私が小説を書いていくスレです。
他の方でも書き込みOKですよ〜
基本フレンドリー&かまちょなんで
話しかけてください…!
((じゃないと死んじゃう(°∀。)
*ぷろふ*
名前:檸檬【れもん】
年齢:12
部活:吹奏楽
好きなもの:葉友の皆様、猫、スプラ、ゼルダ、ピアノ、ボカロ、ハニワ、
クレープ、ようつべ、おそ松さん…等
嫌いなもの:煽りイカ、ブルーベリー、納豆、レーズン、ヨーグルト、クリームチーズ、もずく…等
葉っぱ歴:1年と7ヶ月…かな?
KZの推しキャラ:上杉(`・ω・)
…なんだこのプロフ。嫌いなものとか
ほぼ食べ物じゃん←
※あてんしょん※
・誤字、脱字?知らn((殴
・目が腐るので、事前に眼科のご予約をおすすめします←
・上杉をくっつけようとする習性あり
・黒彩…?書けるわけn((ry
・すごい昔にリク受け付けてたとき、
『絶対無理じゃん!(;°∀°)』みたいな
ことがあったので、リクもらっても
書けそうなのしか無理っす←
・ここまで読んでくれたあなたは天使
ちなみに私は夜行性(聞いてない)
檸檬さんだ!
こんにちは!あったことたぶん無い先輩!
頑張ってください!
>>4
…?ハッ、もしや貴女が天使様…!?
こんにちは〜(*´∀`)
先輩だなんてそんな!KZ板来たのも久しぶりだし!!
あの…熊猫ってなんて読むの?←オイ
「ぷーさん」とかかな?
>>5
私は、天使じゃありません。
天使は、アーヤです。あれほど天使はいません!(私の中で)
こんにちは〜ヾ(・ω・`)ノ♪
先輩には代わりがないのです!
しばらく来なかったので、心配でした......(さみしがりなだけ)
熊猫は、パンダです!
ま プーさんも、遠くはないですね。
呼びためOKですか?(あれ?前にも聞きましたっけ?)
>>6
じゃ、女神っすね。どうも(。・ω・)ノ
それなぁぁぁああああ!まじでアーヤは天使だわ…
いえいえ、気楽に接してください〜
え…私のこと、知ってたの?(笑)
パンダか、なるほど!中国語とか?
でもプーさんって着ぐるみらしいよw
全然OK!むしろ私なんか初対面から
タメだったね、ごめん!
さてと、雪ふってきたし小説書くか…
((こらそこ!『関係なくね?』とか
言わない!!
※ごちゅーい※
・翼彩です(*´ω`)ムフフ
・第1話から付き合ってます
・恋愛+いじめ系?
・佐田っち(佐田真理子です)出番多し
・「お姫さまドレスは知っている」を
読んでいる方のほうがいいと思います
ちなみに短編です…__〆(・ω・`)ヨシ
頑張ってください!
楽しみ〜😃
【銀色の心は知っている】
〜プロローグ〜
それは、帰り道でのことだった。
「あの、翼。」
一度立ち止まり、彼を呼び止める。
すると彼もつられるようにして足を止め、私に向き直る。
「なぁに?」
その子犬のような瞳でじっと私を見つめる翼。
「私…私ね。」
一度そこで言葉を区切り、唾を飲み込む。自分を落ち着かせるように、一呼吸息を吐き続きを口にする。
「翼のこと、好きだよ。」
すると翼はうん、と少し頷き
「俺も好きだよ。」
と言い、いつもの美貌で笑いかける。
しばらく沈黙が続き、2人同時に笑いだした。それからは、なんとなく顔を見るのが恥ずかしくて正面を見据えた
まま再び歩き出した。
「若武に知れたら、また怒りだすかもね。砂原のときみたいに。」
「そうだね。小塚君は祝ってくれそうかな。」
「そもそも、皆に話すの?」
「んー、どうしようかな。でも、きっといつかばれちゃうよね。」
「そりゃ、世界一の探偵チームですから。」
そんな会話をしながら歩みを進める。
そして、どちらからというわけでもなく私達は手を繋いで帰った。
>>10
なんか一話で完結したみたいだけど
違いますよ〜
続きは明日…!
