルマコン◆hMk:2020/04/26(日) 01:35 https://uranai.nosv.org/u.php/novel/jerrydaisu5/
(イラストはここに貼ったよぉ)
( … 見れません… )
36:月喰◆RI 爺様:2020/04/26(日) 12:52 「………ま、お客さんもきたことやし、妾は社にでも戻るかの」
(しゃなり、と歩を進めて社に向かう、座敷に登ると、そこに落としていた狐面を広い、ちょこん、とその座敷の中心に座る)
『というか、ちぃと休まなあかんかな、調子乗ってコロコロ姿変えすぎたわ…まぁ疲れてはないけど…』
(後ろで動くゆらりとした増えた尾を見て考える)
雪りんご名乗るのを忘れていました……
これから名乗りますね。
プロフィール
雪りんご(適当に名乗ってる偽名。りんご自体は嫌い)
種族:闇に生きる魔物
この世の物理法則からは外れた存在
職業:暗黒の王国幹部、暗殺者[黒異能術使い]
勢力:闇の女王
異能:周囲の大気ごと敵を凍え死にさせる
容姿:くりくりの瞳。水のように鮮やかな蒼色の髪(古の魔道書より) 服は純白。
詳細
前世は人間。紀元前に古の英雄の転生体として産まれる。
色が白くて可愛らしく優しい子で、出会う人全てに「可愛い」と言われたりお菓子・ぬいぐるみ・おもちゃを貰ったりしていた。しかし2歳頃自分より幼い赤子が愛されている事象を憎み叩いてしまったあの日から、世界を救うことも夢も叶えられないまま、数百もの蝙蝠の魔獣と数千もの無双の冥獣を束ねる魔物となった。
人間だった頃の感情は未だに捨てられず魔物になってしまった自分の罪深さを呪いながら、王子様に人間に戻してもらう妄想を何回もしたらしい(逆恨みで妖怪になった自覚は有り)
今は「世界を憎む邪悪なる魔物」「京都の闇を支配する大妖怪」として現世に蘇っており、京都によく現れている。己を愛し受け入れようともしない世界、そんな世界を謳歌する者たちを破滅に導くために行動し、生前の彼女より目立っていたり人気のある人間の前に姿を表して、相手を恐怖で震え上がらせてから首を切断または目玉を抉ったりしている。
また人間の「長子より下の子を可愛がり目に掛けることはしょうがない」と言う価値観を壊すことも目的として行動(襲う、拷問、呪う、ころす、奴隷にする等)している。
自分を祓ってくれるエクソシストを求めており、真に理解し受け入れようとするエクソシストが現れない限り人間をころし、可愛らしい少年は捕らえて魔族の執事にさせ酷い仕打ちを受けさせる。
人間でいうと女子高生ほどで、本人曰くぶりっ子でかわいい系キャラ。人間をみんな癒やし尽くすつもりらしい。
主食は血液(特にエビマヨおにぎり味とタルタルソース味と生クリーム味の血が好物)で血液以外の物を食べると死んでしまう。餃子味の血は大嫌い。
人懐っこい生き物を使い魔とし、それ以外は氷漬けにする。
>>37
無断転載は規約違反ですが?
