《 其れはとある昔の伝説
分からない事の方が多い
姓も 生まれた年も 好物も 『能力』も
何もかもが不明とされている
〔ヒト〕と呼ぶに相応しいのかも分からない
魔術師が居た
魔術師は才能に溺れ 自身の欲の為に
大罪を犯しては... 無意味な年月を生きてきた
いつかまた 再び誕する
その魔術師 悪人につき
出会わぬ事 近寄る事なかれ
魔術師神話------第10章》
『 .....さぁ、何方だろうか?......あぁ、手出しはしないからそのまま続けて構わない 』
( 静かに笑みを浮かべ続ける ....不思議で不気味 )
「 満ち欠け多数、故に渇望。…カレンなら 分かるでしょうに 」
( されど愛しく 歪んだ音色は耳を通じて心の奥に
紅茶は謎々 声は歪み。満たされる様を己とするなら
微笑の讃える今を且つ )
「 …問答無用。無論の結論… 貴女であるなら紐解く今に有意義を 」
「 あらあら、うっかりです。…お気に障ってしまったのなら謝りますわ ふふ 」
「 わたしは世界中の皆に笑顔になってほしいのであって、幸せになってほしいこともなし 」
「 ……熾天使にカラミティの意は合わない と、思っていたのですけれど 」
「 よい夢の誉、先行く事もないでしょうに 」
( …手を叩く )
「 ……… 今度の廻りは何処へ行ったのですか?
随分と 大人びている気がしますよ… それも、愛しく 」
『 ......成る程 』
( 会話には参加しないがメイドと天使の二人の関係を察しては興味深いと言わんばかりに笑みを浮かべる )
『 ...............同性愛という物か?此れが 』
『 ........くぅ 』
( 暫しの睡眠貯金 ...起きて活動できる時間を増やす為の行為
...静かな時間に身を任せる。)
『 ......いつの間にこんな時間に 』
( 気が付けば真の夜 ....煩い来客達も居なくなった様子…? )
『 ...時の流れは変わって無いはずだが早く感じる ......そういう能力を持った者でも居るのか...? 』
『 .......あぁ、そうだ....魔法の訓練をしておかないとな.....流石に腕が衰え過ぎている 』
( 紅色宝玉を装着した木製の杖を持ちながらくるりくるり。回しつつ考える。
...今まで会った者達に負けるという事は無いだろうが苦戦はするだろう )
『 ....... 』
( 来客達の十人十色とは言え強者の気 ..それに感化されてただで済むはずも無く )
『 .....あぁ、戦いたい 』
( 自身の欲を大きく吐き出す。 )
『 ..........ふぅむ 』
( 紅色宝玉を覗き込んでは何かを唸る。 )
『 .....中々繁栄している 』
『 さて、久しぶりだなぁ.......... 気配はまずまずと言った所か? 』
( 紅色宝玉を杖に嵌め直し 覗き込みクツクツと笑いを溢す )