【銀色の心は知っている】
〜第1話〜
翼と恋人同士になってから少したったある日のことだった。
「ツバサ、私と付き合わない?」
そんな声が聞こえてきて、私はもう
びっくり!
おもわずその場で立ち止まった。
しばらく、その声の出所を探して
辺りを見渡していると、その声はどうやら体育館裏から聞こえているようだった。
覗いてはいけないという罪悪感と、
自分の目で翼の気持ちを確かめたいという心が私の中で交差していた。
けれど、私は結局覗いてしまった。
もし見ないふりをしていたら、後で
きっとモヤモヤしてしまうから。
別にいいよね、彼女なんだし。
見たところ、翼に告白している相手は佐田派の女子のグループにいる如月という女子だった。
翼の方は、何と言って断ろうか考えているようだった。
本当は、前に告白された時に言っていた「彼女いるんだ。」を使えばいいんだろうけど、如月さんは佐田真理子と
つるむような子だから色々詮索される
と思ったんだと思う。
「ねぇ、ツバサ。返事は?」
何も言わない翼を如月さんが急かす。
これ以上押し黙っているのも無理だと
思ったのか、翼が口を開いた。
だけど、翼が何かを言う前に、他の声に遮られてしまった。
「…っぁ…あの…っ!ダメ…!」
その声を発したのは翼でもないし、
如月さんでもない。
そう言ったのは、私だった。
自分でも何が何だかわからない。
けれど、言葉は止まらなかった。
突然の事に驚く2人としっかりと目を
合わせ、まるで何かの宣言でもするかのように私は言った。
「翼は譲れないから…っ!」___…
【銀色の心は知っている】
〜第2話〜
「え…立花さん?」
如月さんが私を見て目を丸くする。
隣の翼も相当驚いているようだった。
「まさか、覗いてたわけ?つーか、ツバサを譲れないってどういう意味?」
問い詰めるように、如月さんが私を睨む。だけど、不思議とその目も怖くは
なかった。
「そのまんまの意味。私と翼は…」
そこまで言って、全身に力を込める。
私が如月さんに、翼と恋人同士であることを言おうとしていることを悟ったんだろう。翼が首を横に振る。
きっと、このことが如月さんからクラスに広まってしまえば私がいじめられることを心配してくれてるんだ。
でもごめんね、翼。ありがとう。
そう心で呟き、私は言いきった。
「付き合ってるから。如月さんには譲れない、ごめんなさい。」
私達3人の間に沈黙が流れる。
そして、やっとのことで如月さんが
喋りだした。
「……ふぅん。そう。」
ただそれだけの言葉なのに、すごく冷淡な響きを含んでいて、私は急に恐く
なった。
だけど、ここで引き下がるわけには
いかない。
「わざわざそれを言うってことは、
ウチらを敵に回すってことだけど?
それなりの覚悟ができてんだよね?」
翼が苦い顔をする。私を巻き込んでしまったと自分を責めているんだ。
本当に優しいなぁ、私の彼氏は。
「うん、好きにしたらいいよ。だって私は…」
余裕を見せるように、少し口角を上げてみる。
「絶対に負けないから。」___…
>>13
アッ、翼のセリフないじゃん←
でも、こういうアーヤかっこよくて
好きだなぁ(*´ワ`)
テスト終わったぁぁぁああああ!
やっと更新できる…!!
【銀色の心は知っている】
〜最終話〜
あれから1週間。
私と翼が付き合っていることは、クラスの枠を超え学校中に広まっていた。
私は、女子生徒からの視線が突き刺さる毎日を過ごしている。
もちろん先輩からも、ね。
でも私は、それが苦痛だとは感じていない。
他人からどう思われてもいい、自分らしく生きてればいいんだ…って、
そう思えるようになったから。
そしていつものように翼と帰っていた時、翼が私に訊いた。
「アーヤ…正直、辛い?」
その目には気遣わしげな光が見える。
「大丈夫だよ。」
そう言って、安心させるように微笑んだ。
「でも、アーヤ…」
翼が言い切る前に、私が話出す。
「だって…」
一旦言葉を止め、悪戯な笑みを翼に見せる。
「守ってくれるんでしょ?」
私がそう言うと、翼は少し困ったような嬉しいような複雑な顔をしたけど
「もちろん。」と言って笑った…__
入っていい❓
18:檸檬:2017/12/16(土) 22:00 ID:Oisどうぞ〜(=´∀`)
19:陽菜:2017/12/17(日) 17:52 ID:pfEありがとうございます❗❗
20:檸檬:2017/12/17(日) 22:35 ID:Ois呼びタメいいですか?