(気分転換に上げておこう)
40:月喰◆RI 爺様:2020/04/26(日) 19:44 『にしても、まぁ、別にええけど、』
(ゆれる己の尾っぽを見て、はぁ、とため息をこぼす)
「…………増やしすぎたなぁ…」
(そこには三本………いや、『増えて5本の尻尾』が揺れていた)
「どないしょうかなぁ、毛ぇ整えるん面倒やねんなぁ」
(するすると尾っぽを触る、うーん我ながらふわふわだ、要らないけど)
>>41
「 ……っ!、ねぇ、………しっぽ、触ってもいい? 」
( くいくいと袖をひき、表情は無表情のままだが、目は好奇心で輝いており )
「……んふええよぉ、すきやねぇいつきぃ」
(楽しそうに笑いながら、ゆらゆらと、ばらばらに尻尾を揺らす)
「 うん、ふわふわで、………すき、 」
( そっとしっぽをさわりながら、こくんと頷き。表情にあまり変化はないが、ぱぁっと少し嬉しそうな様子で )
「………………」
『しっぽだすん、あんま好きとちゃうけど、まぁいつきが嬉しそうやもんなぁ』
(毛、ちゃんと整えよ、と微笑ましげに他の尾っぽを揺らす)
「 ねぇ、……疲れて、ない? 」
( もふもふしながら、少し心配そうにたずねて。ころころと変わる姿に少しだけ心配を覚えたらしい )
「……………」
(きょとん、という顔になり、動きを止める、あぁそうか、このこは本当に優秀だ、覚えとるもんやなぁ、ちゃんと気づいてくれる、まぁ、子供に心配かける大人はちぃとな)
「…んふふ、心配かけるなぁいつき、このくらいやったらへーきやへーき、参拝に来てくれとる人間もめっちゃおるし、すぐ戻るわ」
(信仰さえあれば、大丈夫)
「 ……っ、……無茶は、しないでね…… 」
( もしここから人がいなくなったら?……そんな事が頭をよぎり、ぎゅっと唇を噛んで。……そんなこと聞けるわけがなくて。そのまま目線だけあげ、少し震える声で言葉を紡いで。そのまま相変わらず下手くそな笑顔を浮かべて )
『あれ、この顔、心配させている?』
「……へ、平気やっていつきぃ!妾の人脈…まぁ人間だけとちゃうけど…いっぱいあんのしっとるやろぉ?」
(安心させるように頭を撫でる、うーん)
「へいきやへーき、お狐様はおらんなったりせぇへんよ」
「 うん………そう、だよね……… 」
( 頭を撫でられ、少し目を細めて微笑んで。心配かけちゃったかなと思うと少しだけ表情を曇らせ。へいきという言葉に少しの心配はあるものも、ぐっと込み上げてきた涙を堪えて )
「 急に……いなくならないで、ね………約束 」
「…んふ、お狐様との約束なぁ、お願いとちゃうて『約束』ね」
(くすりとわらう)
「ええよ、巫女さんにはお世話になっとるし、「約束」や」
『……………でも、せやなぁ』
『妾への信仰がなくなれば、緋月も斎も、どうなるやら分からへん』
『やしろもこのままたもてるわからへんしなぁ、まぁどうにか二人は逃がしたるとして…』
『なぁんて悲観するのはだめやな、お狐様は楽観的に考えな』
(夢を見るように目を閉じ、すこし嗤いながら、考える)
(うーん、仲良きことは美しきかな、だっけ?お邪魔しないよう避難)
54:月喰◆RI 爺様:2020/04/27(月) 04:56
あめがふる
あめがふる
せいてんなどみえずあめがふる
おきつねさまがないている
「!!!!」
(飛び起きる、眠っていたのか?いや、起きていた、はずだ、眠さなどなかった、外を見ながら、起きていた)
「………………てんき、あめ」
(晴れているのに、雨が降っている、あぁ、これは、なんというんだったっけ)
(あぁ、そうだ、これは、『狐の嫁入り』といったのだ)
おきつねさま、おきつねさま、お久しぶりでございます
忘れてはいらっしゃいませんよね?忘れてはいませんよね?
あぁ、愛しゅうございまする、おきつねさま
きっとかわらずにおいででしょう
やつがれも、かわらずにおりました
ああ、きつねさま、おきつねさま
愛しい愛しいおきつねさま
どうかどうか
───────────────────愛してくださいな?
『……、よりによって、このタイミングか、それに子供もいるというのに』
(自分の体と尾を見る、ほんと、なんとも悪趣味なよりによって女子に変化し、尚且つ力を貯めている今…)
『……………めんどうよな』
「………………………………………」
『さてどうしようか、残念ながら気配が見えるから近くにいるぞ、あれ』
(子供たちを見ながら考える、あれはどう考えても教育に悪すぎる)
「……………めんど」
https://i.imgur.com/gR8C6yf.jpg
(とりあえず設定だけ先に置いとく)
『……?おとお、かぁさん、どうし、たの?』
(首を傾げれば顰めっ面のお狐様に疑問を投げつけ)
「……、…………」
(ピタリ、と動きを止める、しまった、子供に顰めっ面を見せるのは良くない)
「…あは、なんでもな」
?「お狐様」
(なんでもない、そう告げようとした狐の声に被さり、若い、男の声が聞こえた)
「……………、……………」
(ピタッ、と緋月にむけた笑をそのまま固め、ギギギ、と機械のように声のした方に顔を向ける)
?「……………おや、おやおやおやおやおや、楽しそうですねお狐様」
(声の聞こえた方に立つ、細い、優しげな顔をしながら告げる男)
「…………………悠夢」
(狐は、その男の名をよんだ)
「はい!【貴方の】月影悠夢です!狐様!」
(名前を呼ばれたことに対してなのか、月影悠夢となのった男は、とても、とても嬉しそうに笑う)
「最近、参拝に来れず、申し訳ありません、どうにも受験勉強で、先生方からの推薦やクラスメイト達からのお願いが色々とありまして」
(そう、困ったような顔をしながら、社の方へ歩き出す)
悠夢「ですがようやく!お狐様の神社に来ることが出来ました!これでまた貢物をお送りすることも出来ますし、……貴方に会うことも出来る、とても、とても嬉しいです」
「ほか、まぁ妾は別に会いたいわけとちゃうかったけどな」
(いつもの人間に対する優しさはどこへいったのか、狐はばさりと悠夢の言葉を斬る………が)
悠夢「ふふ、お酷い方だ、僕(やつがれ)はいつでも、貴方に会いたくて会いたくて仕方がないというのに」
(そんな狐の言葉も、悠夢はうっとりと聞き入れる)
「…………きも」
(そんな悠夢の様子を見て、緋月を隠す、とても教育に悪い)
「 ……、どうか、したの? 」
( まだ少し眠そうな表情で目を擦りながら、騒がしい社の様子に不思議そうに顔を出せば、そこにいた人物を見てぴたりと固まって )
「!、おや、摩巫さん、こんにちは、お久しぶりです、参拝に来ました」
(先程までの少しの狂気はどこへやら、巫女が現れると、すっ、と人のいい笑みを浮かべる)
「 ……っ、…ひさし、ぶり、…です 」
( そのまま目をそらせば俯きながらぼそぼそと呟き。少し心配そうに神様を見つめるが、そのままぎゅっと自分の手を握りしめて )
悠夢「……おや、また怖がられてしまいましたか、おかしいですね、僕、人には好かれやすい方なのですが…」
(顔に手を添え、おかしいなぁと呟く、が、その顔は、そんな事など全くと言っていいほど気に止めていない)
「………悠夢、妾以外に興味もないくせに、わざとらしいことへんでええ、参拝に来たんやろ、拝んでとっとと帰ってくれ」
(客がどうと、言っていたのにも関わらず、凄く嫌そうな顔をする、同じ人間でも、緋月を襲いにきた輩共でさえ、最初は優しく声をかけていたというのに、悠夢にたいしてはそれが全くと言っていいほど感じられない)
悠夢「む……よろしいではないですかお狐様、世間話くらい、僕は久しぶりにお会いできたと楽しみにしていましたと言うのに」
(むす、と頬を膨らませる、他人から見ればそれは可愛らしい仕草だが、狐から見ればわざとらしいにも程がある)
「おどれ……わざとらしいんもいい加減にしてくれんかえ、…はぁ、どないしてこないになったんや……昔はかぁいらしかったっちゅうんに…」
(そういって頭を抱えて溜息をはく)
「 ………?……仲良し、なんだね、…… 」