21:琥珀:2018/09/02(日) 09:31 ID:YwU 可愛い後輩ちゃんのレスを見て
「アッ、小説スレ作ったんだった」ってなった←
ってことでこのスレ終わらせないと。
……金の鹿コピペすっか。
【金の鹿は知っている】
*プロローグ*
「……はできる子………これ…らも…が…ばる…よ」
途切れ途切れの声。
きっともうこの人も長くはないんだろう
だけど
きっともう何万回も聞いたと思うほどのいつもの言葉。
それだけは変わっていない。
そして私は
きっともう何万回も言ったと思うほど
のいつもの言葉をまた繰り返す。
「はい。」
昔…あの人に教わった言葉。
この言葉は決して誰も怒らせずにいられると教わった言葉。
それからはずっとこれしか言っていない気がする。
そもそも私に感情なんてあるのか。
たった二文字の返事なのに
この人は嬉しそうに笑う。
太陽みたいに、という言葉が
本当にピッタリと思えるほどの笑顔。
ダメじゃない…
___が心の底から笑うなんて…
【金の鹿は知っている】
*無慈悲な少女*
「頼む……やめてくれ…っ…俺は…」
目の前の無価値な男が怯えている。
きっと私が怖いんだろう。
つい数十分前までは大口をたたいていた男が今は全身を恐怖で染められている。
無様。まぁ無理もないと思う。
自分の周りにさっきまで一緒にいた無価値な奴等の死体があるんだから、並の神経じゃとてもだ。
でも、そんなこと私には関係ない。
「誰なんだよ……お前…!!」
知らなくていい。
「なぁ…金やるから……見逃せよ…」
金なんていらない。見逃す気もない。
「それ……俺に刺す気か…?」
そうだね、詳しく言えば心臓。
「なんで…近づいてくるんだよ…」
お前を消すため、かな。
目の前のこいつはもう冷静さを失っている。この光景を何度見ただろう。
私を馬鹿にしていた奴等が私から必死で逃れようとする光景を。
「……さようなら」
「い…や…ちょっと…ま」
最後まで聞かず、私は凶器を手にしたまま目の前の無価値な男の心臓に力を入れる。
どうせなら内臓でもえぐりとってやろうか。
そんなことを考えながら手をひく。
途端、男からは獣ような呻き声。
あぁ、もう、うるさいな。
何度聞いただろうか、この声は。
本当に耳障りだ。吐き気がする。
私は血塗れの凶器をもってその場を立ち去った。
【金の鹿は知っている】
*鳥肌と唾液*
「彩、ちょっと来て」
学校から帰ってきてからのママの一言目がこれ。
「リビングよ。来てちょうだい。」
何かママの声以外の音も聞こえるから
リビングでテレビでも見てるのかな?