( 何を勘違いしたのか首をこてんと傾げながら二人のやり取りを見て、呟き。いいなぁと小さな声で呟きながら、居場所のなさを感じて自室に帰ろうとして )
悠夢「!!はいっ、なかよしで「ちゃう」………」
「……ちゃうぞ」
悠夢「…………ひどいです、お狐様、僕はあなたのことが大好きなのに…」
「知るか、妾も人間は好きやけどおどれは別に好きとちゃう」
悠夢「…どうしてですか?僕は大好きです、愛しています、僕を救ってくれたあの日から、お狐様の何もかもを愛しています」
(するりと社の前にたどりつくと、膝を折り、狐に向かって手を伸ばす)
悠夢「愛しています、愛していますとも、貴方の優しさも、声も、お顔も、体も、足も、手も、瞳も、耳も、鼻も、口も、髪も、皮膚も、肉も、内臓も───────あぁ、ええ、愛しておりますとも…」
(うっとり、と恍惚とした笑みを浮かべ、一息でそれを述べてしまう、疲れた様子もなく、すらすらと)
・・・・・・・・・
「………………………………で?お祈りはすんだんか」
悠夢「…はい!!ありがとうございましたお狐様」
(呪文のように唱えた『愛』をさらりと流される、が悠夢は気にする素振りを見せず、嬉しそうに笑う)
悠夢「ではお参りしてゆきますね!お狐様とりょうおもい「さっさとかえれ」む〜〜〜〜!……はぁい、わかりました」
(さっきまでの狂気はなく、また頬を膨らませる、だが、なぜなのか、今度はすんなりと狐の言うことを聞き、帰ろうとする)
悠夢「……………あ、でもお狐様」
(そして、鳥居をくぐろうとするところで、男は振り返り)
・・・・・・・・・・・・・・・・・
悠夢「僕だけに限らず優しすぎるのはいかがかと思いますよ」
(きっと貴方に甘やかされてしまえば、誰も彼もが僕のようになってしまいますから)
(そう、笑顔で告げた)
『………行き過ぎた愛はやがて歪み、虚ろな夢となる』
(隠れている目が一瞬、明るく、そして紅く光り歌うように呟けば、地震もびっくりしたように口を塞ぎ困惑し)
「!………」
(悠夢に気を取られ、背後から聞こえた声にビクっと驚く、だが後ろを振り向けば、そこにいるのは驚いた顔をした緋月がいるだけ)
「……………ひづき?」
(首を傾げ、といかける、確かにこの子の声であった、だがこんな幼子が、あんな難しい言葉を吐くのか?いまは力を貯めている状態だから、千里眼もつかえない)
『……お、きつねさ、ま?わた、し、えと、ごめんなさい』
(たどたどしく、まだ覚えたての単語をつっかえながら言う。その姿はいつもの彼女で)
「………なんでもない」
(そう、なんでもない、きっと空耳だろう、そうだ、大丈夫)
「……なんでもないでぇ、ひづき、ごめんなぁ?」
(そうだ、なんでもないのだ、たとえ)
(過ぎた優しさに心当たりがあったとしても、狐は見て見ぬふりをして、いつもの日常に戻る)
「…………………」
(男は長い石段を降りた先で、辛うじて見える鳥居を、いやその奥を眺めていた)
「…………どうか、お狐様が幸せでありますように」
(賽銭を投げるだけ投げて遮られてしまっていた願いの代わりに、その言葉を吐く、でもきっと、あの方は気が付かないだろう)
「………どうかどうか、貴方だけの幸せを」
(それでも願おう、きっと叶えてなど貰えない、何度目かの『お願い』を)
『……自己犠牲の精神』
(片目がまた紅く光れば。普通の人もわかるような気配の違い。
いや、外見だろうか。額に出来た二つの瘤が、彼女は人ではない、と悲しくも残酷に物語って)
『……ぅぐ、おと、おかあさ、いたい、いたい、助け、て、おね、ちゃ………』
(自身の額を、瘤の所を抑え蹲り、痛みに呻きながら助けを乞う)
「──────!」
(しまった、まずい、とても)
(力が貯めきれていない今、まずい)
(でも)
「………まァ、やるしかないわなぁ」
(助けてと、お願いされたのだ)
「……………ちと、まっててな、緋月」
(そう告げると、傍による狐を呼ぶ、緋月のそばに居るようにと命令すると自分は社の外へ出る)
(トン……っと、地面に降り立つ、社の外、そして鳥居との真ん中へと、すると、地面に足をつけたとたん、ぽたんと、波紋が広がってゆく)