そう思いながら
「わかった、すぐいく。」
とだけ答えて、いつものように手を洗って、リビングへ行った。
「ちょっとこれ、見てよ。」
そう言って怪訝な顔でこちらを振り向き、テレビを指差すママ。
それは、アナウンサーの人が二人、
スタジオで話している光景だった。
「これが何?」
「見てなさいって。」
『昨夜、**市のとある倉庫で多くの
死体が発見されました。
見ただけでも、20〜30人近くの
死体が倉庫のあちこちに散らばっています。
倉庫内に大金とジュラルミンケース、
大麻が散乱していたことなどから、
違法な取引が行われていたようです。
なお、犯人はまだ見つかっておらず
目撃情報や逃亡の痕跡、指紋も
発見されていません。
引き続き、警察が調査を進めていくもようです。』
「これって…」
「えぇ…ここから近いわよ…」
その言葉に私は絶句した…
腕をギュッと握ると鳥肌がたっている
「万が一ってことがあるし、気を付けてね。」
まるで喉の奥が凍てたようになにも
言えなかった。
「……秀明、いってらっしゃい。」
私はただ、唾を飲み込み玄関へ向かうだけだった。
【金の鹿は知っている】
*誓った拳*
「すごいじゃないか、こんなに堂々とやるなんてな!!」
目の前の___さんは笑顔で大笑いしている。
この人は私の恩人だ。私にとって唯一信じている人でもある。
「まだまだ頑張れよ。」
私は今、テストを受けている。
世間に自分の存在を知らしめて、
3ヶ月逮捕から逃れられればクリア。
つまり、殺人犯として連行されなければ合格、というテスト。
これに受かれば私はこの人と同じレベルになれる。
「テストっていえば、ほら。
覚えてるか?あの時の。」
「……もちろんです」
それは昔、私が___さん達に出会ったときに、
『この問題があってたやつにはこの仕事の素質があるらしい』
そう教えられて挑戦してみた問題。
もちろん、仲間として見られるために
実技も頑張ったけれど。
「いやぁ、お前が答えだしたとき、
マジでビビったぜ?自慢気な顔で
恐ろしいこと言うもんだ、ってな!」
可笑しくてたまらない、というように
声をあげる___さん。
「えぇっと…
『あなたは父親の葬式の途中、魅力的な男性と出会います。
あなたも妹もとても好みの男性です。
次の日、あなたは妹を殺しました。
何故ですか?』
って感じのやつだよな?」
「はい。」
軽くうなずく。
答えを思いだし、思わず笑みがこぼれる。
「妹の葬式でまた会えると思ったから、ね。」
途端に___さんが吹き出す。
どうやらツボになったのか。
「…お前にはきっと、才能がある。」
「…ん。」
そう言うと、___さんは立ち上がった。
「頑張って、俺たちのチームに来いよ?約束だ。」
「……当たり前です。」
そうして私達は強く拳を付き合わせた。
【金の鹿は知っている】
*情報、呟き*
「……諸君、分かっているな?」
まるで別人の様な若武のオーラに
この事件の深刻さと残酷さを改めて思い知らされる。
周りを見れば、集合を掛けられて集まった皆も顔が暗い。
「……俺から少し、情報ね。」
沈黙のなかで口を開いてくれたのは
黒木君。
「事件があったのは11月3日だろ?
その日は毎年殺人事件が起きてるよ。
殺しの手口なんかはバラバラだけど。
さらに言うと、その日に起きるのは
一件じゃない。軽く20件程かな。
警察側も『やっぱりか…』って状況だと思うよ、色々対策はしてたみたい
だけど。」
11月3日…か。
その日は____…
「そういう話なら、俺からも少し。」
バトンを繋ぐようにして話が上杉君にうつる。
「今までその日に殺されてきた人達は全員ただの一般人。つまり犯人、もしくは犯人達、は通り魔みたいなもんだと思われてたみたいだぜ。
だけど今回は事件は一件。殺害された
人物はヤバい取引をするような大人。
ちなみに今回の事件は11月3日に殺人が起きるようになってから丁度10年目。」
ってことは、私達が三才の頃から始まったんだよね…
私が思考を巡らせていると若武が言った。
「もう授業だ、解散。」
その一言で皆、教室へ戻っていった。
私もそれにならって歩き出す。
それにしても…
「10年前…かぁ。」
私の呟きは、誰にも聞かれず空気に溶かされた。
【金の鹿は知っている】
*この選択が*
「そういやぁ、今日約束があるんだったな…」
「約束…?」
自由が好きなこの人が誰かといることに時間をつかうのは珍しい。
「あぁ、昔からの友人とな。久しぶりに飲もうかって話になって…」
そういうことか。
この人は酒と煙草と…競馬、パチンコなんかが生き甲斐だから飲みに誘われれば断るはずもない。
「どんな人ですか?」
___さんとの友人ならよっぽど凄い人かもしれない。
「お?興味ありって感じか。なんなら 一緒についてくるか?」
「……」
ただ無言で頷く。
「おしっ、じゃあ行くぞ!」
。*.°・*。.。*.°・*。.。*.°
「お、長尾ー!」
何か外国の料理店のようなお洒落な雰囲気に全く似合わない声。
飲むっていうから居酒屋かと思ったのに。
隣の私は恥ずかしくて距離をおく。
「もう少し静かにね、大山。久しぶり。」
『長尾』と呼ばれたその人は、
いかにも世界平和を願ってそうな、
私の一番嫌いなタイプ。
ふとその長尾さんと視線があった。
そのまま私に笑いかけると、
___さん…大山さんに視線をうつし
その子は?と表情で伝える。
「あー…っと…近所のガキだ。どうしてもついてくるってうるさくてな!」
ははっ、と笑いとばす大山さん。
相変わらず嘘が下手すぎる。
私をどう見たらそんな駄々をこねる子に思えるんですか…
心のなかで溜め息をつく。
それが顔にも出ていたのか、長尾さんがくすっと笑う。
「……東城です。東城瑠璃。」
そう言った瞬間、大山さんがまた笑う。
「お手洗い、失礼します。」
もうこの二人に付き合うのが面倒くさくなり、席をたつ。
「おう!迷子になるなよー!!」
本当にアホ。料理店で迷子なんて聞いたこともない。
というか、この年で迷子になると思える大山さんの脳にイラつく。
返事をせず私はその場をたった。
【金の鹿は知っている】
*歯車が狂う話*
「そういえば大山、あのニュース見た?殺人事件の。」
「おぅ、大麻やらなんやら散乱してて大量に人が死んでたやつだろ?」
「あのね、もう少し言葉を慎んで…」
私が席に戻ると大山さんと長尾さんのそんな会話が聞こえてきた。
『あ、その犯人私です。』なんて心で
言いながら静かに大山さんの隣に腰かける。
「あ、おかえり瑠璃ちゃん。今ね、ニュースでやってた事件の話をしてたところなんだけど、瑠璃ちゃんも知ってる?」
知ってるも何も私がやりましたけど。
「はい。だけど、殺された人達は違法の取り引きをしていたんでしょう?だったら別に…」
「ダメだよ。」
長尾さんの、静かな怒りを含んだ声に
話を止められる。
「いくら悪に染まった人間だとしても、それが殺していい理由になるわけじゃない。」
「……そうですか。」
それなことは初めて言われた。
なんと返したらいいかわからず、
結局沈黙だけが広がっていく。
「……あぁ、ごめんね。つい強くなっちゃて。空気を変えようか。」
これだからこういう人は好きじゃない。何かあったらすぐ謝って。
場の空気より自分の意見を貫くべきでしょ。
偽善者なんて大嫌い。絶滅したらいいのに。
...あ、そしたら人類の大半いなくなっちゃうのか。
「んー…あぁそうだ。大麻といえばね、あの子達のことがあるかな。」
「あの子達ってなんだよ?お前みたいな新聞社の新米記者が子供とどんな関わりあったわけ?」
『新米記者』という言葉に苦笑しつつも、長尾さんは口を開く。
「いやね、ある日新聞社に五人の子供が来てさ、『大麻の栽培と、覚醒剤の製造をしている佐藤という人物を見つけました。』って言ったんだよ。それで話を聞いてみると、五人で『KZリサーチ事務所』というチームを作ってるらしいんだ。瑠璃ちゃんと同じくらいの子達だよ。すごいでしょ?」
そう言うと長尾さんは私に微笑んだ。
『KZリサーチ事務所』…か。
「私…」
考えるより先に、言葉は出てた。
「その人達と…会ってみたいです。」
【金の鹿は知っている】
*久々の*
私がそう言うと長尾さんは驚き、大山さんな意味ありげな笑みを浮かべた。
「えーっと、瑠璃ちゃん?会ってみたいって言われてもそう簡単には…」
「お願いします。」
自分でも何故かはわからない。
だけど、どうしても会いたかった。
「俺からも頼むわ、長尾。こいつが我が儘言うなんて…本気みたいだぜ?」
大山さんも加わり長尾さんは困った顔になる。
「だけど、そんなことしていいのか僕は知らないし…」
「なら、電話してくださるだけでも
結構ですから。」
相手が渋る時は妥協案を出す。
大山さんに教えてもらった説得のテクニックだ。
「まぁ、それならいいか。」
案外、長尾さんは軽い性格らしい。
いつの間にか、もうスマホを耳に当てている。
「………あ、もしもし?若武君?長尾だけど、覚えてるかな?………うん。
あの時は本当にありがとうね。……
ところで、君達KZに会いたいという
女の子がいるんだけど……えっ!