【────解、従え、烈火の如き風を、蒼天のごとき光を、我が声を、我が声を、聞き届けよ、其は夢、其は宙、陰に隠れし夢見鳥】
(───詠うように、舞うように、ふわりと、解けた髪が揺らめく、水が広がるかのように、動く度、波紋が広がってゆく)
(美しい、そう、その光景は、神秘的、神と呼ぶに相応しい美しさだった)
【────】
(詠っている、美しい声で、だがそれはもう聞き届けない、おそらく、この声を、ただの人間が聞けば、気が狂ってしまうかもしれない)
(詠が響き渡ると共に、波紋がほのかに輝き出す、優しい光、暖かい風、それが、敷地内へと廻る)
(すこし、汗が出てきたかもしれない)
【──────】
(瞳を閉じ、だが踏違えることも転けそうになることも無く、美しく舞う、おそらく神降ろしに近い行為をしているのだろう、神自身がその行為を行うことによって神性が高められ、その顔には、紅色の模様…本体の姿になった時にあった模様が現れている)
(尾は消え、狐耳が現れ、長いかみは綺麗に踊る)
《 癒せ 癒せ 》
もう聞き取れない詠から、別の声が混じり始めた
(すこし、体が重いかもしれない)
『…ぅぐ、ぁ、』
(熱く、熱くなる額の瘤を小さな両手で掻きむしれば、それでも取れぬ痛みに、いや、更に増えた痛みに耐えかねてゴロゴロと藻掻けば大粒の涙を流し、あまりの痛みに喉から迫り上がる苦酸っぱい物を吐けば咳き込み、たら、と口から垂れてくる血液を拭う暇もないほどに悶え苦しみ)
「…………」
(小さな鳴き声を漏らしながら、緋月の溢れる涙を舐めとる、ちらりと、自分の主を見るが、今吠えればなにもかも無駄になる……と、賢いその狐は、痛みに悶える緋月の傍でせめてもとそばで涙を再び拭う)
【─────ァ─ア──】
(そしてそんななか、ぞわりとするようなこえがきこえる)
(こえがきこえる)
(かみのこえ)
(かみのうた)
【ア──ァ─ア────
(そして、その音はぶつりと途切れ、それとともに、『御神体』は舞をやめる)
「…………………」
(目元が陰で見えない、表情が理解できない状態で、『御神体』はふわりと振り返り、社へと足を進める、その足元には、また、一歩進むごとに波紋が広がる)
「──、─、───」
(歌が聞こえる、だがさきほどのかみのうたとはちがう)
(こもりうた)
(とても優しい、子供を怖がらせないような声で、こもりうたが響く)
『………ぁ、はぁ、っ、』
(優しいその声に、歌に、心が落ち着いてくる。自然と安心する。この人なら大丈夫、と言う確信めいた何かが湧き上がる。)
「───、─」
(ふわりと、やしろへもどり、こどものもとへとゆく)
(うたをやめず、やさしいこえでうたいながら)
(こどもにできていたこぶをやさしくなでる)
(あぁ、そのすがたはまるで____)
『…………ぁ、』
(もう大丈夫、大丈夫なんだ、と溢れ出す涙を拭うこともせず。抱きついていいものかと血に濡れた小さな手が宙を彷徨う)
「──、」
(影になり、見えない表情のかわりに、伸ばされた手を取り、ゆるりと撫でる、その手は少し冷たいが、そんなことを気にさせないように、優しい)
(──────そして)
「……………」
(べしゃりと、顔面から緋月の真隣へ倒れた)
『……………』
(先程までそばに居た使いの狐が、主の服をかみ、そのまま主ごと背中に投げのせる)
月影「ぐぇっ…」
(投げられた衝撃で妙な声を出しているが、直ぐに死んだように動かなくなる、いやまぁ、溜まっていない力を無理やり引きずり出したからその分をまた貯め直すために眠っているだけなのだけれども)
『……………』
(使いの狐はそんな主を見て、呆れたように喉を鳴らした)
『………ぁ、』
(まただ、また、私のせいで誰かに迷惑をかける。こんな自分、はやくしねばいいのに、と暗く、深くなる深紅の目は揺らめく)
『…………』(ベロンっと、使いの狐が緋月の頬をなめる)
・・・・・・
(そしてその目で訴える、よくある事だと)
「………っ、あー…あー、すまん、ねてもた」