今すぐにでもって…大丈夫なの?」
その若武って子も軽いのかな。
「うん、うん。………わかった。
場所は忘れてない?………うん、じゃあそういうことで。」
電話を終えた長尾さんは私に微笑みかける。
「大歓迎だってさ。僕の働いてる新聞社の前で待ってるって。」
「ありがとうございます。お世話になりました。行かせていただきます。」
軽く頭を下げて席を立つ。
「じゃあね、瑠璃ちゃん。また会えたらいいね。」
「はい。」
ま、思ってないけど。
そうして店を出た私はふと気がついた。
自身の口元が緩んでいることに。
なんでだろ。変なの。
......あぁそっか、久々だから忘れてたんだ。
『楽しみ』、だな___...
【金の鹿は知っている】
*出会いと記憶*
私は今KZの皆と一緒に新聞社の前で
ある人のことを待っている。
だけど、皆その人について何も知らないんだ。
どうしてこんなことになったかというと、それは少し前に遡る。
。*.°・*.。*.°・*.。*.°
私達KZは今日、例の殺人事件についての会議を開いていた。
だけど事件現場は立ち入り禁止、メディアでの情報もいい加減、更には
そもそもこの事件に関わるべきなのかという意見まで出て、会議は全然
良いものではなかったんだ。
その時突然若武の携帯が鳴った。
「もしもし……はい。………あ!お久しぶりです。………いえ、そんな。
………俺たちにですか!?大歓迎です!今すぐにでも!!」
お久しぶりってことは、知り合いなのかな?
「………では、長尾さんの勤務されている新聞社の前で待ちますね。…………はい、大丈夫です。」
どうやら相手は長尾さんみたい。
長尾さんというのは、「初恋は知っている」の中で出会った優しい人で、その頃のことを思い出し懐かしい気持ちになる。
一方、翼と忍はきょとんとしている。
その頃2人はいなかったもんね。
私は2人に軽く長尾さんの説明をして、若武に訪ねた。
「長尾さんから、何の用件なの?」
すると若武が興奮したように言った。
「俺たちに会いたいと言っている人がいるらしい!これから、その人に会いに新聞社の前まで行くぞ!!」
。*.°・*.。*.°・*.。*.°
そんな訳で今は新聞社前。
「あの…」
一人の女の子が近付いてきた。
「KZの皆さん…?」
そう言い、首を傾けた彼女に若武が
飛び付くように話しかけた。
「そうです!我々が数々の事件を解決してきたKZです!!」
もう、ハイテンションすぎだよ…。
彼女も引いてる様子が顔に出ている。
あれ、それにしてもこの子…
どこかで会ったことが…____?
【金の鹿は知っている】
*名前は髪で*
目の前には七人。
「長尾さんから、KZは五人だと聞いたんですが…?」
私が聞くと、真ん中のチビが答えてくれた。
「長尾さんと会った当時は五人だったんです。でもこいつとこいつが、」
そう言いながら白髪と紫髪を指す。
「新しく仲間になったんです。」
得意げに胸を張るチビ。
仲間、か。何それ吐きそう。
「申し遅れましたが、僕は若武といいます。」
ん、チビの名前は若武ね。
それから順番に自己紹介をされた。
名前以外は適当に相槌うってただけだけど。
「ここじゃなんだし、スタバでも行こうか。」
黒髪の…黒木が言った。
「そうだね。話はそこでゆっくり聞きましょ。」
そう言ったのは白髪だから…美門か。
「じゃ、さっさと行くぞ。」
と、眼鏡で短髪の…上杉。
私とKZはスタバへと歩き出した。
正直面倒くさいんだけどね。
もう11月だから結構寒いし、男子ばっかりだから歩調合わないし。
というか、何話せばいいんだろ。
別に捜査の依頼とか無いもんなぁ。
むしろ私、犯罪者側だし。
あーあ、本気で帰りたくなってきた。
だいたい、何で会ってみたいとか思ったのかな。私らしくもない。
「東城さん…?大丈夫?」
考え込んでいると、話しかけられた。
この髪は…小塚か。
「大丈夫です。」
咄嗟に笑顔を貼り付ける。
「本当に?無理してない?」
何こいつ、五月蝿い。
そういう態度、嫌いなんだって。
仮に私が、大丈夫じゃないですって言ったとして、何ができるわけ?