(そして、もふもふと使いの狐に顔をうずくめ、伸ばしたてで緋月の頭を撫でる)
「……あは、大丈夫かぁ?ひづきぃ」
(顔をずらし、にへら、と笑う、先程までみえなかった表情は、今ではしっかりとみえる)
『………無理し、ないでく、ださ、い、』
(届かないだろう声を。呟く。)
「…………あー、してへん、してへんよぉ無理なんや、やってかみさまやし、なぁんでもできるんが売りやしなぁ?」
(へらへらとわらいながらするりと緋月の髪をとかす)
『っ……ぁ、う、』
(結局届いてないなぁ、と顔を歪めて)
「…?」
(なぜ、そんな顔をするのだろうと、首を傾げる、もしかして、嫌な思いをさせてしまったか?だがわからない、神様はそんな価値観を持ちえないのだから)
(だけど、悲しませるのは嫌だから、と、ゆるりと、また少女の頭を優しく撫でた)
『……』
(撫でられたことに喜び無意識に擦り寄れば。伸びて黒く染まりかけた爪、およそ人間では成し得ないほどに伸びた犬歯。そしておでこに出来た瘤のような何か。…角、なのだろう。それらが彼女を普通からかけ離していて。)
「…………あや、これはまた」
(するりと撫でている手が、角に当たらないようにしながら、その異形に目を向ける)
「……………ほぉん…」
(目を薄め、理解する、人間ではなかったか…と、感知能力がにぶってたか、まぁいっか)
『………わた、わたし、やだ、こん、な、いやだ、いやだ、にんげ、んに、なりたい…………‼‼‼』
(自身の爪を剥ぐ。痛みに悶え苦しみながら赤黒く染まるその手で歯を抜こうとする。抜けない。目をえぐりだそうと。ただ、しかし、それでも彼女は人には成れない。)
https://i.imgur.com/8hPlZmf.jpg
【ちなみにこれが斎ちゃんです。お納めください。】
(天才か?)
105:月喰◆RI:2020/05/08(金) 14:07 「…………はぁいはい、やめぇなぁ、そういうことしたらあかんよぉ」
(えぐろうとするその手をつかみ止め、優しく声をかける)
「ちぃと落ち着きなぁひづき、痛いのややろぉ?」
『……でも、わた、し、ひと、じゃな、い、から、その、おとお、かあさん、の、……まも、るべきも、のじゃ……』
(ない、と言いたくなくて口を噤む。しかし思い出す。自分は迫害されるべき人間なのだと。……忌み子なのだと。)
https://i.imgur.com/c9SYO4t.jpg
【ちなみに今の緋月ちゃんです。こちらもお納めください。】
「 っ!………はぁ、っ……、ぁ、 」
( ぐっと飛び起きにじむ汗を拭いながら、辺りを見渡して。そっと手を握り締め。ぎゅっと目を開ければ目を見張っり。ちりんと鈴の音の音に引かれるようにもつれもつれの足で彼女は誰かの幻覚を追いかける。裸足のまま外に出て。辺りの様子など気にせず、なにかをおいかける )
「 …っ…ねぇ、さ、…ま……こんど、こそ…おいて、……いか、ない……でっ! 」
>>106
「………………な、ちとおろして?」
(自らをそのせなかにのせている巨大な狐に声をかける、その狐は、何か言いたげな瞳を一瞬向けたが、ゆっくりとその場にしゃがみ、何も言わない)
「ん、ええこ」
(そう告、使いの頭を撫でると、ふらつきながらも緋月の方をむく)
「………アホやなぁ緋月は、妾やって人間だけを守護するわけとちゃうし、忌み子やって言われた子ら、何回も育てたことだってあるしぃ?」
(彼女の顔を見ながら、ヘラりと微笑み)
「それに、お前はちゃあんと人間やもん、大丈夫、緋月は可愛ええ緋月やで」
(するりと頬を撫でてやる、その手は人間とは違い、冷たい、でも包み込むような感覚を思わせるだろう)
>>108
「──!っつ!いつき!!」
(するりと横を抜けていったいつきに驚きながら急いで振り向く)
(あぁ、いまは自分は追いかけられない、)
「───『日喰』!!!!」
(そして、ある名前をさけんだ、そんな名前聞いたことは無い、だが)
『──』
(ガウッッッッと、その名前に反応し、使い狐…いや、『日喰』はいつきの前へと駆け出した)
『……あ、ぅ、』
(今すぐ喉元を噛みちぎりたい。綺麗な血が、美味しい肉が食べられるだろうか。いやダメだ。だめだ。守るんだ。大事な、大事な人達を。鬼から。__僕から。)
>>111
「お、さっすがええこ〜、今名前付けたったけど、ちゃあんと分かるんやなぁ」
(前に、名前をつけられない、といったが、使いにくらいなら影響はないし、むしろ力の増大に繋がるだろうと、笑う、人間にはむりだけどな)
>>112
「……………」
(お狐様は考えていた、きっと捕食本能かなにかが現れている、だが『神の肉』など与えてはならない、それは、緋月を、人間でも鬼でも無くしてしまう行為だ)
「………………」
(でも、この子が欲しているのはただの肉なのだろうか、人肉、食人の習慣でもあったら、少し困ってしまうかもしれない)
>>111
「 ………っ!、姉、様がっ!いる、の……お願いだから、………邪魔、しないで 」
( 目の前に立ちはだかった狐をみて、一回止まるがその瞳はその狐を映していない、映してるのは何もない風景だ。ちりんとまた鈴の音が鳴る。そっと手を伸ばしながら、彼女はまたはしる。お願いだから、置いていかないで、そんな言葉をはく。彼女は追いかける、死んでしまったはずの、彼女の唯一の肉親を、もういないはずの影をひたすら追うように )
( 名前ミス、>>115は斎です、すんません )
117:月喰◆RI:2020/05/08(金) 17:53 『………………』
(そんな嘆きを聞いても、日喰は動かない、この状態の巫女を絶対にどこかへ行かせはしないように)
「─いつき!!!」
(主の声が響く、いつものゆるりとした声とは違う、凛とはっきりした声で、巫女の名前を呼ぶ)
(おけおけ)
119:胡蝶蘭 緋月◆Mk:2020/05/08(金) 18:16
『……ぁ、はぁ、はぁ、だい、じょうぶ、です。ごめいわ、くなどか、けるにい、たりません。』
(自身の心臓に爪を付き刺せば、その痛みで正気を戻し。)
「!!?緋月!?なにしてっ」
(びくっとおどろき、治癒するための札を取り出しながら慌てる)
(人間はそこをなくせば死んでしまうだろうに)
『………だいじょ、ぶです、だい、じょ、』
(とうに1回死んでいる、と、理解した上で。心臓に刺さっていたと思われる赤黒い色の角を抜き出せば、沢山の血を吐き出しのたうち回れば)
「っ緋月!」
(のたうち回る少女を無理やり抑え、治癒の札を損傷部分に貼り付ける、体の中から出てきた角を万が一のため離させようとする)
>>117
「 っ!……、……姉、様は、…死んで…ない、………だって、だって、迎えに、…… 」
( 名前を呼ばれてはっとしたように立ち止まり、混乱したように頭を抱える。だって姉様が迎えにきてくれた、夢で、今そこにいるのに、なんでなんでなんでなんで )
「 お願いだからっ、………姉様に、…会いたいの… 」
( そういうと、そっと何もない場所に腕を伸ばす、 )
『──』
(吠える、幻想を願う巫女に向かって)
(使いは主ほど優しくも甘くもない、夢から覚まさせるように、現実を見させるように、強く、まるで狼のように)
>>122
『………ぁぐ』
(治癒の札を貼られ、その効果で治っていく自分の体を見つめ、そして、お狐様を見つめ、大きく口を開き噛み付かんとする。)
「っ、…」
(喰らうのはだめだ、だめだよ緋月)
(それはじぶんのやくめなんだから)
「…ごめんな、緋月」
(そう、悲しそうに告げると、噛みつかんとする彼女の、その顎を下を噛ませぬように閉じさせようとする)
(上二つ名前間違えた…)
129:胡蝶蘭 緋月◆Mk:2020/05/10(日) 00:35
『……』
(鬼の角を無くしたからか、はたまた治癒の札のおかげか。先程まで伸びていた自身の角は小さくなり、気絶するような形で倒れ込めば、ピクリとも動かず)
「…………はぁ……」
(つかれた、力がない状態で抑えるのはきつい、…でもまぁ、それでもどうにかしてやるからこその存在なのだが)
「……いつき…」
(緋月はおそらく一時は大丈夫なはずだ、ただ、怖がらないといいが…)