結局、心配そうにしてるだけでしょ。
無力な人に興味はない。
「本当ですよ、気遣いありがとうございます。」
「そんな、大したことじゃないよ。」
えぇ、すごくどうでもいい親切でしたね。二度としなくていいですよ。
………うん、やっぱり無理だ。
結局子供が群れてるだけ。
期待したほどじゃなかった。
さてと、帰ろうか。昼間で良かった。
今の時間ならではの人の多さを利用し、私は独りで帰路を辿った。
【金の鹿は知っている】
*表情と心情*
……どこから話し合えばいいのかな。
スタバに着いた時に、皆が気付いた。
瑠璃ちゃんがいないことに。
「はぐれちゃったのかな…」
私がそう言うと、小塚君が頷いた。
「今は、その可能性が一番大きいと思う。探しに行こう。」
だけど、私が賛成しようとしたところで黒木君が先に口を開いた。
「……いや、俺から話がある。中に入ろう。」
そう言い終えた黒木君と、無言で了承した上杉君が店内に入っていく。
よく分からないけど、皆でその後に着いて行った。
奥の一番隅、という目立たない席で
私達は黒木君の発言を待った。
「彼女は普通じゃない。」
唐突に告げられた黒木君の一言に、混乱する。
「始め彼女の隣で歩いてみたら、足音が無かったんだ。少しの音も鳴らさず歩いてたんだよ。しかも、ごく普通に。まるでそれが当たり前かのように、だ。」
よくそんなこと気がついたよね、流石だなぁ。
「そういう歩き方が習慣ってことだ。
おかしいと思わないか?」
皆一様に肯定した。
「そして、瞳が死んでいた。これは俺の勝手な意見だけどね。でも、普通の子供とは思えない暗い瞳だった。一切の光を灯していない、闇色の瞳だ。」
私には分かんなかったけどな。
「俺はあの子の瞳、好きだけど。」
そう言ったのは忍。
「鮮やかな夜空の色だ。闇ってのも分かるけどさ。でも、吸い込まれそうな瑠璃色だったよ。瞳の色が名前の由来なのかな。」
それは今関係無いと思うけど…
「あ、名前のことだけどさ、」
上杉君が話しながら眼鏡を指で押し上げる。
「俺が思うに、東城瑠璃ってのは」
凛とした声がやけに響いた。
「偽名だ。」
【金の鹿は知っている】
*過去*
私の母はとても優しい人だった。
何故過去形か?…もういないから。
とにかく、母が私に怒ることなどなかったのだ。
私が、父を殺したときも。
詳しいことの前に、父がどんな人間だったかを説明しなければいけない。
父は医者だった。最低な。
難しい手術は他人にやらせ、高い金を払える患者にのみ媚び、看護師と愛人関係を結ぶ。そんな人だった。
私が父を殺した理由は…なんでかな、よく分からない。
けれど、夫の酷い生き様に母が苦しんでいるのは知っていた。
だからだと思う。父を殺せば母が救われるような気がしたんだと思う。
ただそれだけかな、うん。
母に喜んでほしかった。自分に愛をくれる母に。
『麗亜奈、良いことを教えてやろう。
誰かに何かを言われたらな、とりあえず「はい。」と言っておけ。』
『えぇ、なんでー?』
『素直に従っておけば面倒くさいことにならないからだ。この言葉は、決して誰も怒らせずにいられる。』
『んー…はい!』
私は決めたのだ。
自分の手で母を救うことを。
父との思い出を血で汚すことを。
『貴女はできる子…これからもがんばるのよ』
『はい。』
【金の鹿は知っている】
*大人と愛*
ちなみに父の遺体は、母が海に沈めてくれた。それが5歳のときかな。
5歳の子供がどうやって父親を殺るのか?…あんまり思い出したくないな。
確か、父がお酒に酔ってるところを狙った気がする。
刺したのは喉だったっけな。
まぁ父の話はこれでおしまい。
7歳になって私は気付いてしまった。
自分は母に愛されていないと。
娘である私のことを「貴女」と呼び、ご飯はいつも冷凍食品、夜に家にいないのなんて当たり前。
当時はそれが普通だと思っていた。
だけど違う。知ってしまった。
私は愛されていないんだ。
それを理解した瞬間、私の中で何かが
消え、何かが芽生えた。
何が悪かったのかは分からない。
母のために父を殺してあげた。
『この人の遺体は…そうね、海に隠しましょう。いいわね?誰にも言っちゃいけないわよ。』
『はい。』
母のために「はい。」とだけ言った。
『洗濯と掃除、やっておいてくれる?あ、牛乳も買ってきて。』
『はい。』
母のために生きた。
『お母さんはね、貴女に医者になってほしいの。』
『はい。』
母のために…
…あぁ、お母さん。
財産目当てで医者のお父さんを選んだだけの汚い女。
今度は私を医者にしようとまでしてどこまでも金を求める女。
家事を娘に押し付けて自分は遊んでばかりの心の醜い女。
私はお母さんのこと、
本当に大好きだった…?
【金の鹿は知っている】
*彼との昔話*
両親の話の次は、大山さんの話。
あの人との出会いは5年前に遡る。
当時8歳だった私のもとに突然現れたのが彼だった。
「あー、君が麗亜奈ちゃん?」
母から頼まれた買い物を終え、家に帰ると玄関の外にその人はいた。
「お母さんに用があるんだけどさぁ。呼んできてくんない?」
「はい。」
誰かは知らないが、とりあえず素直な子供を演じ、慣れた台詞を。
それからは毎日のように大山さんが家に来るようになった。
私を見つけては「よっ。」とか、「おぅ。」なんて声をかけてくるものだから、少しずつ心を開き、今に至るって感じ。
ちなみに、お母さんが死んでからは、私の家にいつのまにか住み着いている。迷惑極まりない。
しかし、それだけ長く深い付き合いであるにも関わらず私は大山さんのことを全く知らない。
母とどういう関係なのか、とか。
なんで人を殺める仕事をしているのか、とか。
大山さんの本名、とか。
え、大山は偽名なのか、って?
当たり前でしょ。本名名乗ってる馬鹿がいるなら見てみたいわ。
私も“東城 瑠璃”って偽名だしね。
本名は“西倉 麗亜奈”。
あ、話が逸れた。
簡潔に言うと、私は、母の知り合いである大山さんに誘われて人を殺めてるってことだよ。わかったね?
…色んなこと思い出してたら疲れた。
この辺で終わろっか。
無事KZに気付かれず家に帰った私は、考え事をしていた。
自分が殺した父のこと。他人も同然の母のこと。そして大山さんのこと。
頭の使いすぎで疲れた私は瞳を閉じ、
睡魔に身を任せた。
【金の鹿は知っている】
*深まる謎*
「偽名…?」
私は首をかしげて、上杉君の言葉を繰り返す。
それが本当だとして、何で本名を名乗らなかったんだろ。
「上杉、分かるように説明してよ。」
小塚君の台詞に、上杉君は軽く頷き口を開いた。
「安田専務と話した時もそうだったけどさ、人間は嘘をつくとき無意識に動作がおかしくなる。」
うん、「アイドル王子は知っている」で言ってたことだよね。
「あの子にもそれがあった、と。具体的にはどんな?」
翼が確認するように問う。
「若武が何か言いたげだからその辺はカット。とにかく俺を信じろ。」
わっ、すごい自信。
そして若武が待ってましたと言わんばかりに話しだした。
「諸君、いいか?もう一度、瑠璃ちゃんに会うぞ。」
言うと思った…。
「謎に包まれた闇の少女…これをKZで調査するんだ!!」
その言葉に皆がゲンナリ。
上杉君は思いっきり顔をしかめた。
「お前、厨二かよ。」
「は?中1だけど。」
もう恒例行事だよね、この喧嘩。
「俺はいいけど。」
そう言ったのは黒木君。
「どうせ例の殺人事件は調査のしようが無いだろ。暇つぶしになるんじゃない?」
悪戯っ子のように口角をあげる。
その表情に惹かれてか、皆が賛成。
上杉君は渋々だったけどね。
そんなこんなでKZは、瑠璃ちゃんの正体を探ることになった。
*Happy birthday*
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